経営コンサルタントの本棚

勝間和代著    文藝春秋○

自己啓発本は世に多数出ているが、タイトルどおり「断る力」を前面に出している本はなかなかないだろう。
自分自身もなんとなくこの力の重要性を感じ始めたところだったのでタイムリーだった。「時間と能力は有限ゆえ、何かを断っていかなければならない」にはなるほどと思った。
きっとこの「断る力」が弱くてくすぶっている人も世の中には多いだろうから、非常に有意義な本だと思う。

また、「断る」というキーワードから直接的にははずれるが、「ロイヤリティの高いファンづくりがうまい人」の要素として
１．こちらが圧倒的にあこがれる個性、才能があり自分の代わりに何かを実現してくれる
２．そのための努力を繰り返している
３．まめで、ケアしてくれているという感覚が持てる
４．謙虚である
というくだりは、かなり本質をついてるなと感じると同時に、自分をいましめなければと思った。