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えであすか/@ゆきぶ for W-ZERO3 & 京ぽん)
親指シフト方式の「かえでレフティあすか」と「かえでライティあすか」
~ 理想の入力法を、飛鳥カナ配列に求めて ~
「か
えでレフティあすか」と「かえでライティあすか」
は、飛鳥カナ配列という入力法をベースにして作成した、親指シフト系入力法の一つです。
この入力法には、おおざっぱに言うと、以下のような特徴があります。
- 西暦2008年時点で最も普及していると思われる「PC/AT互換機用の、一般的なJISキーボード」を用いて利用することを前提とした、新
しい親指シフト系入力法の一つです。
- 不思議なことに、いわゆる「親指シフト専用キーボード」での利用
には向いていません。
- 器用に動く手の別によって、2つの入力法を使い分けます。左手が器用に動く方のための「かえでレフティあすか」と、右手が器用に動く方のための「かえでライティあすか」の、2種類の入力法を規定しています。
- 二つの入力法を左右鏡面配置とする場合に障害となる要素を排除
し、かつ運指法がなるべく自然に近くなるように、「下段外法運指法(後述)」という、若干変わった打鍵規則をいっしょに提案しています。
- 土台となる配列には、7年近くの評価打鍵を経て制作されてきた「飛鳥カナ配列」を使っているため、手指に対する負担度合いが、ある程度低くな
るような傾向を受け継いでいます。
- 極端に入力するべき分量が多い場合は、「かえでレフティあすか」
や「かえでライティあすか」を使おうとするよりも、オリジナルである「飛鳥カナ配列(注:現時点ではレフティ版が提供されていません)」を選択いただく方
が良いかもしれません。
- 飛鳥カナ配列のうち、低頻度濁音と、半濁音とを「連想的に想起できるように」再配置しているため、多少入力頻度が低くても、打鍵するべき位置
を思い出しやすい状態になっています。
- これは、私自身がオリジナルである「飛鳥カナ配列」を使っていて不満に感じた(ときどき指が配列を忘れてしまうときがある)ことを、どう
にかしようとしているうちに、なぜかこうなってしまいました……指に負担が掛かりにくい範囲で調整したので、きれいな規則化はできませんでしたが、「打ち
やすさと忘れにくさ」の平衡点は、だいたいこのあたりにあるのではないかと感じています。
- シフト方式として、「連続シフト方式(NICOLAのシフト方式+連続的なシフト)」と、「タイムシフト(新JISかな/JIS X
6004かなの研究時に用いられた、普通のシフト方式+文字キー遅延機構)」の2種類に、本質的に対応しています。どちらのシフトロジックを採用する
「キー配列入れ替えソフト」をもちいても、正しく使用することが出来ます。
- ソフトウエア的に実装する場合は、どちらの方式でもかまわないと
思います。ハードウエア的に実装するなら、タイムシフト方式で実装する方が「他の入力法と併用したときに問題点が発生しにくい」と思われます。
この入力法は、以下のようなユーザ層を主に想定しています。
- 文字入力を、おおむね2000カナ~3000カナ/日程度(70万カナ~100万カナ/年、あるいは400字詰め原稿用紙換算で900枚
~1300枚/年)程度行う方。
- 作家やシナリオライターを目指していらっしゃるような「表現者で
あることを自認されている方」にとって、ある程度お役に立てるかもしれません。
- 日本語入力法を習得・維持する上で、「練習によってそれを維持する」ことが難しいと感じている方。
- (私自身がまさにそうなのですが)「ものぐさであると自認されている方」にとって、ある程度お役に立てるかもしれません。
- JIS X 4063綴りのQwertyローマ字入力をしていて「左手小指」に過度の負担を感じていると思う方。
- (私自身がまさにそう感じたのですが)同様のことを感じている方にとって、ある程度お役に立てるかもしれません。
- JIS X 6002かな入力をしていて「右手小指」に過度の負担を感じていると思う方。
- (私自身がまさにそう感じたのですが)同様のことを感じている方にとって、ある程度お役に立てるかもしれません。
- 親指シフト入力をしていて「両手の人差し指と小指」にある程度の負担を感じていると思う方。
- (私自身がまさにそう感じたのですが)同様のことを感じている方にとって、ある程度お役に立てるかもしれません。
- 浅いストロークのノートパソコン付属キーボードに見合う、運指範囲が狭く運指量の少ない方法を探している方。
- ノートパソコンのキーボードは「勢いよく叩くとすぐに指が痛く
なってしまいがち=ダメなキーボードと見られがち」なのですが、飛鳥系配列の場合は「指をあまり動かさずに打鍵できる」ので、勢いよく叩くほど急ぐ必要も
なく、結果として「ノートパソコンのキーボードにしっくり来る」入力法なのではないかと感じています。もともとの設計はノートパソコン用キーボードで行わ
れていたわけではないので、このあたりはとても不思議なのですが……。
ちなみに、これを設計した私(相沢かえで)は、以下のような入力法使用経験を持っています。
- 「JIS X 6002かな入力」、3年。Qwerty配列を覚えるためにローマ字入力を転向したため、現用せず。
- 「JIS X 4063綴りのQwertyローマ字入力」、1995年頃から現在まで。今でも外出先では使っています。
- 「AZIK」、だいたい2年弱。
- 「NICOLA(親指シフト)」、約4ヶ月。
- 「飛鳥カナ配列」、約2年半。
- 「かえでライティあすか」、2007年8月設計開始、2007年10月正式利用開始。
- そのほか、ここにたどり着くまでの間に、いくつかの自作配列を経験。
- ケータイ向けの入力法として「かえで携帯配列」、2006年9月設計開始、2006年10月正式利用開始。
……こういった奴が設計した入力法なので、できあがった入力法についても「そういう感じ」がにじみ出ているものと思われます。
なお、場合によってはWikiの【親指
シフト系の「かえであすか」まとめWiki】が、お役に立てるかもしれません(記述については「かえでライティあすか」に偏っています……メンテ
ナンスで徐々に直していく予定です)。
「かえでレフティあすか」と「かえでライティあすか」の違いについては、【「かえでレフ
ティあすか配列」テストから派生して、「かえであすか」の外方運指法による打鍵テストをしています。】をご覧ください。
(2008年05月21日)
(2008年05月23日、斜体部をだらだらと追記……そのうち整理します。)
この入力法を使う上での「最適な姿勢」について。
一般的には「手のひらの先から肘までが、一直線になっていること」が重要といえそうです。
打鍵するときに大きく手首を曲げたり、指先だけですべての打鍵を制御しようとすると、大抵どこかに無理が掛かってきます……飛鳥カナ配列系では、親指を
ほんの少し握り気味にするような位置に親指を置いて「人差し指によって親指の上下行動を規制する」ような打鍵スタイルを取ると、指だけでバシバシと叩いて
しまうような行動を自動的に規制できるようになります。
こうした姿勢を保とうとすると、実は案外と「こたつでノートパソコンを使う」というのが、現実的なのかもしれません。
肘は開き気味&下げ気味にして、ノートパソコンのパームレストをうまく使いつつやってみると、意外と容易に「手のひらの先から肘までが、一直線になってい
ること」を実現できるはずです……こういった姿勢を確保できるポイントを見つけてみると、より打鍵による疲れや痛みを防ぎやすくなるかもしれません。
この手の姿勢問題については、【(PhotoOnly)
手首と腕の角度ー。】をごらん頂くと良いかもしれません。
(2008年05月21日)
(2008年05月23日、姿勢問題についてのリンク先が間違っていたので修正。)
「かえでレフティあすか」と「かえでライティあすか」の実現方法について。
環境整備については、Wikiの【親指
シフト系の「かえであすか」まとめWiki】をご覧ください。
配列定義については、【「かえでレフ
ティあすか配列」テストから派生して、「かえであすか」の外方運指法による打鍵テストをしています。】をご覧ください。
なお、親指シフトキーをどのキーに設定するか……という点については、お好きなようにお決めいただくべきことですので、ここであえて特定の方法のみを指
定するのは意味がないのかもしれません。
一般的な……というか、大手メーカー製パソコンのキーボードについては、「無変換キーを左シフトキーとして使う」&「変換キーを右シフトキーとして使
う」ようにして、IME側で「無変換キー・変換キーについて、単独で押した場合には【何もしない】様に設定変更する(→変換・無変換を、シフト機能専用
キーにしてしまう)」というのが、個人的にはお勧めです。
(2008年05月21日)
(2008年05月23日、親指キーに関する位置の件を追記。)
「かえでレフティあすか」の配列定義。
以下に、「かえでレフティあすか・下段外方運指法版(改0定0正0案1)」の配列定義を掲示します。
※太字部は中指で打鍵するべきキーを指し示していますが、必ずしもこれに従う必要はありません。
※下線部は、レフティ配列とライティ配列の共通配列部分です。
【アンシフト】
123456 7890-^¥
ばはと・─ %ぶじー「」[
たかいんゆ ぎてうしきけ]
ゅょっゃぢ にみちぴめ…
【親指領域キーによる左シフト】
!”#$%& ’()+=~|
!ふよぃぇ ぅぁえせぜ){
でまするず ぉりあさだげ}
。、がやヴ びねひざ?×
【親指領域キーによる右シフト】
!”#$%& ゛<>゜×××
ごこそぞ~ &ぱれぷ(ぽ「
ほつのくぬ づらなおわろ」
もどをむ* ぐへべぺぼ×
【小指シフト】
!”#$%& ’()×=~|
QWERT YUIOP@{
ASDFG HJKL;:}
ZXCVB NM,./×
基本的には、「かえでライティあすか」の左右をひっくり返したものとなっています。
ひっくり返す際に、とくに「キーボードの下段が、中段に対して1/2キー分ずれている」ことについて注視し、「下段外法運指法(左手下段について、中指担当キーを【X】とすることを特徴とする運指法)」を
採用したときにちょうど良くなるように、少しだけ工夫して配列を左右反転しています。
私は左利きではないため、この配列をそのままテストすることはできません……が、「かえでライティあすか」にて、ある程度「下段外法運指法」経由で打鍵
テストを行っていまして、特に問題は発生しないであろうという感触を得ています。
本格的なテストについては、実際にこの配列をお使いいただく方の手によって確認いただく必要があるのかもしれません。
標準的な「平行運指法(左手下段について、中指担当キーを【C】とすることを特徴とする運指法)」を使うと、どうしても左手が右手に比べてキーボードに
対して直角に近い形になってしまい、左右の手がキーボードに対して同じ角度では接してくれない……という問題が発生しがちなのですが、外法運指法を使うよ
うにすればこういった左右角度差の問題は発生しにくくなるため、外法運指法を「かえでレフティあすか」と「かえでライティあすか」の共通標準運指法として
規定することにしています。
(2008年05月23日)
「かえでライティあすか」の配列定義。
以下に、「かえでライティあすか・下段外方運指法版(改0定0正0案1)」の配列定義を掲示します。
※太字部は中指で打鍵するべきキーを指し示していますが、必ずしもこれに従う必要はありません。
※下線部は、レフティ配列とライティ配列の共通配列部分です。
【アンシフト】
123456 7890-^¥
「ーじぶ% ─・とはば」[
きしうてぎ ゆんいかたけ]
ぴちみ
にぢ ゃっょゅめ…
【親指領域キーによる左シフト】
!”#$%& ’()+=~|
ぜせえぁぅ ぇぃよふ!){
ださありぉ ずるすまでげ}
ざひね
びヴ やが、。?×
【親指領域キーによる右シフト】
!”#$%& ゛<>゜×××
(ぷれぱ& ~ぞそこごぽ「
わおならづ ぬくのつほろ」
ぺべへ
ぐ* むをどもぼ×
【小指シフト】
!”#$%& ’()×=~|
QWERT YUIOP@{
ASDFG HJKL;:}
ZXCVB NM,./×
基本的には、「かえであすか」として公開していたものと同一です。
「かえでライティあすか」を作るために左右反転配列を作ろうとしたのですが、右利き専用配列を反転しても左利き用配列にはならない……という都合があ
り、その点についての評価打鍵をするために、標準運指法を「下段外法運指法(左手下
段について、中指担当キーを【X】とすることを特徴とする運指法)」と指定しなおしたものです。
標準的な「平行運指法(左手下段について、中指担当キーを【C】とすることを特徴とする運指法)」を使うと、どうしても左手が右手に比べてキーボードに
対して直角に近い形になってしまい、左右の手がキーボードに対して同じ角度では接してくれない……という問題が発生しがちなのですが、外法運指法を使うよ
うにすればこういった左右角度差の問題は発生しにくくなるため、外法運指法を「かえでレフティあすか」と「かえでライティあすか」の共通標準運指法として
規定することにしています。
(2008年05月23日)
このページをまともに作り直すかどうかについては検討中なのですが、何かありましたら「雑記/えもじならべあそび」のコメント欄にご意見をお寄
せくださ
い。
(2008年05月21日)
ご意見・ご要望などがありましたら、Blog「雑
記/えもじならべあそび」のコメント欄にご意見をお寄せください。