エミリー・ブラウニングさんが歌う、と知って、観ないわけにはいかない!
『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』。『エンジェル ウォーズ』のときから分かってたが、
エミリー・ブラウニングさんの歌声の魅力的なことったらない。さみしくてポップで不思議な感覚な映画で好きだ。
…と、観たあとでツイートした。
私が彼女をはっきり認識したのは、大好きな映画
「エンジェル ウォーズ」であり、彼女はそのなかでも歌っていて、ああ、上手だなあと思っていたのだ。
本作では、イヴ(エミリー・ブラウニング)が、まず、え、病院にいるの?という始まりで、細い体なので、なんだか健康じゃない役が似合いそうで、困ったものだ。(私が困る必要はないのだが。)
ギターの男の子ジェームズ(オリー・アレクサンデル)と知り合い、そのまた知り合いの女の子キャシー(ハンナ・マリー)と知り合い、バンドをつくろうということになる。
ストーリー的には、それほどのことはなく、フィーリング(感覚)で見ていくほうがいいような。
なんといっても素晴らしいのは、エミリーの歌!
女優さんのなかには、歌が上手な人がいるけれど、彼女も本当に見事。
この映画は、まずは彼女の歌。それに映像のフィーリング。ミュージック・ビデオの感覚でもある。
公式サイトによると、『スコットランドを拠点に世界的な人気を誇るバンド、
ベル・アンド・セバスチャンのフロントマン、スチュアート・マードックが、本作の脚本・監督を担当。』
私はまったく知らなかった音楽家だが、彼がつくった、この映画、
ちょっぴりビターで、スウィートでポップでキュート、というのが、まさに言える。
はじめのほうが病気っぽい(拒食症?)せいもあって、曲調に、さみしさを含んだものがありながらもポップ。
映画のなかで、イヴは
「ポップ」ミュージックをやりたいと、はっきり言っていますからね。
音楽を志す人の、ある重要な通過点。かかわる大切な人たち。そういう青春ものでもある。
ラストの3人それぞれも、いいね。とくにキャシーの反応は好きだな〜。
映画では「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」を
「神様、女の子を助けて」のように訳していたが、私はタイトルを知ったときから「神様は女の子を助ける」だと思っていた。
でも、考えてみると「神様は女の子を助ける」ならば「ゴッド・ヘルプス・ザ・ガール」と動詞が単数形になるのではないかと思い当たった。しかも、もしや、May
God Help the Girl と、原題では may が隠れているのではないかと。
映像の雰囲気と音楽に身体をのせて、ふわふわ、たゆたうために、また観てもいいかなあとも思うが…どうかな、自分?