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2.3.2002 (Sun):『ワンウェイ・チケット・YEAH』

■こんにちは。先週から楽しみにしてた『Fade』を渋谷のManhattan 2で無事入手&再生&ノックアウト中のテラモトです。
■そしていま僕がもう一つ楽しみにしてるのが、WWFスマックダウンツアー・横浜公演。スカパー加入を機に娯楽スポーツ界で最もシビれる彼らにハマって約半年、既にネットでチケットを購入済みなんだけど、このネットで買うチケットがさ〜非常につまんないんだよね。
■何がつまんないって、半月も前にコンビニで代金を払ってあるにもかかわらず、僕の手元にはまだ素気ないレシートしかないってことだ。なんかさ、折角のイベントだし、こうもっと特別な紙のチケットをサイフに意味無くしまってワクワクしたいのに、僕にはまだセブンイレブンのレシートしかないんだよね。そんなのさみしいよ。
■これは違う話なんだけど、僕は現在、カイシャで紙のポストイットを超時空愛用しています。やるべき仕事や解決しなきゃの問題を小さなポストイットに書いてボードに貼る。優先順位の高いものほど高い位置に貼って、ときどき眺めては順位を組み替えたりグループ化して、処理したポストイットは外す。白状するとこれってD.A.ノーマン先生の本の受け売りで、憶えておくことを頭の外に出して脳の負担を軽くし、よりステキにクリアな思考ができるようにする仕組みなわけです。ええ、僕も最初は半信半疑でしたが、やってみたらびっくり。たまらなくいい具合なんですわ。
■確かにスケジュール帳やノートも外在化のシステムだけど、ポストイットなら実際のボード上で順位づけみたいな処理までやれるから、比較にならないくらい深いレベルまで脳の肩代わりができる。おかげで余った処理を使って、僕はもっとたくさんのことを考えられるようになった。ぶっちゃけて、なんだか自分がカシコくなったような錯覚に陥ることができます。これはおすすめですよ奥さん!
■そしてさっき話したチケットも、このポストイットと似た機能がある気がするんだよね。公演日や開演時間、会場名、座席番号といった情報を、チケットのかたちで頭から外に出すことで、脳味噌はラクになり、その分僕はワクワクや妄想車輪を大回転させることができるんじゃないかなって。それってとても楽しいことだし、印刷チケットのかなり重要な機能に思えてくるんだけど、どうか?
■30年前、矢吹ジョーはサンドバックを憎いあんちくしょうとして外在化してパワーを得ていた。会社の先輩・AEROさんが『かつて刑務所につながれた男が唯一支給された紙に筆で「娘」と大書して、火照った身体を爆発させた』っつー涙なくしては聞けない逸話を教えてくれたけど、これもまた、記憶の外在化と妄想特急のシアワセな結婚の例だと、思うんだよね。
■記憶の外在化がもたらす効果の底知れ無さには本当に驚くし、イスラムで偶像崇拝を禁ずるのもちょっと分かる気がするな。一方の僕はといえばこういうワクワク加速装置が大好きなので、今後ともすすんで編み出していきたいと誓い新たにしてみたよ。
■さて、今日は来訪者ゲストブック*ridersの#66に、高校のときの友達・zenが登録してくれたのでご報告。彼のページ・『アレコレーズ』では、あいかわらずのファインな才能と東京好きぶりが発揮されてて嬉しかった。彼の文学にはユーモアの効いた音楽があって、しかも彼の作る音楽にはユーモアの効きまくった文学があるのです。『形象』とか『Paradice Lost』とかって名曲を、僕はいまでもいつでも頭の中で再生できるよ。窓の外で雨を待つとき、お茶にするのはzenの曲の影響だ。これからもよろしくだぜ。
■そんなところで、長くなった今回もおしまい。それじゃ、またね。