雨。はっきり言おう、僕は雨が大嫌いだ。元来、晴れ男として太陽の下でちょこまかちょこまかしていたからかもしれない。人一倍日焼けしすぎたという副産物を伴っているが(笑)。雨っていうことからみなさんは何を想像されますか?

 昔、小さいころ読んだ絵本か何かで、雨って雲の上にいる雷さんの子供のおしっこ、って書いてあった。もちろんウソだ(笑)。だからと言ってここで、雨がなんで降るかについて語ることは控えておこう。そういう内容ではないからだ。

 僕の悪友はどこまでもポジティブシンキングが出来る奴で、あまりヘコむということがない。そのかわりヘコんでたら誰の目にも明らかなのだが(爆)。雨からはあんまり良いことが思い付かない僕とは対照的に色々思い付く。僕が何故、雨が嫌いかというと予定が大幅に狂うからだ。

 例えばテニスをしていて、今日は頑張ろう、って思ってた日に突然雨が降る。するとコートがぐちゃぐちゃになったらもうテニスはできない、とか、テニスの試合で家から遠い場所で開催されるから朝早く起きて出かけていったら試合開始直前になって雨が降って試合中止になる、ってな具合だ。こんなところまで来させといて何やねん!って怒ってたこともしょっちゅうあった。

 高校のクラブはなかなかに厳しく、少々の雨くらいではなかなか休みにならなかった。もし雨が降って中止になっても雨の日のメニューにすぐさま切り替えて豪雨の中を大阪城公園まで行ってその外堀を一周して帰ってくる、という全長約8kmのランニングを何度もやったものだ。だから雨が降ればそれを思い出す。また、少々の雨の中でもバリバリテニスをやってたせいで少々の雨では傘すら差さなくなってしまった。ずぼら、ではないぞ(笑)!

 また雨に敏感になってしまった。ちょっとの雨でも過剰に反応するようになってしまった。これはもう反射みたいなもんだからどうしようもない。ただ、楽しい記憶もある。雨の中でやった芝生の上でのサッカーは非常に楽しかった。

 さてここから考えてみよう。
 もし雨が降らなかったら・・・と。降らなかったら植物は育たず、今ある森や林が枯れてしまって引いては砂漠になってしまう。こうなれば地球上の生態系に大きく影響してしまい動物はもはや生きていけない。何年か前、全国的な水不足で香川の溜め池が干上がってしまったのは記憶に新しいと思う。

 雨は寒冷地ではになる。これがあるからスキーやボードができる。だいたい雨がなかったらこの地球環境さえ造られていないのだ。

 昔から、雨に関するエピソードは数知れない。もし、桶狭間の戦いの時に雨が降らなかったら織田信長は今川義元を討てたかどうかわからないし、雨が降っていたら長篠の戦いで火縄銃を撃つことはできなかったし、もう1つ言えば、雨が降らなかったら羽柴秀吉も備中高松城を水攻めにできなかった。世界史上でも雨が戦いの契機になったケースは数知れない。

 雨についての言葉も多い。雨降って地固まるに代表されるように、まず雨と言って悪いことを想定しておいて、実は・・・、という風に持っていく慣用句がほとんどだ。やはり雨は嫌われる存在であるのだろう。

 友達は言った。雨が降らなかったらあいあい傘ができないじゃないかと。あいあい傘って不思議だ。くっつかないと濡れてしまうからいつも以上の接触がはかれる。別にいやらしい意味ではないけど(笑)。2人の距離が一気に縮まることだって珍しいことじゃない。デートの日を選ぶなら雨の日を選んでみても良いかも・・・


2000.05.31

-- 以下、追記。---


 ある人からメールをいただいた。彼女は雨が好きだそうだ。一応言っておくが僕も雨が全く嫌い、ってわけではない。暑い夏の最中に突然降り出すスコールの様な雨は好きだ。汗だくでテニスをやってて、「ああ、しんど」って思ってる時にシャワーの様な雨が降り出したらすごく気持ちが良かったものだ。雨の中を走りまくってたという彼女のお気に入りの詩を掲載させていただこう。

 そして今、雨の音を聞こう
 風もなく、しずかに降りつづける雨
 くちづけのような、涙のような雨がおやすみとささやいている

 これはイギリスの詩らしい。僕もこれを読んで彼女と同じで、微笑ましく思った。

そして最後にこう言った。雨上がりには虹が出るんだよ、と。虹、良い響きだ。そう言えば虹の上を一休さんも歩いてたっけ(笑)。でもこれを言うと年代がバレてしまうなあ(爆)。

2000.06.02

Special thanx to BUPPY

-- 以上、追記終わり。---
 御精読、ありがとうございました。


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