楽器屋で切り売りで売っているケーブルの音質は如何なものか。
ひとまずは、簡単ながら、周波数特性を計測してみました。
素人測定だけにアテにならない点もありますが…。
被検ケーブルは以下の6点です。全てPhoneオス-Phoneオスの、普段僕が楽器用に使っているものです。
カナレ製:3M
巻き癖が付き難く、ハリのあるケーブルで抜群の耐久性と信頼性。
今まで壊れたことがないので、壊れる前に新品交換され捨てられるというすごい奴。長いケーブルはいつもこれです。
フェンダー社製:3M(ビンテージ風)
フェンダーギターのおまけ(?)として付属してきたオールドスタイルのケーブル。その頼りない見た目とは裏腹に、音は良かった。測定ではどうでしょう?
George L's:140cm
George L's:15cm
今回の目玉、George L'sです。友達に勧められて購入/作成。結構細身でハリのあるケーブル線と簡単にアタッチ出来るのプラグから構成されています。
Mavis:70cm
Mavis:15cm
楽器屋さんではカゴに入れられて売られてたりするパッチの代表格。非常にリーズナブルなので誰でも一度はお世話になっているんじゃないでしょうか。ビニールコーティング(?)され、プラグ部とケーブル部が一体になっています。分解不可。色のバリエーションも豊富です。
Hexa:15cm
こちらもよく見かけます、Hexa。7mぐらいのケーブルは以前に使っていましたが、Canare製のケーブルと(ギターで)ブラインドテストで比べてみたところ、Hexaの負けだったので現在はパッチケーブルのみ所有しています。根強い信者も居るようです。
Live line:15cm
ある時楽器屋で見かけてそのビジュアル(Swich
Craft社製とよく似ている)に惹かれて購入。値段はMavis二本分ぐらいでした。
さて、パッチケーブルのテストなので、とりあえずエフェクターボードに適当にエフェクタ並べてギター弾いてテストっていうのが本筋なんでしょうが、客観性を得にくいので生意気にも周波数特性を測定します。
おおざっぱなやり方なので細かい差違にをあまり気にしないようにして、ざっと見ていってみましょう。
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*見比べてみると、パッチで結構変わりますね。ラインレベルでこれなんですから。 |
同上 |
*測定に用いたソースはホワイトノイズですが
PCのサウンドボード(D/A)→ミキサ卓のH/A→"被検ケーブル"→ミキサ卓のH/A→PCのサウンドボードのH/A→PCのサウンドボード(A/D)
と何段ものデバイスを経由していますので、表示されているデータは被検ケーブル固有の絶対的な特性ではありません。(歪み等極力減らすようにしましたが)あくまで個々の対比/参考の為のデータとしてご参照ください。
また、グラフy軸(db)は単なるスケールであり、この値も絶対的なものではありません。
*Specifications
サウンドボード : Sound blaster Live (*Out put at -10db *input/gain at -1.0db) アナログミキサ : Behringer MX 1604A オッシレータ WaveGene1.2 スペアナ WaveSpectra1.2
さて、測定に用いたソースがラインレベルということもあって、各々ケーブルの持つ個性はごく小さな差となって表れました。
しかし、実際に楽器(E.Guitarなど)が出力する信号は非常に小さい(低い電圧)ものです。
ひとまずラインレヴェルで測定してみてみましたが、
ケーブルによって測定結果が大幅に違うということは予想どうり無かった。
長さによる違いもそれほどではない。
むしろ貧弱な測定環境による不確定要因のほうが大きな差となって表れているような気もする。
やっぱり音質って、主観の問題じゃん?
ということで、やっぱり実際にそれぞれのケーブルを使ってしそうしてみる必要がありそうです。
Ver.1.03