行・列を指定して新しい配列を作成するTAKE関数・DROP関数の使い方:Excel関数


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作成:2022/9/5,更新更新:2023/3/12

TAKE関数の使い方 DROP関数の使い方
スピルで取り出した配列の1列を計算に利用する

配列から指定行・列を抜き取って新しい配列を得る
 テイク
=TAKE(array,rows,[columns])

TAKE関数・DROP関数がExcel for Microsoft 365 で使用することができるようになりました。(2022/9/2に確認しました)

TAKE関数の引数

この関数はCHOOSEROWS関数やCHOOSECOLS関数と似ていますが、配列の頭や最終から行数や列数を指定する関数になっています。

関数の引数は現時点では英語表記になっています。
TAKE関数の引数
引数 意味
array 必須 セル範囲や配列
rows 必須 行数を指定する
columns 省略可 列数を指定する

TAKE関数で行数を指定する

B1:D5セルをテーブルに変換しています。テーブル名は 果物 です。
このテーブルのデータの先頭から2行を新たな配列として取り出します。
B8セルには =TAKE(果物,2) と入力しています。
TAKE関数の説明1

TAKE関数で行数を負の値で指定する

指定する行番号を負の値で指定すると、データの後ろから行数を指定することができます。
=TAKE(果物,-2) と -2 を指定すると最終行から2行のデータが配列に作成されます。
TAKE関数の説明2

TAKE関数で列数を指定する

=TAKE(果物,,2) とすると、左端から2列のデータが配列に作成されます。
TAKE関数の説明3

=TAKE(果物,,-2) とすると、右端から2列のデータが配列に作成されます。
TAKE関数の説明4

TAKE関数で行数と列数を指定する

=TAKE(果物,2,2) とすると、先頭から2行と、左端から2列のデータが配列に作成されます。
TAKE関数の説明5

スピルで取り出した配列の1列を計算に利用する

  1. 下表のデータをテーブル「果物」に変換して、商品名と店名の重複しないデータを取り出します。
    B C D
    2 商品名 店名 数量
    3 みかん 鹿児島店 671
    4 りんご 霧島店 903
    5 みかん 霧島店 835
    6 みかん 指宿店 173
    7 りんご 鹿児島店 471
    8 りんご 霧島店 136
    9 みかん 鹿児島店 775
    10 りんご 指宿店 629
    11 みかん 霧島店 417
    12 みかん 鹿児島店 358
    13 りんご 指宿店 360
    14 りんご 鹿児島店 224
    15 みかん 指宿店 579
    16 りんご 鹿児島店 775
  2. F3セルに =SORT(UNIQUE(果物[[商品名]:[店名]]),2) と入力しています。
    UNIQUE関数で商品名と店名の重複しない組み合わせ取り出し、SORT関数で店名順に並べ替えています。
    この組み合わせの合計を計算します。
  3. H3セルに =SUMIFS(果物[数量],果物[商品名],F3:F8,果物[店名],G3:G8) と入力すると計算することができます。
    数式内に F3:F8,G3:G8 とセル範囲で入力していますので、ちょっとかっこが悪い・・・と思いませんか?
  4. そこで、TAKE関数を使って、H3セルに 
    =SUMIFS(果物[数量],果物[商品名],TAKE(F3#,,1),果物[店名],TAKE(F3#,,-1)) と入力します。
    ちょっとかっこよく見えませんか?
  5. この構造化参照の数式にすることで、見た目だけではなく、最終行以下に新たな組み合わせが出現しても、そのままの数式で計算ができるといったメリットもあります。

配列から指定行・列を削除して新しい配列を得る
 ドロップ
=DROP(array,rows,[columns])

DROP関数の引数

この関数はCHOOSEROWS関数やCHOOSECOLS関数と似ていますが、配列の頭や最終から行数や列数を指定する関数になっています。

関数の引数は現時点では英語表記になっています。
DROP関数の引数
引数 意味
array 必須 セル範囲や配列
rows 必須 行数を指定する
columns 省略可 列数を指定する

返す配列がない場合は、エラー #CALC! を返します。
DROP関数の説明1

DROP関数で行数を指定する

=DROP(果物,2) とすると、先頭から2行のデータを削除して、残りのデータで新たな配列を作成します。
DROP関数の説明2

DROP関数で行数を負の値で指定する

指定する行番号を負の値で指定すると、データの後ろから行や列を指定することができます。
=DROP(果物,-2) とすると、最終行から2行のデータを削除して、配列が作成されます。
DROP関数の説明3

DROP関数で列数を指定する

=DROP(果物,,2)  とすると、左端から2列のデータが削除され、残りの列のデータが配列に入力されます。
DROP関数の説明4

DROP関数で行数と列数を指定する

=DROP(果物,2,2)  とすると、先頭から2行と、左端から2列のデータが削除され、残りのデータが配列に入力されます。
DROP関数の説明5

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