エンジェル ウォーズ

SUCKER PUNCH
監督 ザック・スナイダー
出演 エミリー・ブラウニング  アビー・コーニッシュ  ジェナ・マローン  ヴァネッサ・ハジェンズ  ジェイミー・チャン  カーラ・グギーノ  オスカー・アイザック  スコット・グレン  ジョン・ハム  ジェラルド・プランケット  マルコム・スコット
原案 ザック・スナイダー
脚本 ザック・スナイダー  スティーヴ・シブヤ
撮影 ラリー・フォン
編集 ウィリアム・ホイ
音楽 タイラー・ベイツ  マリウス・デ・ヴリーズ
2011年 アメリカ・カナダ作品 110分
好き度☆☆☆☆


すごく好き。

「DOA/デッド・オア・アライブ」が好きだった私なら当然かも。

予告編を観て、これは楽しそうだと、その時点で、ほぼ観るのは決定していた。
だいたいは、期待どおり。

まず、ヒロインがある場所に行くことになる理由を、セリフなし、映像と音楽だけでスピーディに見せる。スローモーション多用。
やはり、この監督、映像派

若い女の子がいっぱい、という状況設定も、すばらしい! それだけで私には得点アップというものなのだ。
彼女たちは「脱出」を決意するのだが、さて、ここで何が「エンジェル ウォーズ」なのか。現実の生活から、どうやってド派手なアクションが出現するのか。
その切り替わりの「きっかけ」のアイデアが、とても上手い。
映画が想像と創造の世界であることを堂々とあらわしてもいる。

ベイビードール役のエミリー・ブラウニングは、調べてみると私は出演作を2本ばかり見ていたのだが(テレビ映画の「偽りのブロンド〜マリリン・モンロー」〔2001年〕にも出ている!)、記憶はなく、今回初めてご対面するようなもの。
たしかにベイビードール、童顔です。そういう人が戦う仲間の中心になるのが、うん、やはり正しいのだろうな。
最初のファイトでは、和風ウルトラ超人武士3人と戦う! 監督の日本映画好き(とくに黒澤明か)がうかがえて楽しい。
映画の挿入歌も、たぶん3曲歌っている!

スイートピー役はアビー・コーニッシュ。彼女の作品では、「キャンディ」(2006年)を見ている。そのときの感想にも書いたように、私の好きなタイプ! 主役5人の女の子のなかでは大柄に見えた。で、調べてみると、身長173センチなんだって! エミリー・ブラウニングは公称165センチというが、このふたりは、もっと差があるように思う。

スイートピーの妹で、ベイビードールと仲良しになるロケット役のジェナ・マローンは、私が見ている映画では「ドニー・ダーコ」(2001年)や「コールド マウンテン」(2003年)などに出ている。
5人のガールズのうちでも、わりと、だいぶ、かなり、好きなタイプっす。今回。

以上3人が、戦闘に多く参加。訓練は大変だっただろう。
あとのふたりは操縦者だったり飛行機の機銃手だったりもする。

ブロンディ役は、ヴァネッサ・ハジェンズ「サンダーバード」(2004年)、「ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー」(2008年)を観ている。
髪がブロンドじゃないのにブロンディとは、これいかに?

アンバーを演じるのは、ジェイミー・チャン。韓国系アメリカ人2世だという。「DRAGONBALL EVOLUTION」(2009年)に、チチ役で出ていたんだ! いま検索して知った。

すでに2回観賞したあとなのだが、あくまでも1回目に観たときの感想を書く。
キュートで、かっこよく、映像と音楽で魅せる、空想SFチック・ガールズ・アクション、大好き。
映像の色も凝っていて、いい。
評論家の否定的な評価は信用しない。あんたたちは退屈だろうが、そうでない人間もいるのさ。

…なのだが、終盤の展開がリアルすぎやしないか、と思った。現実の世界で。
そこまですることはないだろうと。詳しくは書かないが。

私はゲームはしないので知らないが、このようなゲームって…あってもおかしくなさそう。もちろん、細かい点は違うだろうけど。
Wikipediaによると、監督はベイビードールには当初アマンダ・セイフライドを希望したという。ああっ、それ実現してほしかった! 大好きなんだもん、アマンダ。「マンマ・ミーア!」(2008年)で披露したとおり、当然、挿入歌も歌えるし。
また、エヴァン・レイチェル・ウッドにもオファーが行っていたらしい。ううっ、なんと私のツボを突くキャスティングアイデアであったことか。
(アマンダ・セイフライド、アビー・コーニッシュ、エヴァン・レイチェル・ウッド、ヴァネッサ・ハジェンズ、エマ・ストーンというのが最初の構想。)

マダム・ゴルスキー役で、カーラ・グギーノも出演。

エンディングで、主役5人以外の登場人物ふたりが歌うシーンが入るのだけど、あれはカットされたショーの一部か。

原題の“Sucker Punch”とは、「予想外のパンチ」「不意打ち」の意味だそう。

最後に。
スコット・グレンおやじ、最高! (いきなりですが。)




〔2011年4月17日(日) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ〕


映画感想/書くのは私だ へ        トップページへ