若いって良いことである。そんなことを言ったら中高年の方から何を言われるかわからないが、若いって良いことである。僕は浪人の時期が人と比べて長かったから、学校の同級生は年下がかなり多い。ほとんどが年下と言っても過言ではないのだ。だから一緒に飲みに行ったりすると、年の話になってブルーになる。まあ、ほとんどがネタでブルーになるのであるが。ただただ早く大学に入学した、っていう事実以上に僕は彼等がうらやましい。うらやましくて仕方がないことがある。何が良いんだろうか??
僕が思う大きな利点はその可能性のデカさだ。若いっていうだけで、無限の可能性がそこに秘められている。極端な例えでは、40歳で大成功を収めたような人と中学を中退したばかりの子と比べたら、現段階では確かに40歳の人の方が上と言って良いだろう。この際、何が上かという議論はしないでおく。しかしながら、20年先、30年先、もしくは10年先にどちらがどれだけ成長しているのか、と言ったら、即答はできないはずだ。僕が言いたいのはそういう可能性のことである。
普通に考えても、40歳の人が20年経ったら一般的には定年間近である。この段階で第一線で働いているとは考えにくい。しかし12,3歳の子が20年経ったら働き盛りである。十分に第一線で働ける。そしてそれまでの間にどれほどすごいことをやらかすのかは全く想像できないであろう。当然ではあるがそれはサラリーマンの世界だけではない。どんな世界でもありうる話である。
若い人というのは頭が軟らかいから創造力に優れている。だからこそ頭がカタい大人よりもとんでもないことをしでかすのだ。そのとんでもないことが現在多様化しつつある。凶悪事件を起こしたり、信じられない犯罪を犯したり、と悪い方向でしかとらえられない傾向にあるのだが。しかし、アメリカなどでは小学生くらいの若者が会社を起こしていたり、大きなビジネスを動かしていたり、とその規模は島国根性丸出しの日本人からは想像がつかないほどだ。
若い人はまだまだだ、とか言うのは年のとった人のせりふだ。確かにそうだ。確かにまだまだな所があるだろう。でも、まだまだ未完成だからこそ、そこには無限の可能性があるのだ。だから、若い時期にはその可能性を潰したり、芽を摘んだり、といったことのないように年配の方にはお願いしてみたいものである。