オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
監督 ジェイ・ローチ
出演 マイク・マイヤーズ  ビヨンセ・ノウルズ  マイケル・ケイン  ヴァ−ン・J・トロイヤー  セス・グリーン  ロバート・ワグナー  ミンディ・スターリング  マイケル・ヨーク  フレッド・サベージ
2002年 アメリカ作品 95分
評価☆☆☆


このシリーズ、けっこう好きなのだ。
いっしょうけんめい、ばかばかしいことをやっているマイク・マイヤーズ。好感が持てるじゃないか。
1人4役だよ。4人分のギャラをとっても当然(かな?)。

4役というのは、イェーイ、ベイビー!(今回はスペシャルゲストが代わりに言っていたっけ)の世界最高のスパイ?であるオースティン・パワーズ、性懲りもなく世界征服を企みながら憎めないキャラ?のドクター・イーブル、おでぶだけが取り柄?のファット・バスタード、そして、今回初登場の、枯れ切ったようでいて、じつは元気なお年寄り?のゴールドメンバーだ。

恥ずかしながら、映画を観る前には、ゴールドメンバーを誰が演じているのか知らなかったので、いったいこれは誰なんだ?と、最初から最後まで、ずっと考えていた。最後はジョン・トラボルタかと勘違いした、すっとこどっこいな私である。

それに、ドクター・イーブルを8分の1サイズにしたミニ・ミーというキャラがいるが、マイク・マイヤーズが演じて特殊効果で小さく見せているのかと、1作目を観たときから、ずっと思っていた。だって、似てるんだも〜ん。
ところが、それがヴァ−ン・J・トロイヤーという別人の俳優だと今回はじめて知って、卒倒した。
いや、うそです。卒倒まではしなかったが、じつに驚いた。
そういえば、ドクター・イーブルとミニ・ミーが間近に重なって?一緒に映っているシーンは多かったし、ありゃ1人2役で合成なんかできないよなあ、と分かってみれば、そりゃそうだ。

今回は、オースティンとイーブルの、秘められた生い立ちや、学生時代(スパイ養成学校だけど)のエピソードが語られる。
学生時代の2人を演じたのは別の若い俳優だが、それぞれが、ジュニア・オースティンとジュニア・イーブルとでもいうべき、特徴をつかんだそっくり加減で(若い頃を演じてるのだから、似てても当たり前なのだが)笑える。

オースティンの父親には、マイケル・ケイン。うーん、これほどのスターが父親とは、ハクがつくね。
オースティンは、父親に可愛がられてこなかったというコンプレックスを持っている設定。そう、おばかなだけのお話ではないんです。たぶん。少しは。
そして、ラストでは、驚天動地の秘密が明かされる。
えっ、それじゃあ、続編は…?

そうそう、オースティンはイーブルの陰謀を追って、日本にも上陸するのだ。
おでぶのファット・バスタードが相撲取りになってたり、ゴジラのネタがあったり。
外国映画にありがちな、日本を理解してないぞー、と許せないほどのものはなかったんじゃないかな。

下ネタいっぱい。
タイトルからして、007ゴールドフィンガーのパロディ、と思いきや、ゴールドメンバー(金の男の棒)でもあるもんね。
でも、汚らしい印象のギャグはほとんど感じなかったから、いいんじゃない?

それから、ヒロインのビヨンセ。彼女はデスティニーズ・チャイルドというグループのヴォーカルであるらしい。不勉強なので聴いたことないけど。すまん。
なかなか綺麗っぽい。彼女に対するミニ・ミーの発情シーンは、(個人的には)受けました。きっと、こういうのがお下劣だと思われたら、その観客にとってはお終いなんだな、この映画は。

さて、この映画、スペシャル・ゲストが惜しげもなく投入されるが、詳細をここに書いてしまっては、いざ、あなたが観るときのお楽しみがなくなってしまう。というわけで、ページを改めて、ネタばれページに一気にばらしちゃおう! イェーイ!
〔2002年9月28日(土) 上野東急2〕



ゴールドメンバー ネタばらしページ     映画感想/書くのは私だ へ     トップページへ