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Classical Revival |
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バイエルンの皇子オットーが、ギリシア国王に即位したことに際し建築家シンケルにより計画された |
クラシカル・リヴァイバル(Classical
revival)、すなわち「古典様式の復興」と言う考え方は、ルネサンス以来、連綿と続く芸術におけるテーマです。建築においても16世紀のウィトルウィウスに関する著作やパラーディオの著作等、ギリシャや、ローマ古典様式について書かれた本の数は数限りなくあり、それらを集めることはまさに建築本蒐集の王道と言えるでしょう。
しかし、ここで紹介するのは、そういったルネサンス、バロックと続く大芸術家の時代に登場した書物ではなく、18世紀以降、すなわち新古典主義の時代以降に出版された書物です。 そこに登場する「紙上の建築」に映し出されるのは、考古学的な興味、廃墟趣味、古代への憧憬などであり、また、建築物に不可欠なものとして扱われてきた古典様式のボキャブラリーは、あくまでも作者のデザイン意図を表現するためのひとつの要素/手段へと変化しています。 |
ここでは、ローマ時代の廃墟を扱った18世紀の書物として、ロバート・アダム/スプラトのディオクレティアヌス皇帝の宮殿遺構を、また、現在でいうところの卒業設計作品を集めた古典主義の影響を色濃く残すフランス・アカデミー建築作品集を紹介します。 Adam,
Robert A.L.T.Vaudoyer
et L.P.Baltard Strack,
J.H. NEW |
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