勝手にふるえてろ

脚本・監督 大九明子
出演 松岡茉優  渡辺大知  石橋杏奈  北村匠海  趣里  片桐はいり  古舘寛治  前野朋哉  池田鉄洋
原作 綿矢りさ
撮影 中村夏葉
編集 米田博之
音楽 高野正樹
2017年作品 117分
好き度☆☆☆★


普段あんまり観ない邦画を観るには理由がある。それは…

松岡茉優さん主演だからだー。

「あまちゃん」で知り(しかも、わが埼玉代表アイドルの役だ)、NHKのドラマ「水族館ガール」の主演でやるじゃん≠ニ思わせ、映画「ちはやふる 下の句」でも存在感を漂わせ、WOWOWの「シネマの世代」ではトークの能力を見せた。
ほかにも多少、何かで見ているが、あ、「桐島、部活やめるってよ」にも出ていたね。とにかく、彼女には一目置いている。(と言いながら、すべての出演作を追いかけていないのは、私がズボラだからだ。)

茉優さんの役は、ひとりの男の子を、ずーーーっと思いつづけている経理のOLさん。
いま、どこにいるのかさえわからない男子を好きでいつづける。
そんな彼女に、会社の同僚がアタックをしてくるのだが…。

会社に、畳の敷いてある休憩場所があって、あ、こういうの、私が以前いた会社にもあったなあと、なんとなく懐かしかった。
電気を消して、みんなで寝ていたけど、昼寝か? この会社、昼寝の制度があるんだ!?

本作、いちばん驚くのが、中盤の「大転回」だ。
詳しくは書かないが、予想だにしなかったので、びっくり。
しかも、見せ方がユニークでいい。
監督の才気に、茉優さんはしっかり応えている。
さすが、埼玉代表。(実際は東京出身だそうだ。まあ、似たようなもんだ。)

ふたりの男の間で揺れ動く女。
と言うと、かっこいいが、ふたりの男の間で揺れ動かされている女、ですね。

誰でも少しは変わったところがあるよね。
役柄を等身大のように演じきった松岡茉優さんを讃えたい。上手いです。




〔2018年1月8日(月) ヒューマントラストシネマ渋谷〕


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