速やっ!!
飛ぶときも戦うときも、超高速。ここまで表現するのは新しい。
IMAXで観賞。
戦っていると、お互いのパワーのぶつかりあいのせいで、ビルの4つや5つは突き抜けて、ふっとんでいってしまう。
破壊される街にしてみれば、いい迷惑で、その事態を避け得ない、この男は英雄としての「スーパーマン」とはいえない。ただの「マン・オブ・スティール」、鋼(はがね)の男なのだ。今は。
何かと何かが戦うとき、とばっちりをくって被害に遭う者がいる。それは歴史が繰り返し、いやになるほど証明している。
しかし、共存を望まず、破壊のみをもたらす侵略者を放っておくわけにはいかない。相手が同じ星の出身者であっても。戦わなければならない。彼は、それは実践している。
主人公が余裕がなくて張り詰めているので、たとえば、以前のスーパーマン映画であったと思うが、ロイスを抱えて、ゆっくり空を飛ぶ、みたいな、
遊びや息抜きの場面がない。
そのへんは少し残念。
エイミー・アダムスさんが出演していることを、観賞する、ほんの少し前に知った。
そして、観てみたら、やっぱりヒロインのロイス・レインじゃないですか! うれしい。
ただ、この映画では「スーパーマン」という、大筋が決まった物語の、すでにお馴染みのキャラクターなので、驚くような見せ場はなかった。
でも、ジャーナリストらしく、積極的に、今風ではある。
…何が言いたいかというと、エイミーちゃん好きだー! ということでしかない。(笑)
(結局、彼女であれば、なんでもいいのである!)
鋼鉄男の父親役のラッセル・クロウが、亡くなったあとも、ちょいちょい出てきて、生きている者と普通に会話するのは、もう、なんてスゲー技術なんだよクリプトン星人! と感嘆するよりない。
これじゃ、触れ合えないというだけで、ほとんど生きてるのと同じじゃん!?
敵の副官役の
アンチュ・トラウェさんは、かっこよかった! この名前、どこの人かと調べたら、ドイツ生まれなのは分かった。
ダイアン・レインさんが、地球でのお母さん。
息子のおかげで、ひどい目にあうのに、そんなこと、なんてことないわ、息子のことなら! という母の強さよ!
監督が、ザック・スナイダー。彼自身の脚本による前作の
「エンジェル ウォーズ」は、いままでに9回ほど見ているくらい大好きでしょうがない作品で、その意味では、今度の新作も少しは期待した。
ただ、やはり、アレンジされているとはいえ、「スーパーマン」という基本的な概念を決められたレールの上を走るのでは、「エンジェル
ウォーズ」に比べたら雇われ仕事で自由がない、と見えてしまう。
とはいえ、「スーパーマン」は、どうあっても「スーパーマン」だから、既定の基本の上に新しいものをどうにか上乗せする、こういう形でいいのだろうとも思う。
書き忘れちゃいけないのが、音楽の
ハンス・ジマー。
私が予告編で感動していたのも音楽の力は大きかったし。SF大作の重厚かつ感動的な音楽を任せたら、右に出る者はいないのではないだろうか。