◎画像の加工・編集
この項では、ViXでの画像加工・編集を解説します。
まずはカタログで適当な画像を選び、↓のように表示させましょう。

で、ツールバーの「編集」のところをクリックすると、「トリミング」「リサイズ」「減色」「明るさ・コントラスト」「色調変換」「回転」「反転」「連結」というメニューが出てきます。

・トリミング
トリミングを選ぶと、↓のようなウィンドウが出てきます。

トリミングとは、元になる画像の任意の部分を切り取って抜き出す機能です。
数値入力もできますが、マウスのドラッグ(左クリックしながらポインタを動かす)で元画像の切り出す部分を指定するのが簡単でしょう。指定したら「実行」ボタンをクリックすれば良し。

・リサイズ
画像の拡大・縮小。選ぶと↓のウィンドウが出ます。

具体的な数値を指定して入力する方法(横×縦です)と、倍率を指定する方法があります。好きなほうにチェックを入れましょう。
サイズ指定の場合、「縦横比を変えない」にチェックを入れておくと、縦か横の数値を入力したとき、同じ比率で自動的にもう一方の辺の長さが入力されます。

・減色
元画像を、2色、16色、256色、ハイカラー16bit、フルカラー24bit、フルカラー32bitに減色できます。

・明るさ・コントラスト
明るさとコントラストを調節します。選ぶと↓のウィンドウが出ます。

左のバーが明るさ、右のバーがコントラスト。それぞれのレバーをマウスでドラッグして調節します。

・色調変換
モノトーン、ネガ反転の二つ。
モノトーンを選ぶと↓こんな感じ、

ネガ反転を選ぶと↓こんな感じに変換されます。


・回転
元画像を回転します。90度、180度、270度の角度が選べます。「右回転」「左回転」は、押すごとに左右に90度ずつ回転します。

・反転
反転します。左右反転、上下反転の二つが選べます。

・連結
複数の画像をくっつけます。選ぶと↓のウィンドウが出てきます。

「方向」は、どの方向に画像をくっつけるか。「連結する画像」は、どの画像をくっつけるか。
ただし、くっつける画像を二つ以上同時に表示させておく必要があります。
また、表示させている画像にカタログから他の画像をドラッグ&ドロップすることによっても連結できます。
連結すると↓こんな感じになります(サイズの合うものがなかったので同じ画像を連結させました)。

以上、画像の加工・編集について解説してきましたが、加工・編集を行ったら保存を忘れないようにしましょう。

最後に、その画像の保存について。
ViXでは、BMP、JPEG、PNG、MAG、Pi/Pic2の形式で画像を保存し直すことができます。
BMPは、画像ファイルの基本のような形式で、画像の質は良いのですが、そのぶん容量が重くなってしまいます。いっぽう、JPEG等の形式は、BMP画像に何らかの圧縮を加えた形での形式で、画質が落ちるぶん容量は軽くすることができます。
ここでは、もっとも頻度が高いであろうJPEG保存について解説しておきます。
まずは画像を出し、ツールバーの「ファイル」→「JPEGで保存」を選びましょう。
↓こんなウィンドウが出てきます。

下の左側のウィンドウが元の画像。
「画質」のレバーで、どの程度画質を落とすか設定します。「プレビュー」を押すと、下の左側に圧縮後の画像が、「サイズ」の部分には圧縮後のサイズが表示されます。
適当に調整してゆき、いいと思ったら「次へ」を押して保存しましょう。
画質を変えたくないときは、「画質」を100にしておけばOK。
なお、圧縮したJPEG画像をBMP保存しても、落とした画質は復帰しません。

サバのひとこと
さて。多機能で、なおかつ使いやすいので手を出してみたViXですが、やはり解説が多くなってしまいました(笑)。
ViXには、まだ御紹介していない機能がたくさんありまして、たとえば複数の画像をひとまとめにして圧縮したファイルを解凍しないままで画像閲覧できる機能などもあります。また、有名ビューア「Susie」のプラグイン(機能を増やすために必要な、オプションのようなファイル)にも対応しています。
ただ、GIF形式の画像に関しては多少問題がありまして。JPEGやGIF、PNGといった形式の画像ファイルは、画質などを落とす代わりにBMPに比べて軽い容量に圧縮しているのですが、GIF形式には圧縮方法自体に著作権があるそうです。
なので、認可を受けていないビューアでGIF画像を表示させることは基本的に著作権法違反ということになってしまうようで、「Susie」のGIF表示プラグインもことごとく公開停止になってしまっています。
なので、GIFを表示したい場合は、フリーウェアソフトを収録した雑誌のCDロムのバックナンバーなどから、「ifgif.spi」というプラグインファイルを探して下さい。個人使用のレベルでは大丈夫だとは思いますが、著作権絡みなので作業は自己責任で。念のため。
プラグインを導入するには、まずプラグインファイルをViXと同じフォルダに置いておき、、ViXを起動してインターフェイスから「その他」→「設定」→「プラグイン」で導入したいプラグインにチェックを入れればOKです。閑話休題。

一方、ViXの難点は、ファイルの関連付けが面倒なことでしょうか。
サバ@管理人は「IrfanView」というビューアに画像を関連付けており、画像ファイルをデスクトップからダブルクリックして適当に閲覧するときはIrfanViewを使い、腰を落ち着けて女優さん画像などを堪能したい(笑)ときなどにはViXを使っています(IrfanViewはコチラから)。
他にも、ダウンロードしてきた壁紙がモニタサイズと合わない大きさだったときにリサイズしたり、このページに載せたい画像が重いときにJPEGで再保存して圧縮したり、幅広い用途で使わせて頂いております。
これだけの機能があるぶん、他のビューアに比べると若干動作が重くなるときがありますが、それを差し引いても、ViXの使い勝手と機能は使用するに値してついでにお釣りがくるといえるでしょう。

追記
このページで画像編集のサンプルとして使用した画像はネット上での拾い物であり、著作権、肖像権等がはっきりしていません。万一問題あった場合は、お手数ですが管理人まで御連絡を頂ければ、即刻画像を差し替えさせて頂きます。