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バイクとともに風になり、風となって日本の風景を駆け抜ける

旧中山道の宿場町を、鳥居本から柏原まで、バイクで、歩くように通った

08年07月26日

中山道

鳥居本宿

名神・彦根インターを出て、鳥居本へ

上写真。道標にあるとおり京・大阪からは左の方の道から鳥居本宿へ入る

右へは彦根城下へ通じる

近江鉄道「鳥居本駅」 →

鳥居本へは電車でも行ける。近江鉄道・鳥居本駅は旧街道に平行する国道8号線沿いにあり、JR彦根駅からは一駅の距離

京・大阪からの旅人は、この鳥居本宿で旅の必需品を買い求めた。そのひとつが道中合羽

右写真は「道中合羽」屋さん

軒下に雨合羽の形をした看板がぶら下がっている

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ここの道中合羽は、携帯に便利な1メートル四方の和紙に柿渋と菜種油を染み込ませたものだったそうだ

赤玉神教丸・有川家 →

旅人はまた、腹痛などに備え、旅の常備薬もここで仕入れた

鳥居本から番場へ

磨針峠を越える(摺針峠とも書く)

東からの旅人はこの峠で初めて琵琶湖が望める

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しかし現在は木々が生い茂りよくは見えない

山中の道標

番場宿

「瞼の母=番場(ばんば)の忠太郎」の故郷

母に巡りあった忠太郎が番場の宿をこう説明する

江州・阪田の郡

醒ケ井から南へ一里

磨針峠の山の宿場

醒井宿

街道の横を地蔵川が流れる

この川の水源は湧水なので、紛れもない清水だ。しかも水温は一年を通して12℃〜15℃と一定しているということで、清流にしか育たないと言われる梅花藻(バイカモ)が生育している

↓梅花藻(バイカモ)

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梅の花に似た白い花を咲かせる

家の前を流れる地蔵川(家の裏なら汚れ物を流したりするが)

街の人はこの清流を飲み水としても利用するし、野菜を洗ったり、夏はスイカやヤカンでお茶を冷やしたりもして、大事に川と暮らしている

写生を愉しむ人も→

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↑藻の下には体長10センチ程の魚が泳いでいた

↓「西行水」と名付けられた湧水の泉

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柏原宿

柏原は灸(やいと)の町=「伊吹もぐさ」で有名だ

旅人はここで三里に灸をすえて旅立ったのか

↓その名も「伊吹堂」

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柏原の宿を過ぎると近江と美濃の国境(滋賀と岐阜の県境)に出る

ここの地名は長久寺。岐阜側は今須で

寝物語の里

ともいう

国境の溝をまたいで旅篭が在り、旅人は近江 と美濃で寝物語ができたからだとか