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まだ紅き 謎のままなり 牡丹の芽

5月の花

朝日新聞コラム「折々のうた」で上記の句を読み、たいへん感銘を受けた

しかしその「紅き謎」といわれる「牡丹の芽」とはどんな芽なのだろうか

牡 丹

撮影:2005/03/27→

撮影:2005/04/24→

寒さの残る3月末、枯れ木のような茎の頂部にポツリと芽が出た。しかし花の芽ではなく葉芽だった。その後この赤い一筋一筋が展開していって、無数のふさふさとした葉っぱになったが、その有様はまさに不思議の連続だった

この葉芽の展開の様子が、「紅き謎」だろうと感じた

そして右は花の蕾。赤い色が覗いて見える。直径5センチくらいのこの蕾が下のような大輪の立派な花になる、これも「紅き謎」だ

この蕾が、ゴールデン・ウイークの3日間で次々に花開いていった

↓撮影:2007年05月04日

↓撮影:2007年05月05日

botanabotana1

↓撮影:2005/05/03/17:51

↓撮影:2005/05/04/16:51

↓撮影:2005/05/05/13:18

2005/05/05/15:15→

右は5輪あるうちの2輪。一つはまだまだ堅い蕾のままだが、もう一つは3日間のうちにみるみる開いていき、5日午後3時過ぎには満開、直径18センチくらいはある。さっそく蜜蜂がやって来て蜜を探っている。この写真、題して

牡丹と蜜蜂

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2005/05/05/17:45

そして5月5日午後6時前、5輪の牡丹すべてがほぼ満開となった。

細い茎に似合わず大輪の見事な花が、晴れた青空に向かって咲き誇っていた

ところが翌6日は一日中雨、自身の花の重みと雨水を受けたためか、だんだん首を垂れて行った(左)

そして7日にはとうとう支柱を立てる始末に(右)。園芸品種だからか、自身の茎で支えきれない大きな花を咲かせるなんて、喜んでいいのか悲しむべきか、複雑な心境だ。

注:大岡信著「折々のうた7」(岩波新書)で確認した所、冒頭の句は笹本千賀子さん作と判明した。

botanb1

2009年5月3日撮影