-
Home »
-
エクセル関数一覧表 »
-
Excel関数の目次 »
-
行・列を指定して新しい配列を作成するTAKE関数・DROP関数の使い方
更新:2024/11/03;作成:2022/9/5
- TAKE関数・DROP関数がExcel for Microsoft 365 で使用することができるようになりました。(2022/9/2に確認しました)
Excel2024(2024/10/2から市販されました)でも使用できるようになりました。
TAKE関数の引数
- この関数はCHOOSEROWS関数やCHOOSECOLS関数と似ていますが、配列の頭や最終から行数や列数を指定する関数になっています。
- 関数の引数は現時点では英語表記になっています。
TAKE関数の引数
引数 |
|
意味 |
array |
必須 |
セル範囲や配列 |
rows |
必須 |
行数を指定する |
columns |
省略可 |
列数を指定する |
TAKE関数で行数を指定する
- B1:D5セルをテーブルに変換しています。テーブル名は 果物 です。
このテーブルのデータの先頭から2行を新たな配列として取り出します。
B8セルには =TAKE(果物,2) と入力しています。
TAKE関数で行数を負の値で指定する
- 指定する行番号を負の値で指定すると、データの後ろから行数を指定することができます。
=TAKE(果物,-2) と -2 を指定すると最終行から2行のデータが配列に作成されます。
TAKE関数で列数を指定する
- =TAKE(果物,,2) とすると、左端から2列のデータが配列に作成されます。
- =TAKE(果物,,-2) とすると、右端から2列のデータが配列に作成されます。
TAKE関数で行数と列数を指定する
- =TAKE(果物,2,2) とすると、先頭から2行と、左端から2列のデータが配列に作成されます。
- 時代は進化して・・・、GROUPBY関数がExcel for Microsoft365で使用できるようになりました。(記:2024/11/3)
すると、この関数だけで計算できてしまいます。 以下の1〜5の計算は不要なものとなります。
しかも、列のデータはSORTされます。
- =GROUPBY(果物[[商品名]:[店名]],果物[数量],SUM)
- 列を入れ替えるのも簡単にできます。
=GROUPBY(CHOOSECOLS(果物[[商品名]:[店名]],2,1),果物[数量],SUM)
- これらの関数の使い方はGROUPBY関数、CHOOSECOLS関数をご覧ください。
- 下表のデータをテーブル「果物」に変換して、商品名と店名の重複しないデータを取り出します。
|
B |
C |
D |
2 |
商品名 |
店名 |
数量 |
3 |
みかん |
鹿児島店 |
671 |
4 |
りんご |
霧島店 |
903 |
5 |
みかん |
霧島店 |
835 |
6 |
みかん |
指宿店 |
173 |
7 |
りんご |
鹿児島店 |
471 |
8 |
りんご |
霧島店 |
136 |
9 |
みかん |
鹿児島店 |
775 |
10 |
りんご |
指宿店 |
629 |
11 |
みかん |
霧島店 |
417 |
12 |
みかん |
鹿児島店 |
358 |
13 |
りんご |
指宿店 |
360 |
14 |
りんご |
鹿児島店 |
224 |
15 |
みかん |
指宿店 |
579 |
16 |
りんご |
鹿児島店 |
775 |
- F3セルに =SORT(UNIQUE(果物[[商品名]:[店名]]),2) と入力しています。
UNIQUE関数で商品名と店名の重複しない組み合わせ取り出し、SORT関数で店名順に並べ替えています。
この組み合わせの合計を計算します。
- H3セルに =SUMIFS(果物[数量],果物[商品名],F3:F8,果物[店名],G3:G8) と入力すると計算することができます。
数式内に F3:F8,G3:G8 とセル範囲で入力していますので、ちょっとかっこが悪い・・・と思いませんか?
- そこで、TAKE関数を使って、H3セルに
=SUMIFS(果物[数量],果物[商品名],TAKE(F3#,,1),果物[店名],TAKE(F3#,,-1)) と入力します。
ちょっとかっこよく見えませんか?
- この構造化参照の数式にすることで、見た目だけではなく、最終行以下に新たな組み合わせが出現しても、そのままの数式で計算ができるといったメリットもあります。
DROP関数の引数
- この関数はCHOOSEROWS関数やCHOOSECOLS関数と似ていますが、配列の頭や最終から行数や列数を指定する関数になっています。
- 関数の引数は現時点では英語表記になっています。
DROP関数の引数
引数 |
|
意味 |
array |
必須 |
セル範囲や配列 |
rows |
必須 |
行数を指定する |
columns |
省略可 |
列数を指定する |
- 返す配列がない場合は、エラー #CALC! を返します。
DROP関数で行数を指定する
- =DROP(果物,2) とすると、先頭から2行のデータを削除して、残りのデータで新たな配列を作成します。
DROP関数で行数を負の値で指定する
- 指定する行番号を負の値で指定すると、データの後ろから行や列を指定することができます。
=DROP(果物,-2) とすると、最終行から2行のデータを削除して、配列が作成されます。
DROP関数で列数を指定する
- =DROP(果物,,2) とすると、左端から2列のデータが削除され、残りの列のデータが配列に入力されます。
DROP関数で行数と列数を指定する
- =DROP(果物,2,2) とすると、先頭から2行と、左端から2列のデータが削除され、残りのデータが配列に入力されます。
スポンサードリンク
よねさんのWordとExcelの小部屋 »
エクセル関数一覧表 » 行・列を指定して新しい配列を作成するTAKE関数・DROP関数の使い方
PageViewCounter
![Counter](http://counter.eurus.dti.ne.jp/cgi-bin/Count.cgi?df=yoneyama.20.dat|md=8|dd=B|ft=0|negate=Y)
Since2006/2/27