「総統、たいへんです! 大事件です!」
「なんじゃね吉田君。そうぞうしい」
「そんな、とんがり耳の異星人みたいな顔をして、
前回とそっくり同じ受け答えをしないでくださいよ」
「誰が、異星人じゃ〜! だいたい、吉田君が前回と同じことをいうから、わしも同じ答えになってしまったんじゃろうが」
「
前々回も同じですよ」
「もう困ったもんじゃ〜。で、なんじゃね、大事件とは?」
「じつは、空から何かが降ってきて、身近な人間が、いなくなるらしいんです」
「なんのことか、さっぱりわからんのう」
「島根でお告げがあったんですよ」
「ん、こんなところにポスターが…『さようなら総統。僕は幸せでした…』って、いったい…なにい! 吉田くんがいなくなるのかねぇ〜!?」
「いえ、ぼくはここにいますけど。何言ってんすか、総統!」
「だから、今回の映画の内容のことなんじゃろ?」
「違います。秘密結社である鷹の爪団のメンバーは、戦闘主任・吉田くんの実家がある島根に行ったついでに、おみくじを引き、全員「凶」を出してしまう。それがどうしたという話だが、一方、地球から遠く離れた宇宙空間で、悪いやつらのネマール帝国が機械生命体の惑星ゴゴゴを支配していた。伝説の救世主の居場所を知った『トランスフォーマー』のパクリロボット、オキテマス・スマイルと娘のオキテマス・ヨルニーは、どうにかこうにかゴゴゴ星から脱出、予言に語られる救世主『青く輝く星に住む尖った耳の男』を探すため、地球にやってくるのだった。ついでに言うと、タイトルの『鷹の爪GO』は『鷹の爪5』でもあるかもしれないのでした。…なんて映画紹介に書いてありそうな、あらすじを、ちょっと直したみたいなことは言いたくありません!」
「すっかり、しっかり、長々と、言ってるじゃないかねー!!」
「すいません、口がすべりました。次回は、お尻をすべらせたいと思います」
「もー、すべらせなくてもいいわい。で、今度もボーさんは観にきてくれたのかね?」
「はい、あいかわらず、おばかだと、ほめてくれました」
「それ、ほめてないんじゃないかなー!?」
「3回、泣いたそうです」
「おお、それは良かった」
「たまねぎをむいたからだそうです」
「映画館で、たまねぎをむいちゃ、いかんー!」
「冗談ですよ、総統はすぐにマニア受けるんだから」
「…もしかして、真に受ける、と言いたいのかね? ひどく苦しいダジャレじゃが?」
「ええ、苦しくて呼吸困難です。で、私利私欲で戦争を起こすなかれ、『鷹の爪6』のDVDを特典でくれたから、世界平和のために世界征服をたくらむ鷹の爪団は偉い!と一応言っておこう、とボーさんは言ってました」
「そうかね、DVD特典につられただけのような気もするが…とにかく、うれしいのう…って、いかーん! タイトルのエリエール消臭プラスのあとはスポンサー提供を忘れてて、記事をつくる予算がゼロになってしまったではないか! なんのことかわからない人は映画を観るのじゃ〜! 消えてしまう前に、みんなで言うんじゃ! それっ! た〜か〜の〜つ〜」
THE END
「めっ!」 (特別出演 ボー)