かなり、きました。ナケマシタ。
なんで泣けるんだろうって考えると…もともと涙もろいのはあるけど、こういう、
あったかい、やさしい、楽しい恋愛気分になりたいんだなあと…。
コンピューターのOSで実体がないとしても、それが感情をもった異性の素敵な声だったら、思いやる気持ち、ときめきなどを感じて、電話で話してるような感じでもあって、なんだか長距離恋愛と同じようなふうかもしれない。
もちろん、実体(肉体)がないから、将来的にはどうにもならないことだけれど…。
以下、ネタばれ。
イヤホンのようなものを耳に入れると会話ができ、ケータイにOSを入れれば、ケータイのカメラを通してOSの「彼女」は世の中の様子を見ることができる。
「彼女」は学習し、進化する…。
「彼女」サマンサの声が
スカーレット・ヨハンソンさんなので、あのハスキーボイスには、もう、たまらない!
姿がなくて声だけだから、なおさらその声に集中して聴くことになって、そりゃ惚れるなってほうが無理。
「彼女」も恋愛感情を知ることになると、必然的にラブラブ関係になってしまいますとも。
もし、OSの声がスカちゃんでなくて無名の女優だったら、「彼女」について、もっと想像の幅が広がったと思うけれど、よっぽど魅力的な声でないとね。
有名女優と無名女優の声、どちらが映画としての価値は上がっただろうか。
…でも、OSということなんだから、実像の女優を想像しても意味ないか。
彼自身については、この恋愛が、
実際の恋愛に進むための手助けになったんじゃないかな…恋愛シミュレーションみたいなふうに、ひとつの経験をしたわけだし。
コンピューターの近未来的な発達のもとでの、奇抜なSF的お話ともとれるけど、
語り口がやさしくて、あったかくて。音楽もよかった。
スパイク・ジョーンズ監督、やっぱり、
「かいじゅうたちのいるところ」で私が感じた「あったかさ」は、今回も通じるものがあるのかな〜と、心地よい気分。
そうそう、大好きな
エイミー・アダムスさんも良かったし!
もう1回観てもいい。