第41回 観柳斉、陥落 第46回 東へ

どないや?NHK大河「新撰組!」
第42回 龍馬暗殺 第47回 再会

第1回〜第10回
43回 決戦、油小路 第48回 流山

第21回〜第30回
第44回 局長襲撃 49回 いとしき友よ

第31回〜第40回
第45回 源さん、死す

第41回〜最終回


第41回 観柳斉、陥落

 いや、今回はなんといってもオープニング!「勝ちゃん!」「歳!」ひしっ!もうクラクラっす。ふー。でも抱き合っても本当にさわやかなのがいいところ。でも人が来て近藤が土方を引っぺがすシーン、土方が髪を直しているあたりが逆にえっちくさかったっす。…これだから…すみませんねぇ。今回録画しそこねました。このシーンのために保存したかったのに…。誰か録画してませんか…。

 タケダで一話。うーんマニアック。それでもさすが三谷キャラ、絶対憎めない人として死にました。こんなに良く描いてもらえたタケダはいなかったのでは。徹頭徹尾卑怯というか、その場しのぎの人生だけど、毎度毎度悪意はないのでしょう。この人は。でも力も背も視力もないから、保身するしかないというか。
 今回も近藤はひたすらいい人でした。笑。銭取橋じゃなかったし。でもいい話だったので、私は気にしません。

香取近藤、さすがにさまになってきたのですが、やはり気になるのは会津公とかに返答するときの「はっ」という力の入った返答。あれだけなんとかしてくれんかなぁ。と思う。慎吾君、あれは低く抑えた方がかっこいいと思うんですが…。
 

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第42回 龍馬暗殺

龍馬、暗殺です。「こなくそ」は、そうきましたかー。うーむ。
大政奉還、結構あっさりしてくれました…。私は「龍馬が行く」で一番感動したのが大政奉還のシーンだったんです。龍馬が大政奉還を知り、この世でこの偉業の意味を知ってるのは龍馬と慶喜公ただ二人だった、というシーン。龍馬が感動して泣いて、俺は慶喜公のために死ぬとかまで言い出すシーン。でもこのドラマでは結構あっさりやったなぁ。笑。
でも西郷が結構陰湿で策謀家なのは、よく描いてくれると思います。結構これってタブーだろうし。

斉藤、またまたかっちょよすぎ。龍馬が以蔵にたとえるシーン。「その先はどうなる」。ううむ。ドラマの影で、しっかり斉藤のドラマは進行しているのだ。

にしても、捨助。おまえはなんなんだぁ。いったい誰の味方なのだぁ。

周平、いい顔になりましたね。私はこの大石鍬次郎、結構好き…。笑。
沖田は周平に嫉妬もあるのだろうなぁ。

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第43回 決戦、油小路

いよいよ油小路です。どう描くのか、と思ってたら、甲子太郎もいい奴になってしまった…。笑。この谷原甲子太郎、いかにもエリートで二枚目でナルシストで、なるほど、でしたね。はたして藤堂をどう思ってたのでしょう。やはりただの下っ端?藤堂にとっては近藤とどちらが師であったのでしょう。
中村藤堂は、気弱でまじめでお人好しで、いい奴で、最初影が薄かったのですが、新しい藤堂像を造ってくれました。こいつならみんな好きになるだろうなぁ。それだけに、油小路で永倉とつば競り合うシーンの、苦悩と戦いでゆがんだ表情は悲しかったです。

甲子太郎も近藤に説得されてしまいました。笑。近藤、スーパーすぎ。笑。
あまりに近藤いい人すぎるけど、まぁそういう表現手法なのでいいです。甲子太郎暗殺も鍬次郎…。タケダも。でも、それって隊規違反では…。「闘争を禁ず」ってなかったっけ。勝手にで粛正、は、まず土方なら許さないだろうと思うのですが。というか、黙認して、利用していると解釈すべきか。うーん。…はっ。いや、タケダのも甲子太郎のもこれが史実ではないんだから、別にまじめに考えることはないのだ。笑。

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第44回 局長襲撃

優香はやっぱおこうさんの方がいいですね。笑。でも、彼女はたしか近藤の子供を産むのでは…。汗。私勘違いしてましたっけ…。でももしやはり記憶通りだったら、今回はいつ、どこでそういうことになってるのだ?それとも別の人の子供という話?まさか沖田…。笑。

沖田は、子供扱いされるのがやはりいやなんだろうなぁ。誰かが一人前に仲間に入れてやれば、救いになるのだろうと思います。病気の時の孤独というのは、そういうものかもしれないですね。例えば痴呆のお年寄りも、子供やペットといった「自分が責任を負わねばならないもの」を持つと、回復するっていうし。
斉藤、なんとかしてくれるかと思ったけどやはりなにもしない男。朝鮮人参(多分…)には笑いました。「どうやって食べるの」「………」「いいよ、いろいろやってみるから」。そういえばあれはどう食べるのでしたっけ。煎じて飲むんでしたっけ。そのまま食べちゃ苦いんでしたっけ。
私、斉藤がふところから朝鮮人参出すシーンで、一瞬例の木彫りかと思いました。笑。「俺の思いをこめて彫った」とか「これに願をかければいい」とか言って…。それはそれで、斉藤のブキミな笑いを誘えていいかも…。

局長襲撃、一瞬おりょうさんで済ませてしまうのかと思いました。ふー。

ところで、榎本役で草薙君が出るそうですね。草薙君…。痩せすぎ…。榎本ってもっと丸顔のイメージあるんですが…。

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第45回 源さん、死す

源さん死す。今まで新撰組ファンもつい忘れがちだったこのことを、しっかり描いてくれました。この新撰組は近藤と土方と山南と、あと源さんで成り立っていたので、やはり盛り上がりますね。このドラマの源さん、本当によかったですよね。地味だけどしっかり存在感があって、明確な肩書きはないけど、必ずオブザーバーとしてそこにいてくれて。
周平だけでなく、みんなの「親父」だったんでしょう。親父といっても、優しくて無口で、頼りがいのある。…爺ちゃんか…?いや、一応親父。笑。
源さんの死に土方がひいひい泣くのも、副長としての職務以上に自分自身がこの人に頼っていたからですよね。上司や友人として泣いてるというより、親の死に目という感じです。源さんが息をひきとって、怒り狂って敵に飛び込んでいったのって、わかんなかったんですが、あれは鍬次郎?斉藤?鍬次郎だったのかなぁ。ビデオで見直します。鍬次郎だったら、やはり彼にとっても源さんは親父だったんですね。

源さんにとって周平は「預かりもの」というより、我が子だったのでしょう。気弱でどうしようもなかった周平が、だんだんいい顔になっていくのを嬉しそうに見てた親父でした。だから、源さんはずっと息子と一緒に暮らして働けたという幸せ者だったのかもしれません。
この源さんの死の救いは、周平を助けて死ねたということですよね。「子供と自分どっちの命を助けるか」と言われたら、やはり親は「あっ、じゃあ全然かまわないから私が死にます」と即言うと思う。でも子供が助かるの確認しないと納得しないけど。
源さんは、父親として息子を救えて、その生存を確認できて死ねて幸福だと思います。怒られる言い方かもしれないけど。これは今まで地味だった源さんという歴史上の人物への、めいっぱいの贈り物かもしれません。

近藤のところに源さんが来るシーン。ううむ。狙いはわかってるのに、やはり泣けました。「死んでるのに泣く奴があるか」で涙。

鳥羽伏見…。ハラダが異様に生き生きしてて笑ってしまいました。でも徹底的に劇場型の演出ですね。

近藤重傷。本人にショックがそれほど見えないのに少し違和感…。そういうキャラだからいいのか…。

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第46回 東へ

いよいよ話が展開してきました。山崎死す。でもそれより、いきなりの土方の周斉先生の物真似が衝撃的でした。笑。似すぎ…。そうか。この土方って、今までの土方像よりはるかにパワーと体力があるのだなぁ。感心。

で、山崎。包帯くらいしてやって…。泣。さりげない息の引き取り方が、山崎らしくて泣けます。でも斬られたとき、しっかり土方に抱えられてたし。斬られるときも、土方取り乱してくれたし。ううう。
それなりに、山崎の人気を配慮してくれた死に方かもしれませんね。
「顔をやられた」と山崎が嘆いたとき、思わず「こんな顔では土方先生に嫌われる」かと思ってしまった邪なわし…。

ふと。山崎がひっそり星になったとき。甲板で、土方は周斉先生の物真似をしていたのか?…それもショック…笑。

いろんな伏線をはってましたね。今回。
土方の、洋服を見て「俺の方が似合う」とか、ハラダの「清国に行って盗賊になる」とか。榎本も出てきたし。榎本。それなりに似合ってましたが、イメージが…笑。でもきっと、最終回あたりで土方とからむのだろうなぁ。
榎本の登場、私は近藤とからむと思ってました。例の、近藤が榎本に「江戸に帰れると思うと嬉しいが、それは恥ずかしいことだ」というと榎本がそんなことないですよー、と慰めてくれたというエピソード。出ませんでしたね。

うーん。私は今までしげるくんってもう生まれてるようなイメージでしたが、まだだったんですか。永倉の子供は…。

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第47回 再会

 いきなり土方、洋装。いや驚きました。思わず照れてしまった。「俺は形から入るんだ」にはすごく感心しました。そういう奴っているよなぁ。でもこれって、このドラマの土方のメンタルなマッチョさの端的な表れですね。甲陽鎮撫隊の段階で、近藤は勝の真意を知ってあえて死地に挑む。一方、土方ははじめて知った洋装を早速買い込み、着て、自分のものにしようとする。どちらがパワーあるかというと、やはり土方ですよね。
 今まで土方の前向き姿勢はいろいろな本やらで見たけど、これは、具体的に見ればこういう違和感だったんだなぁ、と感心しました。

 勝。やっぱいいですね、野田勝海舟。慶喜を罵倒するシーンもよかったけれど、近藤をだまそうとする悪人の勝。勝という人は、この結果みんなに嫌われて終わったと聞きました。そういう哀しみも加えて、近藤をだまそうとするあたり。やっぱ役者がうまいのでしょうね。

 慎吾近藤、いい顔になりましたね。いつのまにか、そこにいなければ事態が落ち着かないような気にさせる顔になりました。世間のメディアはいろいろいうだろうけど、私はこの顔になれただけで、成功だと思います。

お琴さん登場。いや、徹底的に俗物の女として来ました。うーむ。土方、このドラマで女性関係いいとこなし。笑。

で、永倉・ハラダの分離。こういう感じだったのかもなぁ。このあたりの記録って、永倉主体だから、いいように言ってたかもだし。どっちも言い分あったはずだよね。でもまぁ、私は近藤がこんなにいい人だとは思わないし、「家来になれ」くらい言っただろうと思います。
 やはりハラダの別れの言葉がよかった。どういう理屈で来るかな、と思ったけど、「やっぱり楽しい方がいい」というのは好きです。

「自分達はとても遠いところに来てしまったのだ」と感じる近藤達、一方「それは違う。それはあなたの心の中の問題なのだ」という永倉。とても難しいテーマです。永倉は、多分理想論。近藤は現実論。あるいは、責任のあるなし。人の命運を背負う責任を持ったものは、自分の心ひとつで身動きできないし。

あ、あと、周平と鍬次郎がいつのまにか酒席で隣に座ってるのがかわいくてよかったです。こういう細かいところが、嬉しいです。

 斉藤。そうだ。斉藤。久々に燃えるオダギリだ!嬉しい。クウガが封印されてしまったような気配のオダギリ君ですが、こういう熱い正義のオダギリ君もよかったのだ。俺がいる限り新撰組は続くと言ってたが、会津でどうやって別れるのだろう…。

いよいよ次回流山。あああ。終わるのかぁ。DVDボックス、予約するぞー。

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第48回 流山

忙しくて本放送もビデオも見れず、土曜の再放送でちゃんと見る。明日最終回なのにー。
流山だよー。五兵衛新田もちゃんと出てきて、しっかり土方ナンパしてて笑いました。でも土方、その服は1着しかないのでは?それとも何着かあるのか?春先とはいえ、暑くないか?蝦夷と同じ枚数着用か?そんな最先端の格好では、薩摩に「怪しい」と思われるぞ。せめて調べが来たときは、汚い着物に着替えないとー。

ハラダが元気に出てくれたのが、なんか絶望的な状況の中だけに嬉しかったです。彼は結局、このドラマの中の「明」そのものなのですね。なんかこの分だと「大陸で馬賊」?

有馬藤太、よかったですね。古田新太がぴったりでした。汗くさー。
うちの親も、有馬と近藤のシーンはよかったと言ってくれました。ありがちだけど、いいですよね。

周平はそういうスタンスだったのか。次代に才能を活かすという役割。近藤はそういう「息子」を持ったということですね。

土方と近藤の抱擁、多かったですよね。最初の黒船にこぎ出す時、山南が死んだ時、旗本に取りたてられた時、そして今回。これだけ抱き合う近藤・土方はドラマではなかった気がします。三谷作品の「体温感」というか、人と人とのコミュニケーションでしょうか。そういえば、桂と西郷も抱擁させていました。

 で、やはり泣いたところは、最後の加納との対面シーン。私はなにを泣いたかというと、甲子太郎の側近としてすごく才覚を表していた彼が、今は薩摩の一兵卒として登場する。多分それは彼本来の才覚を活かす場ではなく、彼や甲子太郎が望んでいた場でもない。そういう自分が、近藤と対面させられる。
 近藤は最初、目で否定するが、加納の困惑・おそらくは今の自分と過去の自分を思い出し、あのころ対等に戦い一種の敬意ももっていた近藤に、その身分を暴露していいのか。あのころの自分はそんな卑怯ではなかったはずだ。でも、というジレンマ。そのジレンマを見て取った近藤が、ふっと笑ってすべてを許してしまう。
 ここの香取近藤はよかったです。お人好し、みたいなところが出てて。「ああもう、しょうがねぇな」みたいな。
それで、加納が深々と礼をするあたり、泣けました。彼の礼には、甲子太郎を含む過去のすべてがこもっていたのだろうし、墨染襲撃事件の負い目もあったのだろうし。
 史実はまぁ、加納は喜んで「これは近藤先生」と大声だったのかもしれないけど。

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第49回 いとしき友よ

ついに最終回です。本当に1年間、楽しかったです。
感想、なかなかまとめにくいのですが、とりあえず見た直後の感想。おいおい、作品全体を見た感想も書きたいです。

今回1話で、ひとつの物語のようでしたね。近藤勇という人の斬首をめぐる、人々の物語のような。


沖田、滅茶苦茶悲惨でした…。彼が一番衝撃的だったのではないでしょうか。これって、「この沖田だけは殺さないで」という視聴者に対する、一種のアンチテーゼなのかも。
普通は「黒猫が斬れない」とかやるけど、その刀自体をも奪われてしまい、滝のように血を吐いて、殺人現場のような場所で多分衰弱して死んでいく。もはやお孝さんもいないし、平五郎さんもなぜかいない。なにもかも失って、ひからびて死んでいくのです。
 

同じく悲惨だったのは捨助。最後に新撰組の羽織で珍妙な姿で暴れ、斬られてしまう彼は、いったい何だったのでしょう。
私は彼は次の時代にも生き残るキャラで、一種の狂言回しで、明治に新撰組を語る人なのかとも思ってたのですが、究極近藤が好きで好きでたまらなくて、自分の行き場に迷い続けた人だったのですね。しかも片思いだし。彼は何だったんだろう。「彼は、現代の私達=近藤と新撰組という幻想にミーハーで憧れ続けて隊服を作ったりして・なりきって悦に入ってる=の姿なのだ」と言えば形がつくのでしょうか。

土方は…。いや、実は一番いいシーン、為二郎さんと語って泣くシーン、まわりで隼人が(笑)うるさくてわからなかったです。
でも、足の怪我大丈夫?親指ふっとんで歩いてるから化膿して死にかけるのでは。

斉藤。「そうかー、そういうことで会津に残るのか」でした。あくまで近藤の意志をついで、近藤の代わりに会津公につかえるということなのですね。

ハラダ。ハラダだよ。以前山南さんがハラダに「あなたの明るさが、きっとみんなを救うときが来る」と言ってたの覚えてますか。これだったのかも。
薩長に侮辱されて処刑されていく近藤に、江戸の人々が喝采を送る。そしてハラダがいつもの明るさで、エールを送る。
近藤が、はじめて笑顔になる。
ハラダはやはりこのドラマの「明」なのですね。逆境でも不屈。徹底的に前向き。だから、絶対不幸なんて来ない。その明るさが、最後の最後で近藤に仲間の明日を信じさせてやれる。見ている視聴者にも、信じさせてくれる。
ハラダ、よかったよー。

それで、近藤。いや、香取近藤、がんばりました。いい顔でした。最後の最後に、名をよぶのが「歳」なのね。くーっ。
みおが「どうして歳って言うの」と聞くんですが、それはオ・ト・ナ・の・秘・密。つうか、別にわしらが喜ぶ話ではないので、土方との親友としての絆と、一緒に楽しかった新撰組に対する思いなのでしょうが、説明するほど野暮じゃないっす。

にしても、本当に異色の最終回だったのではないでしょうか。とくに沖田や捨助。大河を見ているお年寄り層は、「こんな中途半端ではわからん」とお怒りかも。でも、ものすごくリアルな「死」の回だったと思うのです。
ひからびて絶望のまま死んでいく、アイドル沖田総司。無意味に空回りしたまま、片思いで死んでいく捨助。そして首が落ちる穴まで再現し、斬られる直前のアップ、まるでこちらが穴から見ているようなアップで終わる近藤。
ものすごく後味悪いはずです。でも、ハラダの生きる明るさと土方の闘争が緩和してくれる。

とりあえず、見て感想でした。またおいおい、まとめを書きたいと思います。いや、みなさん、ご苦労様でした!拍手。