グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

GRACE OF MONACO
監督 オリヴィエ・ダアン
出演 ニコール・キッドマン  ティム・ロス  フランク・ランジェラ  パーカー・ポージー  デレク・ジャコビ  ロバート・リンゼイ  ジェラルディン・ソマーヴィル  マイロ・ヴィンティミリア  パス・ベガ
脚本 アラッシュ・アメル
撮影 エリック・ゴーティエ
編集 オリヴィエ・ガジャン
音楽 クリストファー・ガニング
2014年 フランス・アメリカ・ベルギー・イタリア作品 103分
好き度☆☆☆


グレース公妃が、ある出来事に対して、どう対応したのか、に焦点をせばめた、お話。

高名で美人の映画女優が、モナコの大公のお妃になって、どうしたかという、もっと全体的な物語かと思っていたが、そうではなかった。

ヒッチコックが「マーニー」の脚本を持ってきて、グレースに主演カムバックを誘っていたとは、ほんとかどうか知らないが、少なくともヒッチがグレースに未練を持ち続けていたとは、よく話に聞く。
映画では、グレースも出演に乗り気に描かれていた。公妃という立場のままに娯楽映画主演となったら、おもしろかったのに。

ニコールがグレース・ケリーさんを演じる勇気は尊敬に値する。
これほど有名で人気もある人物を演じるのはプレッシャーだろうに。
「マリリン 7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズさん、「ダイアナ」のナオミ・ワッツさんも同じだけれど。
最終的には、みなさん、見た目が違うのはしょうがないから、自分なりに演じよう、ということになるのだろうね。

たまにチラリとだけれども、ニコールの表情がグレースに見えることもあった。でも、やっぱりニコールのほうが顔が細いかな? 少し、キツイし。

クルマをスピードを上げて運転して、危うく事故を起こしそうなシーンは、将来の交通事故を示唆するようにも思えるが、どういう意図なのか。

グレースのスピーチが長々と続き、もしかして、これがクライマックス?と感じだして、あ、ほんとに、そうだった。
という、あんまり個人的には盛り上がらないストーリーだった。

「グレース・オブ・モナコ」とは、「モナコのグレース公妃」の意味であると同時に「モナコの優雅(それは、つまりグレース公妃の優雅さである)」と二重の意味を含んでいるのは当然ですね。

マリリン(・モンローさん)がモナコ公妃の候補になったことがある、という話もある。
有名な女優なら誰でもよかったのかよ?(国の名前を有名にして、観光客を呼ぶため?)とも思うが、マリリンだったら、堅苦しい務めは無理じゃないかと。はい。




〔2014年10月19日(日) TOHOシネマズ 有楽座〕


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