死霊館

THE CONJURING
監督 ジェームズ・ワン
出演 ヴェラ・ファーミガ  パトリック・ウィルソン  リリ・テイラー  ロン・リヴィングストン  ジョーイ・キング  シャンリー・キャズウェル  ヘイリー・マクファーランド  マッケンジー・フォイ  カイラ・ディーヴァー
脚本 チャド・ヘイズ  ケイリー・W・ヘイズ
撮影 ジョン・R・レオネッティ
編集 カーク・モッリ
音楽 ジョセフ・ビシャラ
2013年 アメリカ作品 112分
好き度☆☆☆★


かなり怖かったぞー。
しかも、実話だというのだから、これは、もう!

人形が看護師たちに危害を加えるという心霊現象、「アナベル事件」(1968年)を解決して有名になったウォーレン夫妻が、あまりの邪悪さゆえに、40年以上、誰にも語らなかった事件を映画化。
映画は、そのアナベル事件から始まり、ウォーレン夫妻(ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン)の講演の様子などと並行して、ある一家に襲い掛かる恐怖の現象を描いていく。

一家が引っ越しをしてくる、ということから、ああ、これは「この家」に何かあるな、とは、すぐ分かる。
案の定、飼い犬が嫌がって、家に入ろうとしない。
やがて、不気味なことが起き始めて…。

子どものなかのひとりに、最近よく見かける、ジョーイ・キングちゃんがいた。観たあとに調べて、気づいたんだけど…。
とくに、「ホワイトハウス・ダウン」では、大活躍してたよね。

一家が、夫婦と、子どもが5人いて、すべて女の子だというのも、なんだか、すごい。
恐怖に襲われるのが、かよわい女性がほとんどという状況だから…。

公式HPにあった、ロレイン・ウォーレンさんの話。
「家に入ってすぐ、この家が取り憑かれていることが判りました。ベールのような気配に包みこまれ、エネルギーが吸い出されます。霊体が出現するためにはそうしなければならないからです。人からエネルギーを得るのがたった一つの方法なのです。家の中は本当に重々しくて、引き倒されそうになります。とても薄気味が悪いのです」

オーソドックスな「恐怖の家」ものだけど、いつ何が起きるかが分からず、スリルが継続する。
こんな家で、目隠しして、かくれんぼ遊びするなんて怖すぎる。見えずに階段を落ちたりしたら、どうするよ〜! 目の前に怖いものが出てきたら、どうするよ〜! わー!

一家の主婦役の、リリ・テイラーさん、いちばん大変な役でした。すぐ前に観た「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」にも出演していたんだよね…。

原題は“THE CONJURING”。conjureの意味を調べると、魔法[魔術]を行う、手品[奇術]をする、(呪文・まじないで)悪魔[霊]を呼び出す、などとある。

ホラー映画は数多く見ているほうではないが、そのなかでは、これは、かなり、じわじわ、気持ち的に、怖かったよう。
ああ、こわ。でも映画のスリルとしては、面白い。




〔2013年10月19日(土) 新宿ピカデリー〕


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