マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー

MAMMA MIA! HERE WE GO AGAIN
脚本・監督 オル・パーカー
出演 リリー・ジェームズ  アマンダ・セイフライド  アレクサ・デイヴィーズ  ジェシカ・キーナン・ウィン  シェール  アンディ・ガルシア  ジュリー・ウォルターズ  クリスティーン・バランスキー  ジェレミー・アーヴァイン  ヒュー・スキナー  ジョシュ・ディラン  ピアース・ブロスナン  コリン・ファース  ステラン・スカルスガルト  ドミニク・クーパー  伊川東吾  森尚子  オミッド・ジャリリ  メリル・ストリープ
原案 リチャード・カーティス  オル・パーカー  キャサリン・ジョンソン
撮影 ロバート・イェーマン
編集 ピーター・ランバート
2018年 アメリカ・イギリス作品 114分
好き度☆☆☆☆


待ってました!

とはいえ、本当に続編ができるとは思っていなくて、製作決定を知り驚いたものでした。喜びと不安。
なんといっても、前作「マンマ・ミーア!」は、2018年8月現在、24回(も)見ている大好きな映画なのです。

約10年ぶりだけど、できあがってみれば、前回と変わらないキャストが、なにはともあれ、うれしい。
ドナ(メリル・ストリープ)の若い頃とその友人たち、恋人たちまで登場するから、今度は大所帯な出演者だ。
まとまりがつくのか多少の心配も。

現代パートのドナたちの歌が少なめになるのかな(お年だし)と予想はしていて、やはり実際に少なめな印象ではあったが、なんのなんの、年齢は感じさせない歌唱ではありませんか!

この続編、ソフィ(アマンダ・セイフライド)が、島のホテルをリニューアルオープンしようとするところから始まる。
そこに、若きドナ(リリー・ジェームズ)の物語(卒業、恋愛、島でソフィを産むまで)が並行して描かれる。

リリーちゃんが年とってメリルになるか…ちょっと考えてしまうけど、ハツラツとしたところは出ているし、なんといっても歌が上手いよ!
たぶん、彼女がいちばん多くの歌をうたったのではないかと思うが、もう、聴いていてうれしくて楽しくて。
私の彼女だし、応援するのは当たり前。

オーバーオールを着たときや、ジャンプしたときの仕草などは、メリルの動作をちゃんと真似ているのがわかる。

真似ているといえは、若きハリー(ヒュー・スキナー)が、spontaneous(スポンティニアス=無計画な)といったときはニヤリですね。(前作でハリー〔コリン・ファース〕の口ぐせだった。)

曲については、前作は息をもつかせぬくらいに次々と歌がうたわれたが、今回は少しドラマ部分が多いのかもしれないなとの印象を受けた。
多少おとなしめの曲も多いような…。知らない曲もあり、これABBA(アバ)の曲なの?と思ったりもした。

最後は、前作で印象的な、あの教会が再び舞台になったり、若きドナと現在のソフィの人生のシンクロ具合が感動的だったり。
だって、ドナ(メリル・ストリープのほう)が! ドナがさぁ! これ、泣くなってほうが無理!

エンディングも、ちゃんと前作仕様で。これでなきゃ納得しないよ、前作のファンは。
ただ、1曲でなく、前回と同じく2曲やってほしかったし、エンドロールでも1曲欲しかった。演奏だけのパートが長かった気がする。

ひとつ、引っかかるのが、前作で3人のパパ候補の若い頃は、ヒッピーっぽい格好をしていたはずなのだが、続編ではそういう格好ではなかったような?
目の錯覚だろうか?(いや、違う。)
これは確信犯的に、変えたのか? マジにヒッピーの姿じゃ、いまどき笑っちゃうから?

それと、邦題。「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン」と、「アゲイン」まで入れてくれなくちゃダメ。
「マンマ・ミーア!」の歌詞には“MAMMA MIA HERE I GO AGAIN”というのがあるのです。いくら長いタイトルだからといって、アゲインの4文字だけ消して、どうする!

ターニャの若い頃を演じたジェシカ・キーナン・ウィンさんは、お年を召した(ああ、他に、なんて表現すればいいの!?)ターニャ役のクリスティーン・バランスキーさんと似ている
特徴があるから、もしかしたら似ている人は探せば案外多いのかもしれない。

ABBAのメンバーのビョルン・ウルヴァース氏は、大学教授のひとりで出演していましたね。
ベニー・アンダーソン氏は、私は発見しなかったのだけど、いっしょに観た知人が見つけていて、カフェのピアニストで登場。

シェールさんが目玉(目玉おやじ、とか言わないで)。ラスボス貫禄。歯がない人の発音風にも一瞬聞こえたけど(失礼だ)、気のせいだろう。

「ダンシング・クイーン」のナンバーで「わら運びおばあさん」が出たり、若きドナが建物の古い窓を壊したり階段の手すりを滑り降りたりで、前作と同じようなシーンを、いっぱい入れ込んでくるのが、また嬉しい。
ジープで山道を登ってくるのが、前作では、ドナ、ロージー(ジュリー・ウォルターズ)、ターニャで、今作ではソフィ、ロージー、ターニャ。
歌うシーンでも、前作のドナ&ザ・ダイナモスが、今作はソフィ&ザ・ダイナモスになったり。

そんなこんなで、いま思い出さなくて書けないことも多いけど、また観てくるので、新発見もあったら、それも含めて楽しんできまーす。
あ、ちなみに立川シネマシティは「極音」上映あり。うるさくはなくて、しっかりとした、いい音です。

「マンマ・ミーア!」のときは、TOHOシネマズ六本木で「英語歌詞付き上映」で、みんなで歌えたものだけど、今回はやらないのかねえ。




〔2018年8月24日(金) 立川シネマシティ〕


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