グレース公妃が、
ある出来事に対して、どう対応したのか、に焦点をせばめた、お話。
高名で美人の映画女優が、モナコの大公のお妃になって、どうしたかという、もっと全体的な物語かと思っていたが、そうではなかった。
ヒッチコックが「マーニー」の脚本を持ってきて、グレースに主演カムバックを誘っていたとは、ほんとかどうか知らないが、少なくともヒッチがグレースに未練を持ち続けていたとは、よく話に聞く。
映画では、グレースも出演に乗り気に描かれていた。公妃という立場のままに娯楽映画主演となったら、おもしろかったのに。
ニコールがグレース・ケリーさんを演じる勇気は尊敬に値する。
これほど有名で人気もある人物を演じるのはプレッシャーだろうに。
「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズさん、
「ダイアナ」のナオミ・ワッツさんも同じだけれど。
最終的には、みなさん、見た目が違うのはしょうがないから、自分なりに演じよう、ということになるのだろうね。
たまにチラリとだけれども、ニコールの表情がグレースに見えることもあった。でも、やっぱりニコールのほうが顔が細いかな? 少し、キツイし。
クルマをスピードを上げて運転して、危うく事故を起こしそうなシーンは、将来の交通事故を示唆するようにも思えるが、どういう意図なのか。
グレースのスピーチが長々と続き、もしかして、これがクライマックス?と感じだして、あ、ほんとに、そうだった。
という、あんまり
個人的には盛り上がらないストーリーだった。
「グレース・オブ・モナコ」とは、「モナコのグレース公妃」の意味であると同時に「モナコの優雅(それは、つまりグレース公妃の優雅さである)」と二重の意味を含んでいるのは当然ですね。
マリリン(・モンローさん)がモナコ公妃の候補になったことがある、という話もある。
有名な女優なら誰でもよかったのかよ?(国の名前を有名にして、観光客を呼ぶため?)とも思うが、
マリリンだったら、堅苦しい務めは無理じゃないかと。はい。