入院中のこと
入院中にお世話になった方がたへのメッセ−ジや、長期入院でのとき便利なモノ、気がついたことなどをまとめました。
今後は入院の様子や、家族のこと、入院中での親御さんとの交流を記していきたいと思います。
どんどん更新していきますので、楽しみにしていてください。

先生について  看護婦さんたち  長期入院に必要なモノ 携帯電話について


先生について

星入院当初、病気について先生から説明を受けたとき、私達は本当にショックを受けました。
病気に対する不安やこれからのことを考えると、落ち込むな という方が無理かもしれません。
でも、先生(当時、お二人。A先生とB先生)は、病気について少しでもわかりやすく理解できるよう、
手作りの資料で私達に説明をしてくれました。
わからないことばっかりでそのたびに質問をしていましたが、丁寧に不安を取り除くように教えてくれました。
その気持ちがじかに伝わってきて、ほんとうにうれしかったです。

やがて、A先生が転勤との話がありました。
ゆうすけは、先生の赤い聴診器やボ−ルペン、小型ライトがとっても気にいってました。
先生は「ゆうちゃんが、こんなんでも遊んでくれたら・・・」といって何でも貸してくれました。
先生の手帳には、ゆうすけの写真が貼ってあったのを憶えています。
ほんとうによくしてくださって、病院を去られるとお聞きしたときには涙が出そうになりました。


主治医がC先生に代わられても、私達をとりまく環境は変わりませんでした。

検査結果や薬、治療方法についても逐一説明があり、なんでも聞くことができました。
昼メシ前の先生に、わからないところの質問をして先生の休憩時間を潰したこともありました。
また、散髪の名人でもありました。
詰め所の片隅で鼻歌まじりで、入院しておられる子供さんの頭をバリカンで刈っておられました。
やさしい目がとても印象に残りました。

ゆうすけを襲った危機は一度だけではありません。
一度目の危機のあと、たて続けにゆうすけを襲いました。
ある時は、在宅時に突如として痙攣・呼吸停止にみまわれ、救急車で運ばれたときB先生は、病院の玄関から
小児病棟のある四階まで、ゆうすけをダッコして駆け上がってくださいました。
普通でも走ると息がきれる距離です。

ことあるたびに先生方は、私達のかけがえのないゆうすけを危機から救ってくださいます。
・・医者やから、当たり前やんか・・という、意見も聞こえてきそうですが、
これほど、親身になっていただける先生方は少ないと思います。
この感謝の気持ちをどう表現していいのかわかりません。


いずれの先生も、とても話しやすく気安い先生ばかりです。
入院生活を送る上で、これらは重要なファクタ−になります。
病気に立ち向かうとき必要な要素は沢山ありますが、私達の場合は、まず精神状態のケアが必要でした。
なにせ弱い親で毎日泣いてばっかりいましたので・・・
でも、先生から
「・・・一番つらいのはゆうちゃんですから・・」
と、いう言葉を聞いたときは、さすがに我に返りました。


余談ですが先生方の勤務状態は、人間離れしているとしかいいようがありません。
午前中は外来患者診察、午後は病棟回診、夜は当直、さて帰宅と思いきやドクタ−コ−ルが・・
または急患での緊急処置・・で、そのまま朝を迎える。
(実は、ゆうすけの年末の一件のときもB先生が自宅から駆けつけてくださいました。)
そんなことがしょっちゅうで、こちらの方が先生を心配してしまいます。
まず医者たるもの基礎体力が必要かな?と思う今日この頃です。
  
ゆうすけは発症以来、たくさんの先生に診察をしていただきました。

小児科だけにとどまらず、耳鼻科、形成外科、リハビリ・・と多岐にわたっています。
見ず知らず(私が知らないだけです。)の先生や婦長さんから、
「ゆうちゃん、どうですか?」
と、声をかけられたこともしばしばです。
親として、うれしくまた心強く思いました。
(また、妻が甲状腺の手術(99年5月・6月)でお世話になったときも、先生方や病院側のご配慮により
ゆうすけの部屋へ入院している妻も行ききできました。ほんとうにありがとうございました。)

たくさんの先生方に、お世話になっているのを身をもって知りました。



看護婦さんたち

星ゆうすけの入院時に、お世話になっている方がたのなかで一番身近な存在が看護婦さんたちでした。
世の職業のなかでもなり手が少なく、慢性的に人材不足といわれている仕事のひとつです。
人命をあずかり看護にあたるという重大な任務であり、かつ勤務は24時間体制という素人の私にはこれだけでも
かなりきつい条件と思えます。
それらに加え正確な判断、観察力、スピ−ド、技量を要求される職種でもあります。
医師と患者との間に立つ、大変重要な仕事をしておられ、いつも感心してしまいます。
  
また、目に見えない仕事もたくさんあります。
患者もしくは家族への気配りやメンタルケアが、その仕事のひとつと思いました。
部屋に入ってこられるときは、必ずといっていいほど笑顔を絶やさず名前を呼びかけながらケアをしてくれます。
ごく当たり前のことなんでしょうが、私達はこの笑顔に何度救われたかわかりません。
  

入ってくるだけで部屋の雰囲気が明るくなる人、吸引のプロ(得てしてベテランが多い)
細かいところに気が付く人、判断が的確、etc
それは、それは多種多様にわたり、その看護婦さんの持ち味が、前面にでてきます。
つまらない会話にもイヤな顔をみせず付き合ってくださいました。
  

そして、なにより嬉しかったのが、ゆうすけを普通の子と同じように語りかけてくれたり、
喜ばしてくれたりしてくたことでした。
ゆうすけは病気の進行上、かんたんな単語しか(あ〜ちゃん)発することができません。
でも、看護婦さんが話し掛けるとこちらを向いたり、ニコニコしたりと様々な表情をみせてくれました。
それをみると心もなごみ、自然と顔がほころんできます。
  
実際、看護婦さんたちがいなければ、気持ちの切り替えができなくなり、
入院生活が暗澹たるものになっていたに違いありません。

それほど看護婦さんの存在は大きく、患者またはその家族の心の状態を左右する存在だと思います。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
  
また、病院の看護学校から学生さんが実習でたくさんこられる時期があります。
将来の看護婦さんの卵です。ゆうすけにも何人か付いて頂きました。
いろいろとお話を伺う機会があったので、
 「なぜ看護婦さんを選んだの?」
と、聞いてみると、
やはり、一番多かった答えが「ナイチンゲ−ルに憧れて」でした。
でも、
 「看護婦さんは地味でしんどいですよ、憧れだけじゃあね?・・」
と、意地悪な質問をすると、その学生さんは、
 「子供が好きだし、喜ぶ顔がみたいから」
と、答えてくれました。
若い学生さんでしたが、なんだか急にうれしくなってしまいました。
看護婦になりたての頃は、つらいことも多々あろうかと思います。
部屋の雰囲気をガラリと一変させてしまえるようなベテランの域に達するには、それなりの経験が必要と思いますが、
つらい時にはどうか初心にもどってほしいと思います。



長期入院に必要なモノ

星入退院を繰り返していくなかで、増えていくのが荷物です。
  必要最低限に荷物をまとめておくと、入退院時スム−スに運べます。

    
名   称 内   容 コ メ ン ト
透明衣装ケ−ス(DIYショップで2個を購入)1ヶ:500〜800円くらい?    子供や妻の着替え、日用品、パジャマ、タオル、バスタオル紙おむつ、毛布、聴診器等をあらかじめ入れておき,入院時に持っていくようにする。私達は、入院セットとよんでいる。 最初から,まとめて入っているので確認する手間がいらず、時間短縮可能。透明なケ−スにすることにより、中身が確認し易く、取り出しやすい設置場所:ベッドの下キャスタ−が着いている方が、入院してからの使い勝手がよい。
日用品リスト はみがきセット 毎日の洗顔しない人はいりません。
ハンドソ−プ 手洗いに必要。
ティッシュ 街角でもらうポケットティッシュも貴重な資源
コップ/スプ−ン できれば、湯のみとコ−ヒ−カップがベスト
コ−ヒ−(必要に応じミルク砂糖) 自販機でコ−ヒ買うと高いもんね・・作っちまえ
スリッパ 一日中スニ−カ−では疲れますよ
お箸と割り箸 麺類には割り箸が有効(滑らない)
お皿(プラスチック製)2〜3枚 店屋物をとったとき並べると豪華ケンラン
アルミホイルとラップ 食べ残しを包むのに便利、おすそ分けにも良い
洗剤(洗濯用・食器洗い用)とスポンジ 食器は洗わないとね、洗濯も毎日OK
洗濯バサミと簡易物干し 洗濯バサミには面倒でも名前を・・
ごみ箱 意外と病室にはないモノです。
テレカ 言わずと知れた公衆電話
筆記用具 お友達になった方の住所を聞いておきましょう
つめ切り 耳掻き はさみ のり 切手 めったに使いませんが、場所を取らないので用意しましょう。
折りたたみ式ハンドキャスタ− さすがに、上記の入院セット2ヶを運ぶのは骨が折れるのでケ−スをこれに載せ病室まで運搬する。 ロ−プを用意して荷物を軽く固定した方が安全。ガソリンスタンドのもらい物ではあるが、至極便利。
ク−ラ−ボックス
(8Lクラス)
病室に冷蔵庫がないので、ジュ−ス等、食べ物を入れている。やはり、楽しみは食べ物ですからね! 8Lクラスが容量、運搬性を考慮すると一番使いよい。この、ク−ラ−も、じつはもらい物です。
上記ク−ラ−ボックスに入れる氷です。お茶のPETボトルをク−ラ−BOXの深さのところで切り、水をいれて凍らせるだけでOK。お茶を凍らせて代用するのもOK この氷だと、冬はまるまる一日、夏場は20時間は溶けきらず残っていて冷たいままです。PETボトルは丸いヤツよりも四角い方がク−ラ−にジャストフィットする。氷の自販機もあるが1回、100円なので1ヶ月、3000円浮く計算。氷は毎日、父が届ける。
備   品 カメラ、ビデオカメラ、


TV、新聞、


マンガの本

子供に変化があったときとか、少しづつカメラやビデオに収録している。けっこう、気がまぎれ変化も追いかけやすい。

病室は、とかく世間にうとくなるので、許可をいただき病室にTV(TFT)を設置させてもらっている。もっぱら妻が使用。

マンガは必須アイテムで、ちがう部屋の親御さんとで交換することもあるのでコミニュケ−ションツ−ルでもある。
原  付
(YAMAHA、JOG/90年式)
車に代わる交通手段
たしかに、夏は暑く、冬は指先に感覚がなくなるほど冷たくなるが、交通渋滞は皆無といっていいほどなく、小回りがきき機動性が高い。毎日、病院までこれで通い続けているが、パンク以外の故障はなく、かれこれ、3万キロを走っている。エンジン強い。もともとバイクが好きなので、大切に扱っている。



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