サーカスの世界☆☆☆ジョン・ウェイン主演の、サーカスを舞台にした映画。
共演に、本作の前年に「ブーべの恋人」などに出演しているクラウディア・カルディナーレ、1940年代にセクシーさで売ったリタ・ヘイワース。
ウェインといえば、「ハタリ!」(1962年)という猛獣狩り映画はあるが、サーカスものがあったとは知らなかった。
ディミトリ・ティオムキン作曲の主題歌が、さみしげだなあと思ったが、あとで調べたらゴールデングローブ賞の主題歌賞をとっている。
はたしてウェインとサーカスって合うのか、単なるサーカス団長としての演技だけ見せるのかと考えながら見ていたら…サーカスで西部劇ショーをやった!
馬に乗って走りながら、ライフル射撃。そうか、この手があった!
暴走する馬車を引っ張る馬に飛び乗って止める、という大技も見せてくれる。
カルディナーレ嬢は、なまりのある英語を駆使、「ブーべの恋人」でも魅力だったハスキーかすれ声!
ヘイワース嬢は、このとき40代、ちょっと、おばさん化。
この2人が親子。豪華。実際の親子といっても違和感がなさそうなのは、両人ともに美女系ゆえか。
サーカスの話かと思えば、船が転覆するスペクタクルがあったり、テント火災があったりと、ドラマティックな工夫はされている。
監督として有名なニコラス・レイが原案に参加、最終的な脚本は大物のベン・ヘクトがまとめたらしい。
監督は最初にニコラス・レイ、次にアンソニー・マンが引き継ぎ、最後はヘンリー・ハサウェイになった、という話もある。実際、ハサウェイ監督というのは、製作中にトラブルが起きた映画を引き受けて、なんとかするのが得意な人だったようだ。
…でも、マリリン・ファンにとっては、ハサウェイは、なんといっても「人生模様」(1952年)、「ナイアガラ」(1953年)の監督なのですが。〔2008・9・23(火)〕


最‘愛’絶叫計画☆☆「最終絶叫計画」の脚本家が、脚本と監督を。
ほんっとに、おばかな映画シリーズなのだが、これは、その中でも「いまいち」。
とても、おデブな女性。「ブリジット・ジョーンズの日記」のパロディっぽく。
通風孔の上に立ち、スカートがまくれる。マリリンの「七年目の浮気」パロディ。見ていた男が、あまりの醜さに絶望して自殺!(笑)
改造(!)して、やせて美人になった彼女は、彼氏ができる。しかし、ものすごいお色気を発散する元カノが、2人の仲をじゃましようと…。
「最終絶叫計画4」でも目撃した、なぜか猫が飛ぶ、おかしなシーンもあった。
「12インチ(30センチ)のコック」というセリフで、「雄鶏」が登場する下ネタも。(「コック」は雄鶏という意味と、隠語で男性のモノも指す。)
ただ、生理的に汚いギャグが多く、あまり笑えない。
たとえば、オナラをしながら洋式トイレを使う猫のシーンのしつこさ、かわいくない顔!
通りすがりの男を殴って財布を奪うことを、ギャグにする感覚も分からない。
話に関係がない後ろのほうで、マイケル・ジャクソン(の、そっくりさん)が、男の子におもちゃを見せて誘惑して、子どもの母親にボコボコにされているのは、おかしかった! いまや、ギャグ・キャラか、マイコー…。
ロシアンブルーのニャンコがちらっと出てきたのは、よかったなー。猫好きなので。
バート・バカラックの名曲「小さな願い」をみんなで歌った(もちろん、ギャグだけど)シーンも楽しい。
マリエ・マチコという女優さんがいたけど、日本人?〔2008・7・19(土)〕


ザ・イースト☆☆☆正義のために報復、復讐することは許されるのだろうか。   
反省をうながすのならば、どの程度までやっていいのか。
環境を破壊する企業に対する報復をたくらむ組織に潜入する女性が主役。
組織のメンバーそれぞれが、やさしい気持ちを持っていながら、実力行使にも及んでしまう、というところに問題の難しさを思う。
ラスト、映像だけで(説明したつもりで)見せているのだけど、よくわからんのが難。
主役のブリット・マーリングさん、はじめて見たが知的な雰囲気のある美人さんで、今後も期待。
監督と共同で脚本を書き、製作も兼ねているんですね。
リドリー・スコット、トニー・スコットも製作陣に名を連ねている。〔2015・2・15(日)〕


最‘狂’絶叫計画☆☆★「最終絶叫計画」(2000年)に始まるシリーズ第3弾。
その「最終絶叫計画」は、私の「2000年ワースト映画」の中の1本なのだった。
ああ、それなのに、なんで、このシリーズを借りてきてしまったのか…レンタル半額だから? おばかな映画が観たかったから? …とすると、好きなんじゃないか、このシリーズ!?(とはいっても、第2作目は観ていない。)
ヒロインはシリーズ4作すべてに出演しているアンナ・ファリス。5作目(2008年予定)にも当然のごとく出演が決まっているようだ。見開いた目や表情が、おばかな映画に合ってます。
友人のレジーナ・ホールと食ってるアイスのカップが、なにげにデカかったりして笑えます。
内容は「ザ・リング」と「サイン」(ともに2002年)を中心にしたパロディですね。怖い少女が登場する「ザ・リング」はもちろん、シャマラン(シャラマン?)監督の「サイン」も、いかにもパロディしがいがあるネタ。○○人も、しっかり出演。
他には「8Mile」(2002年)などのパロディも。
「マトリックス リローデッド」(2003年)に出てくるキャラクターもパロっているから、たとえ撮影中であっても、新しく公開される映画をスタッフが観に行って、さっそくネタに使うような努力(?)はしているようだ。
私の場合、「8Mile」は観ていないから、そのネタは、はっきりとは分からなくて残念でした。
オープニングは、シリコン巨乳(?)の女子高生もどきの2人で「ザ・リング」を。つかみはOK?
車で人をはねたり、銃で殺したり、遺体(人形だけど)を損壊(?)したり、ゲロや、馬の脱糞や…感心しない面は多々あるし、笑えないけど、ばかばかしいことやってるなあと思いながら観ていれば、腹も立たないか。
男の子が不気味な絵を描いたり、予言をしたりして、怖そうかな?と思ったら、一方では叩かれたり、何かにぶつかったりの徹底した、それこそ踏んだり蹴ったりの「やられキャラ」なのも、不道徳すれすれに、ばかばかしく、くだらなくて、まあ、いいかも。
また、出演者が豪華っぽいのは意外で、得した気分も。
デニース・リチャーズ〔「スターシップ・トゥルーパーズ」(1997年)、「ワイルドシングス」(1998年)、「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」(1999年)など〕なんて、2、3分の出演だったけど。
大統領の役で、レスリー・ニールセン。どこかで見た人だと思ったら彼でした。この当時、もう76歳くらいなんですね。相変わらず、バカやってます。えらいです。
「禁断の惑星」(1956年)、「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年)の思い出は、今いずこ…。いや、いいんです、ギャグに転向したって。活躍していることが素晴らしい。
大統領が「フォード(大統領)だったら、どうするか…」とかなんとか言いながら、壁の肖像画を見ると、そこには…ハリソン・フォードの絵が!(爆)
あー、くだらなかった。けど、ワーストにはならない。1作目より出来が少しは良いのでしょうか(監督が代わってるし)、それとも、私が人間的に、まるくなったんでしょうか。〔2007・5・18(金)〕


最強のふたり☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・8・26(日)〕


サイコ「雨に唄えば」に続いて、同じ日に「名作シネマとオーケストラ」版の「サイコ」を観賞。 東京文化会館大ホールにて。演奏 東京フィルハーモニー交響楽団、指揮 ニール・トムソン。
アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー。
このときのツイートは、
『名作シネマとオーケストラ「サイコ」を観た。スリリングな音楽を生で聴くのは楽しかった。「雨に唄えば」のときより楽団の人数が少ないので、あれっと思ったが、どうも弦楽器だけの構成に見えた。なるほど。アンコールなし、が少し、さみしい。』
「雨に唄えば」と違って、今度は弦楽器だけの構成なのである。パンフレットを見ると、弦五部〔ヴァイオリン1、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス〕となっている。
ヴァイオリン1というのは、楽器がひとつ、ということではなくて、第1ヴァイオリン担当が数人いるのです。ヴァイオリン2も同様。
そうか、「サイコ」の音楽は、すべてが弦楽だけで作られていたのか! それだけで、あのミステリアスなスリル満点の音楽をつむいでいるんだ!
とくに、ジャネット・リーの逃避行の序盤がスリルあり。音楽とベストマッチだと思う。
ラストの分析医の説明は少し冗長な気がした。説明しなきゃしょうがない、というのはあるのだろうけれど。
「雨に唄えば」では、アンコールがあったのだが、「サイコ」では、なし。前奏曲をもう1回やってくれてもよかったのにな〜。
会場を見ると、3階席などは特に空いていて、半分も席が埋まっていない。これで売り切れたのかなあ?と不思議にも思う。〔2013・7・21(日)〕


最高殊勲夫人☆☆☆増村保造監督、若尾文子主演の結婚コメディ風ドラマ。「七人の侍」でしか知らない宮口精二のお父さん役や、船越英二が浮気がばれたと思ってあわてる場面など、面白い。
アンソニー・パーキンスのロードショーに行く、とか、会社員の女性を「ビジネスウーマン」と言ったりするのも、時代を感じる(ちなみに、これは1959年の映画)。
若尾文子さんは、今もテレビで見るけれど、やっぱり美人だよねえ。〔2003・12・28(日)〕


最後の1本 〜ペニス博物館の珍コレクション〜☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・8・23(日)〕


最後の賭け☆☆見ていて、ふと意識がなくなると、録画を巻き戻しながら見なおしていた。眠かった〜。
老齢の男と中年の女。
ふたりが組んで、狙った相手から金を巻き上げるのだが、全部は取らず、被害者の怒りを抑えて(?)危険を避けようというわけか。
シャブロル作品には、よく出演したらしいイザベル・ユペールさんの持っている雰囲気は、いつもながら、いいなと思う。
親子ほども年の離れた、軽妙感のある詐欺コンビ、マフィアの魔手に落ちても、どこか深刻さが薄いのは…この映画のカラーなのか。ふたりのキャラのなせるワザでもあろうか。
彼らが次のカモに選んだのは、いまや、「最強のふたり」のおじさん、と言えば、すぐ分かる俳優、フランソワ・クリュゼである。ただし、14歳ばかり若い時だ。(笑)
ヌーヴェルヴァーグからスタートして、2010年の没年まで活躍したクロード・シャブロル監督。
興味はあって、いろいろ作品を見たいと思っているが、本作は…イマイチのせいで眠くなったのか、眠かったからイマイチなのか?〔2012・12・9(日)〕


最後の猿の惑星☆☆2作目に出てきた、ミュータント人間の先祖が登場。将来の展開につながった。このあと、ああなって、こうなって…、と。
え、こんな俳優が出てる! という名前が、いろいろ出てきて驚いた。
ジョン・ヒューストン。いわずと知れた有名な監督。マリリンの「荒馬と女」なども監督している人だが、俳優としても、よく出ている。知事の役だったのかな?
ポール・ウィリアムズ。「ファントム・オブ・パラダイス」が有名か。音楽家としても活躍してるよね。今回は、猿役。
ルー・エアーズ。「西部戦線異状なし」という古い名作の主演者。武器庫を守る猿の役だから顔が分からない。
クロード・エイキンス。「リオ・ブラボー」など、いろんな映画に出た名脇役。ゴリラの将軍だったから、これも顔が分からず。
フランス・ニュイエン。「南太平洋」で名前を覚えてる。人間役の、あの人かな?
それから、ナタリー・トランディという人は、「新・猿の惑星」では猿の味方だった女の博士役だったのに、「猿の惑星・征服」「最後の猿の惑星」では、チンパンジーのシーザーの嫁さん役に変わっていた。
1〜3作目の、チンパンジーのコーネリアス役だったロディ・マクドウォールが、4、5作目では、その息子のシーザー役を演じたのはよく知られたことだが、シーザーの嫁さんもシリーズの中で、やりくりしてたんだ。
「猿の惑星・征服」で書き忘れたが、市長(だったかな)をやってたのはドン・マレーだった。「バス停留所」のボーですがな。なんか憎たらしいヤツだなと思ってたのだが、自分だったとは…。(爆&爆)〔2002・12・26(木)〕


最終絶叫計画4☆☆★5月に観たシリーズ第3作「最‘狂’絶叫計画」が、ばかばかしく楽しめたので、4作目を鑑賞。
今度は「SAW」「THE JUON/呪怨」「宇宙戦争(スピルバーグ監督版)」「ヴィレッジ」を中心にパロディにしている。
他に「ミリオンダラー・ベイビー」や「ブロークバック・マウンテン」ネタもあった。
まず「SAW」のパロディで、バスケットボール選手のシャキール・オニールが登場。
この人、たまに映画に出ますね。連続してフリースローを失敗するのが笑える。(実際にも苦手なのだ。)
チャーリー・シーンは初めのほうで、ちょっと出てくるだけだったのが惜しい。真面目な顔でおバカなことをするのが面白いんだけどなー。
シーンのシーンでは、猫ちゃんが彼の○○○に食らいつき、窓の外へ振り飛ばされる。飛んでいく猫は本物じゃないと分かるけど、その本物でない猫が飛んでいくところって、なんだか見ていて面白いのだ。窓から猫が飛んでいく場面は、なにか他の映画でも観たことがある。たぶん、おばかな映画で。
ヒロインのアンナ・ファリスと「THE JUON/呪怨」の男の子の会話で、適当な日本語を羅列して、しゃべるところがある。でたらめを話しているにもかかわらず、字幕では、ちゃんとした会話になっているのがミソ。
アメリカ人に知られている日本語の単語って、こんなのなんだ、というお勉強のために、ここにその「でたらめ会話」を載せておきましょう。DVDだと、セリフの確認ができるのがいいよね。
はじめにアンナ、次に男の子のセリフ、の繰り返しです。
「ヒバチ、ベニハナ、テリヤキ」
「ナガサキ、オキナワ、ホッカイドウ、ヨコハマ」
「カラテ、ジュウドウ、スモウ、サムライ」
「ニッサン、ホンダ、ミツビシ、スバル」
「ハラキリ、ツナミ、カミカゼ、バンザイ」
「ヤマハ、ニコン、カシオ、アイワ、ミノルタ、ヒタチ、セイコー、トウシバ」
「ブッダ、シイタケ、キモノ」
「テンプラ、スシ、サシミ」
「フジツウ」
ブッダは違うと思うけど…。あとで「キッコーマン」も出ますよ。
「宇宙戦争」の破壊兵器トライポッドは、よく出来てた。iPod(アイポッド)に引っ掛けたギャグもあり。
じつに、くだらなくて、これはこれで、いいんじゃないでしょうか。〔2007・7・15(日)〕


サイダーハウス・ルール☆☆☆☆「おやすみメインの王子、ニュー・イングランドの王」(“Good night, you prince of Main, you king of New England”)。
アメリカ北東部のニューイングランド地方、メイン州にある孤児院。その言葉を聞いて、子どもたちは幸せそうに眠りにつく。
この名場面を忘れることはないだろう。この映画を忘れることはない。
映画館で観たとき、映画が始まってレイチェル・ポートマンの担当した音楽を耳にしたとたん、ああ、これは、きっといい映画だ、と感じた。
すごく、いいメロディで、聞いた瞬間から名曲に思えた。
ラッセ・ハルストレム監督のつくる映画は、心に響く、滋味のあるものが多いが、本作は、その最たるものといえるだろう。
一言で言えば、若者の成長物語だが、父と息子の関係が大きなウエイトを占める。
実際の親子ではなく、孤児院の医者ラーチ(マイケル・ケイン)と、彼を手伝う孤児ホーマー(トビー・マグワイア)なのだが、ふたりの関係は、まさに父と息子。
事情があって子どもを育てられない女性が、この孤児院で出産して、そのまま子どもを置いていく。また、必要ならば、違法である堕胎手術もする。
堕胎のためにやってきたキャンディ(シャーリーズ・セロン)と恋人の軍人が帰る車に、ホーマーは乗せてもらうことにする。
外の世界を経験したい息子。
何かを求めての旅立ち。父親は、それを認めざるをえない。さみしくても。
親離れ、子離れである。
りんご園(サイダーハウス)で働くホーマー。
タイトルのサイダーハウス・ルールとは、小屋に貼ってある紙切れに書かれた規則だ。
「夜は屋根に上がらないこと」など、たいしたことは書いていない。ボスは言う。俺たちのルールは俺たちで決めるんだ、と。
自分にとって大切なルールは、自分で決める。それが成長だ。自分の人生は、自分で切り開け。
ある出来事のために、ホーマーはラーチ医師の生き方の正しさを知る。
人生は、きれい事だけでは、すまないのだ。
エンディング近くでは、ラーチ医師の父親としての愛情のダメ押しもあって、ホーマーはもちろん、われわれ観客も感動せずにはいられない。
過ちもするけど、いっしょうけんめい生きている。
何かをあきらめ、何かに向かっていく。
生きるとは、そうしたことの繰り返しか。
ホーマーとキャンディの恋の行方も切ない。
原作者ジョン・アービングが脚本も書き、アカデミー賞ではマイケル・ケインの助演男優賞とともに、脚色賞を受けた。〔2007.6.24(日)〕


サイドウェイ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・3・5(土)〕


サイドウォーク・オブ・ニューヨーク☆☆★エドワード・バーンズという若手の監督兼製作者兼脚本家兼主演による恋愛模様劇。
若いのに、よくやるねえ。よくカネがあるねえ。
インタビューから始まって、ドキュメンタリーかと思った。でも、ヘザー・グレアムが出てきて、演技なんだと気がついた。
ドキュメンタリーらしく、カメラも登場人物2人の間で振るし。バーンズがインタビュアーという仕事をしている設定だからか? 
ドキュメント風にするのは、わざとらしいという気もする。実際のニューヨーカーが、こんなふうだと言いたいのかもしれないけど。
別れた夫婦、浮気をする夫婦…自分のことだけ押しつけすぎて、相手と衝突してバタバタしているように見えるのだが…。こういうのって、アメリカ人っぽいんだろうか。
男と女が、くっついて問題なく暮らすというのは、努力なしには、むずかしいことなんだろうなあ。当たり前だけど。いろいろあるよね。
男女3人ずつの主な6人の関係を線で結ぶと、円になるよ!〔2004・9・19(日)〕


サイド・エフェクト☆☆☆出所後の夫を持つ女の話? 精神薬の話? それとも…   
おお、そういう話になるのか〜、と見ていて、なかなか楽しめた。
ルーニー・マーラさんが、いいですね。
どこか、くせのあるような役が似合うというか。
チャニングくんが、この程度の役だとは…友情出演みたいな…。(笑)
結末は、あんなに、きれいさっぱりしちゃったので、映画としては余韻がなくなった気もする。
悪いことは裁かれたほうがいいのは分かってるけどね。
ソダーバーグ監督、引退作って本当ですか?〔2015・2・15(日)〕


サイドカーに犬☆☆☆竹内結子さんの役柄であるヨーコさんって、竹内さんが最近演じているJOMOのテレビコマーシャルみたいなキャラだよね。さっぱりとした自然体な。
キネマ旬報で2007年度日本映画の第6位、竹内さんもいくつかの主演賞をとっていたりするので、いつか見てみたかった。
映画の出だしは、ミムラさん。この映画に出ているのを知らなかったので、彼女は好きなんだけど、あれ、竹内さんは?と思っていたら、ミムラさんの演じる薫の子ども時代の話で登場してきた。
力の抜けた自然さが、いい感触。
小学生の薫(松本花奈)は、母が家出したあと、父に頼まれてご飯を作りにくることになったヨーコさんと仲良くなる。
テレビのプロ野球放送で、江川投手が映る時代。1980年代中頃?
自転車に乗って、どこからともなくやってきた女性。あけっぴろげなようでいて、太宰の「ヴィヨンの妻」を開いて読むような面もある。
子どもたちのために麦チョコをエサのように皿に盛り、薫の自転車の練習に付き合うヨーコ。
自転車か…。私は小学生のとき、近所の中学校の校庭で練習した。何度も転ぶと、そのうち乗れるようになるんだよね〜。
2人は、三浦百恵(旧姓・山口百恵)の家を見に出かけたり。
薫にとっては、年の離れたお姉ちゃんのようでもあったかも。
そんなヨーコさんが、薫の父との関係を解消するとき、薫を旅行に誘う。夏休みの海。お互いに、これから会えなくなるだろう寂しさを心に秘めつつ。父の愛人との、さわやかで、はかない、さりげない交流。
心に残る触れ合いは、こんな、ちょっとしたことから生まれてくるんだね。
ちょっと、さりげなさすぎて、メッセージとしては薄い気がするが、竹内さんと、とくに松本花奈ちゃんが好演。
最近、うまい子役って多いなあと思う。
父のお腹に頭をぶつけ続けたのは、おとなしくて、めったに感情を表さなかった薫の、自分のための、ヨーコさんのための、ちょっとした抗議。
ヨーコさんと出遭ったことは、ずっと薫の中での財産であるのだろう。意識するしないにかかわらず。
(ヨーコさんが海で、亀の手を取っていたけど、…おいしいんだ? 知らなかった。)〔2009・1・31(土)〕


サイレントヒル☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・7・16(日)〕


サイレントヒル:リベレーション☆☆★前作は、ジョデル・フェルランドちゃんに逢いたくて観た作品だった。この続編に彼女は出ていない。
…つまり、あんまり興味はないけど、続きなので見たということ。
で、WOWOWの放送では、もちろん公開時にあった「3D」ではありません。
つぎつぎにモンスターめいたものに追われて襲われて、キャーキャーする。
アトラクションのお化け屋敷を抜けてきて、ああ、おしまい、なふうに、軽くなっちゃったような?
時間つぶしとか、とりあえず見ておきました、ぐらいですか。〔2014・5・10(土)〕


サイレント・マウンテン 巌壁の戦場☆☆☆★第1次大戦での、オーストリア=ハンガリー帝国とイタリアの戦い、というだけでも珍しい。
往年の大女優クラウディア・カルディナーレさんが出ているというので見たのだが、それとは関係なく、映画として見て得をした感じ。
彼女自身は、最初の結婚式ぐらいにしか登場しなかったし、え、この方?と思うほどの、おばあちゃんに(苦笑)。70代中盤ですからね。
1915年、チロル地方でホテル経営をしているオーストリア人一家の娘とイタリア人男性の結婚式の日に、イタリアの対オーストリア=ハンガリー宣戦布告の知らせが。一気に敵味方に分かれてしまう悲劇。戦争が引き起こす人間の醜さを際立たせる。
オーストリア人の若者とイタリア人娘の隠れた恋もからむ。
チロルの山岳に展開したオーストリア=ハンガリーの兵員は30名ほどで、イタリア軍はその10倍。
ドラマティックに話が進んで見応えがあった。
そのとき、そこで、そんな戦いがあったと知ることができるのは、映画のおかげ。〔2017・5・25(木)〕


サイン☆☆☆なんか変。だいたい真面目なのに、下手なギャグかましてるところもあるし。「アンブレイカブル」に続き、シャマラン監督の、不思議に変な持ち味(持ち味かい!)が楽しい。
笑えるって。期待してないから、面白かった。
怖いもの見たさのハラハラはある。しかし、シャマランさんの脚本、どこか根本的に抜けてるんじゃないのか? …わざとB級にしてるのか?
メル・ギブソンの娘役の名前が、ボーだった。この名前、女性名でもいいのか…。
娘役アビゲイル・ブレスリン、息子役ロリー・カルキン、弟役ホアキン・フェニックス、みんな、それぞれの兄弟が映画に出ているという俳優家系。
ホアキンが、「チキンテリヤキ」食いたい、と言っていた。英語になってるのか、チキンテリヤキ恐るべし。〔2004・3・13(土)〕


ザ・インタープリター☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・5・28(土)〕


サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-☆☆おもしろくない。
予算がなくて切り絵アニメみたいにした、という監督の説明が冒頭にある。
予算うんぬんじゃなくて、お遊びで入れたシーンだと思うけど…。
コメディですが笑えません、とも言っている。…それはそう思う。
フロイトやユング的なものから出てきているような夢、イマジネーション。
シュヴァンクマイエルは、以前見たもので面白いのもあったので、機会があればチェックしたいものだが。〔2013・11・16(土)〕


ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・10・6(火)〕


ザ・ウォード/監禁病棟☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・9・27(火)〕


サウンド・オブ・サイレンス☆☆☆マイケル・ダグラス主演の誘拐サスペンスもの。「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミアこと、ショーン・ビーンが犯人なのだ。奥さんが「X-MEN」のファムケ・ヤンセン(観ている間、気がつかなかった間抜けは私です)。いちばん良かったのが、精神を病んでいるらしい女性を演じたブリタニー・マーフィ。「8Mile」などに出ているらしいが、注目株かも。
しかし、この邦題は何? サイモンとガーファンクルじゃないんだからさ。って言っても、今や通じないか。原題は、(警察に、そして、女の子が)一言も言わない、ってことかな?〔2004・1・17(土)〕


サウンド・オブ・ミュージック☆☆☆☆☆永久不滅、不動のミュージカルの名作。
「午前十時の映画祭」で。TOHOシネマズ府中。
この映画のことは、ごちゃごちゃ言っても、しょうがないくらい有名だし、どこかで耳にしたことがある曲が多いはず。
圧倒的に、曲の良さが光る。
子どもたちのなかでは、長女役のシャーミアン・カーの役柄が大きい。彼氏とデュエットするし、ね。
彼女は「ドレミの歌」で、「ティ(日本では「シ」という)」の音を担当して歌っているが、その「ティ」の声だけが、ほかの子と比べて、どこかオペラの発声みたいに美しい。(笑)
子どもたちの歌には、音を強めるために、ほかの人の歌声も加えられたという。(吹き替えということではない。)
ミュージカル映画としては優等生っぽくて、めったに見ないのだが、やはり素晴らしい映画だ。
「すべての山に登れ」なんて聴いていると、泣けてくる。〔2011・2・20(日)〕


櫻の園-さくらのその-☆☆☆主演の福田沙紀ちゃんは好きなので、見てみました。
中原俊監督は、1990年にも「櫻の園」を、中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代といった女優陣で 監督している。
今回、見てみて、前回のほうが雰囲気があったなとは思う。今回は情緒みたいなものが、少し不足のような気がする。(といっても、前回の内容をしっかり覚えているわけではない。なんとなく、である。)
この映画を見たのは2月。NHKの朝ドラマ「てっぱん」にハマッていたときだ。
で、本作には、校長先生で「てっぱん」のおばあちゃん富司純子さん、福田沙紀ちゃんのお姉さん役で京野ことみさんが出てきたものだから、おお!てっぱん!なんて思って見ていた。脚本も「てっぱん」の関えり香さん。
(おまけに、その前に放送されていたドラマ「ゲゲゲの女房」の大杉漣さんも用務員として登場!)
名門女学園で、封印されていた「桜の園」の舞台を上演しようという生徒たちのお話。
取り壊し前の旧校舎で、沙紀ちゃんが「桜の園」の脚本を見つけ、上演中止になった過去を知り、自分たちがやってみたいと思っちゃうわけです。
何かに打ち込みたい、というのはわかるけど、あんまり想いは伝わってこない。
上演直前で映画は終わってしまうから、本番の演劇シーンはない。これは、ちょっと残念。結果でなくて過程が大事、ということなのだろうけど。
同級生と一緒に歩いていると大柄なのがわかる沙紀ちゃん。(だから、どうした? いえ、なんでもないです。)
高校のできたて演劇部っぽい様子を、なんとなく見ていれば、いいかな、という作品。
上戸彩さんが、バンドのボーカル役で、ちょい出演。〔2011・2・13(日)〕


さくらん☆☆☆小泉今日子さんが出ているというので、チェック!
なんとキョンちゃん、女の売買に携わる女衒(ぜげん)の役だった。出番は、はじめのほう、ほんの少し。
吉原の店「玉菊屋」の番頭、清次を演じる安藤政信との会話。
彼からお金をもらって、「悪いねえ、いつも相場より多くしてもらって」「旦那様に言われた額をお渡ししてるだけで」。清次にいくらか渡そうとして「とっときな」「いけやせんよ、はまゆうさん」「玉菊屋のはまゆうは20年前に死にんした。旦那様にお蘭がよろしく言ってたって伝えとくれ」
昔は、この店で働いていた女という設定だ。どういう経緯で店を出て、今の商売になったのか知りたいところだが、メインの話と関係ないせいか触れられることはなかった。
でも、きっぷのいい感じの物言いはキョンちゃんらしい。
写真家の蜷川実花が監督、とにかく色彩がきれい。とくに赤。
金魚、しゃぼん玉、花、床に映る紅葉の赤…。障子や衝立のデザインもカラフル。
金魚越しに見える風景、という描写が面白い。水槽の中でしか生きられない、きれいな金魚を吉原の女たちに見立てる。
花魁(おいらん)を演じる菅野美穂さん。好きですー。
お尻の割れ目や胸のふくらみが多少は分かる程度の、なまめかしい背中ヌードシーン(説明したら、なんだか、いやらしくなった)があるが、本人なのかな?
ヒロインの土屋アンナさんと張り合う花魁役は木村佳乃さんだが、私は断然、菅野美穂派です。(そういう話じゃないでしょ。)
土屋アンナは、「きよ葉」から、花魁名は「日暮(ひぐらし)」に。美穂ちゃんは「粧ひ」。
音楽が椎名林檎さんで、カラフル映像とあいまって、独特な世界が。
アンナ嬢の、純情を秘めたヤンキー加減が、どうしても土屋アンナそのものでしかないように思えるのだが、役柄として、ああいうのでいいのだろうか。
ラストは意外。とっ捕まるのが普通だが。原作は、どうなったんでしょうね。
なお、「さくらん」というタイトルは、「花魁」「錯乱」「桜」などが混ざったものだとか?
蜷川実花のセンスで作ってみた映画、その「きれいさ」を楽しんでみればいいのでしょう。〔2009・7・4(土)〕


☆☆☆キネマ旬報の2007年ベストテンで、批評家の選ぶ日本映画で12位に入っていて、記憶にあった映画。
でも、読者選出では30位以内には入っていない。
黒沢清監督には興味がありながら、ほとんど作品は見ていない。(そういうのは本当の興味とは言わないか。)
そんななかで、この映画を見た結果、感想としては、部分的には面白い工夫はある。
殺人事件の犯人が自分ではないのか、と悩む刑事に役所広司。自分は殺したときの記憶をなくしているのか、というわけですね。
赤い服の女、葉月さんが、なんとも…です。
彼女の飛び方がスゴイ。あれは、脳裏に残る。
伊原さんの出番の最後は、怖いのか笑えるのか変なのかが、なんとも微妙な光景。
その他、飛び降り、取り調べ室の鏡、部屋の中で浮かび上がる影、と、ところどころに注目シーンが。
恨みと許し、2人の女を並べたのは興味深いところ。〔2008・6・8(日)〕


ザ・コール [緊急通報指令室]☆☆☆★警察への緊急通報に応答するオペレーターが主役!
アメリカは警察への電話は911。
その電話を受ける部署の仕事ぶりを、ちゃんと見たのは、この映画が初めてだ。実際に、これほど頻繁に電話が来るのなら、大変な仕事である。
誘拐された娘からの電話によって、犯人をつきとめようと奮闘するオペレーター役に、ハル・ベリーさん。
ひとつのエピソードを前に置いたことによって、本筋に入ってからの彼女の苦悩や決意に説得力を持たせている。
道路を走る無数の車のなかから、どうやって犯人の車を見つけるか。なるほどです。知能戦の味わいも。
たぶん無事に終わるんじゃないかとは思っても、なかなかのハラハラドキドキです。犯人、凶暴にもなるし。
映画でよくあることだけど、ほら、そこで止(とど)めをささないからダメなんじゃん! というパターンが今回も。
でも、あの「蹴り」は、せいせいしたね。
ラストは「彼」が見つかったときの対処をどうするかが問題になるかも?〔2014・10・3(金)〕


さざなみ☆☆☆☆夫の過去の女の影が、結婚45年も経った今、重く、のしかかる。
ネタばれです。
彼女は亡くなっているので、夫のなかでは彼女は永遠の若さ。
しかも、もし生きていたら彼女と結婚しただろう、と妻に言ってしまう夫! 聞かれて正直に答えたとはいえ、無神経で残酷だ。
それでは、しょうがないから君と結婚したんだ、という話になってしまうじゃないの!
聞くほうも悪いが。
昔の恋があっても、いまのパートナーの前では封印しときなさいな。
シャーロット・ランプリングさんの、心に立った「さざなみ」どころか、大波を表現する静かな演技は、もう名人芸といってもいいような。
最後に、夫と踊った手をはねのけるところは、「えっ」と思って、巻き戻して見直してしまった。
そうか、だいたいさあ、みんなの前で、夫が調子こいてるみたいで、そりゃ腹立つよねえ。
いや、深いわ、演技も、心のひび割れも。
他人の心は思いやらないと。〔017・3・25(土)〕


THE JUON/呪怨☆☆★日本原産のホラー「呪怨」、ハリウッドでのリメイク。(でも撮影は日本。)
英語のタイトルTHE GRUDGEの意味は「恨み」。まあ、そういうことですね。(笑)
始めに出演者などの英語のクレジットが出るアメリカ映画の体裁の中で、日本の風景が映って、日本語の看板が映って、俳優が日本人で、日本語をしゃべっている、という図は、どこか奇異な感じ、新鮮にも思えた。
逆に、東京の景色の中に、サラ・ミシェル・ゲラーさんがいるのも不思議。日本語を少ししゃべるし。
いや、実際に、外国人はいるんだけども、一応アメリカ映画だから、なんとなく不思議。
サラさん、少〜しばかり線が細い、ちょっと虚弱な腺病質タイプのようにも見えないこともないので、いかにもホラーには、ぴったりタイプ。
ケア・センター派遣の娘が行方不明になって、代わりにゲラー嬢が訪問介護に出かける。
認知症の女性がひとりで住んでいる、その家に…その家にぃっ!
…ええっと、オリジナルの日本版「呪怨」を観たときも怖くなかったうえに、話が、だいたい同じようなので、ちっとも怖くない。
こけおどし、でしかない。
何で怖く思わないのか、自分では、よく分からん。
あごなし女には笑った。日本版には出てなかったように思うが。
部屋で男の子が、ドン、ドンと××を何度も押して遊んでるのは、いけませんね。ああいうことは、してはいけません。
全体には、笑って楽しめばいいB級ホラーですね。
実際に体験したら、そりゃあもう死ぬほど怖いけど、そうじゃないもんね。
石橋凌が刑事の役。
英語うまいなー。
見るのは、小泉今日子さん主演の映画「ボクの女に手を出すな」(1986年)以来かもしれない。いやはや。
しかし、あの母子霊? 母子というより姉弟みたいだけど。
神出鬼没、幻視まで見せるかと思えば、ドアを開けさせなければ入れなかったり。
エレべーターで上がっていく、それぞれの階に、いちいち姿を見せたり。
怖いふうに見せるのが優先、設定はテキトーに何でもあり、というのが笑えます。これぞB級ホラー。
ただ、プルマン君とゲラー嬢が一緒にいたシーンの不思議さは良かった。
製作に携わったサム・ライミの弟、テッド・ライミが学生課のアレックス役で登場していたよ。
オフィスで母子霊の訪問(?)を受ける(何で、ここまで来るの!)、若夫婦の姉を演じたケイディ・ストリックランドさん(2枚目の写真)、ちょっと名前覚えておこうかな。「17歳のカルテ」「ステップフォード・ワイフ」「シックス・センス」などに出ていたんだね。(偶然だが、若夫婦の妻役のクレア・デュバルさんも「17歳のカルテ」に出ていた。)
〔2006・2・19(日)〕


砂塵☆☆☆マレーネ・ディートリッヒとジェームズ・スチュアートが共演した西部劇。
イカサマのバクチで、男から農場の権利を巻き上げるブライアン・ドンレヴィ。マレーネ・ディートリッヒは酒場女で、イカサマの片棒をかつぐ。
農場を取られた男から話を聞いた保安官は、ドンレヴィのもとに行くが、行方不明になってしまう。
町のボスであるドンレヴィの一味になっている町長は、次は役立たずの保安官にしておこうとばかり、飲んだくれのチャールズ・ウィニンガーを保安官に任命する。
だが、予想外に正義感に目覚めたウィニンガーは、名保安官だった男の息子を呼び寄せ、彼を副保安官に。
ウィニンガーの期待に反して、やってきたジェームズ・スチュアートは銃も持たない丸腰。挑発されてもそれに乗らず、町の連中から軽く見られてしまう…。
見たあとに調べたら、わりと評判がいいみたいだが、私は、まあ、こんなもん?と思った。
ディートリッヒの鉄火肌(気性が荒い、っていう感じかな?)の酒場女は堂々としてハマってるし、ドイツ時代から歌っている作曲家のフレデリック・ホランダーの歌曲も何曲か披露する。でも、あんまり魅力的とは思わなかった。
酒場での女同士の取っ組み合いのケンカ場面は痛快。
ディートリッヒ、右目ななめ下に大きめな「つけボクロ」(?)があって目立つ。マリリンは左頬にホクロをつけてたけど、ホクロって、チャームポイントになりうるんだね、きっと。
酒場で、飲むのはミルクか、とバカにされても、キレないスチュアート。強い男は見せびらかさないのだ。ひょうひょうとした個性のスチュアートに合った役。
前任の保安官が姿を消したのは、殺されたからだと考えた彼は、その証拠を探す。
先日「ボー・ジェスト」(1939年)で見たドンレヴィが、またしても悪役で、いい仕事を。しかも同じ年、1939年じゃないですか。〔2008・8・9(土)〕


サスペリア・テルザ 最後の魔女☆☆★学芸会レベルの内容に、脱力して笑える、みたいな?
そんなもんかと思えば、悪くはないけど。
棺に入っていた遺品入れを開けたことで、悪い魔女のパワーが復活、下っ端魔女たちも集まってきたローマは、殺人、犯罪のるつぼと化す。
ヒロインのサラ役がアルジェントという苗字なので、もしやと思ったら、監督の娘ですか!
博物館で逃げるときに、音を立てないように靴を脱いだのは感心しました。あの状況で、けっこう冷静?
サラを追っかける下っ端魔女が、日本語をしゃべるんですねえ。
サラに気づいた魔女が「チョトマテ(ちょっと待て)」と、仲間に言ったときは、なんだか笑っちゃいましたー。
その魔女の最期も笑えるし。
こういう映画にピッタシなウド・キアも(今回も)笑える最期だし…。
以下、ラストねたばれ状態。
何だか、やたらに長い時間、地下の迷路を歩き…どうやってこの場に現れたのか、刑事も出現し(笑)…サラは魔女の力があるはずなのに、隠れて見ているだけで、あげくに見つかってしまい(笑)…それでも魔力の「ま」の字も出せず、長い棒を伸ばして敵魔女がまとう「魔力を秘めた衣服」を奪うのであった!(笑)
しかも、服を奪われた魔女は、素っ裸で立ちすくむだけで何もできず(笑)、地下が崩壊、サラは逃げるが何度も汚物(?)が頭の上にかかり(笑)、悪い魔女たちにお腹なんかを刺されていたような気がする刑事さんが元気に追いかけてきて(笑)、一緒に地上に到達、助かった、敵は滅んだ、あはははあはははと笑って終わり。(笑)〔2013・3・30(土)〕


誘う女☆☆☆★ニコール・キッドマンが、色気で男を丸めこみ、自分の思う通りに操る悪女の役。
彼女の美貌にぴったりとも言えそうな「誘う女」を演じ、際立った存在感を見せたニコールは、ゴールデングローブ賞主演女優賞ほかを得ている。いわば出世作の1本。
映画は、夫を殺された女性、スザーン・ストーン(ニコール・キッドマン)について、周囲の人々が彼女の印象を語るところから始まる。
彼女自身の語りも挟み込んだりするのが面白い。
本作のドキュメンタリー的な部分は、ガス・ヴァン・サント監督の後の作品「エレファント」にも通じる雰囲気が、少しある。
実際に起きた事件を題材にした話だから、ドキュメント風にするのも、ひとつの手であるのは確かで、「映画+ドキュメンタリー」な仕上がりが特徴的なのだ。
スザーンの欲望は、テレビの仕事につくこと。
テレビに出て一人前、人が見てなきゃ意味がない、という考えを持っている。
彼女は夢を実現するために、自分自身の外見の良さを武器にして男の目を引く。
地方局に入り、お天気キャスターに。
局内からは「やり手女」の評判も生まれる。
夫に「君に対して『ダメ』と言うのは難しいよ」と言われると、「そんなこと誰が言うの?」と返す。
このセリフで、この女は、自分のやりたいことを他人に邪魔させることは全く許さないのだ、と、はっきり分かる。
自分に意見する夫を、ぼんやりと見つめる視野が狭まってくる映像表現が面白い。邪魔者は排除するしかない。あまりにも安易だが、彼女の頭には、それ以外のことは浮かばない。この思いこみの激しさ。
取材で知り合った高校生に夫を殺させようと計画し、彼を誘惑する。まさに全身フェロモンのニコール!
殺害計画は、端から見れば陳腐で、すぐにボロが出そうなものだが、実際の事件でも、この程度な場合も多いのだろう。
有名になるために何でもする女。それだけが生きがいとは、あまりに悲しいが、本人は、それでいいのだから、どうしようもない。
原題にある“die for〜”は、「〜のために死ぬ」という意味から、「〜したくてたまらない」ということになる。
toが前につくと、どういう意味になるのか、よく分からないが、とにかく、彼女の場合、テレビに出たくて、たまらないの! 彼女を好きな高校生にとっては、彼女って、もう、たまらない! なのであり、とにかく、“To die for”という言葉の響き、それ自体からして、かっこいいのである。
なんとも、ぴったりな題名。
邦題も簡潔で、エロっぽくて良い。
ニコールの夫にマット・ディロン、ニコールに誘惑される高校生にホアキン・フェニックス。
いまも活躍中の彼らが、ニコールにメロメロになっている図を見るのも楽しい。
とくに、ホアキン・フェニックスが気になる人には、本作の彼の演技は必見といえる。
ついでに書いておくと、音楽は私のご贔屓(ひいき)の、ダニー・エルフマン。やっぱり、彼らしいファンタジー味の入った音を出している。
ニコールの、色鮮やかで妖艶な女っぷりを堪能しよう!
〔2006・5・30(火)〕


ザ・ダイバー☆☆☆アメリカ海軍のダイバーの話。そういう役職?があったなんて知らなかった。旧式の潜水具だなあと思っていたら、50〜60年代の話だったようだ。黒人蔑視が激しかったんだね。
キューバ・グッディングJrが、意思が強くて素晴らしい人。ロバート・デ・ニーロが、差別主義者で憎たらしい人。でも最後まで憎たらしくはないんだなあ。
シャーリーズ・セロンは、おまけみたいで惜しい。〔2003・4・12(土)〕


貞子3D[2D版]☆☆★井戸から出てきたモンスター。(残念!)
おもしろいじゃん。と思ってたら、クモかよ!と言いたいような化け物うじゃうじゃで一気に評価下落、アクションものに転換といえば聞こえはいいが、たいしたことないから。
不定期開催・橋本愛ちゃん祭りの1本で見たはずが、終盤にちょこっと出るだけじゃないかー。
石原さとみさんが主役だったから、まあいいか。
ポルターガイストみたいに揺れた意味が分からん。〔2014・11・1(土)〕


貞子vs伽椰子☆☆☆どちらかというと、貞子メインの印象が。
なにしろ最強、最恐な貞子。呪いを邪魔する奴も、すべて容赦なく、やっつけるのである。
映画の中でも言われていたが、いまどきビデオテープは使わないようになってきていて、貞子の出番も少ないのではなかろうか。じゃあ、欲求不満かも!?
貞子にからむのが、山本美月さんと佐津川愛美さんの大学生友だち。
伽椰子(と俊雄)にからむのが、玉城ティナさんの高校生。
貞子の呪いを解くための方法が「貞子vs伽椰子」につながるわけだ。
最初に頼まれる祈祷師が、とても、それらしく見えて偉そうなわりには…で(笑っていいよね?)。
霊能者の男とパートナーの盲目の少女のコンビも、面白い組み合わせではある。
そんなに怖くないが、最後、そうなるか! で、続きも作れるのでは?〔2017・6・7(水)〕


殺意の夏☆☆☆「クリクリのいた夏」のジャン・ベッケル監督とセバスチャン・シャプリゾ脚本のコンビの作品。かなりアブない雰囲気のイザベル・アジャーニのヌードシーンがいっぱい。〔2001・9・30(日)〕

☆☆★イザベル・アジャーニのお色気だけのおバカ映画かと思ったら…復讐がからんでいたんですねえ!
タイトルから推して想像しておくべきだった!
イザベル、能天気な娘のふりをして、じつは!
マリリンを貼った部屋にいるような女性なんだから、悪い子のわけがない!
おもしろいのは、男のモノローグで進むのかと思いきや、途中からモノローグの担い手が代わっていくこと!
フランスのアカデミー賞である、セザール賞で主演女優賞(イザベル・アジャーニ)、助演女優賞(シュザンヌ・フロン)、脚色賞(セバスチャン・ジャプリゾ)、編集賞(ジャック・ウィッタ)を獲得しているんだから、イザベルのヌードだけが売りじゃない!
オープニングクレジットで、(有名な)ジャック・ベッケル監督なのか! と思ってたら、調べてみると、息子のジャン・ベッケルだった!
そして、こないだ「最後の賭け」で見かけた、いまや「最強のふたり」の、あのフランソワ・クリュゼが、またもや出ていた!
らしいが、気づかなかった!
28年も前の顔で分からなかったのか!
なんにしても、ヌード上等! なイザベルは偉い!
あの怪作「ポゼッション」も演じた彼女だ、根性あるぜ!
この映画も、彼女で、もってる映画だ!
そういう結論か!
文章に、全部!マークがついてるぞ!〔2012・12・15(土)〕


殺人魚フライングキラー☆☆ジェームズ・キャメロン監督のデビュー作というので、B級らしいが、ほんの少しは期待したものの。
けっきょく誰が監督しても、どうにもならないかもしれないような内容でした。
オープニング、海中の沈没船のところで、なぜか男女が水着を脱いじゃってエッチを始めようとするが、そこを魚に襲われる!
いかにもチープに、つかみはOK(?)ながら、あとは見なくてもいいかも。(笑)
あ、サカナが、アソコから飛び出してくるところは、「エイリアン」のショッキングな場面を思い出させたよ。
それに、お祭り気分で、海岸に魚を取りに行ったら、それが殺人魚だった、という皮肉は良かった。ミイラ取りがミイラになった、というのは、こういうことでしょうか?(わからん)
2人のトップレス女性も良かったな〜。(ロレッタ役のコニー・リン・ハッデンは、雑誌ペントハウスに写真が載っていたらしい。てことはヌードか。)
映画サイト「allcinema」に解説があったので引用。
『…プロデューサーに内容を大幅に改変されたため、怒りと失望のあまり(キャメロン監督は)高熱で倒れ込んでしまう。が、その際に観た悪夢を原案として「ターミネーター」を制作し、…』
って、あーた。転んでも(倒れても)、ただでは起きないって、このことですか?(爆烈苦笑)
でも、この作品がなかったら「ターミネーター」の夢のお告げ(?)もなく、監督は世に出てこなかったかもしれないとなると、これは、もしやキャメロン監督には大切な作品だったりして?(笑)
エンドロールを見ていたら、やたらイタリア人らしい名前が多くあったなあ。チープなほうのイタリアンムービー風味か。「ピラニア」(ジョー・ダンテ監督、1978年)の、一応、続編。
映画サイトでは、「allcinema」は5.6点、「IMDb」は3.3点、「みんなのシネマレビュー」は3.55点(以上10点満点)、「映画生活」は30点(100点満点)(以上すべて2009年5月22日現在)という、ツワモノでした。〔2009・5・17(日)〕


殺人者はバッヂをつけていた☆☆☆★イントロデューシング・キム・ノヴァク!
キム・ノヴァクさんをご紹介します! 彼女の、ほぼデビュー作なんですね。
監督が、リチャード・クワイン! のちに「媚薬」(1958年)、「逢う時はいつも他人」(1960年)、「悪名高き女」(1962年)でも、コンビを組むことになります。
上出来の、フィルム・ノワール。
刑事のフレッド・マクマレーが、ノヴァクさんの色香に迷い、どんどん、まずい立場になっていくさまが、なんとも見事。
ノヴァクさんは悪くないんですよ。勝手に迷う男が悪い。(苦笑)
マクマレーといえば、やっぱり、ビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白」(1944年)がフィルム・ノワールの傑作として思い出されますが、その10年後に、また、佳作。フィルム・ノワールが似合う男ですか。
原題の pushover は、「だまされやすい[いいなりになる]人」、「たやすい[ちょろい]こと、朝飯前」、「すぐ負ける人[チーム]」などの意味。(「英辞郎 on the WEB」より)
タイトルの「バッヂ」って何だろうと、見たあとに考えて、ああ、と気づきましたよ。
これはキム・ノヴァクさん実質デビューの貴重作として、保存しておこう。〔2016・8・3(水)〕


殺人捜査線☆☆☆★WOWOWのラインナップを見ていたら、「荒馬と女」(1961年)でマリリンと共演したイーライ・ウォラックが主演の映画を見つけた。劇場未公開作。ウォラックといえば、最近では「ホリデイ」(2006年)に出ていた、おじいちゃん。
ウォラックが舞台やテレビで活躍してから映画デビューを果たした後、間もない頃の映画。テレビシリーズ「捜査線」のスピンオフ作品ということだ。
監督が「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」(1956年)〔これは「インベージョン」(2007年)の元ネタ映画でもある〕、「ダーティハリー」(1971年)などのドン・シーゲル、脚本が「夜の大捜査線」(1967年)、「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年)などのスターリング・シリファントというのを、映画を見始めてから知って、得した気分。
ヘロインを隠した人形などのおみやげを客に買わせ、その人が帰国して税関を無事に抜けたあとに、それを奪うという密輸方法。
ウォラックと相棒のロバート・キース(息子のブライアン・キースも俳優だった)は、ヘロインを回収する(奪う)役。
映画が始まって20分過ぎに、やっとウォラックたちが登場。ロバート・キースは特徴のある、いい面構え。殺しもいとわない実行役のウォラックをうまく動かす。ウォラックの役名がダンサーだから、イメージとしても動く役か。(画像の左端がウォラック、右から2人目がキース)
回収したブツが少ないことを説明するために、正体不明のボス(ヴォーン・テイラー。ヒッチコック監督の「サイコ」〔1960年〕にも出ている)に接触するウォラック。この場面、ボスの態度が不気味で恐ろしくて良かった。
と思ったら、あっけなく…。予想外の展開、いいねー。
最後は、車で逃走のうえ、やはり、あっけなく…。
でも、いい。ハードボイルドで、無駄なく90分以内にカチッとおさまり、楽しめた。
トウキョウ・コネクションが決めたこと、という言葉とか、東京で買った日本人形が出てくるところも親近感(?)あり。〔2008・11・7(金)〕


殺人地帯USA☆☆☆4人のギャングに父親を殺された男が復讐を。
素性の知れている1人の行方を追って、自分も刑務所に入り、病死寸前の男から残りの3名の名を聞き出す。
名字だけしか聞かなくて大丈夫かよ?と思ったが、大丈夫でした(笑)。
3人とも、いまだに一緒につるんで悪いことをしていたのでした。
組織の女を助けたり、かたきのうちの1人にうまいこと雇われて、警察側のリーダーと協力(または、リーダーを利用)したり。
監督は、「拾った女」、「東京暗黒街・竹の家」、「クリムゾン・キモノ」、「ショックプルーフ」(脚本)などのサミュエル・フラー。
一匹狼的な主役を演じるのは、クリフ・ロバートソン。近年だと、トビー・マグワイアの「スパイダーマン」シリーズでの、ベン伯父さん役が記憶に新しいかも。〔2016・8・4(木)〕


殺人の追憶☆☆☆実際にあった連続殺人事件をもとにした映画。殺人事件を追う刑事たちの話なのに笑わせる場面も多いのが、この作品の持ち味か。
灯火管制のような時代の雰囲気も出ていた。
刑事が必死に捜査しても見当はずれも多く、その場でじたばたしているような印象で、犯人には手が届かない。
証拠がなければ犯人を確定できない焦燥感と、見えない犯人の恐ろしさはあった。〔2005・3・20(日)〕


ザッツ・エンタテインメント☆☆☆☆★楽しさいっぱいのMGMミュージカル映画を集めた1本。
1本でも楽しいんだから、そのいいところを集めたら、もう最高でしょ!
改めて観ると、ジュディ・ガーランドが最も多く登場していたような印象。パンチのきいたパワフルな歌唱、素晴らしいです! 彼女、マリリンのモデル時代の顔と、けっこう似ている気がする。
フレッド・アステアがジーン・ケリーの登場場面を解説し、ケリーがアステアの登場場面を解説する。娘のライザ・ミネリが、母のジュディ・ガーランドの場面を解説する。いいねえ。
エリノア・パウエルとアステアのタップの、見事に息の合った素晴らしさ!
「土曜は貴方に」でデビー・レイノルズが“I Wanna Be Loved By You”を歌っていたなんて忘れてた! でも、作者ヘレン・ケインの吹き替えなのか。
ドナルド・オコーナーの「メイク・エム・ラフ」が、いちばん笑える。このナンバーひとつだけでも、彼は偉大だよ。
「ショウ・ボート」が上陸するときのナンバーも大好きだし、水着の女王エスター・ウィリアムズのシーンは豪華絢爛だし。
「巨星ジークフェルド」の、超巨大らせん階段みたいなところに、ずらりと人が並んだシーンも、すごい。
そして最後が「巴里のアメリカ人」ときた!
ああ、もう! 嬉しくて泣けてきたよっ。〔2005・1・30(日)〕


ザッツ・ダンシング!☆☆☆「ザッツ・エンタテインメント」(PART3まであり)は、MGMミュージカルの名場面を集めた楽しい作品だったが、こちらはMGM映画だけに限らず、ミュージカル映画の素晴らしいダンスシーンを集めたもの。
「ザッツ・エンタテインメント」シリーズと比べると、こちらはダンスが主役なので、歌が少ないところが多少の弱みになっているかもしれない。
古くはエルンスト・ルビッチ監督の1926年作「陽気な巴里っ子」(主演マーナ・ロイ)を紹介。ダンスの場面を見せてくれる。ルビッチ映画がダンスかあ、へえ〜!
それから、有名なバズビー・バークレーの振付。ダンサーの衣装や配置を工夫して、幾何学模様の面白い映像を作る。真上から撮って万華鏡のような景色になったり、斜めから撮ってみたり。
ダンスといえば、フレッド・アステアを欠かすことはできない。ジンジャー・ロジャースとのコンビ、ここで取り上げられた中では、とくに「有頂天時代」(1936年)の2人のダンスは、まさに圧巻。ビル・ボージャングルズ・ロビンソンというタップダンサーが出ていて、その名前は、他人とは思えなかった。(^_^;)/
「オズの魔法使」での、かかしのレイ・ボルジャーのダンス。最終的に映画からカットされた場面なのだが、カットが、もったいない楽しいダンス。このシーンには、ジュディ・ガーランドも出ていて、私には嬉しいのだった。
他にも、エレノア・パウエル(よく目が回らないなと思うほど回転している)、ニコラス兄弟(初めて知った)、アン・ミラー(元気はつらつ)、シド・チャリシー(ムードあるね)、もちろんジーン・ケリー、など、たくさん不世出のモダンダンサー、イサドラ・ダンカンの映像を観ることができたのも嬉しい。「裸足のイサドラ」(1968年)という映画で、一発で私の記憶に残った名前なのだ。映画で演じていたのは、バネッサ・レッドグレーブだった。
最後のほうになると「ウエスト・サイド物語」「スイート・チャリティ」「フェーム」「フラッシュダンス」と、かなり最近のミュージカルまで紹介していた。
ラストは、なんとマイケル・ジャクソンの音楽ビデオ「ビート・イット」! こういうビデオが映画館に、かかるようになった、という話みたいだったけど。
エンドクレジットの歌が、キム・カーンズで“Invitation to Dance”。いいねー。〔2005・6・19(日)〕


ザ・ディープ☆☆☆1977年公開時以来だから、34年ぶりくらいに見た。
私にとって、海中での宝探しのシーンがある映画というのを見た、初めての作品ではなかろうか。
きれいな海が舞台で、夏にぴったりの映画ともいえる。
HPの掲示板で、Mさんが見たというので、私も見たくなったのである。
原作は「ジョーズ」のピーター・ベンチリー。「ジョーズ」に出ていたロバート・ショーが、またもや主演。海洋アクションに似合っているのだろうか?
美女ジャクリーン・ビセットとニック・ノルティがカップルで、沈没船探検のスキューバダイビングをする。
このオープニングのダイビングで、ジャクリーンがTシャツを着ているものだから、これがまた、透けるのである!
以前観たときは、そんなに記憶がなかったのだが(スケベ心がなかったとしておきましょう)、今回見て、素晴らしい! 堪能しました。
大サービスだよね、これは。
新しい映画しか見ない人たちには、ジャクリーン・ビセットといっても知らないだろうが、雰囲気のある美女だったのだよ。
そのあとも、身体検査のために脱いだり(背中しか見せませんよ)、宗教儀式みたいなことで素肌にペイントされるシーンもあり。
そこまでくると、もはや観客サービスでしかないなあと思えて、いさぎよいし、ありがたい。(?)
マリリン・モンローさんの映画「荒馬と女」に出演していた、イーライ・ウォラックさんが出ていたのを、初めて知った。
「荒馬と女」から16年、かなり、おじちゃんになりましたね。
エンディングが鮮やかで、そこから、すぐにエンドロールに入るというのは、私の好みなのだが、レンタルしたDVD、なんと、ドナ・サマーさんの歌が入っていなかった!
それが聴きたくて、この映画を見たともいえるので、これには愕然。
確か、公開時には、エンディングに歌があったはずだ。それで気に入って、当時、レコードも買ったんだし。
契約切れか何か?
作曲は、ジョン・バリー。傑作です。
映画に歌がなかったから、好き度も普通になっちゃった。〔2011・7・31(日)〕


座頭市☆☆☆殺陣(たて)が、すごい。たけしの刀さばきの速いこと。迫力あり。浅野忠信の凄腕用心棒も雰囲気があっていい。
飽きずに見せてくれたのは、いい。笑える要素もふんだんにある。
畑を耕すクワの音がリズムになって音楽の一部になっていったりする、生活の音が音楽になる場面は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い起こさせた。
ラストのタップもエネルギーがあって、ワクワクさせて楽しい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・9・15(月)〕


砂糖菓子が壊れるとき☆☆★曽野綾子さんが、マリリンの半生をモデルに、日本の女優の物語に置き換えて書いた小説の映画化。
若尾文子さんが綺麗。津川雅彦、藤巻潤、田村高廣、志村喬、山岡久乃、根上淳といった面々を拝見できたのも楽しかった。津川さんの若い頃なんか初めて見たような気がする。
マリリン・ファンの私には、マリリンの人生を、いかになぞっているかという興味があるが、そうでない観客には、たいしたことのない映画ではないだろうか。
見せ場がない。というか、ここから見せ場だぞ、というところでカットされて、違う場面になってしまうのだ。どういうことだろう。
90分あまりという長さでは、さくさくと深みもなく話を流していくしかなかったのか。
とにかく、若尾さんを見て、マリリンに関係した物語を見た、ということに意味があった映画。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・4・10(土)〕


里見八犬伝☆☆★薬師丸ひろ子さん、18歳か19歳かのときの作品!   
里見八犬伝は私の故郷が舞台のお話なので、愛着がある。
これは「新・八犬伝」で、だいぶ違う話になっているけど。
最後は、あんなんなっちゃうのかよ!?
でも泣いた…いかん、もう涙もろすぎ。
つくりもの見え見えの大ムカデとか、ハリボテ倒壊とか、今見ると苦笑してしまうような作りもあるけど。
千葉真一主宰のジャパンアクションクラブ出身の、志穂美悦子さんや真田広之のアクションは、さすがにキレがある!
男の子のふりをした薬師丸さん演じる静姫の後ろ姿の、まるいお尻ふりふり歩き(そんなに振ってないが)を見て、真田広之の犬江新兵衛が女と気づく。
英語の主題歌にのせて、静姫と新兵衛が抱き合いキスするシーンは、薬師丸さん官能に酔う表情演技! しかも長い(歌をある程度、流さないといけないからね!?)(笑)
夏木マリさん演じる悪女・玉梓はヌードシーンありの、おっぱい見せありの、で大サービス。
アイドル映画じゃないんかい。
真田さんは、この5年後に「快盗ルビイ」で、今度は小泉今日子さんの相手役になるんだね。
愛着ある話(オリジナルは、ね)なので、一応、配役はメモしておく。
薬師丸ひろ子(静姫)、真田広之(犬江新兵衛)、 千葉真一(犬山道節)、寺田農(犬村大角)、志穂美悦子(犬坂毛野)、京本政樹(犬塚信乃)、大葉健二(犬飼現八)、福原拓也(犬川荘助)、苅谷俊介(犬田小文吾)、夏木マリ(玉梓)、目黒祐樹(蟇田素藤)、岡田奈々(浜路)、松坂慶子(伏姫の声) 〔2015・3・21(土)〕


真田十勇士☆☆☆ウソでも、つき通しゃ、ホントになるかもね!
歴史だって、大きな出来事は証人が多いだろうから、ウソつきゃ直されるだろうが、あまり知られていないところは正しいとは限らない、と思っている。
真田十勇士なんて、実在した人物、モデルになった人物もいたかもしれないが、ほぼ創作でできているから、いろんなアレンジ可能。
真田幸村が平々凡々の武将なのを、猿飛佐助と霧隠才蔵がサポートして、幸村の名を挙げさせてやろうじゃねえか、という話にしたアイデア。
幸村、気弱で勇士たちにタメ口をきかされてるし(笑)。
九人目の勇士が集まるまでをアニメでやるのが面白い。
で、普通に九度山を出て行くのね。脱出するまでもなく。実際もそうだったかもしれないから、いいんです、別に。
家康めがけて駆ける幸村親子を助けて奮戦、次々に倒れていく勇士を見ていると、どんなドラマだって、映画だって、そういう場面は泣けてくるのだ!
ラストは、びっくりしましたねえ。え、そんな?
まあまあ、飛び抜けちゃいないけれども、見ている間は楽しめましたともさ。〔2017・7・17(月)〕


ザナドゥ☆☆★オリビア・ニュートン=ジョンとELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ! この映画くらいでしか知らないけど、懐かしい!)が合体したミュージカル。
1980年の映画で、1988年に1度観ているが、あまり覚えてなかったので、はじめて観るようなものだった。
とにかくメインの曲「ザナドゥ」は、よく覚えているし、聴いていて楽しくなる、いい曲だと思う。
音楽に関する昔の記憶が甦って、その音楽に乗るのは、懐かしいし、楽しい。
そして、ジーン・ケリー!
もう80歳に近いというのに、タップ踏んだり踊ったりローラースケートしたり。
元気です。
そういえば、ローラースケートのシーンが多かったが、この頃は流行りだったんだっけ?
映画としては他愛ない。監督、ラジー賞もらっちゃったし。
音楽を楽しむ映画ですね。〔2003・6・13(金)〕

☆☆☆☆ソフトバンクモバイルのCMで、キャメロン・ディアスが雪の中を歩く。
流れてくる曲は、オリビア・ニュートン=ジョンとELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)による「ザナドゥ」。(CMで使われているのは、誰が歌っているのか分からないけど。)
この曲は大好きで、とくに前奏部分がいちばん好きだったりして。だんだんと盛り上がっていく調子が最高なのだ。
小泉今日子さんの「天然色(テクニカラー)のロケット」も、同じ感じの前奏で素晴らしいのだが、こんなことを言っても、ほとんど誰も分からないだろうなー。
このソフトバンクモバイルのCM、曲だけでなく、この夏の時期に雪景色を見せるという斬新さが見事。
これに刺激されて、映画の「ザナドゥ」も観たくなったのである。
個人的に、オリビア・ニュートン=ジョンは好きで、LPも買ったことがある。美人だからねー。
彼女には「ザナドゥ」の2年前にも、ジョン・トラボルタと共演した「グリース」という映画があり、この2本は、音楽の面で、きっと、ずっと大好きでいると思う。
「ザナドゥ」のときに、すでにオリビアは31歳か32歳なのだが、それは置いておく。「グリース」に至っては、学園ものなのに、彼女30歳って…やはり、それは置いておこう。
「ザナドゥ」では、ジーン・ケリーが出ていることも嬉しい。67歳か68歳くらいだが、タップダンスも見せるし、ローラースケートもする。
そう、ローラースケートといえば、オリビアも、相手役のマイケル・ベックもローラースケートのシーンが多い。この頃、流行ってたんだなあと分かる。
オリビアの姉妹役のひとりで、マリリン・トクダという人がいる。どの人か特定できないのだが、エンドロールを見ていて発見。マリリン・ファンにとっては見逃せないところだ。(笑)
さらに、天の声が、ウィルフレッド・ハイド=ホワイトだった! 「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授の友人ピカリングですよ。
映画としての内容は、たいしたものではない(ラジー賞でワースト監督賞を受賞した)が、この音楽は、時々聴きたくなる懐かしさがあって、いとしいものなのだ。
もともと、ミュージカル好きだしね。
リアルタイムで接していない人たちには、映像が時代を感じさせて古くさかったり、音楽に馴染みがないから、まるで面白くないんじゃないかなあ。
ラストシーンも好き!
90分程度で終わる短さも良し!〔2007・7・27(金)〕


サニー 永遠の仲間たち☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・6・17(日)〕


サバイビング・ピカソ☆☆★ピカソが60歳を過ぎたころに、彼の愛人になったフランソワーズ・ジローの、ピカソとの日々。
彼女はクロード、パロマの2子を生んで、約10年後にピカソと別れる。
ピカソのアンソニー・ホプキンスは貫禄だが、この役については、無難に演じたという印象程度。あんまり面白くない。
フランソワーズのナターシャ・マケルホーンも、格別どうということもない。
ピカソのかつての愛人を演じたジュリアン・ムーアは、出番が少なかったし。
新しい女ができると作品にその女の顔が出る、とか、親しい人を奴隷に変えてしまう、などの言葉でピカソの人間性は少し分かるが、あんまり破天荒な感じではなかった。ジェームズ・アイボリー監督は文芸ものが得意だが、これは、淡々と、上品すぎたかも。
アンリ・マティスと親交があったとか、ピカソの晩年を知ることができたのは、よかった。
それにしても、60歳過ぎて子どもを作るピカソのエネルギーは、ぜひ見習いたいものである。(できれば…)〔2003・12・21(日)〕


SURVIVE STYLE 5 +☆☆★そう。小泉今日子さんである。彼女が出ているから観た。それだけである。
「キリンFIRE」「サントリーBOSS」などのCMを手がけたコンビ、関口現(監督)+多田琢(脚本)の映画デビュー作。
ちょっと変な人々の変な話が、時々お互い交わりながら、描かれていく。
メンバー的には5つに分けられるから、タイトルが「生き残りスタイル5」なのである。+がくっついているのは、その他の登場人物のことなのか、もしかして観客か?
映画タイトルの正しい読み方は「サバイブスタイルファイブ」。+は読まないらしい。
小泉さんはCMプランナーの役。厳しい仕事社会をキャリアウーマン風に生き抜いてきている。高飛車、突っ張った態度が身に付いている、可愛くない女。
キョンキョンいきなり男とベッドにいるから、私は相手の男に対する怒りに燃えたぎった。
男は阿部寛であった。ヤツは催眠術師の役だが、小泉の怒りを買って、大変なことになるのだった。やーい。KYON2の怒りを買うと怖いぞー。
今日子さんが考えるCM劇場が面白かった。自分で想像して「ししししし…」と笑うキョン2。何をやっても素晴らしい!←惚れた弱み。
サラリーマン一家の娘の役に「スウィングガールズ」でトランペット担当だった貫地谷しほり。息子の役に「妖怪大戦争」で主役を演じた神木隆之介。この2人を見られたのは収穫だった。
「スナッチ」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」などに出演していたヴィニー・ジョーンズも、なぜか主役のひとりだったりする。
あとは、まあ、どうでもいい、意味のない話。CMクリエイターらしく、シュール(普通の理解を超えて、ぶっ飛んでる、みたいな)なアイデアを、いろいろまとめて映画にしたような印象。
退屈はしないが、これは「長〜いCMフィルム」といっても、おかしくはないものかも。
“Nobody is Perfect.”(完璧な人間なんかいないさ)という「お熱いのがお好き」の名セリフが公式ホームページに使われている。
しかも「みんなちょっと変態。」と訳されて。
ま、いいんだけどさ…。
感覚的なものが、すべて、なのかな?
とにかく頑張って日々を生きて(SURVIVE)いこうよ。ってかい?
〔2005・9・18(日)〕


砂漠の鼠☆☆☆★知らずに見はじめたけど、「砂漠の鬼将軍」でロンメルを演じたジェームズ・メイスンが、同じ役で出ている!   
ただ、あちらは英語でしゃべって(ドイツ人なのに)、本作はちゃんとドイツ語だ。
ロンメルの戦車隊から、陣地を守り抜いた部隊のお話。
オーストラリアの隊をイギリスの将校(リチャード・バートン)が率いることもあって、兵隊の反発もありつつ、ゲリラ的な戦いや要地死守作戦など、ひきしまった内容を見せてくれる。
さすが、ロバート・ワイズ監督。
ロンメルの出番はあまりないのかと思っていたら、おお、そういう手で見せ場をつくるか!と、これまた感心した。〔2015・8・11(火)〕


砂漠の鬼将軍☆☆☆ロンメル将軍は、総統のヒトラーに疑問を抱くようになり…。
第二次大戦下のアフリカ戦線で戦車隊を指揮して活躍したドイツのロンメル将軍。
彼がヒトラー排除に関係したという解釈は、はじめて知った。
会議中にヒトラーを爆殺しようという計画は、「ワルキューレ」で観たなあ、と思い出した。
戦闘シーンはほとんどなく、ジェームズ・メイスン演じるロンメルの苦悩を中心にしたドラマ。
渋い。
アメリカ軍もドイツ軍も英語をしゃべるので、両軍が出るシーンは多少わかりにくい。〔2015・8・7(金)〕


ザ・バンク 堕ちた巨像☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・4・11(土)〕


ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・9・22(木)〕


ザ・ファイター☆☆☆この映画、興味なくて忘れてたけど…エイミーちゃんが出てたんだっ!
役に合わせて、やさぐれた(までは行かないか)、根性ある、はすっぱ感を出しているエイミー・アダムス嬢、えらい!
アカデミー賞では、姉御ぶりが、もっと年季の入っているメリッサ・レオだけが助演女優賞を取ったが、エイミーも取っておかしくない。
クリスチャン・べイルは、バットマンの面影まったくなし(笑)のキレキレ演技で、あいかわらずの役者やのう状態を、いかんなく発揮しまくり。
たしかに、ああいう家族だったら、離れてボクシング修業をするのは無理、かつ、それは本人の希望でもあったのかも。
試合シーンを見ていると、やられてばっかりで、終盤に逆転パンチを繰り出すスタイルのようだが…。
スロースターターと言ってたから、そういうふうだったのかもしれないが、タフでないと、こらえきれないスタイルだよね〜。
助演のふたりが盛大に受賞しまくっていたけど、キレキレ演技すれば目立っていいのかねえ。
それと、たぶん、アメリカ人って、ボクシング(映画)が好きなんだろうかなあ、と改めて思った。〔2012・12・9(日)〕


ザ・ブリザード☆☆☆★彼氏の上司に堂々と意見する彼女が気に入った!
いくら仕事とはいえ、無茶な命令を出す野郎には、けんかをふっかけてやるぐらいで、よろしい。
命令するなら、自分も行けよ! …本部で指揮するんだから行けないか?
危険だけど行かなきゃならないのが仕事なのだろうが、危険だから呼び返してほしい彼女の気持ちは分かる。それが彼女の愛だから。そうしないでは、いられない。きれいごとなど、いらない。
こういう描写を見たのは珍しい思いがして、新鮮でいい。
あんなに小さい船で、タンカー救助なんて、どうやるのかと疑問だったが、うん、ああするしかないだろうね。
何十人もいたら、どうにもならなかっただろうけど…。
なにかを、なしとげることは、見ていて感動する。
成功すれば名は残るが、もしも失敗しても、その行為の価値は変わらないのだと信じたい。でなければ、むなしいものね。
タンカーで、大事な情報を伝言ゲームのように伝えていくところ、誰かが間違えたら、どうする!? と思ってしまったよ。〔2017・1・30(月)〕


サボタージュ」☆☆☆★サボタージュとは、ここでは破壊行為を指す。それによって社会不安を起こすのだ。
ちなみに、わざと仕事を遅らせたり機械を破損したりして、経営者に損害を与えて解決を促す労働争議の戦術も、サボタージュ。
現在の「さぼり」とは、ちょっと意味が違う。
ヒッチコック監督のイギリス時代の作品で、ジョセフ・コンラッドの原作。(コンラッドは「地獄の黙示録」「デュエリスト/決闘者」などの原作者でもある。)
映画館を経営する夫婦。夫は破壊工作員だ。潜入捜査の刑事が、彼らと接触する。
崩れる町、弟の幻影など、一瞬のショットに、ヒッチ先生の鋭い切れ味がうかがえて興味深い。
とくに、爆弾が届いてからが容赦ないサスペンス。
終盤は、え、まさか、そんなことになるのか?と思ってしまう、予想外の展開を見せる。
劇中、映画館で上映しているフィルムに、ウォルト・ディズニーのアニメ「誰がロビンを殺したか?」の一場面を使っていて、怖い効果を上げている。
ヒッチコックの映画は、サスペンスに満ちた雰囲気が好きだ。独自のスタイルがあるのだ。
ハードな内容で、印象に残る1本だった。
「シークレット・エージェント」(1996年)は、未見だが、本作のリメイクだそうだ。(ただし、かなり話は変わっているらしい。)
破壊工作員を好演したオスカー・ホモルカは、マリリンの「七年目の浮気」(1955年)にも出ている。主人公トム・イーウェルが読んでいる、出版予定の原稿を書いたブルベイカー博士である。〔2005・6・12(日)〕


サマーウォーズ☆☆☆はじめにゲームの世界のアニメを長々とやっていたもので、なにか間違って録画しておいたのかと思ったよ。   
長野県上田が舞台に。というと、真田氏を思いだす。ヒロインの一家も、真田の家臣だったという設定。
ちょっと仕事関係で、おなじみになっていたので、上田合戦で徳川を迎え撃ち…なんて話が出ると、おおー、と盛り上がっちゃいます。
大家族で暮らすことの良さが出ていたと思う。にぎやかで楽しげで。
私自身は核家族家庭だから、こういう生活はしたことはない。気の置けない人たちばかりなら楽しいだろうなあ。
ゲームの世界の話が、かなりの部分を占めていたから、好きな人には楽しいのだろうけど、私はゲームやらないので!
花札は、なつかしかった。子どもの頃は、家族で遊んでいた。トランプや花札。
そういえば、蚊帳(かや)も、なつかしかったね。昔、実家が「わらぶき」の家だったときには、蚊帳を吊ったものだった。
高校生の年下の男の子が先輩女子を好きなシチュエーションというのは、もう、永遠の甘酸っぱい恋心ですよねー。
家族、人と人のつながり、あきらめないこと。さわやかではあります。
大勢がゲームやってる図は、見てると、おそろしい世界!〔2015・8・28(金)〕


ザ・マジックアワー☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・6・14(土)〕


ザ・マペッツ☆☆★エイミー・アダムスさん目当てですとも。
でなきゃ、見ていないと思います。
マペットたちが、自分たちのスタジオを買い戻すために、チャリティ番組をやるという話(だったでしょうか)。
エイミーさんのミュージカル場面は見どころだった。
彼女は、こういうメイクや衣装だと、ディズニー映画には、ぴったりなんだよね〜。〔2013・6・30(日)〕


ザ・マミー/呪われた砂漠の王女☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・8・5(土)〕


サムソンとデリラ☆☆☆★大監督セシル・B・デミルが描く史劇。旧約聖書にある、怪力サムソンと妖艶な美女デリラの物語。中学生の頃にテレビで観て以来、久しぶり。
サムソン役はビクター・マチュア。この人は、これより少し前(1946年)に、ジョン・フォードの「荒野の決闘」で、ドク・ホリデイを演じている。不健康なドクと、筋肉隆々のサムソンって、まるでイメージ違って不思議だったんだよねえ。
ディライラ(正確に発音すれば)役のへディ・ラマーは黒髪のすごい美人で、中学生のときに見て、心ときめかせました。
ディライラの姉の役は、金髪で、目がくりっとした女性で、今回観て、アンジェラ・ランズベリーだったのか!とはじめて知った。彼女は、アガサ・クリスティの探偵ミス・マープルや、テレビの「ジェシカおばさんの事件簿」で有名だろう。
サムソンがライオンと素手で戦うシーンがある。
これが、ほんとに取っ組み合っているようなのだ。合成のようには見えなかった。
飼いならしたライオンとじゃれる感じで撮ったとしても、びっくりのシーンだった。
「ムーラン・ルージュ」のインタビューで、映画の豪華なセットに驚いて、出演者が、まるでデミルの映画みたいだ!と言っていたのを思い出す。
それほどに、デミルの映画というのは、お金をかけた豪華なセットが特長だったのだろう。これぞ豪華絢爛ハリウッド映画、か。〔2002・5・18(土)〕


SAYURI☆☆☆★欧米人が作った、日本を舞台にした映画ということで、また、どこかしらトンデモ映画になっているのではないかと思って、今まで見なかったが…。
わりと面白く見た。
まず、ヒロインの子ども時代を演じる大後寿々花ちゃんが、かわいいし、しっかり演じていて、いい。
ライバル同士の2人の「おいらん」を演じる女優さんも良くて、誰だっけ、この人たちは? 倍賞美津子と誰? と、私は日本人の女優を考えていたのだが…。
エンドロールで名前を見て、ミシェル・ヨーとコン・リーだった。
あ、日本人じゃないんだ、そうだ、そういえば公開時には、そんなふうなキャストだと多少聞いたことがあったっけ…と思い出した。
とともに、日本人女優でなかったことが、少し残念だった。
日本の芸者をドラマにした主役が、チャン・ツィイー。
彼女は嫌いじゃないからいいけど、日本の女優では、お客を呼べないんでしょうかねえ。
脇役で、桃井かおりなどは出たが。
日本人や中国人が出演していて、しゃべるのは英語。たまに、日本語がちらっとは出る。
日本人なのに、日常で英語を話すのは変だとは思うが、考えてみれば、ハリウッド映画には、よくあることだ。戦争映画で、ドイツ人が英語で話していたり。
見ている私たちが日本人だから変だと気づいてしまうようなところは無視。
あとは、数か月の特訓で一流の芸者になれる、というのを、そんなこともあるだろう、と許容すること。
そういうところに引っ掛からずに、楽しみましょう。
DVDジャケットの真ん中、チャン・ツィイーさん?〔2008・4・29(火)〕


サヨナラ☆☆☆映画のオープニングには「さよなら」という日本語も出て、「サヨナラ〜」という声が入った曲が流れる。なんと、アーヴィング・バーリンが主題曲を書いている!(バーリンといえば、アメリカを代表する作曲家のひとりだし、マリリンが彼の曲を歌っているしね!)
リカルド・モンタルバンが「ナカムラ」という役を演じることがオープニングクレジットで分かる。
なんで外人さんが日本人の役? という、ちょっと奇妙な感じはするものの、本作はジョシュア・ローガンの監督作。先日観た「ピクニック」や、再び書くが、マリリンの「バス停留所」、ミュージカルの名作「南太平洋」を手がけた名演出家の映画だ。モンタルバンの歌舞伎役者以外の点では、日本を描いた外国映画としてありがちな珍妙な作品に、それほどには、ならないで済んだ。
原作は「南太平洋」のジェームズ・ミッチェナー。
新しい任務で、韓国の戦線から日本の神戸へやってきたグルーバー少佐にマーロン・ブランド。
韓国で戦争があった頃だから、1950年あたりの話なんですね。
ブランドさん、「八月十五夜の茶屋」(1956年)に続いて、日本を舞台にした映画に出ている。
少佐はマツバヤシ歌劇団のスター、ハナオギ(高 美以子=たか みいこ、と読む)に一目惚れしてしまう。女性だけのマツバヤシ歌劇団というのは、もちろん宝塚歌劇団がモデルだろう。
しかし、ハナオギ…。ありえない名前じゃないけどポピュラーではないよね。日本人の感覚ではヘンな名前が、外国映画には時々登場する。「ティファニーで朝食を」の「ユニオシ」よりはハナオギのほうがマシだけども。「花荻」と漢字にもできるし。
アメリカ人兵士と結婚する日本人女性の役が、ナンシー梅木さん。彼女は、この作品でアカデミー賞の助演女優賞をとったことで有名。ジャズ歌手でもあった。
夫役のレッド・バトンズも助演賞を受けていて、アカデミー助演賞、男女そろっての制覇。バトンズ氏はゴールデングローブ賞でも受賞している。
セリフの中に、マリリンが出てきたので、私は大喜び!
日本人の歌舞伎役者ナカムラと、お客として見にきたグルーバー少佐の、公演後の会話。
「グルーバー少佐は退屈だったようですね」
「いえ、楽しめましたよ。でも、マリリン・モンローが出てたらよかった」
「17世紀以降は(女性禁制になりましたから)ミス・モンローは歌舞伎には出られません」
「気を悪くしないでください」
「だいじょうぶです。私はミス・モンローの大ファンですから」
最後のセリフは I am great admired 〜と言っているから、ほれぼれと賞賛するような感じの「好きさ加減」の表現だ。
マーロン・ブランド自身がマリリンと知り合いなのが、楽屋オチ的でもある。
人種を越えた結婚への偏見に真正面から相対して、力強いメッセージを発するラストは、ヒューマニズムにあふれている。
私はマーロン・ブランドの相手役のハナオギがナンシー梅木さんだと、映画を観終わったあとまで思っていたよ…。〔2007・1・14(日)〕


さよなら、人類☆☆★よくわからんけど、いとしいような、悲しいような、人類の営み。〔2016・11・20(日)〕


さよならドビュッシー☆☆★橋本愛ちゃん祭りである。
…というか、彼女が出ている映画は結構あって、私はまだ見ていなくて、愛ちゃんにちょっと興味がある、だからWOWOWなどで放送があったら録画して見るということで、「不定期な祭り」である。
子どものときからの女の子の親友どうしが大きくなって…というあたりで、少女マンガが原作なのかと思ったら、そうじゃないらしく。
なんだかテレビドラマの2時間版のような雰囲気もするが。
いちばんの謎(…たぶん)は、火事で一人が助かったあたりで、なんとなく気づいてしまって、やっぱり、それが正解だった。
だって、ミステリー映画だっていうから、何がミステリーなのかな〜と考えて、あ、これか!と思うでしょ。
ピアノの先生を演じた人を、あとで調べたら、え?本職でピアノ弾く人なの? 俳優じゃないんですか。それは、なかなか。味があって面白い。
あんまり、はしゃがないミステリアスな様子も似合う愛ちゃん、もう、そこにいてくれたらいい、くらいな堂々たる主役ですわい。
これからも楽しみっす。〔2014・5・24(土)〕


サラの鍵☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・12・23(金)〕


サラバンド☆☆☆ベルイマン監督の最後の作品。肉親の人間関係のドロドロ。
あとで調べると、1974年の「結婚の風景」の続編だそうで、その「結婚の風景」を私は見ていないので、これがリヴ・ウルマンとエルランド・ヨセフソンの夫婦の再登場だとは、ちっとも知らなかった。
86歳の元夫に会いにきた63歳の女性。ふたりは16年間夫婦だった。
最初と最後の章で、リヴ・ウルマンが観客に語りかけるのが面白い作りかた。
娘たちの話や孫娘のカーリン(ユーリア・ダフヴェニウス)のことなどを語り合う、ふたり。
孫娘と、彼女の父親ボリエ・アールステット(この父親はエルランド・ヨセフソンの息子ということになる)の関係が異常で、夜は同じベッドで休んでいるのだ。
説明がなくても、この光景ひとつで、おかしい、と分かる。
妻が亡くなって、必要以上に娘を束縛する(?)父親。
また、ボリエ・アールステットとエルランド・ヨセフソンの親子関係も最悪。
いいかげん許し合いなさいよ、と思うほど昔のことにこだわっているような。不器用な。
でも、こういうこと、実際にも、どこかで、あるのだろうなあ。
女性たちは自分の道を進んだり、前向きでいるけれど、男たちはウジウジ悩んだり苦しんだり。
やはり、最終的に女性は強いんだ。
ベルイマン、86歳の老境でも人間関係の、こんなドロドロを頭に描いていたんですね。
サラバンドとは、17世紀頃、欧州で普及した古典舞曲で、バッハが有名。映画では、無伴奏チェロ組曲第5番が使われる。〔2010・12・12(日)〕


ザ・リング☆☆☆ナオミ・ワッツさん主演のハリウッド・リメイク。よく出来てた。でも、夜、テレビで日本版オリジナル「リング」を観たら、かなりの点で同じだった。それだけオリジナルがいいという評価なのだろうか。同じところ、違うところを比べてみるのも面白いかもしれない。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・11・2(土)〕


ザ・リング2☆☆☆★楽しめた。ナオミ・ワッツ嬢、ばりばりの主演だもんね。彼女、最近映画館で観た「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」では、ほんのちょっとしか
出てなかったし、DVDで観た「ル・ディヴォース〜パリに恋して」でも、これほど画面に長く映っていたわけではないから。
それに、やっぱり綺麗だったし!
まあ、ミーハーで甘い私など、それで満足してしまいそうなところだが、映画としても面白く観たのだった。
まず、映像が綺麗。とくに「水」関係での映像の美しさが目立った。
水を通して見える、揺らめく人の姿とか、水が空中に舞いあがっている場面とか。
中田監督には「仄暗い水の底から」という映画があり、これはかなり面白かったが、もしや彼は「水」を使うのが得意なのだろうか!? 水使い監督?
最後の、白樺かなにか(白っぽい木々)の森も綺麗だったなあ。
映画全体は、ていねいで端正な作りに思えて、好感が持てた。(こういうのは気にいらない人が逆に言うと「たいした盛り上がりがなくて面白くない」
とかいう表現になりそうだが。)
日本からアメリカに乗り込んだ中田監督、うまくハリウッド資本を使って作り上げたなあ、と感じた。
序盤で、呪いのビデオに関わる女学生が可愛かった!(^O^) 名前はエミリー・ヴァンキャンプ。名前、覚えとこっと。
子役のデビッド・ドーフマンは、前作「ザ・リング」に続いての出演だが、この子にはホラー系映画に似合いそうなムードがある。
それが映画のために作ったイメージなのかどうかは知らないが。なんとなく「オーメン」のダミアン役の子を思い起こしてしまった。
シシー・スペイセクがゲスト的出演で、ほんの少し顔を見せている。サマラの母親の役だ。
ただ、髪の毛が顔の前にかかり気味なので、あまりお顔を拝見できないのだが。
彼女でホラーといえば、「キャリー」だ。なんとなくホラー映画へのオマージュ的な意味合いがあるのかも。
脚本も、前作「ザ・リング」と同じ人。すでに「ザ・リング」の細かい点を忘れているので、話の整合性がどうなのか、はっきりとは言えないのだが、
それほど変なところはなかったのでは?
あっても、いいでしょう。怨念たっぷりのサマラには、無理なことなどなかったりして。
ナオミ・ワッツ嬢を演出中の中田監督の写真を見たが、彼女とそんな近くでお話しできるなんて、仕事でも、うらやましいぞ、おい。〔2005.7.3(日)〕


ザ・リング2 完全版☆☆☆去年、映画館で「ザ・リング2」を観て、感想も書いた。その後出たDVDでは「完全版」として18分ほども長くなっているというので、今回これを観てみた。
観終わって、予想したとおり、どこの部分が新たに足されていたのか、よく分からず(笑)。
ただ、ひとつだけ、フリーマーケット(?)のトイレで、サマラがズン、ズズン、と前進してくるところが新しいか? 劇場版では、あそこまでの描写はなかったような気がする。あくまでも、気がするだけで、確かではない。
あのシーンは、怖いというのでカットされていたのだろうか。
18分も長くなったんだから、だいぶ違うはずなんだけど、はっきり違いが分からない。
原作の日本版やリメイクの1作目と違って、話の展開がビデオにまつわる呪いから離れてしまうので、その点が批判の対象になってもいるが、これはこれで面白いと思う。
登場人物は同じだから、続編に間違いはないのだし。
なにしろ私の場合、ナオミさんを見られれば嬉しいし、この作品の彼女は見栄えが可愛く、きれいなのだ。
はたしてサマラは、これで封印されたのか? ちょっと可哀想でもある。
そのうち、いきなり「リング3」が作られたりして!?
(でも、もしもナオミさんが出るなら、当然、観ますヨ!)〔2006・7・17(月)〕


百日紅〜Miss HOKUSAI☆☆☆★妹との絆(きずな)がいい。
思ったこと。
百日紅って読めないんですけど。さるすべり、ね。
杏さんが声をやっているのだけは知っていたが、あとは全く誰の声か気づかない。北斎は高橋克実かなと想像したが、松重豊なのかあ。
女性の絵柄も、男っぽいなあ。
北斎の娘って、いたんだ。
この人が、英泉になったのかあ。(娘のことではない。)
椎名林檎さんの歌だ。
杉浦日向子さんの原作なのかあ。
プロダクションI.Gなのかあ。
妹のことは別として、それほどには、何がどうした、という話でもないが、そこに、そうして、生きているのだねえ、と心に残る。〔2016・12・26(月)〕


猿の惑星☆☆☆★WOWOWで「猿惑」シリーズ5作プラス、ティム・バートンの「猿惑」を連続放送するので、オリジナル1作目を29年ぶりに観た。ぐわあ、前回は、そんな以前だったのか! オチは覚えてたが、細かいところなんか覚えてやしないから、初めて観るようなもの。
オープニングの音楽から、ああ、これこれ! と思い出した。ジェリー・ゴールドスミスの作曲。いまも活躍中の作曲家、すごいね。〔2002・12・15(日)〕


猿の惑星(2001年版)評価☆☆☆★ティム・バートン監督版。ティム・ロスの凶暴な猿っぷりが素晴らしい。リメイクとして見ないほうがいい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・8・4(土)〕

☆☆☆ティム・バートン監督の「猿惑」。再見だが、まじめに観ては文句が出やすい映画だね。
映画館で観たときは、迫力で押しきられた面もあったのだろう。今回観たら、つっこみどころが、けっこう見つかる。
この映画は、バートンが脚本を書いてないから、彼にそれほど責任はなかろう。
猿のふりの芝居を見るだけでも、じゅうぶん娯楽作だと思う。
やっぱり、ティム・ロスがいい。それに、ケリー=ヒロユキ・タガワ。セードと対立して追われた元将軍。マイケル・クラーク・ダンカンのゴリラと素手で戦ってやられちゃうけど、かっこいい。サムライですね。〔2002・12・27(金)〕


猿の惑星:創世記(ジェネシス)☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・11・27(日)〕


猿の惑星・征服☆☆★チンパンジーのシーザーが、人間社会に反乱を起こす。やっぱり奴隷扱いしちゃいけないよ。〔2002・12・25(水)〕


猿の惑星:新世紀(ライジング)☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・9・27(土)〕


ザ・ロイヤル・テネンバウムズ☆☆☆★キャラクター、構図、小道具(ネタ)、色遣いなどが、面白いと思う。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・10・26(土)〕


ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト☆☆☆ストーンズのライヴ。   
ライヴが始まる前に、スコセッシ監督側とストーンズ側の、撮影についての「やりとり」がある。ライヴが終わってからも、スコセッシが出てきて「来たぞ、ほら(撮れ)!」とか言ってる。
…別に監督自らが出てくる必要はないんじゃないか。俺が監督だぞって、でしゃばらなくても、名前だけ文字で出せば。…とか思いました。
しかも、単なるライヴなんだから(過去のインタビュー映像を挟み込んではいたけれど)、スコセッシが監督でなくたって、ねえ。
ライヴを映画にする意味を考えると、コンサートに行けない人のために映画で観てもらう。これが一番大きい意義だという気がする。
でも、映画館で観なきゃ迫力がない。
渦中にいないと。
知らないバンドを見てインパクトを受ける、というなら、テレビ画面でも意味はあると思うが、おなじみのバンドだからなあ…。
それにしても、ミック・ジャガーの動きは元気だなあと。
キース・リチャーズは、ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ演じる、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの主役)みたい。ジョニデがキースをモデルにしてる、と言ってるから当たり前といえば当たり前か。(笑)
ストーンズの場合、ロックのストレートさが、長続きの秘訣なのかも。演る方にしても、聴く方もしても。
ミックが「(歌うのが)気恥ずかしくて、人にあげた」と言う“As Tears Go By”は聴いてて泣けた。歌い終わったあと「いい曲だろ」とミック。
(曲をもらったのは、マリアンヌ・フェイスフルさん。)〔2015・2・22(日)〕


サロゲート☆☆☆★わりと好き。
実行はロボット(サロゲート)にやらせて、自分はそれを家の中で寝そべって操作しているだけ、なんていうのは楽しいのかどうか分からないが、おもしろいアイデアではある。
確かに、犯罪に巻き込まれたりすることは減るのだろうなあ。
…んで、この方、どなた? と思ったら、ブルース・ウィリスのサロゲートですか。本人とよく似てますね、なんて言われてるけど…えっ! ブルース・ウィリスが演じているの!?
いや〜分かりませんでした。よく見れば本人だけど、だって、ブルース・ウィリスといえば、髪の毛がない格好だと思い込んでる私なのです。
後半は本人自身(髪の毛なし)が動くんだけどね。
先日「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」でお見かけした、ロザムンド・パイクさんが偶然のごとく本作にも出演しておりました!
まさにサロゲートのように人形みたいな美しさ!
ラダ・ミッチェルさんも綺麗なので、ダブルで嬉しかったですね〜。
ラストの選択は、ちょっと感動もの。やっぱり、文明の発達に対して、人間らしく生きるということは…と考えてしまいますね。〔2012・1・29(日)〕


残穢 -住んではいけない部屋-☆☆★そんなに直接的には怖くない。ほとんど。
畳を擦るような音がすることから始まる過去の因縁。
「ざんえ」と読む、小野不由美さんの原作。
女子大生、橋本愛ちゃんのはずなんだけど、なんだかイメージが違う…外見も大人になったのか!?
竹内結子さんとのダブル主演は楽しみだった。(そのことがなければ見てないし。)
捜査のドキュメンタリー番組っぽい作りとも見え。最終盤になって、一気に具体的に怖くなったけど、関わったら逃げられないってこと?
全員については描いていないが、みんなヤバいの?
日本的に、ジメッとした怨念、そういうの、やだなー。〔2017・4・30(日)〕


残菊物語☆☆☆原作は村松梢風、脚本は依田義賢。美術は水谷浩。
五代目・尾上菊五郎の養子である菊之助(花柳章太郎)は、弟の乳母お徳(森赫子)に、芸のつたなさを意見される。
はじめて、面と向かって、きちんとした批判を受けた菊之助は、お徳を心にとめるようになる。
そんな2人の様子を知った母親は、お徳に暇を出して彼女を遠ざける。菊之助はお徳を探し出すが、ついに親に許されず出奔する。
大阪で芝居に出ていた菊之助のもとに、お徳がやってくる。
旅回り一座にまで落ちた菊之助だが、お徳は彼を支えつづけ…。
溝口監督の芸道ものの1本。歌舞伎の世界での役者の浮き沈みと、あくまで、男を支援していく女の話。
森赫子は、もりかくこ、と読む。新派の女優さんで、目をわずらって引退してしまったのだそう。控えめで優しげな声。惚れた男に尽くす役だが、最後には、ほんとにそれでいいの?とも、ふと思う私なのであった。
こういう生き方は、いまどきなら、どうなのだろうか。
ラストシーンは悲しい。舟乗り込みで注目を浴びる男と、男のその光景を思いながら、お囃子を聞きながら、ひっそりと息を引き取る女。その対比の悲しくも見事なこと。
これは、菊之助の残「菊」物語ではなくて、お「徳」の無「残」な「残徳物語」でしょ。
双葉十三郎さんによると、「…溝口監督はこの作品で一シーン一ショット演出を定着させ、格調ゆたかな秀作を生み出した。…」とのこと。観ていたときは気づかなかった。(そういうことは、あまり気にしてないんですね。)
菊之助が、すいかを切るシーンでは、切り方が気に入らないと、監督が撮り直しを繰り返し、用意したすいかがなくなってしまったそうだ。
徹底的に、自分の作品には、こだわる監督だったのですね。
日本映画にありがちな気がするのだが、聞き取りにくいところあり。
優秀映画選奨の第1回文部大臣賞、キネ旬2位。
1956年に、島耕二監督、長谷川一夫、淡島千景主演、1963年に大庭秀雄監督、市川猿之助、岡田茉莉子主演で再映画化されている。〔2006・11・25(土)〕


3時10分、決断のとき☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・8・22(土)〕


サンシャイン・クリーニング☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・8・30(日)〕


サンシャイン2057☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・4・21(土)〕


三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・11・3(木)〕


サン・スーシの女☆☆☆ロミー・シュナイダーの遺作になってしまった作品。50年前のナチスへの恨みを晴らした男。その過去が語られる。ナチスに翻弄される人々の話は悲しい。
さきほど観た「離愁」からは9年後だが、ロミーは変わらず美しい。彼女は2役だ。歌うシーンがあるが、本当に歌ったのか、吹き替えたのだろうか?
ミシェル・ピッコリの胸毛がすごい!(笑)
マリア・シェルも出演。ジャン・レノも出ているらしいが、ちょい役だったのか気づかなかった。
ロミーの顔、倍賞千恵子さんに似てない?〔2003・10・12(日)〕


サンセット大通り☆☆☆☆ビリー・ワイルダー監督のハリウッド残酷物語。往年のスター女優も50歳になると、見向きもされなくなる…。大監督セシル・B・デミルが本人役で出演、演技も貫禄。〔2002・3・9(日)〕


サンダーバード☆☆★子ども中心の活躍話だったのは意外だが、だから、子どもが観たら、わくわくして楽しいのじゃないかな。
末っ子アランが主役で、他の兄弟なんて、ほとんど出てこないもんね。私は字幕版を観たが、吹替え版担当のV6にしても、父親ジェフとアラン以外の声をやった人は、ほとんど喋ってないわけだ(笑)。
オープニングのアニメは面白い。メカの活躍がもっと観たかった。
お話はアラがあるし、かなり、子ども向けにしてるような気がする。が、オリジナルだって、そんなもんだったかも。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・8・8(日)〕


サンダーバード6号☆☆☆テレビシリーズの映画版。いま実写版が公開中だが、これは1968年作のスーパーマリオネーション(人形劇)。
ブレインズが作った飛行船のテスト飛行に乗船したペネロープ、ミンミン、アラン、パーカーは、自分たちの会話が盗聴されていることに気づく。いったい、どんな陰謀が隠されているのか…。
昔のテレビシリーズの吹替えを担当した声優さんが何人か、改めて吹き替えたのだが、やっぱり、声にお年を感じてしまう方もいる。
危機一髪の場面で一応ヒヤヒヤさせるあたりと、危機なんだけど何だかユーモアが漂うところが持ち味?〔2004・8・28(土)〕


三人の妻への手紙☆☆☆★シネマヴェーラ渋谷での特集「魅惑の20世紀フォックス映画の世界」。この日は、マリリンの「七年目の浮気」と、本作の2本立て。
マリリンが端役で出た「イヴの総て」(1950年)を監督したジョセフ・L・マンキウィッツが脚色・監督。アカデミー賞では脚本・監督賞を受賞した。ちなみに翌年の「イヴの総て」でも、彼は脚本・監督賞をとり、2年連続のダブル受賞の快挙。
オープニングの音楽を聞いて、あれっと思った。何だったか思い出せないが、マリリンの映像のバックに流れているのと同じメロディなのだ。
マリリンの映画の予告編か(予告編には違う映画のメロディを使うことも多い)、ドキュメンタリーか。
それにしても、この映画は以前観たことがあるのに、そのときは気づかなかったのだろうか、と過去の記憶をたどっていた。
友人同士の3組の夫婦があって、その妻たち3人がそろっているところに、ある女から手紙が来る。
あなたたち3人の夫のうちの誰かと駆け落ちする、という内容。
船上にいる3人の妻は、すぐには帰れない。それぞれが、駆け落ちの相手は自分の夫なのではないかと戦々恐々としながら、夫とのエピソードを思い出す。
…と書いてきたように、語り口が面白い。
誰と駆け落ちするか書かずに、3人すべてを不安にさせる女も、性格が悪いといえば悪いが、ゲームのような感覚で、観ているほうには興味を持たせてくれる。こういうところが「脚本の妙」というべきなのだろう。
3人の夫の中のひとりが、カーク・ダグラス。あの特徴的な、アゴ&その割れ方を見れば、間違いない!
マリリンと関係のある俳優も、多く出演している。
夫の、もうひとり、ポール・ダグラス。「結婚協奏曲」「熱い夜の疼き」(ともに1952年)が、マリリンと同じ映画への出演。
もうひとりの夫、ジェフリー・リンは、「ふるさと物語」(1951年)が、マリリンと同じ出演作品。
妻のほうを見ると、ジーン・クレインが、マリリンと同じ映画では「人生模様」(1952年)、そして、「紳士は金髪がお好き」(1953年)でマリリンと共演したジェーン・ラッセルが主演した「紳士はブルーネット娘と結婚する」(1955年)に出演している。
さらに助演でコミカルな味を加えているのが、セルマ・リッター。味のある女優さんだが、彼女といえば「荒馬と女」(1961年)を忘れることはできないし、「イヴの総て」でも、うまい脇役ぶりを見せていた。マリリンが撮影途中だった作品を新たに作りなおした「女房は生きていた」(1963年)にも出ている。
マリリンと関わりがあるといっても、同じ映画に出ているだけで、共演はしていない場合もあるが、とにかく縁があるのは変わりないわけで。
そうしたことを知っておくのも、ファンには楽しいことであり、こういうことが、たとえば「映画検定」に合格するための知識の可能性もあるのだね。
ちなみに、妻のひとり、リンダ・ダーネルは「血と砂」(1941年)でタイロン・パワーやリタ・ヘイワースと共演したり、「荒野の決闘」(1946年)ではドク・ホリデイの愛人役を演じている。
もうひとり、アン・サザーンは、おばあちゃんになってからは「八月の鯨」(1987年)などに出ていた。〔2007・4・7(土)〕


幸せになるための27のドレス☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・6・15(日)〕


しあわせの雨傘☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・1・9(日)〕


幸せの1ページ☆☆☆★孤島に、研究者の父ジャックと幼い娘ニムが2人暮らし。
あるとき、父が海に出たまま戻らず、嵐のなかで娘は作家に助けを求める。
助けを求められた作家アレックス・ローバーは、外出ができないくらいの潔癖症で、引きこもり。
その怖がりかたが笑える演技をするのは、ジョディ・フォスター。彼女のコメディエンヌぶりが見られるのは貴重。(かな?)
アビゲイル・ブレスリン、動物と仲良し。子どもと動物、ダブルでかわいい。
この子ったら、まだ幼いのに、もはや主役を張る女優になりました!
島を観光に使おうとする連中に、あの手この手で撃退作戦。
作家が書く冒険物のヒーローがインディ・ジョーンズみたいな格好で、娘の父親と2役、ジェラルド・バトラーが演じる。
2役、つまり顔が同じだなんてことに気づかなかったのは、ええ、私です。相変わらずのことです。
全体にコミカルで、童話が原作なのかなあと思ったら、児童文学らしい。(似たようなものか。)
原作が原作だから、(予想と違って?)物足りない観客もいるかもしれないが、私は楽しんだ。
幸せの1ページって、そういうことだったのか。
作家が島に着いたら、どうなるのか、ということがメインではなく、その過程が中心なのだった。
「立ち向かう勇気」を教えてくれる、楽しくて、いい映画だと思うよ。〔2009・10・25(日)〕


幸せはパリで☆☆ジャック・レモンとカトリーヌ・ドヌーブの共演作なんてあったんだ。1969年作で、ドヌーブ嬢のアメリカ映画初進出かな。
俳優陣がすごい。ピーター・ローフォード(マリリン関係者ですね)に、往年の有名女優マーナ・ロイ、フランスの名優シャルル・ボワイエ、他にもサリー・ケラーマンなど。
しかし、くだらないんだ。ボワイエなんか、レモン相手に、いきなりフェンシングやってるだけだし。ドヌーブが引っ張るロマンティックな駆け落ち話に、その他のメンバーによる中途半端な、どたばたコメディが合わさってる。
脚本がくだらない。なんでそういう展開になるのか不明で安っぽい。適当に作ってる感じがする。
主題歌はすごいぞ。作曲がバート・バカラック、歌がディオンヌ・ワーウィックというゴールデンコンビ。劇中で、やはりバカラック作曲の「小さな願い」(I Say a Little Prayer)も歌われていた。〔2003・7・20(日)〕


幸せへのキセキ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・6・10(日)〕


幸せをつかむ歌☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・3・13(日)〕


シークレット・アイズ☆☆★「瞳の奥の秘密」のハリウッド・リメイク。
とはいえ、オリジナルは最後の「アレ」だけ、うろ覚え。
今回は、殺人犯がテロ捜査の情報屋ゆえに上層部から手出し無用と言われて葛藤し、13年ぶりに犯人再捜査へ。
事件当時の出来事と、13年後の出来事が、ごっちゃに進行するので、めんどくさい。よくある手法ですが。
最後は、もう知っているので、衝撃はなし。(オリジナルを観たときも、ふーん、そうなんだ、くらいなものだったが。)
しかも、そこは、あっけなく終わらせちゃった感が。
キウェテル・イジョフォーが、いちばんの主役だが、私は当然、ニコールを見るために観ただけである。
となれば、どうしても、彼女が犯人を自白に持っていくところが最注目のシーンなのであった。〔2017・7・25(火)〕


ジーザス・クライスト・スーパースター☆☆☆☆キリストの最期の日々をロックミュージカルにした。
映画を見始めた中学生のときに観て以来の観賞。ほとんど理解力のなかった当時でも、キリスト殉教をロックミュージカルにした斬新さは印象深かった。
ジーザス・クライストが、スーパースターだ、というタイトルも、すごいじゃないか。
バスが砂漠にやってきて、出演者が降り立ち、そこでミュージカルを始める支度をする。ユニークなオープニング。
ユダ役のカール・アンダーソンのパンチあふれる歌唱、マグダラのマリア役のイヴォンヌ・エリマンの美しく響く歌の記憶が、数十年ぶりに、よみがえる気分も楽しいものだ。映画での他に、映画音楽を流していたラジオ番組でも、この映画のいくつかの曲を聴いていた覚えがある。かつて何度か聴いてきた曲というのは、懐かしさとともに思い出せるもの。
作詞がティム・ライス、音楽はアンドリュー・ロイド・ウェバー。
ウェバーは「オペラ座の怪人」「エビータ」「キャッツ」などで有名ですね。
監督のノーマン・ジュイソンは、本作の2年前に「屋根の上のバイオリン弾き」を作っているので、ミュージカルはお手のものかも。
ユダは、なぜキリストを裏切ったのか。
ユダが歌う歌詞では、最近(キリストは)おかしい、(奇跡が)うそだとバレたら民衆に殺されるぞ、などと言っている。
民衆に異常なほどに、あがめたてまつられてしまったキリストへの不安感、だろうか。
権力者たちは、当然、自分たちより人気があるキリストを、よく思わない。
また、信仰が、いったん逆の目に出れば、今度は、さげすみや憎しみにもなる。そこには、無力なはずの民衆の集団心理の恐ろしさもある。
ローマ提督ピラトがキリストの処刑に乗り気ではなくても、民衆は、はりつけにしろ!と迫るのだ。
もっともユニークなミュージカルナンバーは、ヘロデ王の歌だろう。ここだけは笑えるような場面。
悩めるユダを追い詰めるかのように戦車軍団が迫ったり、死んだはずのユダが天から降りてきて再び歌ったり。スローやストップモーションも使うし、アイデアやビジュアルは面白い。
劇が終わって、皆がバスに乗り込んで帰る。ユダ役の役者も、マリア役の役者も、十字架の立った丘のほうを振り返り、去ることを惜しむかのようなしぐさ。
キリスト役の役者の姿は…ない。
キリスト以外の者がキリストを見捨てたとも見えるし、キリスト以外の者がキリストに見捨てられたとも見える。
当時はベトナム戦争が社会背景にあり、戦車や戦闘機が登場するのは、それに関する批判もあると思うが、大きく見れば、キリストひとりだけを犠牲にしたかのような、人間の傲慢さ、罪も語っているのではないだろうか。
劇団四季などでもやっているみたいだけど…料金が安ければ観てもいいんだけどね。〔2009・7・19(日)〕


シービスケット☆☆☆小さい体で負けず嫌いな馬っていうのがいいね! ブラボー、シービスケット!
ゲイリー・ロス監督、トビー・マグワイア主演、ウィリアム・H・メイシー共演、ランディ・ニューマン音楽というのは、私のお気に入り「カラー・オブ・ハート」の顔ぶれだ。
競馬シーンなど、馬が絡んだシーンは美しい。
挫折してもあきらめない。そのテーマには、やっぱり感動してしまう。
そして、エリザベス・バンクスという女優さん、美人だよう!
ただし、シービスケットが出てくるまでの話が、ちょっと長かった印象。寝そうになったさ。
トビー君がシービスケットに乗って「イヤホー!」と叫んだとき、スパイダーマン(トビー君が演じた)が初めて飛びまわるときの歓声を思い出させてしまった…。
質のいい映画には違いないが、もうひとつ、ぐぐっと来るものが欲しかったか。
映画のラストの後、どうなったのかが知りたい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・1・25(日)〕


JSA☆☆☆韓日共催ワールドカップ記念で鑑賞。というのは冗談です。韓国と北朝鮮の国境で起きた射殺事件の真相を描く。ベルリンの壁が崩壊したように、この38度線の壁もなくなってほしいという願いも読み取れる作品だ。JSAって、Joint Security Area(共同警備区域)の略だったんだね。〔2002・5・25(日)〕


J・エドガー☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・1・28(土)〕


SHAME-シェイム-[R15+指定版]☆★ポルノ映画やん。
愛のあるセックスができない、セックス依存症男の苦悩とか言いたいんだろうが。
男は局部出しまくり(たぶん。ぼかしてるから見えないけどさ)、キャリー・マリガンさんまで、登場シーンでは全裸ヘア出し(たぶん。ぼかしてるから見えないけどさ)(彼女のヌードが見られたのは嬉しいけどさ)。
映画の中の世界といっても、当然、観客が見ているなんてことは設定として考えていないわけだから、「隠す必要はない」とはいえるが、かといって、別にあからさまに見せる必要があるわけでもない。
往年の、名監督といわれる人たちならば、見せずに語れるだろう(裸の映像に規制があったから、工夫をして映画をつくった、ということもあるかもしれないけどさ)。
で、結局、立ち直るには自分の意思次第(なのか? 結論出てんの?) って、ちゃんちゃらおかしくね? わざわざ映画にしなくてもいいんじゃね?
キャリーの、ヘタウマな歌(「ニューヨーク・ニューヨーク」)を聴いたのは、ちょっと収穫かもしれない。
ぼかしなし、のは見たい。つまりポルノみたいなもの。映画としてではなく、興味本位で。〔2013・7・29(月)〕


ジェヴォーダンの獣☆☆☆★獣と事件の正体が、はっきりするとは思わなかったぞ。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・2・2(土)〕


シェーン☆☆☆★ヴィクター・ヤングの名曲が叙情的な雰囲気を醸し出す。久々に観たが、撃ち合いというのは、ラストと、殺し屋のシーンで1回の、たしか、計2回しかないのだ。あとはシェーンが子どもに撃ち方を教えるシーンだけ。
喧嘩のシーン2回のほうが派手かも? どちらにしても、ガンファイトも喧嘩もリアルだと思う。
最後にシェーンは撃たれているが、去っていくときに馬上で、頭を下げているように見える。シェーンはこの場面で死んでいるのでは?という意見もあるが、どうなのだろうか。
タイトルロールで、殺し屋ジャック・パランスの名前が、ウォルター・ジャック・パランスと書いてあったのを発見。〔2003・5・5(月)〕


ジェーン☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・10・23(日)〕


ジェーン・エア(2011年) ☆☆☆★ミアちゃん、やるじゃん!
意思の強そうなジェーンを好演。
私にとって「ジェーン・エア」といえば、1943年のジョーン・フォンテイン主演の作品のはずなのだ。
はずなのだ、というのは今までに2回見たけど、よく覚えていないからだ!(笑)
1970年にスザンナ・ヨーク、1996年にはシャルロット・ゲンズブール主演作があるし。(他にも、もっとある。)
今回で、どんなお話なのか、だいたい覚えた。と思う。そのうち忘れるかもしれない。
原作はシャーロット・ブロンテで、妹のエミリーも「嵐が丘」で有名。
そういえば「嵐が丘」も見たけれど、どんな話か、あやふやです。お話よりも、ケイト・ブッシュの歌のほうが印象に残っている。(彼女の歌は、たしか、映画とは関係ない。)
知らない方は、「ケイト・ブッシュ 嵐が丘」でYouTubeで探すといいです。インパクトあるから!
孤児、意地悪な継母、ろくでもない養育院…。教育と暴力を取り違えている大人ども。ジェーン・エアは典型的な不遇な育ちだけど、フランス語もできる先生になるんだから、すごい。
働くにしても先生の地位は低いとか言われてたが、そうであっても、女性の社会的な自立を、しっかりとつかんでいた人のように見える。
ロチェスター卿との恋の顛末(てんまつ)も、いい感じに文学だなあと思います。〔2013・9・16(月)〕


ジェニファーズ・ボディ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・8・1(日)〕


ジェニファーズ・ボディ[完全版]☆☆☆☆完全版っていうから見たけど、結局どこが違うのか分からず。
劇場公開版より5分長いらしいんだけど…。
感想などは、前回の記事を見てもらえばいいかなと。
手抜きじゃないっす。好きな作品だし。(ちまたの評価はボロクソっぽい。)〔2013・5・25(土)〕


シェルブールの雨傘☆☆☆☆スクリーン・ビューティーズvol.2 カトリーヌ・ドヌーヴの3作品のうちの1本。 新宿ピカデリーにて。
スクリーンでは初めて観て、まず感じたのは「スタイルの映画」だなあということ。
すべてのセリフにメロディをつけて歌にしたこと。ヒロインであるジュヌヴィエーヴの家や店に代表される、目の覚めるような色彩・配色の綺麗さ。それは「スタイル」を確立している。
「スタイリッシュ」「様式美」とは何となく近いようだが、やはり「スタイル」と言いたい。
前述した、スクリーン・ビューティーズのHPにある解説では、『公開当時、新進ジャズピアニストだった(後の)映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランが劇中のセリフすべてにメロディーをつけるという離れ技を披露した』とあるが、まさに離れ技だ。セリフすべてを歌にするなんて…オペラじゃないのに、映画でそれをやったのは実験的なことでもあったのではないか。
ずーっとずーっと、音程の上げ下げで変化をつけたような、わりと似たような歌がつづいて(はっきりと覚えやすいのは、有名な、あのメロディくらいかも)、飽きる人も、飽きずに好きだなーと思う人もいると思う。
私は好きだ。新鮮だし、おもしろい。
ユニークで綺麗な映画、つくってやるぞ。すばらしい美女の主演で。という心意気があって、いい。
色彩については、店舗や部屋の壁の色がピンクやブルー、花柄など、カラフルで楽しい。
レインコートは、さすがにベージュっぽくて普通だが、衣装の色も美しい。ブルー、イエロー、薄いピンク…。
ちょっとユニークに思えたシーンは、彼氏が自転車を押しながら彼女と歩くとき、足元を映さないのだけど、どうも歩いているように見えなかったところ。
下でローラーが動いて、歩く歩道みたいに2人はそこに乗ってるだけ、みたいなふうに見えた。思い違いかもしれないが。歩かない理由はないし。
彼氏が戦争に行くので、駅に見送りにきたジュヌヴィエーヴ。
でも汽車が発車してしまったら、すぐに背を向けて歩き去っていくのには、驚いた。普通、好きな人のことなら名残惜しくて、そのまましばらく汽車のほうを見てるでしょ?
彼女のその後を見ていくと、けっきょく「その場にいない人とは恋愛できない」ということを、汽車の別れの場面でもあらわしていたのかとも思えるのだ。
現金な女?
観ていて、カトリーヌ・ドヌーヴさんがはじめて登場してきたときには、うれしくて泣けてきた。もうすぐ彼女に会えるという期待もあったし、出てきたら案の定、美しいやら懐かしいやらで。
でも、よく見ると、というか見方を変えると、彫りが深いのか、大人びすぎて見えたりもしないでもない。〔2013・11・24(日)〕


シカゴ☆☆☆☆よーく出来てる。キャサリン・ゼタの歌は、風格まであって素晴らしい。レニーもがんばってるし、ジーン・ハーロー風のブロンドヘアにミュージカル衣装をまとい、ふっくら顔が角度によってはマリリンに見える瞬間が何回もある。
誰かが「ライザ・ミネリとマリリン・モンロー」と書いていたが、当たらずとも遠からじ。
リチャード・ギアの歌声は、もうちょっと張りが欲しいと思う。
でも、お話は、面白い。犯罪やゴシップにまみれた時代?のシカゴが舞台にぴったり。
ミュージカル・シーンの演出も凝っていて楽しいところが多い。
ワルな女たちが、かっこよく決めて、痛快!「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・4・19(土)〕

☆☆☆☆観てしまいました。どうしても気になって観てしまいました。ただし「ムーラン・ルージュ」「マルホランド・ドライブ」ほどにはハマってないのだ。
さて、その差は何かと考える。悲劇の要素がないのだ。泣かせる要素がない。だけど、それは、この物語では「ないものねだり」になる。
主役の2人は殺人で収監されるが、悲しみなんてなんのその。利用できるものは利用して、したたかに、しぶとく生きるのだ。
もう、痛快そのもの。こっちも映画のノリに乗っかっていくのが正解だ。
脚本が上手い。現実とミュージカルシーンの混ぜ方も上手い。ここは編集の最高の仕事だろう。
そして息をつかせぬほど、どんどん出てくるミュージカル・ナンバーの魅力。
1回目に観たときは、ほとんど曲を知らなかったし、ダークというのかクールというのか、なんともいえないクセのようなところが心の隅に引っ掛かる感じもあって、手放しで称賛という気になってはいなかった。
でも、2回目はお馴染みになった?せいか、話の展開の上手さも1回目より多く気がついたし、楽しめた。
とにかく、時間は、あっという間に過ぎている。1時間53分なのだが、1時間くらいにしか思えない。それがまさに、面白いという証拠だろう。〔2003・4・26(土)〕

☆☆☆☆友人が観たいということで、お付き合いで、またしても観ました。3回目。
シナリオ本も読んで内容がかなり分かっていたので、今回は、おもに歌のシーンはできるだけ字幕をさっと見るだけで、絵のほうを一所懸命観てみました。
ミュージカル舞台は3時間くらいあるらしく、映画では、かなり曲数もカットされているようだが、その分、ムダなシーンがなくて、全編、きびきびと締まっていると思う。
想像のシーンであるミュージカル・ナンバーの合間に、現実のシーンが割りこんでくる。つまり、1曲まるごと通して場面が変わらずに、じっくりとその歌だけで終わるということは少ないのだが、これが不思議に、興ざめだったり気になったりしない。テンポのいい編集の上手さの賜物。〔2003・5・17(土)〕

☆☆☆☆DVDの日本語音声で観る。松本梨香さんがレニー・ゼルウィガー、深見梨加さんがキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、津加山正種さんがリチャード・ギア。
声優さんのことを調べてみた。
松本梨香さんは、「ブリジット・ジョーンズの日記」でもレニーの声をやっている。その他、ドリュー・バリモアを「チャーリーズ・エンジェル」などで、リース・ウィザースプーンを「キューティ・ブロンド」などで吹き替えている。可愛い系の女優を担当してるようだ。いま流行りの、歌手活動もしている声優さんでもあるらしい。
深見梨加さんは、「エントラップメント」でキャサリン・ゼタ=ジョーンズの声を経験済み。他には、シャロン・ストーン、ジョディ・フォスターなど、しっかり系の女優担当か。お馴染みなのは「フレンズ」のコートニー・コックスの声。
津嘉山正種さんは、ロバート・デ・ニーロやケビン・コスナーの声など。リチャード・ギアの本当の声とは、ちょっと違うかも。〔2003・11・3(月)〕

きのう書き忘れたこと。DVDには、映画で使われなかった“Class”というナンバーが、特典で入っている。
classの意味は、このナンバーでは、「気品」と訳されている。
ロキシーの裁判をラジオで聞いているヴェルマとママ・モートン(看守長)が、道徳や礼儀、気品なんて、この世から消えてしまった、ろくなヤツがいない、と嘆く歌だ。
この曲が、なぜ映画で使われなかったか、分かった。
この映画のミュージカルシーンは、ロキシーの想像のなかのこと、という設定にしてある。または、ロキシーがその場にいること(実際に歌う、誰かが歌うのを見ている、など)が必要なのだと思う。“Class”は、そういう曲ではないのだ。歌うのはヴェルマとママ・モートン。ロキシーはその場にいないし、2人がそんな歌を歌うのを想像などできない。
これでは、この歌は使えない。なるほど、だった。
それに、この歌を入れると、ロキシーの裁判から、場面が離れる時間が長くなって、裁判の緊迫感が薄れると思った。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズとクイーン・ラティファの歌が映画で使われないのは残念だが、この曲は入れなくて正解なのだろう。
特典に入れてくれてよかった。でなければ、この歌のシーンを観ることはなかっただろうしね。〔2003・11・4(火)〕


シカゴ(1937年)☆☆☆同名ミュージカル映画のオリジナルかと思ったら、まったく違った。
終盤の火事の場面は、かなり迫力あり。
あ、これは、もしかして有名な「シカゴ大火」か! と気づいた。
1871年、シカゴの町を焼き尽くした大火災だ。それをクライマックスに持ってきて。
ウィキペディアによると、急死したジーン・ハーローに代わって、アリス・フェイがヒロインに。
また、アリス・ブラディがアカデミー賞助演女優賞を受けている。
タイロン・パワーは、まだ駆け出し俳優。〔2012・7・22(日)〕


四月は君の嘘☆☆☆★入院シーンを見て、すぐに、いやな予感がしたんだ。ありがちな、お涙頂戴の悲劇なのかと。
いやだったのは、ぼくは君が好きだから。
前半の、自由に、はじけるように、ヴァイオリンを弾く、生き生きとした君を、自由に生きる君を、まぶしく見ていた、その感動と歓びは、かけがえのない時間だった。ヴァイオリンの調べを聴いて、気持ちが高揚した!
審査員が審査しながら、独り言を喋らないだろうよ、変なの、と思っても、素晴らしいピアノを聴いたあとの聴衆が拍手するタイミングが遅すぎるだろうよ、と思っても、お母さんの稽古きびしすぎだろうよ、と思っても、おまえ(男の主役)ウジウジしすぎだろうよ、などなど、イケてない点が、いくらあろうとも、ぼくは君と君の音楽が好きだから、それだけで、いいんだ。かまわない。
人生は不公平だ。そして、映画なんかだと、不公平で哀しいほうが心に残るから、いけすかない。
10代でしか出せない若さと可愛さの魅力を、君は存分に見せてくれるよね。そこが、すごい。
ヴァイオリンだって、ほんとに上手いように見える。それも、すごいよ。簡単にできることじゃない。ほれぼれする。
ぼくもピアノを弾けたらなあ。一緒に弾けたらいいなあと思うよ。
また見るとしたら、演奏シーンを繰り返して見て、感動したいよ。〔2017・8・3(水)〕


死刑執行人もまた死す☆☆☆★第2次大戦中につくられた反ナチ映画ということに、大きな意義があるだろう。
しかも監督は、ドイツから亡命したフリッツ・ラング。思いの込め方が違うに決まっている。
(余談ではあるが、この著名な監督さんは、マリリン・モンローさんのファンである私にとっては「熱い夜の疼き」を手がけたことによって、いっそう親しみというか、敬意というか、を感じる人なのである。)
舞台はチェコスロバキアのプラハ。ドイツ軍占領下にある。
ひとりのドイツ軍高官が狙撃される。
罪のない多数の市民が選ばれて拘束され、実行犯が捕まらない限り、かわりに一人ずつ処刑が行なわれることになる。なんと残酷で卑劣なやり方!
実行犯をかくまった一家の父親をウォルター・ブレナンが演じているのだが、メガネのせいもあるのかイメージが違って、こんなインテリっぽい役もやっていたのか、と少し驚いた。
一家の娘役のアンナ・リーさんは、のちに「サウンド・オブ・ミュージック」ではシスター・マルガレッタ、「何がジェーンに起ったか?」では隣家のベイツ夫人などを演じている。
映画は、実行犯を含むレジスタンス側、ドイツ軍側、実行犯をかくまった一家の娘と父親、ドイツに協力するプラハ市民のスパイ、それぞれを描く。
完全版とのことで、やはり134分は、ちょっと長い気がする。(短くしたものは120分らしい。)
エンディングはナチスの非情さを見せられて、やりきれない。
そしてエンドマークでは、まず、NOTと出て、THE ENDと続く。
戦争は、まだまだ終わっていなかったのだ。〔2014・9・27(土)〕


死刑台のエレベーター☆☆☆☆なんといっても、ジャンヌ・モロー。トランペットの音にのって、来ない男を探して街をさまよい歩く彼女の姿は、なんともサマになっていて、かっこいい。
オープニングとラストが、ともに彼女の素晴らしい表情のアップなのがいいのだ。〔2003・10・26(日)〕


地獄☆☆☆★ウワサにたがわぬ怪作。カルトの資格充分。
しょっぱなからヌード。そして「あなたぁ〜」と女性の甘い声が。何だこれは!
地獄への誘いか? 
恨みが渦巻くストーリー展開も、その様子は、どこかシュールで可笑しい。
後半の地獄模様も、ちゃちなのだが、そのなかで工夫をしていて、面白く見られる。つぎつぎに繰り出される責め苦! ヘンだけど力作!
三ツ矢歌子さんが綺麗だった。〔2004・5・8(土)〕


地獄の高速道路(ハイウェイ)☆☆★ジャン・ギャバンがトラック運転手。犯罪がらみの大金を横取りしたのではないかと誤解されて、悪いヤツらに追い回されるが、逆にトラック野郎たちと協力して反撃に出る。どこに高速道路が出てくるのか、さっぱり分からない、迷タイトル。
若きジャンヌ・モローが恋人役で出ていて、可愛いぞ。〔2003・9・21(日)〕


地獄の黙示録・特別完全版☆☆☆★あー、長かった。ヘリコプター部隊の攻撃って、前半しかないんだね。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・2・9(土)〕


地獄への逆襲☆☆☆無法者の弟ジェシー・ジェイムズが仲間に殺され、兄フランクが、かたき討ちに。   
タイロン・パワーがジェシーを演じた「地獄への道」(1939年、ヘンリー・キング監督)の続編とのことだが、知らずに、この続編だけ見てしまいました。
監督がフリッツ・ラングというのも、見たい気にさせる一因。
なぜなら、何度でも書くけど、マリリン・モンローさんのファンにとって、彼は「熱い夜の疼き」の監督だから!
「バンブルビー」と聞こえるセリフがあった。「トランスフォーマー」シリーズに出てくるロボットの名前なので、おっ!と反応。
「手に負えない」みたいな訳がついていたが、調べてみると「うるさい」という感じの意味らしい。「ビー」は蜂ですからね。
史実としては、かたき討ちはしなかったようで、映画もタイトルほど、すごくはないが、有名キャラクターに関連する西部劇として、それなりには楽しい。〔2015・3・29(日)〕


地獄への道☆☆☆続編の「地獄への逆襲」を先に見ていたが、このたび、やっと前作を見た。   
フランクとジェシーのジェイムズ兄弟の母親役が、ジェーン・ダーウェルさん。「メリー・ポピンズ」で、ハトに餌をあげる婦人を演じた方だ!
ジェイムズ兄弟は列車強盗などで有名だが、鉄道会社の人間に恨みがあるから、ということになっている。
追いかけられて、崖から飛び降りて逃げるところは「明日に向って撃て!」で、同じようなシーンがあるじゃないか!と見ていて喜んだ。「明日〜」は、この映画のマネをしたんでしょうか? 
ただ、本作は、馬ごとダイブしておりますが。
鉄道を通すために、そこに住んでいる人の土地を二束三文で買いたたいて追い出すような、あこぎな商売をしちゃいけないと思います。でも、立ち退かなければ鉄道は通らない。
日本の鉄道の場合、どうだったんだろうねえ?〔2015・4・25(土)〕


地獄へ秒読み☆☆★WOWOWで放送したロバート・アルドリッチ監督特集、まだ見ていなかった最後の1本。
タイムリーなことに(?)、爆弾処理班のお話だったが、それほどのものでもなかった。
爆弾処理班といえば、アカデミー賞をとったばかりの「ハート・ロッカー」。50年前にも、同じ仕事を取り上げた映画があったんだ!
第2次大戦が終わって、ベルリンの不発弾処理に当たる6人の男。
金をかけて、生き残ったら勝ち、なんてこともやってる。
メンバーの1人が爆死する。信管をはずしたのに爆発したということは、二重の仕掛けがある新種か!? そんなサスペンスもあり。
チームのリーダー、ジャック・パランスは、家主のフランス人女性マルティーヌ・キャロルと恋に落ちる。やっぱり恋愛も話に絡ませないといけません。
昔から、不発弾があるならば、処理する人間も当然いたんだなあ…。
原題の直訳は、「地獄へ10秒」。それほど危険、だよね。〔2010・3・22(月)〕


シザーハンズ☆☆☆☆★いいなあ〜。ティム・バートン監督の持ち味(何といえばぴったりなのか難しい)、好きですねえ。〔2001・6・24(日)〕


静かなアメリカ人☆☆☆さすがにグレアム・グリーンの原作だけあるというべきか。人間を描こうとしているドラマ。
グリーンの小説は学生時代に原語でも読んだことがあるし、彼は映画の名作「第三の男」などの原作者でもあるから、私には多少親しみを覚えるところがある。
有名な監督ジョセフ・L・マンキーウィッツ(マリリンが出演した映画でいえば「イヴの総て」がありますね)が、この原作を映画化していたとは知らなかった。
1952年の正月、ベトナムのサイゴン。独立を期するベトナムと、そうはさせたくないフランスが戦った第一次インドシナ戦争の真っ最中だ。
ひとりのアメリカ人の溺死体が見つかり、イギリス人記者ファウラー(マイケル・レッドグレーヴ)の回想が始まる。
この若いアメリカ人と、本土に妻をもつファウラーは、あるベトナム人女性をめぐって、いわゆる恋敵(こいがたき)の関係だった。
今まで自分のものだった女を他人に奪われたくないと思う嫉妬心。しかし、離れてはいるが自分には妻がいるという不利な立場。
そんなファウラーだったが、相手のアメリカ人についての、ある疑惑を知らされて…。
理想肌で真っ正直な若きアメリカ人と、愛人を失わないためなら嘘もつくファウラーとの対比。
人間の弱い心。嫉妬は人の心を曇らせ、悲劇をも生んでしまうんだね…。
結果は、なんだか悲しいものでした。
アメリカ映画でマンキーウィッツ監督自身が脚本を書いているせいか、原作にある、戦争に介入してきたアメリカへの批判は影を潜めているとか。この原作は読んでないので、映画との違いは、よく分からないのだけど。
きちんとベトナム・ロケをやってます。
マイケル・レッドグレーヴは、ヴァネッサ・レッドグレーヴのお父さんです。(といってもヴァネッサ自体、いまどきの人は知らない?)
アメリカ人役のオーディ・マーフィは、第二次大戦で英雄的な殊勲をあげ、その後、俳優としては西部劇に多く出演した。
2002年に、フィリップ・ノイス監督、マイケル・ケイン、ブレンダン・フレーザー主演で「愛の落日」(原題は同じく“THE QUIET AMERICAN”)としてリメイクされているが、そちらは未見。〔2009・12・12(土)〕


七年目の浮気☆☆☆☆☆トム・イーウェルの浮気妄想男、絶品! マリリンも? もちろん!〔2002・1・21(月)〕

☆☆☆☆☆DVD製作時に画質を手直しして、背広の色や壁の色などが、もとのビデオ映像と、まるで違う。黄色味が減ったのかな?
特典の番組中に、カメラテスト映像があり、マリリンの相手役候補に、無名時のウォルター・マッソーが挙がっていたのを知った。
また、当時は、自主検閲機関やカトリック系団体が、映画表現の規制にうるさかったのだという。カットされてしまった映像も観ることができた。
これで今年観た映画は、150本。キリ番で今年の見納め。〔2002・12・29(日)〕

☆☆☆☆☆きちんと観たのが9回目。少ない! 少なすぎる!
妻子を避暑に送り出したあと、独り者状態になった気楽さで、浮気の虫がうずく中年男の話なので、できれば、夏に観たい映画ではある。
今回は、夏の終わりにギリギリ、セーフだったか。
DVDの特典に入っている番組を見ても分かるように、この映画の製作当時のハリウッドには、ヘイズ・オフィスの検閲というものがあった。性、暴力、反社会的な描写などについてチェックをするのだ。
「七年目の浮気」も、当然、検閲の対象になった。カトリックの団体までもが、撮影のチェックに来たという。
脚本段階で、男のベッドでヘアピンが見つかる場面が削除される。
次に、映像が削除されたという2つのシーンは、
1.マリリンがお風呂に入っていて、足の指が水栓にハマってしまい、工事の人を呼んで、抜いてもらうシーンで、工事人が工具をバスタブの中に落としてしまい、手を入れて工具を探るところ。
これは、水中で卑猥なことをしていると想像させるから、という意味でカットされたのだろう。
2.おなじみの、スカートが地下鉄の風で舞い上がるシーンで、「すごく涼しいから、きっと特急ね。あなたはズボンだからムンムンしてるでしょ」とマリリンが言うところ。
英語で何と言っているのか分からないが、「ムンムン」あたりがダメなのだろうか。もしかして、ムズムズ、みたいな意味にとれるということだろうか?
まあ、小うるさいことである。こんな中でセックスシンボルと言われて騒がれたマリリンが受けていたプレッシャーたるや、想像以上のものがあったに違いない。よく頑張ったよ、マリリン。
ちなみに、DVD特典にある未公開シーンの地下鉄のほうは、紹介されているフィルムが間違っているのではないか。現在、公開されているシーンのほうが流れていると思うのだが。
マリリンの相手役には、ウォルター・マッソーが候補に上がっていて、DVD特典では、彼のスクリーンテストも見ることができる。
結局は、舞台でも同じ役だったトム・イーウェルが演じることになったが、マッソーでは、なんというか、風格がありすぎる感があるので、やはり、より小市民的なイーウェルで正解だったのだろう。
なんといっても、この映画は、男の妄想癖の面白さ(「地上より永遠に」のパロディなど、最高である)と、それに対抗たりうるマリリンの魅力。
音楽はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」と「チョップスティック」!
男がマリリンにキスしようとして、2人一緒に、ひっくりかえってしまう場面で、男は「すまない、こんなことは初めてだ」というのに対して、マリリンの答えは?
「あら、わたし、しょっちゅうよ」
〔2005・9・25(日)〕

☆☆☆☆☆シネマヴェーラ渋谷での特集「魅惑の20世紀フォックス映画の世界」。日替わりで上映作品が変わり、マリリンの映画を6本もやってくれるのだが、土・日しか観ることのできない私は、この日1度しかマリリンの作品を観られなかった。
平日も観に行ける余裕のあるマリリン・ファンなら、可能な限り観に行ったことだろう。大ファンならば、映画館で彼女を観ることができる、こんな機会は逃がさずに行くと思うが。
ただし、今回は古いフィルムで上映されていたので、やや、画面がボヤけた感じにも見えた。
画像修正を施しているDVDにはキレイさは及ばないけれども、スクリーンに映る、その大きさが嬉しいのである。
今回が、きちんと観た回数では10回目になる。まだまだ少ない!
原題は「七年目のムズムズ」という意味で、結婚7年目、浮気の虫がムズムズする男、トム・イーウェルが主役。
彼の芸達者な小市民ぶりが映画を支えた。舞台でも同じ役を演じていて、その意味では、映画化に際しては安全策というところ。
マリリンの無邪気な可愛さは、他に類を見ない。
頭の中は浮気の虫だらけの男と2人きりで部屋にいるのに、妖しさや、いやらしさは微塵もない。
色っぽいけどエロっぽくない。美人というより可愛い。
マリリンはマリリン以外の何物でもない。何物にも置き換えられないのである。
前回の鑑賞時に、ちゃんと感想を書いているので、それも読んでもらうとして、今回はサッと終えておこう。〔2007・4・7(土)〕

☆☆☆☆☆「帰らざる河」と2本立て上映だったのが、「七年目の浮気」。
名監督ビリー・ワイルダーの手による、傑作コメディだ。
これもまた、気が向かれたら、以前書いた感想文を参照していただくとして…。
マリリンそっくりの娘の魅力に参ってしまうシャーマン氏だが、息子が置いていったローラースケートで彼が転んでしまう場面がある。
そのあたりで、「ゴレンジャー」という字幕が出る。
映画のヒーローで、息子が好きなのだろう、英語では「キャプテン・ビデオ」と言っているのだが、訳す場合、日本では、それでは分かりづらいので「ゴレンジャー」にしたと考えられる。
とすると、この字幕が作られたのは、「ゴレンジャー」が放送されていた頃だったか。
などと想像できた。
この映画、マリリンの役名はない。“The Girl”(女の子)である。
そこで、究極のセリフが出る。
シャーマン氏、妻が浮気していると思いこみ、その相手じゃないかと勘繰っている男から、
「台所にいるブロンドって何のことだ?」
と問われて、こう答えるのだ。
「知りたいか? マリリン・モンローかもな!」(“Wouldn't you like to know? Maybe it's Marilyn Monroe! ”)
大笑いである。
演じているのは本人、マリリン・モンローなのに、役柄の上ではマリリンではない女の子。
マリリンそっくりなのにマリリンではない。…
古典的なギャグかもしれないが面白い。
…なわけで、また何か思いついたら、次回(12回目)のときに書く。(かもしれない。)
当分、マリリンの記事づくしで、好きでない方には申し訳ない。(と、それほどには思ってないのが怖い。)〔2008・1・12(土)〕

☆☆☆☆☆池袋・文芸坐での「帰らざる河」「七年目の浮気」2本立て上映。
この日、「帰らざる河」「七年目の浮気」「帰らざる河」と観て、続けて「七年目の浮気」を鑑賞。
映画の内容については、前回の11回目などを参照。〔2008・1・12(土)〕

☆☆☆☆☆信じられないほど、かわいいなあ、マリリンは。
彼女の登場シーン。アパートの入り口の扉を、1階に住むリチャード・シャーマン氏(トム・イーウェル)に開けてもらい、間借りしている2階の部屋へ行く娘(マリリン)。
夏のマンハッタン、冷房がない部屋なので、小型の扇風機を買ってきている。
シャーマン氏は、奥さんと子どもを避暑旅行に出して、久々の独身生活。周囲の男たちのように遊びまくることはしない!と誓ったはずなのに、目の前に、かわゆい女の子が。
結婚して7年目、「7年越しのムズムズ」(原題)症候群が、シャーマン氏を襲う!(笑)
ヒット舞台劇の映画化、しかも主演男優は舞台と同じだから、安定感抜群。
舞台での“The Girl”、つまり名前のない「娘」役のオリジナルキャストは、ヴァネッサ・ブラウン嬢だった。
1928年ウィーン生まれ、1999年没。1952年11月20日から1955年8月13日まで演じた。
映画化に際しても、主演したかっただろうなあと思う。とくに、相手役のトム・イーウェルは映画にも出たわけだし。
ブラウン嬢は、映画やテレビで活躍、1950年には「ターザンと女奴隷」(劇場未公開)で、ターザンの彼女役のジェーンも演じている。
マリリンの役柄である「娘」は、デンバー出身の22歳、テレビで歯磨き粉のCMをする女優。
2階のベランダから、あわやシャーマン氏を直撃かという植木鉢落下事件が起きたのをきっかけに、2人の仲は急接近! シャーマン氏の妄想癖とドタバタで笑い、娘のかわいさに、とろけましょう。〔2009・11・8(日)〕

☆☆☆☆☆20日にNHK-BSで放送したものを録画鑑賞。
たまにはマリリンの映画を見ないと!
14回目…少ない! 少なすぎる!!
日本語字幕は新しいかな?と、ちょっと考えていたのだが、「七年目の浮気」(11回目)で「ゴレンジャー」という訳が登場していて、今回はそういう訳がなかったので、少なくとも、そのときとは違うことはわかった。
考えてみると、男が、ひとりでいるのに、しゃべっているのは、おかしい。
状況やら思っていることやらを観客に説明しなきゃいけないから、しゃべるわけだが、普通だったら、しゃべらずに頭の中で思っているだけのはず。
七年目のムズムズ病で精神的にキテる、ともいえるが、まあ、映画のウソというものだ。〔2015・3・22(日)〕


質屋☆☆☆☆ひとりの男の、ホロコーストの記憶に苦しむ姿。果ては、イエス・キリストとの関係までも触れていくかのような、ずっしりとした作品。
本作も、「不意打ち」と同じく、町山智浩さんが「トラウマ映画」として紹介。
この有名な映画が登場してくるとは思わなかったが…なるほど、そういう映画なんですねえ。ずーっと以前、ガキの頃に一度見ていたけど、中身を理解することなく、すっかり忘れていた。
質屋を営むソル。(Solというのはローマ神話では太陽神のことらしい。彼は暗い過去を持ち、ぜんぜん明るくない男なのだが。皮肉なネーミング?)
彼はユダヤ人で、ホロコーストで妻子を失った。
映画では、フラッシュバックで過去の出来事が徐々に明かされていく。自分だけが生き延びていくことのつらさは、本人でなければ本当には分からないだろうが、見ている側にも伝わってくる。それが映画の優れた力でもあろう。
「お金もうけ」のイメージもあるユダヤ人が、ここでは「質屋」という職業であるのも、なんだか象徴的な気がする。
質草を持ってきた客に、安価な引き取り額を感情も込めずに言い渡すソル。冷たいなあ、とか、がめついなあ、と思われるよね、客には。
お客には、ソルの心のうちを知るよしもないのだし。
店の手伝いの男は名前をヘススという。つづりは、Jesus。ジーザス、イエス・キリストだ。
ラストでは、彼とのかかわりにおいて、途方もない事故が起こる。そしてソルが取った行動。どうしたって、彼と神との関係を思わざるをえない…だろう。
ずずんと重いものが残る。
当時まだ、ともに40歳近くだった主演のロッド・スタイガー、監督のシドニー・ルメット、すごいです。
町山さんの解説では、はじめてハリウッド映画で「おっぱい」を出した(ヌードがあった)作品だということ。必然性があると主張して、ヘイズコード(アメリカの映画製作倫理規定の検閲制度)を通したのだそう。
でも、見て、うれしくはなく、悲しいシチュエーションの「おっぱい」です。
マリリン・モンローさんのファンとしては、マリリンという役の女性が出てきたことは書き留めておかねばなるまい。(笑)
ジェラルディン・フィッツジェラルド演じる、ソルと知り合いになる女性であった。
ベルリン国際映画祭で、ロッド・スタイガーが男優賞を受賞。〔2012・2・18(土)〕


シッピング・ニュース☆☆☆★ラッセ・ハルストレム監督、ケビン・スペイシー、ジュリアン・ムーア主演。
人が生きていることを、しっかりと描いていると思う。どんな場所でも、人は一所懸命生きてるんだ。
ケイト・ブランシェットには、びっくり。登場した彼女を見て、最初は本人だとは思わなかった。〔2003・3・1(土)〕


シティ・オブ・ゴッド☆☆☆評価が高い映画だが、たいして衝撃ではなかった。少年や幼い子どもが銃を持ってギャングになってる、というのは、そういうこともあるんだなあと思って見ていた。
話の進め方は上手くて、娯楽作として楽しめた。〔2004・7・4(日)〕


しとやかな獣☆☆☆☆「しとやかなけだもの」と読みます。   
「若尾文子映画祭 青春」にて。角川シネマ新宿。
しとやか、だから、女性の若尾さんが最も該当するかなと思うが、四人一家のお母さん、山岡久乃さんは、なかでは一番「したたか」だろう。
目立たずに全部を仕切っている感じ。
団地の一家の部屋を舞台に、金のちょろまかしやら、二号さんやらで暮らしている人たちを、ポンポンと繰り出されるセリフとともに描く、ブラックコメディ風映画。
脚本は、新藤兼人。
疲れているときに見たら、セリフを追うのが大変そうだけど、じつにおもしろい。
階段の上り下りは、精神的なイメージ風景の挿入でもある(すれ違ってもお互いに気づかないのが証拠)。
若尾さんの出番は、思ったよりも少なくて、四人一家(伊藤雄之助、山岡久乃、浜田ゆう子、川畑愛光)が中心。
でも、しとやかに、したたか。
はじめのほうの洋装時のヘアスタイルは印象的。その後は和装になっちゃいますね。
高松英郎の社長の小物ぶりもいいし、ちょっとしか出てこないミヤコ蝶々さんには笑わせてもらえるし、船越英二のお得意な(?)神経症的演技もあるし、山茶花究(さざんかきゅう)の作家もおもしろいし。〔2015・8・1(土)〕


死ぬまでにしたい10のこと☆☆☆病気で余命2ヵ月と言われたら、どうするだろう。そんなことを考えさせた。
主人公の女性は、子どもや夫に未来のメッセージを残し、夫以外の男を知らない人生だったがゆえに、他の男と付き合おうと決心する。
彼女の選択が、いいことなのかどうかは問題ではない。彼女が残された生をそのように生きると決めたのなら。
どんな夫でも、妻が他の男と付き合ったことは、それを知られなければ心は乱されないだろう。
付き合った男も、彼女の心情を知れば、理解するだろうと考えたい。
余命少ない日々、少しばかりの自分勝手は許されていいのではないか、とも思った。
いきなり死ぬのと、余命を知って、残りを一生懸命生きるのと、どちらがいいのだろうと考えたとき、余命を知って平気でいられるのかどうか、と、また考えた。
母親役がデボラ・ハリー、恋人役が「イン・ザ・カット」でメグちゃんの相手をしたマーク・ラファロ、父親役が「スパイダーマン2」の悪役アルフレッド・モリーナという布陣だった。
原題の、私のいない私の生活、とは何だろう。生活じゃなくて、命かな。〔2004・12・19(日)〕


しのび逢い☆☆☆女にとりいるのが上手いフランス男にジェラール・フィリップ。女性のみなさん、こんな男につかまらないほうがいいぞ。ジェラールは軽快な演技で好演。
邦題がよくない。しっとりしたロマンスのようなイメージに思えてしまう。原題は、主人公の名前の「リポワ氏」だ。〔2002・5・25(土)〕


死の街を脱れて☆☆☆★敗戦による、女性たちと子どもたち一行の中国大陸逃避行。   
若尾文子さんのスクリーンデビュー作。急病で降板した久我美子さんの代わりに出演したという。
若尾文子という名前が出て、横には「ニュースター」と書かれてあった。
「若尾文子映画祭 青春」にて。角川シネマ新宿。
原作は五島田鶴子。助監督のひとりに増村保造。音楽が伊福部昭。
こうした、反戦のテーマをもった重苦しい映画が、当時つくられていたのには少し驚いた。終戦から7年後である。
兵隊は威張っていたのに、女子供を置いて、さっさと逃げた、なんていうセリフを聞けば、完全に痛烈な「反戦」ですよね。
女や子どもが乗った列車を銃撃してくるのも日本軍。乗っているのが日本人とは知らないせいだが、これなども皮肉で、反戦の描写といっていいでしょう。
満州の地で暮らすなら、もしも戦争に負けたら危険が迫るということは、あまり認識していなかったのか。
敵に見つからないように隠れる。歩きつづける。空腹、疲労。人を襲う野犬を避けて川を渡ったり。
なぜか、若尾さんが川で行水するシーンがあって、肩から上は見せてくれていました。つらい映画の中だからこその、サービスショットなんでしょうか。〔2015・7・26(日)〕


シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・5・8(日)〕


シベールの日曜日☆☆☆戦争で記憶を失くした男と、寄宿学校に入れられたひとりぼっちの少女。偶然出会った2人は、父娘を偽って日曜日ごとに会って遊ぶようになる。
純粋な触れ合いでも、周囲の眼には、そうは映らない。
とても高い評価をする人もいるが、それほどには感じなかった。私もまた、純粋さが失われた時に観たわけなのだろうか。〔2004・11・3(水)〕


シベリア超特急☆☆時間があったので、リアルタイムで観た。水野晴郎氏の迷作?の誉れ高い映画。でも、予想したより、まともだった。…と思う。
トリックがめんどくさくて分かりにくいのに、うまく説明できていないような気がする。
どんでん返し、みたいなものは、水野氏のお遊びですね。自分で脚本書いて作ることができたら、好きなことするよね。
なんで、そんなことが分かるんだ、などという突っ込みどころはあったが、思ったほどのトンデモ具合ではなかった。
本編前と後に、解説でも登場した水野氏。自作解説できて嬉しいだろうなあ。〔2003・5・15(木)〕


シベリア超特急2☆☆★
水野晴郎氏監督・主演による話題のカルト作シリーズのひとつ。
名前はMIKE MIZNOと書いてある。(MIZUNOのUの字を、わざと抜いてるのか?)
超特急が舞台だったのは1作目で、今回はホテルで起きる殺人事件。
最初のシーンがノーカットの長回し撮影だったなんて、あとの解説で聞くまで忘れていた。オーソン・ウェルズやブライアン・デ・パルマがやってるのを、水野さんも、やってみたかったわけね。
このシーンで、主な登場人物がひとりずつ登場する、なんてのは、芝居がかっていてわりと面白いと思うけど。
乳母車の階段落ちも、「戦艦ポチョムキン」の有名なシーンで、やっぱりデ・パルマが「アンタッチャブル」でマネしてるのを、またマネた。
階段を落ちてる乳母車じゃなくて車椅子?ワゴン?に、いきなり登場した水野氏が棒のようなものを投げて止めた、というか、ひっくり返した?のは、お笑い。登場がいきなりすぎる。
俳優陣はちゃんとしてる。淡島千景、草笛光子、寺島しのぶ、長門裕之などが出ているんだから。水野氏が出なかったら、もっとちゃんとした作品になったのではなかろうか。でも、それだと普通で、逆に、つまんないのではないかな?
中国人の少女を演じた、須藤温子ちゃんが可愛かったです。〔2003・5・16(金)〕


シベリア超特急3☆☆☆おー、まともだぞ! 三田佳子、宇津井健、内藤武敏なんて役者が真面目に演じておる。
列車の部屋の鍵がないので外から窓を伝っていったはずなのが、すぐあとで部屋の鍵を開けていたような…。ヘンなのはそこだけだったなあ。〔2003・6・7(土)〕


縞模様のパジャマの少年☆☆★ホロコーストを、何も知らない子どもの目から見た作品だが…。
大戦中、ドイツ軍の将校一家がベルリンを離れて、新しい任地へおもむく。
家の裏のほうには行ってはいけない、と母親に言われている8歳のブルーノだったが、ついに冒険に飛び出し、鉄条網に囲まれた土地を見つける。
そこで、同い年のひとりの少年と出会って…。
立場、生まれが違っただけで、こんなに人生に差が…。
家庭教師のユダヤ人差別も、あからさま。こういう教育があったんだなあ、と恐ろしく思う。
収容所の服を着てしまえば、ユダヤ人かどうかなんて分からない。
実際には、そのように区別がつかないものを、よりわけて差別する、抹殺するなんて。
ただし、疑問は多い。
鉄条網の向こうと、こちら側とで向かい合って会話できるほど、規則は緩かったのだろうか。
仕事をさぼって外側の誰かとしゃべっていたら、ドイツ兵の監視に見つかるのが普通ではないか? すべての日々について、ドイツ兵の怠慢か?
それに、悲劇を生むための過程が、都合がよすぎる。まるでラストの悲劇に合わせて、少年たちが行動しているよう。
それにしても、ドイツ軍将校の息子が、あそこであんなことに…。インパクトをもたせるための皮肉がすぎるような気もする。
また、母親が泣き崩れているのは、事情をすべてわかっているのか? あの場で? どうやって? 煙突でも見ていたか?〔2010・11・23(火)〕


死滅の谷☆☆☆★フリッツ・ラング監督の1921年作品。サイレント映画。
死神に恋人を連れ去られた女性が、彼を助けるために死神と賭けをする。
異なる時代の消え行こうとしている3つの命の、どれかひとつでも救うことができたなら、彼の命を助ける、という約束だ。
そして映画は、アラビア、ベネチア、中国を舞台にした3つの物語へ入っていく。中国の皇帝がシザーハンズみたいな爪だったのが、おかしい。
ラストがまた、ひねりがあって面白い。
フリッツ・ラング、やはり、非凡です。
ソロモンの歌「…愛は死に負けぬほど強く、情熱は墓を越える。燃え上がる火のように輝き、どんな炎よりも激しい…」。
愛の力は死を越えられるか。
サイレント映画は、トーキー映画よりも、時に想像力を刺激する。〔2005・1・29(土)〕


シモーヌ」☆☆☆すべてがCGで作られる女優。それを可能にしたソフトを得て映画を製作する、落ち目の監督に扮するのがアル・パチーノ。
SFチックで、ちょっとコミカルな内容でも、この人は、うまく、こなしますねえ。
タランスキー監督という役名なので、なんとなくロマン・ポランスキー監督を思ってしまった。(関係ないみたいだけど。)
バーチャル女優役のレイチェル・ロバーツさん。カナダ出身のスーパーモデルだったという。シャーリーズ・セロンにキャメロン・ディアス、ジュリア・ロバーツを足したような、お顔でしょうか。ポスターを見ると、ミシェル・ファイファーのようでもある。
なんと、この映画で知り合った(のか?)、アンドリュー・ニコル監督と結婚しちゃったのですね。
機械的に製作された女優という役柄のせいもあるのか、なんとなく人工的な顔の造りに思えてしまうのは気のせい?
私としましては、監督の娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドさんが、いちばん可愛いと思います。将来、楽しみにしてまーす!
コンピューターで女優を作っていくときに、メリル・ストリープは止めておこう(笑)とか、ローレン・バコール(の声)にしよう、なんてやっているのが、映画ファンにとっては楽しい。
データの中に、マリリンの姿もちらりと見えた。さすがはマリリン! エンドクレジットにも名前が出てました。
存在しない女優なのに人気が出てしまい、困ったのは監督。どうやって、みんなをだましていくかに頭を悩ませる。
いろいろと話がうまく行きすぎる点もあるが、シリアスものではないから、これでOKでしょう。
ウィノナ・ライダーさんと、レベッカ・ローミン=ステイモスさんを見られたことは嬉しかった。
いま、元気なのかなあ、ウィノナ。
レベッカちゃんは、シモーヌの影武者役。(侍じゃないけど。)
「X-MEN」のミスティーク役や「ファム・ファタール」なんていうのもありました。
色っぽくて好き! 彼女、アル・パチーノにキスの嵐を浴びせるのだった。…うらやましいぞ、アル…。(呼び捨て)
かるーく楽しめる映画でした。
原題で、アルファベットのiが数字の1、oが数字の0になっているのは、コンピューターの2進法なんですねー。うまい!
しかも、SIMONEというスペルにも、意味があるのだ。それは映画を観ると分かるから、言わないでおきましょう。〔2006・3・21(火)〕


下妻物語☆☆☆☆嶽本野ばら(たけもとのばら)原作の、ヤンキーちゃんとロリータちゃんの友情ものがたり。
18世紀のフランスの、最も優雅で贅沢な時代に流行った超軽薄なファッション「ロココ・スタイル」を心から愛するロリータ娘、竜ヶ崎桃子。
彼女は、ふとしたきっかけで、暴走族のヤンキー娘、白百合イチゴに出会う。イチゴは何かというと桃子の家に遊びに来るようになり、やがて、まるで違うキャラの2人の間に不思議な友情が芽生えて…。
軽快。笑える。絵作りの工夫が面白い。空飛ぶロリータ。
途中でアニメになったところは「キル・ビルVol.1」を思い出させたりする、縦横無尽の展開。
深キョンの語りで話を進めたのも、分かりやすくて、よかった。
それにしても、彼女のロリぶり、ハマリすぎ。
マジで心根が腐ってます、と自分で言いながら、しだいにイチゴと心を通わせていくあたり、観ていて楽しい。自分のことしか考えていなかったのに、
いつのまにかイチゴのために何かをする桃子。
土屋アンナさんのヤンキーは、かつては弱虫でイジメられっ子、いまは原チャリ暴走族で田舎道を爆走! 微笑ましいねえ。
そうそう、水野晴郎さんのゲスト出演も笑えたよ。
脚本・監督の中島哲也さんはCMディレクターとして活躍していた(している?)という。
そのポップな感覚が、原作の世界と、ぴったり合ったのだろう。
キャラクターがハマり、テンポよく進み、飽きさせない和製ガーリー・ムービーの快作。〔2005・9・17(土)〕


ジャージー・ボーイズ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・9・28(日)〕


ジャーヘッド☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・2・18(土)〕


シャーリー・マクレーン 華麗なる半生☆☆☆映画、舞台、政治活動、本の執筆など幅広く活躍してきた彼女の足跡を描く。ジャック・レモンも登場したよ。ビリー・ワイルダーの「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」も紹介されたし、とても好きな「スイート・チャリティ」も観られた。〔2002・6・2(日)〕


ジャーロ☆☆★「サスペリア」(1977年)のダリオ・アルジェント監督ということだけで見てみたが。
異常で残酷な犯人と、それを追う刑事と被害者の姉。
出来が平凡なので、犯人の異常さで気分がよくないだけ。
エマニュエル・セニエさんが出る必要などない映画だと思う。
エイドリアン・ブロディの、のったりした感じは、それなりに合ってるかも。
あとで知って、びっくりなのは、ブロディが刑事と犯人の2役だったこと。
犯人、誰かと思ってたら…顔をメイクして変えたブロディだったとは。
でも、なんで2役? 刑事にも暗い過去があった。犯人とは、それほど遠い存在ではないんだよ、ということかいな?〔2012・4・8(日)〕


シャーロック・ホームズ☆☆☆武闘派ホームズ。
続編を観る前に、前作を見ておこうということで。
いきなりホームズのアクションから始まるとはねえ。
想像したとおりに戦って勝つ! というのが頭脳と腕っぷしが融合したニュー・ホームズですね。
しかしながら、そんなホームズを手玉に取る女もいたりします。
敵は、死刑になっても墓から復活か!?という黒魔術的な悪玉。
ワトソンまで一緒に戦うあたりも新しい味つけ。すっかり活劇。
ダウニー・Jrとロウのコンビは、なかなか楽しい。〔2012・3・10(土)〕


シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・3・11(日)〕


シャーロック・ホームズの冒険☆☆★ビリー・ワイルダー監督、1970年の作品。主役陣が地味で、いまいちか。〔2001・9・29(土)〕


灼熱の魂☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・12・24(土)〕


謝罪の王様☆☆★E-girlsが、いちばん良かった! 本編と関係ない、エンディングで歌って踊っていた彼女たちですが、はじめて見ましたね。でも、曲をわざわざチェックして、はまっていくことはないかな…。
とにかく誤って、違う、謝って誤り倒す、違う、ごめんなさい、謝り倒す仕事なんて考えるのがクドカン(宮藤官九郎)らしい。
クドカンが監督かと思って、ずっと見ていたぐらいなのだが(違った)。ごめんなさい。申し訳、ございまっせん!
じつは、広瀬すずぽんが出ているというので見たのだが、どこで出たのか気づかずに終わった。あー、ばかばか。それで「好き」といえるのか!
だから、ネットで調べて、あー、あれか? とわかった。劇中映画で、わんこと再会(?)する浴衣の娘。数秒間。違う人だったら、申し訳ございませっん!
画像を載せようかなと思ったけど、削除しろと強迫がありそうなのでやめます。(誰から!?)
おばかなのを、まったりと見ていればいいんだけど、架空国家との国際問題の話になってから、つまらなくなった。「ワキ毛ぼーぼー」とか。(私がボーだから、ではない。)
でも、相手に合わせた謝り方があるんだと見せているのは良い。どんな国際問題も紛争も、謝り合って、仲良くなろうよね。〔2017・6・27(火)〕


シャッター アイランド☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。1回目。2回目。〔2010・4・11(日)、2010・4・25(日)〕


シャッター ラビリンス☆☆☆失踪した息子はどこに? 主演はペドロ・アルモドバル監督作「ザ・スキン・アイ・リブ・イン」で注目を集めるエレナ・アナヤ。
劇場未公開のスパニッシュ・ミステリーを試写会で観賞。DVDが11日に発売されたことに伴う試写であるらしい。
会場は麹町にあるセルバンテス文化センター東京。この施設のことは初めて知ったが、スペイン語の振興と教育、スペイン及びスペイン語圏文化の普及に努めている国営の組織。図書館などもあった。
お話は…
スペイン領・カナリア諸島の南西端の島エル・イエロ島(El Hierro 鉄の島)へフェリーで遊びに行く、シングルマザーのマリアと息子のディエゴ。だが、ディエゴはフェリーの中で失踪してしまう。
6カ月後、島でディエゴらしき子どもの溺死体が発見され、マリアは確認のために島に向かうが…。
母親の子どもに対する愛、その子がいなくなってしまったら、というテーマを、ミステリーで描いた作品。
謎の失踪の島のお話「シャッター アイランド」と、スペイン製ミステリーだから「パンズ・ラビリンス」?を合わせたタイトルだが、原題は島の名前の「ヒエロ」だ。
カメラは、ほとんどが息子を失ったマリアを演じるエレナ・アナヤの行動を追う。
お風呂、シャワー、トップレスでの海水浴と、裸のシーンも大サービス。
終わってみると、ああ、そういうことだったのか、と映画を見慣れた人なら予想ができうるストーリーだ。
悪くはないが、劇場公開するには、売りになるところに欠けるかなという印象。
主演女優エレナ・アナヤさんも、アルモドバル監督の新作に出たとはいえ、まだそれほど知られていないし。
ちょっと、ヒラリー・スワンクさんっぽいイメージの顔だちにも思えたが、スペインの女優さんらしい、芯の強そうな美しさだった。
彼女に興味をもたれたら、この映画のDVDをチェックしてみてもいいのでは?〔2011・11・12〕


シャドウ・オブ・ヴァンパイア☆☆☆★ウィレム・デフォーとジョン・マルコヴィッチの顔合わせ対決。結果やいかに。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・8・19(日)〕


シャドー☆☆☆犯人設定には工夫があった。
小説家の作品に影響された連続殺人が起きる。いったい誰が?
(本を破いて、いっしょけんめいに、その紙をどんどん口にくわえさせながら殺すところは笑っちゃったけど。)
作家の周辺でも危険な動きが…。
警部の役で、ジュリアーノ・ジェンマ! ひさしぶりに見た。マカロニ・ウエスタンで活躍した人。
ほかの出演者の詳細は、あとから調べて分かったのだが…
宿の娘役のララ・ウェンデルちゃんが犬に追われて迷い込んだのが殺人鬼の家…。彼女は過去に青春のエッチっぽい映画にも出ていたらしく、逃げながらの堂々の白パンツ見せ! 追う犬もよく頑張る好演!?
作家の婚約者にはヴェロニカ・ラリオさん。数年後、ベルルスコーニ首相の奥さんになる!
作家の秘書にはダリア・ニコロディさん。監督の公私にわたるパートナー。ラストの叫びがものすごく、絶叫の女王、と呼びそうになりましたよ。
回想シーンに出る魅惑的な女性は、エヴァ・ロビンスさん。ところが、なんと性転換した男性なんだそうです! …だまされた…笑
ジョン・サクソンも出ているしで、俳優はバラエティに富む。
原題の意味は、暗闇だそう。〔2016・1・23(土)〕


シャム猫FBI ニャンタッチャブル☆☆☆★おもしろキャットニャ!(訳:おもしろかったよ!)
ニャンたって、主役の猫くん(ちゃん?)が芸達者なのニャ!
先日見た「ベッドかざりとほうき」でも、猫やウサギを巧みに動かしていたロバート・スティーヴンソン監督作品。
猫の動きのあるシーンが多くてラブリーだし、周りの人間のドラマも、なかなか面白くできている。
若い姉妹を中心にして、その恋人たちや、隣の家の動向をのぞき見るオバちゃん(テレビドラマ「奥さまは魔女」みたい)、猫アレルギーのFBI捜査員などが繰り広げるストーリーは、ディズニーらしく安心して見て楽しめるホームコメディといった風だ。
強盗が人質をとっているのが少々怖いところだが、ディズニーだから、悲惨なことにはならないだろうと(オトナは考える。もしかしたらコドモも)。
主演のヘイリー・ミルズは、「ライアンの娘」(1970年)でアカデミー助演男優賞を得た俳優ジョン・ミルズの娘。
このとき18歳か19歳くらい。子役時代から活躍している。
前半は猫ちゃんで癒されて、後半はドライブインシアターでの追っかけシーンなどで、けっこう笑えたりする。
上出来の、懐かしめなコメディ。
なんといっても、ニャンコが見られる!
気ままに動き回る様子も楽しめるのは楽しいよ。
録画を保存しておいて、たまに見るのも良さそう。
主題歌は、ボビー・ダーリン。
そういえば、「ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば」は、この人の話だったね。
1997年にクリスティーナ・リッチ主演「誘拐騒動/ニャンタッチャブル」(劇場未公開)というリメイクになっていて、オリジナルのキャストであるディーン・ジョーンズも出ている。〔2011・10・16(日)〕


Shall we ダンス?☆☆窓辺にたたずむ、憂いある美女に惹かれて社交ダンスに。
中盤まで淡々と進み、山場がないと感じる。
草刈さんはダンサーであって俳優ではないから、セリフは下手っぴ。しゃべる前の間が妙に半端に長かったりして、学芸会状態。
竹中直人、柄本明って、私が観る数少ない邦画に、いっつも出てくる、と以前書いたことがあるのだが、またしても、このコンビが登場である。あーあ。
竹中は評判がいいらしいけど、どこが面白いのかと思う。「変」な程度は、予想できる範囲で、意外性も何もない。
いいのは、たま子先生(草村礼子)。優しい先生。先生の鑑(かがみ)です。
新入生3人の中で、太ってる男(田口浩正)。相撲取りの高見盛かと思ったよ…。
終盤のパートナー決定から練習、本番へ至るテンポは、いい。
役所&原の夫婦は、最後に「ウェット」(湿り気味〜)で来たなあって感じ。これが日本らしいのかな。でも、こういうふうな夫婦関係の「まとめ方」、いいと思っちゃうんだよねえ。これじゃ、みんな夫婦で社交ダンス始める気になるよねえ?
そして最後は、ぐだぐだしてないで、はよ行け!ですよ。ラストを劇的にするための仕掛けでしかないじゃない。〔2005・5・7(土)〕


ジャングル・ブック☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・8・29(月)〕


ジャンゴ 繋がれざる者☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・3・17(日)〕


上海から来た女☆☆☆★1948年作品。オーソン・ウェルズ監督・主演。女優は、あの、リタ・ヘイワースですよ。「マルホランド・ドライブ」でも「8人の女たち」でも、オマージュを捧げられていた、歴史に残る女優。「ナイアガラ」のときのマリリンと、少ーし顔つきが似てるように見えないこともないなー。
ラストの鏡の間のシーンは有名。〔2003・2・1(土)〕

☆☆★やっぱり、ラストの鏡の部屋ですね、記憶に残るのは。
美しい女エルザ(リタ・ヘイワース)と知り合ったマイク(オーソン・ウェルズ)。
エルザと彼女の夫がヨットで航海するのに、船乗りであるマイクも誘われて同行することになる。エルザとマイクの間には熱い感情が…。
以前にも見たことがある映画だが、鏡の部屋のシーンしか覚えていなかった。改めて見て、それだけのインパクトがあったんだなあと納得。
今回見たのは、リタ・ヘイワースが目的。彼女がヨットの上で歌うとき、顔が大写しに。見せてくれますねえ。
弁護士グリズビー役のグレン・アンダースがオーソン・ウェルズと話すときの、少し異常な感じも印象に残った。どういう役作り?〔2009・11・28(土)〕


上海特急☆☆★「嘆きの天使」(1930年)に始まる、監督スタンバーグ&女優ディートリッヒのコンビ作のひとつ。
内戦下の中国、上海行きの列車を舞台に、革命軍などによるトラブルや、恋の行方を描く。
スタンバーグといえば、ディートリッヒに惚れ込んで、彼女をいかに美しく撮るかが一番の目的のようでもあったらしく、映画を見れば、なるほどと、うなずける。
本作は、もうひとり、中国人の若い女性が重要な役を演じてもいるし、犬連れの婦人、やたらに自分は病人だからと主張する男など登場するが、なんといってもマレーネ・ディートリッヒの“上海リリー”だ。
汽車が町中の狭いところを走り、牛や鶏が線路上にいると止まってしまう場面がおもしろかった。
あまり盛り上がりがないし、私は星2つ半をつけたが、ディートリッヒ(の容姿)がもっと好きなら、(監督同様に?)もっと本作が好みになるだろう。〔2012・12・28(金)〕


シャンハイ・ナイト☆☆☆招待券をもらって、あまり興味がなかったが観た。わりあい楽しめた。
ジャッキー・チェンの、小道具を使ったコミカルなパズルめいた動きのカンフーアクションは、素晴らしい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・11・29(土)〕


11:14<惨劇の11時14分>☆☆WOWOWで放送。ヒラリー・スワンクが出ているので見てみた。
聞いたことない映画だったが、劇場未公開らしい。
スワンクが製作総指揮にも参加。つまり、若手監督が映画を作るのに、資金援助をしたわけかな。
走っている車の上に、ある物が落ちてくる。よくある鹿との事故か?
そこから始まり、数人の男女が起こす、いろいろな出来事が連鎖していく…。
走ってる車から外へ小便をしていて、ある衝撃のために窓(ドア?)が閉まり、チ○○切断。
友人が探しに戻ると、救急隊員たちが先に発見、冷凍保存していた…。
このへん、おバカですねー。笑う前に、バカです。
墓地で×××するのに、わざわざ危ないところでヤルとか。あの位置はないでしょ。これもバカです。
時系列をバラバラにして、ああ、あれは、このせいだったのか、あれは、ここにつながるのか、と見せるやり方は悪くないが、いかにも中身がチープ。
ヒラリー・スワンクは、ひとり拳銃ごっこして暴発させるなんていう、あかぬけない姉ちゃんを演じているし。
こんな映画に出なくてもいいのに、ボランティアみたいなものか。
収穫は、その1、スワンク嬢が、こんなB級の映画に出てたよ、という事実を知ったこと。
その2、レイチェル・リー・クックが、かわゆいこと。
その3、トム・ハンクスの息子コリンが出ていること。
その4、オープニングクレジット、出演者の名前たちが道路を走るデザインで、おもしろいこと。〔2008・4・20(日)〕


十三人の刺客☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・10・31(日)〕


シューテム・アップ☆☆☆☆おばかで、まぎれもない痛快作。
拳銃バンバンな映画は本来好みではないが、ここまでやってくれると、もう楽しいような気も。
おもしろいことは何でもやってやろうという勢いがある。
いきなりクライヴ・オーウェンの濃い顔どアップで始まり、追われる女を助け、赤ん坊のその場出産まで手伝うハチャメチャさ。
赤ちゃんを連れながら追手から逃げる。敵の弾は当たらない。漫画みたいなガンファイト。ここまで見れば、これは「まじめに見る映画ではない」と分かる。
途中でかかわった商売女モニカ・ベルッチと一緒になって逃げる。
ポール・ジアマッティとクライヴ・オーウェンの対決! シリアスなシーンなのに、手前に哺乳ビンがあるのが笑える。
オーウェンは、運転マナーの悪いクルマにキレたり、ニンジンをかじっていたりと面白いキャラ設定。
銃撃戦は、そんなにうまく行くわけないと、笑いながら楽しめばよい。
撃ち合いの一瞬の赤ん坊の「ヘン顔」も笑える。カワ不細工なのだ。
細かいこと無視。スカイダイビング中の銃撃戦もアイデア。撮影の合成が分かるのは、ご愛嬌。
007も真っ青。
敵役ポール・ジアマッティも、元プロファイラーとかで、いいキャラしてる。
なにかというと奥さんから携帯電話がかかってくる点は、最後にも生かされていたりして、脚本もうまくやっている。
あんな状況で、どうやって銃を使えるのか、というラストは「続・荒野の用心棒」を思い出させる。打開策は、まったく違ったけど。
ばかばかしさの一方、しっかりしたキャラ設定とショータイムのような銃撃戦や、アイデアいっぱいの展開で魅せる、娯楽作。〔2009・4・25(土)〕


終電車☆☆☆ひさしぶりに、カトリーヌ・ドヌーヴさんの昔の作品を見た。
この映画のときは36歳くらいのはずで、整った美しさ満開。すでに20年近いキャリアがあって、堂々としている。
それに、お年のことばかり言うのも何だが、もうすぐ70歳の今も現役というのは素晴らしい。
相変わらず、トリュフォー監督の特集を見ているわけだが、これはナチス占領下のパリの劇場を舞台にしたドラマで、そこに生きる人々を描く。
ドヌーヴさんの相手役に、太ってないジェラール・ドパルデュー!(若い頃だからね)(でも、ガタイは、やっぱり、でかい)
劇場主がユダヤ人なので国外に逃げ、そのあとを、妻であり女優のドヌーヴさんが切り盛りする。
ドパルデューがナンパ野郎なんだけど、よくいるのかねえ、フランスにはこういうのが。
タイトルの「終電車」は象徴的な意味で、お話にはほとんど関わっていない。
ラストは、工夫があり、まとめ方として良かったと思う。〔2012・10・20(土)〕


17歳☆☆☆★特別な理由なんてないんだろう。   
自分でもなぜなのかは、よくわからない。
自分が何なのか、というのは常に考えていて。その行為の先に何かがあるかもしれない?
方法はどうあれ、学び、考えることなのだ。
好奇心はある。トライしてみる。
そして、基本的には、それが好きだった?
親身に思ってくれる相手もいた。危険に遭うようなことになる前に終わらせてくれたのは、彼の愛情を目に見えない何かがくみとってくれたのかもしれない。
若くて可愛い、というのが原題。
ドライに演じるマリーヌ・ヴァクトさんが魅力。モデル出身、納得。
姉のセクシュアリティをちゃんと受け止めている弟もよろしい。
シャーロット・ランプリングさんは、いつもながら謎めいて存在が深くていい。
フランソワ・オゾンの映画は、どこか魅力的なのだ。〔2015・10・31(土)〕


17歳のエンディングノート☆☆☆走り出すダコタんと背景が、イラストに変わるタイトルロールは、いい感じ。
死を目前にした人間が、やりたいことのリストをつくって…という映画は、これまでにもあって、新味はない。
こういう映画は、短い生が、そこにあるから、「生」の意味が浮かび上がってもくる、というものですね。
ダコタん(きちんと呼ぶなら、ダコタ・ファニングさんである。一応、説明。)は、白血病で化学療法を受けない選択をした少女の役。
空中遊泳体験で、宇宙服みたいなのを着用して、ヘルメットから顔の範囲だけが見えるシーンでは、まるで少年の顔のようにしか見えないダコタんでした!
「社会から離れていれば、病気でなくなる」というセリフがあって、ああ、そうか、と思った。
もしも、自分ひとりだけで暮らしていれば、心配する周囲の人たちはいないわけだから。自分だけの問題になる。
ただ、それは家族や社会のなかで生きていたら無理なことではあるが。ヒトは社会的な動物なのだ。
やりたいことのリストに、「法を破ること」があって。でも、万引きをするというのは、ちょっとどうなのかな…。
こういう映画なので、当然のごとく、泣きました…はい。
原作は、ジェニー・ダウンハム著「16歳。死ぬ前にしてみたいこと」。〔2015・2・22(日)〕


17歳のカルテ☆☆☆☆アンジェリーナ・ジョリーがハマリ役。アカデミー助演女優賞は当然と思える、不良娘っぽさ抜群の存在感。
主演のウィノナ・ライダー他、まわりを固める女優たちもいい。「サウンド・オブ・サイレンス」で注目したブリタニー・マーフィも、途中で精神病院を退院していく娘の役で熱演して、期待どおり。
自分の問題は、他人には分からない。自分でなんとかするしかない。悩んで回り道をしてもしかたがない。ある意味での甘えを捨てて前を向くしかないのだ。
ラストで主人公スザンナが言う。
「心の病とは、精神が壊れたり暗闇を抱えることじゃない。誰にでもある一面が拡大するだけ。嘘をついてそれを楽しんだり、大人になりたくないと願ったり。弱さはあったけど、みんな友達だった…」
人間は誰でもが必要な存在。どんな世の中であっても、そこで生きていくことを勇気づけてくれる、いい映画だ。
ペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」が劇中でもエンドロールでも歌われて印象的。〔2004・2・28(土)〕


17歳の肖像☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ!」に感想あり。〔2010・5・30(日)〕


12人の優しい日本人☆☆☆☆三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ原作の舞台劇の映画化。すごく面白い。三谷作品らしく、笑えるところも多い。
日本に陪審員制度があったら、という前提で、被告の有罪・無罪を12人の陪審員が話し合う。ひとりひとりの個性も面白いし、討論の展開も二転三転。
結局は事件現場を知り得ない陪審員が、判決を決定することの難しさを考えてしまう。
映画の最後に、ひとりずつ、俳優の名前が紹介されるところも好き。
以前に観たことがあるのだが、「新選組!」で注目した相島一之が出ていたのを知って、また観てみた。ああ、あの役だったか! 有罪だと頑張ってた銀行員だ。〔2004・7・10(土)〕

☆☆☆☆12人の陪審員が、被告は有罪か無罪かを議論する会話劇。見るのは3回目。
1954年のアメリカ映画「十二人の怒れる男」にならって、日本で同じような話をつくったら、どうなるか。それを「三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ」が脚本にした。
製作当時は、いま施行されている裁判員制度はなくて、架空の話だったけど。
11人が無罪、と簡単に結果が出るかと思われたが、相島一之くんだけが有罪に一票。
全員一致でなければ評決は決まらない。相島くんは「話し合いましょう」と、やけに熱心で…。
おもしろい!
「十二人の怒れる男」もおもしろかったが、こちらも負けていない。
いかにも日本人的だなあ、という、それぞれのキャラクター設定が楽しい。
演者を陪審員5号を見習ってメモしておくと…
陪審員長が塩見三省。進行役。
陪審員2号が相島一之。
3号は上田耕一。パフェも食えば、酒も飲む(笑)。
4号は二瓶鮫一。気弱そう。
5号は中村まり子。メモ魔。
6号は大河内浩。早く会社に戻りたい。
7号は梶原善。お調子者っぽい。途中から、すねてしまう(笑)。
8号は山下容莉枝。優柔不断気味な主婦。
9号は村松克己。かっちりしていて議論をリード。
10号は林美智子。優しそう。
11号は豊川悦司。興味なさそうであまり参加しないが…。
12号は加藤善博。仕切りたがり。
守衛は久保晶。
ピザの配達員は近藤芳正。〔2016・8・8(月)〕


周遊する蒸気船☆☆★ジョン・フォード監督、ウィル・ロジャース主演。1935年の作品。この映画、知らなかった。
最後の蒸気船レースが見せ場。アン・シャーリーという女優が可愛い。〔2003・3・1(土)〕


呪怨☆☆こわくなかったね。というより、笑ってしまうような。ビデオ版のほうがいいという話も聞くが、借りてまで観ないよなあ。這ってくるお化けは「リング」だけでいいよ。〔2004・2・28(土)〕


呪怨 パンデミック☆☆冒頭、コロンビア映画のトレードマークの少女像の髪が伸びてきて…。
たまに、この少女像、いじられるよね。
さて、恐怖映画も作っているサム・ライミ監督(最近は「スパイダーマン」シリーズでおなじみ)が日本映画の「呪怨」に惚れ込んだのか、アメリカ版をプロデュースした作品の続編。
呪われた家にアメリカンスクールの女子3人が入り込む。「あの」押し入れに入らされた女の子が見たものは…?
一方、前作の主役サラ・ミシェル・ゲラーは入院中。アメリカから妹がやってくる。
なんだか、カヤコや子どもが出てきても、もはや怖くない。
パンデミックというのは、爆発的な感染といった意味のようで、現実に、新型インフルエンザなどの病気でも恐れられていること。
呪いが広がるのはイヤですね。関係ない人まで狙われたら困ります!
これ、収拾をつけないのは、次作を作ろうと思えば作れるようにしてるんだろうなあ…。
吹替版は声優などに問題もあったかのようですが、私は字幕版で観賞。
ジェニファー・ビールス、どの役だったんですか? さっぱり分からなかったよ。
思ったとおり、たいしたことないのに、見てしまうのは…もしや…好きなのか! それが、いちばん、こわー!〔2008・12・21(日)〕


シュガーマン 奇跡に愛された男☆☆☆こういう人がいるって知ることができるのは「映画」のおかげ。
ドキュメンタリーは基本的には好みじゃなくて、そもそも見る前のモチベーションが低い。
しかも、これまた、あんまり好みじゃない歌なので、やっぱり、映画としても大好きにはならないけど。
ほかの人の起こした行動によって、自分の人生が予想もしなかった驚くべき状況に変わる、ということもあるもんだね…。
平凡なドキュメンタリーで終わるのかと思ったら、終盤は、ああ、こんなことになったのか! と、ちょっと感激もする。
好感が持てる、偉そうにしない人柄。(見た限りでは。)
音楽って、(とくに、その歌詞が、)聴く人の立場(生活環境とか)によって、受け止められ方、心への染み入り方が、断然、違ってくるものでもあるんだなあ。〔2014・5・20(火)〕


十階のモスキート☆☆☆★小泉今日子さんの記念すべき映画デビュー作。
東京国立近代美術館フィルムセンターで上映と知って、これを観ずにいらりょうか(いや、いられない)とばかりに、勇んで出かけた。
小泉「命」(なくらいのファン)のmさんと、(ライヴ行くくらいだから小泉ファンに違いないと私が勝手に決めている)rさんも一緒だ!
公開年の1983年に見たきりなので、キョンキョン(小泉さんですよ)が竹の子族(わからなければ検索を)になって踊るシーンしか記憶になかった。
というか、踊るシーンが2回、あとは警官のオヤジ(内田裕也)にカネをせびるために交番に来て、喫茶店で話すシーン、合計3シーンの出演のみなのだった。
でも、喫茶店のシーンは忘れていたので(って、おい! 忘れんなよ)、今回観てお得な気分。
小泉さんのデビュー自体が1982年なので、とても、ういういしいのであった。
映画での設定は14歳とのことだが、本人は16歳か17歳(撮影がいつなのか分からないので)。
映画全体では日活ロマンポルノの女優さん(中村れい子、宮下順子、風祭ゆき)が出ているのでエロっぽいシーンが多く、キョンキョンってば、そんなこととは、つゆ知らずに、こういうの演じてね、といわれるままにやってたんだろうなあ。
いいのいいの、もう可愛いんだから。ファンとしましては、出てくるだけで目が釘付け!
製作から30年後に観たわけだが、あの人が出てる! こんなに若い! という驚きがあって面白かった。
ビートたけし、横山やすし、アン・ルイス、とか。
吉行和子、佐藤慶、安岡力也なんて懐かしいし、小林稔侍、阿藤海とか、出ていたのを後から知って、どこにいたっけ? なんて考えたり。
街角に「ビニール本」と書いてあったり、パソコンがデカかったり(私などはパソコン使い出したのは2000年あたりだよ)、時代を感じましたね〜。
競艇(などのギャンブル)に過剰に入れ込んだり、サラ金に手を出したら、終わりだ!と再確認する映画でもあったぞ。
内田裕也さんのサイトにある解説では、京都の警察官不祥事にヒントを得た、管理社会に身を置く現代人の欲望と崩壊を描いた映画で、「オマワリが郵便局に強盗に入ってパクられて最後にカネを喰っちゃう映画」だそうです。〔2013・6・30(日)〕


JUNO/ジュノ☆☆☆★なんとなく見そびれていた映画だったが…いい作品だったよ。
「ローラーガールズ・ダイアリー」を映画館で観たその日に、DVDで観賞。主演はどちらもエレン・ペイジという、つながりで。
16歳の高校生が妊娠してしまい、赤ちゃんを養子に出す話。
もちろん、自分で育てる道もあるとは思うが、現実には育てることが無理な人もいるだろう。
堕胎せずに生んで養子に出すという方法を、この映画を見て知った人もいるかもしれない。だとしたら、その点でも価値がある。
生みの親、育ての親。そうして育った子どもの気持ちなど、あとあと問題になる可能性は残りはするけれど。
アニメが入るオープニングタイトルからして、いい感じ。
エレン・ペイジが赤いフードをかぶっていると、なんだか彼女の以前の問題作「ハードキャンディ」を思い出すが、もしかして、狙ってる?
ジュノと友人の部屋。ポスターなどがいろいろ貼ってあって、色使いもカラフルでポップなこと!
ハンバーガー型の電話機も楽しい。性能があんまりよくないみたいにジュノ自身が言ってたが。
思わぬ妊娠をした彼女は中絶を考えるが思いとどまり、子どもを欲しいと望む夫婦に譲ることにする。
娘の妊娠を知った両親(お母さんは継母だが)が、下手なドラマのように怒り狂ったりしないのが、現実にありえる感じで、かえってリアルなので感心した。
養子縁組の相手夫婦を見つけたジュノは、そのダンナのほうと仲良くなって、マズイんじゃないの?なんてハラハラさせるけど、そこから少し意外な方向に話は進んで…。
エレン・ペイジの個性が生きた映画。
あっけらかんとして(見た目は)、ちょっと風変わりな子という役を演じていて、うまい。
かわいいし。
16歳の娘が妊娠、出産、赤ちゃんを養子に出す、という経験をして、少し成長する。
全体にユーモアがあって笑えるのがいい。
ほほえましくて、あったかく、さわやかで、スマートで、痛みもあって、ユニークな脚本を書いたディアブロ・コディは、アカデミー賞脚本賞を受賞した。
妊娠すると馬のように(いっぱい?)おしっこが出る、というセリフがあった。
字幕では「馬」だが、言葉は「シービスケット」と言っていて、以前「シービスケット」という、競走馬を描いた映画があったので、このセリフを聞いたとき、おっ、と思った。
馬って、おしっこを多量にするのかな?
ジュノがクルマを運転していたので調べてみたら、アメリカでは16歳で免許が取れるらしい。へえー。〔2010・5・29(土)〕


ジュピター☆☆★う〜ん。
う〜ん、なんだか印象に残らないんですがっ。
見てから4日たって、2時間以上の映画のなかで何をやっていたのか、内容があまり思い出せない!
ウォシュレットスキー、じゃないよ、ウォシャウスキー姉弟、または姉妹? いつのまにやら性別がタイムワープして変更不明(いや、たぶん女子だと思う)が監督。
スペースSFとしての特撮(SFXとかは言いたくないので単に個人的趣味で「特撮」とする)は、すごいようには感じるが…。
男は『飛べる靴』をはいて空を滑空しているだけだし、ヒロインはフツーの人(だったと思う)。
悪いヤツに、最近おなじみの顔。つまり、エディ・レッドメイン。これは顔見たら気づく。物覚えの悪い私でも、だ。笑
悪いといっても、たいしたことないので、盛り上がらない。
もう、主演ミラ・クニスさんの美貌とかプロポーションで魅せるしかないんじゃないか、であるが、しかし、そんなふうでもなく。
結局、宇宙きょうだいのなかで、お姉さんだけは、いい人? そのへんさえ、よくわからない。最後あたりの女船長は、お姉さんの配下だよねえ? もはや、あやふやうろ覚え。
ザ・ウォシャウスキーズって、『マトリックス』からの作品群を見てくると、SFチックな話が好きっぽいですね。
特撮を、うおーっと思って見ていればいい映画か。〔2016・3・13(日)〕


ジュラシック・パークV☆☆☆ソツなく手堅い演出。恐竜の動きは、お見事の一言。すっきり1時間半にまとまった、恐竜島でのサバイバル。こどもも集中して楽しめる長さ、といえるのかもしれない。でも、私には、短さゆえの物足りなさが残ってしまったのですね。前2作で恐竜慣れして個人的にインパクトが減ってしまったのは否めないし、それはそれとして、もうちょっと観たかったな。おなじみ恐竜博士サム・二ールに、今回はティア・レオーニとウィリアム・H・メイシーが夫婦役で頑張ってます。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・7・28(土)〕

☆☆☆WOWOWの日本語吹替え版で観賞。最初に映画館で観たときと、ほとんど同じ感触。恐竜に追っかけられる人間の話に絞って、こざっぱりと1時間半でまとまっている。
しかし、ヴェロキラプトルが霊長類より頭がいいとは。弧島とはいえ、棲息してるのは脅威なのではないだろうか。それにプテラノドンが、他の場所で巣作りするんだと、どこかへ飛んでいった。パート4(作るんなら)はどうなる?〔2003・2・9(日)〕


ジュラシック・ワールド☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・8・8(土)〕


ジュリー&ジュリア☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・12・13(日)〕


ジュリエットからの手紙☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・5・21(土)〕


シュレック☆☆★いきなり気が向いてBSのテレビ放送を観たので、英語版か日本語吹替版か選べず。観たのは日本語吹替版だった。
シュレックの声は、ダウンタウンの濱田雅功。関西弁のシュレックって、どうなの?と初めは思ったが、ま、いいか。
ただ、シュレックではなく、濱田雅功として、その声が聞こえてしまうのは、映画として、いいことなのだろうか。
おとぎ話のキャラクターが捕まって追放される、なんていうストーリーは、変わっていて、工夫あり。
主人公が怪物だったり、クッキーマン(何だそれ?)が足を切られていたり、小鳥を爆死(?)させたり、カエルを風船にしたり…。けっこう残酷なのは子どもに受けるのかな。
アメリカ的下品さ(?)や、ライバル(?)のディズニーに対するパロディも目立ったと思う。(本作の製作は、ドリームワークス。)
アニメ映像の綺麗さは、いまや当たり前なので、驚きにはならない。
醜いという見かけだけで人を判断してはいけない、という考え方が入っている映画だ、なんていうのは、「きれいごと」だろう。
そんなことを思う子どもはいるかもしれないが、実行するのは別問題。
映画を観ていて、面白ければいいのである。
吹替版でドンキーを演じた山寺宏一さんのセリフ回しは、さすが。
絵的には、寝ているときに仰向けになってるドンキーの姿は、おかしかったね。
シュレックが、ドラゴンの尻尾に振られて、姫の部屋に一気に飛んで入ってしまうというのは、いくらアニメだからといっても、あまりにも安直、出来すぎ。
また、テレビ放映に限ってなのかもしれないが、英語の歌のときに日本語で歌詞が出なかったが、これは出してほしかった。
ちなみに英語版での声の担当は、マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィ、キャメロン・ディアス、ジョン・リスゴー。〔2007・8・18(土)〕


将軍の娘 エリザベス・キャンベル☆☆★「公」の軍隊より、「私」としての肉親を大切にしましょう。〔2001・6・2(土)〕


小説家を見つけたら☆☆☆ひきこもりの初老の小説家と、高校生との交流。高校生役のロブ・ブラウンもなかなかよく、小説家のショーン・コネリーは味がある。ひねりや毒は少ないが、主演2人で持ってるようなものか。
ショーン・コネリーって絶対に、若いときよりも年取った後のほうがいい。〔2004・4・3(土)〕


情痴 アヴァンチュール☆☆★リュディヴィーヌ・サニエ(「焼け石に水」、「8人の女たち」、「スイミング・プール」など)が主演ということ、そしてエッチそうなタイトルに引かれて…見てしまった。
たいして、おもしろくなかったよ…。
サニエ嬢の行動に振り回される男の話とも言っていいと思うが、この女は見捨てておけないぞ、というところが泥沼ですね。
ちゃんと、そのような忠告もされているのに、やっぱり、ほうっておけない。
ラストに至って、これは、もしかして…? と思うのが少し、おもしろいけれど。
サニエ嬢はチェックしておきたいな、という私みたいな人は見てもいいと思うけど、そうでなければ、おすすめはしません。
口数の少ない相手役の男が、福山雅治に見えたり、あ、違うわ、アラン・ドロンだ、と思ったりして結局、誰でもなかった。(爆)
けど、あとで調べたら、この男、サニエ嬢と仲良くなって、子ども(娘)まで作ってるじゃないの!
共演していて相性が良かったのかな。
実際に、タイトル通り、アヴァンチュールしちゃったわけだ。
この男、モデルもやっているという。まあ、そうでしょうね。
心配させる女、心配する男、という話だけで引っ張るには、何か足りない。
サニエ嬢が出るほどのものではなかったと思う。〔2008・6・29(日)〕


情熱の友☆☆★名監督デビッド・リーンの1948年の作品。
簡単に言えば、妻のよろめきドラマ。
妻役は、リーン監督の奥さんだったこともある、「わが谷は緑なりき」「パラダイン夫人の恋」のアン・トッド、旦那役は「カサブランカ」「汚名」のクロード・レインズ、恋人役は「逢びき」「第三の男」のトレヴァー・ハワード。
でも話は地味だよ。〔2002・7・27(土)〕


情婦☆☆☆☆ビリー・ワイルダー監督の傑作法廷劇。アガサ・クリスティの原作。チャールズ・ロートンの弁護士、マレーネ・ディートリッヒの妻、タイロン・パワーの被告、エルザ・ランチェスターの看護師(昔は字幕が「看護婦」だったと思うが、きちんと「看護師」に変えられていた。さすがはNHK)と、俳優陣もいい。
映画の最後に、まだ見ていない方のために、ラストをばらさないでください、とコメントが入る。
そのラストの盛り上げ方、そして終わり方の鮮やかさは素晴らしい。〔2003・2・23(日)〕


ショウほど素敵な商売はない☆☆☆★まじめなことをいえば、話は、ちょっと散漫。だが、芸達者たちの歌、踊りを存分に楽しめばよいのだ。私の場合、マリリンが出ているだけでノープロブレムなのだが。
エセル・マーマンやミッツィ・ゲイナーの歌と並んで聴くと、マリリンの歌は、ほんとに独特。とろけそうな歌い方は、気にいらない人にとっては、ずっと気にいらないだろうと思う。ま、そんなヤツは、ほっとけばよろしい。
最後にマリリンが、他のみんなと一緒に歌うのだが、聴いてて彼女の声が分からない。あのメンバーのなかでは、普通っぽく歌っているのだろうか。ひとりだけ色っぽく歌うわけにはいかないし。普通に歌って、他の人の歌声に埋もれてしまってるのかもしれないなあ。待てよ、歌ってないかもしれないぞ…。
一家の母親役のエセル・マーマンは、ブロードウェイの女王といわれていたらしい。「アニーよ銃をとれ」のアニー・オークリー役が大ヒットした。パワフルな歌い方ですね。
ミッツィ・ゲイナーは1958年「南太平洋」に主演した。「魅惑の宵」や「バリ・ハイ」の曲が有名なミュージカル。私にとっては、夏に観たくなる映画です。
父親役のダン・デイリーは、この映画より前に「彼女は二挺拳銃」でマリリンと(一応)共演してますね。
監督のウォルター・ラング。2年後に「王様と私」を監督した。「ステート・フェア」という映画も作ってます。2作とも、リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞コンビの作品。
次男役のドナルド・オコナー。この人も芸人一家育ちだそうだ。「雨に唄えば」でおなじみのコミカルなダンスやタップが持ち味。映画のなかでマリリンとキスしていたのが、とても、とても、うらやましい。〔2001・7・18(水)〕

☆☆☆☆☆ボックスから観る第8弾。アーヴィング・バーリンの名曲があふれる、楽しいミュージカル。エセル・マーマン、ダン・デイリー、ドナルド・オコーナー、ミッツィ・ゲイナーらの歌と踊りを堪能できるが、なんてったって、マリリンだ。この映画では、ばりばりの主役ではない(本作の出演は「七年目の浮気」の主役をゲットするための条件だったとも聞く)。
しかし、マリリンの歌ったナンバーは、すべて素晴らしい。歌曲がいいし、その場面だけでも観る価値がじゅうぶんにある。
この映画を観たくても観られなかった頃に、マリリンのレコードを聴いていたときも、この映画の曲は好きだったなあ。〔2002・11・23(土)〕

☆☆☆☆☆ボードヴィル・ショーの芸人一家の物語に、マリリン扮する新人歌手を絡ませたミュージカル。音楽はアービング・バーリン。
マリリンは脇役だが、彼女が歌う3曲のナンバーは珠玉の名品である!
彼女の出演場面は、映画全体の118分中、40分くらいか。
まず“After You Get What You Want You Don't Want It”。あなたってば、欲しいものを手に入れると、もうそれを欲しくなくなるのよね、という歌。
客席の男たちに近寄っていき、媚態を振りまきながら歌う、その魅力。色っぽいんだけど可愛いというのは、彼女の天性のものとしか言えないだろう。
客と絡んで歌う形は「帰らざる河」でも披露している。
2曲目“Heat Wave”。大勢のダンサーをバックに歌い踊る、ホットでノリのいい、素晴らしいナンバー。有名になる前のジョージ・チャキリスがバックダンサーにいるのだが、顔がはっきり映らないので、どれがそうなのか、よく分からない。
3曲目は“Lazy”。これはバックダンサー&コーラスに、芸人一家の息子と娘の役を演じているドナルド・オコーナーとミッツィ・ゲイナーを従えてのパフォーマンス!
ドナルド・オコーナーといえば「雨に唄えば」(1952年)で有名で、コミカルなダンスが持ち味。そしてミッツィ・ゲイナーは、1958年には「南太平洋」で主役を演じた女優である。
この2人がバックですよ!
この3ショットは見逃せません。
この映画、ドナルド・オコーナーとミッツィ・ゲイナーが見られるということだけでも、価値はある。
しかも、一家の母親役、エセル・マーマンはブロードウェイの大物スターだし。
マリリンが、そんなミュージカル・スターぞろいの中で、いかに頑張っているか。
主な出演者それぞれに、歌やダンスの見せ場があり、そのパフォーマンスを楽しめるミュージカルである。〔2005・3・21(月)〕

☆☆☆☆☆東京・池袋の文芸坐で上映された特集「魅惑のシネマクラシックスVol.9」。
2日目は「ショウほど素敵な商売はない」と「紳士は金髪がお好き」の2本立て上映だ!
まず、「ショウほど素敵な商売はない」。
ボードヴィル・ショーの芸人一家の物語で、マリリンは次男のドナルド・オコーナーの恋人の役。
主役とはいえないが、彼女が歌う3曲は、見事の一言。
彼女が歌った曲については、前回の感想文でも触れたが、アーヴィング・バーリンの曲の良さもあると思うけれど、1曲目の“After You Get What You Want You Don't Want It”が始まったときは、その素晴らしさにゾクゾクしてしまった。
マリリンが歌い始めると、大きな画面を、またたくまに彼女ひとりが支配してしまうのだ。
「七年目の浮気」の主役の座を得るための条件として本作に出演したという話もあるらしいが、結果的にマリリンの宝物のようなミュージカル・シーンを残してくれた。
ミッツィ・ゲイナー、ドナルド・オコーナーといっしょのナンバー“Lazy”。このスリーショットは、すごい。
マリリンの歌を収録したCDには、“You'd Be Surprised”という曲が入っている場合があり、これを「ショウほど素敵な商売はない」からの曲としていることもある。しかし、彼女は映画では歌っていない。代わりにダン・デイリーが歌っている。
これは、マリリンは録音はしたものの、映画のシーンとしては撮らなかったのだろうか。惜しい。
(追記:たけしさんのコメントによると、この曲は、映画よりも以前に偶然録音していた、ということでした。)
マリリンの話を抜きにしても、ミッツィ・ゲイナーやドナルド・オコーナー、エセル・マーマン、ダン・デイリーなどのミュージカルスターのパフォーマンスを楽しめること、請け合い。
マリリンがリードボーカルではない、または参加していない曲目は、「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」「夜行列車はアラバマ行き」「シンプル・メロディー」「刺青しなきゃ船乗りじゃない」「ショウほど素敵な商売はない」など。有名な曲も多い。〔2008・1・13(日)〕

☆☆☆☆☆池袋・文芸坐での「ショウほど素敵な商売はない」「紳士は金髪がお好き」2本立て上映。
この日、「ショウほど素敵な商売はない」「紳士は金髪がお好き」と観て、続けて「ショウほど素敵な商売はない」を鑑賞。
映画の内容については、前回の8回目などを参照。〔2008・1・13(日)〕

☆☆☆☆☆10回目。TOHOシネマズ 府中にて。前回の「お熱いのがお好き」に引き続いて、観てきました。午前十時の映画祭でのマリリン映画。
舞台芸人一家の年代記をつづった、ミュージカル映画。
マリリンは、15歳のころから歌手をめざしていて、ようやくチャンスを得て…という役柄。主役の芸人一家の次男ドナルド・オコナーの彼女になる。
映画全体としては、各自の見せ場が、しっかりとあって、魅せてくれるなあと改めて感じた。スター揃いだから、そうでなきゃいけないんだけどね。
演出が、ちょっと、もっさりというか、野暮ったい気もするが、素直で誠実と言い換えればよい。
マリリンの初登場シーンでは、発声、発音が変だ、みたいに言われているが、これは彼女だからこそ、シナリオに加えられたのではないか。
それほど発声が独特だからね。
アフター(after)の a の言い方を変えて「エフター…アフター…」と言ってみる彼女。
人の言うことなんか聞かないで、自分の思ったとおりの言い方を武器にするほうがいいよ!
アービング・バーリンの名曲が、いっぱい。もしかしたら、なじみがないかもしれないけど、古き良きミュージカル映画を体験してみるのもいいですよ。
今回も、意外なことに若い人も多くて、少なくとも全部で100人は、いたかな? 古い映画を映画館に観にくる方が、こんなに大勢いることに、びっくりです。まさか、どこかで無料招待なんて、してないよね!?
この映画祭企画、50本すべて、または40本以上の作品を鑑賞すると、公式サイトで設定する「殿堂」に名前が載る、というが、そんなもの、ありがたくもなんともない。何本か観たら1本無料とか、そういうほうがいいぞ。〔2010・2・13(土)〕

☆☆☆☆☆11回目。午前十時の映画祭。TOHOシネマズ ららぽーと横浜にて。〔2010・2・28(日)〕

☆☆☆☆☆12回目。「午前十時の映画祭」にて。MOVIXさいたま。
私のブログは日記からの延長なので、見た映画はすべて書く方針。すると、何度も見ている映画は特別に書こうということが、だんだんなくなってくる。
ということで、画像をのっけてお茶を濁すわけである。
感想っぽいことは、過去記事「7回目」、「8回目」、「10回目」を読んでください。
来年2月から、第2回の午前十時の映画祭(50作品)が始まるが、マリリンの映画が1本もない!
ヘプバーンは2本あるのに。
でも、パッとラインナップを見ただけで、10本くらいは観にいきたいなあと即座に思った。〔2010・12・18(土)〕

☆☆☆☆☆TOHOシネマズ六本木ヒルズにて。第1回の「午前十時の映画祭」の最終週。もちろんマリリン映画へ。〔2011・1・16(日)〕

☆☆☆☆☆14回目。
BSで放送があったので見てみた。
映画館で、さんざん観ておきながら、またもや観賞。
気になっている字幕の日本語が変わっていると、「おっ」と思うもの。
映画館で観たときに「音楽のデーモン」というふうに英語そのままの発音で字幕が出ていたのが、今回は「音楽の神様」としてあって、そうだよね、納得!と思った。
「音楽のデーモン」といわれたって、わからないもん!〔2011・2・26(土)〕

☆☆☆☆☆15回目。みゆき座の「午前十時の映画祭」にて。
昨年も何度も観ているのに、飽きずに観るのは、それがマリリンだからだ。
マリリン・ファンのTさんとともに観賞。
マリリンの歌はキュートでパーフェクト。〔2011・9・10(土)〕


少林サッカー☆☆☆笑えるところはすごくおかしい。ただし、意味なく暴力に及んだり、女性の容姿をギャグのネタにするのは笑えない。その点で、いまひとつだね。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・6・1(土)〕


女王陛下の007☆☆☆ボンドが結婚!?
ジェームズ・ボンド役がショーン・コネリーから、2代目ジョージ・レイゼンビーに代わった第6作。
初代のコネリーに比べられるのは仕方がないとはいえ、レイゼンビーは、やはり「地味なおじさん」のようで、ボンド的ではないと思えてしまう。ボンドが、もっさりしてるから、映画全体も、そんな感じ。
本作は、プレイボーイであるボンドが、なんと、ひとりの女性と本気で恋愛するロマンティックな一編。
かつ、悲しいラストが待っている。
コネリーだったら、これまでのシリーズのイメージもあるし、こんな甘いムードにはできなかったのではないか。
その意味では、甘めなレイゼンビーに代わったところで、このストーリーを取り上げたのは、うまい考えだった。
ただ、レイゼンビーが、この1作で降板してしまったので、シリーズの中でも毛色の変わった番外編のような印象になってしまったが。
監督はピーター・ハントが起用された。聞いたことないけど誰だと思ったら、それまでボンド・シリーズの編集を担当していた人。
敵の首領ブロフェルドのもとへボンドが他人を装って乗り込むが、前作「007は二度死ぬ」で2人は顔を合わせているから、この設定は本来なら無理。
原作とは逆の順番で映画化されたのが原因だが、不自然なのを無視して作ったんだねえ。コネリー・ボンドとは別物という意識だったんだろうなあ。
となると、オープニングで過去の作品の出演者たちの映像が流れたのも、過去との決別表明だったりして?(笑)
オープニングで歌がなかったのも、3〜5作目の派手さを抑えたのか?
中盤は、若い女性だらけのアレルギー療養所で、相変わらずの遊び人ボンドになってるから、そのあと本気の恋愛をするといっても説得力は、あまりない。(爆)
スキーやボブスレーでのアクションは、なかなか見せる。
片足でスキー、というのは、この後のボンド作品のどれかで、再びやっていたような気がする。〔2010・6・26(土)〕


ジョーカー・ゲーム☆☆★新型爆弾の設計図を盗み出せ!
ということで、アメリカ大使に接近する男。
スパイ組織のD機関のDって何だ?
お目当ては、深キョン。メイド姿やら、チャイナドレス姿やらを楽しめる。
映画の内容は、まあ…。
陸軍さん、D機関と内輪で対立して、どうするよ。〔2016・11・3(木)〕


ショートバス☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・8・25(土)〕


贖罪(国際映画祭ヴァージョン)☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・9・22(土)〕


処刑剣 14BLADES☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・6・4(土)〕


女子ーズ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・6・14(土)〕


処女の泉☆☆☆☆イングマール・ベルイマン監督の有名な作品。
ストーリー、ネタばれです。
娘を犯して殺した男たちに、娘の父親が復讐する。
話は単純だが、そこに「信仰」が絡んでくると、重みが違ってくる。
私はこの映画の登場人物のような信仰はもっていない。だから、映画の人物が感じる罪などの気持ちについては、同じ感じ方はできない。想像するしかない。
娘が、ろうそくを捧げにキリスト教の教会に行く途中で犯され殺されてしまうことは、親にしてみれば、娘は神のために出かけていったのに、なぜ神は娘を守ってくれなかったのか、と思うだろう。神に疑問を抱き、「神の不在」(映画でも時々あるテーマですね)を感じるかもしれない。
純粋に男たちを信じて、一緒に昼食をとろうとした娘カーリン。その善意、疑わない心は裏切られ、悪に征服される。
娘と同行していた養女インゲリは、隠れて事件を見ていた。彼女は子どもをはらんでいる。父親は説明されない。
彼女は自分と違って、親にかわいがられている娘をねたんで、北欧神話の戦いと死の神オーディンに、カーリンに災いがあるように祈っていたのだが、それが、こんな形で実現しようとは。
インゲリについて考えれば、「嫉妬」「裏切り」、強い者には勝てずカーリンを助けることもできないという「あきらめ」「弱者」「大衆」など、さまざまなことを重ねて見ることができそうだ。
男たちに復讐する父親は、悪行に加わっていなかった彼らの幼い弟までも、憎しみの勢いあまって殺してしまう。
やりすぎである。当然、父親は後悔し、悩む。
父親が、男たちと出会い、彼らが娘を殺したと知ったのは、神がいるとすれば、その導きではないかとも思える成り行き。
それとも、神の「いたずら」か。復讐の末、父親は罪なき者まで殺して苦しむことになるのだから。
そして最後には、奇跡のように泉が湧き立つ。
インゲリは、泉の水をすくって何度も何度も飲む。救いを求めるかのように。
無慈悲に娘の命を見殺しにしたとも思える神ではあっても、父親は信仰から離れることはできない。自分は罪深く、いま、奇跡のような泉まで目の当たりにしている。
ひどい目にあっても、信仰は残る。いや、ひどい目にあうからこそ残るのか。
もしも実際には神がいないとしても、多くの人間には、少なくとも、頼るものが必要なのだろう。
無駄な部分がない、引き締まった内容。罪、復讐、信仰などを描き、人間というものを見つめる問題作。〔2010・8・29(日)〕


ショックプルーフ☆☆☆★週末にまとめて見た劇場未公開・初放送のフィルム・ノワール3本のなかでは、いちばん好き。
女優にスター性があって、映画の中での存在感が大きいのが、うれしい。
女優さんの名前は、パトリシア・ナイト。
まるで知らない名前だったが、調べてみると、この映画の撮影時には共演者のコーネル・ワイルドの奥さんだった。のちに離婚していて、その後は映画界からも離れたようだ。キャリア全体でも数本しか出演していない。
なかなかゴージャスな印象で、見映えもする。
監督は、ダグラス・サーク。
高校生の頃に「風と共に散る」(1956年)という作品を見て、どことなくマリリン似に思えたドロシー・マローンという女優さんとともに印象に残ったものだった。
サーク監督は「メロドラマの巨匠」なのである。
(ちなみに、ドロシー・マローン嬢、役名もマリリーだった! マローンさんがマリリン似でマリリーを演じる! 彼女は、この「風と共に散る」でアカデミー助演女優賞をとっている。)
記憶に新しいところでは、2002年の「エデンより彼方に」という作品が、ダグラス・サークにオマージュを贈ったもの。
そして脚本が驚くことに、監督デビュー直前のサミュエル・フラーなのだ。
WOWOWの作品紹介によると、フラーやサーク監督の意向を無視し、会社側が後から脚本を直し、ラストも他人の手で撮られたのだという。
なるほど、ラストは急転直下、え、そうなの?というようなものだが、私は嫌いじゃなかった。会社側も、世間の好みの傾向を考えたのだろうか。
おまけにいうと、撮影は、チャールズ・ロートン・ジュニア。よく名前を見る、けっこう活躍した撮影監督だが、俳優のチャールズ・ロートンとは関係ないらしい。名前のつづりも違う。まぎらわしい。
ストーリーを少し紹介しておくと…。
ジェニー(パトリシア・ナイト)は殺人の罪で服役していたが、仮釈放された。
保護監察官のグリフ(コーネル・ワイルド)が住まいと仕事を世話するが、昔の男ハリーと縁が切れない彼女は、再び良くない道に進みそうな雰囲気。
グリフは彼女を自宅に連れていき、盲目の母の面倒を見る仕事を与える。
それを知ったハリーは悪知恵を働かせて…。
やはり、女優に力があると、いいねえ。
殺人を犯した過去のある女。ラブストーリー。そして、のっぴきならない状況に陥るカップル。
メロドラマの巨匠ダグラス・サークが作ったフィルム・ノワールというのは、珍しいんじゃないかと思う。(実際は、よく知らないが。)
そして、これが、いかにもダグラス・サークっぽい(のであろう)ラブストーリーにフィルム・ノワール風味が組み合わさっていて、おもしろいのだ。
変えられたラストも、それはそれとして、見て得した1本ですね。
ショックプルーフって、耐衝撃性といった意味で使うけど、この映画では、どういうことなんだろう。〔2009・10・25(日)〕


書道ガールズ!! わたしたちの甲子園☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ!」に感想あり。〔2010・5・23(日)〕


ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・1・22(日)〕


ジョニーは戦場へ行った☆☆★ドナルド・サザーランドがキリストのような役。ジェーソン・ロバーズも出てたのか。〔2001・7・1(日)〕


シリアスマン☆☆☆★何が起きるかわからなくたって、まじめに暮らしていくしかない。
冒頭の挿話が面白い。
結論を出していない(これはエンドロールで役名のところに?マークがついていることでも明らかだろう)から、観客は何なんだ?とモヤモヤした気分で本編に導かれることになる。
シリアスとは、まじめなことだ。
がんばってるから、まじめにやってるから、幸せになれる…わけではない。
不条理である。
どんな災難が降りかかってくるか、わからない。
でも、なんとか日々をやりすごすしかないのだ。
ならば、周囲には優しさをもって接したり、さまざまなことで自分に恥じないようにしていくほうがいいのではないか。できるならば。
じつは、きょう(2月23日)の朝ドラ「純と愛」で、愛くんのセリフで、こういうものがあった。
夫婦で働いていた宿屋が火事で全焼したあと。
「…こんな理不尽なことばっかり起きてるんですよ。(いっしょうけんめい頑張ってる人間が損をして、なんかズルして楽してるヤツが、のうのうと生きてるんですよ。だから、いじめとか差別とか戦争とか、そんなのが、いつまでたっても、なくならないんですよ。)それでも俺たちはあきらめずに生きていくしかないんですよ。…」
そして、このあとも、愛をもって生きようと決意する。(脚本は、遊川和彦さん)
引用したセリフの( )内は映画「シリアスマン」とは、それほど関係はない。
がんばっても、火事で一瞬にして、それこそ灰燼に帰してしまった。なんだか「シリアスマン」と同じような諸行無常(?)なテーマが…。
ただ、楽してるヤツが勝者かといえば、そうではなく、この世の一瞬で楽をしているだけで、あの世に行けば閻魔さまにいじめられるかもしれない。来世で死ぬほど苦労するかもしれない。いや、そうであってほしい。
映画の最後に、父と息子(いや、地域の住民すべてか)に降りかかる災厄の予感で終わるのは効いている。
エンドロールで「この映画ではユダヤ人に危害は加えておりません」とジョークがあったのには笑った。
ふつうは「動物に危害は加えていない」と出るところだ。(1996年の映画「インデペンデンス・デイ」の最後に、「この映画では動物とエイリアンには危害を加えていません」と出たのも傑作だったが。)〔2013・2・17(日)〕


シリアの花嫁☆☆☆☆「扉をたたく人」で偶然知った女優ヒアム・アッバスさんの主演作ということで見てみたが、彼女自身はもちろん、映画も素晴らしかった。いまのところ、今年一番かも。
アッバスさんが花嫁かと思っていたら、彼女は花嫁の姉の役だった。
シリアのゴラン高原はイスラエルに占領され、そこに住む人々は無国籍になってしまっている。
この映画の花嫁は、ゴラン高原からシリアへ嫁ぐ。シリアに入れば、イスラエル側のゴラン高原へは二度と戻れないのだ。
結婚式の日が姉妹の別れの日、と花婿へのビデオ録画で語る姉。
アッバスさんが話すと、すごく心に響いてくる。彼女のもつ、この力は、いったい何なのだろう。
結婚式のために家族が集まる。
ロシア人の女性と結婚した息子とは、口もきかない父親。
姉はといえば、夫とうまくいっていない。
父親は、結婚式のためにシリアと占領地の「境界」へ行かないようにと、イスラエル側に言い渡される。
そういった人間関係が描かれつつ、舞台は「境界」へ移り、ここで、ささいなことから、トラブルが起こる。
そう、トラブルなんて、くだらないことから発生することも多い。
国家同士の争い、形式ばった馬鹿馬鹿しい主張に、個人ひとりひとりが翻弄される。
国家と個人。不寛容な体制の縛りと、個人の精神の自由は、ぶつかるもの。
父親と息子のあるシーンで、思わず号泣してしまったけれど、さらに、
最後に、妹がとった行動は。それを見た姉は。
勇気と誇りと、愛をもって。
ばかな男たちの争いや見栄を、女性たちは毅然として越えてゆく。越えていってほしい。運命は切り開くもの。
ラストのアッバスさんの表情の演技も素晴らしく、感動の極み。〔2010・4・3(土)〕


死霊館☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・10・19(土)〕


死霊館 エンフィールド事件☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・7・10(日)〕


死霊のはらわた☆☆☆★サム・ライミ監督の有名な出世作ということで見てみた。
古代サマリアの悪霊を研究していた博士が残したテープレコーダー。
彼がテープに録音していた呪文が、テープ再生によって語られたために、悪霊が出現!
とりつかれた姿は、ゾンビですね。
特撮合成の、ぎくしゃくさが、ハリーハウゼンのコマ撮りのような印象も。
ばらばらにしないと死なないらしいので、最後は容赦なく…。
えぐいけど、おもしろかった。
やりすぎると笑える。ホラーとコメディは紙一重(または同じ)なのを実証するかのような映画。
エンドクレジットでは、編集助手(?)として、のちに監督となるジョエル・コーエンの名前あり。〔2014・10・8(水)〕


死霊のはらわた II☆☆☆★あれから6年…お笑い度が増して、あいつが帰ってきた!
彼女がしている首飾り、1作目と同じじゃん!? 登場人物は違うのに。(いやいや、男は前作と同じくブルース・キャンベルだ。)
小屋に泊まって、また同じテープレコーダーを再生するし。また死霊が出るってば。(笑)
死霊がダンスしたり、首だけで生きてたり、鏡の向こうの自分が出てきたり、剥製が人をバカにして笑ったり、目玉が飛んで口に入ったりと、お笑いシーンが大幅にプラスで、何でもあり、何でもやったれや〜!状態。
いちばん笑えるのが、手だけが悪霊に憑かれたブルースが、自分で自分をなぐったり、ひっくり返ったりの、ひとり芝居。
ホラーじゃないでしょ、それギャグでしょ! いいなあ。好き。
彼女が早々にいなくなって、どうするんだよ?と思ったら、研究者の娘が乗り込んできた。
ついには、右手に電動ノコを取り付けたりするブルース…。(もちろん、笑)
最近の映画で、ゲストで出てくるだけで注目されるブルース・キャンベルって、こういう(映画に出ていた)レジェンドな人だったんだね。
ラストは、どっかの時代に飛んでっちゃって、次なる続編につながるんですねえ。〔2014・10・8(水)〕


白いカラス☆☆☆☆ニコール・キッドマン嬢が、アンソニー・ホプキンスと共演した、ということと、予告編を観ただけの予備知識で観に行った。
原題は「人間のシミ」とか「人間の穢(けが)れ」という感じのはずだが、「白いカラス」とは何だろうと思っていた。
観終わったら、その意味は分かることは分かるけど。
地味な映画で、盛り上がりはない。しかし、人間の孤独、寂しさ、悲しみが、しんしんと迫ってくる。
特に、ニコールといったら! 素晴らしすぎ。声まで、ぐんと低く落として、役を作る。ひいき目で見ている部分もあるかもしれないが、いいのである。
見かけが美しいのに加えて、演技がうまくなったら、もう言うことないでしょう。
アンソニー・ホプキンスが巧いのは、もはや当たり前すぎて、面白みはないけど。毎度、ちゃんと演ってるよなあ、という感も多少あったりする。
ホプキンスがゲイリー・シニーズと踊る場面は面白い。
他にエド・ハリスも出ていて、キャストは豪華。
原作者のフィリップ・ロスは言う。
「人間はしみを、痕跡を、しるしを残す。それがここに存在している、唯一の証しなのだ」
この映画は、そして人生とは、この言葉に尽きるかもしれない。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・6・19(土)〕


白い恐怖☆☆☆借りてあるヒッチコックのDVD。イングリッド・バーグマンが美しい。特にアップのシーンが! 相手役はグレゴリー・ペックで、すごく若く見える。
精神分析を題材にした作品で、サルバドール・ダリのデザインした夢のセットが面白い。
黒白映画だが、ラストで拳銃が火を吹くシーンだけが一瞬、赤くなる。DVDでスローで観ると、どうなっているのか、よく分かった。〔2003・8・30(土)〕


白い巨塔☆☆☆だいたい知ってる話だったせいか、こんなもんかな、という感じだった。
自信家で傲慢なスタンドプレーが目立つ財前。最後が単なるヒューマニズムで終わらないのは、考えさせられる。
選挙戦や裁判の裏工作の、どろどろさ。いまの政治その他の世界も同じなのだろう。
しかし、みんな、タバコ吸いすぎ。あんたら、医者だろうが?
ほんとに、こんなタバコ吸いばかりだったのか、この時代は?
あんなふうに、「ただいまより、○○教授の総回診が始まります」とアナウンスがあって、大集団で医者や看護婦が歩いてくる病院があった、または、いまもあるのだろうか?〔2004・7・17(土)〕


白い砂☆☆☆WOWOWでのデボラ・カーさんの特集。「お茶と同情」(1956年)、「王様と私」(1956年)に続いて3本目の観賞。
この映画、まったく知らなかった。
監督は、ジョン・ヒューストン。名前が出るたびに書いているかもしれないが、もちろんマリリン・ファンには思い入れが深い監督だ。ハードボイルドの傑作「アスファルト・ジャングル」(1950年)、「荒馬と女」(1961年)でマリリンと関わっている。
本作では、ヒューストンが脚色にも参加。
さらにいえば、ロバート・ミッチャムは「帰らざる河」(1954年)で、マリリンと共演している。
おもしろいのは、この映画の中で「帰らざる河」と似たような場面があったこと。デボラ・カーが雨に濡れて具合を悪くするのだが、それをロバート・ミッチャムが介護する。敵から隠れ住んでいる洞窟の中で、彼女が裸でシーツにくるまれているのだ。
「帰らざる河」から3年後、ミッチャムは、マリリンとも、こんなシーンをやったな、というデジャブ(既視)感を感じたはず。
全編、デボラ・カーとロバート・ミッチャム、ほぼ2人だけの芝居だ。
1944年の南太平洋。アメリカは日本と戦争中。フィジーの北にある小島に流れ着いた海兵隊のミッチャムと、島にひとり残っていた尼僧のカー。
2人は舟を作ってフィジーへ脱出しようとするが、日本軍が駐屯してきて、洞窟に隠れることになる。尼僧のカーを好きになっていくミッチャムだが、神に仕える身の彼女の心は…。
1947年の「黒水仙」でも、カーは尼僧を演じているが、清楚な印象が、ぴったりするんだろうね。
日本軍の描写は、危惧したとおり、ちょっと変な気がする。ふんどし一丁で歩いていった先がお風呂? 「浴場」と書かれていた。まあ、これは有り得る?
中国風の音楽で阿波踊りのように踊り、かけ声も変。セリフが変。下手な演技。
訓練(?)では、剣道の防具をつけていたりしたが、わざわざ戦地へ持っていっていた?
日本酒の「白鹿」を、カーとミッチャムが飲む場面はおもしろい。2人が「サケ」(発音は「サキ」に近い)と言ったり、カーが、お米のワイン、などと言ったり。
映画サイト「シネマトゥデイ」でのマイケル・マドセンの記事で、彼はこんな発言をしている。
『ジョン・ヒューストンが監督したロバート・ミッチャム主演の映画『白い砂』で彼が女優デボラ・カーと島に取り残されてしまうんだ。なぜだかわからないがあの映画にいつも自分を当てはめていた。このときに、こんな俳優の仕事ができたらどれほどいいだろう……って妄想をめぐらせていたんだ。』〔2008・11・15(土)


白い肌の異常な夜☆☆☆☆女の園に取り込まれたひとりの男。
4人の女に想われるなんて、もうね、うらやましいと言いたいところだけど、これが怖い。
南北戦争当時の南部が舞台で、けがをして寄宿制の女学校(?)に運ばれてきた北軍兵士が、イーストウッド。「ダーティハリー」出演直前の作品ですね。
女子も、男日照りの日常だろうし、そこへハンサムな男子が1匹、放りこまれた!
しかも男は足のけがで身動き不自由。どうにでもできるじゃないの!
大人の先生が2人、17歳の生徒はもちろん、彼を見つけた12歳の生徒までが、ほのかな恋模様に。
波紋、誘い、動揺、欲望、嫉妬…。
こういう場合、男はどうすればよかったか。誘いを断ったら南軍に引き渡されたり、身の危険があったりするかもしれないし。
女たちに対しての言動は、保身なのか欲望なのか。判断しがたいところも、うまい。
オープニングでは、戦争で亡くなった兵士の写真などが映される。そこから思うに「反戦」がテーマとしてあるのかとも考える。
戦時下であれば、世間には知られずに終わった、似たような異常な出来事がなかったとは限らない…かも?〔2016・1・24(日)〕


白い花びら☆☆☆フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の作品。サイレント映画の形式で、田舎に住む夫婦に降りかかる悲劇を描く。〔2001・10・21(日)〕


白いリボン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・12・4(土)〕


親愛なるきみへ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・10・1(土)〕


新感染 ファイナル・エクスプレス☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・9・24(日)〕


SING/シング☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・4・9(日)〕


シン・ゴジラ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・7・30(土)〕

☆☆☆★WOWOWにて。WOWOWは、日本映画でも日本語字幕がつく。本作はセリフ量が多く、早口なところもあるので、字幕で大いに助かった。字幕を作るのも、たくさんあって大変だっただろうなあ、がんばったねえと思ってしまうぐらいだ。
幼生の顔(目)は、やっぱり、見ていて笑えるという印象もある。
退治作戦の、口から冷凍液注入は、リスク大の、ちゃちい方法という考えは変わらない。
前回はあまり認識していなかったけど、今回、おお、この人がいるんだ、と思ったのは、高橋一生。いま大河ドラマで見ているからね。
ラストの尻尾、人の形がいくつもあることを確認。〔2017・7・9(日)〕


新・猿の惑星☆☆★なーるほど。そうきたか。あの2人が、今度は逆にねえ。最初から、あいつが悪役になるだろうな、という分かりやすさ。
この作品は猿が少ないから、猿メイクが少なくて済んで楽だったろうなあ。〔2002・12・25(水)〕


シン・シティ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・10・15(土)〕


シン・シティ 復讐の女神☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・1・11(日)〕


紳士は金髪がお好き☆☆☆☆☆マリリン最高さ!〔2001・8・5(日)〕

☆☆☆☆☆DVDボックスの中から選んで観る1枚目。きちんと全部観たのは、まだたった12回目。
ビデオでは、ぼやけた印象だった絵柄も、すごくくっきりしている。
オープニング・ナンバーの「リトル・ロックから来た娘」の赤いドレスも、目を見張る鮮やかさ。ここまで綺麗にしてくれたら、言うことなしだよなあ。
他に「ムーラン・ルージュ」でも取り上げられた「ダイヤは最良の友」や、とろけるように色っぽい「バイ・バイ・ベイビー」など、歌曲も最高。〔2002・8・4(日)〕

☆☆☆☆☆今年はじめての映画は、マリリンですよねー! DVDを観るといつも思うのだが、修正した画像が綺麗! オープニングから彼女のキュートな歌が聴けるし、最高ですね! 「バイ・バイ・ベイビー」を歌うときの色っぽさには、とろけて泣いてしまいます。(なぜだ?)
船の窓を見て「ねえ!まあるい窓よ!」とびっくりしたり、彼の話も聞かないで、ふかふかベッドで思わずはしゃいだりする可愛さったら、もう!
共演のジェーン・ラッセルは、マリリンを見守る、いいお姉さんのようで、マリリンを引き立ててくれる。私的にもマリリンを励ましていたジェーン。彼女も素敵な女優さんだ。
いつ観ても満足できる、マリリンの魅力いっぱいの映画だ!〔2005・1・8(土)〕

☆☆☆☆☆8月。8月ですよ。何か忘れてませんか。
ああっ! マリリンの映画を観なくちゃ! 命日の月なんだから!
暑い時期にマリリンの映画を観ないと、落ち着かない私でした。
本作の感想は、ブログを始めた、ほとんど一番最初の記事で書いている。
彼女にしかない魅力いっぱいの歌声を本格的に披露し、ミュージカルもコメディもできる豊かな才能を見せてくれた作品だ。
本作をちゃんと観たのは14回目。少ない。少なすぎる…!
もはや、私にとって映画の内容が、おなじみになってしまっているので、ちゃんとした客観的な記事は書けないです。はい。〔2007・8・19(日)〕

☆☆☆☆☆「ショウほど素敵な商売はない」と2本立て上映だったのが、「紳士は金髪(ブロンド)がお好き」。
名監督ハワード・ホークスによる、ミュージカル・コメディの傑作だ。
これもまた、気が向かれたら、以前書いた感想文を参照していただくとして…。(13回目、14回目)。
映画が始まって、いきなり! マリリンとジェーン・ラッセルの歌でスタート。
♪私たち、リトルロックから来た女の子
つかみはOK!! キュートすぎ!!
結婚相手がお金持ちでなければ、生活の心配ばかりしていて幸せになれない、というローレライの考え方は、貧乏な私からすれば、なに言ってやんでえ、この女!
…といいたいところだが、それをマリリンが演じると、まあ、いいかと思ってしまうから困ったものだ。
ドロシー(ジェーン・ラッセル)のほうは逆で、お金を持っていることで威張っている男は大嫌い。お金持ちでなくてよかったわ、というくらい。私向きだ。(笑)
マリリンがコメディエンヌとして最もキテるシーンは、船窓に挟まってしまったところを見つかって、男の子との「変形二人羽織」でごまかすところ。
彼女は、声を低くする声色まで使って熱演!
マリリンが歌う4曲、
「リトル・ロックから来た娘」(A Little Girl From Little Rock)
「バイ・バイ・ベイビー」(Bye Bye Baby)
「恋にしくじったら」(When Love Goes Wrong)
「ダイヤが一番」(Diamonds Are a Girl's Best Friend)
は、もちろん私の中では永遠の名曲!〔2008・1・13(日〕

☆☆☆☆☆池袋・文芸坐での「ショウほど素敵な商売はない」「紳士は金髪がお好き」2本立て上映。
この日、「ショウほど素敵な商売はない」「紳士は金髪がお好き」「ショウほど素敵な商売はない」と観て、続けて「紳士は金髪がお好き」を鑑賞。
映画の内容については、前回の15回目などを参照。〔2008・1・13(日)〕

☆☆☆☆☆また見てしまいました。
ところで、1928年にも「紳士は金髪がお好き」という映画があった。75分のサイレント映画。
監督は、マルコム・セント・クレア。マリリンが演じたローレライ・リー役は、ルース・テイラー。ジェーン・ラッセルが演じたドロシー・ショー役は、アリス・ホワイト。この映画、どうやらフィルムが存在していないとか。見ることはできないんですね…。すごく残念!
画像はルース・テイラーさん。映画のシーンではないと思います。
この女優さんは、まったく知らないですが、バック・ヘンリーのお母さんだということで!
バック・ヘンリーといえば、「卒業」(1967年)の脚色、「誘う女」(1995年)の脚本、「天国から来たチャンピオン」(1978年)の監督・出演とか、いろいろある人。そうなのかー!
どこかからフィルムが出てこないものでしょうか、1928年版「紳士は金髪がお好き」。〔2008・12・14(日)〕

☆☆☆☆☆BSで夜中に放送したものを録画して見てみたら、発売されているDVDより色がきれいに思える!
オープニングナンバー「リトルロックから来た娘」のマリリン。赤い衣装がゴージャス。映画が始まった途端に歌。キュートな彼女にハートはイチコロわしづかみ。
お金持ちに目がないローレライ・リー(マリリン)を心配そうに(あきれたように?)見ているドロシー・ショー(ジェーン・ラッセル)。マリリンの衣装は、胸元のカットが面白く、えりも色のコントラストや大きさが特徴的。
去年、20世紀フォックス75周年で作られたポスターのうちの1枚では、本作のマリリンが選ばれているんですねー。20世紀フォックスを代表するスターだもん、当たり前の扱いですね。〔2011・1・18(火)〕

☆☆☆☆☆8月5日、マリリン没後50年の日、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンさんが開催してくれたブルーレイ試写会で観賞! アキバシアターにて。
見たのが19回目と書いているのは、偉そうにしているわけではなくて、そうしないと同じ映画の場合、「タイトル検索リスト」で区別がつかなくなるからです。
19回か…少ない! 少なすぎる!
ブルーレイになって、とくに赤系の鮮やかさが際立った。
衣装や舞台や唇や…それでなくとも本作、赤系はかなり目立つのであった。
マリリンが「バイバイ・ベイビー」をしっとりと歌う場面で、没後50年のこの日に、スクリーンで彼女と逢っていることを実感して、泣けてきた。。。
ちなみに、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンさんの「スタジオ・クラシック・プレミアム・クラブ」に入ると会報が送られてくるのだが、今回はマリリン特集だったのだ!
そこに、本作の監督ハワード・ホークスと大物プロデューサーのダリル・F・ザナックの面白い話が載っていた。
ホークスが「まったくリアルじゃないマリリンでリアルな映画(「ナイアガラ」)をやるなんて。彼女はファンタジーから抜け出てきたような存在だから、ミュージカルコメディをやったほうがいい」と言うと、ザナックは「彼女は歌えない」と返す。
しかしホークスは、マリリンと一緒の車に乗ったときに、彼女がラジオの音楽で歌ったことを話す。
そんなことで、結局ホークスはマリリンのミュージカルコメディを引き受けることになったらしい。(渡辺 史さんの文章による。)
「紳士は金髪がお好き」のブルーレイは、4Kデジタル・トランスファーマスターという、4倍画素の美しさが魅力!〔2012・8・5(日)〕

☆☆☆☆☆ファンなのに彼女の映画を最近見ていないので、命日のころでもあり、見ることに。
マリリンの映画のなかでは、楽しいミュージカルの代表作。
映画の始まりから、すぐにミュージカルナンバー。「リトルロックから来た娘」をジェーン・ラッセル嬢と一緒に歌うマリリン。
パリへの船旅に。彼氏であるお金持ち息子ガスと、しばらくお別れ。「バイ・バイ・ベイビー」と歌う。
船中でもお金持ちに出会う。お金持ちの顔がダイヤに見えるわ!
お金持ちにもらったティアラを返せと言われる。もらったんだから返すことなんてないわ!
「ダイヤモンドは女性の一番の友」と歌う。〔2014・8・3(日)〕

☆☆☆☆☆何回見るねん!
最近NHK-BSで放送があったので、録画して見た。
日本語字幕は新しいような気がする。同じ意味でも、言い方が違うと、伝わるニュアンスも変わってくるんでしょうね。
とんでもないシーンを目撃しました! マリリンが、オトコのズボンを脱がしているんです! …うらやましい…
じつは、取り戻したい写真のフィルムが男のポケットにあるんじゃないかと思って、無理やり探しているところです。
次は、マリリンの位置が不自然ですが、船の部屋の窓から出ようとして引っかかってしまい、そこへ男が通りかかったので、毛布を羽織って、ごまかしているんですね〜。
次は「バイ・バイ・ベイビー」を歌う、色っぽいシーン。
ジェーン・ラッセルさんとデュエット。「リトル・ロックから来た娘」。オープニング・ナンバー。
1年に1回は見たいな。〔2015・4・25(土)〕

☆☆☆☆☆マリリンの誕生日に彼女の映画を見る。
WOWOWで放送した「吹替補完版」で。地上波放送時にカットされたシーンを追加して吹替版をつくったという。
補完した部分が、すぐ分かる。声の調子が違うんです、マリリン担当の向井真理子さんの。本作では補完部分は、ほんの少しだけれど…。
もうちょっと若々しい声が出るときに、やってもらえたらよかったなと思います。
ガスの声は故・広川太一郎さん。コミカルな言い回しが多くて、このシーンでは父親に結婚の許しをもらえそうになって、「じゃあ、いっしょくたになってもいいんですか?」と。いちばん笑ったセリフ。〔2017・6・1(木)〕


人生の特等席☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・11・30(金)〕


人生はビギナーズ☆☆☆見どころは…
…かわいいメラニー・ロランさんと、芸達者なワンコだよね〜。
しゃべれないのにコミュニケーションをとる出逢いのシーンが良い。
ユアンが語りだと、どうしても私は大好きな「ムーラン・ルージュ」を思い出してしまう。〔2013・4・28(日)〕


人生模様☆☆☆☆マリリンが端役で出演した映画の中の1本。最近DVDが出て、5000円くらいするのだが、ビックカメラで1割引き、ポイント付きで購入。
短編小説の名手O・ヘンリーの作品5編が入ったオムニバス映画で、マリリンは第1話「警官と賛美歌」に、街の女の役で登場。
浮浪者のチャールズ・ロートンが、寒風を避けて楽に暮らしたいために刑務所に入ろうと、わざと警官に捕まる工夫をする。
そのために、警官が見ている前で、街で見かけたマリリンに、私の行きつけの店に行かんか、と声をかけて誘い、怪しまれようとするのだ。
ところがマリリン、おごってくれるなら一緒に行くわ、と答えたので、ロートン氏、こりゃ誤算、ということで彼女に謝る。
じつはお金を持っていないんだ、申し訳ない、魅力的で素敵なお嬢さん(charming and delightful young lady)、と。
マリリンは「私のこと、レディって呼んでくれた(He called me a lady.)」と感激して、くすんとハナをすすりあげる。
わずか1分半ほどの出演である。
だけど、これだけでもファンにとっては価値あり。
しかも、この作品、他の話も面白い。なんたって、O・ヘンリーの原作だ。「最後の一葉」「賢者の贈り物」などは読んだことがある方は多いだろう。その2つの話も入っている。どちらも、人間の性善説を信じたくなるような話で、よほど、ひねくれていない人なら、感動は必至。
第3話「最後の一葉」は、ジーン・ピータース〔「ナイアガラ」(1953年)でマリリンと共演〕、アン・バクスター〔「イヴの総て」(1950年)でマリリンと共演〕が姉妹役。泣きました。話を知っていても、感極まって嗚咽しそうになりました。
第5話「賢者の贈り物」は、先日観た「三人の妻への手紙」にも出ていたジーン・クレインが主演。夫婦がお互いを想う心に泣けます。これ以上ないような象徴的な出来事が起きるのだが、よく、こんな話を思いつくなあと感心してしまう。もしかしたら、実話なのかもしれない。ちなみに私は読書感想文で、この話について書いたことがある。
第2話「クラリオン・コール新聞」のリチャード・ウィドマーク〔「ノックは無用」(1952年)でマリリンと共演〕はチンピラの役で、けたたましい笑い声を上げ、女は引っぱたくし、粗野で横暴な振る舞いばかり。売り出した頃の、冷酷な悪党を演じたときのスタイルが見られて面白い。話のラストは気が利いている。
第4話「赤い酋長の身代金」は、子どもを誘拐して身代金を得ようとする2人組の話。ところが誘拐した子が怖がりもせず…というユーモア編。
アメリカ版のDVDのジャケットの顔写真は、上左から、フレッド・アレン、アン・バクスター、ジーン・クレイン、ファーリー・グレンジャー、中段左から、チャールズ・ロートン、オスカー・レヴァント、マリリン・モンロー、ジーン・ピータース、下段左から、グレゴリー・ラトフ、デイル・ロバートソン、デヴィッド・ウェイン、リチャード・ウィドマーク。
マリリンが出る第1話には、ロートンの浮浪者仲間の役でデヴィッド・ウェインも出ている。マリリンとは「結婚協奏曲」(1952年)、「百万長者と結婚する方法」(1953年)で共演しているが、このように、同じ時期の、同じ20世紀フォックスの映画だからというわけだろう、出演者や監督に同じ人が多く関わっていて、その結果、その人たちはマリリンとも多くの作品で関わってくることになる。
本作の監督を見れば、ヘンリー・ハサウェイは「ナイアガラ」(1953年)、ジーン・ネグレスコは「百万長者と結婚する方法」(1953年)、ハワード・ホークスは「モンキー・ビジネス」(1952年)、「紳士は金髪がお好き」(1953年)でマリリンの映画を監督しているわけだ。
また、なんと、作家のジョン・スタインベックが各話をつなぐナレーションで出演している(声だけではなく!)のも特筆すべきだろう。
とにかく原作はお墨付きなので、普通なら、間違っても駄作とは思われないはずの作品。〔2007・4・22(日)〕

☆☆☆☆☆ほんのちょっとマリリン・モンローさんが出ている映画。
以前、がっちり書いたので詳しくは、そちらを読んでもらえばいいかな。
第1話「警官と賛美歌」でマリリンが演じた「若い女」はショーウィンドーを見ています。
寒い冬、浮浪者チャールズ・ロートンは、ナンパ師を演じて警官に捕まり、あったかい牢屋に入れてもらおうと考えています。
ナンパされた彼女が警官に訴えるかと思いきや…おごってくれるなら行くわよ〜って反応が!
原作だと、ビールをおごってくれるんなら(ついてくわ)。(私のほうが)早く声をかけたかったんだけど、おまわりが見てたもんだから。というふうなことを言いますが。
映画では、浮浪者はヤングレディと呼んで彼女に謝って去りますが、原作では、彼女をふりほどいて逃げるだけ。(笑)
彼女は「私のことをレディだって…」と感激。
クスンとしゃくりあげて、顔もクシュンとなってます。それも可愛い!〔2012・12・24(月)〕


心中天網島☆☆☆★岩下志麻の2役ともに見せ場がある。
毎日映画コンクール主演女優賞、キネマ旬報主演女優賞等を受賞した。
夫の篠田正浩が監督し、彼女自身も、清純派から情念の女優に転ずるきっかけになった作品と語っている。
近松の人形浄瑠璃が、人間に変わる。
黒子が物語を進める。この黒子こそが黒幕だ。俳優の動作の手伝いをしたり、俳優の進む方向を指示したりするユニークさ。
黒子が運命を表わすとしたら、人は最初から、運命に操られる人形なのだ。それは、まさに人形浄瑠璃の形そのままだ。〔2002・12・8(日)〕


新少林寺/SHAOLIN☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・7・30(土)〕


シンデレラ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・4・29(水)〕

☆☆☆☆イオンシネマ 板橋にて、2回目。字幕版で。やはり素晴らしかったー!
舞踏会に。みんなが入場したあと、最後になってから真打登場!という具合で、ひとりで目立つし、ドレスのゴージャスさもあいまって、全員の注目を集めること必至。
偶然(?)とはいえ、うまいこと事態が進んだよ!(^O^)
マイ・フェアリー・ゴッドマザー。「ビビディ・バビディ・ブー!」って、本当に言うんだ! と思いました。
私もハンサムに変えてほしいです。(笑)
エラと王子の出会いのシーン。
お互いに馬に乗ったまま、2人で1つの円を描くように馬を歩かせながら、会話をする、というシチュエーション。
これ、いい!!
キーワードともいえる「勇気と優しさを」は、英語では“have courage and be kind”と言っています。
kind という語は、私には「親切」という訳が真っ先に思い浮かぶのだが、つまり「思いやり」という意味合いが強い「優しさ」なのだと思う。
肉親が亡くなっても、意地悪されても、乗り越えていく、自分自身が持つ勇気、つまり「強さ」、そして「思いやり」。そう考えるのが、いちばん近いのではないか。〔2015・5・9(土)〕


新・平家物語☆☆☆溝口健二のカラー映画。
原作は吉川英治、脚本は依田義賢、成沢昌茂、辻久一、撮影は宮川一夫、音楽は早坂文雄。
平安時代の末期、平氏が、まだ権力を持っていなかった頃。
平忠盛は白河上皇の命を受けて西国の海賊を平定してくるが、上皇の取り巻き連中のせいで、恩賞も得られない結果に。部下たちに酒を振る舞うために馬を売るほど、貧乏な家なのだった。いまだ、武士は貴族階級の下に位置する、昇殿が許されない「地下人(じげにん)」だ。
このときは、比叡山の僧兵の武力が強く、彼らが通るのに出くわしてしまった平氏の一行が馬を下りて、かしこまる。
(白河上皇も、賀茂川の水、双六の賽、山法師〔僧兵〕は自分の思うようにならない、と嘆いていたのは有名。)
忠盛の息子である清盛を、市川雷蔵が演じる。彼の作品は「炎上(1958年)」くらいしか観ていないが、眠狂四郎シリーズでも有名な俳優さんですね。歌舞伎の世界から映画界に入り、映画デビューは1954年というから、本作は、まだ映画では新人のようなものか。
清盛の母には、小暮実千代さん。
彼女の衣装が、すごい。胸の谷間が見えるのである! これは映画上の創作? 彼女の過去が白拍子(歌舞を舞う遊女)だったということがあるのだろうなあ。映画としてユニークな効果をあげていたと思う。
清盛の妻になる時子を演じた久我美子さんは、あれ、こんなお顔だったっけ、と思ってしまった。「噂の女」のときと違うなあ。現代劇のときとは雰囲気が変わってくるのかな!?
映画の最後、平氏に対して僧兵たちが神輿を担ぎ出して強訴(集団をつくって直接、政府に訴える)の兵を起こす。神様の権威を借りるわけだ。
清盛が、その神輿に弓を射る。見事に命中すると、僧たちは恐れおののいて退却してしまう。あまりのあっけなさに観ていて気が抜けたが、あとで考えてみると、神輿の中心に矢を突き立てた清盛、神をも恐れぬ所業、こわー!逃げろー! ということなのだろうか。
3部作の1作目ということで、清盛が「明日は、この俺たちのものだ!」と、内心で燃えあがるところで終わってしまった。(笑)
後の2作は、1956年に亡くなってしまった溝口健二の監督ではない。〔2006・10・22(日)〕


親密すぎるうちあけ話☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・6・18(日)〕


深夜の告白☆☆☆☆面白い。保険金殺人を企む男女の行く末を描いた、傑作フィルムノワール。フレッド・マクマレー、バーバラ・スタンウィックもいいが、保険調査員のエドワード・G・ロビンソンが効いている。
ビリー・ワイルダー監督の代表作のひとつといっていいだろう。
名セリフ。「殺人の共犯は特急列車と同じだ。終点の墓場まで誰も途中下車できない」〔2004・11・21(日)〕


水爆と深海の怪物☆☆★レイ・ハリーハウゼンが特撮を担当した映画。今度は巨大タコだ!
原潜が航行中、正体不明の何ものかに追われる。必死で脱出に成功するが、艦体には放射能に汚染された生物のものらしき組織が残されていた。
科学者2人が組織の解明を急ぐが、船が怪物に襲われる事件が起こる。生存者は、巨大な「タコ足」を見ていた…。
でかいタコが、金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)を襲う! 街に足を伸ばす!
なんとも単純、しかし怪物ものの原点というべきか。嫌いじゃないぞ。
艦長と女性科学者のラブストーリーもあり。男の科学者が間に入った三角関係かと思いきや、そうでもないのが面白いところ。
東京のイモト教授の名前も出るぞ!(「地球へ2千万マイル」では、東大のコロク教授が出てきていた。日本人って、科学者の権威みたいなイメージなんだろうか。)
all cinema ONLINEによれば、制作費が少なくてタコの足は6本しかなかったそうな。しかも日本では41分の短縮版が公開されたとのこと。オリジナルは78分。〔2005・9・4(日)〕


スイミング・プール☆☆☆★最近、フランソワ・オゾン監督は気になる。「まぼろし」に続いてシャーロット・ランプリングをヒロインに起用、相手役にリュディヴィーヌ・サニエを持ってきた。
シャーロット・ランプリングって、昔からミステリアスなムードがあったが、それはいまも健在。今作は「まぼろし」に、ある意味、通じているような気もして、そうするとシャーロットを使った意味も、なおさら納得できる。
彼女の演技は観ていて引き込まれる。じつに魅力的だ!
リュディヴィーヌはオゾン監督お気に入りの若い女優だが、この作品では、「若さ」の象徴として、ぴったりの存在だ。かわいくて、いいなあ。
映画としては、女性心理を丁寧に追った(と思われる)小品。途中で、わけが分からなくなった観客もいるに違いない。そこは自分でよく考えてみよう。
友人に観ることを勧めて、どのような解釈、感想を持ったか、話をしたくなる。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・5・29(土)〕


水曜日のエミリア☆☆☆★ナタリー・ポートマン(ナタポー)主演作。
というだけで、私には見る価値があるのだった!
生まれたばかりの娘を亡くすという心の痛みがベースにある話で、夫の前妻の息子との関係も描かれる。
前妻を演じるのは、リサ・クドローさん。なつかしい。
娘役の時代の印象が強いけど、(年齢のいった)奥さん役をやるようになったのか…。
後妻(ナタポー)とは仲良くやっていない前妻クドローさんだが、最後にナタポーを(はからずも?)助ける形になるのは、いい展開だと思う。
原題は、愛とその他の不可能な追求、ということで、求めても得られないようなことをあらわしている感じ。
邦題にある、水曜日は、エミリアが前妻の子の学校帰りを迎えにいく日。 こじゃれた邦題、つけてます。
いつもながら、妻のいる男と、いい関係になっちゃうのは、どうかと思うのだけど、好きになったらそうなってしまう部分があるのだろうな〜。人間だもの。(ん?)
ナタポー、複雑な感情面を、しっかり演じてます。製作にも関わった彼女の「やる気」が見える。〔2012・12・8(土)〕


推理作家ポー 最期の5日間☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・11・9(金)〕


スーサイド・スクワッド☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・9・10(土)〕


ズートピア☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・5・15(日)〕


スーパー!☆☆☆☆普通の人がヒーローになって悪をやっつけるだけかと思っていたが、ちょっと甘かった。
以下、すごくネタばれ。
たしかに、やっつけるのだが、やりすぎて、もはや正義というには疑問符がつくまでになっている。
武器として、レンチを持ったときから、危険!
殺されて当然なほどではない程度の悪いことをした人まで、レンチで頭を殴るとなれば、過剰な制裁だろう。
正義のヒーローの正当性への疑問とか、こむずかしいことを考えてもいいが、まず身近に起こった不法(に思えること)をどうするかを考えていくうちに、正義を思いつき、神の啓示のように思い込み、制裁を実行したらば、そのうちに世間のすべてにも正義を及ぼしたれや! とオーバーヒートして逸れていってしまった、という感がある。
しかし考えてみれば、過去の出来事に、過剰な制裁がなかったか。軽い罪の者や、罪のない者にまで、リンチや死刑を処したことはなかったか。
誰でも行き過ぎることがあるかもしれないことは、頭においておくべきだ。
エレン・ペイジは、彼の正体を知って、自分もバットマンにおけるロビンのようになると、強引にアシスタントになる。
ところが、正義の味方は、敵をぶっ殺してもいいんだ、くらいのキレ具合全開のはしゃぎっぷり。
まだ少女体型のような彼女だから、よく分かっていない子どもがゲームをしているようにも見えたりする。彼は彼女への対処も誤る。
結末は、救いを残したのではないか。
普通なら捕まってるし。乗ってるクルマも丸分かりだし、市民の誰かが彼の正体に気づかないはずがないからね。
オープニングクレジットのアニメーションと音楽は、ゴキゲン!〔2012・12・23(日)〕


スーパーマン リターンズ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・8・19(土)〕


スウィート ヒアアフター☆☆☆バス事故を知り、集団訴訟を持ちかける弁護士。町の人々の反応は必ずしも賛成意見ばかりではなく…。生き残った少女役のサラ・ポリーが美人だなあ。ラストクレジットで歌も歌ってるようだが。「イグジステンズ」にも出てたって?〔2001・7・27(金)〕


スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・1・26(土)〕


スウィングガールズ☆☆☆★ろくに楽器など演奏したことのない女子高校生たちが、ビッグバンドでジャズを演奏する!
矢口史靖監督が、男子高校生たちのシンクロナイズドスイミング奮闘記を面白おかしく描いてヒットした「ウォーターボーイズ」の、今度は女子高校生版という雰囲気。で、こっちはジャズだ。
高校生たちが、何かに対して一から努力して、最後に成果を発表して、やり遂げる、という感動とカタルシス。その途中にギャグをまぶす構成は同じようなもの。
だが、主演の女の子たちは、可愛いし、魅力的だ。
主演の上野樹里さん。いいです。可愛すぎます。
以前、NHKの朝ドラに出ていたのを見ればよかった。
他の主演級の子たちのキャラクターも特徴があって面白い。
そして、なんたって、ジャズ。スウィングジャズ!
昔、「ベニー・グッドマン物語」を観て、レコードを買ったくらい、スウィングはノリがよくて、もともと好きだった。
女の子たちが4ヵ月かかって、上手くなっていった演奏が最後に、ばっちり聴けるのが素敵なのだ。
ただ、上手くなっていく経過が、もう少し画面に出ていたらよかったかも。まあ、それを描いていたら、お話のほうが進まずに、長くなりすぎるのだろうと思うけれども。
「A列車で行こう」「ムーンライト・セレナーデ」「シング・シング・シング」など、名曲が流れて、楽しい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・9・12(日)〕


枢機卿☆☆☆オットー・プレミンジャーが監督で、ロミー・シュナイダーに、懐かしい名前のキャロル・リンレーも出ていると知って録画しておいた。いままで知らない映画だった。
オットー・プレミンジャーは、いつものパターンで申し訳ないが、マリリン・ファンからすれば、まず「帰らざる河」の監督だ。他にも多くの映画を作っているが、ここでは割愛しよう。
ロミー・シュナイダー。雰囲気のある女優さん。アラン・ドロンと婚約したりした。
彼女の映画で私が好きなのは「離愁」という映画。
キャロル・リンレーは、「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年)で、かわいい人だなーと思った。その他の映画はほとんど知らないのだけれど。
この映画、長い。3時間ほど。
アメリカ人の神父が、いろいろな経験をして、最終的には枢機卿になる話だが、カトリックとユダヤという宗教の違いの問題、恋愛と信仰のどちらを取るかという問題、黒人差別問題(KKK団も出てくる)、ナチスドイツとの関係など、内容は、かなりヘヴィー。
オーストリア出身のプレミンジャー監督自身、ナチス台頭によってアメリカに渡ったユダヤ人だったから、こうした題材に取り組む特別な意欲があったのかもしれない。
主演はトム・トライオンという、まったく知らない俳優だったが、とても実直に演じていたと思う。
彼が演じる神父の妹がキャロル・リンレーだったのだが、私はロミー・シュナイダーだと間違って見ていた。
その後、あ、彼女がロミーだ、と分かる女性が出てきたので、自分の間違いに気づいたのだった。
ちょうど真ん中の1時間半くらいで「休憩」(インターミッション)が入るのだが、前半はキャロル・リンレー、後半はロミー・シュナイダーと、見事に役割分担(?)していた。
(昔の、3、4時間ある長い映画には、休憩が入るものもあり、これがあると大作感も増すのだった。)
もうひとつ、名監督で俳優でもあった、ジョン・ヒューストンが、偉い枢機卿を演じて貫禄じゅうぶん。
ヒューストンも、マリリンの映画を作ってますね。しつこいと思われそうなのでタイトルは挙げませんが…。(興味があったら調べて。または私に質問してください。笑)
他に、「ロッキー」(1976年)のトレーナー役、バージェス・メレディスや、リリアン・ギッシュの妹のドロシー・ギッシュなども登場する。
ああ、こんなこと書いてると、どこかの大学先生のように「さっぱりわからない」とか明るく言われて、古い映画好きだと思われるんだ…。
できれば、「実におもしろい」といってほしいものである。
タイトルデザインは、ソール・バス。(これで反応する人、いますよね?)〔2008・9・27(土)〕


SUPER8/スーパーエイト☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・6・25(土)〕


ズーランダー☆☆☆ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソン主演のおバカ映画。くだらなくていいね。ミラ・ジョヴォヴィッチも出てたし、ナタリー・ポートマン、デビッド・ボウイなどのカメオ出演もあり。
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの曲「リラックス」(なつかしー)が重要な鍵。(ってほどでもないか。)
しかし、暗殺相手がマレーシアの首相って、いったい…?〔2004・1・24(土)〕


スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー☆☆☆荒唐無稽な、レトロ風SF冒険アクション。
ソフトフォーカスのような、ぼやけ気味の映像が特徴的。グウィネス・パルトロウが、まさに銀幕のスター女優のごとく綺麗に見える!(いや、ほんとに女優なんだけど、絵柄を人工処理したことによって、美しさがプラスされているんだよね)
人物はブルースクリーンの前、何もないところで演技し、背景などはすべてCGで作ったという、驚きの製作工程で作られた映画。そう考えると、よくできている。
話は、特に、男の子が好きそうな冒険もの。
アメリカのコミックが原作なんだよ、と言われても、あ、そうなのかと思ってしまうくらいだ。(そうじゃないってことです)
1939年が舞台だから、ヒーローが乗る飛行機はプロペラ機というのも、昔風で楽しい。
レトロな映像で、昔なつかしの単純な科学冒険ものを狙ったのは分かるが、それゆえ、子ども向けっぽくて、深みがないのが惜しい気がする。
たぶん、この映画の命は、見事なCGにあるのだが、その出来だけをとって、映画全体を評価はできないよなあ、と思うのだった。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・12・5(日)〕


スカイ・クロラ The Sky Crawlers☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・8・2(土)〕


スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・9・15(土)〕


醜聞<スキャンダル>☆☆☆醜聞の文字に、スキャンダルと当てる。
黒澤明監督。李香蘭としても名を知られた山口淑子さんを初めて観た。声楽家の役で、歌も少しだけ聴くことができた。
2人で話していただけなのに、雑誌に写真を撮られてスキャンダルになり、出版社を訴える画家に三船敏郎。
志村喬が演じる弁護士が画家のところに売り込みに来る場面は、弁護士の調子のいい性格が面白い。
その弁護士を、出版社の社長が金で抱き込もうとするところから、原告の画家と声楽家よりも、弁護士が主役のようになってくる。
告訴相手に丸め込まれた自分の罪を病気の娘に話すところは、人間の弱さが出ていて感動的。
酒場での「ほたるの光」の合唱もヒューマニズムが溢れる。
「記事なんて多少でたらめだって、活字になりゃあ信用するよ」
「弁護士の悪い奴ほど悪い奴はいない」
などは名台詞だ。〔2004・5・2(日)〕


スクール・オブ・ロック☆☆☆☆ジャック・ブラック、最高! 
小学校の生徒たちを口八丁でごまかしてロックを教えこみ、自分も加わってバンドを作り、バンドのコンテストを目指す(ジャックの本音は、賞金が欲しいのだ)、という単純明快な話。
学校の子どもたちと一緒に音楽の大会を目指す、ということでは「ミュージック・オブ・ハート」に似ているが、あちらはクラシック(ヴァイオリン)、こちらはロック。
ジャック・ブラックは「愛しのローズマリー」で観ていて、そこでは割合と普通の俳優っぽかったのだが、じつは、いけてるコメディアンであり、ミュージシャンなのだった。
先日のアカデミー賞授賞式でも、ウィル・フェレルと2人で見事なジョーク・パロディ・ソング?を披露していた。
ジャック・ブラックのロックにかける情熱と、コメディアンとしての持ち味と、歌の上手さ(!)、そこに、個性的な子どもたちと、その演奏ぶりが加わって、飽きるヒマのない、面白さ満点の快作になっている。
だいたい私はミュージカル好きで、音楽のある映画(「ミュージック・オブ・ハート」「ブルース・ブラザース」「天使にラブ・ソングを」などなど)は、たいてい好みなのだが、特別そうでなくても、この映画の爽快さは、たぶん楽しめそうに思う。
曲としては、レッド・ツェッペリン、AC/DC、ラモーンズ、ドアーズ、ザ・フーなど70年代のロックが出てくるが、そのあたりの曲が中心ではなく、子どもたちが演奏するのは、誰でも親しみやすい程度のロックなので、とくにロックに詳しくない私でも、すごく楽しい。
話の展開は「お約束」なところも多いが、とにかくジャック・ブラックのエネルギーが、それを上回っている。グレートだ! つまり、サイコー!
観終わったときに、拍手をしたかったよう〜。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・4・29(木)〕


スクラップ・ヘブン☆☆「フラガール」の李相日監督の作品ということで、興味津々で観た。映画ファンの知り合いから、よくない評価を聞いていたので、どんなもんかと思いながら。
うーん。微妙ですねえ。学生の自主製作映画(の延長)みたいな…。
バスジャックに遭って、その場で何もできなかった警官の加瀬亮が、オダギリジョーとともに復讐代行業を始める。彼らが警官の拳銃を盗んだことから、思わぬ事態が起きてしまう。
世の中の、虚しさ、やり切れなさのようなものに対して、感情をぶつけたい、みたいな。俺たちが正義だ、といった反体制なところもあるだろうし。
でも、けっきょくは、子どもの遊びなんだよね。幼い。まさに、そういうことを描きたかったのかもしれないが、なにか散漫に見える。
いいたいことは分かるような気がするが、こちらに響いてこない。それだけ、私が若くないのかな?
オダギリジョーの自由奔放な「ぶっとび」ぶりは面白いし、俳優として、いま売れっ子の加瀬亮も役柄に合っているが。
柄本明の警官は、ひどい暴力をふるう場面しか印象に残らない。いいのか、そんな警官で?〔2007・1・27(土)〕


スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団☆☆☆☆おもしろい! ゲームや漫画みたいで、遊び放題!
はじめのユニバーサルのロゴの音楽からして、ゲームの電子音楽風。
漫画みたいに、効果音が文字で出たりもする。
かと思えば、アメリカのホームドラマみたいに、偽ギャラリーの笑い声を入れたり、原作のコミックスの絵(?)を入れたりで、とくに映像表現の面で、もう、これでもか、の遊びの工夫てんこ盛り、いちいち面白い。
バトルアクションも頑張ってるし。
言っておきますが、私はゲームはしませんし、漫画もあまり読みませんよ。それでも楽しめた映画。
主役のスコット・ピルグリムは、それほど格好よくないのに、女の子にモテているのが少々(どころか大変)気に入らないが、彼のおかげで(?)女の子がいっぱい出てくるので、大目にみてやる。(笑)
高校生女子のナイヴス(エレン・ウォン)に好かれているのに、ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に鞍替えするのも腹が立つが、彼女自身も男を渡り歩いてきた過去があった! 
そして、彼女と付き合うためには、彼女の過去関係者7人の刺客(?)を倒さなければならないのだった!(爆笑)
…まあ、鞍替えするには、そのくらいの覚悟がなければいかん!
ということで、ほかにも、妹にはアナ・ケンドリック、バンド仲間の元カノ(?)にはアリソン・ピル、元カノにはブリー・ラーソン、口の悪い女(って、どんな紹介してんだ)にはオーブリー・プラザ、対戦相手女子にはメイ・ホイットマン、なんてふうに女子陣豊富で楽しい。
女優好きで、おばかっぽいのが好きだったら、問題なく楽しめるんじゃないかと。
男優は誰が出てるか知りたかったら、調べてください。(冷たい待遇)
けっこう、みんな適役です。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドには、私は「ダイ・ハード4.0」、「デス・プルーフ in グラインドハウス」でお目にかかってますが、あんまり顔を覚えてなかった。今回で覚えたよ。
Amazonの配達の仕事をしていて、1週間半ごとに髪の毛の色を変えるラモーナでした。
監督の過去作「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)も「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(2007年)も見ていないけど、そのうちチェックしようかなっ。〔2012・7・21(土)〕


スター・ウォーズ☆☆☆★1作目は1977年の作品。「エピソード1〜3」が公開されたあとには、整合性をつけるために「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」というタイトルにもなった。「エピソード3」から20年後。
帝国軍の要塞デス・スターの設計図を入手したレイア姫(キャリー・フィッシャー)は、設計図とベン・ケノービ(アレック・ギネス)へのメッセージをR2-D2に託す。
ベンとルーク(マーク・ハミル)は、ミレニアム・ファルコンに乗るハン・ソロ(ハリソン・フォード)とチューバッカを雇い、姫のもとへ。
設計図から要塞の弱点を知った反乱軍は、デス・スターへの攻撃を開始する。
以下、箇条書きで。
◇スター・ウォーズのテーマもいいが、ダース・ベイダーが登場するときの音楽もいい。ジョン・ウィリアムス、いい仕事するね。
◇R2-D2とC-3POのコンビは、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」の登場人物がヒントになっている。
◇ベンはルークが住む星にいた。「エピソード1〜3」を見ると、ベンの気持ちが察せられる。
◇ベンがパイロット探しで最初に話しているのはチューバッカ。ハン・ソロではないんだね。
◇ハン・ソロは密輸品を捨てて帝国軍から逃げたので、ジャバ・ザ・ハットに借金を負っている。
◇ルークのXウィング・スターファイターにはR2-D2が同乗。
ルークとハン・ソロの言い合い、チューバッカの言動(「ウォー」しか言わないが)が楽しい。私がいちばん好きなキャラクターは、チューバッカかも。(「エピソード1〜3」ではパドメだけどね。)
レイアは、ルークとハン・ソロのどちらが好きなのか!?
ダース・ベイダーのマスク、呼吸音も独特で印象に残った。
ユーモアとスピード感。ワクワクしながら見られる面白さは、映画の技術の進歩とは関係なく、いつまでも変わらない。〔2015・12・13(日)〕


スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐☆☆★泣いたよ。素晴らしいからじゃない。パドメが可哀想すぎるからさ。
エンドロールが流れてきて、ああ、これでもう、長かったシリーズが終わったんだなあと思ったからさ。
未見で楽しみにしている人は、この先を読まないほうがいいかもしれない。
決定的なネタばれはしないが、どの程度をネタばれと取るかは人によって違うだろうから。
しかも、あまり、ほめないから。
(といっても、私がほめなくたって、そんなことは関係なし。自分の目で観て、自分が感じて、映画を判断すべきなのは当然のことだが。)
そうだ、分かっていたんだ。1977年の「スター・ウォーズ」(いわゆるエピソード4)に、きちんと物語の破綻なく続いていかなければならない宿命を背負った、この作品。
パドメがどうなるか、それも分かっていたことじゃないか。
でも、これはどうなの? 情けなさすぎる。エピソード1で、銃を持って自ら敵と戦った気概は、どこへ行った? おかしいよ。
愛するアナキンのために、そんなに骨抜きになってしまったのか?
本作でのパドメの扱いは疑問。エピソード4につなげるために、安易な設定に走ってしまったのではないのか。ジョージ・ルーカスは、CGなどのアイデアマンとしては抜群かもしれないが、脚本家としては、どうなのか。
アナキンがダークサイドに落ちた瞬間は、あっけなかったが、そこまで持ちこたえていたものが一気に崩れてしまったと思えば納得はできる。
前作(エピソード2)では、私のナタリーと、いちゃついて気に入らないガキだったヘイデン君だが、本作ではよく頑張っていると思う。
好きな点をあげると…
パルパティーン議長のイアン・マクダーミド。影の主役ともいうべき存在は、本作では最も素晴らしいキャラクター。
ヨーダ。すべてCGで作ったキャラだが、ジェダイの長老らしく大活躍。
グリーバス将軍(これも、すべてCG)の4刀流。普段は、逃げが得意なのだが。
「スター・ウォーズ」流儀のCGアクションは、いくら精緻に、派手になっていっても、もはや新鮮な興奮は、ない。観ているぶんには面白く観るけど。
そこに情感がプラスされなければ、ただのゲームだ。最初の空中戦など、なんの情感もなく、しらーっと流れていく。
1978年に映画館で「スター・ウォーズ」を観たときの興奮は、どこへ行った?
2作目の「帝国の逆襲」を劇場の座席にそのまま座りつづけて3回観たような映画の面白さを感じる心は、どこへ行った?
こういう映画への慣れもあるのだろうが、楽しめない自分が寂しくもある。〔2005.6.25(土)〕

☆☆☆前売券を買ったあと、がまんできずに1800円出して先先行ロードショーを観てしまったので、今度は前売券を使って2回目の鑑賞だ。
映画は、東京・有楽町あたりで観ることが多い。今回観たのは、有楽町の日劇。ここは1回目上映を除いて座席指定券なので、きのう「姑獲鳥の夏」を観に行ったついでに、座席指定券と交換してきてあった。
11階の「日劇1」と、9階の「日劇3」の両方で「エピソード3」を上映している。何が違うの?と聞いてみたら、日劇3のほうは、スクリーンは小さめだがデジタル上映なのだそうだ。
じゃあ、デジタルのほうで観ようと、日劇3のチケットをゲット。
しかーし! きょう、映画館に入って座席に座り、あと10分くらいで始まるぞ、となったとき、お断りの放送が。
デジタル上映の機器が不調なので、35ミリフィルムでの上映とさせていただきます。ご了承ください。
このとおりの言葉だったかどうかは覚えていない。
隣の親子連れが「えーっ」と言った。
私は、すぐさま席を立って、デジタルじゃなきゃ意味あらへんねん。それやったら、スクリーンが大きい「日劇1」のほうがよかったやん! もし明日、機械が直るんやったら、明日のチケットと取り替えてくれや!
…と言いたかったが、妥協してしまった。高い値段を払ったわけではないし、明日また来るのも大変。デジタル上映が特別に高い値段だったら、絶対に文句が出て、キャンセルする人が出たはず。
デジタルは以前も観たことはあるしな…と、私は気を静めた。
しかし、上映直前に言うことはないだろ! それとも直前まで、直そうと一所懸命がんばってたのか?
ふざけんなよ、日劇!
〔この事実は、こうして広く、ばらまかれるわけだ。下手なことはできないよ、映画館。〕
お客は、ほとんどが皆、そのまま観ていったけど、デジタル上映が目的でもあった人たちにとっては、フマンな気持ちが大きかったはず。
それに、前の席の人の頭が高いと、画面がさえぎられるんだよ、ここは! イマドキ、そんな劇場の作りしてんじゃねーよ! と、ついでのフマンまで出てきてしまった。
…えー、さて。気を取り直して…肝心の映画。1回目よりも楽しく観た。
だが、パドメが弱々しいままで亡くなるのは、絶対に、絶対に、納得しない。これこそ、ふざけんな! だ。
だから、面白かったよという3.5点のところを、0.5点マイナス。
エンドクレジットを観ないで帰る人は多いが、最後に、こう出ているのを知ってほしい。
「ソニー厚木のエンジニアへ、特別な感謝を贈る」
これは「エピソード2」から導入されたソニーのデジタル撮影機器への感謝の言葉。あ、そうすると「エピ2」でも同様の感謝の言葉は書かれていたのかな?〔2005.7.17(日)〕

☆☆☆「アナキン編」(私にとっては「パドメ編」)のラスト。   
初めて観たときは、パドメの扱い方に文句を言った。
クローン大戦。誘拐されたパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)を奪還するオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)。
パドメ(ナタリー・ポートマン)はアナキンの子を宿すが、アナキンは彼女が出産で命を落とす夢を見る。
パルパティーンはアナキンを自分の味方につけようと言葉巧みに誘う。
戦いが続くなか、シスの暗黒卿の指令により、共和国軍の兵士たちクローン・トルーパーはジェダイを抹殺しはじめる。アナキンもダークサイドの誘惑に…。
以下、箇条書きで。
◇R2-D2、武器をいっぱいもっていて、強いぞ!
◇ほぼ機械でできているグリーヴァス将軍の活躍。敵だけど。
◇C-3POは、パドメに仕えている。
◇パルパティーンの悪だくみが明らかに。
◇不意を突かれるにしても、けっこう弱い気がするジェダイ。
◇チューバッカ登場。ヨーダの脱出を助ける。
◇オビ=ワンVSアナキン! ヨーダVSダース・シディアス!
◇パドメは双子を産むが、生まれたとたんに名前をつける。絶対これだと決めていた名前なのか!
◇アナキンがダース・ベイダーの外見に!
◇新たな状況を前に、C-3POはこれまでの記憶を消されてしまう。
時間が経って少しは思いが薄れたけれど、やはり悲しい。でも、「エピソード4」につなげるための大団円でもあり、ああ、こうなるんだね、という感慨はある。〔2015・12・6(日)〕


スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃☆☆☆私にとって見どころになったのは、きれいなナタリー・ポートマンと、若若しい(といっても、すでにえらく長く生きてるはずの)ヨーダくらいか。成長したアナキンは、たいしたことないし。
これまでのシリーズで見慣れてきたことと同じことをやっても満足できないのだ。そうなってくると、SFXやアクションではなく、ドラマで見せていかなければならないと思うが、そこがまた、どうも…。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・7・6(土)〕

☆☆☆2回目のSW2。気にいったわけでもないのに2回観たのは、わけがある。この映画、デジタルカメラで撮っている。それをフィルムに焼き付けず、そのままのクオリティで上映できる映画館は少ないらしい。そのうちの1館、日比谷スカラ座で、どのくらい綺麗なのかを見てみたのだ。(物好きな。。。)
朝いち10時の回に行った。9時半ころ着いたが、もはや、ほとんど、よさそうな席は一杯。朝いちだってのに、さすがの人気だ。ちょっと端っこの席に座った。
結果は…あんまり違いは分からなかったのさ。
ちょっと不本意である。
やっぱし、話が安易じゃないかなあ。ひとつ挙げると、パドメ、アナキン、R-2が宇宙船から外へ出て歩いてくるのだが、パドメがR-2に、おまえは船に戻ってなさい、と言う。それなら、もっと前に言ったらどうなの?と思う。R-2は、やっとこ付いてきてるのに。
とっても細かいことかもしれないが、何回観ても(といっても、2回しか観てないが)そりゃないだろ、脚本がゆるい(ツメがあまい、適当、いいかげん)と思う。
まあ、一事が万事、そんなようなことが、探せばけっこうある。〔2002・7・20(土)〕

☆☆☆日本語吹替で観た。字幕で観ていたときに訳されていなかった大事な言葉がなかったかどうか、を知りたかったというのもあるが、特別なかったようだ。
あとは、ナタリー・ポートマンを観たかったのさ。相手役の兵伝くんは見たくないが、しかたない。
旧3部作のときはワクワクして観たものだが、いまではコドモっぽい映画だなあと思ったりして。〔2003・12・7(日)〕

☆☆☆以前に見たときには、恋愛モードをやたらに感じてしまったパートである。   
パドメ(ナタリー・ポートマン)と、アナキン(ヘイデン・クリステンセン)が、フォーリンラブなのだ!
私のナタリーを! なにしてんだよ、アナキン! と演者と役柄がごっちゃになっているが!
前作から10年後。
ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)の主導により、連邦を脱退する星が続出し、共和国は不安定な状態。
パドメは女王退位後、有力な元老院議員になっているが命を狙われ、影武者は爆死。
アナキン・スカイウォーカーがパドメの護衛につき、再会したふたりは熱い関係に…!
一方、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)は惑星カミーノで、ジェダイ・マスターのサイフォ=ディアスによって極秘に発注されていたクローン・トルーパー生産計画を知る。
やがて、元老院最高議長のパルパティーン(イアン・マクダーミド)は大権を得て、クローン軍を手にすることになる。
以下、箇条書きで。
◇パドメの影武者は「エピソード1」のキーラ・ナイトレイさんとは別の人。
◇オビ=ワンのアナキンに対する小言は多い。アナキンは生意気ではあるけれど、いちいちごちゃごちゃ言われたら、心の中には知らず知らず、嫌なものが積み重なると思う。
◇アナキンは、フォース(ジェダイのパワー、能力ですかね)のバランスを取り戻す者と予言されていたみたいですが。
◇パドメとアナキン、ふたりきりで過ごす日々。「こいつぅ」「あはは」なんて会話が聞こえそうな甘々です!(やっかみ) パドメ25歳ぐらいとして、アナキン19歳ぐらいかな。いいな。
◇オビ=ワンの乗るジェダイ・スターファイターには、R4型のドロイドが同乗している。
◇クローン・トルーパーの遺伝子を提供したのは、賞金稼ぎのジャンゴ・フェット。彼はパドメ暗殺も請け負っていて、惑星カミーノに来たオビ=ワンに会ったあと、逃亡する。
◇アナキンの母の悲劇は、アナキンの怒りを増幅させてダークサイドへ導くための策略か。
◇R2-D2は、C-3POの頭と胴体が別々になってしまったのを、直してあげる、いい子です。
◇オビ=ワン、アナキン、パドメがつかまって、闘技場で怪物の犠牲になろうかというところに、ジェダイとクローン軍が(都合よく)救出に到着!
◇お決まりのセリフ「嫌な予感がする」は、アナキンが闘技場で、"I've got a bad feeling about this."
◇ジェダイVSシスの戦いで右腕を切り落とすパターンが、シリーズを通して、いくつかある。
恋愛のかたわら(?)、だんだんとダークサイドに引き寄せられていくアナキン。怒り、間違った疑惑、不満といった負の感情を持つと、ろくなことはないね。〔2015・12・6(日)〕


スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス☆☆☆★ナタリー・ポートマンってかわいいよなあ。今回は観ていて、話が幼稚な気もした。おもしろいけどね。〔2001・12・24(月)〕

☆☆☆「スタウォ」の新作を観る前に、これまでの6作品を順番に見ることにした!   
「エピソード1」から「エピソード3」は、アナキン・スカイウォーカーの物語といえる。
先に公開されたのは「エピソード4」から「エピソード6」のほうで、その中でダース・ベイダーとして登場するのがアナキン。
正しいことのために戦うはずのジェダイの騎士だったのに、なぜ暗黒面(ダークサイド)に落ちてダース・ベイダーとなったのかが、「1」から「3」の3作品によって語られる。
パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)さん、撮影が公開前年とすれば、ナタリー17歳!
「エピソード1」では、アナキン(ジェイク・ロイド)は、まだ子ども。
ジェダイであるクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)と、その弟子オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)と出会い、ジェダイとして修行を始めることになる。
「ファントム・メナス」とは、「見えざる脅威」という意味。
私は本作は公開当時は観ていなかったらしく(覚えときなさいよ)、HPの記録によると、2001年12月24日に見ている。星は☆☆☆★で、一言メモは、
『ナタリー・ポートマンってかわいいよなあ。今回は観ていて、話が幼稚な気もした。おもしろいけどね。』
以下、箇条書きで。
◇シリーズお約束のセリフ「いやな予感がする」。本作ではオビ=ワンが一言目で"I have a bad feeling about this."
◇通商連合(ジェダイの暗黒面が勝った存在ともいえるシスの暗黒卿であるダース・シディアスが黒幕になっている)のドロイド(簡単にいえばロボットですね)は、犬みたいな面長。
◇クワイ=ガンたちと一緒に行動する、ジャー・ジャー・ビンクス(惑星ナブーの原住民族のひとり)の、しゃべり方がうるさい。うざい、という評判がもっぱらだった。
◇パドメ・アミダラ女王の影武者を演じるのは、キーラ・ナイトレイさん。
◇R2-D2(丸っこいドロイドです)、シールド(防御幕)を直したりして1作目から活躍!
◇C-3PO(人型の通訳用ドロイドです)、アナキンが製作中で、中身がスケスケ。
◇パドメとアナキンの出会い。
◇中盤のヤマ(見どころ)は、アナキンが出場するポッドレース(空中を飛ぶカーレースみたいなの)。
◇ジェダイ・マスターのヨーダは、アナキンの未来が見えない、と危惧。
◇先頭に立って銃撃戦に加わるパドメ。惑星ナブーの女王なのに!
◇ジェダイ2人と戦って互角以上の、ダース・モール(レイ・パーク)。彼は、ダース・シディアスの弟子。
◇ラストシーンは、「エピソード4」と似たふうな戦勝お祝いムード。
個人的には、ナタリーを見ていればOKの映画でした。
オープニングとエンディングのテーマ音楽が、いちばんワクワクする。新作でも当然あるんだろうな!?〔2015・12・6(日)〕


スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・8・31(日)〕


スター・ウォーズ クローン大戦VOL.2☆☆☆さてさて、後編VOL.2。物語ネタばれ紹介で行きます。
アナキンはジェダイになる。オビ = ワンのセリフ「これで兄と弟だ」。これ、「エピソード3」につながりますね!
どっかの星に出かけたオビ = ワンとアナキン兄弟(違うって)。アナキンったら、ちゃんとした食べ物がなくても、虫を食ってるよ! この描写、なんか悪ノリっぽいなあ。
ドゥークーが、グリーバスに剣を教えてる。なるほど、こういうふうに、師と弟子の関係だったんだね。しっかり認識。
マスター・ウィンドゥ、今度は戦闘機の上(中じゃないよ)に乗っかって、戦闘機をまるで馬のように乗りこなす。
あなたねえ…パワー超絶すぎるよ。やりたい放題っすね。
惑星コルサントにも攻撃の手が。ヨーダ、ウィンドゥらが奮戦。
その混乱に乗じて、グリーバスたちがパルパティーン議長を誘拐にやって来る。ジェダイの3人(名前忘れた)が、議長を必死に守ろうとするが…。
敵の作戦に気づいたヨーダとウィンドゥ。ウィンドゥが駆けつけるが、時遅く、パルパティーンは、さらわれる。
だがウィンドゥは、グリーバスにフォースのパワーの一撃を、たたきこんだ。
グリーバスが咳き込むようになったのは、そのせいだったのだ。
年寄りだからじゃなかったんだね。
かくして、パルパティーンが誘拐されて、という「エピソード3」の冒頭に、つながるのであった!
〔2005.7.10(日)〕


スター・ウォーズ クローン大戦 VOL.1☆☆☆「スター・ウォーズ エピソード2」のラストから4ヵ月後。クローン大戦が、どう展開していったかを描くアニメーションの前編。
実写だと、都合よすぎ! 子どもだまし! と思ってしまうのだが、何でもありのアニメだと面白い。ということは、実写スター・ウォーズも、アニメだと思って観れば面白い、ってことになるかも。
ジェダイ戦士それぞれが大活躍だし、あの白い戦闘服のクローン兵士たちも、かなり強いぞ、という印象。
アクション満載。
アニメの顔、個性が強いです。
ダークサイドのフォースを持った女を追うアナキン。彼はオビ = ワンの制止命令を聞かない。相変わらずだね、君は。
一騎討ちの戦いの中で、その強さの裏に、心の危うさをも見せるアナキン。悪に通じる「芽」が、うかがえるのであった…。
マスター・ウィンドゥは、ライトセーバーで敵のマシンを、ぶった切り。それどころか、素手でさえ勝つ。
マスター・ウィンドゥ、超絶の強さである!
エピソード3で、やられるなんて信じられないくらい。もしかしたら、生きてるっていうオチだったりしない? やられたときって、ああいう状態だったし。
日本語吹替えのヨーダの声は、例によって、永井“「サザエさん」の波平”一郎さん。もはや、彼以外の声だと違和感があるヨーダ。(って、だじゃれて、すいません…)
そして終盤、「エピソード3」でも活躍した、グリーバス将軍が登場してくるぞ! 後編に、つづく〜っ!
〔2005.7・10(日)〕


スター・ウォーズ/ジェダイの帰還☆☆☆若きルークたちの3部作の締め。
はじめは「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」という題だったが、あとになって「復讐」ではなく「帰還」に変わった。原題はRETURNの文字を使っているから、それでいいでしょう、ということで我が家での表記も「帰還」にする。
「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」でもある。
瞬間冷凍されたハン・ソロ(ハリソン・フォード)は、ジャバ・ザ・ハットの手に渡っていた。なんとかして助けようとするルーク(マーク・ハミル)たちの活躍。
ヨーダは、もうひとりのスカイウォーカーがいる、とルークに告げて消え去る。
帝国軍は新しいデス・スターを建設中。反乱軍はシールド発生機を破壊したうえでデス・スターを攻撃することに。ルークらは発生機のある惑星エンドアに向かう。
以下、箇条書きで。
◇「エピソード3」と同じく、完結編は感慨深い。
◇ジャバの好み(?)で露出度の高い衣装になったレイア姫。ちょっとうれしい。
◇ヨーダ、900年も生きていたみたいだけど、ジェダイ・マスターはそのくらいが寿命なのか。
◇デス・スターのシールド発生機がある星に住むのが、ちっこいクマみたいなイウォーク族。C-3POを神と思いこむ。(金ピカだからか?)
◇お決まりのセリフ「やな予感がするぜ」というのは、ハン・ソロ。
◇ルークはレイアに自分たちの関係について話す。レイアがあんまりびっくりしないのは、うすうす分かっていたからだろう。
◇ルークとダース・ベイダーの最終対決。悪い皇帝もいるぞ。
新作の「エピソード7」は、約30年後が舞台となる。
「ジェダイの帰還」が1983年だから、実際にも32年経過しているわけで、ルークたちの年齢の積み重ねと、演じる俳優の年齢の積み重ねの現実とを合わせているから、設定には無理がない。
さあ、どうなる!?〔2015・12・13(日)〕


スター・ウォーズ/帝国の逆襲☆☆☆☆やっぱり面白い。キャラクターが立ってる(力がある)。余計なものがなく、単純明快。これを観ると、次の「ジェダイの復讐」が観たくなる。〔2002・7・14(日)〕

☆☆☆★旧3部作(「エピソード4〜6」)のなかでも、いちばん好きだという人も多い作品。   
「エピソード1〜3」が公開されたあとには、整合性をつけるために「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」というタイトルにもなった。
帝国軍は、氷の惑星ホスに反乱軍の基地を発見し、戦闘が始まる。
その後、ヨーダに学べ、とベン・ケノービ(アレック・ギネス)に言われていたルーク(マーク・ハミル)は惑星ダゴバへ、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)は借金の返済にと、それぞれ出発。
ソロは帝国軍に追われて、旧知のランド・カルリシアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)を頼るが、ダース・ベイダーの手に落ち、凍結させられてしまう。ルークは修行を中断して救出に。
ベイダーと対決したルークは、驚くべき事実を知らされる。ランドとチューイ(=チューバッカ)も、ミレニアム・ファルコン号でハン・ソロのもとに向かう。
以下、箇条書きで。
◇1作目の続きからだから、はじめから物語がどんどん動く。
◇氷の惑星で乗用にしているトーントーンとか、帝国軍の兵器AT-AT(スノーウォーカー)とか、ビジュアル的にも面白いし、動きがぎこちないのが逆に良い。
◇ユニークなキャラクターのヨーダの登場も、ポイントが高いのでは。
◇監督は、ルーカスから交代してアーヴィン・カーシュナー。旧3部作は、すべて監督が違う。
◇お決まりのセリフ「悪い予感がする」と言うのは、レイア(キャリー・フィッシャー)。
◇レイアが好きなのは、どうやら…のようだ。(ヨーダではないぞ。)
◇完全に物語の途中で終わる映画、というのは当時は珍しかったのでは?
公開当時、3回続けて観た(その頃は、1回見終わった客を追いだして観客を入れ替える、というケチくさいことはしていなかった)くらいだから、相当おもしろく感じていたはず。
いま見ると、そこまでではないのは、その後に見た多くのスペース・ファンタジー映画で、こうした映画に慣れてしまったこともあるだろう。純粋さを取り戻したい…(笑)〔2015・12・13(日)〕


スター・ウォーズ/フォースの覚醒☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・12・20(日)〕

☆☆☆☆2度目は吹替版で。〔2015・12・23(水)〕

☆☆☆☆3度目はIMAXで。〔2015・12・27(日)〕

☆☆☆☆4回目は、できるだけ大きなスクリーンで。4回で、もういいかな。TOHOシネマズ 日劇1にて。〔2016・2・7(日)〕

☆☆☆☆WOWOWで放送したので観賞。飽きません。〔2016・12・3(土)〕


スターシップ・トゥルーパーズ 2☆☆★B級作品らしいと分かっていて、そんなに期待はしていなかった。まあまあ、よくがんばったのではないでしょうか。
予算がないのが、どことなく分かるような…。
傑作だった前作のような戦闘の場面も、一応ある。それに加えて今回は、スプラッタ風味や、エイリアン的粘着生物の気持ち悪さもある。
ラストの英雄大尉の行動が解せないので、星半分減らした。
監督は「スター・ウォーズ」旧3部作、「ロボコップ」「ジュラシック・パーク」「スターシップ・トゥルーパーズ」などの特撮に関わってきたフィル・ティペット。
エンドロールに、演奏がモスクワ・シンフォニー・オーケストラと書いてあったよ。たぶん。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・6・13(日)〕


スターシップ・トゥルーパーズ 3☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・7・20(日)〕


スターダスト☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・10・27(土)〕


スター・トレック☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・6・13(土)〕


スター・トレック イントゥ・ダークネス☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・8・29(木)〕


スター・トレック BEYOND☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・10・29(土)〕


スタンドアップ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・1・15(日)〕


スチューデント☆☆☆ソフィー・マルソー!
彼女を見るだけの映画のような…。
このとき何歳だったのかなと、あとで調べたら、21歳くらいか。
オールヌードも辞さない。(ぼかされてるけど!)
登場シーンから、スキー用の防寒具を脱いで、顔のアップ! 何を撮りたいのか、はっきりしてますね。
この場に居合わせた男は、ひとめ惚れ!
あとは、このカップルが生活の違い、性格の違いによる、すれ違いトラブルにどう対処するかというお話。
ソフィーを見たい人じゃなきゃ、見なくてもいいのではないかと。〔2012・10・13(土)〕


ステイ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・6・17(土)〕


スティーヴン・キング ファミリー・シークレット☆☆★劇場未公開作、WOWOWにて。
キング著の文庫本「ビッグ・ドライバー」に収録されている「素晴らしき結婚生活」の映画化で、キング自身が脚色。映画の原題は「良き結婚」。
以下ネタばれ。本の紹介や、WOWOWでの紹介でも明かしていることだけど、ネタばれとしておく。
連続殺人犯が夫ではないかと疑う妻。ただ、それが妄想、夢? ん? あれ? あー? とも思ってしまう。
映画だと、よくありますからね、そういうの。
最後は、そういう落としどころなのか、だけど、映画を見慣れた目からすると、「ひねり」が足らないなと。案外、素直に終わっていった印象。…という解釈でいいと思うのだが。
キングが、それでいいとしたわけでしょうね。
最後の犯行は、ちゃんと調べたら、ばれると思うなあ。〔2015・6・20(土)〕


スティグマータ 聖痕☆☆★キリストの受けた傷を経験するなんて、痛いよー。〔2001・11・11(日)〕


ステート・オブ・グレース☆☆☆ショーン・ペン、ゲイリー・オールドマン、エド・ハリスという豪華キャスト。ジョン・C・ライリー(「シカゴ」ではレニー・ゼルウィガーの旦那を演じてた)や、後にショーン・ペンと一緒になったロビン・ライトも出ている。「レオン」などでもキレて危ない役だったオールドマンのクレイジーぶりは、本作でも健在。
警官の葬式で「アメイジング・グレイス」が演奏されていたし、ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」も使われていたね。〔2004・3・20(土)〕


ステップ・アップ☆☆★音楽がメインの映画、ダンスがメインの映画は大好物だ。
この作品も、劇場公開時に少し気になっていたが、なんとなく小物っぽい印象(失礼!)だったので、パスしていた。
さて、録画して見てみると…まず、ダンスシーンが少ないのが、つまらない。中盤のクラブ(?)で男女の群舞(というと古いか)シーンがあるのと、ラストの発表会、この2つしかない。
練習の場面は、それほどたいしたことない。夕日をバックに踊ったところは、きれいだったけど。
2つのダンスシーンは素晴らしくて、泣きそうなほど。(いや、泣いた。ダンスシーンは大好きなので、私にとっては、感動で泣くのはフツーのことです。)
女の子がバレエをやっていて、男がストリートダンス(?)。この2人がペアを組むと、これは何? 創作ダンス?
ちょい悪(ワル)少年が、自分の生きる道を見つけるのは、いい話だが、全体的にユルイというか、甘いというか。
ダンスをやめようとしていた少年が、彼女の発表会に行くことになる直接の原因が、すごく悲しい出来事なのが、ちょっと可哀想。
だが、それほどのことがなければ、彼は人生を仕切り直す一歩を踏み出しきれなかったと考えると、やはり人生って、それほどリアルで重いものなのかもしれない。
オープニングクレジットで、おやっと思ったことがある。普通は映像の上から文字(スタッフやキャストの名前)をかぶせると思うのだけど、この映画、時々、映像のほうが文字の手前に来たのだ。たとえば人物の足が文字の前に出て、その部分だけ文字を隠すような。(分かります?)
おもしろいなあ。
ヒロインのジェナ・ディーワンは、かつて、ジャネット・ジャクソンなどのバックダンサーだったという。かっこいいー。
彼女、本作で共演したチャニング・テイタムと、最近、婚約したそうだが、ホントか?〔2008・11・16(日)〕


ステップフォード・ワイフ☆☆☆★
ニコールの新作とくれば、さっそく観に行く私であった。
今回の作品は、TOHOシネコン系独占公開というので、うちの近所はもちろん、都内では六本木、お台場、八王子でしかやっていない。公開初日、六本木で観たが、それほど混んでいなかった…。ニコールだってのにね〜。
ステップフォードの町に新しく引っ越してきた家族。その一家の奥さんが、ニコールの役。彼女は、町に住む奥方たちの様子に、ある不審をもつ…。チラシには「ステップフォードの妻たちには、秘密がある。」と書いてある。
その秘密は、いったい何なのか。
原作はアイラ・レヴィン(「ローズマリーの赤ちゃん」や「死の接吻」も映画になっている)。75年には劇場未公開ながら、キャサリン・ロス主演で映画化されていたとは知らなかった。そちらも観てみたい。
テーマは、けっこうシリアスなのだが、コメディタッチでもあり、力を抜いて軽く楽しめる。フランク・オズは「リトルショップ・オブ・ホラーズ」という、ちょっと変わったミュージカルを作っているが、この「ステップフォード・ワイフ」も、ブラックユーモアSF的な風味が似ている気がする。
「バースデイ・ガール」もそうだったが、ちょっとB級っぽい感じの映画でも、ニコールが出ていれば、そこそこ面白く観られるのだ。それがスターというもの。ファンにとっては、彼女を観ているだけでもよかったりして…。
短い黒髪のニコールも、なかなかよろしい。
ニコールといっしょに町の秘密を嗅ぎ回るベット・ミドラーの存在感、オカマを軽妙に演じたロジャー・バート、貫禄あるグレン・クローズ、どの作品を観ても怪演に見える(?)クリストファー・ウォーケン、ニコール奥さんの尻に敷かれていそうなマシュー・ブロデリック。共演者は豪華。
過剰に期待しないで、難しいことを言わずに、楽しめばいい映画ですね。
たしか、ニコールのセリフに「完全であることなんて、いいことないわよ」みたいなもの(“Perfect doesn't work”)があったが、そう、そういうことなんです。
ニコールだから★おまけ! 「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・2・5(土)〕


ストーリー・オブ・ラブ☆☆☆★ブルース・ウィリスの長髪、違和感あり!
原題は「ストーリー・オブ・アス」、「私たちの物語」。ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファーの夫婦には、男の子と女の子の2人の子供がいる。結婚して15年目の夫婦は、ささいなことで喧嘩になり、お互いの仲がぎくしゃくするようになっていた。2人の子供がキャンプに出かけたあと、夫婦は周囲には言わずに、別居状態に入る。2人の出した結論は?
男女の仲、夫婦の仲に悩む人は、観てみましょう。エリック・クラプトンの曲もいい。
最後は、やっぱり、ミシェルが決めてくれます!〔2001・8・18(土)〕


ストレイト・ストーリー☆☆☆☆なんといっても、ラストの兄弟の再会シーンが最高! これは実話。喧嘩して何年も遠ざかっていた兄が倒れたと聞いて、73歳のアルビン・ストレイトが、小さなトラクターに乗って、遠い道程を兄に会いに行く。車で行けば1日で行けるものを、アルビンは運転はできず、あくまでも自分の力で行きたいと、トラクターを選んだ。名前のごとく、まっすぐな頑固じじいなのだ。途中でのエピソードもほのぼのするが、やはり最後の兄弟再会の場面がいい。これから観るかもしれない人のために、その内容は書かない。
主演のリチャード・ファーンズワースは、翌年、死亡した。末期ガンを苦にして銃で自殺したといわれる。でも、最後にこんないい映画を残せて、よかったと思う。
娘の役がシシー・スペイセク(じっさいの発音は違うみたいだが)。「キャリー」で鮮烈な印象を残した彼女。昔から、こどもだか大人だか分からないような不思議な顔立ちの女優さん。今回もなかなかいい。
撮影がフレディ・フランシス。この人は60年代あたりに、イギリスでホラー映画をたくさん監督もしている大ベテラン。主演男優より年寄りだったと思うぞ。〔2001・6・24(日)〕


ストロベリーナイト☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・1・26(土)〕


素直な悪女☆☆★ロジェ・バディム監督の処女作で、主役は奥さんのブリジット・バルドー。
開巻すぐにBB(バルドー)がうつ伏せに横たわったヌード場面があり、インパクトを与える。
自由奔放に生きる女を妻に迎えるのは、ジャン・ルイ・トランティニャン。こんなに若い頃の彼は見たことなかったぞ(この映画は1956年作)。真面目でひたむきな青年役がぴったり。
あとは、「禁じられた遊び」で子役だったジョルジュ・プージュリーも出ていたね。
BBはネコ系美女という感じで、野性的なところがある。でも、美人というだけで興味は引かれないかなー。
彼女が浮気をしてしまうのは、自分でもどうしようもなくて、男はそれを許すしかない、というのはキツイですねえ。〔2004・10・3(日)〕


砂と霧の家」☆☆☆★「レクイエム・フォー・ドリーム」に出ていた、エレン・バースティンとジェニファー・コネリー。
エレン・バースティンお嬢様の「アリスの恋」を観たのに続きましては、ジェニファー・コネリーお嬢さまの「砂と霧の家」だ!
この作品は公開時に観ようかなと思っていながら、見逃した映画。
家をめぐっての話、ということは知っていたが、これほど、のっぴきならないほどまでに、お互いが追い詰められるストーリーとは思わなかった。
この緊張感には、参りました。
キャシー(ジェニファー・コネリー)の住む家が、税金滞納で差し押さえられ、売り出されてしまう。彼女は、役所の間違いだとして弁護士に相談。
ほんの少しの滞納だったのか、詳しくはよく分からなかったが、連絡文書の入った郵便物のチェックを怠ったのは彼女のミスで、それがなければ、こんなことにはならなかったのは確かのようだ。
彼女は、夫が家を出ていってしまい、何をする気力もなく、失意のうちに過ごしていたのだ。
父親の残してくれた家を他人に渡すわけにはいかない。だが、家にはイラン人の親子が入居してしまう。
キャシーに同情した警官は、やがて彼女と恋仲になり、イラン人親子の追い出しを画策する…。
いいですねえ、せっぱつまったジェニファー嬢。すさんだ生活だったところに、家までなくしそうになる。モーテルも宿泊料が払えず追い出され、車で寝ることに。
兄に電話で助けを求める場面は、もらい泣きしてしまいました。
きれいな人だし、演技もできるし、素敵な女優さんです。
彼女のチャームポイントは、透き通るような目の色と、太い眉毛ですね。
ストーリーとしては、双方とも思いつめすぎではないか、と冷静になってみると、そう思えてしまう。当事者としては、かんたんには冷静になれないものだろうけど。
イラン人親子は亡命してきて、娘の結婚式もあり、もはや、お金が尽きそうな状態。
なんとかアメリカの地で生活を立てる必要がある。普通の4分の1の価格で手にいれた家を、転売して儲けようというのだ。
どうしても家を手放したくない両者の思いが、悲劇を生む。
だが、映画のラストで、あそこまでする必要性が、いまひとつ分からない。
イラン人の父親の身勝手ともいえるのではないか。そこまで絶望的? 軍人だから? プライドの高さ? それも理由のひとつではあろうが。
幕切れはともかく、ドラマとしては、とても、しっかりしたもの。
カンサスシティ映画批評家協会賞ではジェニファーが主演女優賞、フェニックス映画批評家協会賞ではベン・キングズレーが主演男優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは新人監督賞をとり、ショーレー・アグダシュルーにいたっては助演女優賞を複数とるなど、評価は高い。
この話、そもそもキャシーがもう少し、しっかりしていればよかったのに、ということなのだが…。
そう、うまくいかないのも人生か。
結果的に「悪意のない加害者」になってしまう怖さと悲しさを、じゅうぶんに出していた。
ちなみに、ジェニファー・コネリーはショーン・コネリーの娘だと、今まで私は、ずっと思い込んでいた。
調べてみたら、違いました。単に同じ苗字なだけなのに、なんで思い込んでいたのだろう。
コネリーのつづりも違う。ジェニファーのほうは、Connelly。ショーンのほうは、Connery です。
え、親子じゃないの!?と思った、あなた。そう、あなたです。ショーン・コネリーとジェニファー・コネリーは、親子じゃないんですよ。〔2007・6・3(日)〕


スネーク・フライト☆☆☆★旅客機の乗客たちが、大量の毒ヘビに襲われるというアイデアパニック映画の快作。
おもろー!
殺人を目撃した男が、裁判で証言するために、FBIに守られてジャンボジェット機に乗り込む。
だが、殺人犯は証人を殺すために、機内に毒ヘビを放ち、ジェット機を墜落させようとする…。
笑えて楽しめるB級パニックホラーの極めつけだ。
たくさんのヘビがジャンボジェット機内の人間たちを襲うという、有り得るのかビミョーだが面白い着想から始まって、憎たらしいヤツが豪快にヤラレルという爽快感(?)、ヘビとの攻防戦、装置不具合による酸素欠乏の危機、陸上の救援活動と機内との連携の面白さ、無茶な(笑)ヘビ一掃作戦、素人の操縦による着陸のスリル、など、娯楽要素が、てんこもり。
これで終わったかと思ったところにも、ダメ押しサービスがある。
ヘビにかまれた傷口の毒を、美女に吸ってもらっているのを見た男が、オレもかまれたんだけど? なんていうユーモアもあって楽しい。
何の罪もない人がヘビにかまれて死ぬのはイヤだけど、お話の上では、しょうがないところか。
ヘビは調教できないだろうから、決められた動きをしているものはCGで作ったはず。
これがリアルで、いまどきの技術がなければできなかった映画でもある。
ヘビの目線の映像もあって、ああ、ヘビって、こんなふうに見てるのか、と思ってしまった。でも、あの見え方がホントかどうか分からないんだよね?
俳優で知られているのは、ほとんど、サミュエル・L・ジャクソンくらいだと思うが、アイデアと確かな演出力で見せた。
監督はデヴィッド・R・エリス。ミドルネームにアルファベットがつく監督に、B級なイメージがあるのは私だけだろうか…。あ、私の名前もミドルネームありのボー・BJ・ジングルズだ。(笑)
だが! このエリス監督は「デッドコースター」(2003年)、「セルラー」(2004年)と、評判がいい作品を作っている。注目すべき監督。
エンドロール、コブラ・スターシップ(映画に合ってるバンド名!)によるミュージッククリップもイケてる。〔2008・5・6(火)〕


スノーピアサー☆☆☆★いろいろとユニークなところが面白く、印象に残る。
この監督の味なのかな。
外の世界は凍ってしまい、列車の中だけで人類が生き残っていて、その中で階層差別があり、最後列の最下層の人々は反乱を企て最前列まで行こうとする…。
アイデアがユニーク。
なんで列車なのか? なんで列車は走ってるのか? 満足に暮らせる設備が可能なのか? ほかに、どんな奴らが乗っているのか?
いろいろ、だんだん分かってくる。
ティルダ・スウィントンさんの意地悪そうなオバさんへの化けっぷりも楽しい。
奇妙な味で笑えるところもあって楽しい(楽しくて笑える、んじゃなく、ヘンなふうで笑える)。
殺りくマシーンのような男の破壊力も楽しい。
パワーあるね。とくに、こういうふうに全体をまとめてしまえる監督。クールだわ。
彼女は、あの子と…ですね。人類の未来は。〔2014・11・24(月)〕


スノーホワイト☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・6・17(日)〕


スノーホワイト/氷の王国☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・5・28(土)〕


スパイ☆☆☆「黒水仙」(1947年)、「赤い靴」(1948年)などで有名な、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーのコンビ作の第1作目。
監督がパウエル、脚本がプレスバーガーである。劇場未公開。
イギリスに亡命していたドイツ人俳優コンラート・ファイトが主演。
はじめはドイツ軍のUボート艦長の話から始まり、そのUボートに下された極秘命令と進んでいくので、イギリスがつくったドイツ軍の話だとしたら珍しいものだなあと考えながら見ていた。
(ドイツ軍といったって、英語でしゃべっているのだけど。その割には、あとでドイツ語のシーンも出てくるので、いまいち統一感がないような?)
Uボート艦長がイギリス領域の島に潜入し、女性スパイと接触して任務に当たることになる。
映画公開年が1939年だから、まさに英独間で戦争が始まるのを予感したかのような形になっている。
女性スパイが艦長と会って、しばらくはドイツ語で話すのだが、「ここからは英語で」と女性が言う。
ふたりだけなら、ドイツ語でいいじゃんと思うのだが、やっぱり、この映画は基本的に英語で進めるんだな、ということか。
…しかし、じつはこれ、理由がないこともなかったと考えることもできる。見ていくうちに、腑に落ちた。
最初は、ヘンな映画かも?と思ったのだが、とっても、ちゃんとしてました。
話のヒネリもあり、根本は反戦映画だと思う。〔2013・2・23(土)〕


SPY/スパイ☆☆☆おばさん太っちょスパイが大活躍するコメディ。劇場未公開。
主演のメリッサ・マッカーシーさんといえば、去年の夏、「ゴーストバスターズ」を観たっけ。
この「SPY/スパイ」でメリッサと監督のポール・フェイグが組んで、相性がよかったのか、続けて「ゴーストバスターズ」をつくったわけだ。
オープニングロールと歌が、007映画のようで、さっそく笑えつつも、かっこいい。(アイビー・レヴァン "Who Can You Trust”)
あるスパイ任務で、敵に顔を知られていない人間を派遣しようというわけで、室内勤務だったメリッサの出番となる。
見ているうちに、あれ、もしかして、すごい「やり手」なんじゃないの!? と思う(よね〜?)
それから、え、彼女、ローズ・バーンさんなの!? と、自分が思っていたイメージと違うローズ・バーンさんが出演していたのであった。そう思ったのは私だけかもしれないが。
なぜかジェイソン・ステイサムがお笑い系を目指すし、ジュード・ロウも出る(最初に出てくるから、主役かと勘違いしてしまったりして)。
タイトルで、「SPY/スパイ」と並べる意味がわからない。「スパイ」でいいじゃない。もしかして、なんとなく、かっこいいとか思ってるの?〔2017・1・26(木)〕


スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション☆☆☆お子さま向けだけど、テレビ画面で、ほわんと見ているぶんには、つまらなくはない。
スパイキッズの前3作は見ていない。
今回は、ジェシカ・アルバたんが出演しているから、見たのだった。(誰ですか、やっぱりねえ、と言ったのは!)
いきなり妊婦のジェシカたんが、敵を追い詰める活躍!
子どもを産んで引退するけど、それじゃ話が終わるので…。
大人になった、元スパイキッズも登場。
しゃべるロボット犬のセリフが、笑い担当で、わりと面白い。
時間は取り戻せないというメッセージは、さりげないけど深いっぽい。
(だから後悔しないように今を頑張ろう!とまでは子どもは思わないかもしれないが。)
オナラとかゲロの話は…子どもは好きなんだろうなあ。
タイトルの4Dというのは、3Dに加えて、匂いをつけたそうです。劇場で匂い付きのシートを配って、該当する場面で、対応する部分をこすると、匂いが出たらしい。〔2013・2・17(日)〕


スパイダーウィックの謎☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・4・26(土)〕


スパイダーマン☆☆☆☆面白かった。ユーモアもあり、アクションはスムーズでワンダフル。特別に武器を持たないところもいいなあ。トビー・マグワイアの強そうでない外見も、普通っぽさを、かもし出していい。ヒロインのキルスティン・ダンスト、ちょいとオバさん顔に見えるが、19歳だぞ!胸のあたりは色っぽいぞ!悪役グリーン・ゴブリンのウィレム・デフォー。いいぞ二重人格。やられ方もユーモアあるし。なんか顔がシュワちゃんに似てるような…。そういえば続編はシュワちゃんが悪役の予定らしい。それじゃあ、バットマンとおんなじじゃん。
前半の、高校を舞台にした青春学園ドラマの部分も楽しめる。だいたい無駄なストーリーがなく、終わりまで、あっという間だった。
身近な者が悲劇に遭ったり狙われたり、親友の父親が宿敵だったり、彼女をめぐって親友と三角関係になるという、王道の展開だが、そこを快調にクリアして、若者の成長物語にしているのは立派。
ラストシーンは、にやり。そうそう、そうなるべきだよ。王道。
相変わらず、エンドクレジットの終わりまで観ずに帰る人がいる。
彼らは、そうして、オリジナルの、「スパイダーマンのテーマ」のメロディを聴き損ねたのであった。かわいそうに。
かなり書いちゃったな。このまま感想にしようか。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・5・12(日)〕

☆☆☆☆Sさんに借りたDVD。日本語音声で観る。
なんといっても、分かりやすいのがいい。喧嘩を吹っかけられて、身を守るために思わず自分に授かった能力を発揮してしまい、自分自身、その力を認識していくという自然さ。ありふれた形だが、観ていて面白く、スキッとする。
親しい人々が自分のせいで事件に巻き込まれていくのも、ベタな展開。だけど感情移入してしまうし、それでいいのである。
蜘蛛の糸を使ってビル群の中を跳んで行く疾走感は、爽快度満点。
早くパート2が観たいよ。〔2003・8・20(水)〕


スパイダーマン2☆☆☆☆いや〜、面白かった! スパイダーマンでいる限り、愛を成就することはできない。その葛藤に悩む主人公ピーター。
人々を助ける力があるのに使わないのも、とても、つらいこと。
今回の敵役は、不気味なアームをもつ男。病院でのシーンは異常な迫力で恐ろしいほど。
摩天楼の間を飛び回るスパイダーマンの疾走感は、より痛快さを増す。アクションシーンのスピード感の切れも素晴らしい。
電車のシーンをはじめ、感動して泣けた場面は、いくつもあり。
予想をあっさり裏切る、かえってリアルな展開も面白い。
オープニング、エレベーターのシーン、おばさんとのシーン、大家の娘とのシーンなど、印象的なところも多い。
すごいアクションに素直に喜び、人の弱さや優しさに感動する、単純な観客としては、これは見事な出来の娯楽映画だと思う。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・7・11(日)〕

☆☆☆☆2回目。初回ほどの感動はなかったが、よくできた娯楽作。あら探しすれば、いろいろと文句はつけられるが、娯楽映画に、そういうことは意味がない。
やっぱり街を飛び回るスパイダーマンの姿は、爽快!〔2004・7・24(土)〕


スパイダーマン3☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・5・6(日)〕


スパイダーマン:ホームカミング☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・8・20(日)〕

☆☆☆★2回目は吹替版で。ジェニファー・コネリーさんの声が聞けなかったことだけが、心残りだ。イオンシネマ 板橋にて。〔2017・9・6(水)〕


すばらしき映画音楽たち☆☆☆★ほとんど顔を見たことがない、映画音楽の作曲家たちを見られただけでも珍しい。(うれしい、じゃないんかいっ!?)
ハンス・ジマーは…ジョージ・ケネディのような(といっても若者は誰のことか知らんだろ)。
ジョン・ウィリアムズをわりと大きく取り上げていて、「ジョーズ」「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ〜」と、さすがに耳馴染みのある曲ばかり。
「E.T.」のラストシーンが流されていて、見ていて泣いてしまったよ。ふだん子ども向けと思って「ふふん」と鼻であしらっている映画なんだけど。
ジョン・ウィリアムズが、映画「ウエスト・サイド物語」の中の曲でピアノを弾いている、と聞いて、マジかよ!と驚いた。ホントなの?
アビー・ロード・スタジオでのオーケストラ録音の様子なども興味深い。オーケストラのメンバーは、楽譜を初見で演奏するんだって!?
ロンドンでは柔らかい音、ロスでは力強い音が録音できるとか。
サイレント映画でのオルガン演奏から、「キング・コング」のマックス・スタイナー、金管・木管楽器のオーケストラが特徴のアルフレッド・ニューマン、ジャズを導入したアレックス・ノース。
ほかに、マルコ・ベルトラミ、ジョン・バリー、エンニオ・モリコーネ、バーナード・ハーマン、ジェリー・ゴールドスミス、ダニー・エルフマン、トーマス・ニューマン…。
しかしまあ、よく、こんなに映画に合わせた音楽をつくれるよね、みなさん。
ジェームズ・キャメロン監督は、音楽がダメなら、どんな映画も台無しだ、と語る。まったく同感。〔2017・7・23(日)〕


素晴らしき哉、定年!☆☆☆★(タイトルは、DVDが出た際の邦題に変更しました。)マリリンが端役で出演した作品。日本ではDVDはおろか、ビデオも出ていない(と思う)。
Tさんに借りた外国版のビデオだから、日本語字幕がない。理解できるカタコトの英語を頼りに、ストーリーを想像しながら観るしかない。
だけど、おおまかな話は分かった。
65歳の老齢(定年?)を理由に会社を辞めさせられたおじいちゃんが、親会社の社長の顔を社員が誰も知らないのをいいことに、社長に化けて、解雇を撤回させる。
 当然、本物の社長が気づかないわけがなく、最後には、おじいちゃんの家に乗り込んでいくが…。
というメインストーリー。
中心のカップルはデヴィッド・ウェインとジーン・ピータース。
マリリンは、会社の重役ルイス・マッキンリー氏(アルバート・デッカー)の秘書ハリエット役。
 会議では速記してたりして、有能な秘書ぶりです。彼女が廊下を歩いていると、社員のデヴィッド・ウェインが、そちらのほうに目を奪われてしまう、というシーンも。
他の男とデートしているのをマッキンリー氏に見つかって、彼に嫉妬されるという展開。
マッキンリーさん、彼女に言い寄っても、いい返事をもらえてなかったんですね。その後、彼女に対して、ちょっと冷たい態度になってしまってます。妻子もいるのに、この男ってば…。
いけすかない上司に、アッカンベーをするマリリンが可愛い。
オープニングクレジットで名前が出るのは6番目で、出番は、ほんの数分。
他の出演者が、当時の20世紀フォックスおなじみの面々というか、マリリンとの共演が多い俳優も目立つ。
セルマ・リッター、デヴィッド・ウェイン、ジーン・ピータース、だもんね。
あとで調べたら、マッキンリー氏の息子役は、ラス・タンブリンだった! 「略奪された七人の花嫁」(1954年)、「ウエスト・サイド物語」(1961年)などで有名な俳優。言われてみると、なんだか見たことあるなと。(笑) この頃、まだ16歳くらい。
マッキンリー夫人役のコンスタンス・ベネットも、1920年代から活躍する名の通った女優さんだし、キャストは充実している。
原作はパディ・チャイエフスキー。他に「マーティ」(1955年)、「ペンチャー・ワゴン」(1969年)、「ネットワーク」(1976年)、「アルタード・ステーツ 未知への挑戦」(1979年)などのシナリオに関わっている。
製作・脚色のラマー・トロッティは、「わが心に歌えば」(1952年)の脚本、マリリンが出演した作品では「人生模様」(1953年)の脚色、「ショウほど素敵な商売はない」(1954年)の原作がある。
日本版DVD、どこかで出してくれないかな!〔2007・12・15(土)〕

マリリン端役作品。外国版のビデオで見たことがあるのみだったが、日本版のDVDが出て、やっと、ちゃんと見ることができた。
ストーリーなどは、前回書いた(1回目)を読んでいただくとして。
お金がないから結婚できないという彼に対して、そんなのいいから結婚したいというジーン・ピータースさん。彼女にそんなこと言われたら、私なら即OKですがっ!
やっぱり好きっす。彼女(も)。〔2013・8・6(火)〕


素晴らしき日曜日☆☆☆黒澤明監督作品。戦後の貧しい中を生きる若い恋人2人の、ある日曜日の出来事。男が情けなさ過ぎる気がしたが、時代を共有した者でなければ分からない感情があるように思う。ラストの音楽堂のシーンは印象的。
脚本は、私のベスト本の1冊「冬の花 悠子」の著者でもある、植草圭之助。〔2002・9・7(土)〕


素晴らしき放浪者☆☆☆ジャン・ルノワール監督の1932年作品。放浪者(といえば聞こえはいいが、要するに、路上生活者だね)が川に飛び込んだのを助けた男。男は、放浪者を家に泊めるが、この放浪者が食器は割る、床を水びたしにする、と好き勝手放題。
ブルジョワ(男の奥さんが自分で言っている)の家庭に、いきなり飛び込んできた自然児のよう。
おつにすましたブルジョワ家庭を掻き回しておいて、最後はお金もいらぬ、自由がいいんだ、となる。
ブルジョワなんかより、ノンキに暮らすのが、いちばんいいってか?〔2003・12・6(土)〕


スピード・レーサー☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・7・5(土)〕

☆☆☆☆1回目は字幕版を観たので、今度は吹替版を。
字幕では、スクリーンに表示できる文字数に制限があって、しゃべっていることのいくらかの部分は、文字にできないのだ。
だから、好きな映画なら、なおさら、2回目以降は、できれば日本語吹替えで一度は見てみたいのだった。
主な感想は1回目の記事をご覧いただくとして。
KAT-TUNの赤西仁が主役の吹替えなので、観客にはファンかもしれない女のコが多め。あとは子ども連れも多い。吹替え版キャストを記録しておく。
主役の若者、スピード・レーサー(エミール・ハーシュ)…赤西仁
スピードの彼女、トリクシー(クリスティーナ・リッチ)…上戸彩
スピードのパパ、パパ・レーサー(ジョン・グッドマン)…内海賢二
スピードのママ、ママ・レーサー(スーザン・サランドン)…藤田淑子
謎の覆面レーサー、レーサーX(マシュー・フォックス)…小杉十郎太
スピードをスカウトしようとする大企業の社長、ローヤルトン(ロジャー・アラム)…玄田哲章
スピードの弟、スプライトル(ポーリー・リット)…田中真弓
ディテクター警部(ベンノ・フュルマン)…桐本琢也
武者モーターズのオーナー、ミスター武者(真田広之)…古澤徹
スピード、レーサーXと組んでレースに出場する、テジョ・トゴカーン(Rain)…小野大輔
スピードの整備士、スパーキー(キック・ガリー)…松山タカシ
往年の名レーサー、ベン・バーンズ(リチャード・ラウンドトリー)…森功至
トゴカーンモーターズのオーナー、トゴカーン社長(トーゴ・イガワ)…小林清志
子どもの頃のトリクシー(アリエル・ウィンター)…矢島晶子
不正工作をするギャング、クランチャー・ブロック(ジョン・ベンフィールド)…たてかべ和也
など。
真田さんの吹替えの声は、やっぱり本人じゃなかったんだ…。
初めて観たときの興奮は、惜しくも多少さめた感じ。
客寄せのためもあると思うが、人気の若手スターに吹替えさせるのは、どうなのか。
弱っちい忍者を評して、パパ・レーサーが言う。
ニンジャじゃなくて、こりゃナンジャだ。…日本人以外で、このダジャレが分かるとは思えない…そう考えると、すごいよ、ウォシャウスキーブラザーズ監督(兼、脚本)!〔2008・7・13(日)〕


スプリング・ブレイカーズ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・10・21(日)〕


すべての道はローマへ☆☆★ジェラール・フィリップとミシュリーヌ・プレール主演だが、脚本がいまひとつ、すべってる。わざとらしいバラエティ番組のお笑いに近いような場面もある。〔2002・5・25(土)〕


スペル☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・11・15(日)〕

☆☆☆☆★いや、もう2度目も、ほんとに楽しめた。
TOHOシネマズ 日劇にて。詳しいことは1回目の感想へ。〔2009・1129(日)〕

☆☆☆☆★シンプルにして円熟、楽しく怖い、サム・ライミ監督の傑作ホラー。
…というのは、1回目の記事で書いた一文。
もうね、過去記事を読んでください。おばあちゃんが汚いところだけが難点か。〔2016・8・28(日)〕


スポーン☆☆☆鎧としての仮面が、自分の意志で覆われていく様が、面白い。でかい赤のマントをひるがえすCGもかっこいいぞ。〔2001・8・7(火)〕


スポットライト 世紀のスクープ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・5・8(日)〕


スミス夫妻☆☆★ヒッチコック監督が渡米して「レベッカ」「海外特派員」に続いて作った1941年の作品。
ヒッチは、親しい友人だった女優キャロル・ロンバードのために監督したという。夫婦のちょっとした仲違いの騒動を描いた純粋なコメディで、ヒッチには珍しい作品だ。
けんかしながらも、結局は仲がいいわけだ。
スクリューボール・コメディに、いまいち、なり損ねたような。監督というよりは脚本のせいだろうか。〔2003・4・29(火)〕


スラムドッグ$ミリオネア☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・4・19(日)〕


スリーピング・ボイス〜沈黙の叫び〜☆☆☆☆はじまって早々に泣いたよ。集団銃殺処刑だもの。なかには無実らしき人もいるのに、無慈悲。それが戦争だ。人間同士がやることなのだ。そうしたことを繰り返す。スペインは内戦(1936〜39)の結果、フランコ政権となり、敵対勢力はその後も弾圧されつづけた。
刑務所にいる姉、外部から姉を支える妹を軸に、過酷な歴史の渦中に生きる人々を描き、深い印象を残す。
スペインのアカデミー賞ともいわれるゴヤ賞では、助演女優賞(アナ・ワヘネル)、新人女優賞(マリア・レオン)、歌曲賞(カルメン・アグレダーノ)を受賞。
以下ネタばれ。
妹が姉の子を手渡されたとき、すぐに泣かなかったので、あれ? わかっていないのかな、と少し不思議にも思った。
でも、帰り道では彼女は泣いていた。姉の死を、もちろんわかっていたのだ。すぐには泣きださないことも、リアルな反応なのだと思い直した。
ショックを受けたあとから感情があふれて、泣き出すということだ。
それに、刑務所側も、よく赤ちゃんを妹に渡してくれたものだ、よかったなと思ったが、考えてみれば、育てる手間暇をかけてなどいられないだろうし、誰かに渡してしまえば簡単に一件落着だ。〔2014・12・6・(土)〕


300<スリーハンドレッド>☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・7・1(日)〕


300 <スリーハンドレッド> 〜帝国の進撃〜☆☆☆★「300<スリーハンドレッド>」は、それほどでもなかったという記憶があり、本作は映画館では観なかったのだけど、テレビで見てみたら、なかなか楽しかった。   
今度は「海戦」なんですね。
撮るのが大変だろうなあと、一瞬思ったけど、いまは特殊効果撮影で、いろいろ作れるのだろうから、それほどでもないか。
でも、こういう戦いがあったのか(もしれない)、と目の前で見せてくれるのは、おもしろい。
エヴァ・グリーンさん演じるアルテミシアは、ギリシャ人なのにペルシャ軍を指揮する「若き猛女(?)」なので、映画的にも見映えがするから、主役(のひとり)として置くのは正しい。
スカッとするほどの悪役で際立つ。
対する、ギリシャを率いるアテナイ(アテネの古名)のテミストクレスには、サリヴァン・ステイプルトンという、よく知らん人でしたが、まあいいでしょう。
血が(CGで加えたのでしょうけど)バシュビシュ飛び散る、スローモーションを交えての、刀での叩き斬り合い! 実際には嫌だけど、見ているぶんには、かっこよく決まる。
劇画だよね〜。
「300<スリーハンドレッド>」で描かれたテルモピュライの戦いとは、ほとんど同時進行の海戦だったようで、今回の作品のなかでもテルモピュライの戦いについては触れられている。
忙しかったらしいザック・スナイダーに代わって監督を受け持った、ノーム・ムーロって、誰? って感じですが、今後、どう活躍するか?〔2015・5・10(日)〕


ゼア・ウィル・ビー・ブラッド☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・4・29(火)〕


生活の設計☆☆エルンスト・ルビッチ監督はドイツ出身で、ハリウッドに渡り、ソフィスティケイテッド・コメディ(都会的で、軽妙、おしゃれな会話や物語、とでもいうのか)を得意とした。
彼の映画がBSであったので見てみた。じつは、タイトルさえ知らない映画だったのだが、出演者には有名どころが揃っていた。
脚本家のフレデリック・マーチと、画家のゲーリー・クーパーは友人同士。そこへ、女性のミリアム・ホプキンスが加わって三角関係に。彼女の元カレもいるので、合わせると四角関係だ。
マーチとクーパーどっちも好きだという女は、“no sex.”(ノー・セックス、エッチはナシよ)で3人で暮らす協定を結ぶ。
マーチの脚本の舞台上演が決まって、彼は舞台の近くに移り住むことになり、クーパーとホプキンスは2人暮らしに…。
さて、3人の微妙な均衡は保たれるのか…。
1人の女に翻弄される3人の男ども。ユーモラスに描いてはいるが、それほど面白いとは思わず。すいませんね、野暮で。
ギャグで笑わせるわけではないし、クーパーは見かけが真面目だから、何かやっても、おもしろみがないというか…。とぼけたことをしても、見ていて楽しめないというか。単なる私の印象ですけど。
女にしても、どの男がいいか迷ってないで、いいかげん、はっきりしたらいかが、と言ってみたいものである。
彼女の出身が、ノースダコタ州のファーゴ、というので、映画の「ファーゴ」じゃないですか!と。(それが何って、なんでもないけど。)
映画の中のパーティで、「20の扉」というゲームをやっているらしく、どんなものかと調べてみたら、回答者が何かを思い浮かべて、質問者は「はい、いいえ」で答えられる質問を20までして、それが何かを当てるものらしい。
答えが「生活の設計」だったら、「それは映画ですか?」「はい」。「それは最近の映画ですか?」「いいえ」なんてもの?〔2008・9・20(土)〕


世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す☆☆★さて、レイ・ハリーハウゼンの特撮もの。恐竜(「恐竜100万年」)、怪獣(「地球へ2千万マイル」)、大ダコ(「水爆と深海の怪物」)と観てきたが、お次は何か?
円盤と宇宙人である。
円盤は、多くの人が、ごく普通にイメージするであろう、まあるい形のもの。
宇宙人は、防護服を着ている。一度だけ、中の顔を見せてくれるが、これがどんな顔かは、ばらさないことにしよう。
主人公は、科学者とその妻。妻は科学者の元秘書だ。ありがち! 才色兼備の秘書がそばにいれば、独身男なら、ほっとくわけがないって。
それは話と関係ないが…円盤が堂々と現われて、地球を襲うのである!
この宇宙人は残酷な面があって、人を円盤からポイ捨てしたりする。
科学者は磁力砲を開発して、円盤に対抗する。
あのー、円盤を墜落させるのはいいのですが、そのせいで地球の建物が壊れてるんですけど…。ま、いいでしょう。背に腹は代えられない、ということでね!?
スピルバーグの「未知との遭遇」などで描かれた友好的な宇宙人ではなく、この頃の宇宙人は人類の敵、脅威としての存在であるのが普通だったのだ。〔2005・9・11(日)〕


清作の妻☆☆☆★若尾さん、いい!
どんどん出てくるね、見応えのある、あややの映画。
出てくるというか、ようやく機会を得て見ているだけだが。
呉服屋の隠居に囲われた暮らしの序盤。
お金持ちになって、村に戻るが、母親とともに村八分。
戦争から帰ってきた清作と好き合う仲となる。
しかし、日露戦争になり、またしても清作は召集されて…。
色っぽいし、いじらしいし、情念もある!
悪いのは、戦争じゃ!
大衆心理まるだしの村人たちの、いやらしさも。
「長い半年じゃった。…なるんじゃないかと思うた」
と清作が言うのだが、「…」の部分が消されていたのか、不明だった。放送禁止用語なのだろうか。それとも、元から?〔2016・12・27(火)〕


聖女ジャンヌ・ダーク☆☆★ジーン・セバーグがジャンヌ・ダルクを演じた、劇場未公開作品。
原作がバーナード・ショー、脚本がグレアム・グリーンという豪華版。
はじめにジャンヌ役の話がきたオードリー・ヘプバーンは、夫のメル・ファーラーに役がつかなかったので出演しなかったとか?(ファーラーは否定していたとのことだが。)
ジャンヌの英雄的な戦いを描かず、戦いの前のシーンの次には、いきなり彼女が捕まった後に話が飛ぶ。
たぶん、ジャンヌを火あぶりにした経緯や裁判を通して、宗教や信仰のことをメインにしたかったのだろう。
気弱な王太子にリチャード・ウィドマークが扮している。ニヒルな悪役が似合う彼が、こんな、へなちょこな役なのが面白い。
奇跡の勝利をあげて、王太子を即位させたジャンヌだが、最後には捕まって裁判にかけられてしまう。
自由がない終身刑は、死ぬよりつらいとして拒否、ついには異端として火刑になるわけだが、幽霊として登場して、他の者たちと語り合うのが趣向としては新鮮。
プレミンジャー作品でおなじみの、ソウル・バスのオープニングタイトルは、丸っこい鐘のような形の振り子が、たくさん並んで揺れている、というもの。やっぱり宗教色が濃いイメージ。
プレミンジャーとセバーグのコンビは、このあと「悲しみよこんにちは」をつくり、セバーグの短髪が「セシール・カット」の流行を生む。〔2009・11・28(土)〕


聖処女☆☆☆スペインとの国境に近いフランスの村ルルド。1858年2月。
貧しい家の娘ベルナデットは、ある日、洞窟の岩の上に貴婦人の姿を見る。
他の人には見えない貴婦人。彼女に会いに通うベルナデットについていく人々が増えて、群集になっていく。
「ルルドの泉」のことは耳にしたことはあるが、詳しいことは知らなかった。
先日観た「潜水服は蝶の夢を見る」でも、主人公が元気なときにルルドに行く場面があった。
役人などのお偉方は、世間的に問題だとしてベルナデットを調べたりする。
ところが巡礼者が増え、収入が期待できるようになると、村長(?)はホクホク顔だ。
政治家なんて、そんなもんさ。
主演のジェニファー・ジョーンズは、大物プロデューサーのデビッド・O・セルズニックに認められて、本作に推薦された。
清楚さを生かして、敬虔(けいけん)な少女を誠実に演じ、いきなりアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞。
彼女は、のちにセルズニック夫人となっている。
他に印象的だったのが、検察官を演じたビンセント・プライス。ホラー映画で多く活躍した人だが、顔つきも声も、なかなかいいのだ。一見、紳士的だが、役人根性の憎まれ役がグッド。
アカデミー賞では主演女優賞の他に、白黒撮影賞(アーサー・C・ミラー)、劇映画音楽賞(アルフレッド・ニューマン)、装置賞を受賞。
ゴールデングローブ賞では主演女優賞の他に、作品賞を受賞している。
宗教上の奇跡的な出来事と、ベルナデットの半生を、まじめに、地味に、良心的に描いた作品。上映時間は2時間半くらいあって長いけど、ちゃんと観られる。
監督はヘンリー・キング。彼は、「慕情」(1955年)でもジェニファー・ジョーンズを主演に迎えることになる。
他作品には「キリマンジャロの雪」(1952年)、「回転木馬」(1955年)、「陽はまた昇る」(1957年)などがある。
マリリン関連でいえば、「人生模様」(1952年)で「賢者の贈り物」編を担当した。〔2008・2・17(日)〕


青銅の魔人☆☆青銅の魔人、チャチだー。ガシャガシャ歩いてると、仮装した人が歩いてるみたい。怖くないもんね。子ども向きだった。
怪力のうえに、手から破壊光線を出したりして、すごいですね。
透明人間、怪人二十面相、明智探偵、少年探偵団などが活躍するが、最高のキャラは、旧主をいまも敬いつづける「爺」だったかも。〔2004・9・18(土)〕


西部開拓史☆☆☆タイトルからも想像できるかもしれないが、2時間半、豪華キャストの大作。
西部開拓に出た、ある一家の長女と次女がメインになって、話は進む。
長女がキャロル・ベイカーさん、次女がデビー・レイノルズさん。
デビーさんは娘時代の最初から、おばあちゃんになった最後まで出演するので、いちばんの主役といえる。
キャロルさんとラブラブになるのがジェームズ・スチュアート。
とにかくキャロルさんが美人なので、それだけで見ごたえあり!(そういう見方でいいのか? いいのだ。)
グレゴリー・ペックは、デビーさんと恋に落ちる。(ペックの役が、ヴァン・ヘイレンという名前なんだよね〜。)
デビーさんは、ミュージカル女優としての才能を発揮して歌もうたって楽しませてくれる。
キャロルさんの息子がジョージ・ペパード。南北戦争に行き、保安官になり…。
ペパードの子どもも出てくるから、4代にわたる家族の物語だ。
イーライ・ウォラックが悪玉の役、セルマ・リッターさんも出演するし、ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、リチャード・ウィドマークといった主役級スター、ほかにもリー・J・コッブ(保安官)、キャロリン・ジョーンズさん、カール・マルデン(姉妹の父)、ロバート・プレストンの名前がオープニングで出る。
さらに、ナレーターはスペンサー・トレイシー。
監督はヘンリー・ハサウェイ、南北戦争のシーンをジョン・フォード、鉄道シーンをジョージ・マーシャルと、合計3人。
撮影監督も4人。
感動などとは違うけれども、まさに開拓史。
いかだの川下だりや、牛の暴走の迫力は見もの。
とにかく、人材を豊富に使っているから、スターを見て楽しめる。
西部への入植、ゴールドラッシュ、ほろ馬車隊、インディアン、南北戦争、保安官、鉄道の敷設、列車襲撃などなど、いかにして西部が開拓されていったかを雄大に振り返って見せてくれる映画だった。〔2012・2・5(日)〕


西部に賭ける女☆☆★ソフィア・ローレンとアンソニー・クインの主演。「若草物語」のマーガレット・オブライエンの女っぽさは良かった。
ソフィア・ローレンのウエストの細さは驚異的、信じられないほど。くびれた花瓶みたいだ。
インディアンの描き方なんて、昔ながらの差別的な扱いで、いま見るとシラけてしまう。監督は大物のジョージ・キューカーなのだが、話に締まりがなくて、あまり面白くはない。〔2004・1・17(土)〕


西部の男☆☆☆★ウィリアム・ワイラー監督、ゲーリー・クーパー主演の西部劇。柵を作って土地を囲おうとする農民と、柵を壊して牛を放牧したいカウボーイの対立。西部の開拓には、この争いが常にあったのか。自称判事ロイ・ビーンを演じたのは、とくに西部劇では名脇役の、ウォルター・ブレナン。ロイ・ビーンが、まだ会った事がないけれども、心から恋焦がれていた女優の名は、リリー・ラングトリー。イギリスの女優で、アメリカを巡業していた。クーパーがいいかげんな裁判で首吊りにされそうになると、リリーの髪の毛を持っているとウソをつきロイ・ビーンの気をひいて、死刑が延期になったりする。ウォルター・ブレナンの、ワルだが憎めない、恋する男の純情さがいい。クーパーの相手役ドリス・ダベンポートも魅力的。〔2002・4・14(日)〕


世界中がアイ・ラヴ・ユー☆☆☆ニューヨークのリッチな弁護士一家を中心にした恋愛話をミュージカル仕様にした、ウディ・アレン監督作品。
はじめっからエドワード・ノートンが歌い、中盤にはジュリア・ロバーツも歌い、ティム・ロスも歌い、終盤にはゴールディ・ホーンが歌い、というふうに、スターがあまり上手でなくても歌っているという売りがある映画。いや、ゴールディは上手だったよね。
ドリュー・バリモアは吹き替えというウワサもあるが、どうなんだろう。
ラストは、ゴールディ・ホーンとウディ・アレンのダンスシーンがあり、ワイヤーでゴールディを吊っているのだろう、時々彼女が宙を舞う、夢幻的なダンスに仕上がっている。
そのダンスの曲が、なんと「アイム・スルー・ウィズ・ラヴ」。
マリリン(・モンローさん)が「お熱いのがお好き」で歌った失恋ソングだ。
ダンスの前には、ゴールディが歌ってくれる。
この歌、中盤でアレンも口ずさむし、ナタリー・ポートマンなども口ずさむ。
うれしいです!
映画タイトルにもなった「世界中がアイ・ラヴ・ユー」は、マルクス兄弟の映画「御冗談でショ」(1932年)で使われた曲。
本作では、アレンたちが終盤、グルーチョ・マルクス・パーティーに出かける。曲だけでなくて、ちゃんとマルクス兄弟にもオマージュを捧げているわけか。このパーティー、グルーチョっぽいヒゲなどの仮装をしなければいけないのだが、ゴールディの扮装は可愛かったです。
彼女は最近は女優ケイト・ハドソンの母親としても有名で、この映画のときは50歳くらいだが、なんと、きれいなことか。
「アイム・スルー・ウィズ・ラヴ」の曲を大きく取り上げた点、ゴールディやナタリー、ドリュー、ジュリアなど、惜しげもなく綺麗どころを見せてくれた点は買う。(笑)
やはりマリリンの歌「ダイヤは最高の友」(邦題いろいろあり)でおなじみの、宝石店ハリー・ウィンストンが、ミュージカルシーンのひとつで舞台になった(本物じゃなくセットだとは思うけど)のも、うれしかったよ。〔2009・7・18(土)〕


世界侵略:ロサンゼルス決戦☆☆☆★エイリアン相手の戦争。おもしろかったよ。
流星群の突入かと思ったら、なんと宇宙人の侵略だったんですね。
世界12か所の主要都市を襲ってくる。トーキョーは…出てきたっけ?
海兵隊の1チームが、避難が遅れた市民を救出するためにロス市街に乗り込むが、敵の攻撃を受けて…。
引退を決めながら、この非常事態に対処することになったアーロン・エッカートの二等軍曹。かっこいいす。顔どろまみれ、いいっす。
脱出サバイバルのスリルもあるし、ドンパチ戦争しまくりは現実ではイヤだが、映画だから楽しい。
エイリアンに弱点があったり、案外と武器が強力すぎないから、いい勝負ができてます。強すぎちゃったら、一瞬で終わりですからねー。
ミシェル・ロドリゲスが偵察に来た技術将校なのに、いつのまにかバリバリの戦闘兵のようになってる。(苦笑)
最後の決めどころも、持ってっちゃうんだから、さすが、戦う女が似合う人です!
後半から、泣ける場面が続いて、単純なワタシは5段階にも分けて涙したのだった。
「退却 No!」という合言葉が字幕にあったが、英語としては“Retreat Hell”と聞こえる。「退却だと? クソ食らえ」ですね。
こんな侵略が現実になりませんように。〔2012・12・22(土)〕


世界にひとつのプレイブック☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・3・9(土)〕


世界の終り」(「マスターズ・オブ・ホラー」より)☆☆☆「マスターズ・オブ・ホラー」というシリーズの中の1本。1時間弱にまとまっていてテレビ向けらしいから、気楽に観ることができる。
この映画の内容を聞いて、これって、セオドア・ローザックの「フリッカー、あるいは映画の魔」と似てる! とすぐに思った。それほど特徴のある話なのだ。
サブリミナル効果を隠した、悪名高き、幻の映画を探す主人公という設定や、彼が映画館を経営していることなどは、最も似ているところ。
脚本家がローザック氏の本を知っていた可能性は大きいだろう。でも、面白いアイデアは、大いに膨らませて活用したらいいのだ。
この映画、簡単に言えば、映画そのものに悪魔的な魅力がある、という話で、その映画に関わる人々に、どんな惨劇が起きるか、というところが一番の興味。
ショッキングな殺害シーンもあり、そこは私は好きではないが、ホラー好きのファンにはオイシイ場面なのかもしれない。
「シッチェス映画祭で一度だけ上映された映画」などというセリフがあった。シッチェス映画祭は、恐怖映画の上映で有名だったはずで、こういうセリフがあると、映画ファンとしてはニヤニヤしてしまうところだ。
ただ全体として、基本アイデアを、すでに別の小説の形として知っていたのが、映画を観たときのインパクトに多少欠けてしまったかと思う。
映画自体の魔力という、映画作家にとって、本質ともいうべき題材は、大物ジョン・カーペンター監督にふさわしい。
ちなみにカーペンター監督は「ハロウィン」(1978年)、「ザ・フォッグ」(1979年)などで有名。「ヴァンパイア/最期の聖戦」(1998年)も楽しかった。B級っぽいノリの映画でも、映画が好きな気持ちにあふれた作品が多い、一目置くべき監督である。
ジョン・カーペンターは自分で自分の映画の音楽を担当することもあるのだが、今回は息子のコーディ・カーペンターが音楽担当。父の才能を受け継いだか。「マルホランド・ドライブ」や「サスぺリア2」を思わせるメロディラインには、つい、聞き耳を立ててしまった。
原題の“CIGARETTE BURNS”とは、映画上映時にフィルムを切り替えるときに画面の右上に出る丸い印。タバコの焼け焦げみたいだから、シガレット・バーンズ。これを目印に、次のフィルム巻(ロール)をスタートさせるわけだ。〔2007・2・25(日)〕


赤々煉恋☆☆☆☆いま放送中の朝ドラで主役とその友人の2人が、この映画にも出ていると知って見てみた。   
「せきせきれんれん」と読みます。
高校生の太鳳(たお)ちゃん、たまにしか学校に行かずにフラフラしてる…と思ったら、なんと、そういうことだったんですね。
何も知らずに見ることって、素晴らしい。
見ているうちに、驚きがありますから!
本作も、できれば、なにひとつ、作品紹介を目にしないまま、見たほうがいいと思います。
ポスターやキャッチコピー、チラシでさえ、一目見たら、わかってしまうことなのですが、でも、もしも、わかってしまっても、見たほうがいいとは思います。
あ、そうだ、下記の参考リンク先にも、映画を見る前には行かないほうがいいですね。
原作が、あの人だと後で知り、なるほど、そういう傾向のものを書く人だよね、と納得。
生きることについて、きっと何かしら考えさせられる。
素直、素朴な演技、演出が心に残る。…となると「虫男」がユニークすぎる気もするが…。〔2015・6・5(金)〕


赤裸々な事実☆★スキャンダル記事をネタに有名人を脅して金を取ろうとする男に対して、被害者たちがドタバタ騒ぎを繰り広げる。ピーター・セラーズは被害者側で、変装も見せる。〔2004・4・25(日)〕


絶叫のオペラ座へようこそ☆☆☆ホラーとミュージカルの合体?
と言われて考えたのが、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」というのがあったな、と。
でも、こちらは、もっと俗なスプラッターだった。
ホラー風なのはオープニングと終盤にまとまっていて、あとは若者たちが「オペラ座のたたり」を上演するのでミュージカル的になるわけです。
ヒロインはアリー・マクドナルドさん。画像、上と下。カブキっぽさを取り入れた劇なので、顔が下のようなことに。
(以下、R-18指定文) 演出家が、白塗りにする日本の伝統芸能だ、というと、若者のひとりが「ブッカケ!?」と答えちゃってます。
カブキみたいなマスクでヘビメタを歌う犯人、まるで、バンドのKISSのような?
「ロッキー・ホラー・ショー」などのミートローフが出ていて、ご老体のはずなのに、がんばっています!
それに、ミニー・ドライヴァーさんもご出演じゃないですか!(画像、下。仮面の人ではないです、もちろん)と思ったら、最初だけの登場でした。
ラストは、びっくりした! 心臓に悪い。来るぞ来るぞ、と思っていながら、そう来るとは考えていなかったから、もう!〔2016・2・27(土)〕


セックス・シンボル☆☆★マリリン友達、略して「マリ友」(略さなくていいって?)のTさんから借りたビデオ。
コニー・スティーヴンスが演じる女優ケリー・ウィリアムスの半生を描く。
名前はケリー・ウィリアムスだが、モデルになっているのは完全にマリリン・モンローさんだ。
薬と酒におぼれて撮影に支障をきたし、映画会社に解雇されたケリー。
夜中に精神科医などに電話をかける、彼女の最期の日の場面から、過去のさまざまな日々に物語が飛ぶ。
音楽がフランシス・レイ(「男と女」〔1966年〕「白い恋人たち」〔1968年〕など)で、いかにも彼らしいメロディが流れるのが懐かしい。
ケリーの周囲には有能なエージェントがいたり、元スポーツ選手、政治家、芸術家と出会ったり。人物名や映画名は違うけれど、ちまたで言われているマリリンの人生遍歴と同じなので、その中身を知っている私としては、見ていて新鮮味はない。
では、映画の出来はどうかというと、マリリンの半生をなぞったものにすぎず、演技面でも、それほど見るべきものはない。
政治家の役で、「バス停留所」でマリリンの相手役ボーを演じたドン・マレーが出演、そして、ゴシップニュースのキャスター役で、ハリウッドで駆け出し女優時代にマリリンとルームメイトだったことがあるシェリー・ウィンタースが出演しているのは注目。
また、マリリンが、父親だったらいいと思っていたクラーク・ゲーブルの写真が壁に貼ってあったのは、細かい工夫ではあった。
主演のコニー・スティーヴンスは歌手としても有名。(彼女のファーストヒット“Sixteen Reasons”〔あなたを好きな16の理由〕は「マルホランド・ドライブ」で使われ、とても印象深い曲だ。)
彼女が本作に出たのは35歳くらいのときで、マリリンの享年(36)と、かなり近かった。〔2008・3・20(木)〕


セッション☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・5・17(日)〕


セデック・バレ 第一部 太陽旗☆☆☆かつて、台湾が日本に割譲されたことがあり、反乱もあった、ということを知らなければ、驚き、衝撃を受ける映画かもしれない。
二部作に分かれた大長編なので、録画したあとも、ずいぶんと、そのままにしておいた。
つまりは、あんまり興味がないのである…。
第一部は、反乱を起こすまで。
1930年に起きた、霧社事件といわれるものだ。
台湾映画ながら日本のキャスト・スタッフも参加していて、どのようなスタンスで描くのか、台湾寄りなのか、日本側もちゃんと描くのか、については、だいぶ公平な視点のような気はした。
実際の事件がベースだが、物語をそのまますべて鵜呑みにはせず、どの部分が真実だったんだろうなあと考えてみるのは、いつもの自分の姿勢である。
本心では拒みながらも従うとなれば、どうしたって、感情のわだかまりが蓄積する。
異なる文化、立場をもつ者どうしの衝突は、きっかけがあれば起き得る。
そして、最終的には人間関係って、国籍ではなく、「その人自身」が問題なんだよなあと思うのであった。〔2014・7・13(日)〕


セデック・バレ 第二部 虹の橋☆☆☆第二部は、事件が始まってから以後。
ほぼ全編、戦いである。
駐在所を襲い、学校の運動会を襲撃したセデック族は、自分たちのホームグラウンドである山岳地帯に引き上げて、日本軍をゲリラ戦で迎え撃つ。
日本軍は、飛行機や大砲、ついには、試験段階の、びらん剤の毒ガス(ルイサイト)まで投入し…。
事件を起こしたリーダー格のモーナ・ルダオは、誇りをかけて、いかに死ぬか、を口にするが、そのために結局、女たちも死ぬことになるなんて、やるせなさすぎる。
男は、バカだ
セデック族のなかでも、日本軍の味方となる者たちもいて、同じ部族どうしでの殺し合いとなるのも悲惨なことだった。〔2014・7・13(日)〕


11′09″01/セプテンバー11☆☆☆「セプテンバー〜」として、「せ」の項目に入れておく。
サミラ・マフマルバフ(イラン)、クロード・ルルーシュ(フランス)、イドリッサ・ウェドラオゴ(ブルキナファソ)、ユーセフ・シャヒーン(エジプト)、タニス・タノビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、ケン・ローチ(イギリス)、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(メキシコ)、ミラ・ナイール(インド)、アモス・ギタイ(イスラエル)、ショーン・ペン(アメリカ)、今村昌平(日本) という11人の監督が、11分9秒1の作品で、01年9月11日を語る。
それぞれに、いろんなアプローチをしているが、いちばん胸を打ったのは、乗っ取られた飛行機の乗客がかけた電話の声。愛してる、と電話の向こうに伝える女性。映画のなかで使われた音声だが、皮肉にも、どんな作り物も、本物には勝てないと、それだけで思わせる。
ルルーシュ監督は、男と女だ。
ウェドラオゴ監督作は、ビンラディンそっくりの男を子どもたちが捕らえようとするのがユーモラスで面白かった。
ローチ監督は、アメリカが関わった、73年9月11日のチリの流血クーデターを語る。
ペン監督作品は、最後の光と影が印象的。
今村監督の作は、太平洋戦争終盤の話。ひとつだけ古過ぎないか?〔2002・9・15(日)〕


ゼブラーマン☆☆☆☆おもしろい!
さえない先生が、ストレス解消の意味もありそうで、はじめのうちは自分で衣装を作って、コスプレでゼブラーマンになっているとは、おもしろいアイデア。
それが、敵に出会って、なぜか本物のような力を発揮して、強くなっていくのが何とも痛快。
強い思いは夢を現実にする、というパターン。
哀川のアニキが、じつにいい。さえない先生、さえないお父さんがヒーローに。
マンガみたいな敵をはじめ、B級シュールな、力抜け感いっぱいな、ヒジョーのゆるい展開のなかで、中年お父さんヒーローが、かっこいい。
間の取り方などは、ばかばかしさの半歩手前で、なるほど、後の「ヤッターマン」につながる資質をもった監督さんだと納得。
鈴木京香さんの、ゼブラナースのコスプレバストも素晴らしい。(マスクをつけているけど、まさか替え玉ではあるまいな。)
「すっかり草食になっちゃって」などの台詞で笑い、「お父さん、がんばって」などで泣き、「おれの背中に立つんじゃねえ」「白黒つけたぜ」の決め台詞が、かっこいい。
脚本が宮藤官九郎。なるほど、こちらも、ただものではないと思える。
じつは、仲 理依紗さんがゼブラクイーンを演じる2作目を映画館で観たいな、と思って、1作目を見ておこうと考えたのだが。もう映画館でやってないか。名画座に来ないかな?
でも、なんで「ゼブラマン」じゃなくて「ゼブラーマン」なんだろう。呼びやすい?〔2010・7・31(土)〕


蝉しぐれ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・10・23(日)〕


セラフィーヌの庭☆☆☆★フランスに実在した素朴派の女流画家セラフィーヌ・ルイを描く。セザール賞で作品賞など7部門を受賞した。
昼間は家政婦やら、いろんな仕事をしている普通のおばちゃんが、家に帰ると、自己流の独特の絵を描いている。
多少、頭が働かないように見えるが、守護天使を信じて、お告げにままに働き、絵を描く。
絵のインスピレーションは上から降りてくる、という。
作品がドイツ人の美術商の目にとまるが、戦争が始まり、美術商はフランスから逃げなくてはならなくなった…。
彼女が絵を描いていたのは、有名になろうとか、お金を得たいからではない。
ただ、描いていた。
美術商の目にとまったのはいいが、戦争や、やがては世界恐慌という、運の悪さがあった。
画家というのは、なんだろう?
初めから、職業として志すのもあるだろうが、本来は、ただ描きたいから、表現したいから、ではないか。
セラフィーヌは、見出されて、いわば持ち上げられ、落とされた。
見出されなかったら、そのまま、ひっそりと絵を描き続けていたのだろう。
人の運命、幸せは、何が左右するのか、数奇なものだと思った。
もうひとつ、独特な才能をもつ人は、精神構造も独特、な気がする。
凡人のほうが幸せだなあ。
主演のヨランド・モローさん。予備知識なしに見始めたせいもあって、ほんとに普通のおばちゃん、というか、セラフィーヌさんのように思えて、女優さんの域を超えていた。〔2012・6・29(金)〕


セレンディピティ☆☆★いままで、あまり印象に残っていなかった(それほど彼女の映画を観てはいないけど)ケイト・ベッキンセールが可愛い。吸血鬼であり暗殺者を演じる評判の新作「アンダーワールド」が楽しみ。
セレンディピティとは、「幸せな偶然」の意味。束の間の出会いだけで別れた男女が、再び会うことができるのか。
でも、お互いに婚約者がいて、それも、結婚直前で迷うのは、どうかと思うぞ。
ニューヨークのデパート「ブルーミンデールズ」や、ホテル「ウォルドルフ・アストリア」が登場。「セレンディピティ3」というレストランも実際にあるらしい。〔2003・11・1(土)〕


ゼロ・グラビティ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・12・13(金)〕

☆☆☆☆2回目、観ました! ユナイテッド・シネマ としまえんにて。
やっぱり、すごい映像でしたー!
丸い水滴は…涙!
音楽も、よかった。〔2013・12・23(月)〕

☆☆☆☆すごいです。
観るのは3回目だけど、すごい映画ですよ、本当に。
TOHOシネマズ ららぽーと富士見にて。今回「TCX(R)」 (TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)の大きなスクリーンと、DOLBY ATMOSのサラウンドな音響で観たから、なおのことだと思うのだけれど。
音が右から左へ、などと移動するのが、はっきりと分かる。
ふと、これをテレビで見たら、どうなのかなあと考える。これほど圧倒的な臨場感はあるだろうか。
じつは録画してあるけど、まだテレビ画面で見たことはないんですよね、がっかりしそうで。〔2015・4・11(土)〕


007/美しき獲物たち☆☆☆シリーズ14作目。ロジャー・ムーアのボンド最終作だ。
オープニングは、またまた、スキーの追っかけ。また片足スキー!と思ったら、スノーボード風に。音楽がビーチ・ボーイズだ。(笑)
最終的に、潜水艦で逃げるが、その操縦を美女が担当。メアリー・ステイヴィンさん。役名はキンバリー・ジョーンズ?
彼女、前作でも女性軍団(オクトパシー・ガールズ)のひとりとして出演していたとか?
ソ連のスパイとしてボンドと再会するのが、ポーラ・イワノヴァ役のフィオナ・フラートンさん。
このときに、ジャパニーズ・リラクゼーションという名目のホット・バスに、ふたり一緒に入っている。こんな施設があるのか!?
真打ち登場がステイシー・サットン役のタニア・ロバーツさん。
彼女はテレビの「チャーリーズ・エンジェル」の最終シーズン(1980年〜)に出ていた。黒い髪をブロンドに染めての登場。美女だな〜。まさに、
惚れてまうやろ!
ステイシーの家での格闘シーン。
ボンドが高価そうな壷を手にすると、ステイシーが割らないで!と叫び、そのたびにボンドは壷を置きなおすのだが、今度はステイシーに壷を渡すと、彼女が敵の頭に壷を叩きつける。自分で割ったんだから文句は言えない。(笑)
特筆すべきは、悪の手先のボンドガール、グレイス・ジョーンズさん。
黒豹のごとく鍛えられた肉体、トレーニング時の超ハイレグには驚いた!! 重量挙げのように両手で男を持ち上げる怪力です。(笑)
悪の親分は、クリストファー・ウォーケン。最悪の非情キャラ。狂ってる。精神的モンスター。ここまで自らの手で殺戮をした悪役は、シリーズ初のはず。
エッフェル塔、ゴールデンゲートブリッジでのアクション、消防車でのカーチェイスなど、見せ場は充分。
音楽はジョン・バリー、主題歌はデュラン・デュラン。時代が分かるよねえ。
ムーア・ボンド、おつかれさまでした。ユーモアいっぱいの軽妙なボンド、楽しかったです。
マニーペニー役のロイス・マクスウェルさんもこの作品が最後。自ら降板を申し出たという話も。お年を召したから、しょうがないけど…。彼女にも本当にお疲れさま!ですね。〔2011・10・30(日)〕


007/黄金銃を持つ男☆☆☆007映画の第9作。敵のクリストファー・リー、その手下の小人エルヴェ・ヴィルシェーズの存在感が、なかなかよい。
女性歌手ルル(この映画でしか私は知らない)が歌う主題歌は、公開された1974年当時から私は知っていて、パンチの効いた曲で好きだった。
再見したあとの今も頭の中で、この歌が時々鳴っている。次作を見たら、その主題歌が代わりに頭に残るかもしれないけど。
黄金の銃、特注の黄金の銃弾を使う殺し屋スカラマンガ(クリストファー・リー)。
ボンドは、スカラマンガの雇い主に接触する。
香港かどこかだと思ったが、雇い主の邸宅に、なぜか力士が2人! イェース、スモウレスラー。(笑)
モーターボートで追っかけっこをしていると、観光にきていた、あの保安官(クリフトン・ジェームズ)が登場! 前作「007/死ぬのは奴らだ」でも活躍したおじさん、連続出演だ!
しかも今回は、ボンドと一緒にクルマに乗って悪者を追いかける! 
いいですね、この遊び加減。
でも、クルマがキリモミ状態で1回転着地するときの効果音は、ふざけすぎではなかろうか。あれじゃ、あのスタントを「お笑い」そのものに、おとしめているみたいだよ。
ボンドガールのメインは、ブリット・エクランド(諜報員メリー・グッドナイト役)とモード・アダムス(スカラマンガの女アンドレア・アンダース役)。
グッドナイトは、タンスに押し込められたり、車のトランクに押し込められたりなど、ドジで、おちゃめな、かわいい系でグッド。
アンドレアのほうは美女系。
スカラマンガの手下のニックナック(エルヴェ・ヴィルシェーズ)、よく見ると、顔の雰囲気が三谷幸喜さんに似ているような…。〔2010・7・4(日)〕


007/オクトパシー☆☆☆シリーズ13作目。まあまあ、面白い。
同じ1983年に、番外編の「ネバーセイ・ネバーアゲイン」がショーン・コネリー主演で公開されている。(これは、キム・ベイシンガーさん、バーバラ・カレラさんなどが出ているから、あとで見ておこうか。)
「オクトパシー」初めのシーンに登場するボンド・ガール、ティナ・ハドソンさん。ボンドを助けるために、お色気で兵士の目を引く。
前作に続いてジョン・グレン監督。遊びはするけど、基本は手堅い感じ。
で、オープニングのアクションシーンは、車の中からジェット機が登場。うん、やっぱりボンドシリーズは、やってくれるな〜と笑って喜んで見る私。
ジャングルでの追っかけは、トラは出るわ、ヘビは出るわ、ワニも出るわ、ヒルまで出た!(痛い)
クリスティナ・ウェイボーンさん。体に巻いた、長〜い衣装を手すりに結び付けて、2階から「ゆら〜り」と降りていくシーンは、夢のように素敵だったよ。
写真を見ると、おでこが広いな〜。スウェーデン出身のようです。
ジェット機やトラもあるが、おおげさなだけではない。ちゃんとしたところ(?)も。
格闘シーンは、汽車の上とか飛行機の上とか、生身の対決の演出に力が入っている。
インドでのカーチェイスは、インドならではの風俗を取り入れていたりして面白い。
運転したインドの兄ちゃん、けっこういい感じだったのに…。
終盤は、戦う女たちが見せ場。ボンドも顔負けの活躍だ。
そのボスを演じるのが、オクトパシー(モード・アダムス)。
アダムスさんは「007/黄金銃を持つ男」(1974年)にも出演している。
なんで2回目? ほかには候補がいなかったのか。いや、彼女の貫禄は、いいと思うけどね。
本作、音楽はジョン・バリーに戻った。歌がリタ・クーリッジさん。
SEIKO、SONYの文字が目立ってました。
ロジャー・ムーア、初めのシーンで、ほほのあたりがシワシワに見えて、お年だなあと思えてしまった。
長年ボンドやってきたもんねえ…。
あ、そうそう、今回Qが出番多かったよね?〔2011・10・23(日)〕


007/カジノ・ロワイヤル☆☆☆☆記事のタイトルを見たら、いまの時期、きっと新しい007映画だと思うでしょうね…。
違います! カジノ・ロワイヤルには、れっきとした前作があるのです! オールスター・メンバーによる、パロディの大傑作が!
下記の出演者を見てもらえば分かるように、ものすごいスターが出てますよ。一応、活躍度が大きい順を基本にして、好きな順も加えて、並べてみました。
当時、007の原作は、この「カジノ・ロワイヤル」1本の権利だけが、違うプロデューサーの手に渡っていて、彼は、ものの見事にパロディ映画にしてしまったのでした!
監督が5人! 大物監督のジョン・ヒューストンが出演までしているのが、すごい。
彼がどの程度、監督したのかは分からないけどね。(たぶん、ちょっとだけだろう。自分が出ているシーンだけかも?)
音楽が素晴らしい。担当はバート・バカラック。
ダスティ・スプリングフィールドが歌う「恋の面影」(“The Look of Love”)なんて聴いてごらんなさい、ロマンティックなムードに、とろけちゃいます。知らない人、いないでしょう。絶対、聞いたことありますよ。
メイン・タイトルの曲も、ごきげん、そのもの。メイン・タイトルを繰り返すエンディングも、歌が一部入って、おしゃれ!
私にとっては、映画音楽のオールタイム・ベスト10には入りますね、本作は。
ふざけた演技など、しそうにないデボラ・カーが、真面目に、ふざけた演技をしているなんて、面白いにもほどがあるでしょ。彼女が尼僧になる、というのは「黒水仙」のパロディだし。こういうお遊びには、ニヤリとしちゃいます。
ピーター・セラーズはお得意の変装も見せてくれるし、ウディ・アレンは気弱なキャラクターでおかしな演技をやるし。
ボンドの敵ルシッフルを演じるオーソン・ウェルズは嬉々として、いかさまバカラ&うさんくさい手品をやってたり。
女性陣は、紹介済みの、大人の女デボラ・カーをはじめ、本物の初代ボンドガールのアーシュラ・アンドレス、ボンドとマタ・ハリの娘マタ・ボンド役のジョアンナ・プティット、捕われ娘ちゃんのダリア・ラヴィ、マニーペニー(の娘)バーバラ・ブーシェ、ちょい役だけど印象的な「ミス太もも」ジャクリーン・ビセット、どこに出てたか分からないけどキャロライン・マンローなど、色とりどりで楽しめます。
腕時計の秘密兵器をテストする場面、操作を間違えたところで、「お熱いのがお好き」の名ゼリフ。“Nobody's perfect.”と来たもんだ。「完璧な人間はいない」ということですね。本作では「誰にでも間違いが」という意味で、そういう訳になってたけど。
ベルリンへタクシーで行って、西か東か? 西なら行こう。なんて、ベルリンの壁があった時代のユーモアですね。
ラストは、どたばたの大騒ぎ。インディアンの描写は陳腐すぎて、多少差別を感じて気にいらないが。ここでジョージ・ラフトやジャン=ポール・ベルモンドがゲスト出演。
ピーター・オトゥールがピーター・セラーズに向かって「あんた、リチャード・バートン?」と聞くと、ピーセラが「いや、ピーター・オトゥールさ」と言い、オトゥールが「じゃあ、あんた最高だよな!」と返す、なんて場面もあるぞ。
ナンセンスなのも、これくらい豪華に、真面目にやってくれると、敬意を表さずにいられない傑作。
WOWOWが、007新作公開に乗っかって、この「カジノ・ロワイヤル」を放送する。
12月2日と13日の朝。まあ、観てください。こんな映画とは思わなかった、と、だまされる人も多いんだろうなあ。(笑)
でも、こういう映画を面白がるのが、いいんです。〔2006・11・23(木)〕


007/カジノ・ロワイヤル(2006年)☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・12・9(土)〕


007/消されたライセンス☆☆☆★いままで見た007のなかでは、ずいぶん楽しめたランク。
親友のCIAエージェント・フィリックスの結婚式を前に、派手な空中アクションからスタート。
今回は、友人夫婦に危害が及び、個人的な恨みゆえに、殺しのライセンスを返上してまで、復讐に突っ走るボンド。
〇〇〇が殺されるなんて、ひどい!と思ったけど、だからボンドの復讐心にも同感できるわけだ。
キャリー・ローウェル、タリサ・ソトの、ふたりのボンド・ガールは、よかったです。ボンドをめぐって、キャリーは相手に嫉妬しちゃったりしてます。
Qが秘密兵器を渡すだけでなく、ボンドのアシスタントにつくのも、おもしろい。
チンピラ風な若造だけど凶悪そうな敵が、二十歳そこそこの若いベニチオ・デル・トロなのも、お楽しみ。
オープニング主題歌は、どうも、さえない。歌うのは、グラディス・ナイト。エンディングの歌は、パティ・ラベル。〔2013・11・10(日)〕


007/ゴールデンアイ☆☆☆シリーズ第17作。
ボンドはピアース・ブロスナンに交代して、6年ぶりに復活だ。
ボンドガールは、まず、イザベラ・スコルプコさん。
プコプコと言いにくい名前だが、かわいいので、いいでしょう。ロシアの方なんだけど、爆破された基地の生き残りで、ボンドと行動をともにする。
もうひとり、ファムケ・ヤンセンさん。
オナトップという、すごい役名で、超ど級のSです! アブナイです! マシンガンで殺しまくるわ、オトコを襲うわ、困ったもんです。
5年後に、X-MENの一員になるとは思えません! ただ、アラン・カミングも出演しているので、将来のX-MEN仲間同士だなーと思って見ると感慨深いものがあるような…ないような。
ボンドの上になるにしても、イザベラは優しく、ファムケは怖いです。いかにも「ファムケ」って感じですね。(どんな感じや?)
ボンドの上司Mは、ジュディ・デンチさんが初登場。Mの経歴として、経理士とか発言していましたね。マネーペニー役も、サマンサ・ボンドさんに交代。
戦車でクルマを追跡するカーチェイス(戦車だけどカーチェイス)が派手でよかろうもん、と思います。めちゃくちゃでんがな。おもろいけど。
ブロスナン・ボンドは、ちょっとソフトだけど、役に合っていると思います。
オープニング主題歌はティナ・ターナーさんなのに、エンディングの歌は、音楽担当のエリック・セラが自分で歌ってる。なんでやねん!ってことですよね。〔2013・12・21・(土)〕


007/ゴールドフィンガー☆☆☆オープニングタイトルでの、シャーリー・バッシーの迫力ある歌。いいね〜!
ジョン・バリー(作曲家)のオーケストラもいい。
ボンドがゴールドフィンガー(ゲルト・フレーべ)を監視、カードでの彼のイカサマの邪魔をする。
ゴールドフィンガーのイカサマに協力していたジル・マスターソン(シャーリー・イートン)と、よろしくベッドインしたボンドだが、ゴールドフィンガーの部下オッド・ジョブ(ハロルド坂田)に襲われ、ジルは金粉を全身に塗られて殺されてしまう。
有名な「全身金粉」シーン。皮膚呼吸ができなくて死ぬ、という設定だが、たぶん呼吸なら鼻か口で大丈夫じゃないかなあ。皮膚から熱が放散しなくて熱中症みたいになるかもしれないけど。(すべて想像ですので、信じないように。)
本作、ジルの妹ティリー(タニア・マレット)も登場、彼女も殺されてしまうので、ちょっと酷(ひど)いぞ。
メインのボンドガールは、プッシー・ガロア(オナー・ブラックマン)。敵側の人間だが、結局ボンドと仲良くなっちゃう。プッシーという名前には、びっくりするが。
武器満載の車、アストン・マーチンが活躍したり、無口な強敵・山高帽飛ばし(?)のハロルド坂田が出てきたりと、仕掛けが派手になった。
そのぶん、前作「ロシアより愛をこめて」のリアルタッチに比べると、多少の荒唐無稽が入って、単純なエンタメ寄りに移っている感がある。
監督が代わって、以前より大味な面が表面に現れているような気がするが…。〔2010・5・22(土)〕


007/サンダーボール作戦☆☆★007の第4作目。監督が1、2作目のテレンス・ヤングに戻った。
でもねえ…それほど面白くないと感じたのでした。自分のなかでマンネリ化で慣れちゃったか?
悪の組織スペクターがNATO機をジャック、原爆2個を奪う。
ボンドはバハマの首都ナッソーへ。
ボンドガールの一番手は、クローディーヌ・オージェ演じるドミノだが、敵方のフィオナ役のルチアナ・パルッツィのほうが色っぽいし、活躍が印象に残る。序盤に登場する、保養所の担当モリー・ピータース(パトリシア役)も、なかなかよい。
ボンドに協力するエージェントのポーラ役、マルティーヌ・ベズウィック、そして、おなじみ、Mの秘書マニーペニー役のロイス・マックスウェルとあわせて、ボンドガールは盛りだくさん。
終盤の海中バトルは、当時は結構なアクションだったと思うし、本作の見どころ。
主題歌は、トム・ジョーンズ。ウィキペディアによれば、歌の最後、高い音程すぎて、卒倒したとか?〔2010・5・23(日)〕


007/死ぬのは奴らだ☆☆☆シリーズ8作目。ボンドには、ロジャー・ムーア。
ショーン・コネリーと比べると、いかにもスマート。体形のことじゃないよ。
肉食系にも見えるコネリーに対して、そこまでギラギラはしていなくて、スラリーン(?)としている。
原作者イアン・フレミングは、ボンド役には、最初からロジャー・ムーアを推していたそうだ。イメージに合っていたんだね。
吹替版で見ているので、声は広川太一郎さん。
亡くなってしまったけど、吹替えの声は、ずっと生きているよ。
ムーアの初登場シーンは、ベッドで女性(マデリン・スミス)と。…さすがはボンド、ジェームズ・ボンド。
M(バーナード・リー)がボンドの家にまで来て、指令を伝える。マネーペニー(ロイス・マックスウェル)まで来ちゃった。
オープニング曲は、ポール・マッカートニー&ウイングス。アップテンポのパートとスローパートの対比が鮮やかな、ノリのいい曲だ。もちろん、この曲だけは1973年当時から知っていた。
007のテーマ曲は、いつもながら、いいです。
ビートルズ時代から当時まで、音楽プロデューサーとしてポール・マッカートニーと関係が続いていたのか、音楽はジョージ・マーティンが担当。ジョン・バリーはお休みだ。
本作は、ヴードゥー教や、タロットといったミステリアス系のアイテムが取り上げられ、敵も黒人が多い。
ボンドガールは、タロット占いの名人ソリテア役で、ジェーン・シーモア。
ジェーンといえば、先日観た「ある日どこかで」を思い出す。美女だよね〜。
もうひとり、ロージー・カヴァー役で、グロリア・ヘンドリー。
&もちろん忘れてはいけない、マネーペニーも。
ボンドに協力するフェリックス、毎回違う俳優が演じているような印象。そういうのも面白いけど。
セスナ機で陸上を走って逃げるボンドを追いかける車が、前作と同じく、追跡に失敗して、ひっくり返ったりしている。(笑)
あげくのはてに、機体の両翼が取れてしまって、その格好が、また笑える。
沼でワニに囲まれるが、ワニの背にポンポンと飛び乗って、岸まで逃げるのは、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)ですか!?
悪漢の末路も笑えるし。
モーターボートが川からジャンプして、陸地を突っ切って飛んでいくアクションは、力が入っていた。
このシーンで登場する保安官(クリフトン・ジェームズ)の頑固親父ふうなのが楽しめる。
1973年公開。この年あたりから私は映画に目覚めたのである。
笑えて、軽い。ボンド映画は、そんなふうになってきていた。〔2010・7・3(土)〕


007 スカイフォール☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・12・1(土)〕


007 スペクター☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・11・28(土)〕


007/ダイ・アナザー・デイ☆☆☆★シリーズ第20作。氷の島でのアクションが記憶に残ってた。
ほかは色々すっかり忘れてたところ再見したら、なかなか面白かったよ。
ボンドガールは、ハル・ベリーさんとロザムンド・パイクさん。
どちらも知ってる女優さんだから、なんとなく豪華な気分もあり。
第1作のボンドガール、アーシュラ・アンドレスさんのパロディのように登場するハル・ベリーさん。
終盤、女ふたり、男ふたりのファイトも面白い。(男はどうでもいいが。)
ボンド拷問シーンでオープニングタイトルの曲に入るって、どうなのよ?と思ったけど「ダイ・アナザー・デイ(いつかは死ぬ)」という歌だからか?
マドンナの、電子的でノリのいい歌。
あとでマドンナ自身の、この曲のプロモーションビデオを見たら、拷問あり、007仕様ありで、映画とコラボしてるような作りになっていた。
いきなり激しすぎるフェンシング。下手すりゃ死ぬってのを周囲が放置するので苦笑。
新しいQは、前任者と同じくユーモアありで好調。
後半のサーフィンはCGまるわかり。
マネーペニーの切ない妄想。
などなど、気楽に見れば、楽しいシリーズですね〜。〔2014・2・9(日)〕


007/ダイヤモンドは永遠に☆☆☆ユーモアという以上に、ギャグ?
とぼけた、ふざけた、笑える度がグンと上がった感じ。
まずはオープニングクレジットの前、ボンドは整形したブロフェルドの抹殺に成功、愛する女の復讐を果たす。
主題歌はシャーリー・バッシー。「007/ゴールドフィンガー」に続いての熱唱。彼女の歌はパンチが効いていて、007向き! 耳の奥に残る歌。
ボンド役にはショーン・コネリーが復活。
ダイヤ盗難の輸送ルートを追い、仲介者のティファニー(ジル・セント・ジョン)と接触するため、オランダへ向かうボンド。
笑えるところを、いくつか挙げると…。
始めにあるブロフェルトとの対決は、全体に、ばかばかしい。
2人組の敵が、コメディのコンビみたいでもあり、いやらしくて気持ち悪くもあり。
ボンドガールのジル・セント・ジョンは、きれいで可愛いが、機関銃を撃ったら反動で後ろに下がってしまって海に落ちてしまう、などというドジな面もある。彼女の場合は、それが可愛くて、いいのだけど。
月面車(!)で逃げるボンドを追いかける普通のクルマが、デコボコ道のためか、次々に引っくり返ったり壊れたりする。
ひとりだけ、さっさと水中艇で逃げようとするブロフェルドを、クレーンで捕まえるボンド。なんとも間抜けに見えてしまうブロちゃんの末路は…?
でも、このギャグっぽいのは嫌いじゃなくて、むしろ私は好き。
笑って見ればいいじゃん、ってことでしょ。
やりたくないのに、再登板したコネリーさん、やっぱり、こんな内容じゃダメさ、とか思ったのだろうか。次作は3代目ロジャー・ムーアの登場となる。〔2010・6・26(土)〕


007/トゥモロー・ネバー・ダイ☆☆☆シリーズ第18作。
1998年に見た映画ベスト14とワースト10という記事の中で、年間ベスト14に選んでいる。
『007! おもしろいの連続!』と感想を書いていた。今見ると、それほどでもないんだけども、バイクのアクションが印象的だった記憶はあった。
シェリル・クロウの色っぽい主題歌に始まり、CGなんかは俄然、今風になったよね〜。
メディア王が、イギリスと中国の間で戦争を起こさせようと陰謀をたくらむ。
ボンドは、メディア王の奥さん(テリー・ハッチャーさん)と知り合いということで、まずは彼女に接近する。
ミシェル・ヨーさんは中国の公安部の人間で、メディア王を調査、途中からボンドと一緒に行動することに。
手錠つながりの、二人乗りバイクアクションは見もの。
Q(デスモンド・リュウェリン)とボンドの漫才(違うか)は、今回も好調。〔2013・12・22・(日)〕


007/ドクター・ノオ☆☆☆★WOWOWで、007シリーズを一挙に放送したときの「吹替版」を録画しておいて、あとから観賞。
第1作は1962年の製作。内容紹介を兼ねたのか、はじめは「007は殺しの番号」というタイトルだった。
初代ボンドは、ショーン・コネリー。彼のジェームズ・ボンドのイメージが、見ているこちらに植えつけられたせいかもしれないが、やはりボンドはコネリーが似合っている、と思ってしまう。
女性には甘く(手が早く?)、しかし、いざというときは情け容赦なく敵を殺すという一面も見せる。スーパーマンじゃないから、危機に陥ったり捕まったりもする。
1作目なので、このジェームズ・ボンド、このスパイアクション映画は当時、新鮮に見えたことだろう。事実、大ヒットしたようだ。
コネリー自身に、洒落っ気や、ある種のアバウトさ(適当さ)があって、娯楽映画として気を抜いて楽しめる。
かといって、映画の内容に、リアルは失っていないのだ。真面目と楽しさのバランスがよく、しっかり作ってある。
拳銃は10年来、ベレッタを使っているというボンドに、上司のMは、そのうち弾詰まりを起こすかもしれないから、ワルサーPPKを使うようにと言う。
ワルサーのほうが口径が大きかったり、最新の銃なのだろうか、よく知らないが、このへんなどは、なんだかスパイの現実世界を実感。(笑)
007といえばボンドガール。本作のメインは、ハニー・ライダー役のアーシュラ・アンドレス(昔は、ウルスラじゃなくてアーシュラと呼んでいたはずなので、ここではアーシュラと書く)。メインといっても映画が始まって1時間たっての登場。浜辺に貝拾いをしにきたという設定なのもあって、ビキニ水着なのがインパクト大(画像を参照)。
ほかに、ミス・タロー役のゼナ・マーシャル、シルビア・トレンチ役のユーニス・ゲイソン。ユーニスは次作「ロシアより愛をこめて」にも出演。
秘書のマニーペニー(ロイス・マックスウェル)も、ボンドガールみたいなもの。
ちなみにゼナ・マーシャルさんは1926年生まれだそうで、マリリン・モンローさんと同い年。じゃあ、マリリンだってボンドガールに成り得たんだ! 見たかったなー、マリリンのポンドガール。きっと、ボンドは降参する。
惜しむらくは、ボンドがドクター・ノオのコントロールルームに潜入するのが簡単すぎたことか。しかも正体がバレない。都合がよすぎるねえ、という展開になっている。
とはいえ、年月の経過による「劣化」などとも関係なく、じゅうぶんに面白い。
開巻まもなくの殺人の驚きから始まって、テレンス・ヤング監督の手腕も上々。〔2010・5・16(日)〕


007/慰めの報酬☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・1・24(土)〕


007は二度死ぬ☆☆☆★4作目の「サンダーボール作戦」が、いまいち面白く感じなかったので、どうなるかと思ったら、これは面白かった。
以前に見たことはあるが、ほとんど覚えてなくて、日本を舞台に、どんな(変な)話になってるかと楽しみにしていた。
でも、それほど変じゃなかった。吹替版で見たせいかもしれない。普通にちゃんとした日本語会話に直ってるかもしれないから。それに、日本を舞台にした外国映画の変なのには、慣れてるから、多少変でもOK。
オープニングクレジットを見ていて、おっ、と思ったのは、脚本がロアルド・ダールなのだ。シリーズ初起用。この人は「チャーリーとチョコレート工場」を書いた人。なんでボンド・シリーズに呼ばれたのか分からないが。日本に詳しいのだろうか?
監督もシリーズ初のルイス・ギルバート。
主題歌が、ナンシー・シナトラ。スローな曲で、女性と番傘の映像とあいまって、オリエンタルな、なかなかいいムード。
アメリカとソ連の宇宙船が謎のロケットに捕らえられて消える事件が起こる。
ロケットの頭が、パカッと開いて、宇宙船を飲み込むビジュアルが漫画のようで笑える。
ボンドは、ロケットが降りたという噂がある日本へ調査にくる。
なぜか、相撲力士の佐田の山を介して、ボンドは情報員のアキ(若林映子 わかばやし あきこ)と接触し、やがて、ボスのタイガー田中(丹波哲郎)と会う。
丸の内線の車両が、組織の専用電車に使われていたよ。
ボンドガールというと、浜美枝さんのほうが有名だと思うが、映画では、若林映子さんのほうが初めから中盤まで活躍する。
浜さんは、終盤、ボンドが島に潜入するために偽装結婚する相手なのだ。終盤の30分ほどでしか出番がないけど、水着の場面が多いし、ラストシーンに出るので、印象が強くなったのだろう。(じつは若林さんと浜さんの役は逆の予定だった、とネットの百科事典Wikipediaにはある。Wikiには、ほかにもトリビアがいっぱい書かれているので、知りたい方はアクセスを。)
ボンドガールは、若林映子、浜美枝、敵のメンバーであるカリン・ドール。そして、ミス・マニーペニーのロイス・マックスウェル。
また、敵組織スペクターの親分ブロフェルドの顔が初登場、というのも話題。演じるのは、ドナルド・プレザンス。
ボンドと敵の格闘は、相変わらず、けんかファイトのような迫力があって、見ごたえあり。生身の闘い。
最後に敵の基地を襲うのは、丹波哲郎に率いられたニンジャ部隊!
といっても、しっかり、銃は使う。
原題は「二度しか生きない」だけど、邦題は「二度死ぬ」。
まあ、二度生きれば、二度死ぬことになるのは確かだ。「死ぬ」という題のほうが、インパクトがあるから採用されたか。
1964年の東京オリンピックで日本が世界の注目を浴びたせいで、じゃあ、今度は日本を舞台にした原作を使って映画を作ろう、となったのかもしれない。(単なる推測。)
丹波さんや浜さんが、日本の描写で変なところを指摘したというし、日本を描いた外国映画として、この当時としたら、じゅうぶん、よく出来てるんじゃないかな〜。
なにより、007が日本人と一緒に活躍したというのが、うれしいし、ボンドガールも美しい!〔2010・6・12(土)〕


007/ムーンレイカー☆☆☆お気楽なボンド編。これはこれでいいんじゃないかと。
久しぶりに007シリーズ観賞。順番に見てきて、これが11作目だ。
ギャグというかコントというかコミカルというか、荒唐無稽というか…そういうつもりで作っているんだから、それでいいのだ。
暗証キーの音が「未知との遭遇」だったり、「荒野の七人」のメロディがパロディで使われたり。
ジェームズ・ボンドは、まだまだロジャー・ムーアが担当。それはどうでもいいとして。
ボンド・ガールは、まずロイス・チャイルズ。クール・ビューティ系統。
博士の役だから、そんな感じ?
ボンドと行動をともにする後半は、出番が多い。
もうひとり、コリンヌ・クレリー。
(見たはずだけどあまり記憶がない)エッチな映画「O嬢の物語」(1975年)で一躍有名になった女優さん。
ボンドに協力するが…彼女の扱い方、脚本が酷い。かわいそうすぎます!
行動には自分で責任をもちなさい、慎重にしなさい、という教訓か? いや、そこまで考えていないだろう!
空中落下傘バトル、日本人俳優が剣道でボンドと対決、悪役ジョーズ再登場、ゴンドラ水上アクション、ロープウェイ上アクション、はては宇宙へと、盛りだくさん。
舞台も北米、ヨーロッパ、南米、はては宇宙へと(笑)。
シャーリー・バッシーの主題歌(彼女が歌うのは、シリーズ3度目!)も悪くない。
おもしろかったよ。〔2011・9・19(月)〕


007/ユア・アイズ・オンリー☆☆☆監督がジョン・グレンに代わって、コミカル度を控えた?
音楽はビル・コンティになり、歌うのがシーナ・イーストン!
オープニングは、歌うシーナの顔が映りっぱなし。それだけ話題の人気歌手だったわけだね。
復讐に燃える女性キャロル・ブーケがボンドガール。
目元の涼しい美女。
トポルが出演。「屋根の上のバイオリン弾き」「フォロー・ミー」などでおなじみの俳優だが、本作では、お得な役柄だった。
スケーター役のリン=ホリー・ジョンソンは、少女ながらもボンドを誘っちゃう大胆な娘。
ココロはオトナ?
伯爵夫人カサンドラ・ハリスは、ボンドを調査(?)するため、夜のおつとめ?
カサンドラ・ハリスと聞くと、カサンドラ・クロスという映画を思い出すんだけど。
でも! 彼女の扱いが、かわいそう! 前作に続いてボンドガールが、かわいそうな目に! どーゆーことですかっ!
アクションは、ヘリコプターアクション、カーチェイス、雪山スキーチェイス、水上引き回され(?)アクション、ロッククライミング…。がんばってる。
M役のバーナード・リーは亡くなってしまっていたので、本作には登場していない。
原作の邦題は「読後焼却すべし」。「あなたの目にだけ」触れる、ということですね。〔2011・9・19(月)〕


007/リビング・デイライツ☆☆☆★お、ダルトン・ボンド、なかなかじゃん。
シリーズ25周年記念作であり、シリーズ15作目。
ボンド役は、ティモシー・ダルトンに交代。
わりとマジで、前任者ロジャー・ムーア時代に比べると、ギャグ封印か!?
マジ路線といえば、現在のダニエル・クレイグ版もそうだが、ダルトンもマジ寄りだったのか。(昔、いっぺん見ているはずなんだけど覚えてなかった。)
オープニング曲はa-haというグループ。印象に残らず。
そのオープニングロールで、エンディング曲がプリテンダーズだって出てたので期待したけど、やっぱり印象に残らなかった…。
ボンドくん、女スナイパーを撃つかと思いきや、プロじゃない相手は殺さない、って、カッコよすぎ〜!
敵の情報を知るために、その彼女、ダボちゃんと行動をともにするダルトン・ボンド。
マリアム・ダボちゃんは色気というより、かわいこちゃんなチェロ奏者の役で、ボンドと愛のメロディを奏でます。(あ、しゃれたことを書いてしまった。)
編集者を経て、監督を任されるようになった、ジョン・グレン、「ユア・アイズ・オンリー」から4作連続の担当。無難といえば無難ですが。
新しいボンドの新味もあって、おもしろく拝見しました。〔2013・10・26(土)〕


007/ロシアより愛をこめて☆☆☆★オープニングタイトルは、歌なしで演奏のみだったんだ!
映画音楽のスタンダードになっている有名な歌(歌うのはマット・モンロー。マリリンとは無関係!)だから、てっきり最初から流れていたのかと思い込んでいたが違った。
007第2作。初公開時は「007/危機一発」のタイトルだった。正しい日本語は「危機一髪」なので間違えないようにしよう。
オープニングの映像は、動く人間の肌の凹凸に文字を映して揺らすという、おしゃれなもの。
ボンドがやられた! という始まり方は意外性があり、興味を引く。
ロシア側の組織の女、タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)が、暗号解読器をボンドに渡すという話をもちかけてくる。
イギリス側にとっては欲しくて仕方がない、相手組織の重要な装置だ。罠と知りつつ取引に応じる。
タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)もボンドに惚れます。
イスタンブールでボンドに協力するトルコ支局長のケリム(ペドロ・アルメンダリス)が、いい味を出している。病気のために、これが遺作となることを知りながらの演技だった。
ボンドとケリムが敵を狙撃するシーンは印象深い。
「腰抜けアフリカ博士」という映画の看板の、女優アニタ・エクバーグの目のところから敵が逃げ出そうとするのだが、そこを撃つのだ。おもしろい見せ場。
原作では、なんとマリリン・モンローさんの「ナイアガラ」の広告で、マリリンの口から脱出するらしい。これは原作どおりにやってほしかった!
007シリーズのなかでも評判がいい作品。何が違うのかと考えると、リアリズムだろうか。
1作目の「ドクター・ノオ」にさえあったSF的な要素や荒唐無稽さがまったくなく、現実味のあるスパイアクションなのだ。
しかも、派手じゃなくても面白い。
敵の総大将ブロフェルドは顔を見せず、手元のペルシャ猫だけが画面に映る。
後半、舞台はオリエント急行へ。ロバート・ショーの殺し屋との対決。
ボンドガールのダニエラ・ビアンキ、ふと、友近に見えたりしたけど…気のせいですか?
エンドクレジットには、次回作は「ゴールドフィンガー」と出た。〔2010・5・22(土)〕


007/ワールド・イズ・ノット・イナフ☆☆☆シリーズ第19作。
最初のボート追っかけアクションは楽しい。
ボンドガールが、ソフィー・マルソーさんと来たもんだ!
役名が、エレクトラ!
し、しかも! ボンドに何か、えらいことしてます! マジックショーじゃないですよね?
なんか、乗っかってます!
いいです。さすが、ソフィー。
もうひとりのボンドガールは、デニース・リチャーズさん。
役名が、クリスマス!
ダイナマイト・ボディなんですけど、博士役?
Q役のデスモンド・リュウェリン、本作で引退。後任のRが紹介されていた。
リュウェリン氏は1999年12月に交通事故で亡くなり、本当に最後となってしまった…。〔2013・12・22(日)〕


007/私を愛したスパイ☆☆☆★カーリー・サイモンの歌が最高!
音楽がジョン・バリーからマービン・ハムリッシュに代わり、陶酔してしまうような官能的なバラードが、カーリー・サイモンの歌唱を得て、名曲となった。(ひいき目かもしれないが私はそう思う。)
ジョン・バリーの数々ある007の主題歌も、とてもいいが、作曲家を変えてみると雰囲気が変わって、またいい、という好例。
シリーズ10作目の記念作品。
前作から3年後というのは、これまでにない間隔の空き具合だが、何か製作で困難なことでもあったのだろうか。
映画は、ソ連側のスパイであるアーニャ役のバーバラ・バックの活躍度が大きめで、ボンドガールとしては、これまでにないほどの存在感。ボンドと共同で任務に当たる設定のせいで、出番が多くなった。しかもタイトル通り、アーニャさん、ボンドを好きになってしまうから、その点でも存在の重みが増すわけだ。
彼女、やり手のスパイのはずなんだけど、やっぱりボンドのほうが上、となるのが、ちょっと気に入らない。主役はボンドだから、しかたがないかもしれないが。
敵役は、なんといっても、もはや伝説の(?)ジョーズ(リチャード・キール)の登場だ。
不死身の巨漢で、力が強くて、歯も強力な武器。
なんと、本作では絶体絶命な危機でも死なずに、次の作品「ムーンレイカー」にも出てくる。
実際に動き回って怪物ぶりを強烈に見せつけるので、ほとんど家で座ってるだけのボス、クルト・ユルゲンスの影がかすむ。
強いだけでなく、ちょっと笑えるユーモラスな面(やられ方とか)があるのが良い。
もうひとりのボンドガール、キャロライン・マンローは、「シンドバッド黄金の航海」(1973年)で注目されていたような記憶が、うっすらと。
エキゾチックで、大柄な(印象だけかな?)美女。マリリン・モンローさんに似た名字だから、いいよね。(何が?)
潜水艦を捕獲する方法が、過去作品のパロディで笑った。(以前の作品では、舞台が宇宙だった。)
砂漠を行くシーンでは「アラビアのロレンス」の曲が流れたり。
ほかにも、シリーズのセルフパロディも多い。
水中も航行できるクルマが、海水浴客が大勢いるビーチに上陸して、客が、あっけにとられるといったユーモアもあって楽しい。
全体的には快調。テンポよく、締まっていて上々の出来だと思う。〔2010・9・5(日)〕


009 RE:CYBORG☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・10・28(日)〕


ゼロ・ダーク・サーティ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・2・24(日)〕


戦場のピアニスト☆☆☆★ポーランドで育ち、母を収容所で亡くしたというロマン・ポランスキー監督が、ナチスドイツの弾圧のなかで生き延びる1人のピアニストを描く。
生きていることが何よりも大切なことだと痛感させる。
運命が許す限り、生きようと思うこと。生き抜くこと。
生きている。そこから希望は生まれる。生きていなければ希望はつかめない。
主人公が、じっと隠れ続けた末に、やっとピアノを弾けるという場面は、激しい旋律が、抑圧された心情を吐き出し叩きつけているように聞こえて胸を打つ。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・2・22(土)〕


潜水服は蝶の夢を見る☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・2・10(日)〕


千と千尋の神隠し☆☆☆とうとう観たぞ。テレビ放送を録画したもの。コマーシャルを早送りするのが何回もあったなあ。
海外で(日本でもそうだが)受けるのは何故なのだろう。
八百万(やおよろず)の神とか、「ハク」(正しい書き方は知らない)が○○(一応、ネタばれ隠し)だった、なんて観念、理解できるのだろうか。そういう珍しさがいいのかな。
不思議な世界は面白いと思う。が、「顔なし」(正しい書き方は知らない)とか、でかい赤ん坊とか、エレベーターに乗ってたブヨブヨの神とか、不思議な生き物類の造作は、基本的に好きじゃない。すまないねえ。
好きだったのは、千尋の世話役になった娘の「りん」(正しい書き方は知らない)かな。さっぱりした性格の子。でも、人間が、くさいと嫌われているなかで、りんなども、見かけは人間なのだが、違うのだろうか?
りんは、いつかこの湯屋を出てってやる、と言っていたが、あのままだと難しいよね。
最後に千尋が去るときに、りんとの別れのシーンが欲しかったな。
千尋がハクに、おむすびをもらって食べた瞬間に泣き出すシーン。ここが最高によかった。それまで泣くことも忘れているくらい周囲の不思議な出来事に振りまわされていたのが、ものを食べることでやっと安心して自分に戻れた気持ち。
ここは鋭い。上手いです。その上手さに、こっちまで泣けたよ。〔2003・2・2(日)〕


聖メリーの鐘☆☆☆「我が道を往く」(1944年)の続編。セント・メリー校の尼僧長にイングリッド・バーグマン、その学校に新しく派遣される神父にビング・クロスビー。
「セント・メリーの鐘」と読むのだと思う。
バーグマンが出ているから見たわけです、もちろん私は。でも、彼女は尼僧役なので、尼僧姿ファッションだけ。(当たり前か。)
このポスターみたいな格好はしていないぞ。
髪の毛が見えないワンパターン衣装となると、女優としてのビジュアルは、顔の造りだけで勝負しなきゃならない!
端正な美人なのを、いまさらながら再確認。
ボクシング教本を買ってきて、ケンカの対処法として男の子に教える彼女。その教授ぶりを、ずいぶん丁寧に撮っていたのだが、教えながら笑ったり、なんだか、かわいい人だなあと思えた。
バーグマンにとっては、「カサブランカ」(1942年)、「誰が為に鐘は鳴る」 (1943年)、「ガス燈」(1944年)と、順調にキャリアを積んできたときの作品。このあとも、ヒッチコックの「白い恐怖」(1946年)、「汚名」(1946年)と続く。
小さい子の演じる聖書劇は、かわいいし、学校を自分の会社にしてしまおうとする社長が、いい人になったり、ビング・クロスビーだから当然のように歌う場面があったり(バーグマンも1曲歌うよ)。
前作同様、心があったかくなる映画。
ラストで、「言わなきゃいかんだろ、そのことは!」というふうな話になっていくが、さあ、はたして、どうなるのでしょうか!?(見てない人には、さっぱりわからないね?)
心の健康は、体の健康よりも大事な場合がある。〔2010・3・28(日)〕


善人サム☆☆ゲーリー・クーパーが底なしのお人よしを演じる。善意が大切なのは分かるけど、行きすぎ。〔2001・6・26(火)〕


ソウ☆☆☆一杯食った。…いや、ご飯の話ではない…。
食わされた、といったほうがいいか。(…どっちでも同じか。(^_^;)
あのラスト。一瞬、ワケが分からなかったぞ。しばらく経ってから、おおー!と感心。とんでもねーよ! あーた、そんなこと、よくやるよ!
状況設定がキモ。バスルームの中、鎖でつながれた2人の男。その真ん中に死体。片方の男は、見えざる犯人に指定された時間までに、相手の男を殺さなければならない。そうしなければ妻子の命がない。
さて、2人は、どうする?
それが興味の中心。
観ている間は飽きなかった。
犯人捜査の場面で「リーサル・ウェポン」シリーズなどで知られているダニー・グローヴァーや、「スターシップ・トゥルーパーズ」などのディナ・メイヤーが出てきたり。
それに、操り人形が怖かった!
しかし。
低予算のデビュー作として、設定の面白さで勝負して成功はしているのだろうが、結局、これはゲームみたいなものだね。
真面目にツッコミを入れるべき映画ではないのかもしれないが、いろいろ無理がある。
犯人が映像装置やトリックを作る能力が尋常ではないとか、そんなにうまく計画を進められるものかとか、捕まったときの記憶をなぜすぐに思い出さないのかとか。
驚愕のラストにしたって、考えてみれば無理があるよね。あのプランは実行が大変でしょ? それに、気づかれるだろ、普通。
そんな文句を言ってもしょうがないのは重々承知。
アイデア賞ものだけど、荒削り。
全体として、本能的に好きじゃないのかな。好き嫌いは理屈じゃないのさ。
DVDのオーディオコメンタリー(スタッフ、キャストが映画を観ながら解説や裏話を喋るもの)を見たら、SAWは「見る」意味でもあると言っていた。
「覗く」だったかも。「のこぎり」とのダブルミーニングか。
〔2005・8・27(土)〕


草原の実験☆☆☆☆何も知らずに見始めて、よかった。
東京国際映画祭で、最優秀芸術貢献賞とWOWOW賞の2冠。
セリフがいっさいない。
父と娘だけのシーンのときは、もしかして、ふたりともしゃべれないのかとも思ったが、ほかの登場人物も話さなかったから、こういう作りなのだと分かった。
映像詩のようなイメージをもたせたかったのか。
セリフがないと、見る者は想像力をより働かせる。
少女のもとには、ふたりの若い男が寄ってくる(笑)。彼女はどちらを選ぶのだろう。
言葉がなかったり、メスがオスを選んだりって、動物の世界のような…!?
あやとりをする、ふたり。あやとりって、日本だけじゃないんだ…。
そして、エンディングへ…。
ああ、あれは、そういうことだったのか、と振り返って気づく。
一気に強烈。
主翼が切れた(飛べない)飛行機って、なにかの暗喩なのかもしれないと、考えてしまう。〔2017・4・2(日)〕


双頭の鷲☆☆☆ジャン・コクトー脚本・監督の1947年作品。「美女と野獣」の翌年で、引き続きジャン・マレーが出演している。
女王役は、エドウィジュ・フィエール。
夫を亡くした女王が、自分を暗殺に来た男が亡き夫に似ているのに驚き、彼を警察からかくまってしまう。悲しき恋の顛末。〔2003・1・31(金)〕


ソーシャル・ネットワーク☆☆☆★予想外に面白かった。
以下、簡単に。
フェイスブックを作った若者の話? つまらなさそう…と思って今まで見なかった。
いざ、レンタルで見てみたら、俳優たちはいいし、フェイスブックと、それにかかわる訴訟の話だけだっていうのに、ここまで面白くできるのか、という驚き。
監督のコメントを聞くと、同じシーンを何十回も撮っていたりするようだ。疲れて力が抜けてちょうどいいくらいの演技もあったのだね。
フェイスブックを開発した若者はアイデアを盗用したのか? また、友人を見捨てたのか?
若者が別れることになる彼女を、ルーニー・マーラが演じている。彼女、「ドラゴン・タトゥーの女」では主役。
あ、同じくフィンチャー監督作品ということは、本作でルーニーさんに目を留めたな?
面白いが、2回見たいとは思わないかな。〔2011・12・23(金)〕


ソードフィッシュ☆☆★バスが○○したのはびっくりした。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・12・1(土)〕


ソウル・サーファー☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・6・16(土)〕


壮烈第七騎兵隊☆☆☆こないだ、エロール・フリンの実話映画を見たので、ちょっとエロフリンな興味をもって。
フリンが、カスター将軍を演じる。陸軍士官学校(?)に入学するところから、南北戦争を経て、第七騎兵隊を率いて先住民と戦い、戦死を遂げるまで。
なかなか、かっこいい好漢に見えて、人気があったのも、うなずける。
オリヴィア・デ・ハヴィランドさんとは、本作をはじめとして、共演が多かったらしい。
おもしろいのは、ハティ・マクダニエルさんも出演していることで、彼女とオリヴィアは2年前の「風と共に去りぬ」でも共演していたのを忘れようったって誰が忘れるものですか。
もうひとつ、記録しておきたいのは、カスターがミシガン州モンローで育ったこと。はじめて知った。
いや、だから、マリリン・モンローさんのファンにとっては「モンロー」というだけで、おうっ!と反応するんですよ!!
それから、先住民のクレイジー・ホース役で、アンソニー・クインが出ている。
第七騎兵隊の連隊歌であり、愛称にもなった「ギャリーオーウェン」も聴ける。
学校では学業成績最低、違反が多く、南北戦争時にも自由奔放、命令も守らないように見えたカスターが、第七騎兵隊の長になった途端に、規律を自覚して部下にも守らせるように描写されているのが、ちょっと不自然には思える。
史実への脚色は多いらしいが、140分の長さを、総じて、飽きずに見られた。〔2017・6・10(土)〕


続・激突!/カージャック☆☆☆★スピルバーグ監督の劇場用映画第1作。
スピルバーグのテレビ用映画「激突!」とは別の映画だが、「激突!」の名が売れていたから、勝手に「続・」とつけたのでしょうかね。昔は、たまに、あった、この手の関係ない「ニセ続編」。
以下ネタばれ。犯罪者になった夫婦が、福祉局に息子を奪われたとして、妻が服役中の旦那を脱獄させて、ふたりで息子の養子引き取り先の夫婦の家に向かおうとします。
途中でパトカーをカージャックするはめになり、警官を都合よく人質として運転もさせちゃいます。
たくさんのパトカーが、手出しできずに、あとをゾロゾロとついて走るのが、ちょっと呑気っぽくてユーモラス。よく考えれば、そんなにいっぱいついてくることもあるまいに、と思ったけど、映画の画(え)的に面白いわけでしょう。
そういえば、夫の脱獄も、かんたんでした。脱獄なんて、さっさと済ませないと、話が進まないから。
警察が手を出さないのに、民間人がライフルぶっぱなして獲物を殺そうとするかのようなのが、よっぽど、ひどい。
かと思えば、警部ですら、目的地にスナイパーを潜ませる手段を取る。これまでの彼の仕事で死者は出ていない、と言っていたのに、いいんですか、あなた?
一般市民が、ふたりの道中を応援して、お祭り騒ぎのように。子どもを取り戻せたらいいねと思うのは人情だが、このふたりは、ただいま犯罪を犯している真っ最中でもある…。群衆なんてのは、深く考えない無責任なものではあるし。なかに、拳銃を持って近づいてくる者がいないとも限らないぞ。
ラストはビター。実話として、どこまで本当なのかはわからないが、なにもそこまで、とは思うよね。スナイパーが姿を見せれば、投降したんじゃないのかな。〔2017・7・16(日)〕


続・荒野の用心棒☆☆☆★映画が始まると、すぐに、印象的なギターのイントロに続いて、♪ジャンゴ〜と歌が流れてくる。
フランコ・ネロが棺桶を引きずりながら、泥地を歩いてゆく後姿。
かっこいい。
さあ、「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」の北島三郎の歌で初めてこの歌を知った、という方も、メロディを知っているなら、歌いましょう。
まず、コーラスが「ジャンゴ〜」と1回歌ったあとに、「ジャンゴ〜」と入りますからね。
(コーラス:♪ジャンゴ〜)♪ジャンゴ アイヤマト ソロレ
(コーラス:♪ジャンゴ〜)♪ジャンゴ マディメンキカ セポイ
ケシミメ ウォゥオ〜 ケシヤマ ウォゥオォオ〜 ケシヤマ オナボルタ ソゥワ〜♪
…イタリア語なので、さっぱり意味が分かりません。(爆)
(注:ちゃんと英語バージョンもあり、DVDにも収録されています。)
この歌、このオープニングだけでも、歴史に残る名場面ですねー。
作曲は、ルイス・エンリケス・バカロフ。彼は「イル・ポスティーノ」(1994年)でアカデミー賞をとってます。映画音楽以外でも、けっこう有名じゃないでしょうか。たぶん、いまもお元気なんでしょうね。
お話は、アメリカ南北戦争直後。
ジャンゴがやってきた町は、アメリカ人のジャクソン少佐とメキシコ人のウーゴ将軍が争い、荒れ果てていた。
大勢の人が逃げ出し、町は、あたかもゴーストタウン。
ジャンゴが、この町に来た理由は何なのか…。
「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」を観てから、その元ネタにされたところが多い本作を観たくなっていた。久々にDVDで鑑賞。
映画のタイトルと鑑賞した年月だけを書いてある「映画鑑賞ノート」を見てみると、1973年、1974年と観て以来、なんと33年ぶり、3回目の鑑賞だ。
当然、前の2回は吹替えのテレビ放映。映画を観始めた頃だから、懐かしいうえに、印象にも残る作品。
とにかく、この映画の中でいちばん記憶に残ったのは、ジャンゴの歌である。覚えやすいメロディ、映画音楽の名曲のひとつ。
これだけ熱くて、かっこいい映画主題歌も少ないだろう。
映画は、荒削りで、決してA級とはいえないが、それを補って、あまりあるパワーがある。
今回、観直してみて納得した。引きつけられる何かがあるね。
ラストの決闘も、アイデアがあって、おもしろい。都合がいいといってしまえば、それでおしまいなんだけど。
しかしまあ、拳銃を撃つと、ろくに狙いをつけてなくても、必ず当たる、という、子どもの拳銃ごっこみたいな…。(笑)
ヒーローが撃てば、なおさら当たる!
いいねえ。
今回、印象に残ったのは、1対1のケンカの場面。殴り合いのケンカを見守っている周囲の人間たちもカメラが時々映すのだが、そのカメラが揺れまくりなのだ。
粗くて、臨場感がある。
おもしろい!
ジャンゴは、色黒で精悍な顔と青い目の、フランコ・ネロ。
ヒロインは、ロレダナ・ヌシアク。彼女の珍しい名前、この1作だけで覚えてたし。
懐かしいなー。
マカロニ・ウエスタンを観たことがなくて、「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」で少しでもマカロニ・ウエスタンに興味をもったなら、たとえば、この「続・荒野の用心棒」を観てほしいものだ。
「続」となっているが、「荒野の用心棒」とは関係なく、独立した話なので、単独で観ても何の問題もない。
なんで「続」と付いたのか。クリント・イーストウッド主演の「荒野の用心棒」がヒットして、こっちも似たようなイタリア製西部劇ですよ〜、と言いたかったんだろうね。
なんともテキトーな、ヒットすればいいや、なタイトルです。
「続・荒野の用心棒」をブログ検索すると、「スキヤキ〜」ばかりが、ずらりと並ぶ今。
「スキヤキ〜」を観たのをきっかけに、「続・荒野の用心棒」、さらにはマカロニ・ウエスタンへの道を進む映画ファンが、いてほしい!
そういえば、墓場に花が1本。「スキヤキ〜」、これも真似したんだろうか?〔2007・9・24(月)〕


続・猿の惑星☆☆★1作目を観て、調子に乗って、続いて第2作へ。チャールトン・へストンも1作目に続いて登場。1作目でヘストンと一緒に逃げた人間の女性ノヴァ(リンダ・ハリソン)が出ずっぱり。
危険地帯に何者かがいるらしいと知った猿たちが進撃、そこで出会ったのは…。
作る側としては、この映画で、たぶんケリをつけようとしたように思える終わり方。5作目まで続いたのは方針変更か。〔2002・12・15(日)〕


続・夕陽のガンマン 地獄の決斗[特別復元版]☆☆☆☆オープニングから、エンニオ・モリコーネの音楽が、かっこいい! 荒削りというか泥臭いというか、ユニークなんだけど、かっこいいのだ。
原題の「いいヤツ」がクリント・イーストウッド、「悪いヤツ」がリー・バン・クリーフ、「汚いヤツ」がイーライ・ウォラック。
話の中心になるのは、ウォラック。出番がいちばん多く、3人のなかでも主役といえるし、彼の代表作といっていい。
ちなみに彼は、アクターズ・スタジオでマリリンと知り合っていて、「荒馬と女」では彼女と共演もしている。
英語版制作の際に、カットされていた約14分を復元した。180分の大作。〔2004・9・5(日)〕


狙撃者☆☆☆劇場未公開のフィルム・ノワール。
お話が始まる前に、断り書きが出る。
性犯罪は警察にとって頭の痛い問題であり、昨年の被害者は31175名にのぼる。じゅうぶんな法律はなく、法執行の望みもない。これは女性を敵視する男の話である…云々(うんぬん)。
ふとしたことで女性に嫌悪感を抱く男が、自分では止められずに彼女たちを射殺していく物語なので、性犯罪とは簡単には結びつかないけれど、警察では、案外あっさりと、性犯罪者がどうだこうだという話になってくる。
そこで思い至るのが、ヘイズ・コードだ。アメリカ映画界にかつて存在した検閲制度。
女性嫌悪による殺人が性犯罪といえるのかよくわからないが、あいまいになっているせいで、はじめに断り書きをつけたのかもしれない。
監督のエドワード・ドミトリクは、「赤狩り」への協力を拒否して服役し、出所後に協力者に転向している。
本作が監督復帰作と聞くと、映画のラストで犯人が涙を流している場面は、監督自身のつらさや悲しみが投影されているのかとも見えてしまう。
後ろのほうの意外な場所から狙撃者が発見されるシーンは、非常に印象に残る。〔2016・7・6(水)〕


そこのみにて光輝く☆☆☆★存在感ハンパないね、とくに池脇、菅田の姉弟。   
池脇さんは「贖罪」で、菅田くんはテレビドラマの「死神くん」でしか見たことないくらいなものだけど、私はふたりとも俳優として、いいな、と思います。
菅田って「かんだ」だと思ってました…。
日常は浮上しない。日々は底を歩きつづける。ささやかな希望は簡単に消えかかる。そこに光の差すことを願う。〔2015・3・8(日)〕


そして、ひと粒のひかり☆☆☆麻薬を胃の中に入れて密輸する方法があるとは知らなかった。
ゴム袋が破れて粉が胃に広がれば命に関わる、危険な行為だ。
この映画では、南米コロンビアからアメリカ合衆国へ、一般人が飛行機に乗って運ぶ。
荷物として持たずに体の中に入れて運べば、見つかるリスクは低くなるわけだ。
これが、コロンビアという国の貧しい人々の現状なのだろうか。お金のために危険な仕事でもする。
日本に住んでいて、お金を出して映画を観たりする余裕があって、なんとか無事に毎日を過ごせている私は幸せなのだ、と改めて思う。
人々の、こうした貧しさがある限り、麻薬を生産する国も、麻薬の密輸も、なくならないのだろう。
彼女たちが、運び屋になるまでは、じつに簡単。その世界に入ることの容易さ。そういうところも怖い。
2004年度のAFI(アメリカ映画協会)トップ10映画に入ったり、サンフランシスコ映画批評家協会賞ほかで外国語映画賞をとり、主演のカタリーナ・サンディノ・モレノはベルリン映画祭銀熊賞や、シカゴ映画批評家協会賞などでは新人賞をとったり、アカデミー主演女優賞にノミネートされたりしていて、どんな映画なんだろうと、ずっと気になっていた作品。
麻薬密輸の実態を描くとともに、運び屋となった17歳の少女の成長物語でもある。
ラストには思わず感動で涙してしまった。
それまでは、なんということもなく観ていたのだが、ラストの彼女の決断を目にしたとたん、爽やかな感動の波が押し寄せてきたのだ。
いっしょにいた友人の行動との対比も効いている。
どちらも彼女たちの人生。その選択に、2人のこれからに、幸あることを願わずにはいられない。
そして、ひと粒のひかりが、彼女に差し込んでいる。それは麻薬の粒では、もちろんない。小さな希望のひと粒。神の恩恵に満ちたマリア、というイメージがするタイトルをも受けて、この邦題は上手い。〔2007・1・20(土)〕


卒業☆☆☆☆略奪結婚の元祖か? 久しぶりに観たが、やはり、サイモンとガーファンクルの曲はいい。
おどおどしたダスティン・ホフマンは笑えるし、全体にユーモラスな作りで楽しく観られる。
ミセス・ロビンソンが、ベン(ホフマン)を自分との情事に踏みきらせる駆け引きの巧みさ。ベンが踏みきったその瞬間に場面が切り替わる編集の鮮やかさ。続いて「サウンド・オブ・サイレンス」が流れてくる。
娘に情事がばれたときのミセス・ロビンソン。アップの表情から一気に引いていくカメラ。絶望を見事に表わすワザ。彼女が言う。「さよならベンジャミン」。続いて「スカボロー・フェア」の歌につながる。巧い。
ちなみに「スカボロー・フェア」で♪パセリ、セージ、ローズマリー、アンド、タイム♪と歌われているが、ずっと後にいろいろなハーブの名前を知ったときに、ああ、あの歌詞はハーブの名前だったんだ、と思ったものだ。
ラスト、バスに乗った2人は最初は笑っているが、すぐに笑わなくなる。これから2人に降りかかってくる現実問題は苦難の道だろう。
まだまだ青臭い2人だ。しっかり頑張れ!と応援したくなる。〔2003・7・19(土)〕


ゾディアック☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2007・7・7(土)〕


ソドムとゴモラ☆☆☆約28年ぶりに再見。(なんて過去の話なんだ!)
非情な女王に治められた都市ソドムとゴモラ。女王の弟は、王位を狙っている。
この地へやってきたヘブライびとは、遊牧民と戦って住居をなくし、ソドムに入る。ヘブライびとの指導者ロトは、悪徳と堕落に満ちたソドムを立て直そうとするが…。
監督が、セルジオ・レオーネとロバート・アルドリッチ! なんか荒削りなタッチが、この監督っぽいようで納得できちゃうね。レオーネは、ほとんど監督してないという話もあるが、オープニングにも名前が出ているもんね。
ヘブライびとが騎馬軍勢をやっつける場面は、けっこう楽しめる。
ただ、水攻めの場面は、先日起きた津波の惨事を思い出して複雑な気持ちだった。
特筆すべきは、美女が多いこと! 女王にアヌーク・エーメ、ヘブライびとの指導者の妻にピア・アンジェリ、指導者の娘のひとりがロッサナ・ポデスタ。もうひとりのクラウディア・モーリという女優さんも綺麗。
さらに、映画が終わった後のクレジットで、女王のお気に入り奴隷が、宝みつ子という人だと知って驚いた。(聞いたことない人だけど)日本人だったんだ!
ソドムから脱出するときに、後ろを振り向いてはいけない。ソドムに未練があるとみなされて、滅ぼされる。
というのは有名。振り向いたら石になってしまうのだ。でも、振り向くなと言われたら見てみたいと思うよね、ふつう。
エホバの神様、厳しいです。何かのはずみで後ろを向いてしまったら、どうするのでしょう?〔2005・1・9(日)〕


ソフィーの選択☆☆☆☆1947年、ニューヨークのブルックリン。南部から来たひとりの若者スティンゴ(ピーター・マクニコル)が、アパートの一室を借りる。彼は、2階の住人ソフィー(メリル・ストリープ)に向かって恋人らしき男が一方的に怒鳴り散らして出ていくところに遭遇する。
だが、その男ネイサン(ケヴィン・クライン)はやがて戻り、彼ら3人は仲の良い友人となる。
スティンゴは、ソフィーがポーランド人で彼女の父が反ユダヤ思想の持ち主であり、彼女自身は、かつてアウシュビッツ強制収容所に入っていたことを知る…。
ウィリアム・スタイロンという人が書いた小説をもとにした映画。
メリル・ストリープがアカデミー賞、ゴールデングローブ賞などをとった有名な作品で、一度は観てみたかった半面、ナチの収容所に絡んだ話と分かっていたので、重たそうだなあと敬遠していたが、観てみたら…いい映画でした。
メリル・ストリープは役柄上、英語、ドイツ語、ポーランド語を話すので、まず、それが単純にすごいと思ってしまう。
そして、なによりも、その存在感! 心に弱いところを持った女性の役なのに、堂々とした存在感があって、やっぱり見事な女優さんだ。
ケヴィン・クラインの演技も、さすが。舞台で活躍、ミュージカルでトニー賞を2度とったうえでの、本作が映画デビュー。実力があるわけだ。演技は、ちょっと演劇的な気もして、エキセントリックすぎるんじゃないかと思ったが、それには、ちゃんとした理由があって納得。
とにかく、この2人の演技が素晴らしいです。
終盤に、何が「ソフィーの選択」なのかが分かり、私は思わず慟哭(どうこく)してしまった…。
なぜ人が人に、こんなことができるのか、悲しくなる。でも、似たような悲劇は、きっと他にもあったのではないだろうか。
そうした出来事が、人の一生に及ぼす影響の大きさを思うと、なんという運命だろうと呆然としてしまう。
監督のアラン・J・パクラの名前を私が知ったのは、「コールガール」(1971年)という映画に主演したジェーン・フォンダがアカデミー主演女優賞をとり、その映画の監督がパクラ氏である、というところからだ。
彼は他にも「大統領の陰謀」(1976年)、「推定無罪」(1990年)などを作っている、社会派といっていいのかもしれない監督。
1998年に他界したが、そのニュースを聞いたとき、あまり世間では騒がれなかったように感じて、意外に思ったものだった。
久しぶりに「週刊20世紀シネマ館」を見てみたら、本作は1983年度キネマ旬報で1位をとっておりました。〔2007・2・24(土)〕


ソフィー・マルソーの秘められた出会い☆☆★「ソフィー・マルソーの」とタイトルにつけることで、見てしまう人は多いはず。…私も(ちょっと、そう)だ!
1966年生まれ。40代になっても、かわいいって、まあ、どういうこと!? 
顔のつくりが、もともとキュートなんだろうなあ。
ちなみに、キョンキョンと同い年だ。少し、生まれ月は遅いが(キョンキョン2月、ソフィー11月)。
既婚者とは付き合わない、と言いながら、男に惹かれるソフィー。
一線を「越えた」かのような描写があって、ああ、やっちゃったか、と思わせてから、今度は「越えていない」物語の展開があって、あれ? 越えてないんだ? 夢想? となる。
ほいほいと簡単に肉体関係になる映画が多いなかで、なりそうでならないのが、めずらしく、大人な気分もする。
監督が、男の妻役を演じているのか〜。…夫が他の女に心を奪われていると、妻は分かるものなんだね?〔2017・4・25(火)〕


ソムニア 悪夢の少年☆☆☆「ルーム」の、ジェイコブ・トレンブレイくんが主演。「ルーム」の後に出演した劇場用長編なのかな。日本では劇場未公開。
息子を亡くした若い両親が養子をとることに。
しかし、その子は問題を抱えていて、眠ってしまうと…
相変わらずの絶妙の健気な可愛さのジェイコブくん。
年を重ねたら、どうなるのか、逆に心配するわな。
「ソムニア」の意味は、夢。
で、消えた人々は、どこ行っちゃったのでしょうね。〔2017・3・4(月)〕


ソルト☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・8・22(日)〕


それでも恋するバルセロナ☆☆つまらん。ウディ・アレンの映画は、たまに好きなものもあるが、これはどうも…。
本作がお好きで、けなされると怒るような方は、以下、読まないほうが。
何の悪意もありません。思ったまま書いているだけです。
好きじゃない映画だけど、トラックバックは飛ばします。コメントは、いただかない限り、こちらからは行きません。
色男に誘われて2人の女が、その手中に落ちる。
ひとりは婚約者もいて、身持ちが堅そうだったけど、結局は彼と寝ることになる。
もうひとりは積極的に恋人になって、いっしょに暮らすように。
そんなところへ男の元妻がやってきて、3人で生活することになる。
この元妻がぺネロぺ・クルスなのだが、映画が始まって50分くらい経って、やっと登場。
クスリ飲んで死にそうになるなんて「NINE」と同じじゃん。
男と、現恋人と、元妻の三角関係。
この男には、女が寄ってくる。そんなふうでも幸せとは限らないが。
男と女が、くっついたり離れたり、の泣き笑い。でも、まったく心に響いてこないし、見ていて楽しくもない。
ナレーションが、うるさい。
入れなくても、できそうなのに、入れてくるということは、弁士がいるような「(艶笑)喜劇」の形を出したいのか?
アレンの映画には、ナレーション、よくあるみたいだけど。
アレンの頭で考えた、適当な男女関係を、アレンが使いたい、好きな女優を使って作ったよ、という自己満足。
それに付き合って損したような、損はしないまでも、なんの得にもならなかった気がする。
ぺネロぺがアカデミー賞をはじめとする助演女優賞をとっているが、なんで?
ヒステリックに、スペイン語と英語を自在に、しゃべくり倒すのがいいの? さっぱり、わからない。情熱的なラテン女に弱い審査員が多いのか?
人生は無意味だから楽しもう、という男のセリフは、ラテン男の人生訓か、アレンの本心なのか。
かってにやってくれ。〔2010・3・22(月)〕


それでもボクはやってない☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・2・24(土)〕


それでも夜は明ける☆☆☆★何が驚いたって、拉致されて強制的に奴隷にされたってこと。   
北部で「自由黒人」だったのが、南部に売られる。
もともと南部にいたわけではなくて。
売って、もうける、悪いヤツがいる。
それでも、雇い主によっては、まあまあ待遇がいい場合もありそう。
運次第か。
首つりシーンの長回しは強烈。
黒人たちは助けることはもちろんできず、放っておくしかない。
これが現実だ、見なさい、これを。と観客に言っているような映画の映像力。
これも「ダラス・バイヤーズクラブ」同様、気乗りがせずに公開当時、映画館で観なかったもの。
まじめで重苦しい作品、アメリカの奴隷制度を真摯に描いた力作ではあろう。〔2015・3・8(日)〕


ソロモンとシバの女王☆☆★イスラエルの王ダビデは、王位を平和を愛するソロモンに譲る。国力を増すイスラエルに対してエジプトは脅威を抱き、同盟国シバの女王マグダが、女を武器としてソロモンを攻略するためにイスラエルに乗り込む。
旧約聖書が元ネタ。けっきょく、シバの異教は、イスラエルの神に負けてしまうわけだ。異教徒を征服して、唯一の神の勢力が広がるんだね。なるほど。
ジーナ・ロロブリジダ、美人だなー。ソロモンの兄を演じたジョージ・サンダース、悪役で楽しそうだ…。肝心の主役ユル・ブリンナーが、たいしたことないんだよねえ。〔2005・1・10(月)〕


ソロモンの偽証 後篇・裁判☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・4・5(日)〕


ソロモンの偽証 前篇・事件☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・3・15(日)〕


ゾンビーバー☆☆☆ビーバーの巣が化学物質(?)で汚染され、言い知れぬ恐怖が女子大生たちを襲う!(笑)
予備知識を入れずに見はじめ、先読みなんかしないで素直に見ていると、ストーリーにはそれなりの工夫があり、中盤であっと驚き、ラストもヒネリをきかせて、おばかなりに上出来。
エンドロールには、映画のストーリーを歌詞に盛り込んだ、ゾンビーバーの歌まで入っていて苦笑。
ナイス!
今後はビーバーを見る目が変わる…てか、ふだん見ないし!〔2016・5・28(土)〕


ゾンビ ディレクターズカット完全版☆☆☆いまどきゾンビ映画は数あれど、これは有名な作品。
バージョン違いのものがあるらしいが、「ディレクターズカット完全版」、138分くらいあって長い。
テレビ局のシーンから始まり、ゾンビ騒動がすでに起きていることがわかる。
男3人、女1人が、ゾンビの群れがさまようショッピングセンターのなかで生き延びようと奮闘する話が中心。
ショッピングセンターだから、食べ物も充分にあって、そこに住んで暮らしていけるほどだ!
ゾンビたちも、ショッピングセンターにあるものを食べる必要がないのに、本能で、やってくる。
監督は、消費社会への風刺を込めた、とのことであるらしい。
「殺し合いをやめなければ人間は滅ぶ」という序盤の言葉も、この映画のテーマなのか! と思ったり、ゾンビを殺す際の人間の、ああ、殺さなければならないのだ、という悲しさも、この映画のテーマなのか! と思ったり。
…が、長々と見ているうちに多少、そんな気分も薄れてくるが。
妙に明るい音楽も、皮肉のような気もしないでもない…。
ゾンビは、ゆっくりと動くので、対処はそれほど難しくはなさそう。
奴らに、かじられないように注意!〔2012・5・20(日)〕


ゾンビランド☆☆☆★笑えるゾンビもの、いいんじゃないの〜。
すでにゾンビランドとなってしまったなかで、サバイバルするジェシー・アイゼンバーグ。
彼を見ると、「ソーシャル・ネットワーク」をどうしたって思い出してしまうが、本作のほうが先に作られていたんですね。私が逆順序で見ているだけのこと。
お隣さんをかくまってあげたら、彼女が感染していて豹変するし。(笑) その彼女がアンバー・ハードさんだ! 「ザ・ウォード/監禁病棟」の主役女優さんですよ。
ジェシーは、ウディ・ハレルソンと一緒にクルマで移動するようになるが、エマ・ストーンとアビゲイル・ブレスリンの姉妹と出会う。
この姉妹が、これまた…。
これは2009年の映画だけど、エマちゃんは、もう今をときめく女優さんになってるよね!
ハリウッドに行けば、ビル・マーレイの家に泊まっちゃおう!って…本人が出てくるし!
ビル、笑える〜〜! いいなあ。とぼけた感じが合ってるし。
アメリカ映画って、もはや、ゾンビを楽しんでる。
軽く笑える映画ではあるけど、こんな環境(ゾンビだらけ)のなかで、成長していく青年の話にもなってるよ、ね? 一応!〔2012・4・8(日)〕