(C)Talk Line/小学校/国語/詩「アサガオ」/4年/一字読解
この詩の最大のポイントは、連が進むにしたがって広がっていく「スケールの大きさ」である。
表形式の作業と教師の語りで子どもたちに理解させたいと考えた。
(第2時)
※ 10分の漢字指導を組み合わせて、30分程度の授業である。
4.音読(いろいろなバリエーションで)
・ 漢字仮名交じり文をプロジェクターで提示して、比較させる。
→ やわらかく、優しい感じで読もう。
・ わざとアサガオだけがカタカナなのはなぜでしょう?
→ 強調している。目立たせている。目立つように読もう。
発問1 3つの連について、詳しく勉強します。黒板のように、ノートに表を作りなさい。
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一連 |
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二連 |
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三連 |
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変化 |
一連・二連を教師が提示し、三連・変化を子どもに考えさせる。
変化については、子どもから出た言葉を記入する。
@ アサガオ・あさのかお・きょうのはじまりのかお・かお
A ふうわり・ほやほや・ぷんぷん・オノマトペ(教師が補足説明した)
B 手・目・鼻・感じるところ
C りょうてのひら・ちきゅう・うちゅう・大きさ
「スケールの広がり」こそが、この詩の最大のポイントだと考える。
教師の語りで、子どもたちにイメージさせたい。
説明 りょうてのひらで、アサガオの花をつつむ格好をしてごらんなさい。目を閉じなさい。
あなたの手の中には、小さなアサガオの花があります。人間の手の中にすっぽりと入る、本当に小さな花です。
ところで、地球と比べたら、人間のあなたはどうでしょうか。小さすぎて見えない粒みたいな大きさですね。
しかし、その地球も、宇宙と比べたらどうでしょうか。地球もやっぱり見えない粒みたいな、小さな小さな星です。
小さな地球の上で生きている、
小さな人間の手の中にすっぽり入るほどの、
小さなアサガオの花から、
無限に広がる宇宙のにおいがする――何だか不思議な感じがしませんか?
「ほんまや。なんか不思議…。」というつぶやきが聞こえた。
発問2 きょうのはじまりとありますが、話者にとって、今日はどんな一日になると思いますか?
○○な一日、と書きなさい。
「すてきな日」「楽しい日」など、プラス志向の意見はすべて認めた。
指示1 では、暗唱テストの続きをします。1連までは今日中に合格だよ。
暗唱テスト2回目を行う。合格者を「先生」にする方法もあるが、2学期が始まったところなので、全員に前に出て発表する機会を与えたい。全員が挑戦したが、厳しい判定によって3連まで完全に合格したのは9人。1連については、休み時間までには全員合格させた。
合格した子どもたちは、他の作品の暗唱に挑戦させた。