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Karl Friedrich Schinkel |
19世紀ドイツ最大の建築家、カール・フリ−ドリヒ・シンケル (1781-1841) の建築のみならず絵画や、ステージデザイン等の分野でも活躍しましたが、その多様な作品は、多くの書物や版画に残されており、そのどれもが魅力的です。当サイトのコレクションでもいくつか作品集が集まってきましたので、ここで、ピックアップして紹介していきます。 |
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シンケルは、1815年から1816年の間に100以上の舞台デザインを約40の劇やオペラのために製作していますが、その中でも代表的なものを美しいアクアチント版画で再現したしたものがここで紹介する作品集です。1815年のモーツアルトのオペラ「魔笛」でのデザインはそのもっとも有名なもので、その後のこのオペラでの舞台に多大な影響を与えています。 | ||
シンケルは、1815年にプロイセン政府の建築家に任命され、ベルリンのアルテス・ムゼウムなど多くの公共建築を残していますが、ここで紹介するのは、そういった実際に建った大規模な建築物ではありません。このアクロポリスに建つ宮殿の計画は、当時のプロイセン王室のための計画です。非現実的ですが幻想的な提案です。 | ||
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グリーニケでの離宮の計画は、厳格な古典主義によるデザインではなく、肩の力の抜けたピクチャレスクな計画です。グリーニケは公園として現在もポツダムに残されています。 | ||
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またシンケルは、その後の建築家たちにも多大な影響を与えています。J.H.Strackは、シンケルの弟子の建築家の一人ですが、彼による古代劇場復元図集では、シンケルの古典主義的な作風の影響を強く受けた幻想的な図版を見ることができます。 Strack, J.H. Das altgriechische Theatergebaude.Nach sammtlichen Bekannten uberresten dargestellt auf neun Tafeln, Potsdam 1843 |
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