IrfanView32 日本語版

製作者(敬称略)
Irfan Skiljan

概要
画像ビューア。
ビューアは以前ViXを御紹介しましたが、今回のIrfanViewは、ViXとは違った形で優れたビューアです。
特徴は、
・多くの画像形式にデフォルトで対応している。
・ViXのようなインターフェイスはないが、そのぶん動作が軽い。
・各種画像ファイルへの関連付けが簡単。
・画像のレタッチ機能が充実、おまけに画面のキャプチャ機能までついている。
といったところ。
ViXはサムネイルが表示されるので、画像の内容を確認しながらの整理や閲覧に向いていましたが、こちらは関連付けが簡単で余計なインターフェイスが出ないため、デスクトップやエクスプローラからダブルクリックして閲覧するのに適しています。
作者はオーストリアのIrfan Skijan氏。当然英語版ですが、それを楠本拓矢氏(現バージョン。旧バージョンは永野英信氏)が日本語化しています。
最新バージョンは3.92。
種別 ファイル容量 ダウンロード所要時間 ダウンロード先へのリンク
画像ビューア 解凍前:約700KB
解凍後:約1.6MB
アナログ33.6kモデム:約2分
アナログ56kモデム:約1分半
ISDN64k:約1分
製作者HP

窓の杜
容量はおおよその数値、ダウンロード所要時間は単純計算で算出したものです。
ダウンロード所要時間に関しては、ダウンロード先のサーバの具合によって大きく差が出る場合があります。
以上、御了承ください。

ダウンロード
製作者HPからは、飛んだページの右側にあるメニューから「IrfanView32日本語版」をクリックし、左側に新しく出たページからダウンロード。普通にクリックしてダウンロードするなり、Iriaを使うなり、お好きな方法で。
Iriaの解説はコチラ
窓の杜からも同様、「DOWNLOAD」をクリックするなりIriaを使うなりしてダウンロードしましょう。

インストール
落としてきた「iview392j.exe」を実行し、指示に従ってインストールをすればOK。解凍後は、「iview392j.exe」は削除しても問題ありません。
eoの解説はコチラ

使い方
インストールが完了したら、自動的にIrfanviewが起動します。閉じてしまった場合は、インストール先の「i_view32.exe」(変えていなければ「C:→rogram Files→IrfanView」のフォルダの中にあるはずです)をダブルクリックして起動。
まずは関連付けから始めましょう。関連付けというのは、対応するファイルをダブルクリックするだけで、そのアプリケーションで開くようにする、ということ。簡単にいえば、Irfanviewの場合は、画像をダブルクリックするだけでIrfanviewで見ることができるようにする、ということです。
Irfanviewのツールバーから、「オプション」→「基本設定」を選び、「拡張子」をクリック。
こんな↓画面が出ますね。

面倒なので、下の「画像を全て選択」を選んで「OK」ボタンをクリック。右側にあるビデオ・サウンドファイルは、特殊なプラグイン(ソフトの機能を拡張するファイル)がいるので、とりあえずは選択しないでおきましょう。
この作業が完了すれば、見たい画像ファイルをダブルクリックするだけで、Irfanviewで閲覧することができます。関連付けした画像ファイルのアイコンが変わっていますよね。

さて、適当な画像を選んでダブルクリックしてみましょう。
こんな感じ↓になりますね。

以下は操作。
ツールバーの「←」「→」ボタンで、そのフォルダ内の前の画像/次の画像。キーボードからは、BackSpaceキーが前の画像、Spaceキーが次の画像。
矢印ボタンの左にある虫眼鏡ボタンは、+が拡大、−が縮小。
「表示」→「全画面表示」、もしくはEnterキーでフルスクリーン表示。その場合、マウスの左クリックで前の画像、右クリックで次の画像を表示。抜けるときはもう一度Enterキー。
とまあ、基本操作はこんな感じです。簡単ですね。

ここからは、画像加工などの操作について。
Irfanviewは、フリーソフトのビューアには珍しく、画面のキャプチャ機能がついています。
キャプチャとは、作業中のウィンドウやデスクトップを、一枚の画像として取り込むことです。我がサバ缶でも、解説用の画像はそういったキャプチャソフトで取り込んでいるわけです。
「オプション」→「画像の取り込み」を選ぶと、↓のような画面が出てきます。

まずは「取り込む部分」。「デスクトップ全体」は、文字通りデスクトップすべてを取り込みます。
次の「ウィンドウ全体」と「ウィンドウ内のアクティブな部分」ですが、「〜全体」のほうは、ウィンドウの一番上の青いバーなどを含めた全体を取り込み、「〜アクティブな部分」は、ウィンドウの内側だけを取り込みます。
上の設定画面が「〜アクティブな部分」での取り込み、もうひとつ上の某女優さん画像が「〜全体」での取り込みです。
「マウスカーソルを含める」は、これも文字通り。チェックを入れておけば、マウスのカーソルもいっしょに取り込みます。
取り込み方法は、ショートカットキーを使うほうだと、任意のタイミングで取り込み。間隔を設定すると、時間ごとに自動的に取り込みます。
ショートカットキーを使って取り込んだ場合、画像を保存するのを忘れないようにしましょう。

次に、ViXのときにも解説しましたが、レタッチ&フィルタ機能。ツールバーの「画像」から選択しましょう。
Irfanviewでは、回転、反転、リサイズ(画像の大きさの変更)、減色、グレイスケール(モノクロにする)、ネガポジ反転などができます。
フィルタリングは、立体ボタン化、ぼかし、エンボス、油絵画化、輪郭検出、明るさの中間値、点描、モザイクなど。例によって、それぞれサンプルをあげてみましょう。
元画像 立体ボタン ぼかし
エンボス 油絵画 輪郭検出
明るさの中間値 点描 モザイク
「画像」→「フィルタ」→「フィルタの設定」で、それぞれの加工具合を調整することもできます。

ついでにもうひとつ、画像への文字の挿入。まず、画像の適当な部分をマウスでドラッグ(左クリックを押したままカーソルを動かす)します。で、「編集」→「選択部分に文字を挿入」。入れたい文字やフォントを設定すればOK。フォント選択の際はサンプルが出るので、文字化けしないフォントを選びましょう。
↓こんな感じ。


サバのひとこと
以上紹介してきたように、Irfanviewもビューアとしてはなかなかの多機能です。
動作が軽いし、気軽かつ簡単に画像を閲覧できる。ViXはインターフェイスが非常に優れていましたが、動作は比較的重く、画像に関連付けしてもいっしょにインターフェースまで出てきてしまったのですが、Irfanviewではそんなことはない。
しかし一番の長所は、プラグインを入れなくても、多くの画像ファイルの表示にデフォルトで対応しているということでしょう。ViXではさんざん表示させるのに苦労したGIF画像も、Irfanviewでは何もしないで表示されます。
ViXの解説(ココからどうぞ)にも書きましたが、サバ@管理人は、落とした画像を適当に閲覧するときはIrfanview、腰を据えて画像鑑賞するときはViXというふうに、両者を併用しています。
このIrfanview、ここでは解説しませんでしたが、スライドショウなどの機能もついていますし、画像がインターネットエクスプローラなどのブラウザや、パソコンを買ったときについてきた馬鹿重くて使いにくいビューアなどに関連付けられてしまっている場合は、Irfanviewに乗り換えてしまうのがいいでしょう。

追記
このページで画像編集のサンプルとして使用した画像はネット上での拾い物であり、著作権、肖像権等がはっきりしていません。万一問題あった場合は、お手数ですが管理人まで御連絡を頂ければ、即刻画像を差し替えさせて頂きます。