●旅行一日目
起床時間は午前5時。
前日から橘くんの家に集合して早朝便のフライトに備える・・・予定だったのですが、結局橘くんは徹夜でゲームをやっていた様子。
私はドライバーなので少し眠りました。
二時間ほどですがね(苦笑)
ダラダラと着替えを済ませ荷物を抱えて駅へと向かう。キャンプ道具がつめこまれたバックは結構な重さとなるが、
それでも背負いながら駅へと向かう。
一泊二日の観光旅行だろうと、1ヶ月近く過ごすバックパックの旅であろうと自分の荷物の量はさほど変わらない。
旅先で車を使おうが、バイクを使おうが自力で持てるだけの荷物しか持たない。それが僕の荷造りの大前提。
『自力で運べない量の荷物は持っていくな』
その昔、某ボーイスカウトで先輩に叩きこまれた言葉。いまだに律儀に守っているのも変かと思うが、旅を無事にのりきる為のおまじない
みたいなものになってしまっている。
電車、モノレールと乗り継ぎ羽田空港に到着。
搭乗手続きと荷物の預け入れを済ませようとしたところで、検査員に止められる川崎…。
コンロのガス、没収されました(爆)
…いや、予想はしてはいたのですが、やっぱりガスは持ちこみいけなかったのですね。
一時保管のうえ、帰宅時に返却という話だったのですが、手続きが面倒だったため破棄の手続きをお願いして搭乗口へ向かいました。
朝食用にサンドイッチを買ってゲートを通りぬけたものの、空腹はおさまらず待合いのラウンジで結局キツネそばを食べる二人(笑)。
定刻通りに飛び立った飛行機は無事千歳空港に着陸。
荷物を受け取って僕達はレンタカーの受付に向かった。
この旅行、格安のレンタカーパックを利用しているため、本来デフォルトで車を借りると1000CCクラスのヴィッツなんかを借りることになるのですが、
それではさすがに北海道を旅してまわるには心もとない。
キャンプ道具も積むということで、予約の段階でキャンペーンを利用し車種をRV車へクラスアップしておいたのです。
ただ、そうはいっても二人旅。きっとRAVE4とかジムニーとか、パジェロミニあたりだろうと思っていました。
受付を済ませると、担当者が配車に向かいました。僕達は荷物を持って建物入り口で車が来るのを待つことに。
で、僕らの前に乗り付けられたのは…
ランドクルーザーでした。
いくらなんでも、でか過ぎ(苦笑)
車幅感覚がつかめません。
しかし『大きすぎるよ!』とも言えない小心者の私は、荷物をおもむろに後部座席に積み込むと、なにくわぬ顔で車に乗り込み、
橘くんが助手席に座るのを確認してシートベルトもつけぬまま出発しました。
店を出て最初の角を曲がったところで車をとめましたけど。
普段1000ccクラスの車にしか仕事で乗っていない私に少々荷が重いような気もしたのですが、店を出てしまった以上はこの大型車で旅を続けるしかありません。
アイドリングをさせたまま一旦車から降りて、とにかく車の点検を開始しました。
で、点検しながら私が心の中で思ったこと・・・。
・一応オートマチック車だが、左膝脇に存在するもうひとつのギアの切り替えはどうするのだろう?
・ カーナビの使い方がわからん。
・ ところで、ランドクルーザーってガソリン車だっけ?(爆)
→ディーゼル車です
・ 給油口ってどこにあるのだろう?
と、目についたスイッチを試しにいろいろ押してみたところ…
ぱこん、と大きな音がしてボンネットが開きました(苦笑)
5分ほどいじくりまわして、大体のボタンの意味は把握しました、車幅感覚は運転しながらつかんでいくしかありません。
そして、新たに僕たちの目前に重大な問題が僕らに突きつけられた!!
車の心配よりも重要な問題だ・・・。
目的地どこにしよう?(爆)
なにしろ現在地は千歳。
明日の夜、摩周湖に行ける位置に今日のキャンプ地を設定しなければとは思うのだが、北海道の距離感覚がつかめていない私たち、
今日中にどのあたりまで行けるのか見当もつかない状況だった。
で、取り出したのが「風雨来記オフィシャルコンプリートワークス」
(これから先、お持ちの方はお手元にご用意いただくと、この旅行記をよりお楽しみいただけるのではないかと思われます)
橘くんにとりあえず初日の宿泊地を物色してもらいつつ道東方面へ車を進める。
(もちろん車中でのBGMは「風雨来記」のサントラ)
途中没収されたガスコンロの補給をかねてディスカウントショップへ立ち寄り炭なども購入。
旅行計画のところでも書きましたが、この旅行は3泊4日。しかも3泊目は札幌泊が決まっています。
そんな状況下でも、とりあえず「神の子池を見る」「カムイワッカの湯に入る」「満月の摩周湖へ行く」「勝手丼を食べる」この四つは達成しておきたい目標でした。
で、ルートを考えた場合、どうしても初日のうちに和琴半島の辺りまで来ていないと希望を叶えるのは難しいだろう、とゆう話になり初日の最終目的地は
和琴のキャンプ場に設定されました。
千歳から和琴半島、結構無茶な距離を移動しました。
(後で思えば、3日間全部無茶な移動をしているのですが…)
千歳から札幌をかすめ、旭川を抜けて和琴半島を目指す。
余談ですが、旭川ルートを取らずに夕張方面を抜けて、某「楓駅」へ行こうかとゆう考えもあったのですが、今回はパスしました(ごめんね、楓ちゃん)
途中、旭川の手前のカムイコタンで観光。
本来は玉恵シナリオや由美シナリオで重要な場所である旭川駅前や、常盤公園を目指すべきだったのでしょうが、初日の目的地が目的地だったため
仕方なく割愛し通り過ぎました。
まともに観光していたらとても日付が変わる前に到着できそうになかったのです。
それでもせっかく旭川まで来たのだからということで、通り道の旭川ラーメン村で昼食。
『山頭火』を目指したのですが行列の長さにあえなく別の店へ。
なにしろこの時点で午後三時をまわっていました。今日の目的地、和琴キャンプ場までまだかなりの距離が残されていました。まあ地図にして10センチというところでしょうか・・・。
千歳から旭川までの距離が約8センチでしたけど(苦笑)
到着時間がかなり遅くなると踏んで併設のスーパーで夕飯の食材とビールを調達し、その後はノンストップで屈斜路湖畔の和琴キャンプ場へ向かったものの、
結局到着した時には午後八時を過ぎていました。
で、到着時間が午後八時を過ぎていたため当然のように管理棟のあかりは消えており、管理人さんも不在の様子。
キャンプスペースも山側と湖畔側と2ヶ所あったのですが、湖畔の方はスペース的に問題があってとりあえず山側のキャンプ場に宿泊することにしました。
駐車場に車を止めキャンプ道具を下ろし始めましたが、先にキャンプを張っている人達はすでに就寝モード。
できるだけ物音を立てないように荷物を運びながら、宿泊スペースを物色する。
空きスペースがトイレの前にしかなかったものの、えり好みしている場合ではないので素早くテントの設営を行い、夕食準備のため炭で火を起こす。
ひと通り準備が済んだところで、多少生ぬるくなってしまったがビールで乾杯。
五臓六腑にしみわたる・・・というわけではなかったが、それでも星空の下でのビールはうまかった。
BGMに風雨来記サントラのキャンピングディスクを小さい音で流しつつ、炭火で肉を焼いて食う。
明日は早朝から大移動を予定しているため午後11時には就寝。
こんな感じで、初日の夜がふけていきました。