夫を守り、敵と戦う、
西部の女!
ナタポー(念のため説明すると、ナタリー・ポートマンさんどす。)主演の西部劇!? と知ったときから、見逃せないなと思っていた。
彼女が西部劇って、イメージしたこともなかった。
でも、あとで調べてみると、かなり以前から企画はあったようだ。
「
ブラックリスト」といわれる、映画製作前から、すでに優秀だと評価された脚本のなかのひとつ。ブラックリストと聞くと、なんだか悪いイメージだけどねえ。
悪党に追われた夫婦、夫は撃たれて家から動けない。
妻は、ある男に助勢を頼むが…。
夫が大怪我人なので、夫婦と男は敵が攻めてきたら、家での籠城戦を余儀なくされる。
そのクライマックスに至るまでに、それまでの人間関係が少しずつ語られていく。
荒野に建つ家とか、いろいろ、風景なども
西部劇らしくて、よかった。
家族を守る、気丈なナタポー、頑張りました。
実際にも母親になって、気の入れ方は違うのではないかな、と思えます。
脚本のブライアン・ダッフィールドは、「
逆境の中で大きな勝利をつかんでいく女性」を、ナタポーを思い描きながら書いたとのことで、非力そうだけど芯の強さがあるヒロインは、彼女にぴったり。
1時間半ほどで締めるのも、スッキリ。いらない描写は、いらないってこと。
ワルの親方を演じる俳優は、見かけよりも声で誰だか分かりそう。
敵の一人が家にやって来たとき、ナタポーが外に出てきたのは、彼女の大失敗のはず。しかし、味方の男は責めなかったですね。男が、敵に対して、とぼけて通そうとしていたのが水の泡になったのに。
偉いわ、男。
最後は、あ、こうなるのか〜(どういう意味にも取れますねえ)。
私は好き。こういうの、あり、でしょう?
主演のナタリー・ポートマン、ジョエル・エドガートン、ユアン・マクレガーの3人は、
「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」で共演している。ナタリーとジョエルが会うシーンはなかったと思うが。
パドメ(ナタリー)が産んだ赤ちゃん・ルークを、オビ=ワン(ユアン)がオーウェン・ラーズ(ジョエル)に預けるのだ。
過去に、こんな関係があったとは! おもしろいものである。