経営コンサルタントの本棚

若輩者の経営コンサルタントが故に、書籍を読み漁って経営を勉強していくうち、自宅のリアル本棚はもちろん、押入れも本で溢れかえってきました。
ビジネス書、自己啓発に関する本が多めですが、時には経営には関係のない本も交え、いろいろな本を紹介していきたいと思いますが、基本的に自分用の備忘録です。
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現場力を鍛える 〜  「強い現場」をつくる7つの条件

遠藤功著    東洋経済新報社◎

先日読んだ「見える化」が面白かったので、同じ遠藤功さんの本を買ってみた。
強い現場とは何か。強い現場の条件。強い現場の作り方。の3つから構成されている。
この構成から見てもわかるとおり、難しいテーマをわかりやすく書いてある。
その中でも、強い現場力を作るにあたり、権限委譲の大切さが大きなポイントだと思った。
事例が多数載っているが、トヨタの事例が多い。
年間60万件の改善提案が出され、91%が実行に移されるそうな。
やっぱりトヨタはすげえ。

<自分メモ>
T.強い現場とは
1.強い企業の条件
(1)競争戦略の品質
(2)オペレーションの品質
(3)リーダーシップの品質
2.ニッチャーは統計上も強い (収益性、株価)
3.ピラミッド
 ビジョン → 競争戦略 → オペレーション
4.「主権在現」 (ドンキホーテ)
5.ホンダカーズ新神奈川 相澤社長「来店客の居心地がよくなる知恵を現場が出し、彼らがそれを実践する風土をつくること」6.日常業務だからこそ鍛え上げ、自ら問題を発見し、解決する現場にしなければならない。
 重要なことは、どんな小さな問題であろうと鋭敏に反応する感受性と実践する行動力を現場に埋め込むこと
7.「当たり前」の5つのポイント
(1)誇り・当事者意識
(2)戦略・方針の理解と自身の役割を認識
(3)組織の壁を越えて結束・協力し、知恵を出し合う
(4)結果が出るまで努力を続け、決して諦めない
(5)結果を出しても奢らず、新たな目標に向かってチャレンジしつづける
8.「前工程は神様、後工程はお客様」(トヨタ)
9.オペレーションナル・エクセレンス (トヨタ、花王、ヤマト運輸、セブンイレブン…)
10.全体最適、業務連鎖の品質に対する責任感
11.強い現場のメカニズム (P.59)
12.戦略の実行性は「適社性」と「納得性」で構成される
U.強い現場の7つの条件
1.企業哲学としての「現場力」
2.健全な対立
3.主権在現
(1)権限委譲
(2)失敗に対する寛容性
4.現場の自律マネジメントシステムを組み込む
5.見える化
(1)プロセス
(2)問題
(3)結果(KPIコクピット)
(4)知恵
6.少人数チーム
7.継続力
V.強い現場の作り方
1.改善と失敗を活かす仕組み
2.ツボ割り
(1)夢の共有
(2)オフィスの壁を取っ払う
3.5%の核人材づくり
4.強い現場をつくる7つ道具
(1)業務連鎖
(2)人
(3)場
(4)組織
(5)業績評価
(6)情報技術
(7)基本哲学
5.源流情報を掘り起こす

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主に中小企業をクライアントに経営戦略構築、経営再建、営業力強化、人事制度構築、幹部育成、ビジネスマナー、IT戦略立案&推進など幅広く企業のお手伝いをする経営コンサルタント。

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