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- 可視セルにだけ連番を振る、コピー貼り付けを行う
作成:2024/5/26
- 可視セルにだけ連番を振る方法をいくつか紹介します。
AGGREGATE関数を使って連番を表示する
- 可視セルのみをカウントする関数としてはSUBTOTAL関数が考えられます。
ところが、この関数を最終行に使っていると、オートフィルターでデータ範囲外として無視されてしまいます。
これに代わるものとしてはAGGREGATE関数がありますので、こちらの方を使います。
- B3セルに =AGGREGATE(3,5,$D$3:D3) と入力して、下方向へ数式をコピーしています。
- なお、SUBTOTAL関数が不具合を起こすことを示すため、G3セルには =SUBTOTAL(103,$D$3:D3) と入力されています。
- AGGREGATE関数を使っているA列で表示されているセルに連番が表示されています。
オートフィルターでSUBTOTAL関数を使うと不都合なケースがあります。
- データ内のセルを1つ選択して、[データ]タブの[フィルター]を実行すると、データ全体が選択されるはずです。
- F列の区分で「B」を抽出すると、最終行の14行目のデータが表示されています。
しかも、区分は「C]ですので、正確にフィルターできていないと困惑します。
これは14行目がフィルターの範囲外と認識されているためです。
- 一旦、フィルターを解除します。
データ範囲 B2:F14を選択します。(SUBTOTAL関数を使った列を範囲外としています)
フィルターを実行します。
- SUBTOTAL関数を範囲外としています。(最終行からSUBTOTAL関数を削除してもOKです。)
F列の区分で「B」を抽出すると、オートフィルターを実行しても最終行まで正確にデータ抽出ができました。
- オートフィルターでSUBTOTAL関数を使って可視セルに連番を表示する場合、不具合を起こす可能性があり、要注意です。
ということで、AGGREGATE関数をお勧めします。
- ショートカットキー [Alt]+[;](セミコロン)を使う方法をメインで説明します。
リボン操作の場合は以下の「可視セルの選択」をご覧ください。
可視セルの選択
- オートフィルターで抽出された範囲を選択します。
ショートカットキー [Ctrl]+[G] でジャンプ ダイアログボックスを開いて、[セル選択]をクリックします。
- または、[ホーム]タブの編集グループの[検索と選択]→[条件を選択してジャンプ]を実行します。
- 選択オプション ダイアログボックスが表示されます。
「可視セル」にチェックを入れます。
[OK]ボタンをクリックします。
- 可視セルが選択できました。
選択時の模様が最初と異なり、セル単位で選択されているように見えます。
[Alt]+[;]で可視セルを選択する方法で説明します。
- データ内のセルを1つ選択して、[データ]タブの[フィルター]を実行します。
これをここでは、オートフィルターと書いています。
F列の区分で「B」を抽出します。
G4セルに 1 と入力します。
表示されているセル範囲、G4:G13 を選択します。
ショートカットキー [Alt]+[;](セミコロン)で可視セルを選択します。
- 一旦、データを全表示します。
区分のフィルターボタンをクリックして、(すべて選択)を選択します。
- 先ほどの可視セルは選択されたままになっていることがポイントです。
- [ホーム]タブの編集グループの[フィル]→[連続データの作成]を実行します。
- 範囲で「列」、種類で「加算」、増分値に「1」を入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
- 可視セルに連番が入力できました。
COUNTIF関数で連番を入力する
- G3セルに =IF(F3=$F$4,COUNTIF($F$3:F3,$F$4),"") と入力して、下方向へ数式をコピーします。
区分が「B」のセルにだけをカウントしています。
上記と同様の結果が得られます。
- オートフィルターなどの可視セル(表示されているセル)にだけ値を入力します。
- データ内のセルを1つ選択して、[データ]タブの[フィルター]を実行します。
これをここでは、オートフィルターと書いています。
F列の区分で「B」を抽出します。
表示されているセル範囲、G4:G13 を選択します。
ショートカットキー [Alt]+[;](セミコロン)で可視セルを選択します。
- G4セルに 「5/16」と入力して、[Ctrl]+[Enter]で選択範囲に一気に入力します。
- 可視セルに「5月26日」と入力できました。
- フィルターを解除しました。
可視セルだけに入力されたことが確認できます。
- ほかのセルの値をコピーして貼り付けることもできます。
I15セルを選択して、[Ctrl]+[C]でコピーします。
可視セルを [Alt]+[;]で選択します。 ←オートフィルターの場合はこの操作は必要なかったです。
行の非表示などで非表示にしているときは「可視セルを選択して」貼り付ける必要があります。
[Ctrl]+[V]で貼り付けます。
↓
可視セルにコピペできました。
- よそのサイトを見ると、[Ctrl]+[R]などでコピーする方法が書いてあったりします。
この場合も、オートフィルターでデータを抽出しているときは
コピー元 C4:C13 を選択して、右の貼り付けるセル G4:G13 を選択して、[Ctrl]+[R]でOKです。
可視セルを選択する必要はありません。
↓
[Ctrl]+[R]で左のセルをコピーしています。
↓
オートフィルターの場合は可視セルのみのコピー/貼り付けができます。
ちなみに、これはExcel for Microsoft365です。
ほかのバージョンを確認する環境がないので、他バージョンでの確認はできていません。
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