イントゥ・ザ・ウッズ

INTO THE WOODS
監督 ロブ・マーシャル
出演 メリル・ストリープ  エミリー・ブラント  ジェームズ・コーデン  アナ・ケンドリック  リラ・クロフォード  ダニエル・ハットルストーン  マッケンジー・マウジー  トレイシー・ウルマン  クリスティーン・バランスキー  クリス・パイン  ビリー・マグヌッセン  クリスティーン・バランスキー  ジョニー・デップ
原作 スティーヴン・ソンドハイム  ジェームズ・ラパイン
脚本 ジェームズ・ラパイン
撮影 ディオン・ビーブ
編集 ワイアット・スミス
音楽 スティーヴン・ソンドハイム
2014年 アメリカ作品 125分
好き度☆☆☆☆


おとぎ話のクロスオーバー。

おなじみのキャラクターが、おおぜい、目の前で活躍するのは、見ていて、それなりに楽しくはある。
いくつかの童話をまとめて、ひとつのお話をつくってみたよ、で、どうなった?

…現実なのである。夢のようなハッピーエンドなど、まさに「夢」なのだ。
たとえば、ひとつ例をあげれば、あるキャラクターについて、生きる権利はあるだろうとしておきながら、結局は、相対する側の都合によって殺されてしまう。
しかも、そのことについて、映画では何のフォローもないのである。
意地悪、皮肉、現実の世界。すっきりしません。なんだよ、これ。無秩序(アナーキー)?
いいですね。
でも、評判はそれほどでもないことになると思います。

シンデレラに赤ずきんにジャックと豆の木にラプンツェルに…。
パン屋夫婦が子どもができない呪いを解くために、魔女に求められたものが「赤いマント」などなど、というわけで、夫婦が赤ずきんちゃんやその他のキャラクターと関わってくるんですねえ。
なるほど。
森の中で、それぞれが出会ってドラマが生まれます。

ミュージカルは好きなのだが、本作の歌は小難しくて、いま、ひとつも覚えていないのです。
セリフを音程にのせて言っているような、難しげなの、あるでしょう? ほら、あのミュージカルとか…。(「シェルブールの雨傘」じゃないですよ。あれは好き。)
それでも、やっぱり、メリル・ストリープさんが歌った曲に感動的なものがありました、主役っぽい。

そして、赤ずきんは、かわいくない
丸々した顔で、食べ物に困っていないかのようで(笑)、パンをタダでくれるパン屋の親切心も利用するし、これはもう、いろいろと応援する気にならないんですね。(べつに応援する必要はないのか?)
シンデレラも、(これは個人的趣味もあるけれど)かわいくない
おとぎ話なんて、夢物語だぜ、ということを、まさに言いたいようなキャスティング?で素晴らしい。
(ラプンツェルはかわいかったね。)

いちばん好きだったのが、パン屋の奥さん。
子どもを授かるために、グッズ集め(?)、頑張ります。ただ、それにしても、自分の欲のために行動しているのには違いないのですが。でも、それが人間。
この女優さん誰だっけ?と最後までわからず、エンドロールでエミリー・ブラントさんと名前が出て。

ジョニデのオオカミは、出番少ないです。ちょっと歌ってますけど。ファンの方はそのつもりで。
シンデレラが王子とハッピーに…で終わるのかと思ったら、そこからが長い。
ハッピーエンドの続きは、いかに? みたいなことになってますね。

シンデレラの継母役、一目でわかりました! クリスティーン・バランスキーさん。
大好きな「マンマ・ミーア!」の3人娘(おばさん)の一人ですから!
そういえば、もう一人の3人娘(おばさん)のメリルさんも出演しているわけで。でも共演シーンはなかった。惜しい!




〔2015年3月14日(土) イオンシネマ 大井〕


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