サニー 永遠の仲間たち

SUNNY
脚本・監督 カン・ヒョンチョル
出演 ユ・ホジョン  ジン・ヒギョン  シム・ウンギョン  カン・ソラ  ミン・ヒョリン
撮影 イ・ヒョンドク
音楽 キム・ジュンソク
2011年 韓国作品 124分
好き度☆☆☆☆


楽しくて、キュンとして、いい映画だったなあ〜。

あまりにもいい評判を見聞きすると、私は反骨精神が頭をもたげてくるので、誰が観るもんか! となることが多い。
今回はツイッターで、ほめるわほめるわ状態を見て、嫌気がさした。
ましてや、めったに見ない韓国映画。めったに見ないなかでも、「グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-」なんていう、おもしろいのもあったけれど…。

しかし、「ミッドナイト・イン・パリ」とともに、ふと観る気になった。
「ミッドナイト〜」は前に書いたとおり、フツーだったが、こっちは!
もう、すんばらしかったのでした!!
参った。こんなに、ハートに、ぐいぐい来る映画だとは!

いま思えば、女優さんばっかりがメインなのも良かったかも。これが男ばっかりメインだったら、私は具合が悪くなって途中退場しただろう。(笑)

主婦のナミ(ユ・ホジョン)は42歳。
母の見舞いに病院に行ったとき、他の病室の入り口に書かれていた患者の名前を見て驚く。
ハ・チュナ(ジン・ヒギョン)。高校生のときの親友グループ「サニー」のリーダー格の女性だったのだ。
チュナは、もういちど、みんなに会いたい、と言う。ナミはメンバー7人が再会できるように奔走しはじめる…。

現在と、25年前が、並行して描かれる。
ナミがいる現在の情景が、パッと25年前に変わる「転換」が鮮やか。
誰の心にもあるだろう、なつかしい想い出。映画のなかの彼女たちの昔と今に、その喜怒哀楽に、引き込まれていく。

笑える場面は多い。けんかのシーンなんて、ギャグに近い。楽しい。すわ乱闘かと思えば口ゲンカ始めるし!(爆)
一方で、シリアスもあってバランスは失わないが、全体的にはポジティブな楽しさが、いくぶんは支配するといっていいだろう。

わかっちゃいるけど、めちゃめちゃ泣けて、笑えて、じーんとして、すごく幸せ。

高校生の頃と、現在と、わりと似た感じの女優さんを探してきているあたりも、ちゃんとしている。(笑)
私は現在のナミさんの顔立ちが好き。

スジちゃん(ミン・ヒョリン)の美少女ぶりも、キテたよね〜!
泣きながら「美人でごめんね」って、あーた。かわいい!

ただ、「サニー」のメンバーじゃないけど、ひとりだけ、もうちょっと救ってあげたい子がいて。あのままだと、気になるんだよね…。
そこまで仏じゃないか、監督さん。

ラストのベタベタさ、好感触で受け入れOK!
スジに対しての演出も、まるで夢のようで見事なエンディング。

Bunkamura ル・シネマ、終わったら、拍手くらい起こるのかと思ったら、なんにもなし。私は、したかったけど…。

イム・ナミ役は、ユ・ホジョン(現在)、シム・ウンギョン(高校生時代)
ハ・チュナ役は、ジン・ヒギョン(現在)、カン・ソラ(高校生時代)
キム・チャンミ役は、コ・スヒ(現在)、キム・ミニョン(高校生時代)
ファン・ジニ役は、ホン・ジニ(現在)、パク・チンジュ(高校生時代)
ソ・クムオク役は、パク・チンジュ(現在)、ナム・ボラ(高校生時代)
リュ・ポッキ役は、キム・ソンギョン(現在)、キム・ボミ(高校生時代)
チョン・スジ役は、?(現在)、ミン・ヒョリン(高校生時代)




〔2012年6月17日(日) Bunkamura ル・シネマ〕


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