平成8年頃から、福岡方面のある工房が私の作品のコピーを作り、矢澤の作品と偽って家具業界、民芸店等に卸売りをしました。問題の工房が謝罪したため、「私の作品のコピーをこれ以上作らないこと、及び私の作品との類似性を防ぐために、家具の表面に凹凸削りをしないこと」を約束させましたが、約束に反して未だに表面に凸凹削りを施した商品を作っているもようです。有名デパートなどで矢澤作品と隣り合わせで売られていることもありますので間違わないようご注意ください。
- 今までに判明しているコピーは;
- 1.おやじの椅子
・・私のところに修理のため、お客から送られてきて贋作が判明。贋作は非常によく似ています。本物を精密に測定してコピーを作ったと思われますが、焼き印が無いとか、木の使い方がおかしいとか、いくつか相違点があります。。平成8年以前に作られた贋作は、引き出しのストッパーに丸棒を使っていたり、引き出しの底板が桐の合板だったりしていましたが、このホームページ上で指摘した為に贋作はその後改善されているため、現在では座面の裏に焼き印(大)があるか無いかが、一番わかりやすいチェックポイント思います。平成8年以降の作品にはすべて焼き印が押されています。
- 2.おふくろの椅子
- 3.くつ箱ベンチ
- 4.角足ティーテーブル
- 5.踏台スツール
- 6.踏台ベンチ
- 7.肘無しスツール
- 8.あぐら椅子
- 9.額縁
- 10うつわ棚
- その他贋作に共通することは;
- 1.拭き漆に似せたウレタン塗装をしている
- 2.全体的に表情が硬く、温かみに欠ける
- 3.オリジナルの設計を理解していないため、加工上に問題点が多々見られる、壊れやすい。
- 4.製作上の手抜きが見られる、加工が雑である
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コピーは巧妙に似せてあるため、本物との区別は、私の作品を持っていない方には困難と思います。
もし展示会や店頭で私の作品に類似した作品、或いはコピーと疑わしい作品を見つけましたら、お手数ですがご一報いただければ幸いです。
なお、私の作品である証明として、1999年1月頃から、左のような焼き印(大)を必ず押すようにしています。椅子の座裏、引き出しの側板、棚類は扉の内側などに押しておりますので、新しく購入される方はご確認ください。またうっかり焼き印の押し忘れと言うことも考えられ
ますので、御不審な点がございましたら、購入された店にお問い合わせいただくか、矢澤にお問い合わせください。なお作品の形により、焼
き印が押せない事もございます。また、2000年夏以降製作の茶托やコースターには写真のような約1cm角の焼き印(小)を押しています。
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