The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ

THE BEGUILED
脚本・監督 ソフィア・コッポラ
出演 ニコール・キッドマン  キルステン・ダンスト  エル・ファニング  ウーナ・ローレンス  アンガーリー・ライス  アディソン・リーケ  エマ・ハワード  コリン・ファレル
原作 トーマス・カリナン
撮影 フィリップ・ル・スール
編集 サラ・フラック
音楽 フェニックス
2017年 アメリカ作品 93分
好き度☆☆☆


そうだった、ソフィア・コッポラ監督作品だったっけ。

「白い肌の異常な夜」の再現を思い描いていちゃ、いけない。
同じ話だからといって同じようになるとは限らないし、なによりも、監督の作家性によって、どう変わったかを楽しむべきなのだろう。
そうでなきゃ、作り直す意味はないともいえる。比べるほうが悪い。

映像のきれいさとあいまって、どろどろ、ぎらぎら加減がおさえられた感がある。
副題のように、欲望はめざめたが、お上品に終わってしまったような。

なかでは、やはり、ニコール・キッドマンさんの大人の貫禄が断然輝く。
若い女性しかいない学校を守る責任もあるから、毅然としているのだった。
オトコの身体を拭くとき、あの部分にちょっと逡巡…(拭いたのか、拭かないのか、ええい、はっきりして! 笑)(まあ、拭くよね、衛生上。)

それから、エル・ファニングさんを起用するなら、もっとインパクトのある役にしてほしい
いちおう、男に興味しんしん、誘う女の役ではあるが、どうも、おとなしめ。
「あの」場面だって、いつのまにやら、そんなふう? でスカされた。

それから、よく文句を言っているけれど、タイトルについては今回も。
「ビガイルド」で、もういいじゃない。わけわからなくてもいい。
副題不要。長いのは嫌だ。
しかも本作、英語のお題目まで付いてる。それ、おしゃれのつもりですか?

何度も言うが、書くとき、めんどくさいんだって。なんで英語書かなくちゃいかんの。
加えて、これ、五十音順に並べるとき、ビガイルドの「ビ」でいいのか、The の「ザ」なのか、わからない。
私は英語タイトルの部分は無視して「ビ」にしました。




〔2018年2月25日(日) イオンシネマ 板橋〕


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