おとぎ話のクロスオーバー。
おなじみのキャラクターが、おおぜい、目の前で活躍するのは、見ていて、それなりに楽しくはある。
いくつかの童話をまとめて、ひとつのお話をつくってみたよ、で、どうなった?
…現実なのである。
夢のようなハッピーエンドなど、まさに「夢」なのだ。
たとえば、ひとつ例をあげれば、あるキャラクターについて、生きる権利はあるだろうとしておきながら、結局は、相対する側の都合によって殺されてしまう。
しかも、そのことについて、映画では何のフォローもないのである。
意地悪、皮肉、現実の世界。すっきりしません。なんだよ、これ。無秩序(アナーキー)?
いいですね。
でも、評判はそれほどでもないことになると思います。
シンデレラに赤ずきんにジャックと豆の木にラプンツェルに…。
パン屋夫婦が子どもができない呪いを解くために、魔女に求められたものが「赤いマント」などなど、というわけで、夫婦が赤ずきんちゃんやその他のキャラクターと関わってくるんですねえ。
なるほど。
森の中で、それぞれが出会ってドラマが生まれます。
ミュージカルは好きなのだが、
本作の歌は小難しくて、いま、ひとつも覚えていないのです。
セリフを音程にのせて言っているような、難しげなの、あるでしょう? ほら、あのミュージカルとか…。(
「シェルブールの雨傘」じゃないですよ。あれは好き。)
それでも、やっぱり、メリル・ストリープさんが歌った曲に感動的なものがありました、主役っぽい。
そして、赤ずきんは、
かわいくない。
丸々した顔で、食べ物に困っていないかのようで(笑)、パンをタダでくれるパン屋の親切心も利用するし、これはもう、いろいろと応援する気にならないんですね。(べつに応援する必要はないのか?)
シンデレラも、(これは個人的趣味もあるけれど)
かわいくない。
おとぎ話なんて、夢物語だぜ、ということを、まさに言いたいようなキャスティング?で素晴らしい。
(ラプンツェルはかわいかったね。)
いちばん好きだったのが、パン屋の奥さん。
子どもを授かるために、グッズ集め(?)、頑張ります。ただ、それにしても、自分の欲のために行動しているのには違いないのですが。でも、それが人間。
この女優さん誰だっけ?と最後までわからず、エンドロールで
エミリー・ブラントさんと名前が出て。
ジョニデのオオカミは、出番少ないです。ちょっと歌ってますけど。ファンの方はそのつもりで。
シンデレラが王子とハッピーに…で終わるのかと思ったら、そこからが長い。
ハッピーエンドの続きは、いかに? みたいなことになってますね。
シンデレラの継母役、一目でわかりました!
クリスティーン・バランスキーさん。
大好きな「マンマ・ミーア!」の3人娘(おばさん)の一人ですから!
そういえば、もう一人の3人娘(おばさん)のメリルさんも出演しているわけで。でも共演シーンはなかった。惜しい!