ガーゴイル☆★ビンセント・ギャロとベアトリス・ダルが出るっていうから観てみれば、かったるいお話の展開ばかりで詰まらない。
最後の襲撃シーンも可哀想すぎて、反感のみ。同情なんかするもんか。〔2004・1・18(日)〕


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・9・21(日)〕


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・5・21(日)〕


ガーメント・ジャングル☆☆☆★今回WOWOWで日本初公開。ガーメントというのは、「衣服」の総称。
ニューヨークの衣服業界で、労働組合結成をめぐって労使が対立するさまを描いた作品。
ネームバリューがあるのは社長のリー・J・コッブなどだが、主役は、父親の会社に入って労働組合の運動の実態を知る息子。
「つぶし屋」と言われる、暴力や殺人さえ辞さない連中が、労働組合を作ろうとする人々の前に立ちふさがる。
社会の闇ともいえる部分を暴き出すセンセーショナルな内容に、プロデューサーが弱気になって、撮影終了前に、監督をロバート・アルドリッチからヴィンセント・シャーマンに交代させ、ソフトな印象に作り直したのだという。監督名のクレジットにも、アルドリッチは出ていない。
ここに載せたポスターでも、女性の衣装モデルがクローズアップされていて、主題がぼかされている。(ちなみに、ファッションショーのようなものを社内でやっている描写が、映画にはあった。)
労働条件の改善を訴える側と、それを力ずくでも押さえつけようとする側の戦い。こんな、命がけの争いがあるのだと改めて認識。
なかなか、おもしろかった。
主演のカーウィン・マシューズ、ちょっとモンゴメリー・クリフトっぽかったね。〔2010・1・30(土)〕


会議は踊る☆☆☆☆1931年の作品。ドイツ・オペレッタ映画の名作。歌のシーンは楽しくなる。リリアン・ハーヴェイが馬車に乗って移動しながら歌う場面は有名。ラストはちょぴりキュンとなる。〔2002・3・9(土)〕


かいじゅうたちのいるところ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・1・17(日)〕


怪談☆☆☆小泉八雲の書いた4つの話を原作とした、3時間近い映画。
「黒髪」は、男(三国連太郎)が妻(新珠三千代)を捨て、立身出世のために遠くの国へ。後悔が募った男が戻ってみると…。
「雪女」は、吹雪で避難した小屋で、仲間に白い息を吹きかけて凍死させた女(岸恵子)を見た男(仲代達矢)。このことを話したらお前を殺す、と言われ、命は助かるが…。
「耳無し芳一の話」は、目の見えない芳一(中村嘉葎雄)が平家の亡霊(丹波哲郎)に誘われ、毎夜、琵琶で平家物語を語る。事情を知った和尚(志村喬)は芳一の肌に般若心経を書き込み、亡霊に芳一の姿が見えないようにするが…。
「茶碗の中」は、ある武士(中村翫右衛門)が水を飲もうとすると、茶碗の中に男(仲谷昇)の顔が見える。水を替え、茶碗を替えても、男の顔があり…。
「黒髪」のように、良妻をもちながら、貧しい暮らしから抜け出したいと家を飛び出してしまうパターンは、よく見る。「雨月物語」などもそんなふうではなかったか。そういう男に幸せな未来はないのが、これまたパターン。
「雪女」は有名な話。吹雪の背景のセットに「目」が描かれていたりするのが絵画的で独特。この映画はセット撮影で、お金もかけている。これは怖いというより悲恋ものですね。
「耳無し芳一の話」は、4つの話の中で、いちばん長く1時間弱はあった。映画のために壇ノ浦合戦の絵を描いてもらい、琵琶での平家物語弾き語りもあり、雰囲気はあり。話としては知られすぎのせいか、単調気味。
しかし、耳は切ったと思っていたんだけど、ひきちぎってるよ? うわー。
面白いのは、田中邦衛が出ていて、やっぱり、おとぼけの雰囲気を出していたこと。
「茶碗の中」は結末がない話。仲谷昇の顔が少し「にやり」としたふうで、いやらしくて不気味。この顔の場面を覚えていることに気づいて、この映画を以前にも私は見ていたことを知ったのだった。これぞ怪談? …こわー。〔2008・9・13(土)〕


怪談累が淵☆☆☆「真景累が淵(しんけいかさねがふち)」は、落語家の三遊亭円朝が創作した怪談噺(かいだんばなし)。
どんな話なのか興味があって見てみたが…。
この映画では、浄瑠璃の富本節の師匠、豊志賀(中田康子)が、父親の仇(かたき)の息子と知らずに新五郎(北上弥太朗)という男と深い仲になっている。
それを、殺された父親の宗悦(中村雁治郎)(の幽霊)は、「ばちあたり」だといって責めるのだ。
娘は何も知らないのに、なんだか理不尽。
やつは、わしを殺した男の息子だ、と、どうにかして教えてあげればいいのに!
でも、あとから考えると、そんなことは無理だったか。
映画を見た後、原作のことを調べてみて、本作では、かなり脚色がなされていることが分かった。
90分くらいにまとめるには、話を単純化しなければならなかったのだろう。それでも、なお、この映画は原作の、ほんの一部分といっていいようなのだ。
「ばちあたり」のあたりも、原作とは違うらしい。
円朝は、「…幽霊というものは無い、全く神経病だということになりました、…」という。
「真景累が淵」の「真景」とは「神経」にかけているのだろうか。
おばけの恐怖は、人間の神経が生み出すものだということか。
悪いことをすれば、思わず知らず神経がびくびくと怖がってしまい、幽霊も見てしまう。そういう描写は怪談映画にも、なるほど多い。
普通の人でも、怖い怖いと思えば、なんでもないものまで怖く見えてくる。
そして、いちばん怖いのは、人間の縁、人間関係というのは洋の東西を問わない。
人の情念や嫉妬の怖さ…。
豊志賀を演じた、中田康子さん。はじめて見たが、きれいな方です。
ビデオのパッケージに映っていないのが惜しい。
宝塚から日劇ダンシングチーム、そして東宝に入り、大映へ。大映の大プロデューサーである永田雅一と恋愛関係にあったという。映画界引退後、50歳でジャズダンススタジオを開いたそうで、素晴らしいですね。〔2008・9・6(土)〕


海底47m☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・8・20(日)〕


回転☆☆☆☆ヘンリー・ジェームズの「ねじの回転」の映画化。広大な屋敷に家庭教師としてやってきたのは、デボラ・カー。
端正な美しさが、幽霊話にマッチする。
子どもたちに影響を及ぼしているのは、この屋敷に関係する邪悪な魂なのか。
子どもを呼ぶ声、童謡の歌声、塔の上の人影。秘密ありげな兄妹。
次々に窓に映る、男、家庭教師、メイドの顔の場面は出色。〔2004・7・17(土)〕


外套と短剣☆☆フリッツ・ラング監督、ゲーリー・クーパー主演。ドイツ軍の原爆開発を阻止するためスパイになる科学者(!)の話でした。〔2001・6・30(土)〕


快楽の園☆☆★アルフレッド・ヒッチコック監督デビュー作。1925年のサイレント映画。ミュンヘンで撮影された。
いまの時代にサイレントを見るのは、けっこう疲れる。
南の島で単身赴任?している夫が病気という知らせを受けて、妻は島へ。しかし夫は島の女といちゃついていて…これはサスペンスでもスリラーでもありません。ラブストーリー、メロドラマです。〔2003・4・27(日)〕


回路☆☆★インターネットのサイトが幽霊の世界に通じて…?
映像や雰囲気は悪くない。
でも、そんなに怖くない。
製作年の2000年といったら、私がネットを始めたころではないかな〜。いやん。〔2012・7・21(土)〕


カイロの紫のバラ☆☆☆ウディ・アレン監督、ミア・ファロー主演。彼女が映画を観ていると…この後を書くとネタばれといえるのでやめておく。
アステアの歌も流れてノスタルジックな、夢見るような束の間のラブストーリー。
ラストは予想をはずしてくれた。これもいいかも。〔2003・3・1(土)〕


カウボーイ&エイリアン」☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・11・20(日)〕


帰ってきたヒトラー☆☆☆★あなた、どこのヒトラー? 
あっ、本人なんですか!?
生き返った? 不思議ですねえ。
まー、モノマネ芸人としか受け止められませんよね。だから、そういう目で、笑って対応する人が多い。
でも、酷い目にあった人にとっては、まったく笑いごとじゃないんです。
戦争を知っている世代がいなくなってくると、戦争の恐さの実感が世の中に少なくなる。
そういうときも、危険だと思うんです。
そこに、あなたが出てきたら…?
あなたに乗せられないように注意しないと。あなたが、どう考えようと、戦争を起こして殺しては、いけないんです。根本的に。それが基本です。
私は信じますよ、煽動されてはいけないと世間に示すために、あなたは出現したのでしょう?
国民がしっかりしてなきゃいけないんでしょう?
あなたが始めてしまえば、やられたほうは守るために、または仕返しのために戦うことになるに違いありません。
だから、始めないでいただきたい。どちらからも始めなければ、いいんです。
わかってます、それを観客に言いたかったんですよね。
ブラックコメディっぽく、でもマジメに。
ところで、いまは、どこに? ずっと東の島国のN町とかじゃないですよね?〔2017・7・2(日)〕


帰らざる河☆☆☆☆☆DVDセットから第3弾。インディアンの扱い、もろに分かるセットと実写の合成など、甘いところは多々あるが、マリリンだからいいのだ。
日本語音声で観る。テレビ放映では、かなり、いろんなところをカットしたようで、しばしば英語音声に変わる。一連の台詞で、一言だけ英語になってたりもする。こんな苦労してカットするより、ノーカットで放送すればいいものを。
マリリンの台詞をカットするなんて許せんぞ。当時の民放。
マリリンの彼氏役の声が、山田康雄さんだった。ここでも、永遠に生きられるんだね、なつかしのルパン三世の声。〔2002・8・18(日)〕

☆☆☆☆☆ちゃんと観たのは8回目。少ない…少なすぎる!(ん、前にも似たようなことを書いた気が…「バス停留所」か。)
月に1本はマリリンの映画を観ると決めていて、ぎりぎりに約束を果たしました。
一応は西部劇ジャンルだけど、私にはマリリンの映画!以外の何ものでもないわけですね。
イカダでの川下りをメインにした、ロバート・ミッチャムとトミー・レティッグの父子関係、ミッチャムとマリリンの男女関係、マリリンとレティッグの母子関係「もどき」の物語。
マリリンの歌は、始まってすぐに“One Silver Dollar”。ギター1本で歌う、もの悲しい曲。こういうふうにギターで弾き語ってみたいなあ。弾けないから、そう思う。
次が“I'm Gonna File My Claim”。この2曲は、酒場の雰囲気にピタリと、はまっている。私が場面を見なれているせいで、そう思うのかもしれないが…。
3曲目は“Down in the Meadow”。外で、子どもと話をするマリリンは何とも素敵なのだ。ふとしたときの子どもの抱き締め方などを見ると、彼女が子ども好きなのが、はっきり分かる。
マリリンには現実生活で、お母さんになってほしかった。
子どもとの会話から、やはりギターを弾きながらの歌に入っていく、この場面は、牧歌的な歌の素朴な良さも手伝って、大好きなところ。
オープニングの“River of No Return”の歌はマリリンではないが、映画の最後に、マリリンがこの歌を歌う場面が来る。彼女の歌をこの位置に持ってきたのが抜群に生きていて、続くラストシーンが決まる。 まさしく映画らしいといえる、一気に見事な収束を見せるエンディングになる。
マリリンの歌う「帰らざる河」は、もはや揺るぎなくスタンダードな名曲、名場面だ。
映画全体に、川と森と山の自然の風景が印象的。〔2005.4.29(金)〕

☆☆☆☆☆さて、マリリン命日月。「紳士は金髪がお好き」だけでは物足りないとばかり、もう1本観ました。
ロバート・ミッチャムが相手役になった西部劇。
子役のトミー・レティッグも相手役といっていいかも? マリリンに可愛がられて、うらやましい共演をした、この子役のことを調べてみたら、1996年に54歳で亡くなっていた。
「帰らざる河」のときは12歳。1960年代までテレビ中心に活躍していたようだ。「ラッシー」のシリーズに出演していた。
マリリンは、彼氏役のロリー・カルホーンとキスをしているから、この彼氏の役も、うらやましいなー。
本作は、西部劇といっても、イカダによる川下りが一番の売りになっている変わり種だ。
マリリンは酒場の歌手で、いきなり2曲を歌う。
なあんてことは、やはり前回鑑賞したときの記事に書いてあるので、そちらのほうを見ていただくとして。
ちゃんと観たのは9回目。少ない…少なすぎる!(お約束)
観れば観るほど、インディアンが白人の都合のいいように敵役として描かれている感を抱く。何の理由もなく襲って来たり。ただの野蛮人だ。
しかし、ロバート・ミッチャムの頼もしいサバイバル術は素晴らしい。
開拓時代の西部の暮らしでの自己防衛手段には、馬とライフルは、すごく重要だったんだね。〔2007・8・19(日)〕

☆☆☆☆☆今年の映画鑑賞スタートは、東京・池袋の文芸坐で上映された特集「魅惑のシネマクラシックスVol.9」のマリリン主演映画たち。
12日の土曜日、13日の日曜日は、2本立て上映を2回ずつ観て、16日の水曜日は1本を1回だけ観た。つまり、5本の映画を合計で9回観たことになる。
さて、文芸坐マリリン浸りの1本目は「帰らざる河」。
思ったよりも観客がいて、少し、びっくり。うれしいことです。やはり年配の男性が多いような気がする。
オープニング、20世紀フォックスのファンファーレを聞くと、わくわくする。
感想は、よろしければ9回目の記事や8回目の記事へ飛んでいただければ、ありがたいです。
8回目の記事で、「マリリンがいなければ3点(5点満点)もいかないはず。」と書いているが、いまは、そうは思わない。
コンパクトにまとまった、いい映画、おもしろい映画だったと思う。
これも、大きなスクリーンで堪能したせいか。〔2008・1・12(土)〕

☆☆☆☆☆池袋・文芸坐での「帰らざる河」「七年目の浮気」2本立て上映。
この日、「帰らざる河」「七年目の浮気」と観て、続けて「帰らざる河」を鑑賞。
映画の内容については、前回の10回目などを参照。〔2008・1・12(土)〕


隠し砦の三悪人☆☆☆★この映画が、スター・ウォーズの凸凹(デコボコ)・ロボットコンビ、C3-POとR2D2のモデルとなったというのは、ずーーっと前から多少気になっていたが、やっと、その作品を見たのであった。
凸の千秋実、凹の藤原釜足。このコンビは確かに光っている。映画の始めから登場してきて、最後まで迷コンビ。「スター・ウォーズ」の監督ジョージ・ルーカスが拝借したくなるのも分かる。
すごいなと思ったのは、序盤の大群衆シーン。埋蔵金掘りの人夫として、とっ捕まえられた農民などが逃げ出して石段を下りてくるところ。
これは、圧倒的な人海戦術の迫力! 今だったら、コンピューター・グラフィックスで、人数を増やしたりしそう。
脚本は黒澤明のほか、黒澤映画常連の菊島隆三、小国英雄、橋本忍。黒澤が絶体絶命の危機を提示して、これをどう切り抜けるかを他の3人が考えたという。
関所抜けの知恵は面白かった。
三船敏郎と藤田進の決闘はリアルで見応えあり。時間的にも長めで、刀でなく、槍と槍の決闘は私はあまり見たことがなかった。
また、三船が馬で逃げる敵を追って、両手で刀を大上段に振りかざして馬を疾駆させる(つまり手綱を握っていない。手放し!)場面は力感にあふれ、完璧に、かっこいい!
三船のかっこよさ、姫(上原美佐)の凛々しさ、優しさ、凸凹コンビのおかしさ、脚本のアイデア、いろんなものが合わさって、じゅうぶん楽しい映画だった。〔2008・11・16(日)〕


かくも長き不在☆☆☆カンヌ映画祭でパルムドールをとった作品。
戦争で行方不明とされていた夫に似た男を見かけた女が、記憶喪失だという男に接触して、夫なのかどうか確かめようとする。
戦争の悲劇の一局面の捉え方が新鮮だ。
喪失感が深い。〔2004・6・6(日)〕


かぐや姫の物語☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・12・7(土)〕


影なき殺人☆☆☆実際にあった殺人事件をもとにセミドキュメント・タッチで描く、エリア・カザン監督作品。
奥さん役のジェーン・ワイアットさんは、若いころのマリリンに、ほんの多少ではあるが、ふと似ていないこともない。
夕暮れの街角、神父が拳銃で撃たれた。逃げる犯人の姿を目撃した者は7人もいた。
しかし犯人は捕まらず、保守系の新聞は、政治にからめて政権を攻撃、市民の不満も増大してくる。目撃情報と似たような帽子とコートを着ていれば通報されるという事態が頻発した。
やがて有力な容疑者が見つかり、彼は長い取り調べの末、なかば強引に自白文書にサインさせられる。
しかし、裁判で判事がとった行動は…。
犯人を見た、といっても、顔見知りでない限り、よほど顔をしっかり見ないと、どの人間がそうだったのかは、後から確信をもって言えないだろう。
感情的な思い込みや、嘘の可能性もある。
似たような人物が容疑者として出てくれば、ああ、この人だ、と思い込んでしまったりもする。
判事は裁判の場で、そうしたことを明らかにしていき、最後に決定的な事柄を説明する。
ただ、いきなり裁判で、そんな方針を出してきたのに、ちょっと唐突感があった。それまで検事側が検証、実験してきたことを、いきなりラストのクライマックスで明らかにするわけだから。
法廷の場で、自分の命が危ないことまでして物事を証明するのは、行き過ぎで芝居がかりすぎだと思うが、無実の者を守る正義を行おうとする価値は大きいし、映画にして見せる意味もある。
この判事、のちに司法長官になったという。〔2010・8・21(土)〕


風車☆☆☆★映画批評家、のちに脚本家として活躍した岸松雄の、唯一の監督作。1938年の作品で、69分。
映画好きな、おなじみ某喫茶店のマスターが、これは珍しいよ、と貸してくれた
旅芸人の女に、参勤交代の武士がほれて、浪人も女にほれて、女の連れの芸人も、もともと女にほれていて、という関係のお話。
のんきでユーモラスなところもあり。
女は武士のことが気になるが、身分の違いはどうしようもない。ほろりとする寂しさも。
ヒロインは、ムーラン・ルージュ新宿座で人気があった明日待子(あしたまちこ)。
映画の画像を探してみたけど、珍しすぎるのか、見当たらず。〔2008・7・26(土)〕


カサノバ☆☆★フェデリコ・フェリーニ監督。どうもフェリー二の作品は初期のもの(「道」とか)以外は、どこがいいのか分からない。ドナルド・サザーランド、イタリア語じょうずだね。〔2002・1・13(日)〕


カサブランカ☆☆☆☆銀幕のスクリーンで、イングリッド・バーグマンさんに会える!
午前十時の映画祭で観賞。MOVIXさいたまにて。新作もいいけど、こういう名画を「映画館で」観ようよ。
素晴らしいメロドラマで、名台詞(めいぜりふ)が多い。
撮影しながら脚本を書いていたところもあったそうで、それでも後世に残る名作になった。
わけあって別れた恋人たちが、違う場所、違う境遇で再会するというパターンは、メロドラマとして強力な設定だ。
製作年度が1942年。第2次世界大戦の真っただ中。
映画の舞台は、ヨーロッパからアメリカへ脱出しようとする人々が、その中継地として訪れるカサブランカ。ドイツ軍も登場する。レジスタンスのリーダーもいる。
そうすると当然、連合国側ばんざい、打倒ドイツ、という内容が入り込んでくる。
酒場でドイツ軍が歌うのに対抗して、レジスタンスのリーダーを中心としてフランス国歌を歌う人々、ラストのドイツ軍将校の扱い。
それに、ヴィシー水のボトルを捨てる描写もあった。ヴィシー政府というのは、ドイツ寄りのフランス政権だ。
反ドイツの影を見出そうと思えば、このように簡単に見つかる。
しかし、メロドラマの力は、戦争の「きな臭さ」を覆うほどに大きい。
バーグマンの美しさ、粋で洒落たセリフ、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」という名曲。
観客を酔わせる要素が集まったのは、幸せな偶然か。
名台詞を、記録のためにも挙げておく。名台詞になるには日本語訳も大事だが、完全に覚えているわけではないので、ここに書いたのは字幕の訳のとおりではない。
Where were you last night? (昨夜はどこにいたの?)
That's so long ago, I don't remember. (そんな昔のことは覚えていない)
Will I see you tonight? (今夜会える?)
I never make plans that far ahead. (そんなに先のことはわからない)
上のやりとり、女性はバーグマンではない。男はボガート。
Play it, Sam. Play "As Time Goes By." (弾いてよ、サム。“As Time Goes By”を)
これは、バーグマン。Play it again, Sam. (もう一度弾いて、サム)というのが有名な言葉だが、別の場面で言っていたのか覚えていない。
Here's looking at you, kid. (君の瞳に乾杯)
ボガートがバーグマンに言う台詞。これこそ、名翻訳(名意訳)。直訳すれば「君を見ながら」ってことでしょう。「瞳に」なんて出てこない。
普通なら、せいぜい「君に乾杯」くらいにしかならない言葉ではないかと。
あの人の瞳に乾杯しながら、粋なメロドラマに酔いましょう。〔2010・6・13(日)〕


飾窓の女☆☆☆★録画しておいた、WOWOWのフィルムノワール特集。何本か書いてきたけど、まだ残りがあるのです。
この映画は、おもしろかった。
ナチスが支配するヨーロッパから逃れてアメリカに来た映画関係者は多いが、フリッツ・ラング監督も、そのひとり。ドイツ時代は「メトロポリス」(1927年)、「M」(1931年)などの名作をつくっていた。アメリカでは、小粒でもピリリとした作品が多いような印象がある。(もちろん、全部は見ていないけど。)
主演のエドワード・G・ロビンソンは大学(?)教授の役。私は彼に対してギャング映画のスターというイメージをもっていたので、珍しく感じた。
妻子が夏の休暇に出かけるのを送り出した教授。(当然、私はマリリンの「七年目の浮気」を思い出す。)
友人たちが、(フリーになったから)じゃあ、リタ・ヘイワースを探しに行くか、などと冗談を言う。1944年当時にはリタ・ヘイワースは男の憧れの存在だったんだなあと再認識した。
教授が飾り窓(今で言えば、ショーウィンドウだよね)の絵の女性に見とれていると、モデルの女性本人が現れて、いっしょに飲みにいくことになる。
彼女のアパートにまで教授が行ってしまったのが悪運の始まり。
彼女と馴染(なじ)みの男がやってきて、女の部屋でくつろぐ教授を見て誤解してしまい…。
事件に巻き込まれた女と教授は、協力して窮地を逃れようとする。
親友が検事なので、教授は事件の捜査の進展を知ることができた。それは幸運だったが、無関係を装い平気な顔をしていなければならない、というのはスリルがある。その後、さらにドキドキする展開に。
女のほうにも、ある危機がやってくる。女と教授は相談しつつ、なんとか切り抜けようとするが。
ラストには不満をもつ人がいると思うが、私はこれでもいいと思う。
そこに至るまでの話がおもしろかったこともあって、いい幕切れだと感じたのだった。〔2009・11・23(月)〕


カサンドラ・クロス☆☆☆★リー・ストラスバーグが出てた!
今回、あ! 出ていたんだっけ! とはじめて認識した。
アクターズ・スタジオの先生、マリリン・モンローさんの先生じゃないですか! この映画の頃は70歳代なかば。
懐かしい映画。公開当時は高校生だったか? 
「カサンドラ」という名前が妙に印象的で、列車が鉄橋から落ちるのか!? うわー!
しかも監督、ジョルジ・パン・コスマトスっていうのがヘンな名前〜って失礼な感想を持ったし。ギリシャ風の名前は、その頃まだ私には馴染みではなかったのだ。
病原菌を浴びた男が列車に乗り込んだために、当局は列車ごと隔離する方針をとる。途中、カサンドラ・クロシングの鉄橋を渡ることになるが、そこはすでに廃線になっていて、列車が通ると崩落する危険性もあるのだった…。
アクションもドラマも、70年代のエンタメ映画として見れば、なかなか楽しめる。特撮が、おもちゃの列車、見え見えだけど…。(苦笑)
エヴァ・ガードナーさんが、おばちゃん顔が派手メイクすぎて、怖い。。。(すいません)〔2013・5・25(土)〕


カジノ・ロワイヤル☆☆☆☆DVDで観る。007の番外編。本当は「007/カジノ・ロワイヤル」じゃないかと思うが、DVDジャケットに「カジノ・ロワイヤル」とあるので、それに従う。
話はめちゃくちゃで、とても真面目にやったとは思えないが、キャストがすごすぎる。
ピーター・セラーズ、アーシュラ・アンドレス(初代ボンドガールだった)、デビッド・ニーブン、オーソン・ウェルズ、ウディ・アレン、デボラ・カー、ジャクリーン・ビセット、ウィリアム・ホールデン、シャルル・ボワイエ、ジョン・ヒューストン、ジョージ・ラフト、ジャン=ポール・ベルモンド。
それに、ジョアンナ・プチ、バーバラ・ブーシェ、ダリア・ラヴィがボンドガール的雰囲気で華を添える。
さらにクレジットなしのゲスト出演で、ピーター・オトゥール、デビッド・マッカラム、バート・クウォーク、キャロライン・マンロー、アンジェリカ・ヒューストン、デビッド・プラウズなど。
しかし、なんといっても、バート・バカラックの音楽はすごい。オープニングとエンディングは最高だし、主題歌の「恋の面影」(The Look of Love)も素晴らしい。この映画が好きな半分以上は、音楽にあるといっていいだろう。
ライオンが出る場面で「野性のエルザ」のテーマが一瞬流れたり、自作の「何かいいことないか子猫ちゃん」のメロディを使ったりと、パロディセンスも楽しい。
デボラ・カーのコミカルな演技なんて、めったに見られないのではないか。
ピーター・セラーズの変装もあり、ウディ・アレンらしい情けないようなギャグの場面もあり、オーソン・ウェルズの風格ありげな?怪演ありで、いろいろ面白い。
話など、あってないようなもの。つじつまが合う合わない以前の問題。あまりに、ばかばかしい、いいかげんなストーリーなのである。
合わない人にとっては、最悪の映画でもあるに違いない。〔2004・7・25(日)〕


風と共に去りぬ☆☆☆★堂々たる大作。観賞4回目にして初めて映画館で。
TOHOシネマズ みゆき座、「午前十時の映画祭」にて。
本編が始まる前に序曲があり、映像が何もないなか、マックス・スタイナーの音楽が流れる。これって、当時のアメリカでは、観客が席について準備OKになるための時間だったのかもしれないな〜なんて考えた。単なる想像で、本当かどうかは知らないが。
GONE WITH THE WINDというタイトルが、画面いっぱいに、左から右へ流れていく! いかにも「風と共に去りぬ」だ。
出演者の名前が下から上へ流れていって、最後に止まる。これが印象的。それじゃあ、最初のほうに名前が出る主演者よりも、最後のほうの人の名前が、より長く画面に映るじゃないか?とヘンなことを思った。
オハラ家、ウィルクス家などと、それぞれ出演者を分けて紹介しているのが面白い。
ファーストシーンは、男に、ちやほやされるスカーレット。ところが、ウィルクス家のアシュレイが結婚すると聞いて、気分は一転する。
あっという間に、わかりやすい状況説明で、いいですねえ。
南北戦争の嵐に翻弄されながら、必死に生きる前半が特に面白い。
前半最後、休憩前の名シーンは、故郷タラに帰ったスカーレットが、なにがあっても二度と飢えない、と決意するもので、ここは感動的。泣けます。
後半は、レット・バトラーなどとの家庭メロドラマ風になって、「内的な」波瀾万丈。
スカーレットとレットは、思いのすれ違いが、どうにもならず…。
レットが、じつは、けっこうナイーヴな人で。
でも、後日談を勝手に考えて、またハッピーエンドになるんじゃないかと想像もするのであった。
レットでダメだったら、相手がいないよ、スカーレットってば。
スカーレットを演じるヴィヴィアン・リーは、まさに、はまり役。
この映画は、彼女あってのもの。
それにしても、コルセットを締めるとき、スカーレットがウエスト50センチと字幕に出たのには驚いたが…たしかに、細かったけれど。
レット役のクラーク・ゲイブルは、原作からして彼をイメージして書かれているらしく、余裕の演技。にやけ面が良い。(笑)
有名な原作、大河ドラマの風格、壮大な音楽、スターの共演、そのほか、撮影も美術も衣装も…何から何まで豪華で…もはや、映画の古典、伝説的な存在ですね。〔2012・11・11(日)〕


ガタカ☆☆☆遺伝子の優劣で将来が決まる未来。
遺伝子操作をせずに生まれたヴィンセント(イーサン・ホーク)は、生まれつき心臓が弱い「不適正者」だったが、宇宙飛行士になるという夢をもっている。
宇宙開発を進めるガタカ社に清掃員として入り込んだ彼は、闇ブローカーの手引きで、下半身不随の「適正者」ジェローム(ジュード・ロウ)と出会う。
ヴィンセントは、ジェロームの適正者データを使用する契約をし、宇宙飛行士への夢に近づいていく…。
心臓の欠陥によって長生きできないとされても、夢をあきらめないヴィンセント。いや、長生きできないからこそ、急いで夢を追わなければならなかった。
優秀な適正者なのに、事故で障害者になってしまったがゆえに、自らのデータを提供することで生活せざるをえないジェローム。だが、ヴィンセントの夢の実現のために協力していくうちに、やがてヴィンセントの夢が自分の夢でもあるように思えてくる。
「ガタカ」というタイトルは、いかにもSF風な響きだなあと以前から思っていた。どういう意味なのかと調べてみたら、DNAの4つの塩基の文字から成り立っている単語なのだった!
なんか、すごいぞ。
ほとんど車椅子に乗っているだけのジュード・ロウだが、本作では印象が強い。いかにもハンサムでエリート、「適正者」っぽい、ハマリ役だ。
それに対するイーサン・ホークの普通っぽさ。努力する「不適正者」のイメージとしては、こちらも合っているだろう。
ユマ・サーマン…なんとSF的な顔だろう(笑)。ロボット的、アンドロイド的というか。近未来ものに、ぴったり。
何度か登場する、ロケットの打ち上げのシーンが美しい。遠景で、炎を噴き出し、輝きながら、上へ上へと昇っていく。
ヴィンセントの夢が、そこに見えている。
音楽もいいなと思ったら、マイケル・ナイマンだった。「ピアノ・レッスン」(1993年)で有名か。
捜査官の役でアラン・アーキン(「暗くなるまで待って」〔1967年〕、「愛すれど心さびしく」〔1968年〕)、闇ブローカーの役でトニー・シャルーブ(「ギャラクシー・クエスト」〔1999年〕、「名探偵モンク」〔TVシリーズ〕)、清掃員の役で、何とアーネスト・ボーグナイン(「マーティ」〔1955年〕、「ワイルドバンチ」〔1969年〕)といった顔が見られたのも、楽しかった。
ラストの、医者とヴィンセントのシーンには泣けた。
そして、ジェロームの行動。いいのかなあ、それで?
初めから、あきらめないで、努力をすれば夢は叶うかもしれない。そのメッセージは見事に伝わる。〔2006・2・5(日)〕


カタクリ家の幸福☆☆☆☆妙な可笑しさに、笑ってしまうこと必至のホラーコメディミュージカル。マイペースおじいちゃんの丹波哲郎が最高! ジュリー、顔、太ってるよ!「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・3・17(日)〕

☆☆☆☆去年、映画館で観て以来の2回目。ミュージカルなのかブラックコメディなのか、あやふやで中途半端、という評を読んだことがあるが、いろいろ混ざってるのがいいんじゃないの。変でビミョーなところや、ばかばかしさを楽しめない人は観なくていいのだ。〔2003・3・23(日)〕


喝采☆☆☆★あの、グレイス・ケリーさんが、生活に疲れたような地味な女性を演じる!
かえって新鮮かも?
原題が、カントリーガールって。田舎で育った娘ですか? 「喝采」というのも、それほど合ってないと思うが、合ってないタイトルなんて、これまでも、いっぱいありましたから、まあいいか。
子どもを亡くしてアル中にもなった落ち目の俳優に、ビング・クロスビー。
グレイスさんは、その妻。
ビングを信じて主役に起用する演出家を、ウィリアム・ホールデン。
ビングが、うじうじしてるので、ちょっとイラッともする。
ラストは意外に思えたが、やっぱり、人の気持ちって、そうなのかもねーなんて。
晴れやかな表情のグレイスさんも少し出てくるが、めずらしく暗めな顔の彼女を観る映画。
アカデミー主演女優賞もゴールデングローブ主演女優賞も、とりました!〔2014・2・8(土)〕


家庭☆☆☆アントワーヌ・ドワネルもの第4作。
原題は、住まいと食事ということで、結婚生活の意味になるらしい。
前作のラストで約束したとおり、結婚したふたり。
アントワーヌは、花に色をつけようと、なんだか怪しげな仕事に挑戦、あいかわらず能天気だ。
前作でコメディなんだと、このシリーズのタッチがわかったから、今回の軽快なテンポには、ついていける。
友人に会うたび、請われるままに金を貸すアントワーヌ、気がいいのか、馬鹿なのか分からない。
知らないおっさんが、通りすがりの女性を見て、あの女やってみたいな、と言うのは、話と何の関係もないし、ゲスすぎる。
アントワーヌは日本人女性と知り合って、案の定というか、付き合うことになる。
奥さんとの間に、男の子が生まれているのにね。
日本人女性キョーコを演じるのは、松本弘子さん。日本人初のパリコレ・モデルだそうだ。
日本人描写も、ありがちなもので、呆れることも怒る気にもならないが、キョーコと友人との日本語の会話が自然じゃなかったりして、演じるほうも演じるほうで、しょうがない。素人だから普通にできないんだろうか。
浮気がばれて、アントワーヌは家を出て行くが、キョーコとの仲が終わったあとに、女を買いにいく。
こいつは女を買いに行くのが日常茶飯事なのか。
結局は、元のサヤに収まる結末。〔2012・10・7(日)〕


彼女が消えた浜辺☆☆☆★あまり知らないイランという国の人々の生活の一部が見られたり、ちょっとミステリアスな話で興味が続いた。
ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。
テヘランから近い、カスピ海沿岸のリゾート地。
3日間の旅行に来たのは3組の家族のほかに、独身の男ひとり、女ひとり。アーマドというその男は、離婚したばかり。女は保育園の先生で名前はエリ。ふたりはお互いの出会いの場として、呼ばれたのだった。
しかし、ある事件が起きて、タイトル通り「彼女が消えた浜辺」という事態に。
なにか訳ありげにも見えた彼女は、いったい…。
ゲームで楽しんでいたりしたみんなが、今度は言い争ったりするようになってしまう。
最後には「嘘」を言うかどうか、という選択の場面も。
イラン社会の結婚観とか女性の地位のことにも思いが行く作品だった。〔2012・6・9(日)〕


彼女は二挺拳銃☆☆☆マリリン、端役出演ながら、ショーガール役でキラメいてます! 5日の命日に観賞。
1876年、コロラド州エピタフに蒸気機関車が到着。100キロ先のトマホークまで、乗客1人以上を乗せて期限までに着かなければ、鉄道事業を行なうことが認められない。
線路が未完成なところを、ラバに引かせて進む一行。そのうえ、鉄道に反対する駅馬車会社が妨害を。さらにはインディアンのアラパホ族の襲撃も!
保安官の孫娘キット(アン・バクスター)が保安官代理として機関車の旅を率いる。乗客には行商人のジョニー(ダン・デイリー)。
いっしょに旅をするショーガールの一座のひとりに、マリリン。
撮影に使われた、コロラド州のデンバー・アンド・リオグランデ鉄道は1969年に廃止されたが、いまは、デュランゴ・シルバートン狭軌鉄道という観光列車になっているらしい。
「八十日間世界一周」(1956年)や「明日に向って撃て!」(1969年)などでも撮影に使用されたという。
ダン・デイリーがいるとマリリン・ファンとしては、「ショウほど素敵な商売はない」を思い出す。
ロリー・カルホーンも出ているから、「百万長者と結婚する方法」や、「帰らざる河」も思い出す。
マリリンはショーの場面で、ダン・デイリーと絡んだりもするが、歌声は本人じゃないみたいに聞こえる。吹き替えじゃないかな? 彼女の歌を集めたレコードにも、この映画の曲は入っていないし。
機関車の運転士の役で、ウォルター・ブレナンなんて、なにげに豪華なんだよね。
アン・バクスターにとっては、出世作「イヴの総て」に出る直前の作品(だと思う)。「イヴの総て」には、マリリンも出てますね。
ラストのオチが、なかなか意外で、やられました。
5人の子どもたち、コニー、バーバラ、マリオン、マリリン、ジョイスって呼んでたけど、もしかして、ショーガールたちの本名を使ってたりして? 子どものマリリン、金髪だったし。
…と思って調べたら、どうもそうらしい。Connie Gilchrist、Barbara Smith、Marion Marshall、Marilyn Monroe、Joyce Mackenzieって名前が、ちゃんと出演者の中にあるもの!〔2013・8・5・(月)〕


彼女を見ればわかること☆☆☆☆ありそうな話に、適度なファンタジーと偶然のめぐり合わせをまぶした脚本は見事。女優たちが、みんな素晴らしい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・9・1(土)〕

☆☆☆☆★…なんか気になって、また観ました。〔2001・9・8(土)〕

☆☆☆☆DVDの日本語音声で観る。グレン・クローズ、ホリー・ハンター、キャメロン・ディアス、キャリスタ・フロックハートなど豪華女優陣が出演した人間ドラマ。
映画館で観たときよりも、少し印象は落ちたかな。
ホリー・ハンターにからむ浮浪者の女が、いい味。
数人の主人公の、寂しさ、悲しみ、ときめき、などの日常の感情を、きめ細やかに描いていく、質のいい作品。〔2004・3・14(日)〕


ガフールの伝説☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・10・3(日)〕


カポーティ☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・10・9(月)〕


神々の深き欲望☆☆☆☆沖縄に近い孤島に、真っ赤な大岩が打ち上げられた。島を治める長老(加藤嘉)は、兄妹相姦などを犯した根吉(三国連太郎)への神罰だとして、彼を鎖でつなぎ、穴を掘り岩を埋めることを命じ、根吉の妹ウマ(松井康子)を情婦にする。
島の主要な産業は、さとうきびで、精糖会社の技師(北村和夫)が工場建設のための調査に来る。生真面目に仕事を進める彼だったが、やがて奔放な娘トリ子(沖山秀子)に溺れてゆく。
根吉とウマの兄妹は、ある理由から、舟で島を離れることにするが、島の青年たちが彼らを追ってくる。誤解から生まれる悲劇が近づいていた…。
なんともダイナミック。ユーモアもある。
日本的な、その島特有の生き方(土着性)、生と性のパワーのすごさが圧倒的。
舞台が沖縄に近い島ということで、気候的な蒸し暑さに加えて、人間的な蒸し暑さ(?)までがムンムンとする。
出色は、トリ子を演じた沖山秀子。少々頭が弱くて、性的には、あけっぴろげ。天真爛漫に、おおらかに、本能的に生きているような女。
この映画のときは22歳か。
未見だが、最近では2003年の「赤目四十八瀧心中未遂」にも出演している。
また、1981年には「サマータイム」というジャズボーカルのアルバムも出していて、歌手でもあるとは、調べてみて初めて知った。
彼女の、とりつかれて、お告げを語るときの演技などの、ものすごいこと。転げ回り、声を振り絞り。圧巻でした。
皆が、このときのお告げのとおりにしていれば…とは、誰でもが後から思うこと。なのだろう。
土着と文明の衝突も、よく描かれている。本土からやってきて、島の暮らしに取り込まれていく技師などは、2つの世界を揺れ動いて行き来する象徴的な存在だ。
土着の、自然の中での生命力の強さ(蛇やアリなどの生き物のアップ映像が時々挿入されるのは生命力の描写なのだろう)や、逆に、閉鎖性、頑迷さ、残酷さの、因習的なマイナス面までを描き切った力作。見事。〔2007・2・24(土)


髪結いの亭主☆☆☆☆理想の生活。申し分のない妻。だが、永遠に続くものはない。アンナ・ガリエナ、いい女です。男の純情な夢ですね。〔2002・2・10(日)〕


亀は意外と速く泳ぐ☆☆☆「転々」などの監督、三木聡の「ゆるいコメディ」。
今が旬の、上野樹里さん、蒼井優さんが出ているので鑑賞してみた。
カラフルな、ほのぼの脱力コメディ。
主婦のスズメ(上野樹里)は、注意して見ないと見つからないくらい小さな、スパイ募集の張り紙を見つける。
あまり人の目にとまらない自分はスパイ向き?とばかり、募集してみるスズメ。
スパイの夫婦が、岩松了と、ふせえり。三木作品では、おなじみの、おとぼけコンビか。
スパイの仕事は当面なく、連絡があるまで、目立たないように暮らすことが使命。
ファミレスで、ウエイトレスの記憶に残らないくらい目立たないメニューを選ぶ。
スーパーで、目立たない買い物をする。
上野樹里さんは、脱力系も合ってる。うまいです。
クジャク役の蒼井優さんは、脇役っぽくて、出番は少ないけど、存在感あり。
樹里さんのお父さんを演じる岡本信人は、ちょっとだけの出演だけど、なかなか良かった。ほのぼのして。
書きとめておきたいなと思った言葉。
「一生のうち必死で何とかしなくちゃいけないのは、そう何度もないのだ」
…そうかもしれない。そこで、どれだけ頑張るか。それが問題かも。
こういう、話としては何にもなってない(でもヒロインは成長してる気味)、「ゆるコメ」、わりと嫌いじゃないっす。〔2008・7・19(土)〕


ガメラ 大怪獣空中決戦☆☆☆平成ガメラ3部作の1本目。
出演者は…中山美穂の妹と、スティーヴン・セガールの娘ですか。
英語タイトルが「ガメラ 宇宙の守護者」と出たので、おお、ガメラは、いいヤツなんだと、最初っから分かる。
「GODZILLA ゴジラ」のストーリーが平成ガメラと似ているという話を聞いていたが、なるほど、ガメラは敵を追いかけてくるんですねえ。
守護者といっても、敵のギャオスを追って、街に来れば、ガメラの体が動くことによって、街は壊れざるをえません。そういう意味では破壊者ですか。
福岡ドームでギャオス捕獲作戦とか、やってました。
日本テレビが製作に入ってるから、報道関係として日テレ、読売、それにサッカーのヴェルディのユニホームを着たサポーターまで登場していましたね。〔2014・8・23(土)〕


ガメラ2 レギオン襲来☆☆☆平成ガメラ3部作の第2弾。
水野美紀さん、かわいー! 吹越満、わかいー!
札幌、仙台、次には東京を目指す怪獣。
地下鉄構内で襲われるところは、得体が知れないうちなので、ちょっと怖い。
ガメラって、昭和時代からそうだったけど、大ケガしていそうでも不死身なんだね。〔2014・8・23(土)〕


ガメラ3 邪神<イリス>覚醒☆☆☆ガメラが戦うときに街を壊す被害について取り上げているのが好きですねえ。
これまでの2作では、そんなことに目配りはしてなかった。
ガメラが破壊した家のなかで両親が亡くなったから、娘はガメラを憎む。
そういう脚本にしたので、当然、「街を壊して人も巻き添えにするガメラが正義なのかよ?」という論点が出てくるわけだが。
1作目の中山忍さんが復帰、藤谷文子さんは続投、加えてガメラを憎む少女の前田愛さん、なんだかわからない立場の山咲千里さん。(笑)
けっこう、花盛りである。
しかも、仲間由紀恵さんがキャンパーの役で、一瞬のうちにイリスにやられて(吸い尽くされ?)、無残なミイラになってしまうのであった。そこは見逃せない!
テレビドラマ「トリック」に出る直前か?
ガメラとギャオスの戦場となった渋谷は壊滅、ガメラとイリスの戦場は京都で。
しかし、ガメラったら、根性あるわ。自分のアレをアレしちゃうんだから。
いいカメ、いや、いい怪獣、人類の味方っぽいガメラ! 
なのに、あいかわらず国家権力は、街を破壊するガメラを攻撃、とかなっちゃうので、今度からは、なんとかして無人島で戦ってください、カメさん、いや、ガメラさん。〔2014・8・31(日)〕


カラマリ・ユニオン☆★タイトルが面白いので観てみたようなもの。アキ・カウリスマキ監督は有名。この映画は寓話なのだが、意図するところは、人生行きたいところに簡単に行きつくほど甘くないってことか? 
つまらなかった。話が、カラマリ?(絡まり?)(空回り?)(すいません。)〔2004・1・31(土)〕


カラミティ・ジェーン☆☆☆★ドリス・デイ、好きだなあ。明るくて元気で可愛くて。そういうイメージ。「アメリカの女の子」として思い浮かべる、ひとつの典型ではないだろうか。
ドリスというのは、どこか「華やか」なイメージがするし、デイは昼間の意味だから「明るい」! 名前からして、こうなのだ。
彼女は、この映画で、男勝りで拳銃の名手である女傑カラミティ・ジェーンを演じるが、ミュージカルなので歌を歌うし、やっぱり元気はつらつなので、観ていて楽しくなる。
話し方を、わざと男っぽくしていて、ちょっと無理があると思えるところまで、微笑ましくて可愛いくらいだ。
カラミティとは「災難」という意味で、彼女を怒らせたりしたら危険だぞ、などというわけだが、「カラム」という愛称で呼ばれていたのは、へえーと思った。カラミティも略すんだね。
舞台女優の付き人を演じるアリン・マクレリーさんは、初めて知ったけれど、きれいな人だ。歌も上手。
でも、他にはジェーン・フォンダ主演の「ひとりぼっちの青春」(1969年)くらいしか、名の知れた劇場用映画には出ていないようなのが意外。主にテレビで活躍した人らしい。
さて、カラミティ・ジェーンとくれば、親友(恋人?)だったのが有名なガンマン、ワイルド・ビル・ヒコック。本作では、ハワード・キールが扮する。
キールは「ショウ・ボート」や「キス・ミー・ケイト」などに出演したミュージカルのスターだ。歌声も貫禄ですね。
ドリス・デイさんが出ているから観た映画だが、思いがけなくアリン・マクレリーという女優を知り、ハワード・キールの歌も聴けた。楽しさいっぱいで満足! やっぱりミュージカルは大好き!
サミー・フェイン(「慕情」の曲で有名)が作曲した主題歌「シークレット・ラブ」はアカデミー主題歌賞をとっている。
ドリス・デイはワーナー映画の専属だったというから、ミュージカル映画には、あまり縁がなかったのかもしれない。MGMなどで活躍できたら、彼女のミュージカル作品がもっと作られたのではないかなあ。
蛇足だが、彼女の映画に「情欲の悪魔」というものがある。タイトルからすると、ものすごい内容のように思えるが、ミュージカルスターの伝記映画なのだ。ジェームズ・キャグニーが共演。これを、もう一度観てみたいのだが、どこかでDVDを出してくれないものか。〔2006・3・12(日)〕


狩人の夜☆☆☆☆フジテレビ深夜の放送。以前観たときの記憶がはっきりしないが、印象的な場面がカットされていたように思う。
視聴者が、この映画は、こういうものなのだと思い込んだら、局に責任はないのか。
カットするなら、「作品には申し訳ありませんが、局の一方的な都合により、適当にカットして短くしました。作品本来の姿ではありませんが、その点、ご承知おきください」とでも断り書きを出してもらいたい!〔2003・12・20(土)〕


カリフォルニア・ダウン☆☆☆★こわいよー。
こんな大地震が来るところに住んでいたくない。
関東に住み、東京を仕事場にする私も、まじめに検討しなければいけないか…。できることならば。
ドウェイン・ジョンソン、ヘリで民間人救助のスリルのあとは、家族救助のためにヘリを自己使用(職場の了解は取ったけど)。
奥さんがカーラ・グギーノ、娘がアレクサンドラ・ダダリオ。
ダダリオ…ダダちゃん。
ダダちゃんと、インタビュアー役のアーチー・パンジャビと、なにげに大きな胸っぽいのが、とてもいい(ような気がする)。(話とは関係ない気もする。笑)
ポール・ジアマッティは地震研究者で、ドウェイン一家とは、まったく絡まず。
都会が崩れていく悪夢感は、ほんとにこうなったらどうするの、起きたら起きたで、しょうがないだけなの!? と暗澹(あんたん)たる気持ちにもなる。
エンドロールの「カリフォルニア・ドリーミング」が、なんとなく物悲しい…。
歌うのはSIA。彼女の歌は、「アライヴ」が「フィフス・ウェイブ」でも使われていたし(邦画「秘密」の予告編でも聞いた)、なかなかいい。〔2016・8・11(木)〕


カルメン故郷に帰る☆☆★国産初の総天然色映画。フジカラーフィルム、とタイトルロールに出てましたね。
オープニングは漫画の絵柄に、子どもたちの、しんみりした歌。いったい、これは何?という感じ。
高峰秀子さん(映画では、高峯秀子、と書かれている)は、東京でリリー・カルメンという名前で売れた芸術家として、田舎の北軽井沢に里帰り。
青い空、山と馬…さすがに、カラーを意識して、きれいに見せようとしている映像だ。
馬車に乗りながら歌う高峰さん。まるで、リリアン・ハーヴェイの「会議は踊る」(1931年)の名シーン?
芸術家、というから、踊り子かなにかかと思っていたら、ストリッパーということだった。ちゃんと、そう言っているシーンは、なかったと思うんだけど。ハダカで踊る、と村人が言っているのは、露出度が多い格好で踊るという意味なのかと思ってた。昔だから、ストリッパー、と言っちゃいけなかったのかな?
カルメンと友達の2人で、最後に、村で公演をするわけだが、その踊りが何とも呑気というか何と言うか…。
この映画で、いちばん見せたかったのは、天然色カラーか?
高峰さんは、たとえば「ニ十四の瞳」で、しっとりとした演技をすると思えば、本作のような、ちょっと頭のネジが外れた(映画の中で、そんなふうに言われてるし)能天気な役も演じる。あまり彼女の映画は観ていないけど、演技に幅がありそうな人なのは分かる。
笠智衆さんは、あの、独特な自分のペースで校長役を。背負い投げまで披露して、ハッスルしてます。
カルメンを擁護して、「ニッポンは文化だよ」なんていうワケの分からないセリフも発しております。
1962年に廃止された「草軽電鉄」の姿を見ることができる、貴重な映画でもあるそうだ。
放送後、「この映画は現在から見れば配慮すべき表現・用語が含まれていますが、作品のオリジナリティを尊重し、最小限の音声上の処理にとどめて放送しました。ご了承ください」とテロップが出た。
差別的用語のことだろうか。パンパン(売春婦)なんて言葉は、そのまま出てきたけどなあ…。
しかし、処理なんかせずに、そのまま放送してほしい。(それどころか、処理していない、普通に喋っているセリフで、聞き取れないところがあるんですけど。笑)〔2005・12・10(土)〕


カルメン純情す☆☆カルメンのもとへ、親友の朱実が赤ん坊とともにやってくる。彼女は男に捨てられて、戻ってきたのだ。2人は、子連れでは生活していけないと、一度は子どもをある家の前に捨てるが、思いなおして子どもを取り戻そうと、家人に会うことになる。芸術家の息子にモデルを頼まれたカルメンは、やがて息子に惚れて、裸になることができなくなってしまう…。
ビゼーのカルメンの曲で始まる本作は、前作と違って、白黒になった。あれ、前作で、やっとカラーになったかと思ったら、白黒に戻っちゃったんだね。まだまだ日本映画では、カラーは特別なものだったのか。
映画自体も前作と違って、ナンセンスコメディといった様子。セリフもそうだし、キャラクターもそう。だが、どうも面白くない。笑えない。変すぎて、観ていて恥ずかしくなってくるのだ。
たとえば、椅子の上に正座してたり、みんなして同じ格好で犬や赤ん坊を抱えてたり…。ちょっとしたところでギャグっているのだけど…。
キャラクターでは、とくに、選挙に打って出るオバちゃん(三好栄子)が強烈。軍国主義をデフォルメしたような家の婦人で、そのうえ、あごヒゲを生やしているのだ。なんなの、いったい? 男勝りを批判して笑っているのか? そして、女中の東山千栄子は、奇天烈なツギハギ衣装で、「原爆、原爆」というのが口グセ。この2人、怪演と言えよう。(笑)
高峰さんは、はすっぱなストリッパーのはずが、男に惚れて、恋する乙女に変身! バレエを習い始めたり、純情そのものになってしまう。
カメラが斜めになって画面が斜め。この映画は実験的、前衛的なんだよ、と表現しているのだろうか。
芸術の場面では、音楽も、無線電波とかドリルの音のようなものが、さまざま混ざって、変な音楽が付く。宇宙的というのか、妙な雰囲気。
監督も、音楽の黛敏郎も、フランス帰りだったらしいが、そのへんが影響しているのだろうか?
カルメンが歌いながら歩く後ろから、赤ちゃんを連れて泣きながら付いてくる朱実、という場面は印象的で、戦後の日本のひとつの悲しい姿を見、敗戦の影を遠くに感じた思いがした。
女中の「原爆」のセリフや、再軍備の話題など、戦争に対するメッセージも見え隠れする。
ラストは「カルメン何処へ行く」「カルメン頑張れ!」「第二部終」の字幕で終わった。第三部の予定があったのだろうが、その後、続編は作られなかった。〔2005・12・11(日)〕


華麗なる悪☆☆★ジョン・ヒューストン監督、1969年の作品。スコットランドに実在した泥棒の話。ジョン・ハートがユーモラスに演じる。たいしたことない。〔2002・7・28(日)〕


華麗なるギャツビー☆☆☆過去は戻らない…。
「華麗なるギャツビー」という映画は、ロバート・レッドフォード主演で1974年に製作されている。
まさに私が映画を見始めた頃で、毎月買っていた映画雑誌「ロードショー」でも確実に紹介文を読んでいるはず。
有名らしい文学作品の映画化で、気にはなっても、ベタベタなラブストーリーに思えて、二枚目そのもののレッドフォードだし、観る気分がせず、いま現在まで見ていない。
今回、私が大好きな「ムーラン・ルージュ」の監督が、新しく作ったといえども、やはり、いまひとつ興味がわかず、劇場公開時には観なかった。
キャリー・マリガンさんが出ていなかったら、今回のWOWOWでの放送でも見なかったかもしれないが。
見てみて、ああ、こういう話なのかと知って、やっと安心したぞ。
以下、ネタばれあり。
過去を取り戻したい、やり直したい、という男。過去は過去で、取り戻せないと割り切れる女。
そういうことかなあと。
ロマンチストとリアリスト、といってもいいかと思います。
純情なんだよね、ギャツビー…。
見始めて、なんだか映像処理の具合が、けっこう「ムーラン・ルージュ」っぽいなあと感じていた。バズ・ラーマン風?
エンドロールで、音楽がクレイグ・アームストロング、共同脚本クレイグ・ピアースと分かって、あ、「ムーラン・ルージュ」のチームじゃん、と意味もなく、うれしい気分も少し。
長身娘のエリザベス・デビッキさんは、雰囲気ハマってて良かった。
最後にトビー・マグワイアの決別宣言っぽいのを聞いて、ふんっ!という感じで去っていくあたりが最高だった。
キャリー・マリガンさんは、もともと好きなので良し。
ふわふわと、その場は流されつつあっても、結局は着実な方向を選択して現実に踏みとどまるという役柄としては、完璧な演じっぷりじゃなかろうか。
男が、待っててくれ、といっても、待たない(待てない)女。確実なほうを選ぶ女。
というパターンの映画、以前も観たことあるなと。ほら、あれとか、あれとか…??多いんじゃない?〔2014・7・28(月)〕


華麗なる対決☆☆★BBとCCの華麗なる対決。
BBはブリジット・バルドー、CCはクラウディア・カルディナーレ。大女優ふたりのみが見どころな映画。
年齢のことを言っては申し訳ないが、本作のとき、BBは36歳くらい、CCは32歳くらいだ。
私は、やっぱりCC派ですね。
西部の姉御、CC。一方のBBは、5人組の女強盗団のボス。石油が出るという牧場の権利書を手に入れるのだが…。CCも石油のことを知り、女同士の取っ組み合いに! けっこう、マジにやってます。
せいいっぱい、けんかしたあとは、お互いを認め合う…ってことは、よくあるみたいです。
お気軽すぎるウエスタン・コメディ。
音楽がフランシス・レイ!〔2012・8・19(日)〕


枯葉☆☆☆★ロバート・アルドリッチ監督の未公開作がWOWOWで放送された。
主演は、ジョーン・クロフォード。 
オープニングクレジットでは、有名な「枯葉」の歌をナット・キング・コールが歌う。
独身の作家クロフォードが、若い男クリフ・ロバートソンと出会い、年の差にためらいながらも恋に落ちて…。
渚でのラブシーンが「地上より永遠に」(1953年)みたいだったりして、メロドラマどっぷりで進んでいく。
しかし、さすがに「反骨の映画監督」(WOWOWのアルドリッチ監督特集のタイトルにある言葉)アルドリッチというべきか、意外なストーリー展開を見せて、おもしろい。
1930年代を中心に人気があったクロフォードは、このとき50歳代になっている。貫禄。恋に臆病になっていたり、愛のために奮闘する、年配の女性を熱演。
彼女を訪ねてくる若い女の役で、「サイコ」(1960年)などに出演したヴェラ・マイルズが。
「キッスで殺せ」(1955年)で探偵の相棒役だったマキシン・クーパーも、看護師の役で、ちらっと出てくる。〔2010・2・27(土)〕


彼は秘密の女ともだち☆☆☆★フランソワ・オゾンである。
彼の監督作品は、なぜか、けっこう好きだ。
感覚的なものだろうか。
多少きびしい話でも、どこか、おしゃれっぽいところがある気もするし。
今回は「女装」。
女装する男性を、女性は好きになれるのか。
あんまり美人にならない女装が、リアルだったりして(笑)。
でも、原作が推理作家のルース・レンデルと知って、少し驚き。
原作だと、きっと、もっと、ひねって、ダークに終わるのではないだろうか?
しかし、女装の役、よく引き受けるよねえ。自分が楽しめる、もしくは多少は自信がないと、なかなかチャレンジできないのでは?
今の時代、女装も割と受け入れられそうだよね。
やってみようかしら?〔2016・11・23(水)〕


カレンダーガール☆☆☆高校を卒業した男3人の親友たちが、ハリウッドに住むマリリン・モンローに会いに行く、という話。
3人は子どものときからのマリリン・ファン。彼女の有名なヌードカレンダーや「LIFE」誌に載ったプールでの撮影ショットに目を輝かせたり、ファンレターを考えたり。
ネッド(ガブリエル・オールズ)は、マリリンの切り抜きを集めたスクラップブックを持っているほど。
1962年の夏、彼らはクルマでハリウッドに。
マリリンの家をたずねて家政婦に門前払いされたり、家の前で待ち伏せしたり…。
そういえば、この時代、パパラッチというのはいなかったのだろうかと、ふと考えた。追っかけは、いたんだろうね。この3人みたいな。
マリリンとデートする、というロマンティックなテーマが、なんといっても魅力。
マリリンとドライブして浜辺で散歩か…そういう夢のようなこと、できたらなあ。男性ファンなら誰でも、そう思うんじゃないだろうか。
3人が、マリリンと会うという冒険旅行を終え、進学、兵役、結婚へと進もうというとき、マリリンの訃報が流れる。8月5日…。
マリリンを演じたのは、ステファニー・アンダーソンという人。真正面からはっきり映る場面はないのだが、顔も声も、とてもよく似ているように思えた。
ファン仲間のTさんによると、ステファニーさんは、マリリンのそっくりさんなのだという。なるほど。
「お熱いのがお好き」を映画館で観ているシーン(場面は、マリリンとトニー・カーティスのキスシーンだ)があったり、「紳士は金髪がお好き」「恋をしましょう」「七年目の浮気」などのマリリンが一瞬映ったりもして、ファンにはうれしい映画。
これはDVDがなく、発売されたのはVHSのみ。それも現在はAmazonで探しても見つからないし、もしかしたら発売されていないかも。私はTさんから借りました。
「ビバリーヒルズ青春白書」で人気だったというジェイソン・プリーストリーが、VHSのジャケット写真ですね。〔2007・12・22(土)〕


☆☆☆★ジャン・ルノワール監督が、インドのガンジス河流域に住む白人家族の生活を描く。大きな河のゆっくりとした流れが、人生と重なって見えてくる。〔2002・2・3(日)〕


渇いた太陽☆☆☆この映画、コメント先、TB先を探しても、お友達ブロガーさんのなかには見当たらず、映画サイトでも取り上げているところは少なかった。
ので、見ていましたらコメントかTB、見ていなくてもコメントをください。(笑)(スパムは要りません!)
ポール・ニューマン追悼放送の1本。
原作は「欲望という名の電車」などのテネシー・ウィリアムズの戯曲。
監督のリチャード・ブルックスは、1958年にもテネシー・ウィリアムズ原作による「熱いトタン屋根の猫」を、エリザベス・テイラー、ポール・ニューマン主演で撮っている。この「渇いた太陽」は、主演が再びニューマンだし、いわば、本作を作るに当たっては、いろいろと慣れた感じのものだったりして?
二日酔いの女優アレグザンドラ(ジェラルディン・ペイジ)が、運転手のチャンス(ニューマン)と一緒にホテルにチェックインする。
この町はチャンスの故郷で、かつて、ヘブンリー(シャーリー・ナイト)という娘と恋仲になった彼だが、有力政治家である彼女の父親フィンリー(エド・べグリー)に強引に別れさせられた苦い思い出がある。
新作の上映会で、自分のアップ映像に耐えられず逃げ出したアレグザンドラに取り入って、ハリウッドで俳優として活躍したいと望むチャンス。
チャンスの帰郷を知ったフィンリーは彼を警戒し、ヘブンリーは彼の身を案じる…。
人間くさい、赤裸々な思惑が交錯するドラマは、やはりウィリアムズらしい重さが感じられる。
でも、たとえば「欲望という名の電車」ほどの名作にはならないなあ、というのが正直な感想。風格というのか、そのあたりが多少不足か。
人気に陰りが出たと思い詰める女優や、裏では汚いことをする怖さのある政治家などは、演じる俳優にとっては、上手に演じれば賞を得やすくなる、役得ともいえそうで、エド・べグリーが、アカデミー賞助演男優賞、ジェラルディン・ペイジが、ゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得している。〔2008・12・21(日)〕


渇き。☆☆★暴力まみれのスプラッタバイオレンスをポップで包んで、勢いで突っ走ったみたいな。   
ときどき、聞き取れない言葉があって、やんなった。わかりやすい日本語を言ってほしいなと。
WOWOWで見たのだが、放送上不適切なセリフや表現が、劇場公開時と異なるところがあるのだそうです。うーむ、遺憾である。
オダギリ、死なないなー、ゾンビかよ!?
妻夫木、にやけてイヤラシすぎ。最後はヤッタゼ、ヤッホー!と思っちゃったよ。せめて再起不能にはなってほしい、最低な役柄でした。
役所のオヤジも、いいかげんワルすぎて、もう。
橋本愛ちゃんが、ちょっと出ているので、不定期愛ちゃん祭りでもあった。彼女だけ、まともだったような気がしてしまうな。〔2015・10・31(土)〕


眼下の敵☆☆☆★むかーーし、テレビ洋画劇場で見て、駆逐艦と潜水艦の戦いの駆け引きが、たいそう面白かった記憶が残る映画。
アメリカの駆逐艦艦長がロバート・ミッチャム。ドイツの潜水艦艦長がクルト・ユルゲンス。
ユルゲンス艦長は、ヒトラーに対して、いい感情をもっていないようだ。このへんは、アメリカ映画ゆえの設定なのかも?と思った。
爆雷から逃げるために、海底まで潜行する潜水艦。水圧でバラバラになってしまうかもしれない深さまで潜る決断をする艦長。
ほかに選択肢がなかったのなら、無謀ではなく、勇気があるというか、しょうがないという話になりますよね。
魚雷でも、爆雷でも、当たったら、もう、やばい。艦に穴があいたらオシマイだから、厳しいです。
とくに、潜水艦の息苦しさは、いやですね。
最後にヒューマニスティックに人助けしたり、艦長同士がお互いを讃え合うのを、かっこいいと見るか、かっこよすぎと見るか。〔2017・6・3(土)〕


巌窟の野獣☆☆☆ヒッチコック1939年作品。アメリカに渡って「レベッカ」を撮る直前の映画。モーリン・オハラ18歳の、たぶんデビュー作。いやー、美しいのなんの。同年、この映画でも共演しているチャールズ・ロートンといっしょに「ノートルダムの傴褸(せむし)男」に出るが、それも綺麗だったなあ。〔2003・4・27(日)〕


間奏曲☆☆☆1936年作品。イングリッド・バーグマンが、妻子あるヴァイオリニストと恋に落ちるピアニストの役を演じる。
スウェーデン語をしゃべる彼女が新鮮。ほんとはこっちが母国語なんだけど。
やっぱり美人だよねえ。この映画の彼女は、日本だったら沢口靖子さんに似ているかなあ、と思いついた。
相手役がクリストファー・ウォーケンみたいな顔だったから、沢口さんとウォーケン氏が共演すれば再現できる…わけないか。
この映画を観たハリウッドのプロデューサー、セルズニックが、バーグマンをアメリカに呼んで「間奏曲」のリメイク作「別離」に起用したのは有名。〔2004・10・9(土)〕


艦隊を追って☆☆☆★フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースの名コンビによる、ダンスと歌。
いただいたDVDで観賞。ありがとうございます!
マリリン・ファンにとってジンジャー・ロジャースさんというと、マリリンが助演で出演した「モンキー・ビジネス」(1952年)で主演女優だった、というイメージが大きいかもしれない。
でも、それ以前から、彼女は踊って歌える大スターであったのだ。
やはりミュージカル・スターのフレッド・アステアとコンビを組んで、次々に作品を生み出していた。
このダンスの粋さ、優雅さを見よ!
かと思えば、コミカルなダンスも見せてくれるし、ふたりのダンスの呼吸がぴったり合うところは、ミュージカル・ファンなら一見の価値がある。
調べていて知ったのだが、本作には、ベティ・グレイブルさんも出演していた!
コーラス3人娘の真ん中。当時19歳か。
この後、戦争時はピンナップガールとして人気で、マリリンとは「百万長者と結婚する方法」(1953年)で共演していますね。
さらに!
ルシル・ボールさんも出ているんですよ! なんと!
ジンジャー・ロジャースさんから、姉さんを少し垢抜けたふうにしてくれない?と頼まれる同僚の役。
メガネを取って、お化粧して、着替えて…おお、見違えた!
この、真ん中のお姉さん(ハリエット・ヒラード)と恋仲に?となるのが、ランドルフ・スコットで。
ランドルフ・スコットといえば、私には、西部劇の印象しかなかったので、ミュージカル映画に出るとは驚いた。もっとも、歌ったり踊ったりしていなかったけども。
アステア&ロジャースのダンスを見られるだけでも、いい気分になれる。
私はそういうミュージカル好きなのですよ。〔2013・11・24(日)〕11月24日)


カンタベリー物語☆☆☆パゾリーニ監督のじゃなくて、これは、マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガーの監督作。
劇場未公開。WOWOWでの放送。
パウエル監督はカンタベリーで暮らしたこともあるらしく、その地と周辺の町を舞台にした、ほんわりとした物語。
主役のひとり、シーラ・シムは、本作の公開翌年に、俳優・監督のリチャード・アッテンボローと結婚している。
戦時中であり、イギリスにやってきているアメリカ軍の兵隊も主役のひとり。
子どもたちの戦争ごっこは、ほほえましいし、郷愁的というのか、なんともいえない味わいの映画。
パウエル=プレスバーガー コンビ、いいよね。〔2013・3・2(土)〕


間諜X27☆☆☆ディートリッヒ=スタンバーグのコンビ作。
ネタばれでなければ書けないので、映画のラストを知りたくない方は、ここでストップ。
高校生当時にテレビで見て、心に残った映画だ。
どこが印象的だったのか。かつての時も、やはり、ラストシーンだったはずだ。
スパイX-27号として祖国のために働く彼女だったが、敵の男に惚れてしまって彼を逃がし、銃殺刑に処せられることに。
国を裏切っても、愛は裏切らない。
彼女にあこがれていた若い中尉が刑執行直前に「女は殺さない。もう男も殺したくない。これは戦争じゃない、虐殺だ。国を救うことでも愛国心でもない、これは殺人だ」と叫ぶ。
ここで胸にズシンと来た。
刑場に向かう前に中尉のサーベルを鏡がわりに身支度をしたり、目隠しを断って、その目隠しで中尉の涙をふいてやったり…スタンバーグ監督の、ものの見事なディートリッヒの見せ方!
中尉が叫んでいる間に彼女が何をしたかといえば…口紅を塗りなおしたり、ストッキングを直したり!(ストッキングを直すシーンはオープニング早々にも出てくる。)
「ドナウ河のさざ波」のピアノの調べとともに記憶に残る、このラストだけでも、価値のある映画だと思うよ。〔2013・5・12(日)〕


鑑定士と顔のない依頼人☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・1・12(日)〕


カンバセーションズ☆☆☆全編デュアルフレーム(ひとつの画面が2つに分かれていて、別々のものを映す)で作られているのは斬新。
最初は、見るのに、めんどくさいなあと思ったが、慣れてきた。
2つの画面に映るのは、主役の男と女それぞれだったり、片方の画面が過去の出来事になったり、片方が話していることの説明場面になったり。
昔の恋人同士が、招待された結婚式で再会して過ごす一晩の話。
ほとんどが2人の会話で占められているので、会話劇としての面白さを楽しめる。
女のほうは、夫がいる。他の男と遊んでいいのかねえ、と思うが、そういう道徳性はないのでしょうか。
こういう関係では、いつも男のほうが、うじうじする。昔を切り離せずに引きずるんだよねえ。分かるけど、未練たらしいのは見るのがイヤだった。もしかして身につまされている?(苦笑)
そういうふうに思わせるアーロン・エッカートが巧いともいえるのか。
女、ヘレナ・ボナム=カーターは、男よりも数倍(たぶん2倍以上は)複雑な心理を秘めていた。
これは、演技のしがいがあっただろうなあ。
以下、ネタばれ気味を含むので注意。
原題は「他の女性たちとの会話(たち)」。なぜ複数形? 昔の彼女と、今の彼女は違うんです。ってことでしょうか。
別々のタクシーに乗った2人。はじめはお互いにズレていた車窓の風景の映像が最後のほうで一致したのは、最後の最後で2人の思いが一致した、つまり、男が未練を切ったのかな?〔2008・3・22(土)〕


がんばれ!ベアーズ☆☆☆★リメイク版「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」が、オリジナルと、どう違うか確かめたいこともあって観てみた。カットされた民放の映画は、めったに観ないのだが。
基本的には、ほとんど同じだった。それでも、観ていて飽きないのは、やはり、お話が面白いからだ。
スポーツでも何でも、ダメダメな人間がうまくなっていく姿を描く映画は、楽しいし、感動させてくれるのは確かだろう。
しかも、主役に子どもたちもいる。子どもと動物が出てくれば怖いものなし、なんていう意見もあることだし。
脚本を書いたビル・ランカスターが、名優バート・ランカスターの息子だなんて、今回調べて、はじめて知った。
このオリジナル版を観たのは、1977年の公開時だ。なんと28年ぶり。
細かいストーリーを覚えていなくても無理はないよね。
リメイク版でグレッグ・キニアが演じたヤンキースのコーチは、オリジナル版では、なんとビック・モローだった。
ビック・モローといえば、「コンバット!」のサンダース軍曹じゃないか! えー! この映画に出てたんだ!
吹替えも「コンバット!」のときと同じ、田中信夫さんだった。
ウォルター・マッソーの、やる気がなさそうというか、ひょうひょうとしたところが、なんともいえない。吹替えが藤岡琢也さんで、これがまた、ぴったりくる。
テイタム・オニールは、このとき12歳くらいか。まあ、可愛いけど、特別にすごいとは思わないなあ。この3年前に「ペーパー・ムーン」でアカデミー助演女優賞をとって話題になっていたせいなのか、とも思う。
きっとタイプじゃないんだ、ごめんね〜。(12歳の子に対して、タイプも何もないもんだ、と思わないでもないが。)
ベアーズのメンバーみんなで食べに行ったハンバーガー店が、やっぱりこの時代も「マクドナルド」だったり、ヤンキースのユニフォームのスポンサーが「デニーズ」だったりするのを発見して、楽しかった。(ベアーズのスポンサーは、よくわからん会社でした。ある解説によれば、保釈金融資の会社とか。)
あんまり映画のこと書いてない? …リメイク版のほうを読んでもらえば。〔2005・10・30(日)〕


がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・10・7(金)〕


歓楽通り☆☆☆★パトリス・ルコント監督は、女性に対する男の純情話が好きなのかな。私も好きです。たとえその女性から報いを受けなくても。
モデル出身だというレティシア・カスタの存在感がいい。
子どもが鏡を見ると、そこに未来の自分の大人になった姿が映ったり、娼婦なんて要らなくなるのさ、というイメージで、娼館の窓から娼婦がロケットみたいに飛び出してくるシーンは面白い。
娼婦(とそれに惚れる男)が出てくる映画って、好きなのだ。「あなただけ今晩は」を筆頭に。〔2004・1・17(土)〕


黄色いリボン☆☆☆★騎兵隊隊長のジョン・ウェインを、退役間近の役に設定したのが成功。若者との交流や、同じく退役を迎える仲間とのエピソードが人情味のあるものになった。
騎兵隊ものは、インディアンが単なる敵としか描かれないことが多いので、どうしても不満はあるが、そこは単純に考えるしかない。
しかし、ジョン・ウェインという俳優の、頼れる感じというのは、すごいものだと思う。〔2003・4・12(土)〕


記憶の棘(とげ)☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・10・1(日)〕


祇園の姉妹☆☆☆★京都の色街に生きる芸妓の姉妹。好きな男に情をそそぐ優しい姉(梅村蓉子)と、男に従って生きなければならないことに反発する妹(山田五十鈴)の生き方を描く。
溝口監督作品では、先日見た「浪華悲歌」と同年の製作で、同じく、溝口=依田義賢の原作・脚本コンビ。キャストも似ている。
山田五十鈴さんは、どちらの作品でも同じく、勝ち気で突っ張ったような女性の役が魅力。封建的な時代に立ち向かっている感じ(勝てる勝てないは別として)が好きですね、私は。
かつて姉の馴染みだった木綿問屋の主人が破産し、彼は姉の家に転がり込む。
妹はそんな姉に、新しく、旦那(パトロンみたいなもので、経済的に支援してくれる男ですね)をくっつけようと画策する。
妹自身も、いい旦那候補に出会って、からめとるかのように男をオトす。男の「その気」を引き出してリードする技。芸妓として生きる知恵か。
そんな姉妹の行く末は…。
キネマ旬報「映画検定」のテキストブックで「見るべき映画100本」に挙げられていて、そこで私は知った映画。この作品は、姉妹は「しまい」でなくて「きょうだい」と読むそうです。
同テキストの「映画の歴史」では、「…溝口は『浪華悲歌』と『祇園の姉妹』で美学に基づいたトーキー期のリアリズムを完成させ、長回しによる凝視のスタイルに傾いていく。…」と書かれている。
たしかに、人の生き方をオブラートに包まずにストレートに画面に提出するかのようなスタイルは、リアリズムといってよく、ある意味、小気味がいいほど。
69分の作品だが、これは初公開時より23分欠落しているとのこと。それだけの時間分がなくなっているのは、大きいですね。どんな話が抜けているのやら。
男に痛い目に遭ったあと、ラストの山田五十鈴さんのセリフの一部。
「誰が男に負けるもんか。いやや。姉さんのいうようにするのは、男に負けるこっちゃ。あては、あては、そんなこと、いやや」
芸妓に生きる現実の厳しさ。いま現在は、どうなのだろうか。〔2008・11・24(月)〕


祇園囃子☆☆☆★「オール読物」に載った川口松太郎による原作を、依田義賢が脚色。撮影は名匠・宮川一夫(「羅生門」〔1950年〕、「雨月物語」〔1953年〕など)。
祇園の芸妓・美代春(小暮実千代)は、若い娘の栄子(若尾文子)を弟子にとることにする。
1年後、栄子の店出しの日が来る。
栄子のお披露目のために美代春は、この世界の実力者である女将(浪花千栄子)から借金をしていた。
じつは、その金は、ある会社の専務から出ていた。その専務は、栄子を自分のものにしようと…。
「雪夫人絵図」に続いて、溝口監督×小暮実千代さん主演の作品を観る。小暮さんは「雪夫人〜」では、弱々しい女の印象だったのが、ここでは、芸妓という、しっかりと世間を生きている女を演じていて、びっくりした。(彼女の映画を2本しか観てなくて、びっくりするというのも、おかしいが。)
そして、もうひとりの主演、若尾文子さんの生き生きとした若さがいい。
私は若尾文子さん、好きである。
本作の撮影時は19歳か。まだ、どこか、あどけないけれど、さっぱりとした、また、きりっとした印象もあって、現代的でもあり、とても、きれいな人だ。
私が以前に観た彼女の映画は、若尾さんとのコンビ作も多い増村保造監督の作品や、マリリンの人生を日本の女優に置き換えて創作した曽野綾子さんの原作「砂糖菓子が壊れるとき」の映画化など。(「砂糖菓子〜」の感想文はこちら。)
小暮実千代さんの、しっとりとした色気、若尾文子さんの若さと新鮮さ、浪花千栄子さんの貫禄、三人三様の魅力が素晴らしい。
芸妓の世界を(多少)知ることもできるし(芸者遊びの「野球拳」も見られる)、何よりも、経済的な援助を得るために、好きでもない男を「旦那」として持たなければならないことがある芸妓の悲しさを、静かに訴えてもいる。
男社会の中で生きる女たち。この映画には、出世欲や肉欲をもろに出していたり、落ちぶれて情けなかったりと、ろくな男がいない。そんな男たちであっても、芸妓は彼らに頼っていかなければならない。
祇園の女性の悲しい生き方を描きながら、映画自体には、すっきりと、まとまった切れ味もある、見事な作品だと思う。〔2006・9・17(日)〕


飢餓海峡☆☆☆★むかーし見たとき、なんだかすごいなという印象は残った。
今回、いちばん感じ入ったのは、左幸子さんの役の薄幸さというのか…幸子さんなのに…あ、女優名と役柄は関係ないか。
お礼を言いたかっただけなのに、人と人の思いは通じず、不幸な思い込み、悪い巡りあわせ…。
でも、実際、ありうると思う。
伴淳の刑事、後半になってからの高倉健、藤田進の刑事と、豪華な配役でもあった。〔2014・10・13(月)〕


喜劇 仰げば尊し☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2007・3・21(水)〕


危険なプロット☆☆☆★そーゆー指導しちゃって、まー、先生ったら!
友人の家に入り込んで、その家庭のあれこれを作文にする生徒。
生徒の文学指導だと言いながら、のぞき興味にとらわれていく先生。
もはや、ふたりの共謀作品?
生徒の目的がなんなのか、先生を巻き込むのは計画なのか…ミステリアスに、話は進む。
オゾン監督作品は、奇妙な味があって、おもしろいものが多い。
ゲイの監督だから、生徒のエルンスト君の美形には、惹かれたんじゃないかなと勘繰りもしますね。〔2014・12・14(日)〕


キサラギ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・9・1(土)〕


キス&キル☆☆☆楽しく見たよ。
旅行先でスペンサー(アシュトン・カッチャー)と知り合い、彼をスパイと知らずに結婚したジェン(キャサリン・ハイグル)。
スペンサーは結婚後はスパイを引退して、ふたりは平穏な暮らしを送っていたが…。
原題が“Killers”。「殺し屋たち」ですか!
たしかに、おおぜいの殺し屋さんが出てきます!(笑)
足を洗ったつもりでも、そうそう簡単に平穏無事にいったら、映画にならない。
スペンサーに、昔のボスから連絡がきて、それからは命を狙われ…結局、奥さんにはバレバレです。
で、ふたりで一緒に、大活劇とあいなります。
軽快に話がすすむコメディタッチで、かたいこといわずに見ていれば楽しいと思う。
キャサリンって、画像で改めて見ると、こんな顔だっけ?と(どんな顔だ)。
いえ、好きですよ。目が離れてるけど。
きょ…きょにゅ…胸大きい(みたいだ)し。〔2012・4・8(日)〕


キス・オブ・ザ・ドラゴン☆☆☆ジェット・リーのアクションはキレキレだが、警察のワルいヤツらが暴力的すぎる。あまりに派手に暴れすぎてないか。警察だろ、一応。「ピンク・パンサー」シリーズのカトーを演じてたバート・クウォークが出てたね。音楽は「ムーラン・ルージュ」のクレイグ・アームストロング。クレジットでこんなところを見てるんですねー。〔2003・5・4(日)〕


☆☆★ニキータ・ミハルコフ監督、1981年の作品。都会に住んでいる娘を訪ねてきた母親。そこで繰り広げられる、娘、娘婿、孫娘、別れた夫、汽車で同席になった男などとの関係。劇場未公開。
孫娘が英語のロック音楽を聞いていた。ソ連にはちゃんと外国の音楽は入ってきていたんだ、と改めて確認。社会主義国だったから禁止かも、などと思ってしまいがちなのだ。〔2002・9・8(日)〕


キスへのプレリュード☆☆☆☆DVDの日本語音声で観る。ホームページの「TVシネマへのプレリュード」のタイトルの元ネタ映画。オリジナルの舞台は、ブロードウェイで大ヒットしたらしい。
メグ・ライアン嬢が可愛いのなんの。それに、オープニングの曲からロマンティックで、音楽が優しくて、大好きな映画なのだ。
ありえないような不思議な出来事が起きる、ロマンティック・ファンタジー・コメディ。
好きな相手を失うことがあるかもしれないということに気づくと、相手を大切にすることの大切さが分かる。
とろけそうなラストの歌は、デボラ・ハリー。〔2004・7・11(日)〕

☆☆☆☆オープニング。デューク・エリントンの「キスへのプレリュード」が少しだけ歌われたあと、ブルースハープ(ハーモニカ)を使ったインストルメンタルに続く。そこのメロディが、まず大好き!!なんともいえない、あったかい、いい雰囲気がある。
音楽はハワード・ショア。(「ディパーテッド」などマーティン・スコセッシ監督作品が最近は多い。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズも彼のスコア。)
デボラ・ハリーが歌う「キスへのプレリュード」は、ゆったりとした、ムードのある曲。(ただし! もしも歌うとなると難物だ。音程の上がり下がりが微妙に難しいし、音の高低差が激しい。)
余談ながら、デボラ・ハリー(元・ブロンディのボーカルでしたね)は、マリリン(もちろん、モンローさんですよ)を意識していて、ウワサでも、マリリンの娘か!?なんて話もあった。
ロングラン・ヒットを記録した舞台劇の映画化で、私に分かっているところでは、原作者・演出家・主役のアレック・ボールドウィンの3人が、そのまま映画にも関わっている。
日本でも2005年のときの舞台公演では、ネプチューンの原田泰造が演じたりしていたようだ。
「入れ替わり」ネタの映画、ということを明かしても、それほどネタばれにはならないだろう。その先の話が重要なのだから。
結婚式の日、見知らぬ老人とリタ(メグ・ライアン)の心が入れ替わってしまう。
新婚のピーター(アレック・ボールドウィン)は、別人のようになってしまったリタに戸惑うが…。
ムードのある音楽や、大好きなメグちゃんが出ていたり、観やすかったり、など、なぜとは言えないけれど、とてもお気に入り。
じつは、以前に数回観たときまでは、いったい何がテーマなのかは、よく分からなかった。
今回、ああ、と気づいたのは、エンディング近くのリタの言葉「私、怖くない(I'm not afraid.)」から。
リタは生きることを怖がっていた。こんな世の中で生きるのは可哀想だから子どもは欲しくない、とも。
そんな彼女が、死を間近にした老人の生を生きる経験によって変わったのだ。
きっと、この世は生きる価値がある、というように、価値観が変わったのだろう。
などと考えてみた。
ありふれているけれど、相手を思う気持ち、自分の生を大切に思う気持ち、そんなことが描かれているのではないかなと。
リタの母親役パティ・デュークは、舞台と映画の「奇跡の人」でヘレン・ケラーを演じた女優さん。
父親役のネッド・ビーティは 「ネットワーク」(1976年)でアカデミー助演男優賞候補になったりしてました。もうすぐ公開の「ザ・シューター/極大射程」(2007年)にも出ているらしい。
この映画、一般には受けがよくないみたいだ。映画サイトの「IMDb」でも10点満点中の5.4点だし、拾い読みした映画評では、たいてい不評。
いいのさ、人の好みなんて、理屈じゃないんだから。
私にとっては、きっと、また何回も観たくなる映画。
舞台ではロングランというから、もしかしたら、舞台で演じられるのに合っているような素材なのかも。
特記したいのは、アレック・ボールドウィンの胸毛。すごい! 肩の下からヘソまで、もっじゃもじゃ。めったに見られないモノかも。
…あ、こんな話で締めくくるのは嫌だぞ。
…えーと、前にも何かに書いたけど、メグちゃんの声は好きだなー。〔2007・5・13(日)〕


キス・ミー・ケイト☆☆☆★先日観たコール・ポーターの伝記ミュージカル「五線譜のラブレター」で、「ソー・イン・ラブ」がこの映画の曲だと知って、観たくなったミュージカル映画。
かつて夫婦だった男女が、ミュージカル舞台で共演して、その仲が再びどうなるか、というお話。
「じゃじゃ馬ならし」をミュージカル化した話が劇中劇として展開され、なかなか面白い。劇中劇が映画全体の半分くらいはあったのではないか。
主役のキャスリン・グレイソンとハワード・キールの歌は、クラシックオペラのように歌い上げる感じの響きなので、舞台劇として持ってきたのは正解かもしれない。
それよりも、アン・ミラーの脚線美と、歌、ダンス、タップを堪能できるのが楽しい。
映画が始まってすぐ、お目当ての「ソー・イン・ラブ」に続いて、アン・ミラーのパフォーマンスを観ることができて満足。
「ソー・イン・ラブ」を聴いて、改めていい曲だと思ったが、音程の幅があるし、歌うのには難しい曲だろうなあと思った。
この映画のコール・ポーターの曲は、総じて曲調が難しいのではないだろうか。覚えやすくないのだ。1回観ただけでは、実際のところ「ソー・イン・ラブ」の他の曲は覚えていない。
借金の取りたてに来るギャング2人が、いい味。彼らの退場の場面のミュージカル・シーンでは、拍手してしまった。
監督は「ショウ・ボート」などのジョージ・シドニー。そういえば「ショウ・ボート」の主演も、グレイソンとキールだったのだ。
ボブ・フォッシーが出ていたのだが、どの役だったのか、よく分からない。求婚者の3人のどれかなのだと思うけど…。〔2004・12・28(火)〕


ギター弾きの恋☆☆☆NHK-BSテレビで予告を見て、素晴らしいジャズ・ギターを聴いたので、観てみた。
ウディ・アレンは好みではない。なんとなーく、頭の良さを、ひけらかしはしないけど、でもやっぱり頭いいんだよね、というような、小賢(こざか)しいところが嫌なのだ。決して、そうではないのかもしれないが、私には、そう取れるから仕方がない。恨みがあるわけでもない。
ま、この映画は監督だから、いいかと思っていたら、ちょっと出てきた。
主役のギタリストについて、カメラに向かって語る形で話す。
他の人も同様の形式で話すから、まるで、ショーン・ペン演じるギタリストが実在しているのか、と観客は勘違いしてしまう。
これ、小賢しいわ。
これ、いたずら心を起こして、やってるんだろうな。
とはいえ、ウディ・アレンらしい、ちょっと気の利いた小品といえるのは認めましょう。
ギターを中心に奏でられるジャズは、とにかく心地よい。
主役の(架空の)彼は、ジャンゴ・ラインハルトに次ぐ、天才ジャズギタリストだとされている。
ジャンゴ・ラインハルトと聞くと、先日観た「ベルヴィル・ランデブー」を思い出す。あちらは、ジャンゴのギターをイメージして作った主題曲なのだった。
ショーン・ペンが本当にギターを弾いているように見える。まさか、あの見事な演奏は自分でやってはいないよね?
でも指使いなどは、ちゃんとしているように思える。すごい。それだけでも尊敬してしまう。
この映画では、チャップリンみたいな顔になってる。それはともかく、やっぱり、この人はチンピラが似合う。
言葉を話せない女性との恋。サマンサ・モートンである。
可愛い。Goodである。
彼女、とにかく食べる。食べるシーンが多い。
根本的な「生」なんだ、彼女は。好きな男とは、積極的にベッドにも入る。
余分なものがない、純粋な「生」。
しかし、この男、浮気する。相手がユマ・サーマン。こりゃ男ならフラッとするかもしれないが。本作でのサマンサ・モートンとは、まったく違うタイプだし。目新しい雰囲気の女に引かれるのが、浮気のひとつのパターンだってか。
素敵な愛に出会っても、そのときには分からずに逃してしまうことって、あるんだよね。
そんな人生だって、あるんだ。
でも、人生は続くってこと。
〔2006・2・19(日)〕


北国の帝王☆☆☆男の(バカな)意地の張り合いですな。
恐慌の時代のアメリカ。渡り鳥労働者はホーボーと呼ばれた。
彼らは、汽車には無賃乗車をしていたらしい。つまり、走っている汽車に飛び乗るわけだ。
無賃乗車の帝王(?)リー・マーヴィンが、ただ乗り許すまじ! 殺してでも引きずり下ろしてやる! という車掌アーネスト・ボーグナインに挑む。
ボーグナインが目を見開くと、まんまるい目が飛び出しそう! 怖いというより、おもしろい動物を見ているようだ。(失礼な。)
いまどきの映画しか見ない方には想像できない(顔の)インパクトがある。
本作、まさに私が映画を見はじめて、ロードショー誌を毎月買いだした頃に、新作として誌面に紹介されていた。
でも、どうも男くさいだけな気がして、いままで見なかった。
見た結果…女性が出てきたのは、まずは、ワキの毛を剃っている女(!)、それと、洗礼を受けている女(と見物人のなかの女たち)。
しかし、川の中で洗礼を受ける女性、水に濡れた薄衣の下から、ち…ち…乳首の突起がわかるのだ!
おっぱいの盛り上がりも、わかる。
なんてこった! 男くさいだけの映画と思っていたのに!
女の子の場面だけ保存するか!?(笑)
それにしても、洗礼シーンは、いきなり何のために、あったのか。今も疑問。
…あ、あとのストーリーなどは、ま、いいか。
キース・キャラダインの若造ぶり、調子のよさ、尊大さ、小者ぶりが、いやらしくて、いい。
最後の戦いも、けっこう迫力。
アルドリッチ監督らしい骨太さというべきか。
タイトルは「ほっこくの〜」ではなく、「きたぐにの〜」らしい。〔2014・10・4(土)〕


キック・アス☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・12・18(土)〕


キック・アス/ジャスティス・フォーエバー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・3・9(日)〕

☆☆☆☆2回目、観た! 池袋HUMAXシネマズにて。〔2014・3・19(水)〕


キッスで殺せ[完全版]☆☆☆フィルム・ノワールとしては、かなり特異な位置を占める印象的な作品では? ラストが、すごいことに。このラストだけでも、非常にインパクトがある。
ネタばれになるので言えないが、この映画の中で、みんなが手に入れたがっている「もの」の正体が、当時としては斬新だったのではないだろうか。正確に何なのかは分からないんだけど。
オープニングも、ムード満点。
道路を走って逃げる女。クリスティーナと名乗る彼女は、探偵マイク・ハマー(ラルフ・ミーカー)の車を止めて、乗せてもらうのだが。
演じるのは、ずっと後の「ラスト・ショー」(1971年)ではアカデミー助演女優賞を受けたクロリス・リーチマン。有名な女優さんの若い頃。こんなにムードのある謎の女の役を演(や)っていたんだなあ。
彼女は「私を忘れないで」という言葉を残して…。
他にも、ハマーの仕事仲間で恋人なのが、ヴェルダ(マキシン・クーパー)。クリスティーナの友人という女、ガブリエル(ギャビー・ロジャース)。悪党の屋敷で会った美女、フライデー(マリアン・カー)。
ハマーをめぐる女性たちは、さまざまに魅力的だ。
ミッキー・スピレーンが創作したマイク・ハマーはハードボイルド。だが、監督によれば本作は、その主人公の名こそ借りているが、赤狩り(マッカーシズム)を批判した映画なのだとか。
国全体が、おどおどして、ひどいことが起こっても抗議の声を上げなかった時代の風潮、そんなアメリカ社会に対して政治批判をしたのだという。
WOWOWでは、今日から「特集:反骨の映画監督ロバート・アルドリッチ」をスタート。ラインナップは、「特攻大作戦」13日(日)午前8:15、「枯葉」14日(月)午前8:00、「攻撃」15日(火)午前8:00、「地獄へ秒読み」16日(水)午前8:05、「キッスで殺せ[完全版]」17日(木)午前8:00、「ガーメント・ジャングル」18日(金)午前8:10〔2009・12・6(日)〕


騎兵隊☆☆☆★始まって♪I left my love〜という歌が聞こえてきて、すぐに、ああ、この映画か、と思い出した。昔、民放でカットされたものを観ていたが、今回はノーカット。初めて観るように新鮮だった。
印象的な「I Left My Love」という曲の出だしは、愛しい人を残してきた、という歌詞だが、妻や恋人を故郷に残して戦場へやってきた兵士の歌だろう。
南北戦争時、南軍の地域に深く攻め入る北軍の活躍を描く。ジョン・ウェインの隊長ぶりは相変わらず頼もしいし、ウィリアム・ホールデンの軍医もスキッと筋が通った役。
ジョン・フォード監督らしいヒューマニズムとユーモアを漂わせる。そこが甘い、と言われれば仕方がないけれど、しかし、そこがいいのだ。〔2003・4・29(火)〕


君のためなら千回でも☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・1・17(土)〕


君の名は。☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・8・27(土)〕


ギャザリング☆☆☆レンタル会員証の更新で新作以外1本無料で借りられるというので、何がいいかなと探して、ホラーのコーナーでクリスティーナ・リッチ主演の映画を見つけた。
「ギャザリング」。あー、そんな映画あったなあ、と思い出しながら、借りてきた。
なぜか、「ギャザリン、グ〜」と、大嫌いなエド・はるみのフレーズが頭に浮かんで、イヤだ…。頭に浮かぶこと自体、好きな証拠なのか? いや、嫌いだ。だいたい、おもしろくもないのに、なぜ売れるか?
それはさておき、ギャザリング。舞台はイギリス。地中に埋もれていた教会が発見され、そこには、処刑されるキリスト像と、それを見ている人々を描いた絵画があった。一方、旅行中のキャシー(クリスティーナ・リッチ)を車ではねてしまったマリオン(ケリー・フォックス)は、記憶をなくしたキャシーを、しばらく預かることにする。
キャシーは幻覚を見るようになるが、それは地中の教会での発見と関連があった…。
ホラーというには、それほど怖くはない。
キリストの処刑のときから続いてきたミステリアスな出来事。悲しい運命。
リッチ嬢、体が小さいんだけど、胸が…発達してるのに驚いた。最近の作品では、これほど目立ってなかったように思うのだが。
…何を見てるんでしょうか! でも、しょうがない。そこに、目の前にあるんだからさ!
え、映画? テーマが異色で不思議な感じ。
キャシーを見張っているような人々は、いったい何なのか。その目的は? そのへんが、ちょっと不気味。
リッチ嬢の他は、イギリスの渋めの実力派俳優で固めてるらしいけど、出来は、そこそこかな。
ラスト付近は、いいです。
「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」に出る前のヨアン・グリフィズが見られますよ。〔2008・6・7(土)〕


キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン☆☆☆★スピルバーグ監督、なかなか軽快にテンポよく話をすすめている。サクサクと軽く楽しめた。
若い詐欺師と、それを追うFBIの追いかけっこ。
逃げるのが綱渡りで、こんなにうまく行くのは映画だから面白くしたのか、それとも運がいいのか、という感じではある。
アニメのオープニングが、おしゃれ。〔2004・8・28(土)〕


キャッツ&ドッグス[いっこく堂版]☆☆★腹話術師のいっこく堂が3役を吹き替える。主役はイヌのほうで、その中でも主役のビーグルは可愛い。だが、ネコたちは可愛くないなあ。親分のペルシャネコも可愛くない。(これがティンクルズという名前なのだ。私と似てるじゃないか)
CGで動かしているシーンも多く、そういうシーンはすぐ分かるしなあ。
オリジナルのイヌネコたちは、トビー・マグワイアやアレック・ボールドウィン、スーザン・サランドン、マイケル・クラーク・ダンカンなどが吹き替えているけど、今回は日本語吹き替えなので、声は聞けなかった。
エンドロールに、トム・ジョーンズの「何かいいことないか子猫ちゃん」(バート・バカラック作曲)が流れたのは嬉しかった。〔2003・9・28(日)〕


キャットウーマン☆☆☆★ハル・ベリー、いいねー! 
90パーセント、ハルちゃんを観る映画。登場シーンがたっぷりとはいえない「X-MEN」シリーズなどよりも、バリバリ画面に露出しまくりだ!
逆にハルちゃんが好みでなければ、どうってことない映画になっちゃうかも。
外国の映画サイト「IMDb」では、さっき見た状態で4585票投票があって、なんと10点満点の3.3点だ! そりゃ、ないんじゃないの?
ハルちゃんが90パーセントの残り5パーは、シャロン・ストーンおばさんに捧げてみました。でも、ああいう、いわば老け役を演るのも根性があって偉いです。
え、あとの5パーはどうしたですと? それは猫ちゃんたち! エジプシャン・マウをはじめとしたカワユイ猫多数。いいなー。
ハル・ベリーは「チョコレート」なんていう重た〜い映画にも出るし、「X-MEN」シリーズなどのアクションもやっちゃう。
彼女は黒人ゆえの差別社会に対して、有色人種の俳優でも、大作の主役を張ってスタジオに利益をもたらすことができることを証明したいのだと言う。その心意気は素晴らしい。
キャットウーマンの動きは、少しばかりスムーズじゃないところもあった気もしたが、ハルちゃん自身ができるだけ頑張ったようだから、良し、としちゃおう。
途中でキャットウーマンになる大変身ぶりは、女は化けるなあ、と感心しまくり。
コスプレでなくても素敵なのだから、キャットウーマンになったら、もう何をか言わんや、である。
「バットマン リターンズ」でミシェル・ファイファーがキャットウーマンを演じたのは印象深いが、このハル・ベリー版も、また魅力的だ。
ミシェルが男たちの前で「ミャオ」と鳴いた場面は名シーンだが、ハルも一応、控えめにミャオと言ってみている。(笑)
もしや、ミシェルへのオマージュか? 「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・11・7(日)〕


キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・4・19(土)〕


キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー☆☆☆★「アベンジャーズ」のメンバーですから、見ておかないと!
しかも、第二次大戦のヒーローだから、時期的にファースト(最初の)・アベンジャーなわけですね?
ファーストなのに、映画公開はアベンジャー仲間でのラストに持ってきた? ふむ、おもしろい。
これで、アベンジャーズ仲間の映画は全部見たはず。(弓矢の人は「マイティ・ソー」に出てるんだよね? 「インクレディブル・ハルク」「アイアンマン」「アイアンマン2」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」を見ればいいんでしょ?)
本作にはスターク社の社長(?)も出てきていて、そうすると彼は、アイアンマンの父親になるわけか?
ひ弱な男子が、キャプテン・アメリカになるっていうのは、いい設定だよね。とりあえず、夢があるし。
クリス・エヴァンスが、ちっこくて、ひ弱なのは、CGなのか!?
キャプテン・アメリカは、はじめは戦意高揚のために、ショーに出たりしていたのか…。
そのショー場面での女の子たちが、いかにもアメリカンガールで可愛いのう〜。
で、キャプテン・アメリカの戦う相手はナチスかと思ったら、ヒドラ(英語では、ハイドラ)という組織が暴走しはじめて。
ヒューゴ・ウィーヴィングが、いかにもな悪党ヅラで、よいです。
キャプテンが使う、丸い盾。地上にそれだけしかない物質だとか言ってたっけ。ブーメランみたいにも使えて強力!
戦い方が、いっしょけんめいで、よいです。
おもしろかった。映画館でなくてDVDで見る場合、ゆる〜く見るせいか、大金を払っていないせいか(笑)、多少、評価は甘くなるかも?(それでは、いかん!)
ヘイリー・アトウェルという女優さん、はじめて見たけど、なんかクラシックな雰囲気。化粧…濃い?〔2012・5・13(日)〕


キャプテン・スーパーマーケット☆☆☆「死霊のはらわた II」からの続編。
だけど「3」という題じゃなくて、スーパーの店員が活躍するから、こんなタイトルになったんですねえ。
アーサー王の時代に行っちゃって、現代に戻るには「死者の書」が必要だというので、ブルース・キャンベルは危険な旅へ。
小人の自分がたくさん出てきて悪さをしたり、頭がふたつになったり。相変わらずのお笑いペース。
案の定、書を持ち出す際の呪文を覚えていなくて、ごまかして持ち帰ると、死者の軍団がよみがえり、町を襲う。ガイコツ軍団との戦いに。
ブルース、ごうまんなヤツで、軍団との戦いになるのも、こいつのせいだから、周囲の者にとっては、いい迷惑。
でも、真面目に考える映画ではないので、おもしろければいいというわけですね。
コスチュームプレイだったり、出演者も多く(ガイコツも多く)、今までよりもお金がかかってそう。(笑)〔2014・10・8(水)〕


キャプテン・フィリップス☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・1・19(日)〕


ギャラクシー・クエスト☆☆☆☆★最初は見かけだけでも、気持ちひとつで、本物になれるんだ。「映画感想/書くのは私だ」に初見時の感想あり。〔2002・1・20(日)〕


キャリー☆☆☆☆久々に観た。やはり、おもしろい。
原作は、スティーブン・キング。彼の原作ものは、たくさん映画になっているけれど、中には駄作もある。でも、この「キャリー」は傑作となった。
ブライアン・デ・パルマ監督作品中でも、傑作といえるだろう。
デ・パルマ作品では、少なくとも「スカーフェイス」とか「アンタッチャブル」などのマフィア、ギャングものよりは、私はサスペンス、ホラー系の作品のほうが断然好きだ。
キャリー役のシシー・スペイセク、母親役のパイパー・ローリー、この2人のシーンは演技合戦に火花が散っている。
他にも若かりしジョン・トラボルタや、デ・パルマ監督お気に入りとなるエイミー・アーヴィング、ナンシー・アレンなど、魅力的な俳優陣。
「キャリー」のオーディションは「スター・ウォーズ」と合同で行われたのだという。どちらの映画に採用されたかで、運命が変わった俳優もいるのだろうか。「スター・ウォーズ」でレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーがキャリーを演じていたとしたら、名前としては、ぴったり!(でも、役には合ってないね。)
オープニングのシャワーシーンのスローモーションは、ピノ・ドナジオの美しい音楽に乗った、きれいでエロティックで劇的な名場面。
今回DVDで観て、はじめて認識したが、ナンシー・アレン、すっぱだかである! エイミー・アーヴィングは下着をつけていたけれど、この差は何なのだろう? 誰がハダカで、誰が着衣で撮るのか、監督が決めたのだろうか。興味しんしん…。
監督、あとでナンシーと結婚しちゃうくらいだから、この時点から目をつけてたに違いない。(笑)
シシー・スペイセクは自分からキャリー役に立候補したそうだが、彼女のキャリーは絶品だ。
高校生にもなって初潮も知らないような、おどおどした幼い感じの、いじめられっ子。家には、キリスト教を狂信する母親がいる。
(モダン)ホラーという分野に入る映画ではあるけれど、怖さというのは、あまり感じない。
悲しさ。これが大きい。
幸せの絶頂に持ち上げられてから、一気に不幸な目に落とされる、そのストーリーの鮮やかさ、イコール、キャリーの悲しみの大きさ。
彼女が、精神の力で物を動かす、つまり念動力(テレキネシス)を持っていたばかりに、悲しみの果てに惨劇を引き起こしてしまう。
学校と自宅で、悲劇が続く終盤の迫力と緊迫感。
エイミー・アーヴィングがプロム(卒業前のダンスパーティー)での悪だくみに気づくところから始まるスリル。
家に帰っても、キャリーには安息の場はない。母親との対決。
驚きのラストは評判になった。もちろん、ここには書かないが、封切当時の映画館では、悲鳴が数分間も続いたとか。
ほんとに心臓に悪いので、初めて観る方は、ご注意ください。〔2007・8・19(日)〕

☆☆☆☆「午前十時の映画祭」にて観賞。 MOVIXさいたま。
感想については、前回の記事「キャリー」(4回目)をご覧ください。
哀しさ、怖さ、(ちょっとエッチさ、)記憶に残る映画です。〔2011・9・11(日)〕


キャリー(2013年)☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・11・24(日)〕


キャロル☆☆☆☆ビューティフル!
と言うね。外国人のごとく。
すべてにおいて、ビューティフル。
とくに、映像の美しいこと!
カメラワークを含めてです。
ケイト・ブランシェットさんは貫禄がありすぎる面も多少は感じるが、どちらかといえば役柄にはセレブ的に似合う感じなので、よいでしょう(偉そうに)。
大人の女といってもいい。
ルーニー・マーラさんは、ういういしい乙女で、初恋に揺れるがごとし。
原作が、パトリシア・ハイスミスさんだというのが驚き。
サスペンスものの作家だと思っていたから、恋愛がテーマのものも書くのか、と勉強不足でした。
まあ、恋愛もサスペンスかもしれない。
内容は難しくない。
ふたりの女性の関係を、映画芸術の諸々を最上に発揮させて描く。
映像、演技(感情、視線…)、音楽、舞台装置、演出など…。
こういう美しい映画と出会うのが、映画好きの幸福のひとつだ。〔2017・6・10(土)〕


ギャング・オブ・ニューヨーク☆☆☆★アメリカ南北戦争の頃。アイルランドからの移民が急増したニューヨーク。小規模なグループが多数乱立し、政治家は彼らと裏で結託して権力と利権をむさぼっていた。
そんな混沌とした時代を、CGに頼らない圧倒的な規模のセットと生身の人間集団の力で見せる。
ディカプリオもかっこいいが、ダニエル・デイ=ルイスの存在感が素晴らしい。
アメリカの知らない歴史を知る醍醐味がある。
ニューヨークを舞台にした暴動や消防士のシーンがあるために、同時多発テロのあと、編集作業を一時中断して様子を静観していた映画。そのために公開予定が遅れた。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・12・22(日)〕


キャンディ(2006年)☆☆☆主演女優のアビー・コーニッシュは、(ニコール・キッドマンと似てたりするから、)きっと私の好みだろう、とKさんが教えてくれた。
予告編は観ていて、麻薬で悲劇になる話らしいのが分かっていたので、今まで食指が動かなかったけれど、見てみたら…そのとおり、コーニッシュ嬢は私の好みのタイプだった!
何かを盗んでは売ったりしてまでカネを得て、ヘロインをやる若いカップル。
ヒース・レジャーは、こんな自堕落で破滅的な男の役でも、やっぱり、うまい。自然なんだよねえ。
彼女役のコーニッシュ嬢も、しっかり演じている。上手だ。期待の新星? これから主演作もあるらしいが…。
彼女は、そのうち、収入がない男の代わりに体まで売ってカネを稼ぐようになる。そこまで好きか、クズ男を。
好きなら、もう、相手がどうでも、いいんだろうね。そういう愛に生きる人もいる。
決まってワルやダメ男に惹かれる女性っていうのも、いる…かもしれない。ダメな私は、こんな美女に出会いたいものである!(笑)
結婚する2人だが、麻薬の常習性は厳しく2人を襲う。
麻薬を断とうとする場面の苦しそうなこと、本当の常習者に見せてあげたら、教科書的に使えたりして?
麻薬が身近なものではないのでピンとこないが、オーストラリアでは普通なのだろうか。
好きでいることの真っ直ぐさが、麻薬や不器用な生活と相容れずに衝突して破綻するさまは、悲しいところもある。愛の、はかなさも染みる。
絵的に美しくて、記憶に残る場面もあり。
どうしようもない生活ぶりを描いているのだが、不思議と映画を見ていられるのは、主演2人の魅力と彼らの間にある愛情が、よく見えるからだろう。
彼女と、彼女の母親との間の緊張関係が、もう少し、ちゃんと描かれていればよかったと思う。彼女の口から、いきなり母親否定の激しい言葉が出るのには、少し面食らった。
ラストシーン、私は賛成しない。あの展開のラストなら、どのように話をもっていっても、私は泣けたとは思うが…。
ネタばれなので詳しく書かないけど、あれじゃ、戦う前からギブアップじゃない、男は。映画的には、より余韻があるかもしれないけどさ。〔2008・12・13(土)〕


CURE キュア☆☆☆★怖すぎるんですけど。
恐ろしいのは、人の心の中。
心理的ホラーとして、すごいと思うけど、もう見たくない。〔2012・7・7(土)〕


吸血鬼ドラキュラ☆☆☆クリストファー・リーのドラキュラ。ピーター・カッシングのヴァン・ヘルシング。
昔の作品でもあるし、ネタばれで行きますが…
ドラキュラの城に司書として訪れたジョナサン・ハーカー(ジョン・ヴァン・アイゼン)は、はじめからドラキュラの正体を知っていて潜入したのか〜。
ほかの映画だと、知らずに雇われて餌食になってしまっていたような記憶があるが…。
彼はドラキュラと女性ヴァンパイアを棺の中に見つけて、まず女性ヴァンパイアから先に退治しようとする。
逆でしょ! 先にドラキュラをやっつけなきゃまずいって。
あーあ、だから言ったのに…。でも、そうならないと話が進まないか。(苦笑)
ちなみに、この真っ先に登場する女性ヴァンパイアは、胸のあたりがとっても目立つヴァレリー・ゴーントさん。
ジョナサンの許婚(いいなずけ)のルーシー(キャロル・マーシュ)もドラキュラに狙われ、彼女の義姉のミーナ(メリッサ・ストリブリング)までも!
ヘルシングに協力するアーサーには、マイケル・ガフ。1989年から始まったバットマン・シリーズで執事アルフレッドを演じた俳優だ。若いなー。
家のお手伝いさんが、ルーシーに頼まれて、ニンニクを片づけたうえに窓も開ける。そのおかげでドラキュラが侵入できてしまうのだ。
絶対にそんなことしちゃダメですよ、と義姉か兄がお手伝いさんに厳命しておくべきじゃないかな、と思った。対策、甘いです。でも、そうならないと話が進まないか(再び苦笑)。
退治されたあと、最初の豊胸ヴァンパイアは老婆に変わり、ルーシーは美しい(元の)顔に変わる。この違いが、おかしい。謎。
ドラキュラの最後は、明るい光と十字架によってでしたね。
3人の女優、なんだか、みんな顔つきが似ているじゃないか!〔2016・3・6(日)〕


吸血鬼ノスフェラトゥ☆☆☆ムルナウ監督作のオリジナル。「映画感想/書くのは私だ」にある「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」の元ネタ映画。NHKのサイレント映画の弁士は、いつも澤登翠さんだね。〔2001・9・15(土)〕


96時間☆☆☆娘を守るためなら悪者ぶっ殺すよ! ストレートでいいね。   
まったく興味がなくて今まで見なかった「96時間」シリーズ。WOWOWで3作まとめて放送したので、チェックしておくことに。
別れた妻と一緒に暮らしている娘がフランスで誘拐されて、リーアム・ニーソンの奮闘が始まる。
彼は元CIAかなにかで、能力的にはスゴイのである。
誘拐の瞬間はちょうど娘と電話中。誘拐犯の特徴を話すように娘に冷静に指示したりして、仲間の協力も得て、あっという間に敵の正体を知る。
盗聴器をしかけるために相手に接近する方法など、頭がいいやり方には感心もする。
95分ですらっと終わるのも、ちょうどいい。
気になったのは、ドタドタと体を揺らすような独特な走り方をする娘。(苦笑)〔2015・11・15(日)〕


96時間/リベンジ☆☆☆娘ちゃん、わりと活躍!   
イスタンブールでリーアム・ニーソン親子3人。そこに迫る危機。
前作でニーソンにやっつけられたことへの報復なんですね。
娘が屋根を走りまわったり、手りゅう弾を投げ放題(…3回ぐらいしか投げてないか)、クルマの免許の試験に落ちてばかりなのに、カーチェイスでものすごい運転しちゃったり。素晴らしい!
父親とコラボして(?)娘が活躍する点では、1作目より楽しく気分が揚がる(ような気もする)。
7分長い「エクステンデッド版」だそうで、101分でした。〔2015・11・15(日)〕


96時間/レクイエム☆☆★私の嫌いなパターンをやってくれた。
それが何かを書くとネタばれなので触れないが。レクイエムすぎる。
7分長い「ロングバージョン」だそうで、118分。2時間あると長い。
フォレスト・ウィテカーの刑事は頭よし。〔2015・11・15(日)〕


宮廷画家ゴヤは見た☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・10・12(日)〕


キューティ・ブロンド☆☆☆★いかにもアメリカらしく、自分を信じて元気になれる痛快、爽快作。
おばかなブロンドと見られて、金持ち坊ちゃんの彼に捨てられたリース・ウィザースプーン。彼の愛を取り戻そうと、彼と同じハーバードの法科を受ける。
知能が高いだけの偉そうなヤツらに負けるもんかと、色付きマックも買い込み必死に勉強。
ついには法廷にまで進出だ!
脚本がうまくまとまっていて、見ていてすっきりするサクセスストーリーになっている。リースの元気な明るさも、この役にぴったり。
彼女が気になったら、昔の「カラー・オブ・ハート」なんかも観てみたらいい。〔2003・11・22(土)〕


宮廷料理人ヴァテール☆☆★3日間、ルイ14世を歓待する料理を作るのに、てんやわんやの料理長。といっても喜劇じゃないよ。まじめなコスチューム・プレイ。豪華な衣装、セットや、趣向を凝らし贅(ぜい)をつくした料理の提供のしかたが見もの。
ユマ・サーマン目当てで観たのだが、お話は、たいしたことない。ティム・ロスなんかも出てるのだが、特筆すべき演技でもないし。〔2003・12・20(土)〕


恐怖と欲望☆☆☆キューブリック25歳、初の長編。61分。監督、製作、撮影、編集、ひとりでやってます。
戦争中、敵陣から脱出を図る4名を描く。
中尉は、いかだを作って川を下ることを提案。しかし、軍曹は敵の将軍がいる陣地を発見し…。
殺した相手の空虚な表情。
命のなくなった脚が、ドアに押されて曲がる。
粗いながらも、戦争のむなしさ、恐ろしさを表現したい気持ち。キューブリックの才気の片鱗は見えるよう。
精神的に弱ってしまった兵士が、女を見張る役目についたことで起きる出来事のエピソードも印象に残る。
演じるのはポール・マザースキー。監督としても名前が知られた人。
狂う者、死ぬ者…戦争。〔2014・2・8(土)〕


恐怖ノ黒鉄扉☆☆☆女の子のラストの闘いだけで、得点(好き度)アップだ!
かわいい女の子が、下着姿になって、逃げ惑い、危機に出会って、必死に闘う。
これですよ。ホラーは。下着というのは、できれば、の話ですが…。
ただし、本作のラストは意外で驚いた。やられた!という感じ。まさか、です。
これ以上言うと、ばれるから、やめる。
でも、だからこそ印象に残ったとは言える。彼女(シャルロッテ・ベガ)の瞳が忘れられない…。
そういうわけで得点アップ。とはいえ、それで「普通」の星3つだが。
若い男女の総勢9名が、バンに乗ってきて、廃業したホステルに泊まるべ、という、おバカなことをするせいで、次々に葬られていくのです。
ひとりの女の子だけは、そんなとこ泊まるの、あたしヤダ!と、バスに乗って帰ろうとしますね。おお、この娘は助かるのか!どうか? という興味はわきますね。
どんなふうに葬られるのかが見もので、その過程が笑える場合もあり。
「永遠のこどもたち」、「インポッシブル」などの監督J・A・バヨナらを輩出した、バルセロナ映画学校出身の監督12人によるホラーということで、12人よってたかって、殺しのアイデアなど出し合ったんじゃないでしょうか。犠牲者は12人以下なので、アイデア出していない輩(やから)もいるね。
70分ほどの上映時間で、さくさく進むのは気楽に見るには有難い。
これほど次々に血祭り計画を成功させていくのは超人的すぎてあり得ないけど、そこは気にしない。
おっぱい要員的女子の参加で、お色気サービスも多少あって楽しい。
「恐怖ノ黒洋館」に続いて「恐怖ノ」シリーズを見たわけだが、まったくの無関係。
いちばん面白いらしい「恐怖ノ黒電話」を、まだ見ていないぞ。
黒鉄扉はボイラー室?で、はじめの惨劇が起きる場所。悪ガキのいたずらにしても、取り返しがつかないよ。
お世話になってます「忘却エンドロール」さまの夏のきもだめし企画に、ちょうどいいかもしれないので、参加しておきまーす! 期限の8月末ぎりぎりですけれど。〔2015・8・27(木)〕


恐怖ノ黒洋館☆☆★恐怖の黒羊羹のほうが好きかも。(ワラ)
えたいのしれないケモノや侵入者(?)に脅かされるあたりは、ちょっと怖い。
全体としては、実家の空き家を訪れた男の、ひとりだけの芝居。
母親役でヴァネッサ・レッドグレーヴさんが声を演じているようで、そこだけ豪華。
実際的というより、精神的、気持ち的、想像的なもの。〔2014・12・7(日)〕


恐怖の報酬☆☆☆☆★ニトロをトラックで運ぶスリル満点の映画として、よく知られる傑作。
「映画感想(映画館などで)」のカテゴリーとしても、500本目!
500本目といっても、マリリン・モンローさんや小泉今日子さんに関する映画は、「映画館観賞」のカテゴリーではなく、それぞれ彼女たちのカテゴリーに入れちゃってるので、本当なら、とっくの昔に「映画感想(映画館などで)」は500本を超えているはずなのであるが。
本作は「第二回 新・午前十時の映画祭」で観賞。
TOHOシネマズ 六本木ヒルズで、プレミアスクリーンでの上映だった。以前、少なくとも一度は入ったことがあるが、椅子がゆったりしてリクライニングになってる、ぜいたく。
ニトロをトラックで運ぶ話、として知っている人には、映画が始まってからニトロを運び始めるまでの前半のドラマが長いので、意外に思うのではないか。
だが、ここでの人間関係の描写もおもしろい。
貧しさ、暑さ。仕事がなくてヒマを持て余す男たち。出口のない空虚感。
そこに、飛行機で逃亡してきた男、ジョー(シャルル・ヴァネル)がやってきて、そうした日常風景に多少の波紋もおきてくる。
マリオ(イヴ・モンタン)とジョーの関係は、のちのニトロ運搬のときに変わっていくから、この前半のストーリーは不可欠でもある。
ニトログリセリンは衝撃を与えると爆発する危険があり、ましてや舗装道路なんかないところをトラックで運搬するのは、確率の大きな死をかけてでも金儲けをしたい人間がいなければ成立しない。
それでも志願者が殺到するのは、男たちの状況を前半で描いているからこそ、すぐに納得できる。
悪路、切り返しでの転落の危険、落石、オイルの池といった難関でのスリル。
人間って、こういうふうに行動しちゃうんだ、という興味や皮肉。
危機を切り抜けてから、ほっとしたとき…緩急の置き方もいい。
いちばん印象に残ったのは、タバコを巻こうとして紙の上にのせたあと、ふうっと風に吹かれてタバコが飛ぶところ。
そのあとに続くシーンには呆然となり、タバコの描写の上手さを改めて思うことになる。〔2014・6・7(土)〕


恐竜100万年☆☆★懐かしさのあまり観てしまった。
中学生のときに、90分番組のテレビ映画劇場で観た記憶。
原始人のワイルドな生活、恐竜との戦い、美女ラクエル・ウェルチのナイスバディ!
いまの映画ファンは、ラクエル・ウェルチなんて、名前も知らないかなー?
太腿(ふともも)やウエストあらわな原始人風ビキニルックが、よいのだ。(それ以上のことは、ないんだけどね。)
人形を少しずつ動かして撮るコマ撮り撮影方式、ダイナメーションで有名なレイ・ハリーハウゼンの特撮。この手作り感覚のレトロな面白さ。CGなんかなかった昔は、これで楽しめたのだ。
肉食恐竜と人間の対決、恐竜同士の対決が面白い。
ゴリラだか猿人だか、よく分からないものが出てきたが、あれは何者?
今回、気がついたのは、部族が違うと、文化の差があるように描いていたこと。
山のほうに住む黒髪の部族は、野性的で、いってみれば未開部族。対して、海岸に住む金髪の部族は、知性的であった。
脚本、少しは考えてるんだなあ。←失礼な。
始めにナレーションがあるだけで、セリフがない。人の名前があるだけで、あとの言葉は、ろくにないからだ。字幕がほとんどないから、観るのに楽でいいよー。
製作・脚本は、「吸血鬼ドラキュラ」「フランケンシュタインの復讐」などの製作総指揮を担当した、マイケル・カレラス。〔2005・8・26(金)〕


キラー・インサイド・ミー(無星)人間の残酷な一面を見たショック。考えさせられることを思えば価値のある映画といえるが、やはり大嫌いだ。
ジェシカ・アルバたんに会いたいがために見た映画だったが…その彼女が、ひどい目に!!
ひどい。ひどすぎる。
ケイシー・アフレックが、ぴったりの役柄で…なんの感情の変化もなく、いきなり暴力、殺人に至る過程を見せて、恐ろしい。
ああ、こうした人間もいるのかもしれないと思うと、こわい。
謝りながら殺そうとする、恐ろしさ。
男を殺す目的のために、女にも暴力を振るう好都合な計画を立てて実行する思考のなかには、自らのサディズム愛好がはっきりと存在している。
死んだら、もう傷つけなくて済む(みたいなことを言ったね?)んじゃなくて、最後は殺したいんでしょ、あんた?
ジェシカたんの演じる彼女の気持ちは、最後の最後まで理解できない。
ありえない気がする。究極のマゾか。
ケイト・ハドソンさん…なんだか、おばちゃんになったなあ…で、彼女の場合も、かわいそうすぎるよ…。
嫌悪したい映画である一方、暴力描写のインパクトの強さ、強烈なクソ人間の描写で、そういうヤツについて印象深く考えさせるパワーをもつ映画としての意義は認める。
しかし、彼女たち、よく出演したなあ。その女優根性は、あっぱれだが。
15歳未満入場禁止どころか、20歳未満禁止でいいよ。〔2012・7・22(日)〕


嫌われ松子の一生☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・6・4(日)〕


桐島、部活やめるってよ☆☆☆うん、まあ…普通。
評判がいい作品だが、どこがそこまでいいのかは分からない。
部活をしている子、していない子の、それぞれの学校生活、恋愛関係、同性どうしの付き合い、とか面白く見たが、誰かに感情移入できなかったからか。
リアルな高校生活ぽいのは、いいと思う。
関係ないが、「あまちゃん」に出演した俳優が、けっこう多い。
東出昌大は朝ドラ連続登場中だし。(高校生役にしては実年齢行ってるよね。)
松岡茉優さんの役は、やな女だねー。マジに、いそうですけど。
人のことを小バカにするのは本当に、いけすかないと思うよ。醜いです。
でも、そんな役をちゃんとやるのは俳優としては、逆に素晴らしいこと。〔2013・12・27(金)〕


キリング・ミー・ソフトリー☆☆☆中国のチェン・カイコー監督のハリウッド進出作。街中で出会った男にコロッとまいった女が、結婚しちゃったあとに男に疑惑を持つ。
男と暮らしてるのに別の男に惹かれるところは、少し前に観た「運命の女」を思い出した。惚れる心理は説明不可なのだねー。〔2003・3・8(土)〕


ギルダ☆☆☆リタ・ヘイワースですよ、ギルダですよ。
スティーヴン・キング原作の小説「刑務所のリタ・ヘイワース」は、「ショーシャンクの空に」の邦題で映画化された。
刑務所で上映された映画が「ギルダ」だった(らしい)。(私は映画を見たものの、覚えていないのだ。)
リタ・ヘイワースのポスターが重要な役割を果たした(らしい)。
「8人の女たち」のファニー・アルダンが歌う場面で、長手袋を脱ぎ捨てた。(と思う。)
たぶん、これは「ギルダ」のリタ・ヘイワースの真似である。真似といって悪ければ、オマージュ。
そう、この映画のハイライトは、リタ・ヘイワース演じるギルダが歌う場面。
なかでも、彼女が長手袋を投げ捨てるところなのだ。
歌は“Put the Blame on Mame”(あの女のせいにしな)。ドリス・フィッシャー作曲。
Put the blame on Mame, boys
Put the blame on Mame
という歌詞の部分のメロディは、覚えてしまった。歌えます。
遊び歩くのをジョニー(グレン・フォード)に禁止され、うっぷんを晴らすかのように、多少やけになったふうに、カジノの舞台で歌い始めるギルダ。
右の手袋を脱ぎ捨てる。左も脱いで、客に向かって投げる。ネックレスも投げ、衣装のファスナーを下ろすのを手伝ってくれない?と誘う。
この場面が名シーンとなって、後に伝えられたのは納得。インパクトがある。
それに、なんだか、この歌のシーンは、マリリン(・モンローさんですよ)が歌うときと似ているのだ。歌いっぷり、声、顔つきまで。
色っぽい歌い方だから雰囲気が似ているのか。
マリリンは参考にしたのか、しなくても自然に似るのか。そのへんは分からない。
フィルムノワールの一編と数えられるようだが、映画としては、それほどのものではない。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。流れ者のジョニーが、カジノでのイカサマがばれて危機に見舞われたところを、他のカジノのオーナーに救われ、やがて彼に雇われる。
が、そのオーナーの妻ギルダは、かつてジョニーと恋愛関係にあった…。
というわけで、そこから始まる三角関係がメイン。
リタは、ほかにも“Amado mio”(アマド・ミオ)を歌う。
ギターをつまびきながら“Put the Blame on Mame”を歌うのも、雰囲気よし。
ただし、彼女の歌は、なぜか映画ではアニタ・エリスさんの吹き替えということだ。〔2009・9・13(日)〕


ギルバート・グレイプ☆☆☆★何年かぶりに再見。デップもディカプリオも若いねー。当たり前だけど。今考えると豪華な共演。本作では、ロン毛のジョニデと18歳くらいのレオ君。
それに、現在では一流の「くせ者脇役」(?)となったジョン・C・ライリーが出ている。最近では「シカゴ」で♪ミスター・セロファン♪と寂しげに歌っていたり、そういえば「アビエイター」ではレオ君と再共演じゃないか!
過食症で異常に太ってしまって家から出ない母親や、脳に障害がある弟を家族にもつ青年ギルバート。家族を養って働く彼は、小さな町の中に、くすぶっているしかない。
トレーラーで旅をしながら暮らすジュリエット・ルイスが町に来て、彼女とギルバートは恋仲になる。
ギルバートにとって、彼女は町の外からやってきた、自由を象徴する存在でもあるだろう。
ジョニー・デップの淡々とした演技は、この頃から光っているね。
ラストで家を○○○のは、よく考えると、こんなことしていいのだろうか?と思わないでもないが。
デップと浮気していた人妻の、夫婦関係については、いろいろ解釈がありそう。
それから、お母さん。ホント、太りすぎですよ!
ラッセ・ハルストレム監督。人間や家族といったものを真摯に見つめる視線の基本に、暖かみや希望があるところが好きだ。
彼の作品には「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」「サイダーハウス・ルール」「ショコラ」「シッピング・ニュース」などがあって、どの映画も好き。〔2005・4・3(日)〕


キル・ビル Vol.1☆☆☆☆面白い!別に高尚なものは求めてないからね。チャンバラ・スプラッタの痛快復讐劇画。クライマックスは圧倒的な斬りまくりアクション。
タランティーノ監督の日本映画オタク趣味などが、てんこもりで、自分の作りたい放題。それを観客も楽しませてもらいましょう、というふうなものだ。
ソニー千葉(千葉真一)の服部半蔵が刀鍛冶だったり、ルーシー・リューがヤクザの世界に君臨してたり。
ルーシー扮するオーレン・イシイの幼いときの話をアニメで見せるのも面白いし、その出来がいい。製作は、パトレイバー劇場版や攻殻機動隊を作った、日本のアニメスタジオ。
栗山千明は出番は短いながらも、映画の中で、ぴりっと効いた存在だった。
ユマ・サーマンとルーシー・リューのカタコトの日本語も、ご愛嬌で面白い。
千葉とルーシーが日本にいるので、今回の舞台は日本だったが、Vol.2は、どうなるのだろう。来春が楽しみ。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・10・25(土)〕

「英語でしゃべらナイト」で、クエンティン・タランティーノ監督の、映画の音作りの秘密についてのインタビューがあった。
監督は自分の家の小部屋で、(山のようにあるのだろう)CDなんかを探して次々に聞くのだそうだ。
映画のオープニングに使う音楽から探していく。60〜65%の音楽は撮影前に決まる。
その音楽のリズムに合わせて、映画のカットが決まる。音楽先にありき、である。
撮影時に音楽をかけることもある。「ジャッキー・ブラウン」のとき、そのようにしたら、俳優が自然に役に入っていけてよかった、などと言ったらしい。
自分は監督だけど、一映画ファンだとも思っている。
一つ一つのシーンにビートがピッタリと寄り添うとき、それが映画なんだ。
そう、タラちゃんは言っていた。〔2003・10・27(月)〕

☆☆☆☆なんとなく2回目を観たくなって、映画館に行ってしまった…。
真面目に考えると突っ込みどころ満載だけど、無視する映画。
病院であれだけ騒音を立てたら、当直に気づかれるだろうし(いないわけないよね)、車の中で10時間以上もリハビリ?してたら、捕まるだろうし。
そんなことは、どーでもいいんだよね。
となりの女学生2人は、面白かった!と、のたまい、続きが来年のゴールデンウィークと知って、いっしょに観に来ようね!と言っていた。よしよし。〔2003・11・24(月)〕


キル・ビルVol.2☆☆★前作の荒唐無稽な痛快感はなく、落ちついてしまった。ブライドとエルの戦いがいちばん派手で、わずかに前作のテイストが感じられる。「Vol.1」を再び期待するほうが悪いのかもしれないし、ラブ・ストーリーでもいいけれど、全体にトーンダウンして、普通の映画に成り下がった感がある。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・4・25(日)〕


疑惑の影☆☆☆☆主演のテレサ・ライトとジョセフ・コットンがいいし、回りの俳優も好演。
叔父に疑惑を持つのを表現するのに、手首を強く掴まれたことを思いだして反射的に手首をさする場面が、今回はいちばん印象的だった。
ヒッチの奥さんアルマ・レヴィルが脚本に参加していたんだね。
ジョセフ・コットンが「ナイアガラ」に出るのは、これから約10年も後なのだなあ。〔2004・1・24(土)〕


キング・オブ・エジプト☆☆★なんだか安っぽいが、お気楽に見られはする。
神さまが、人間より少し大きいだけで、見かけは同じ。と思ったら、神さまは変身できる! 羽が生えたり、黄金色になったり。
CG多用でガンガン攻める。アレックス・プロヤス監督と知って、なるほど、こういう感じだっけ、とも思う。久しぶりだけど。
神さまといっても、感情的に、ほとんど人間と一緒じゃないですか。でかい超人。〔2017・10・5(木)〕


キング・コング(2005年)☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・12・17(土)〕

☆☆☆★2回目の鑑賞。
気にいったから、どうしても、もう1回観たかった、というのではない。1回目は初日にインターネットで予約して、席を確保して観に行ったので、前売券を使わなかったのだ。
そんな積極性の少ない動機で観にいったのではあるが、観てみれば、やっぱり面白かった。
3時間8分? ぜんぜん長さを感じなかった。
2回目の鑑賞となると、つまらない部分があれば退屈しそうなものだが、それがなかった。
よく出来ているのだと思う。
ご都合主義の部分も許しましょう、という気分で観ていた。
詳しくは1回目の感想(「キング・コング」(2005年))を参照ください。
1回目の感想には書かなかったが、船員のジミー(ジェイミー・ベル)が読んでいる本が、ジョセフ・コンラッドの「闇の奥」。
…と聞いて、おお!と喜ぶのは、映画通。
これ、フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」の原案といえる話なのだ。
川をさかのぼって、未知の人間に会いに行く…このシチュエーションが「キング・コング」の場合、髑髏(どくろ)島という未知の世界に辿りついて探検する、ということになる。
不可思議なものを追い求めずにはいられない、人間の好奇心、探求心でもある。
でも、フェイ・レイのネタ(1回目の感想にあり)と同じく、知っている人にしか受けない、という楽屋落ちに近いかも。
登場人物では、もちろんナオミ・ワッツさんが好きで、昔から片思いで愛しているのだが(笑)、他には、共演男優役のブルース・バクスター(カイル・チャンドラー)、コックのランピー(アンディ・サーキス)が、グッド。
ブルースの軽薄な俗物ぶり、ランピーの一筋縄ではいかなそうな海の男的ムードが、いいのである。
アンディ・サーキスは、キング・コングも演じているから、大活躍だよね! 〔2006・1・9(月)〕

☆☆☆★大切なお友達から頂いたDVD。映画館で2回観ているけど、2007年はナオミ・ワッツさんの映画を観ていないなあと思ったこともあり、鑑賞。
下記関連記事でもリンクしてある2回目の鑑賞では、「ご都合主義の部分も許しましょう、という気分で観ていた。」と書いているが、そのご都合主義が、けっこう目立った。
島民に襲われる場面では、重要なキャラは殺されない。
危機に陥っても、都合良く助けが来る。
恐竜登場…映画「ジュラシック・パーク」?
恐竜に追っかけられて、おしくらまんじゅう状態…ギャグ?
アン(ナオミ・ワッツ)を片手に抱えて恐竜3頭と戦うコング。そんなにうまくいくのか?
なぜコウモリがコングを襲うのか。
1回目の感想でも書いたが、落ちたらツタに都合良く引っ掛かったりして、小細工が過ぎる。
虫にからみつかれた仲間を銃で撃つと、虫だけが死んで仲間は助かる、というところも、相変わらず変だと思った。絶対、人に弾が当たるはず。信じられない描写だ。
とはいえ、アンとコングのラブストーリーは泣ける。
ニューヨークに連れてこられたコング。アンと会えたはいいが、どこへ行けばいいのか。ここは故郷の島ではない。
珍しい生き物だからといって、見世物にしてしまう人間の欲深さ。
手に負えなくなると殺す、人間の傲慢(ごうまん)さ。
コングの最期は悲しいが、あっぱれでもある。惚れた女は守る!
だが、コングを見世物にした男のセリフは「美女が野獣を殺した」。
そう、美女は怖いのだ。〔2007・12・23(日)〕


キングコング:髑髏島の巨神☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・3・26(日)〕

☆☆☆☆楽しいので2回目を。上映時間の都合で吹替版。イオンシネマ 板橋にて。
トム・ヒドルストンの声をGACKTがやると知っていたので、どうなのかなーと気にしながら観た。
この人物、こういうニヒルな声なんだなあ? と思えば問題はない。
けれど、GACKTだとあらかじめ知らなくても気づいてしまいそうな独特なものは、やはりあると思う。
ブリー・ラーソンさんの声を演じた佐々木希さんについては…そもそも、どんな声か把握していないので、ブリーさんのイメージが壊れることもなく…。〔2017・4・16(日)〕


キングスマン☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・9・12(土)〕

☆☆☆☆2回目観たー。〔2015・9・19(土)〕


禁断の木の実☆☆☆アンリ・ヴェルヌイユ監督の1952年作品。男の浮気という、よくある話だが、やっぱり何かフランス映画らしい味があるのだ。たとえばアメリカ映画には絶対に出せない味。
フェルナンデルは「フランス式十戒」の神様役で観ていて、印象的な顔は忘れない。フランスのハナ肇か? フランソワーズ・アルヌールは可愛い。こういう娘が悪い女だと、小悪魔的、というのだろうな。〔2003・12・20(土)〕


禁断の惑星☆☆☆★禁断といっても、エッチな映画ではないのだ。あ、最初からそんなこと思ってない? こりゃまた失礼しました。
1956年のSF映画。なにしろ怪物の正体の発想が優れもの。チャチじゃない。かなり知的なのである。この怪物は、やっつけることも難しい。
年とってからコメディアンになったレスリー・ニールセンも、ここでは、若くてかっこいい船長だぞ。
きれいなアン・フランシス嬢が、ミニスカで華を添える。
音楽として、電子音だけを採用したアイデアもいい。〔2002・10・13(日)〕


クィーン☆☆☆★オープニングからして、ヘレン・ミレン扮する女王様姿のアップに“THE QUEEN”のタイトル文字が重なって、この映画はヘレン・ミレンが女王を演じる映画だよ、と宣言しているかのよう。
ダイアナ元妃が交通事故で亡くなったのは、1997年8月31日。
このニュースは、よく覚えている。パパラッチと追跡戦の末の事故と言われたりしたが、なんで、こんなことが起きるのだろう、と思ったものだ。
ダイアナ元妃の死にイギリス王室がどう対処したのか、当時新しく首相に就任したブレアがどのような進言を王室にして関わっていったのか、というのがメインストーリー。
ダイアナは離婚して今は一般人だから王室とは無関係と考える、女王のエリザベス2世。しかし国民は、それは冷たいんじゃないか、コメントを出すなり弔旗を掲げるなりしたらどうかと不満いっぱい。そんな国民感情を助長するのが、新聞やテレビなどのマスコミだ。
王室に批判的な声、それがもしも、もしもだが、ほんの一部の声であったとしても、テレビや新聞で流れたりすれば、その声は全国に広がる。それが世論になる可能性さえ、ないとはいえない。
この映画、いかにメディアの力が大きいかをも考えさせてくれた。
ダイアナの人気を把握できていなかったとも言える王室は、対処を誤って世論に追いこまれる。一方のブレア首相は国民感情をうまくキャッチしながら(ダイアナのことを“People's Princess”、つまり「国民のプリンセス」と言ったのは上手かった)、女王にアドバイスしていく。
王室の人物にしてもブレア陣営にしても、ほとんどは健在だから、映画にするのは勇気がいっただろうが、最終的には、さほどの文句がどこからも出ないように収められているのは絶妙。現に女王もブレア氏も、この映画をほめたらしい。(女王様の夫君エジンバラ公フィリップは、ちょっと辛口に描かれていたが。)
側近が女王に批判的な意見を言ったときに、ブレア首相が怒り出すところが印象的。
いつのまにか、いや、最初からかもしれないが、彼は女王の気持ちに寄り添っていたのだ。彼女の立場の大変さを理解していた。
ブレアを演じた俳優が誰か、見終わったときも分からずに調べてみたら、「アンダーワールド:エボリューション」(2006年)、「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年)などに出ていたマイケル・シーンだった。といっても、あまり知らない俳優さんなのだが…。
ダイアナの映像も織り交ぜて、内幕物として、おもしろく観られた。
今回と同じマイケル・シーン主演で、ブレア首相3部作のラスト(1本目はテレビ用)も製作されるそうだ。アメリカの大統領がクリントンからブッシュに代わる頃の話らしい。〔2008・3・9(日)〕


クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア☆☆ロックンロールをするヴァンパイア。イマドキだよねえ。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」は好きで、一応はその続編なのだが(ヴァンパイアのレスタトが主人公だし)、まあ、たいしたことない。レナ・オリンが出ていたのは、ちょっと注目だったけど。
クイーン役のアリーヤが22歳の若さで、飛行機事故で亡くなって、遺作になったことでいちばん記憶されるのかもしれない。〔2004・6・20(日)〕


クイーン・コング評価不能。渋谷のシネ・クイントに、この珍作を観にいった。11時30分からの1回目の上映ということもあるのか、お客は20人もいない。やっぱし、いかに広川太一郎氏吹き替えでも、B級、いや、C級映画では、お客が来ないのだろうか。いや、最近の若いもんは(いかにも自分が年寄りみたいだ)、広川氏を知らないのではないか?でも、観客は、若い女性の2人連れと、単独の男に見事に分かれていたなあ。おばかな映画に客が入らないのも寂しい。料金1000円なら来るのかな?「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・10・6(土)〕


クイック&デッド☆☆☆★「スパイダーマン」のサム・ライミ監督の95年作。この人は「死霊のはらわた」なんていうスプラッタで出てきて有名だったけど、いまや堂々と普通の?映画を作ってる。
西部の町で開かれる、早撃ち競技会。早い話が、決闘のトーナメントだ。
シャロン・ストーンのガンウーマンが、なにしろ格好いい。かっこいいけど、強いのではなく、ガンファイトを怖がるキャラクターにしているのがいい。
売り出す前のラッセル・クロウも、また格好いい。拳銃を捨てた牧師の役だが、無理やり競技会に参加させられる。
悪の親玉がジーン・ハックマン。その息子がレオナルド・ディカプリオ。
この豪華俳優陣が加わる決闘トーナメントの面白さ。
シャロンの復讐を縦糸に、マカロニウエスタン風でもある。
ゲイリー・シニーズのゲスト出演的な場面もありで、さまざまにエンタテイメントしている作品だ。〔2003・11・22(土)〕


クイルズ☆☆☆精神病院の中で、いくら禁止されても著作を書き続けたマルキ・ド・サドの執念。グラマラスなケイト・ウィンスレットが適役。聖職者のほうが罪深かったりして。〔2003・3・2(日)〕


グーグーだって猫である☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・9・6(土)〕

☆☆☆☆舞台あいさつ付きの上映。池袋HUMAXシネマズ4にて。
映画自体の感想は、1回目の記事にあります。
ここでは、舞台あいさつの模様を記憶から再現してみます。ここに書いた通りに話したわけではなく、おおまかには、こんなふうだったんじゃないかな、ということです。話した順番も違うし、表現のしかたも実際とは、かなり違う、私の頭の中での再構成です。要点だけは合ってるはず(笑)。その点よろしくっ!!
上野樹里さん、小泉今日子さん、犬童一心監督の順に登壇。司会はWOWOWの女性アナウンサー。
小泉「公開から1週間経ちます。観に来てくれてうれしいです。撮影よりも、後のプロモーションのほうが大変で、取材は100以上受けました。気にいったら宣伝してくれたらいいなと思います」
上野「私が森三中の村上さんから『もう会うこともないわね』と言われて泣いたという話が広まってますが、きょうは舞台あいさつも最後なので、小泉さんから(冗談で)『もう会うこともないわね』と言われました。私からも言ったんですけど効果ないみたいで、やっぱり私は言われるほうみたいです(笑)」
犬童「ぼくも猫は1匹飼っていますが、映画に出た猫(ここで、小泉さんが映画の看板の猫を指差す)の子どもたちが増殖してます。…去年の今ごろから撮影を始めたんですけど、吉祥寺に小泉さんや上野さんを撮りに通うのは楽しかった。撮影中はそれぞれ、やることがあったし、あまり話をしませんでしたが―小泉さんとは、役の解釈が同じだったので話しあう必要もなかったんですが―今のほうがよく話をしますね」
小泉「映画のお話は、犬童監督と私で作りたいということで、角川さんから4、5年前にありました。原作者の大島弓子さんの作品は好きで、自分の中で解釈して消化してましたが、演じるとなると、あ、私がやるんだ…とぼんやり思って、でも他の人が演じるのも、それはそれで何か嫌だなと…。犬童監督の脚本が加わって、大島さんを演じるというより、麻子さんというひとりの女性を演じる感じでできました。私はそんなにきちんとした俳優とは思っていなくて、役作りはできません。役と自分との接点をどこかに探すというやり方しかできないんです。犬童監督も大島さんのファンですし、私が考えている方向とブレがなくてよかったです」
上野「私が演じているアシスタントの役は、原作にはないんです。犬童監督が自分の気持ちを私の役に入れたと、あとで知りました。最初から知ってたら、できなかったかもしれません」
司会者が、「みなさん舞台の袖で、仲良しで、にぎやかで…」と言うと、3人は舞台袖のほうを見て、
犬童「誰か来てるのかと思った」
小泉「私たちのことですね」
と場内に笑いが起きる。
他にも、話している上野さんの背中を小泉さんがさわったり(ごみでも取ったのか?)、目を見合せたり、と仲の良さが、はしばしに出ていて微笑ましい。
監督が話しているときに小泉さんがマイクを口のほうへ持っていきかけたのを、司会者が「小泉さん何か?」と言うと、「いえ、なんでもありません…歌おうかなと」と、とっさにジョークを返す小泉さん。ここで客席から「歌って!」とか拍手があったら、よかったんだけど、返す返すも惜しかった。
犬童「小泉さんの手元のシーンで実際に漫画を描いてるのは漫画家の秋本尚美さんで、彼女は映画の原作をコミックにしたものを出してます。そこでは描かれていますが、映画で猫をくれた少年がいますね、彼の15年後が最初の脚本ではラストシーンなんです」
小泉「私、あのシーン大好きでした! 映画では、なくなっちゃったんですね〜」
このへん、3人がそれぞれしゃべって、一層にぎやかに。司会者が「泣く泣く削ったシーンなんですね」と聞くと、監督「いえ、そんなことはないです」と答え、またまた笑いを呼ぶ。「長いのを短く削るのは、いつものことなので」。
原作ではアシスタントは2人という話に、司会者は「森三中の皆さんは、原作では、私いないじゃない、なんて言ってませんか」と上野さんに振ると、「あー、読んでないんじゃないですか」。(笑)
上野さんを応援する「うちわ」を客席に見つけた小泉さんが「樹里ちゃん、うちわが!」。「ありがとうございます〜。女の人のファンが多いんですよ。メッセージはすべて拝見してます」などと話す上野さん。
さらに、客席にオペラグラスで見ている人を見つけた小泉さん、「近いのに、そんなので見ないでくださいよー。毛穴まで見えちゃう!?」(笑)
しゃべりかたが、たどたどしくて幼い感じの上野さん、優しくお母さんのように(?)見守る小泉さん、お父さんみたいな犬童監督。
短い時間でしたが、まさに、和気あいあい、息の合った3人でした。見ることができてよかったといえる舞台あいさつでした!
静かさ、優しさ、諦(あきら)め、癒(いや)し、許し。多少の笑い。…楳図なにがしの「グワシ」は絶対に100パーセント要らないけれど。評価を上げます。〔2008・9・13(土)〕


空軍大戦略☆☆☆この映画は昔、民放のテレビで観た。戦闘機の空中戦が面白かったという記憶があり、一度は、まとめてノーカットで観てみたかったのだ。(テレビ放送では90分枠の前・後編で観たはず。)
観始めて、テーマ曲のマーチが流れてきた時には、ああ!これこれ、この曲だ! と、とても懐かしく思った。
音楽はロン・グッドウィンだが、DVDにはウィリアム・ウォルトンの書いたオリジナルスコアというのも入っていて、こちらは全然違う曲。ロン・グッドウィンのほうがいいな。
物語は第2次世界大戦中、ドイツがロンドンを空襲した頃の攻防戦。原題でもある「バトル・オブ・ブリテン(英国の戦い)」だ。2500機を擁するドイツ空軍に対して、イギリスは600機。だが16週間の激しい戦いの末、ドイツは空爆を諦めた。
映画では、実機が多数飛び、迫力満点。
イギリスの戦闘機はスピットファイア、ドイツの戦闘機はメッサーシュミット。他に、シュトゥーカ急降下爆撃機、ハインケル爆撃機などが登場する。
プラモデル好きな男の子なら、スピットファイアなんて、作ったことがあるかもしれない。私も小さい頃、プラモを作っていた時期があった。好きなメーカーは、なんといってもタミヤ!
…それはさておき、本物が飛び立っていく勇姿は、かっこいい。轟音も、かっこいい。
こうした飛行機が炎上したり、撃墜されたりするのを見ると、もったいないなあと思ってしまうのだが…。
下記の出演者を見れば分かるが、懐かしい(?)俳優たちが大勢。スザンナ・ヨークなど懐かしすぎ〜!!
監督のガイ・ハミルトンは「007 ゴールドフィンガー」他、数本の007もので有名。
イギリス側の視点だけでなく、ドイツ側のストーリーも、一応描いているし、セリフはちゃんとドイツ語。その点は、きちんとしている。(でも私は、ドイツ兵が英語を話すような映画は許せない、という考えでは決してないことを、お断りしておく。)
人間ドラマは二の次。実際の戦争は嫌だが、それは脇に置いといて、本物の戦闘機の活躍、空中戦を、たっぷりと楽しむ映画なのだった。〔2006・1・8(日)〕


グースバンプス モンスターと秘密の書☆☆★こども向けモンスターものでした。作家の書いたモンスターたちが、本の外に飛び出してしまって、大騒動に。
あとから知ったが、主役の少年が「ドント・ブリーズ」の若者だったのか。
ジャック・ブラックが、偏屈な作家役。
主役少年の友人のヘタレぶりが、少し笑える。
グースバンプスとは、がちょうのブツブツ、つまり「鳥肌」だそうです。〔2017・8・26(土)〕


空中庭園☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2005・10・8(土)〕


クーデター☆☆☆☆逃げ切れるのか。目が離せない。
長女役で、美人のスターリング・ジェリンズちゃん(「ワールド・ウォー Z」、「死霊館」、「ダーク・プレイス」、「死霊館 エンフィールド事件」など)が出るというのが観賞理由だが、映画自体、ストレートに逃避行を見せきって、スリルいっぱい、怖かった。
アジアのある国。(タイでロケをしたようだが。)
クーデターが起きて、アメリカ人家族が逃げまくり!?
アメリカの企業が、アジアのこの国の水の利権をむさぼることへの反発から、暴動が起きたという設定。ありえなくはない。
ホテルが襲われ、オーウェン・ウィルソン一家の4人が必死に逃げる。
こんなのに巻き込まれたら、怖すぎる。逃げ場なし(原題)? でも、生き延びないと。
ピアース・ブロスナンの助けも得ながら逃げる。(ブロスナンはジェームズ・ボンドかなと一瞬思ったが、それ、映画が違うから!)
隣のビルの屋上に、子どもを投げ飛ばすのは、ちょっと無理じゃね? けっこう離れていたように見えたし。どんだけ腕力いるんだか。まあ、いいです。
暴動のときの人間の恐ろしさや、それを引き起こす原因も、また人間にあるということで、つくづく怖いが、見逃してくれる人がいることで救いも見せてくれるのはいい。〔2016・8・2(火)〕


グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・9・10(日)〕


孔雀夫人☆☆☆★ウィリアム・ワイラー監督作品。1936年。事業を引退した男が、年の離れた妻と海外旅行に行く。
妻は別の男との浮気に落ちる。はたして、ふたりの行く末は、という話。
夫のウォルター・ヒューストンは、監督ジョン・ヒューストンの父親だ。
妻役のルース・チャタートンという女優さんは知らなかったが、なかなかいいと思う。
デビッド・ニーブンが出ているのを発見!
ウィリアム・ワイラー監督というのは、すごく正攻法で映画を作る。真正面から端正な映画を作るという印象。〔2003・11・15(土)〕


クジラの島の少女☆☆☆ニュージーランドのマオリ族。パイケアという祖先が鯨に乗って、この地にやってきたという伝説がある。
後継ぎと期待されて生まれたのは男ではなく、女だったが、父は彼女にパイケアと名づける。
祖父は後継ぎを探すために、少年たちに教育をはじめるが、パイケアは参加できない。
古いしきたりと新しい時代、頑固な祖父と、それでも祖父を愛する孫娘の関係。
少女役のケイシャ・キャッスル=ヒューズが自然で、いい。
頑固な祖父も存在感あり。
お話としては、食いたりない感。
クジラに乗れたら面白いけど、潜ると困る。〔2004・12・23(木)〕


下り坂☆☆★ヒッチコック作品。1927年のサイレント。無実の罪の責任を受け、放浪の旅に出る若者。苦難の末に、家に戻ることになるが。病気になって、いままでのことを夢に見る走馬灯のような表現は、後の演出にもありそうな感じ。〔2003・4・27(日)〕


唇からナイフ☆☆★まともなメンバーによる、なんじゃこりゃ風脱力的怪作。
原題は、モデスティ・ブレイズ。ヒロインのモニカ・ヴィッティの役名。彼女は有名なスパイだ。イギリス政府の依頼で、ダイヤの強奪を防ぐことに。
新聞連載の漫画が原作。
おばかで、ナンセンスで、ちょっとお洒落っぽい気もしないでもなく、ゆる〜い、どうでもいいようなストーリー。
ハチャメチャで、ビミョーに、ずれてる感。雑誌「TV Taro」の紹介では「オフビート・コメディ」とあった。
この映画の作られた時代といえば、「007/カジノ・ロワイヤル」が、やはりスパイものでハチャメチャなストーリーなのを思い出す。
しかし、こっちは、わけわからんところが多い。何だかシュールだったりするのは、たとえば飲み物のグラスに金魚が泳いでいたり…。
好き勝手にやってる?
ちゃんと見ていても、途中で話が分からなくなってしまい、えーっと、これはどういうことなんだっけ、と続けてストーリーを追う気力もなくなった。
でも、嫌いにはなれないんだよねえ。
中盤からは、お話も分かるようになったし。
監督が、社会派の印象があるジョセフ・ロージーというのも驚き。まじめな監督だと思ってたのに、これはいったい? まじめゆえに、反動で変になったか。(笑)
モニカ・ヴィッティは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「愛の不毛」をテーマにした映画で有名。「情事」(1960年)とか「太陽はひとりぼっち」(1962年)。
それらの映画は私は記憶にないが、表情などにもアンニュイな魅力がある美女。(いまどきアンニュイとはいわないか。けだるい、倦怠、退屈そう、とか。)
彼女を見ることができたのは、うれしい。
共演者も興味深い。
モデスティの相棒になるのがテレンス・スタンプ。「コレクター」(1965年)と「世にも怪奇な物語」(1967年)という、どちらも名の知られた作品に挟まれた時期の出演作。
悪玉の親分には、なんと、ダーク・ボガード。こんな軽妙な映画に出るイメージは私の中にはなかった。「ベニスに死す」(1971年)、「愛の嵐」(1973年)あたりの映画の印象しかないせいかもしれないが。
そのボガード氏の役、奥さんが残酷で、その彼女には何も口出しできないという設定で、根っからのワルではない感じを出している。
いやはや、おばかだけど、DVDにとっておきたい気もするよ。
ちなみに、唇からナイフは出ません。単なる、しゃれたイメージ?


くちびるに歌を☆☆☆☆笑わないガッキーも良い。
ガッキー(新垣結衣)が先生。ああ、もう、そんなに時が過ぎたのかと、へんな感慨。テレビドラマはほとんど見ないから、最近のガッキーも見ていなかったゆえの思いではある。
柏木ユリ(新垣)は、友人に頼まれて、五島列島の中学校に臨時教員として赴任、合唱部を指導することに。彼女はプロのピアニストだが、なぜか指導時にピアノを弾こうとしない…。
柏木先生と、合唱部の仲村ナズナ(恒松祐里)、桑原サトル(下田翔大)を中心に、物語は進んでいく。
映画館で公開中、観にいこうかなと何度か思ったけれど、結局いかなかった。
感動して泣けるんじゃないかと考えたせいだが、見てみると…やっぱり、そうだった!
いいんだ、素直に泣きたいし、泣けるのがうれしいんだ。ベタ(ありがちなパターンで、気恥ずかしいかも?)でもいいんだ。
ラストのダメ押しは予想外で、なお泣けた。(コンクール会場のロビー?での出来事)
船が去るときの島々の風景。ああ、島がいっぱい、へえ〜、これが五島列島なんだ、と。
最後はガッキーも笑います。
いい映画でした。
見たあとに調べてみたら、生徒役のひとり、柴田杏花さんは「贖罪」にも出ている。
3年しか経っていないのに、こんなに違う(成長する)ものなんだ、と驚く。〔2016・10・5(水)〕


唇を閉ざせ☆☆☆あれ、見たことある人。「最強のふたり」のおじさんじゃん!
こんなフィルムノワールに出ていたのか。
めんどくさい話の内容だが、終盤に謎解きがあって、理解した。フランスのノワールものって、わかりにくい話が多いんじゃない? それほど多くは見ていないけど。
顔なじみな女優さんがいるなあと思ったら、あとで調べてみて、マリ=ジョゼ・クローズ、クリスティン・スコット・トーマス、ナタリー・バイなどが出ていたのでした!
劇場未公開、WOWOW放送。
8年前に事件で亡くなった妻を忘れられない小児科医。ある殺人によって、妻の事件が再びクローズアップされ、パソコンには謎のメールが。〔2012・10・14(日)〕


グッドナイト&グッドラック☆☆☆☆かっこよかった!!
「赤狩り」の脅威に、言論の自由で立ち向かう男たち。かっこいいとは、こういうことをいうのだ!
開巻、エドワード・R・マロー(デヴィッド・ストラザーン)のスピーチで、スライド写真に映っていたのはマリリンか?
彼女が映ったのは、有名人を訪問するテレビ番組は今も人気、という話のとき。その番組「パーソン・トゥ・パーソン」はエド・マローが司会だったのだ。
マリリンが出演した1955年も、彼の司会だったのかどうかは分からないが。
「マリリン・モンロー ライフ・アフター・デス」(1994年)に、マリリンが出た時の、この番組の模様が収録されているのでチェックしたかったのだが、この映画のDVDは持ってなかったか? どなたか司会がマロー氏だったかどうか、分かったら教えてくださいな。
アメリカとソ連が冷戦の中にあった1953年、アメリカ国内ではジョセフ・マッカーシー上院議員が委員長をつとめる小委員会による共産主義者排除の嵐が吹き荒れていた。
まるで魔女狩りのような恐怖。
テレビ局CBSの人気キャスター、エド・マローとプロデューサーのフレッド・フレンドリー(ジョージ・クルーニー)を中心にしたチームは、“See It Now”という番組で、マッカーシーに真っ向から戦いを挑む。
彼らのマッカーシーへの宣戦布告は、空軍予備役の中尉が、父と妹が共産主義者という内部告発があったというだけで、除隊勧告を受けた事件が発端だった。
とにかく、かっこいい。スタイリッシュ。
画面は白黒、彩るのはジャズ。
しかも、ダイアン・リーヴスが歌う、この素敵なジャズは、映画のバックに流れるのではなく、テレビ番組収録中の歌として聴かせるという、凝った作りなのだ。
タバコもくもく。マロー氏などは、いつも手にタバコを持っていた印象。今とは隔世の感あり、ですね。
正しくないと信じることを、危険を承知で、勇気をもって告発する。テレビというメディアのもつ力。
今、そんな気概をもっているテレビ局、テレビマンが存在するだろうか。
マロー(を演じる、ストラザーン)の語りは、静かだが力強い。
最後に、「グッドナイト、アンド、グッドラック」で話を締めるところが、また、かっこいいのだ。カメラに向いていた顔を、少し横へ、そらしながら「グッドラック」。
トークを終えたあとの、緊張感が、ふと抜けた感じも、いい。
マッカーシー自身が話している、当時のフィルムを、たくさん見ることができたのは収穫だった。
これまで散々、赤狩りの話は聞いてきた(マリリンの夫アーサー・ミラーも、マッカーシーにではないが、1956年に喚問されていたりするし)が、実際にマッカーシーの姿を見るのは初めてだったから。
しかし、たった1人の男に、アメリカ中が揺れたとは…。
デヴィッド・ストラザーンも素晴らしいが、特筆すべきは、ジョージ・クルーニー。
こんな硬派で良心的ともいえる素材を取り上げ、監督までこなす。しかも、見事に!
言論の自由、民主主義の魂のために闘ったともいえる男たちを映画にするとは、素晴らしいです。
いやー、しびれました。〔2008・2・23(土)〕


KUBO/クボ 二本の弦の秘密☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・11・19(日)〕

☆☆☆☆2回目は吹替版で。新宿バルト9にて。
クボ…矢島晶子(字幕版は、アート・パーキンソン)
サル…田中敦子(字幕版は、シャーリーズ・セロン)
クワガタ…ピエール瀧(字幕版は、マシュー・マコノヒー)
闇の姉妹…川栄李奈(字幕版は、ルーニー・マーラ)
月の帝…羽佐間道夫(字幕版は、レイフ・ファインズ)
カメヨ(村人)…小林幸子(字幕版は、ブレンダ・バッカロ)
〔2017・11・26(日)〕


熊座の淡き星影☆☆ルキノ・ヴィスコンティ監督、クラウディア・カルディナーレ主演、「熊座の淡き星影」という魅力的なタイトルに惹(ひ)かれて観てみた。
あんまり面白くなかった…。
「熊座の淡き星影…」というのは、ジャコモ・レオパルディの詩「回想」の一節とのこと。
アメリカ人男性マイケル・クレイグと結婚したカルディナーレ。夫婦2人でカルディナーレの故郷の家に戻ってくる。
弟のジャン・ソレルが現れて、なにやら姉と怪しいミステリアスな雰囲気。
はじめは、弟と共謀して夫を殺すのかと思ったりしたが。
精神的に近親相姦(?)に近い仲だった姉弟の過去や、親との確執が次第に分かってくる。
ギリシャ悲劇「エレクトラ」をモチーフにしたらしい。エレクトラというのは父王を殺した母に復讐する娘で、エレクトラ・コンプレックス(女の子が父親に独占的な愛情を抱き、母親に対抗意識をもつ)という言葉のもとですよね。
この作品、ヴェネチア映画祭の金獅子賞(最高賞)などを得た。うーむ、そんなもんかねえ。
ヴィスコンティ監督が貴族出身で、貴族階級を描いた映画を多く作ったのは周知の事実。
カルディナーレが演じる娘の家は貴族階級で、父はアウシュビッツで死に、母は精神を病み、いまは義父がいる。
姉弟の暗い情念があるのは分かるが、それほど心に響いてはこなかった。そこまでしなくても、って。
共感しないのは、私が、滅び行く貴族階級じゃないからか!?(苦笑)
母親役が「外人部隊」(1933年)、「舞踏会の手帖」(1937年)のマリー・ベルだったとは、観たあとに映画データを調べて知った。むむう。
クラウディア・カルディナーレのワイルドな風情は、やっぱり、いいよね。ヴィスコンティ(でなくてもいいんだけど、)がお気に入りだったのも分かります。〔2006・12・17(日)〕


蜘蛛巣城☆☆☆☆黒澤明監督作品の中では、もう一度見てみたい度が、いちばん大きかった映画。
(といっても、黒澤映画はそれほど多くは見ていないが。)
日本の伝統芸能美である「能」を取り入れて作られた、と本編開始前に紹介された。
「隠し砦の三悪人」(1958年)では、それぞれ武将と農民だった三船敏郎と千秋実が、ここではどちらも武将役のツーショット。考えてみれば面白いものだ。映画というのは、同じ役者でも作品が違えば、まったく違う役ということを、見る側はちゃんと前提条件として受け入れているのだから。
黒澤作品には、何本も出演している俳優が多いようで、本作には志村喬なども出ている。
シェイクスピアの「マクベス」をもとにした物語は、霧の立ち込めた森の中の物の怪(もののけ)の妖しさや、能面のような顔をした妻の恐ろしい情念などによって、異様な雰囲気が漂う。
精神的に敏感な人が、この映画を途中で見たくなくなった、という例を知っている。
日本映画におけるホラーの始まり、というような意見もあるのは理解できる。日本風な怪談は、もっと昔からあったわけだが、この作品は怪談といってしまうには、ちょっと違うのであって、その風格、存在感は大きすぎる。
武将・鷲津武時(三船)に主君殺しをそそのかす妻・浅茅(山田五十鈴)が、ふすまの向こうの暗がりへ消えていき、再び暗がりの中から姿を現わすところは、この妻こそ物の怪ではないか!?と思わせる、すごい場面だった。
山田五十鈴さんの演技は、セリフ、動きに、聞き応え、見応えあり。手を洗う場面などは最高の見せ場で、圧巻だ。
余談だが、本作に「森が動く」というキーワードがあって、私が好きだった漫画の「ワイルド7」でも、その言葉があったのを思い出した。この映画(または「マクベス」)にヒントを得ていたのかも。
妖しい雰囲気いっぱいの面白い映画だが、難点は、声が聞き取りづらい部分があること。この映画について書かれた文章を読むと、みなさん、このことをたいてい書いている。きっと、書かずにいられないくらい、もどかしいのだ。字幕をつけてほしいと真剣に思った。
鷲津の周りに、何十本もの矢が突き刺さる場面は衝撃的。
右のDVDジャケットにもあるが、映像では、三船さんの驚きや恐怖が本当に出ているよう。
下手したら当たるよ! …って、マジ当たってるのもあるのだけど、あれはどうなっているのか。よろいを強力にして、中まで突き通らないようにしていたりするのだろうか。おそろしい…。
それに、もしも、顔に当たったら、どうするのか。
しかも最後は首を…。いったい、どうやって撮ったのだろう! おそろしい…。〔2009・3・1(日)〕


クライ・ベイビー☆☆☆ジョニー・デップ若い! 元ポルノ女優のトレイシー・ローズ懐かしい(何で?)。〔2001・12・15(土)〕


クライマーズ・ハイ☆☆☆★原作本を読んで、感想は書いた(「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫)。映画も、なかなか面白かった。
ただ、原作を先に読んでいる場合の、いつも同じ宿命的な問題なのだが、話がわかっているだけに、そのぶんのスリルや新鮮さがなくなる。
映画を見ながら、そうだったなあ、そういう話なんだよねえ、と思うのだ。
映画で印象に残った人物は、次長(蛍雪次朗?)、販売局長(伊東康男?)、同僚?(でんでん?)。
?というのは、確実に、この人だといえないから。日本の俳優、よく知らないんだもん。(それでも日本人か! と言わないよーに。外国の俳優も、見ても分からない人、多いし。)
次長や販売局長の、いやらしさ、ネチネチした感じ。ほんと、嫌だね〜。つまり、おいしい役柄だ。
同僚?(でんでん?)は、日航機事故記事の全権(すべての権限を持った、ということでしょう)の悠木(堤真一)の味方で、いい人だった。
新聞社内に、共同通信のニュース速報が流れる、というのが、へえーおもしろいなあ、と思った。
カーク・ダグラスが新聞記者で…エース・イン・ザ・ホール(これは「最後の切り札」という意味らしい)…なんていう話を映画の中でしていたが、これはビリー・ワイルダー監督の映画「地獄の英雄」(1951年)。
私は何年か前にWOWOWで見たが、心に印象を残す映画だった。録画しておけばよかったなあ。
飛行機の墜落で亡くなった人たち。なぜ、こんな事故に遭わなければならないのか。乗客が墜落までの間に書いた遺書を読む場面があるが、泣かずにはいられなかった。
飛行機って、乗りたくないな…。(でも、ロサンゼルスのマリリンのお墓には行きたい。船で行く? 笑)〔2010・3・13(土)〕


クラウド アトラス☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・3・16(土)〕


暗くなるまでこの恋を☆☆☆★スクリーン・ビューティーズvol.2 カトリーヌ・ドヌーヴの3作品のうちの1本。新宿ピカデリーにて。
ずっと昔、たしか「月曜ロードショー」で見て、印象に残っていた映画。邦題も、おしゃれ。
今回、見直して、雪山のラストのあたりが記憶に残っていたんだなあと分かった。
カトリーヌ・ドヌーヴさんの美しさはもちろんのことながら、このふたりの行く末に思いを馳せたんだなあと。
トリュフォーがヒッチコックを意識してつくった作品らしいけど、それはまあ、どうでもよくて。
原作は、ウィリアム・アイリッシュの「暗闇へのワルツ」。
映画原題の「ミシシッピの人魚」というのは、ヒロインが船のミシシッピ号に乗ってやってくるからですね。
結婚相手を新聞で募集するという(外国では、そういうの、あるんだ!?)手段で、文通を経て出会った女性が、写真と違う。
でも、彼女の言い分を信じて結婚した男…。
結婚式では、指輪が彼女の指に合わない…。だんだんと、観客には彼女があやしげに思えてくる。
そして!
でも、好きな女には弱いものです、男ってやつはね。(苦笑)
どんどん深みにはまっていきますね、ジャン=ポールは。ベルモンドは。
ふたりの道行が、なかなかおもしろい話ではある。
カトリーヌのおっぱいが2回も見られたのが、予想外でした! テレビ放送のときはカットされてたんだろうな。〔2013・11・28(木)〕


暗くなるまで待って☆☆☆☆目が見えない女性から、麻薬を隠した人形のありかを聞き出そうとする3人組。   
原作がフレデリック・ノット。そうだ、彼には「ダイヤルMを廻せ!」という、同じように、特定の場所を舞台にしたサスペンスの傑作劇があるじゃないか! こういうの得意なんだなあ。
通算3回目の観賞だが、ひさしぶりなので、はじめて見たように新鮮。記憶力が悪いと、そういう、いいこともある。(苦笑)
こんなに手の込んだ芝居をしなくても、人形がどこにあるか聞き出す方法があるんじゃないかなとも考えるが…。
その人形だが、「アリス」で出てきたものに似ているなあと思った。もちろん本作のほうが先に作られているし、まさか本作の人形を「アリス」がマネしたわけでもないだろうが。
最近は、おじいちゃん役で頑張っているアラン・アーキンが、ちょっと恐ろしい悪役で異彩を放つ。(上画像は、リチャード・クレンナ。彼も好演。)
ダンナ役のエフレム・ジンバリスト・Jrは、テレビドラマなどで人気があったらしい人だけど、職場にいるという設定のため、危機に見舞われる奥さんのそばにいないから、まったく役に立ちません! 出番もほとんどなし。(苦笑)
でも、上の階に住む娘が、協力者に。この子の存在は効いている。孤立無援だと話の幅が広がらないし、個性のあるキャラクターが多いほうが楽しい。
悪者たちは、うまいこと、だましているつもりでも、盲目の人間は耳がよくて、音から意外なことが分かっちゃう。そのあたりも面白いですね。
監督は、初期の007映画で有名なテレンス・ヤング。
映画タイトルも傑作でしょう。〔2015・3・28(土)〕


海月姫☆☆☆★いいじゃない。   
期待していなくて今まで見ていなかったけれど、おもしろかった。楽しかった。
菅田将暉はテレビドラマの「死神くん」で去年見て、いいと思った。なんて名前を読むのか知らないが。今回の女装もいい。美女っぽくも見えてしまうぞ!
アフロで顔が見えないのが池脇千鶴さんだとは! もったいないというか、ぜいたくな配役。
あとから原作(読んだことない)のキャラクターと比べてみても、みんな、似た感じになっているので感心した。
下記の出演者に挙げていないけど、篠原ともえ、馬場園梓、長谷川博己、速水もこみち、似合ってます。
片瀬那奈さんの色気は、毎度たまらん。毎度といっても、そんなに出会ったことはないがな! 画像がないのが惜しい。
イケてないといっても、アフロをやめればすむんじゃないかとか、能年ちゃんはメガネとったらイメージ変わるし、ちょっとしたことで変身できそうなんだよね。
エンドロールの映像でも、みんな変わってたし。
自分の居場所は大切で、それがあってこそ、だんだん進化(チャレンジ)もしていけるのだろうね。〔2015・11・3(火)〕


クラッシュ☆☆★交通事故で欲情する? アドレナリンがドバーッと出たりして、セックスに似た快感が得られるのかな? マジですか?
事故→怪我→快感?から派生して、傷フェチ&車フェチのセックスへ。
しかし、結局は死が終点なのか? 死んだら、元も子もないけどな。
デボラ・アンガー、ロザンナ・アークエットはエロくてよろしい。ホリー・ハンターは出番も少ないし、ソンな役じゃん。
これは原作があるから、クローネンバーグ監督の純粋な思考ではないわけかな。〔2003・10・19(日)〕


クラッシュ(2004年)☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・2・26(日)〕


暗闇でドッキリ☆☆☆ピンク・パンサーは出てこないが、クルーゾー警部シリーズの続編。使用人のケイトー(この映画の字幕ではカトーになっていた)と上司のドレフュスが初登場。
クルーゾーもののギャグって、ドリフターズのギャグに似てる気がする。〔2003・2・1(土)〕


グランド・イリュージョン☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・11・2(土)〕


グランド・イリュージョン 見破られたトリック☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・9・6(火)〕


グランド・ブダペスト・ホテル☆☆★どうも好きじゃない雰囲気。
気乗りしないまま見てみたが。
くすくす笑える、間の取り方とか、きれいな美術とか、まっとうな正義感とか、あるんだけど。
わざとらしさというのか、こういうのを作る頭の良さみたいなものを見せられているふうなのが、気にくわないというか。
アカデミー作曲賞をとったアレクサンドル・デスプラのエンドロールの曲は楽しく、アニメーションの踊る人形が笑える。〔2015・3・21(土)〕


グラン・トリノ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・4・26(日)〕


グリース☆☆☆☆「ザナドゥ」を観たなら、やはりオリビア・ニュートン=ジョン主演のミュージカル「グリース」も観なきゃおさまらないというもの。
オリビアとカップルを組むのは「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977年)で人気が出たジョン・トラボルタ。
トラボルタは、ブロードウェイでも「グリース」を演じていた。ただし、そのときは主役ではなかった。
映画化に際して主役の座を得た彼は、相手役に、すでに歌手として人気もキャリアもあったオリビアにラブコールを送る。
1950年代のアメリカの高校を舞台にした、楽しさ爆発の青春ミュージカル!
オープニングのアニメの中で、マリリンのスカートふわりの写真が一瞬、映る。他にも、50年代という時代を象徴するモノがいくつか。
プレイボーイ誌の表紙も映るが、そこにもマリリンらしき女性。左手を上げてポーズをとっているけど、これ、マリリンでしたっけ? 知ってる方? 手を上げて!
DVD特典では、出演者が撮影当時を語っていて、それによると、皆、撮影中は楽しくて、しかたがなかったようだ。
その雰囲気が、出来あがった映画にも存分に出ている。
能天気に楽しい学園ミュージカルを観たいな、と思ったら、これを観てください。
YouTubeで見られるミュージカルシーンのいくつかを紹介。
“Hopelessly Devoted to You”は、オリビアが歌う切ないラブソング。私は、彼女の曲の中で、これがいちばん好きかも。聴いてると、涙が出ます。
“Summer Nights”は、オリビアとトラボルタが、それぞれ別の場所で歌うデュエット。前奏が始まると、もうそれだけで楽しくなっちゃいますね。
“Your the One that I Want”は、エンディング近くに歌われる。お嬢様だったオリビアが、トラボルタにならってツッパリ姉ちゃんの格好になって、トラボルタをノックアウト!〔2007・7・28(土)〕


クリーピー 偽りの隣人☆☆★拳銃をもったら、あいつを撃っちゃえばいいんじゃない?
忘却エンドロールさまの第6回 夏のきもだめし企画参加作品とさせていただきます。
それほどホラーでもないが、香川照之(の顔)がホラーとはいえる(笑)。もはや、サイコパスにしか見えない。
一家行方不明事件と、奇妙な隣人の、2本立てで話が進む。
終盤、どうして、みなさん、あやしげなところに、こうも無防備に、次々と、ひとりで入っていくのかね、と笑ってしまうように不思議。(初回は、まあ成功といえるが。)
光に誘われる蛾のように、危険に惹かれるのでしょうか。しょうがないものなんでしょうか。自分は大丈夫だと考えてしまうんでしょうか。感覚麻痺なんでしょうか。
娘だって、妻だって、拳銃を渡されて、なんで、ああなるか。
首をひねってしまう。(といっても、ひねり殺すとかじゃなくて。あ、わかってますか?)
女こどもだから、と言いたい? 人間は弱いものなんだよ、とでも言いたい?
コントロールされている側の行動原理が不明瞭。
描いていないけど推測してくださいっていう部分があるのだろうが、だいぶ無理があると思うんだけどねー。
仲良くすんなってのに、おかずの残りを持って、お隣に行ったりしないでよ。
そうは言われても、お付き合いを考えたんだね。でも、余ったから持ってきた、なんて言うのはダメでしょ。たくさん作ったので、とかなんとか言いましょう。
…と、いろいろ思ったけど、常識的な正義感のとおりにならないところが、こわくて、いやな部分なんだろうな。
娘ちゃんを藤野涼子さんが演じていたので、おっ!と思った。最近は朝ドラでも逢ったし、活躍を願っていますよ。〔2017・8・24(木)〕


グリーン・デスティニー☆☆☆☆DVDの日本語音声で観る。お転婆娘チャン・ツィイーがいいです。思うままわがままに生きる彼女とは対照的に、ミシェル・ヨーのほうは、忍ぶ恋。2人の生き方の対比。
ワイヤー使用の、宙を飛ぶアクションも面白いし、カンフー対決シーンもかっこいい。〔2004・3・21(日)〕


グリーン・ホーネット☆☆☆うーん、ばかばかしいお笑い映画。
正義のためにどう行動を起こすのかを、秘書に聞いてるくらいですからっ。
けっきょく自分たちで建物を破壊しまくっているあたりが、気になった。
カトーが何でも作っちゃうし、戦っても呆れるほど強いのは、ありえない天才っぷり。
全編、能天気たっぷりに作ったよね〜。
クリストフ・ヴァルツの悪役ギャングっぷりは素晴らしい。似合ってる! おバカが入っても似合ってる。
「ラブ・アゲイン」で注目した、アナリー・ティプトンさんが出ていたらしいが、どこにいらっしゃいました?
ジェームズ・フランコも気づかなかったな〜。「ターミネーター2」で売り出した(といっても、ずいぶん過去の話)エドワード・ファーロングも。
次回のラジー賞に資格があるなら、有力候補じゃないでしょうか。〔2012・2・4(土)〕


グリーン・ランタン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・9・11(日)〕


クリクリのいた夏☆☆☆のどかな自然のなかの生活が淡々と描かれる。
原題は、沼地の子供たち、ということか。題名から、クリクリが主人公なのかと思ってたら、彼女の目を通して語る、その父や友人の暮らしぶりを描いた映画だった。
沼地の自然のなかに住み、エスカルゴを取りに行ったり歌を歌ったり、いろんなことをして稼ぐ生活。カエル釣りは面白かった。いいなあ、自然に囲まれた生活。
でも、住んでいるほうにしたら、こんな貧乏くさい生活はイヤだ、と思うのかもしれない。人間の欲は果てしないが、何が幸せかは、考え方しだいなのかも。〔2001・7・22(日)〕


グリフィン家のウエディングノート☆☆★いろんな女優さんと会えたことで満足しとけばいい。
まずは、なんたって私の彼女アマンダ(・セイフライド)です。
主役の一家のうちの男の子と結婚するという役柄で、彼の実母(コロンビア人)に対して、がんばって覚えたのであろうスペイン語?で結婚の誓いを立てるという、いい子です!!
デ・ニーロの彼女で、スーザン・サランドンさん。あいかわらずグラマーですね。
彫りが深い顔立ちで、まだまだ健在!
夫との仲に悩む長女で、キャサリン・ハイグルさん。はじめっからフラフラしたり吐いたりで、なんなんだろう?と思いましたよ。
エンドロールで、ダイアン・キートンさんやスーザンさんより先に名前が出たので、あいや、これ、すごい人気というか売れっ子なんだなあと再確認。テレビドラマ発の人気でしたっけ?
いちばん色っぽかったのは、コロンビア娘のアナ・アヨラさん。
ヌードあり(放送時は、ぼかされてたぞ!)の、恋に積極的な女性を演じて悩殺。
でも、コロンビア人がみんな色気(エロ気)ムンムンと決めつけている脚本だと思われませんかね?
先日亡くなったロビン・ウィリアムズが、神父役でニコニコして出てきてたのは感慨があったけど。
お話としては…どうってことないです。〔2014・12・20(土)〕


クリムゾン・キモノ☆☆☆日系2世の役を演じたジェームズ繁田、立派な主役じゃないか!
白人男性をさしおいて、白人女性と相思相愛になる日系人、という映画なので驚いた。
人種問題にも触れた、劇場未公開フィルム・ノワール。
監督のサミュエル・フラーは、「東京暗黒街・竹の家」もあるし、日本的なものは、わりと得意だったのかも?
ピアノで「赤とんぼ」が弾かれたり、ロサンゼルスの日本人街リトル・トーキョーの祭りがあったり。
日系2世のことをアメリカ人が「ニセイ」と言っているのも、びっくりです。
お寺の提灯に「高野山米国別院」と書いてあるので、調べてみたら、本当に実在しているんですね!
ジェームズ繁田とグレン・コーベットが、日系人と白人でコンビを組む刑事の役で、戦友であり、対等な相棒、バディとして描かれているのが、うれしい。
1959年の映画だから、戦後14年は経っているわけだけど、日系人が、こんなに普通にいられるのだなあと思ったものだ。(ただ、あとで、ぎくしゃくするのだが。)
ジェームズ繁田は、日系移民の子でハワイ生まれ、歌手になる。朝鮮戦争に従軍。来日して5年ほどステージに立ったこともあるらしい。〔2016・7・8(金)〕


クリムゾン・ピーク☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・1・10(日)〕


グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・10・19(日)〕


クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」☆☆☆劇場用長編第1作。
しんちゃんと母親みさえのやりとりが面白い。ドタバタの追いかけっこも仲の良さが出ていていいね〜。
しんちゃん一家は埼玉県人なんだよね。北春日部在住の。同じ県民として、誇りに思うぞ。
地球侵略を狙うハイレグ魔王、いや、ハイグレ魔王だね。(「そうともいう」)
…に立ち向かえるのは、アクション仮面だけ。
頼りになりそうに見えないしんのすけ(「それほどでも」)(「ほめてないっ!」)はアクション仮面を助けて活躍することができるのか。
はらまきレディズを救うしんちゃんには感動。…ていうか、女好きなだけか?〔2004・10・16(土)〕


クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦☆☆☆☆「子ども向けアニメ」という名前の枠を、はるかに越えている、大人が鑑賞に堪えられる作品。一応大人の私が今まで観てきた「しんちゃん映画」は、どれも面白いが、今回は、かなりマジな、「純愛時代劇」だ。
戦国時代にタイムスリップした野原一家。
侍である又兵衛と、殿様の娘・廉の、身分が違うための、かなわぬ恋。
しんのすけと又兵衛のコンビも面白い。又兵衛さんの声は、「ちびまる子ちゃん」のおとうさんだ!
平地の合戦や城攻めの攻防戦での、「石つぶて」や長槍の使い方をはじめとする戦い方は、こんなふうにするのか!とはじめて見た驚きがあった。
きっと、考証をしっかりしてあるだろうから、正しいと思うのだが、しんちゃんアニメで、こんなにしっかりと「いくさ」を描くとは恐れ入った!
ラストには驚いた。観客に子どもを想定しているならば、これは非常にきびしい結末のような気もするが、きっと子どもなりに考えて受け取るはず。
この結末に、涙腺の弱い私が、泣かずにいられますか? こりゃないでしょ〜。ぼろぼろ泣き。
小林愛さんの声、凛とした姫様で素敵でございました。又兵衛でなくても惚れるですよ。
しんちゃんのかっこいいセリフ。
お前のせいでこんなこと(いくさ)になったのに逃げるのか!(正確なセリフではないです。)
世界中の、戦争をしかけておいて、のうのうとしている、陰の張本人がいたら、聞かせてあげたいですね!
しんちゃんのギャグ方面では、たとえば、お尻の割れ目で棒をつかんで引き寄せる、という荒技を披露している。尻の筋肉、うらやましい…(か?)
そうそう、しんちゃんの友達に、ボーちゃんっているんだよね〜! 親しみのわくキャラだ。〔2005・4・3(日)〕


クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲☆☆☆いきなり1970年の大阪万博にいる、しんちゃんとみさえ。タイムスリップかと思ったら。
春日部にできた「20世紀博」で、懐かしい時代を楽しむ大人たち。
しかし、そこには、主催者のある計画が隠されていた…。
♪いつだって どこにいたって…♪(「愛と風のように」byバズ)、♪花びらの白い色は恋人の色…♪(「白い色は恋人の色」byベッツィ&クリス)など、ノスタルジーを呼ぶ選曲も凝っている。
ジャイアント馬場とザ・デストロイヤーの戦い、「あっと驚くタメゴロー」、なんてのは確かに懐かしい。
でも、ノスタルジーに泣く私ではなかったのだ。
しんちゃんシリーズの中で、とても評判がいい作品だが、私には、そうでもなかった。
サトーココノカドー(イトーヨーカ堂のパロディだね!)に隠れてから脱出、幼稚園バスとスバル360軍団のカーチェイスのあたりは面白かった。
幼稚園児が交代で運転するなんて、サイコーです。それぞれのキャラクターが出ていて、可笑しい。
敵キャラ(?)カップルのアンニュイさが、これまでのクレしんシリーズとは変わったムードを醸し出す。
ひろしの人生回想シーンには、グッと来ますね〜。
いましも懐かしの過去に戻ろうかとする状況で、しんのすけの名セリフ。「…おら、大人になりたいから…」
感動的な…と思ったら、そのあとに続くセリフは、しんちゃんらしくて笑ってしまったのだが。
さあ、未来を向いて、GO! だねっ!〔2005・5・14(土)〕


クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡☆☆☆今作から、ひまわりちゃんが登場だ! それに、またオカマだよ! ついでにホステスに、作者まで出てきた! 作者、アテレコうまいじゃないか!
魔人を甦らせるタマタマの争奪戦。話は簡単、舞台は春日部から青森、東京へ。
ひまわりが大事にされるので、しんのすけは、ちょっと不満。だけど、可愛い妹は、体を張って助けるお兄ちゃんなのだ。
しんのすけ、スキヤキではない、スキありだ!「いやー、それほどでも…」「ほめてないっ!」
この作品の名言。「悪いことより、いいことしたほうが気持ちいいや」
ひまわりが加わったことで、しんちゃんの役割も、多少兄らしく変化。
WOWOW今回の「クレしん」放送はとりあえず、この第5作まで。あとは、いつ観ることができるやら。〔2004・10・31(日)〕


クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望☆☆★劇場用映画第3弾。
30世紀から来たタイムパトロールが、日本の戦国時代からの攻撃を受け、のはら家の庭に墜落。のはら一家は戦国時代にタイムトリップ。雲黒斎(悪いやつ)に挑む、ふぶき丸と行動をともにする。
今度はSFと時代劇で目先を変えている。でも、キャラの印象度が、いまいちかな。
殺陣の後で、ちゃんと刃こぼれしているあたりは、リアルで、すごいぞ。
今回の名セリフは、「…時は勝手に流れていきます。今やるべきことをやればいいのです」〔2004・10・23(土)〕


クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦☆☆☆SML(せいぎのみかたLOVE)のエージェント“お色気”は、悪の組織「ブタのヒヅメ」の秘密兵器を奪う。だが、しんちゃんたち幼稚園児を巻き添えにして、敵に捕われてしまう。
みさえとひろしは、エージェント“筋肉”とともに息子救出に向かう。
幼稚園児5人組、別名、春日部防衛隊。いいですねー。キャラ立ちしてます。どことも知れぬ場所に取り残されたときに発するボーちゃんの一言、元気が出るね。
オカマキャラも、またまた登場。好きだねえ〜。「サザエさん」のマスオさんの声(増岡弘)だった。
ついでに、マンガ家・臼井儀人も懲りずに登場!
and “お色気”おねえさん、アクションかっこいいです。
「マトリックス」も真っ青な(?)電脳世界へダイブする、しんちゃん。
ぶりぶりざえもんの昔話、いいですねー。人としての基本、人間愛っすよ。
自分の会社が起こした事故にも、関係ないとばかりに宴会やってる方々に聞かせてあげよう。
IZAMがアニメで出演、彼がボーカルのSHAZNAもエンディング歌ってました。
名前しか知らないけど。〔2005・5・8(日)〕


クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝☆☆☆劇場用映画第2弾。
オープニングソングのときに、ねんどアニメが使われていて面白い。
しょっぱなに出てくる誘拐犯がオカマで、第1弾に続き「またかよォ!」となるが、オカマキャラってのは、おかしな人といえるから、子どもは好きかもしんないねぇ。
ブリブリ王国の王子、スンノケシ(字の並びを替えるとシンノスケだ)とウリふたつのしんのすけが悪者一味に狙われる。その理由は…。
みさえとひろし(しんちゃんの両親)が歌う場面は、いきなりミュージカル風で楽しい展開。やってくれますね。
王国の親衛隊の美女ルル・ル・ルルが素敵だ! 可愛くて強くて。
しんちゃんが「小宮の悦ちゃんのサインが欲しい」ということで、小宮悦子さんが登場。声も本人。テレ朝が映画のスポンサーで、公開当時、彼女はニュースステーションのキャスターだったからね。
「オカマは欲張りなのよ」「女以上にね」という名セリフ(?)もある。
クライマックスは、まるでインディ・ジョーンズみたいな、お宝探しアドベンチャーアクションである。(おおげさ。)〔2004・10・18(月)〕


クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険☆☆☆
群馬にできたテーマパーク、ヘンダーランド。しんのすけは、そこで人形の女の子トッペマと会う。ヘンダーランドはオカマ魔女(またまたオカマ!)のマカオとジョマの根城で、魔女の手下もいるのだと知る。
戦うのを迷うしんちゃんを描くところは、なんか大人だぞ。
雪だるまのス・ノーマンが醸し出す、得体の知れない不気味さは、こども向けにしては、ちょっと怖い。
両親を助けるために、ひとりで敵地へ乗り込むしんのすけの姿は、かっこいい。
魔法のトランプ、スゲーナ・スゴイデスを駆使(?)してしんちゃんが呼び出すのが、いつも同じテレビヒーロー(?)3人なのも、幼稚園児の発想の限界(笑)を示して鋭い(気がする)。
ラストのおっかけっこのスピード感も楽しい。
今回は、アニメで雛形あきこさんが(何度も)登場。ラストクレジットで歌も歌っているぞ。
アニメーションには、「キル・ビルVol.1」で世界に名を馳せたプロダクションIGも参加。〔2004・10・24(日)〕


黒い十人の女☆☆☆★面白い。市川崑監督の1961年作品。同じ市川監督で、最近、テレビドラマにもなった。それは小泉今日子さんが出たので見たが、やっぱり、このオリジナルのほうがよかった。
脚本は、和田夏十(なつと)。監督の奥さんだ。
妻の他に9人の愛人を持つ男。うらやましい限りだが、実際は大変だろうな。それはともかく、女たちは、たいしたことない男よ、と言いながら、男が誰かといちゃつくのを見ると我慢できない。だったら皆で男を殺しちゃえ、となる。
もしかしたら初めて見たかもしれない山本富士子さんもいいし、岸恵子さんのモダンな(死語か?)美しさ、中村玉緒さんの小娘的可愛さ(最近の玉緒さんしか知らないから目をみはってしまうぞ)、同じく若い頃の岸田今日子さん、女優としてはあまり見たことがなかった宮城まり子さんなどが見られるのが嬉しい。
やさしいだけの色男の、船越英二は、軽ーく生きてる感じの、ぴったりの役。「マンハッタンラブストーリー」の船越英一郎は、彼の息子だが、女に弱そうな役どころは似てたりして。
ハナ肇とクレージーキャッツがゲスト出演していた!
ラストの事故車のショットは、何かありそう。
現代でも通じるお話。たとえば、ハリウッドでリメイクしてみても、じゅうぶんに面白いと思う。〔2003・12・6(土)〕


クロエ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・5・29(日)〕


クローサー☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・5・21(土)〕


クローバーフィールド/HAKAISHA☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・4・5(土)〕

☆☆☆先日「10 クローバーフィールド・レーン」を見たので、同時並行的に起きていたらしい事件を描いた本作も見直してみた。
こちらは、怪獣&エイリアン(怪獣の幼生?)の襲撃。
手持ちカメラで終始する。
圧倒的な力に、どうしようもなく、ほとんど逃げ惑うだけの無力感。その場に居合わせたくはない恐ろしさはある。というより、こんなことがあったら、たまらない。
今回の再見では、彼女救出は、わりと簡単に済んだんだなと、多少の意外感があった。わかって見ていると、そんなもんなのか。〔2017・6・29(木)〕


黒水仙☆☆☆★尼僧たちが俗世間と触れ合ったら、どうなるか。
そんな話に思えた。後半はサスペンス!?
映画を見始めた中学生ころに一度見ている映画だが、鳴らす鐘が崖際にあって危ないなあということくらいしか、ほとんど記憶はなかった。
デボラ・カーさんの尼僧姿。顔の輪郭以外は衣服につつまれているので、登場してきても、彼女なのかどうか、よく分からず…。
尼僧以前の娘姿は、回想でちょっとだけ出てくる。やっぱし、きれい。
修道女たちは、ヒマラヤ山脈近くの村の教会に派遣されるのだが、現地の娘の役でジーン・シモンズさんが! まさか彼女が白人役じゃないとは。言われなきゃ分からなかったが、肌は黒めに塗ったりしたのだろうか。まだ有名ではなかったかもしれないから、こういう役もあったんだねえというところか。
尼僧たちが村での修道院生活を過ごすうちに、普通の暮らしに戻りたくなったり、恋心を抱いたり。
もともと気持ちが不安定気味だったシスター役のキャスリーン・バイロンさんは、自分が好きになった男がデボラ・カーさんと、しょっちゅう話をしていたりするので、嫉妬してしまう。
陰影の効果もあって、表情が怖い! このへんから、サスペンスっぽくなってくる。
狂気が入ってきて、尼さんなんか辞める! と彼のもとへ走る。
彼は彼女を突き放す。出て行くように言い、彼女にコートを着せかけてあげるとき…。
彼女は、自分の首のあたりにきた彼の手に、思わずキスをするのだ。
このシーンはすごい。この映画でいちばん好きな一瞬だ。
ハッとしたし、彼女の思いの強さを知らされた。
彼はすぐに手を引き、彼女はニンマリと笑い(この意味は!?)、去っていく。
後半は、デボラ・カーさんがキャスリーン・バイロンさんの役柄に食われていた印象。
アカデミー賞撮影賞・美術賞、ゴールデングローブ賞撮影賞などを受けている。
撮影は、ジャック・カーディフ。マリリン・モンローさんの「王子と踊子」も彼の撮影だ。〔2013・4・7(日)〕


クロニクル☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・10・8(火)〕


刑事☆☆☆★カルロ・ルスティケリの名曲と、クラウディア・カルディナーレが夫の後を追うラストシーンの姿が、鮮明に心に残る一作。
オープニングから、アリダ・ケッリ(作曲者ルスティケリの娘さん)の歌う“Sinno Me Moro”(死ぬほど愛して)が流れる。
その曲の前に少しだけ入るオーケストラのメロディも非常に素晴らしい。
Sinno Me Moroが「死ぬほど愛して」という意味なのかどうか、ウェブにある無料翻訳ページでは調べられなかった。方言か? どなたか教えてくださいな。
ついでに書くと、原題は「呪われた苦境」と訳が出てきた。「刑事」じゃないんですね。
この主題歌は日本でも大ヒットしたそう。
♪アモーレ、アモーレ、アモーレ、アモレミーオ♪という出だしで始まる名曲、聞いてみれば知っているという人も多いだろう。
ヨーロッパ映画音楽の名曲特集アルバムを作るなら、この曲が入ってくる可能性は大。
YouTubeでいくつか見られるが、たとえば、ここ。
作者が構成していて、映画そのものではないが、雰囲気は充分に届くと思う。
新作映画を観るのもいいけれど、こうした過去の名作と言われるものも、映画ファンなら、たまにはチェックしてみましょうよ。
ジェルミ、カルディナーレのほかにも、エレオノラ・ロッシ・ドラゴ、ニーノ・カステルヌオーヴォなどという名前が懐かしい。
ところで、作曲家カルロ・ルスティケリには、「ブーべの恋人」(1963年)という名作もある。奇しくも、どちらにもクラウディア・カルディナーレが出演している。
ルスティケリの哀愁感いっぱいの「泣き」節ともいえそうなメロディが、日本人には合う。
映画の内容はというと、ピエトロ・ジェルミを中心にした刑事たちが、強盗や殺人事件を捜査するのを、ていねいに描いていて、味があるが地味めでもある。
クラウディア・カルディナーレの出番も、じつは多くはない。
それなのに、音楽と彼女(の演じたラストシーン)が印象に残り、映画ファンに語りつがれるのは、それだけ、その2つのインパクトが大きいからなのだ。
情感あふれる場面と音楽が融合して、いつまでも記憶に残る名場面が生まれたのだ。
歌詞を検索して調べてみたので、以下に挙げておく。監督・主演のピエトロ・ジェルミが作詞にも参加しているという。
愛しい人よ、あなたの腕の中で、すべての苦しみを忘れられる。
死ぬほど一緒にいたいの。
…泣かないで、愛しい人よ。
黙って、この胸にもたれて苦しみを打ち明けて。
…私を、ひとり残して、去っていったあなた。
私の中に感じているあなたの子ども、それが、私のなぐさめ…。〔2009・7・26(日)〕


K-19☆☆☆ソ連の潜水艦が放射能漏れ事故を起こす。1961年に、実際にこんなことがあったなんて。
ハリソン・フォードの艦長とリーアム・ニーソンの副艦長。…あれ、考えてみると女性が出てきてない…出航前に、原子炉担当の若者の彼女がちらっと出ただけか。
放射能漏れを、あんなふうに修理するなんて、恐ろしすぎ。
こんな危険な原子力潜水艦なんか作るな、って感じだね。いまは、もっと安全になっている…のだろうね(と思いたい)。
原子炉担当役を演じたピーター・サースガードは、いま「シャタード・グラス」(原題)で助演男優賞をいくつか獲得中で、注目中。〔2004・1・12(月)〕


毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・5・26(土)〕


劇場版とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険☆☆★テーマ曲を紅白歌合戦で聴いて、映画で聴いて、覚えてしまった…。〔2002・1・6(日)〕


劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・5・9(日)〕


夏至☆☆★ベトナム映画。3姉妹のそれぞれの生活を描く。眠くなりながら観たせいか、人間関係がよくつかめず。
ラストクレジットの歌には、胸がジーンとしてきた。〔2003・2・2(日)〕


月下の恋☆☆☆幽霊話というより、脱ぎっぷりのよいケイトを見るほうがメインになりそうな?
監督がルイス・ギルバートと知って、彼は007映画をよく作っていたけど、1995年当時も現役だったのか!と少し驚いた。
しかも、ホラー系映画を手掛ける?
1920年代のイングランドが舞台。お屋敷に幽霊調査にやってきたのはエイダン・クイン。
きょうだい3人が住んでいて、女性はひとりで、ケイト・ベッキンセイルさんだ。まだ映画には、それほど出ていない頃で、21〜22歳、みずみずしい!
クインの前で、さっそくヌードになって湖で泳ぐ。男きょうだいも、ひとり、ついでに脱いで素っ裸で泳ぐ。(ケイトだけでいいので、じゃま。)
そのあとも、ヌードで絵のモデルになったり、果てはクインとベッドイン!
いったい、ホラーなのか何なのか、一瞬わすれてしまうが、お化け話です。お手伝いさんが幽霊のことを知っているし、クインも怪奇現象に遭遇しだす。
最後に見せる幽霊の技が、なぜ、そんなことをする?と笑っていいのか呆気に取られていいのか…。
全体的に、ゆるい雰囲気の幽霊譚で、ケイトの裸がいちばん印象に残るという、不思議な一編。〔2016・8・28(日)〕


結婚協奏曲☆☆☆マリリン脇役時代の劇場未公開作・新発売DVDレビュー第2弾!
その名は「結婚協奏曲」。「結婚しましょう」というタイトルの映画にもマリリンは出演していて、少し、ややこしい。
原題は“We're not Married!”で、「私たち、結婚してません!」という意味。
主演はジンジャー・ロジャースだと思って見始めて、確かに彼女とフレッド・アレンのカップルの話から始まるのだが、この2人の話が終わると、別のカップルの話に移ってしまう。
つまり、これ、オムニバス形式のように、いくつかの話を順番に語る形の映画だったのだ。なるほど、「協奏曲」というタイトルはイメージ的に合っているかも。
監督のエドマンド・グールディングは、有名な映画「グランド・ホテル」(1932年)の監督だ。ある共通した状況があって、さまざまな人々のドラマを見せる、というところがグランド・ホテル形式と似ているならば、この映画、グールディング監督の得意分野だったりして!?
判事の勘違いによって、数組のカップルの結婚式が無効になってしまい、そのカップルそれぞれのドラマを見せる。
マリリンは2組目のカップルで登場。男のほうはデビッド・ウェイン。彼とマリリンは、後に「百万長者と結婚する方法」(1953年)でも共演する。
マリリンは「ミセス・ミシシッピ」に選ばれる役。さすがは美女!
結婚式を扱った判事が、回想で彼女のことを「キュートな、はにかみ屋さんじゃったのう」「あのコは可愛かったのう、すぐに頬を赤らめて」と評する。やっぱり、可愛いんだよね! そうそう!
マリリンが「ミセス・ミシシッピ」のために忙しくしていて、ダンナが家事、育児に、てんてこまい。
赤ちゃんがいるのだ! マリリンが子持ち、という役は、他にあっただろうか!?
そんなところに、「この結婚は無効です」という手紙が来る。となると、マリリンの「ミセス・ミシシッピ」は資格がなくなる。さあ、どうなる?
その他の話でも「結婚無効」によって、一発大逆転があったり、しみじみさせたり、いい話だねえ、と思わせたり。
先にあげたデビッド・ウェインのほかにも、本作以外でマリリンと一緒の映画に出ている俳優が多い。
ジンジャー・ロジャースは「モンキー・ビジネス」(1952年)、フレッド・アレンは「人生模様」(1952年)、ポール・ダグラスは「熱い夜の疼き」(1952年)、ルイス・カルハーンは「アスファルト・ジャングル」(1950年)、ミッツィ・ゲイナーは「ショウほど素敵な商売はない」(1954年)。
マリリン・ファンなら、そのあたりを見るのも楽しい。
第5話の主人公の兵隊仲間で、若きリー・マーヴィンが出ているのも注目。役名はピンキー。(年配の方なら「ピンキーとキラーズ」を思い出す?)
この映画、もしもマリリンだけを見たいなら、2組目のカップルのお話の部分10分程度と、最後のほうに一瞬出てくる場面の2つをチェックすればOK!〔2006・5・13(土)〕

☆☆☆マリリンの誕生日6月1日には、マリリンの映画を見ようということで。
ひさしぶりに、脇役時代の1本を。
見たあとに、前回の記事を読んでみたら、まー、ちゃんと書いてあること!
今回見て、このことは書いておきたいな、というところは、すでに前回書いてあって、びっくりです。
マリリンだし、1回目の感想だし、まじめに書いてあって当然かもしれないが、昔のほうが、全体的に、まじめに書いていた気がする。
マリリンの役は、ミセス・コンテストに出ていたけれど、結婚が無効と知って、嘆くどころか、じゃあ、ミスコンに出られるじゃないの!というね。
コンテストに出る役なんだから、マリリン自身が美女って認定されているということですよね!〔2015・6・1(月)〕


月世界旅行[カラー版]」☆☆☆1902年、ジョルジュ・メリエスが監督した有名な映画。
「ヒューゴの不思議な発明」で、メリエスのことが取り上げられていたが、本作は彼の代表的な作品で、15分〜16分ほどの長さ。
1890年代、エジソンが映写機を世に出してから、リュミエール兄弟、メリエスらが映画を発展させていったのである。
お話は、たわいないが、とにかく「動く絵」の仕掛けを楽しんで作っているのが、うかがえる。
なんか、会議してます? どうやら月へ行こうという話ですか。
砲弾ロケットを大砲で撃つのかよ!(笑) 女性陣が華を添えてる。なぜかショートパンツ。 
白黒版(?)で有名な月に砲弾のシーン。こりゃ、痛いよ。
なんと、月に住んでいる者たちが! ドタバタの末に捕まる地球人。
脱出成功、地球で大団円。またショートパンツ。〔2013・3・10(日)〕


決断の3時10分☆☆☆★8月8日公開の映画「3時10分、決断のとき」のオリジナル版。
牧場主ダン・エヴァンス(ヴァン・へフリン)が、礼金目当てで、強盗団のボス、ベン・ウェイド(グレン・フォード)を護送することになった。
乗る予定の汽車は3時10分に来る。長い待ち時間がある。
礼金よりも、もっと金を払ってやるから俺を逃がせ、というボスの誘惑や、ボスを取り返そうとする強盗団の襲撃に備えながら、牧場主は強盗団のボスを無事に汽車に乗せることができるのか。
…というのがメインストーリー。
さすがに、リメイクしようというだけあって、内容は面白いほうだと思う。
フランキー・レイン(「ローハイド」「OK牧場の決斗」など)が歌うオープニング。西部劇の香り。
リメイクされた「3時10分、決断のとき」(出演:ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベイル、グレッチェン・モル、原作:エルモア・レナード)は、スティーヴン・キングが2007年の映画第7位に選んだ作品。はたして、リメイクでは、どんな脚本の変化があるのか。〔2009・7・18(土)〕


ケリー・ザ・ギャング☆☆☆ナオミ・ワッツ嬢が出ているということで、映画製作中から知っていた作品。しかし、ついに劇場では公開されなかった。
ナオミさんは、ほんの少ししか出てこなかった(ヒース・レジャーとのロマンスなのだが、単なる添え物のような印象が…)とはいえ、ヒース・レジャーが主演、それにオーランド・ブルームとジェフリー・ラッシュまで出ているというのに。
アウトローになってしまった男たちの悲しい運命という話が、暗かったせいだろうか。
映画を見ているだけでは、なぜ警官たちが主人公のネッド・ケリーを憎むのかが、よく分からない。
調べてみると、19世紀のオーストラリアはイギリスの植民地であり、流刑地としての役割もあったのだ。これは欧米では、説明しなくても常識なのかなあ?
ネッドの父親はアイルランドから送られてきた犯罪者だったのだ。
だが、犯罪者の子供までも、初めから、そういう差別の目で見られていたら、たまったものじゃない。
警官(イギリスはビクトリア女王の時代だから、ネッドたちは「ビクトリアの警官」と言っている)たちの執拗な嫌がらせに対して、とうとうネッドたちは3人の警官を撃ち殺してしまう。
警官たちの、権力をふりかざした横暴さは誰が見てもひどいものだと思えるだろうから、ネッドたちに同情がわくのは当然。
でも、警官を殺したと知ったネッドの母親が、これであの子は殺される、と嘆いたとおりに、運命は進んでいくことになる。
権力者の横暴には耐えるしかない、というのは、あまりに理不尽だが、そうせざるを得ないのは、歴史が繰り返して見せつけていることだ。
反旗を翻すネッドたちは、隠れ家に潜みながら、銀行を襲ったりする「ケリー・ギャング」となる。
この「ケリー・ギャング」はオーストラリアでは有名なのだそうだ。
最後には一般人とともに、大勢の警官に包囲されてしまうが、ケリー・ギャングの4人が鉄の甲冑を着て、警官たちの前に堂々と進み出るところが印象的。防弾チョッキの元祖か?
この場面でも、一般人を巻き添えにする警官のひどさに怒りを覚える。どこに敵が潜んでいるのか区別が難しいのかもしれないが、なんとも、やりきれない思いがしてしまうのだ。
悲劇の根本は、人間がもつ、不当な差別の意識にある。
ヒース・レジャーは「チョコレート」で、ちらりと見たことはあるが、主演の映画を観たのは初めて。主役を張る器として、なかなかのものだと思う。
「ブロークバック・マウンテン」では、どんな演技をしているのか、ちょっと見てみたくなった。〔2006・3・11(土)〕


小悪魔はなぜモテる?!☆☆☆私の彼女エマ・ストーンちゃんの劇場未公開作品だ!
オリーヴ(エマ・ストーン)は17歳の高校生! めだたない彼女が友人のリー(アリー・ミシャルカ)との会話で、初体験ヤッタ!とウソをついてしまったことが、事の始まり。
おカタい生徒会長マリアンヌ(アマンダ・バインズ)にウワサを広められ…。
開き直った&注目を浴びるチャンスと思ったオリーヴが、派手な衣装に、赤いAの文字を縫いつけて、闊歩(かっぽ)する。
赤い文字Aは、彼女が授業で習っているナサニエル・ホーソーンの文学「緋文字」のヒロインが付けている、不貞の罪をあらわす印だ。adultery(不貞、不義、姦通)の頭文字。
このあと、オリーヴはあることで人助けの優しい心を発揮してしまうために、結果、どんどんアバズレ、ヤリ〇〇、と学校中で思われてしまい…。
さて、彼女はどうするか!?
両親役が、スタンリー・トゥッチとパトリシア・クラークソン。先生役は、トーマス・ヘイデン・チャーチ。学校カウンセラー役で、リサ・クドロー。校長が、マルコム・マクダウェル。学生役で、カム・ジガンデイ。
ロサンゼルス北西にあるオーハイ(Ojai)でロケをして、オリーヴたちが通う学校名にも「オーハイ」が入っている。
善行をするほど自分の評判が落ちる、というのは皮肉が利いている。オリーヴが最後にとる手段が、いかにも現代的だ。
すっぴんに近いエマちゃんもあり、彼女の魅力で見せる映画。〔2013・5・12(日)〕


恋多き女☆☆★イングリッド・バーグマンさんがフランス語を喋り、ジャン・ルノワール監督作品に。
という作品だが、いっこうに面白くない。
ドタバタ喜劇の質が、自分には合わないんでしょうね。
ロベルト・ロッセリーニ監督を追ってイタリアに渡ったのちに、フランスで撮ったものということですね。
メル・ファーラーもアメリカ人なのにフランス映画に出ているわけで、何か国語も喋れるのはいいなあ。
イングリッドさんの美しさを見てればいいや。〔2014・4・29(火)〕


恋する遺伝子☆☆☆アシュレイ・ジャッドのラブコメ風ドラマ。彼女は、けっこう好きな女優さんです。「ノーマ・ジーンとマリリン」でノーマ・ジーンを演じたということも好きな理由かも。
雄牛は、いちど交尾した雌牛とは二度と交尾しない、というのを、人間にあてはめた理論が苦笑もの。たしかに、本能的には、そういうところはあると思うよ。でも、たぶん、人は、その本能を越えているのだ。
この映画でも、ヒュー・ジャックマンを見ると、女子にもてそうだよなあ。〔2004・4・3(土)〕


恋のエチュード☆☆★フランス男とイギリス人姉妹の恋愛模様。
ジャン=ピエール・レオの、ふわふわした雰囲気が、どうもね…。
姉妹のどっちでもいいんかい!? と思えるような結果になってるじゃん。
彼女たちとの物語をもとに、本を出版する男ってさ…。
みんな、恋して、苦しんで、いるわけだけどさ。
エチュードとは、練習曲とか、即興劇のことだから、つたない恋でいいのか。
とはいえ、原題は「ふたりのイギリス人と大陸(=フランス人のレオのこと)」だし。〔2012・10・27(土)〕


恋のページェント☆☆☆マレーネ・ディートリッヒ主演、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督のコンビ作。
「恋のページェント」という題名だけ見ると恋愛劇かと思うが、ロシアのエカテリーナ2世のお話なのだった。一応、恋愛も絡むけれども。
ちなみに、ページェントというのは、歴史的な場面を舞台で見せる野外劇とか、時代衣装などをつけた壮麗な行列・華やかな見もの、といった意味だそう。「光のページェント」などと聞いたことはある。
18世紀、プロイセンの貴族の娘ゾフィーが、ロシア皇太子ピョートルと婚約し、母とふたりで、お迎えの一行とともにロシアへおもむく。
子ども時代のゾフィーを、ディートリッヒ自身の9歳くらいの娘マリア・ライヴァが演じている。出番は、ほんのちょっと。
ディートリッヒの演じるゾフィーは、はじめは好奇心いっぱいの、うぶな娘というイメージを受ける。
恋にやぶれたあと、当時の女帝エリザベータをお手本にしたのか、やがて無能な夫にかわって政権を得るまでになる「やり手」に変貌するわけだから、監督は、彼女の変化を際立たせたかったのか。
ロシアの宮殿内は、女性数人がかりで押さなければ開かない、重い扉。それだけ豪勢につくったということだ。
食事の場面も、ぜいたくそうだし、なるほど庶民そっちのけの暮らしだったのかなあと思わせる。
ピョートル3世を演じるのが、サム・ジャッフェ。
マリリン・モンローさんの出世作のひとつである「アスファルト・ジャングル」で記憶にある俳優だ。
本作では、目をぎょろっとさせて、にやにやした感じで、頭がちょっとヘン…?という様子の怪演で通す。
軍隊を掌握して政権を奪うエカテリーナ。
騎馬隊が宮殿の階段を上がっていく。木の階段が立てる騒音が、革命という騒動を感じさせる。
スタンバーグ監督というのは、映画の出来よりもディートリッヒ自身の魅力をスクリーンに映したい人のようだが、そういう大らかな気分で見れば、楽しい映画だ。〔2013・3・2(土)〕


恋の骨折り損☆☆☆ケネス・ブラナーが、ミュージカルの名曲を交えた作品を作った。みんな、歌と踊りは素人なので、学芸会みたいだが、懐かしい曲があるし、がんばってるのでいいでしょう。
かつて映画「トップ・ハット」でフレッド・アステアが歌った、アーヴィング・バーリン作曲の“チーク・トゥ・チーク”では恋する男4人が宙に浮く。
“ショウほど素敵な商売はない”をネイサン・レインが中心になって歌う。この人のエンターテイナーぶりは、話に聞いていたが、はじめて見た。
「踊らん哉」での、ジョージ・ガーシュイン作曲の“They Can't Take That Away from Me(誰も奪えぬこの思い)”は最後に歌われる。
その他、ジェローム・カーン、コール・ポーターという、アメリカのミュージカル映画黄金期には欠かせない作曲家のナンバーがたくさん。
女性陣は、アリシア・シルバーストーン、ナターシャ・マケルホーン、カルメン・イジョゴ、エミリー・モーティマー。それに対するオスは、アレッサンドロ・ニヴォラ、ケネス・ブラナー、マシュー・リラード、エイドリアン・レスター。
いきなり水中レビューがあったり、ジャジーで色っぽいナンバーになったり、昔のミュージカルへのオマージュっぽい感じも。下手ウマで、よしよし、がんばってるね、といいたくなる。
シェークスピアは、台詞がナイス(死語?)なので、なかなか好き。
ケネス・ブラナーの「語り」は、さすがシェ−クスピア役者と、いつも思う。
英訳サイトで原題を訳したら、「愛の労働が失われました」となった。(^○^)〔2002・7・13(土)〕


恋のマノン☆☆☆スクリーン・ビューティーズvol.2 カトリーヌ・ドヌーヴの3作品のうちの1本。新宿ピカデリーにて。
一目惚れした女と何だかんだありながら、けっきょく別れられない、そういう関係な映画ですね。
出会いが日本の空港(羽田でしょう)なのが、おおっ!と思う。
1960年代の羽田空港って、こんなふうだったのかと興味を引く。…それともセット撮影か?
空港シーンの前は、ファッションショーの衣装替えだったので、じゃあ、ショーは東京で開催されたという設定なのか!
空港で女を見かけて、彼女の持ってるチケットを見て、彼女と同じファーストクラスに席を替え、…って、下手するとストーカー。
けど、着いた空港で、一緒にタクシー乗りませんか?と彼女に聞いてきたから、さすが行くときゃ行くんだ、パリジャンは、なんて思ったが。
でも、独占欲が強くて嫉妬で女をひっぱたくような奴は、どうよ? などと多少むかつきつつ。
そんな、ダラダラ関係の映画だが、バスタブにふたりで背中合わせに入ったりとか、扉の開いた貨車にふたりで座って乗っていったりとか、印象に残るシーンはある。
男を夢中にさせる女。
さすがカトリーヌ・ドヌーヴさん。〔2013・12・1(日)〕


恋のロンドン狂騒曲☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・1・14(月)〕


恋は邪魔者☆☆★レニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーによる、60年代風ラブコメ。当時の、ドリス・デイとロック・ハドソン主演のラブコメを再現してみたものらしい。
オープニング・タイトルのアニメはそれらしく楽しいし、1963年が舞台なので、ファッションや家具類もそれっぽくてムードはある。
ただ、お洒落さというか、洗練されたウィットのようなものや、ぐっと心をつかむものが感じられないのが残念。
実際に60年代に作られたものならいいけれど、懐古趣味で作ることの意味に、私はどこか納得していないのかもしれない。
画面が切り替わらずに一気に撮っている、レニーの長ゼリフには、びっくり。すごいです。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・11・1(土)〕


恋はデジャ・ブ☆☆☆★アメリカ脚本家組合が選んだ「脚本ベスト101」の第27位に入っていて、この映画を面白いという方も複数いたので、これは観てみようと思った。
その前に、ブログ友達の紅玉さんが、この映画の記事を書いていて、記憶にあった映画でもある。
ダニー・ルービンが原案を書き、ルービンとハロルド・ライミスによる脚本。ライミスは監督もしている。(ちらりと、神経科医の役でも出演。)
ハロルド・ライミスと本作主演のビル・マーレイといえば、私は「ゴーストバスターズ」(1984年)を思い出す。「ゴーストバスターズ」では、ライミスは脚本を担当したうえに、ビル・マーレイやダン・エイクロイドと共演もしていた。
本作の原題は「グラウンドホッグ・デイ」。2月2日に行われる催しで、この映画で取り上げられたことで、ペンシルバニア州のパンクスタウニーの町のものが有名になった。
グラウンドホッグというリスの仲間が冬眠から目覚め、外に出て自分の影を見る。驚いて巣穴に戻ると、春はまだ先。戻らなければ、春は近い。そういう占いをする日らしい。
映画では「聖燭祭」と訳されていたが、それは聖母マリアが出産のけがれをはらい、清めを受けた日で、同じ2月2日、であるようだ。
「グラウンドホッグ・デイ」イコール「聖燭祭」ではないのではないかと思うが、よく分からないので、まあいいや。
で、お話のほうは、テレビレポーターのビル・マーレイと、ディレクターのアンディ・マクダウェル、それにカメラマンが「グラウンドホッグ・デイ」の取材に行く。ところが吹雪のために帰れなくなり、泊まるはめに。
翌朝マーレイが起きてみると、なんと、再び前日と同じ日、2月2日に戻っていたのだ! まさにデジャ・ブである。しかも、日にちが戻ったのは彼だけで、他の人たちにとっては、その日は初めての経験になるというわけ。
とくると、私は、北村薫さんの「時と人シリーズ」の、ある作品を思い出すのだった。
同じ日しか繰り返せず、新しい日が来ない。周囲は、いつもいつも同じことをしている。何かをしても、朝になればリセットされて、同じ1日が始まる。
そんな中で、どう生きる?
彼は絶望のあまり、自殺をしたりするが、朝になればリセットされて、かわりなく生きている。(笑)
そのうちに、ピアノを習いだしたり(習った技術はリセットされないらしい!?)、少しずつ彼の中に変化があらわれてくる。
アンディ・マクダウェルを口説こうとして、なかなかうまくいかなかった彼だが、さて、どうなりますか。
ビル・マーレイの、ひょうひょうとした個性が生きた秀作。
その1日を自分がどんなふうに生きるかを学習し、選択し、向上していく、人生シミュレーション映画である。
その日その日を大事に、楽しんで前向きに生きなくちゃ、だね。〔2006・4・16(日)〕


恋人たちの予感☆☆☆定番的な恋愛映画の位置にある一本だと思うけど、それほどピンとは来なかったな…。
メグ・ライアンさんは、以前からずっと大好きである。かわゆいし、アヒル口っぽくなるのもキュート。
映画としては、男女の関係を語ったもので、友人のように仲良く喋りあって、ずっとそうした付き合いをしていくんだけど、やっぱり……ということですよね。
友達のように付き合えるってことは、いっしょにいる相性はいいというわけで、だから結婚をするのか、それとも友達みたいだから、友達で終わるのか…。
いろいろと、道はあるのかもしれません。〔2013・11・23(土)〕


恋人までの距離(ディスタンス)☆☆☆★列車の中で運命の出会いを果たす彼と彼女。
シナリオは、こういう出会い方を考えましたか。なるほど。夫婦喧嘩のカップルが恋のキューピッドとは。
意気投合した2人は、彼が帰国便の飛行機に乗るまでのわずかな時間、夜明けまでのデートをする。限られた時間を一緒に過ごす。
お互いの気持ちが気になるのを隠しているから、どことなく緊張感がある。
2人は、さまざまなことを話し合う。
芝居かドキュメンタリーみたいだなあ、なんでだろう、と考えてみたら、バックに音楽がない!
会話だらけ、セリフの多さに、脚本はあるが、俳優のアドリブも多いんじゃないだろうか、と思うほど。
レコード店で、すぐそばに身を置いているときの2人の表情がいい。お互いを感じて気になる、少し、どぎまぎするような感情。
詩人が詠む歌は「ぼく」「君」と訳していたが、それだと、男から女への詩に制限されてしまう。
もしかしたら、これは「私」「あなた」としたほうがいいのではないか。そうすれば「女から男」もありだ。英語では“I”と“you”なのだし。
初めは会話の量が膨大で圧倒される。実際こんなふうなバラエティに富んだ会話をするかな、とも思う。とくに日本人は。
これほどの会話劇はユニークで、映画としては実験的ともいえるのではないだろうか。
お互いに向き合った形で、友達に電話するふりのゲームが面白い。電話で友達に彼(彼女)のことを話すわけだが、その彼(彼女)は、実際には目の前にいるわけだ。恥ずかしがらずに、相手のことをどう思っているかを告白するには、いいアイデア。
もし神が存在するなら、人の中ではなく、人と人の間にある。
彼女のセリフだが、心に残った。人と人の間というのは、人間関係だよね。
1日だけのデート。ロマンティックで切ない。一期一会(いちごいちえ)みたいで。でも、いいのか、それで。住所や電話番号を教えあわないで?
別れた後の、さみしそうで、不安でもあるような2人の姿。
カメラは、少し前まで2人がいた場所を次々に映し出す。今はもういなくなった、からっぽな、その場所を。
人を好きになる気持ちが湧いてきて、泣けた。〔2006・1・22(日)〕


恋人よ帰れ!わが胸に☆☆★いまいちだなー。邦題もちょっと違うぞ。〔2001・9・5(水)〕


恋をしましょう☆☆☆☆☆この映画の曲は、他の映画の曲よりも甘ったるーい感じの歌い方が目立つように思う。
昔、テレビではずーっと観ることができなくて(住んでたところのテレビ局が放送しなかっただけかもしれないが)、大学生時代に東京で、輸入盤レコードを買って、はじめてこの映画のマリリンの歌を聞いた。
イブ・モンタンも甘い声だし、なんかこの映画の歌は、恥ずかしいほどスイートで独特の雰囲気だなあと思った。〔2003・6・1(日)〕

☆☆☆☆☆2005年の映画納め、120本目は、やっぱりマリリンにしよう。今年まだ観ていないものにしよう、と選んだのが、これ。
イヴ・モンタンが相手役の、ミュージカル仕立てのラブコメディといったところだが、実は、いまいちなのである。
マリリン主演でなければ、星3つくらいだろうか。
有名人を風刺した演劇が上演されることになり、その劇の中で自分も茶化されると知った金持ちの社長クレマン(イヴ・モンタン)。
彼は先手を取って睨みをきかせるつもりで、劇の稽古を見に行くが、そこで出会った主演女優アマンダ(マリリン・モンローさん)に惹かれる。しかも、クレマン役のオーディションに来た役者と間違われて、採用されるはめになってしまう…。
マリリンの登場は、コール・ポーターの“My Heart Belong to Daddy”(私の心はパパのもの)。いきなりのミュージカルナンバーで、一気に彼女のとりこになるのはクレマンだけではない。観客(私)もだ。
他の曲はジミー・ヴァン・ヒューゼンなのだが、この曲だけコール・ポーターなのは、やはり、マリリンの登場場面にインパクトのある曲をもってきたかったのだろうと思う。
ちなみに、歌全体に言えることだが、サントラ盤と映画とでは、微妙に伴奏が違う。サントラ盤は伴奏を入れ直しでもしたのだろうか。
マリリンは気立てのいいショーガールという得意の役。少し体が「ふっくら」気味だが、綺麗で可愛い。
ただ、彼女の歌声を聴くことができるのは嬉しいが、この映画での彼女の歌い方は、少し甘ったるすぎる。
イヴ・モンタンはムッソリーニ政権下のイタリアを嫌ってフランスへ渡り、歌いはじめてムーラン・ルージュなどで活躍した。歌手のエディット・ピアフに認められ、恋仲になったことは有名。1945年に映画デビュー、翌年には名曲「枯葉」を主題歌にした映画にも出ている。「恐怖の報酬」(1953年)は有名な映画だ。
この「恋をしましょう」では、モンタンのキザな演技が上手すぎて、実際にキザなヤツなのか?と思ってしまう。
モンタンの相談役のような役でウィルフレッド・ハイド=ホワイトが出演。この人を見ると、「マイ・フェア・レディ」を思い出す。ヒギンズ教授(レックス・ハリソン)と2人、ポンポンとセリフをやりとりしていた名脇役だ。
テレビ・ショーのホストとして人気があったミルトン・バールや、ビング・クロスビー、ジーン・ケリーが本人役で出演しているのも見どころ。クロスビーとケリーは、ほんの少ししか出てこないけど。
我が家には、マリリンとモンタン、ケリーが3人で写っているポスターが貼ってある。(マリリンとケリーはコップで何か飲んでます。)〔2005・12・28(水)〕

☆☆☆☆☆新文芸坐での特集「魅惑のシネマクラシックスVol.9」の中で、マリリン映画のラスト、5本目を飾るのは「恋をしましょう」。
同時上映が、ジョン・フォード監督の「わが谷は緑なりき」。うーむ、まったく関連がない。ラブコメミュージカルとヒューマンドラマ。
「わが谷は緑なりき」は、いい映画だが、今回はマリリンの1本しか観る時間がないのは残念。
感想は前回の5回目で、けっこう書いているので、気が向いたら見ていただきたい。
画像は、この映画でマリリンが初めて登場するミュージカル・ナンバー「私の心はパパのもの」。これを見ていたクレマン(イヴ・モンタン)は、彼女に一目ぼれ。
なかなか観ることができなかった映画のせいもあって、マリリンの他の主演映画よりも観た回数が少なめで、まだ6回目なのだ。
この映画、マリリンの演じるアマンダは、ものすごく優しい性格。
イヴ・モンタンが、絶対受けるに違いないと思って披露したジョークが、ぜんぜんダメで落ち込んだときに、彼女ひとりが優しい言葉をかけてあげるのだ。
彼女は舞台女優の役で、練習の出番がないときは時間つぶしに編み物をしているような娘。夜間学校にも通う、まじめな、いい子なのだ。
大会社の社長であるクレマンに、笑えるネタを教えに来るのがミルトン・バール、歌を教えに来るのがビング・クロスビー、ダンスを教えに来るのがジーン・ケリー。このゲストたちの登場が、やはりアクセントとして効いている。
ミルトン・バールのくっだらないギャグは、品のあるモンタンには全然合わないが、そこがおもしろくもある。
クロスビーとケリーのシーンは短くて、ほんとに特別ゲストといった様子だ。
監督のジョージ・キューカーは、女優の魅力を引き出すことは天下一品と言われた人。
「椿姫」(1936年)のグレタ・ガルボ、「フィラデルフィア物語」(1940年)などのキャサリン・ヘップバーン、「ガス燈」(1944年)のイングリッド・バーグマン、「スタア誕生」(1954年)のジュディ・ガーランド、「マイ・フェア・レディ」(1964年)のオードリー・ヘップバーンなど。〔2008・1・16(水)〕

☆☆☆☆☆あったかくて、いい子だなあ、マリリンは。
彼女の役は、アマンダ・デルソン、通称アマンダ・デル。オフブロードウェイの舞台女優。
金持ちの社長ジャン=マルク・クレマン(イヴ・モンタン)は、アマンダたちの劇が有名人を風刺するもので、マリア・カラスやエルヴィス・プレスリーとともに自分も風刺の対象になっていることを知り、リハーサルをチェックしに行く。
そこでクレマン役の俳優と間違われてしまうが、アマンダに惚れてしまった彼は、誤解をそのままにして彼女に接近しようとする…。
見どころは、マリリンのミュージカル・シーンと、アマンダの素直で可愛い性格でしょう。
作曲はジミー・ヴァン・ヒューゼン、1曲のみコール・ポーター。
この映画のモンタンは、なんとなくキザったらしくて好感は持てない。
人が金持ちに何を期待するか分かっているから、いろんなものをあげるんだ。そう自分で言うクレマンだから、偉そうにしているわけではなくて、立場は分かっていて素晴らしいんだけど、でも、キザったらしいのは否めない。
社長としてではなく貧乏な俳優を装ったうえで彼女の心を射止められるか、という方法によって、「財産ではなく人間を見て判断する」という選択を結果的に彼女が行なうことになる。
ある資料によると、マリリンの夫のアーサー・ミラーも脚本に参加していることになっているが、そうだとしたら、どのへんにそれが反映されているのだろうか。口出しした程度かな?〔2009・11・8(日)〕


攻殻機動隊 新劇場版☆☆★かなり、むずかしいっす。
わかったようでわからない。いや、わからない。
スカちゃんの「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観て、それでは、と原点のほうを見てみたが。
原点といっても、もっと昔から、いろいろと作品があるらしく、いきなり本作を見ずに、最初のほうから追っていくのがよいかもしれぬ。
ロジコマという名称の車両の声を、沢城みゆきさんがやっていて、峰不二子とは全然違うので、さすがプロ!と尊敬するのでした。
草薙素子の本作ラスト台詞。「お前たちは私が手に入れた最高のパーツだ。パフォーマンスを発揮し事件を取れ!」〔2017・4・22(土)〕


攻撃☆☆☆☆これは、すごかった。
戦場で、無能な上官をもった部隊の悲惨。実際にも、似たような場合があったかもしれない。
1944年のヨーロッパ。第2次世界大戦の戦場。
小隊長のコスタ(ジャック・パランス)は、中隊長のクーニー(エディ・アルバート)に援軍を頼むが、クーニーは動かず、十数名の戦死者が出てしまう。
上官のバートレット(リー・マーヴィン)は、クーニーの父親の便宜を得るために、クーニーを中隊長から、はずそうとはしない。
そんななか、ドイツ軍が前線を突破。ある町の確保を命じられたクーニーは、コスタの一隊のみを先発させる。ドイツ軍が待ち伏せしている可能性もある危険な任務だ。
臆病なうえに卑怯なクーニーに怒りを隠さないコスタは、何かあれば援軍を出すように約束させ、もしものときは必ず帰ってきてお前を殺す、とクーニーに言い渡すのだった…。
小心で情けないくせに、憎たらしいこと、このうえない上官を演じたエディ・アルバートは熱演。最後のほうは、感心するほど憎たらしい。そのように見せる脚本、演出でもある。
ジャック・パランスの鬼気迫る演技。最後の顔の、すさまじさは、驚くほど。部下たちの死は、無能な上官に大きな責任がある。その憎しみ、悔しさ。
何でもそうだろうけど、能力のない人間を大切なポジションに置いたら、下の者は、たまらないね。
ことに、戦争は生死にかかわるから、大問題。だから、戦争なんて、やっちゃだめなんだよ! こんなことが起こりうるんだし。
ラストは、ああ、そういうふうにしちゃうんだね、と思った。まじめ、というか、妥当というか。映画として、倫理的には、そうしないといけなかったのだろうか。
ジャック・パランスといえば、「シェーン」(1953年)が有名だけど、それより後の映画なんだね。
似たタイトルの戦争もので、「突撃」(1957年)というのがあるが、あちらはカーク・ダグラス主演、スタンリー・キューブリック監督。〔2010・2・28(日)〕


荒野のガンマン☆☆モーリン・オハラが主演で、サム・ペキンパーの初監督作というので観た。演出が粗い。ペキンパーのその後の映画を観れば、それっぽいといえば、そうかもしれないけど。
モーリン・オハラの歌が、オープニングとエンディングのタイトルバックで流れるのには驚いた。彼女は歌を歌う人だったっけ? 〔2004・1・11(日)〕


荒野の七人☆☆☆☆テーマ曲も痛快、話も面白い。「七人の侍」が元ネタだもんね。黒づくめのガンマン、ユル・ブリンナーが、かっこいい。〔2002・1・14(月)〕


荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・10・26(日)〕


GO☆☆☆☆★最高のキャスト。主演2人が魅力的。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・10・28(日)〕


ゴースト・イン・ザ・シェル☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・4・8(土)〕

☆☆☆☆楽しいので2回目を。スカヨハの声を聞くために今度も字幕版。〔2017・4・16(日)〕


ゴーストシップ☆☆☆オープニングの惨劇はインパクトあり。幽霊船で何が起きるかワクワクして面白く見た、単純な観客です。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのカール・アーバンも出ていたが、ヒロインが活躍するのは、最近のアクション・パニック系映画に多い傾向なのかな。〔2004・7・4(日)〕


ゴーストバスターズ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・8・21(日)〕


ゴーストライター☆☆☆「ゴーストライダー」じゃないんだね。なんたって、燃えるガイコツ・ライダー、好きなもので。
英国首相の伝記のゴーストライターの仕事を得た、ユアン・マクレガー。
ゴーストライターの前任者は、不可解な死を遂げていた。
首相をめぐり、政治的な騒動が起きるなか、ユアンはある秘密に引き寄せられていく…。
地味めだが、なんとか見ていられる。(寝はしない。笑)
しかし、ユアン、一般人なのに、危ないことに首を突っ込みすぎでは? ラストだって、そう。そんなこと、しなくてもいいのに。
そういうところが不自然といえば不自然。
教訓。ヤバそうな人のゴーストライターは断りましょう。〔2017・10・22(日)〕


ゴーストライダー☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・3・11(日)〕


ゴーストライダー2☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・2・17(日)〕


ゴーストワールド☆☆☆★ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンセンのコンビ、いいですね。醒めた感じの仲良し同類かと思いきや、違う方向へ分かれていく。悲しい、やるせなさで映画を締めたのは成功だろう。
スティーブ・ブシェーミの冴えないオタクもいい。と思ったら、ニューヨーク批評家協会賞助演男優賞を取っていた。
ジョン・マルコヴィッチが製作に参加。〔2002・12・28(土)〕


コードネーム U.N.C.L.E.☆☆☆私はガイ・リッチー監督作品を、特別には好きではないのかもしれない。
といっても、「シャーロック・ホームズ」のシリーズぐらいしか観ていないのだけれども。
ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーのコンビは、それなりに面白いし、旬のアリシア・ヴィキャンデルさんも見られるが。
(旬の、というと、普通っぽいお嬢さんで旬なのは、アリシアさんとフェリシティ・ジョーンズさんが思い浮かび、私はそれぞれがどんな作品に出演してきたのか、あまり区別がついていない。)
ナポレオン・ソロとイリア・クリアキンといえば、1960年代の「0011 ナポレオン・ソロ」のシリーズの、ロバート・ヴォーンとデヴィッド・マッカラムのコンビですね。〔2016・11・3(木)〕


コーラス☆☆★悪ガキがいる学校に赴任してコーラスを教える先生と、歌う喜びを得て輝く生徒たち。
という話だけど、甘いなーと思った。
描き方の問題かと思うけれど、生徒たちが何の抵抗もなくコーラスを始めることに同意しているようで、そんなに上手く行くものか、と感じたのだ。
結局、いい子たちなんじゃないの。
で、みんな良い子じゃつまらないから、すごく悪い子が入ってきて…という展開に。
校長先生が俗物で悪者になるのも、バランス的には、そのほうがいいのかも。
コーラスの美しさは素晴らしいが、もっと聴きたかった。
善良な先生のキャラクターは、見ていて、ほのぼの。とくに、生徒の母親に寄せる淡い恋には、しんみりさせられる。
悪くはないけど、面白みも足りないなー、と。
善良なのはいいが、それだけではねえ。観たときの気分によるのかも?
ソロを歌った子の美声は素晴らしく、実際に、合唱団の子なのだということでした。
観た人でないと分からない話だが…
先生、すべての○○○○を拾っていかなくていいのか? 生徒の気持ちだけでいいんだね? でも生徒の気持ちの問題は、それでいいの? と、観ていて少し引っ掛かったのであった。〔2006・7・15(土)〕


氷の微笑2☆☆★素晴らしい映画を選ぼうとするアカデミー賞に対して、最低映画を選んでみるゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)で、作品・主演女優・脚本・続編映画の4部門を受賞した、迷作(?)の評判が高い一作。
スーパーカーを運転しながら、助手席の男とエッチなことをして、自分もクルマも暴走するシャロン・ストーン。
やってくれます。
そんなこんなで(ネタばれしないように、説明にボカシを入れました、いや、省きました)、事故のために裁判に出たシャロン。
彼女の役名は、キャサリン・トラメルだから、前作「氷の微笑」(1992年)とヒロインが同じ、完全な続編だ。
今回の獲物は精神分析医。患者になったキャサリン(シャロン・ストーン)が、医師に対して、誘惑を込めた言葉責め!も。
はては、ジャグジーで全裸だ!
キャサリン逮捕に執念を燃やす刑事が、じつは…という話も飛び出して、いったい何が真実なのか分からなくなってくる。
ラストは、新説発表で、え! それが本当なのか!? 意外な事実!? となって終わり。
なんと、シャーロット・ランプリングが出演している。なぜ?
出るからには、それなりの映画と判断したのだろうか。
実際、それほど悪くないと思うが、すべてシャロンの悪女の魅力ゆえ。シャロンのキャサリン・トラメルあってこそ。
いまさら続編でもないだろうが、彼女の頑張りが映画を支えている。
シャロンが嫌いでなければ、そこそこ楽しめると思う。
海外の映画サイト“The Internet Movie Database”では、10点満点中3.8点だけど、それは厳しすぎるんじゃないの?〔2008・4・27(日)〕


コール☆☆☆ケビン・ベーコンが、シャーリーズ・セロンの娘ダコタちゃん誘拐計画を!
1つの事件によって3ヵ所で緊張状態が発生するところは面白い。
だが、物事は、いつでも計画通りに行くとは限らないわけで。人間、追い詰められたら想定外の行動をとるかもしれない。
下手に犯罪計画を大きく広げれば、それだけ破綻が生まれる土壌は増えるわけだしね。
ベーコン氏の悪党ぶりは、ハマってます。楽しそうだ。過去にも多数の例あり! 透明人間になっちゃった「インビジブル」なんてのは印象的でしたね。
状況を悪用して美女シャーリーズにキスするとは、なんたるワル知恵!
コートニー・ラヴは、いいですね〜。熟してムンとするような(と書くと、ほめてないみたいだけど、ほめてます)個性は貴重。人間味、出てるし。
ダコタちゃんの演技も上手。この子は、すでに自分の可愛さを自覚して武器にしているね。
映画の最後はムチャすぎる展開だが、これがハリウッドらしいといえば、らしい。
(その場にいる人たち、みんな迷惑だと思うのだが…(^_^;)
お話全体としては、面白く流れていって、よくできていると思うし、美女やクセ者?を観て楽しむこともできて、一応、満足。
販売用のDVDには、別エンディングが入っているらしい。どんなのか、誰か、こっそり教えてくれないかなあ。〔2005・6・4(土)〕


コールガール☆☆☆★ジェーン・フォンダが、アカデミー賞などで主演女優賞を受賞した作品。
失踪(しっそう)した男を捜すため、クルート(ドナルド・サザーランド)がコールガールのブリー(ジェーン・フォンダ)を訪ねる。
男が彼女にあてた手紙が唯一の手がかりだったからだ。
ブリーは精神分析医にかかりながら、モデルや役者のオーディションを受けつづけていた。(精神分析医というのは、人生相談、話し相手という面が大きいように思える。)
彼女のコールガールの仕事は、50ドル(当時は18000円)で普通のプレイ。特別なら100ドル!
年に700人は客をとる、などと刑事に言われてもいたが。
無言電話に悩まされ、何者かの影におびえるブリーだが、クルートの人柄に惹かれてきたこともあって、捜査に協力するようになる…。
ジェーン・フォンダがアカデミー賞をとったこと以外、どんな映画か知らずに見た。基本はサスペンスで、そこに男女の心の触れ合いをプラス。
パクラ監督の演出はクールで客観的に見え、都会の冷たさやミステリアスな内容には合っているようだ。
原題は「KLUTE」で、それは探偵の名前だが、邦題はコールガール。ほかに、ふさわしいタイトルはなかったのかと考えてみたが思いつかないから、しょうがないか。
ジェーン・フォンダのファッションが、ノーブラのときもあって大胆。
顔が父親のヘンリー・フォンダに似てるなあと一瞬思うときもあるが…。
ラスト近くでは、本物の涙と鼻水まで流す、感情の入りっぷり。人の話を聞きながら、恐ろしさを思い出し、すべてを理解して泣いた場面。
都会での、ひとりの女性の暮らしぶりを、リアルに、情感も持たせて演じた彼女。受賞もおかしくないだろう。
ロイ・シャイダーに似ている男が出ているなあと思ったら、本人だった! 「フレンチ・コネクション」(1971年)で注目を浴びる直前の作品だったようだ。〔2010・4・24(土)〕


コールド マウンテン☆☆☆★ニコール・キッドマンさまの主演とくれば、観ないわけにはいかない作品。しかも彼女の役名は、エイダ・モンローだっ!
一目惚れの相手インマンには、ジュード・ロウ。お嬢さまニコールを助ける生活力にあふれた娘ルビーの役にレニー・ゼルウィガー。彼女はいろんなところで助演女優賞を獲りまくりだ。
しかし、脇役陣のほうが、主役たちよりも印象的に思えるところも。ちょっとしか出てこないから印象的ということもあるのかもしれないが。
とくに、わが恋人のナタリー(・ポートマン)! よかったよ! おいしい役どころなのは確かだが、うまくこなしている。牧師のフィリップ・シーモア・ホフマンもいいし、エイダの隣人役のキャシー・ベイカー、ルビーの父親役のブレンダン・グリーソン、インマンを助けるおばあちゃんマディ役のアイリーン・アトキンスなど、脇を固める俳優がいいのだ。
アメリカ南北戦争が時代背景となっていて、戦争が愛を引き裂き、人生を狂わせることを、明確に提示する。また、いろいろな形で、生と死の厳しさを見せる。
愛する人のもとへと、長い道のりを、ただただ、歩いて戻ろうとする男。何が起ころうと、どんな運命が待っていようと、自分ができることは、それをやりとおしていくことだけ。
反戦の物語のなかに、シンプルで純粋な愛を含めて、人間の生きざまを描いた秀作。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・5・1(土)〕


ゴーン・ガール☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・12・28(日)〕


ゴーン・ベイビー・ゴーン☆☆☆☆うん、いい雰囲気!
スティーヴン・キングが2007年の映画で第2位に選んだことで、私はこの作品を知ったのだが、日本では、ついに映画館では上映されず、今回DVDでの観賞となった。
原作は、デニス・レヘインの小説「愛しき者はすべて去りゆく」。レへインといえば、クリント・イーストウッドが監督した「ミスティック・リバー」(2003年)を思い出すが、今回も、ずっしり重いテーマを含んだ作品だった。
俳優のベン・アフレックが監督したというのが、まず興味深いところだった。彼の初監督作だ。主演が弟のケイシー・アフレックなので、身内で、こぢんまりと作っちゃったのかと心配もしたが、まるで、そんなことはなかった。
アメリカ・ボストンで起きた幼女失踪(しっそう)事件を、パトリック・ケンジー(ケイシー・アフレック)とアンジー・ジェナーロ(ミシェル・モナハン)の探偵カップルが追う。
警官のレミー(エド・ハリス)、ニック(ジョン・アシュトン)と協力しながら捜査していくうちに、誘拐犯人と思われる男に呼び出されるが…。
失踪した子どもの母親ヘリーン(エイミー・ライアン)は、麻薬漬けで自堕落な生活を送り、子育てにふさわしくないような印象がある女性。
子どもに優しくない環境、最近よく言われるネグレクト(育児放棄)などの問題を扱った映画でもある。
ラストでは、「どちらが正しいことなのか」という難しい選択を突きつけてくる。
エイミー・ライアンは「チェンジリング」では、病院でクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)を励ます女性の役で、いい演技を見せていたが、本作でも素晴らしかった。
ケイシー・アフレックは、若く頼りなさそうなところもあるが、クールでタフな面も持ち合わせている。この町で探偵をやってきているんだぞ、という気持ちが、にじみ出ているのだ。だらだらと平板に喋るように聞こえるのだが(なまりのせいもあるのか?)、それが、いい味になってくる。
エド・ハリス、警部役のモーガン・フリーマンも相変わらず、うまい。ハリスの役なんて、考えてみれば、下手をすると笑えそうなほどの悲哀というか皮肉な終着点を迎えるし。
「M:i:V」や「ボーン・スプレマシー」のミシェル・モナハンもいいし、とにかく、出演者みんなが、いいのだ!
 原作の舞台でもあるボストンでロケをして、現地の人たちも多数出演しているそうで、それも実に効果的。
「ゴーン・ベイビー・ゴーン(GONE BABY GONE)」というのは、映画ではヤクの売人が、捜査に来たパトリックたちに対して言うセリフの一部。
GONEはGOの過去分詞。いなくなってしまった(行ってしまった、失われてしまった)、ということですね。セリフは、
“And if that girl only hope is you, well, I pray for her, 'cause she's gone, baby, gone.”
字幕では「もう少しマシな捜査をしろ。さもないと、その子は助からん。おしまいさ」
吹替えでは「その子を捜せるのがお前だけなら、うまく行くように祈る。消えちまったんだからな、完全に」
何が起きるのか、見ていて、ひりひりと締めつけられるような緊張感をもたらすシーンもある、ハードボイルドな傑作。
いい意味で手慣れた感じがないうえ、リアルに徹したことで、初監督が好結果に出た一作だと思う。
劇場未公開になったのは残念だが、考えさせられる重い映画が好きな方には、ぜひDVDなどで見てほしい。〔2009・3・14(土)〕


黒衣の花嫁☆☆★フランソワ・トリュフォー監督、ジャンヌ・モロー主演なのだが、どうということのない映画。見所があるとすればジャンヌ・モローのみ。〔2001・12・29(土)〕


告白☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・6・6(日)〕


告発のとき☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・7・6(日)〕


地上より何処かで☆☆☆★スーザン・サランドンとナタリー・ポートマンが母娘。スーザンの演技は上手くて、うなってしまう。ナタリーの美人さには、見惚れてしまう。ナタリーの演じる「スターウォーズ エピソード2」のラブストーリーが楽しみだ。〔2002・1・26(土)〕


50回目のファースト・キス☆☆☆★1日しか記憶が続かない女性を好きになった男。
その純愛のゆくえを描くラブコメディ。
アダム・サンドラーとドリュー・バリモアのラブコメといえば、「ウェディング・シンガー」(1998年)。それ以来の共演か。
「ウェディング・シンガー」は懐かしい曲もいっぱいで大好きな映画。
本作は、曲が前面に出ていないせいか、そこまで大好きとはいかなかったが。
原題は、50回のファースト・デート。
舞台はハワイ。獣医のヘンリー(サンドラー)は、ある朝カフェで、ルーシー(バリモア)に出会う。
話が合って仲良くなるが、翌日会った彼女は、彼のことを覚えていなかった…。
記憶障害を扱った映画は珍しくないと思うが、素敵なラブストーリーに仕上げてくれた。
かつてのラブコメの女王は、メグ・ライアン嬢。ラブコメするにはキュートじゃないと。ドリューのぷくぷく顔(失礼!)は、可愛くて得です。
毎日同じ日を生きるルーシーに付き合う家族も大変。
ヘンリーは、しんぼう強く、毎日ルーシーと会う。彼女にとって、彼は毎日はじめて会う人。彼は、そのたびにゼロから2人の関係を始めなければいけない。
そんな日々のなか、ある決定的な出来事が起きる…。
笑って、泣いて。終盤は、泣いて泣いて。
ラストは、そうなるんだ! よかったよ!〔2009・9・12(土)〕


ゴシップ☆☆スウェーデンの女優9人が、グレタ・ガルボの「クリスチナ女王」のリメイクの主役のスクリーンテストを受ける。誰が、役を射止めるか結果が出る、その1日を描く。
ひとりひとりのシーンが、次々に切り替わって細かくつながるので、それぞれのシーンが短すぎる。
お馴染みの女優さんがいないから、誰が誰の話やら、よく分からない。
途中から、少し長いシーンも出てきて、話が絞られてくるけれども。
スウェーデン出身のアバの「ギミー・ギミー・ギミー」を、こども2人が振りまねをしていたりしたが、たいして重要なネタではなかった。
年輪を重ねた、実力のある女優の競演、という感じはする。「スター・ウォーズ」シリーズの、アナキンの母を演じていた女優さんも出ている。〔2004・3・28(日)〕


古城の亡霊☆★いただきものの水野晴郎シネマ館DVD。B級ホラーの巨匠ロジャー・コーマン監督が、映画を1本作ったあと、主演のボリス・カーロフの契約が3日残っているので、急遽そのうちの2日で作り上げたという作品。
ジャック・ニコルソン主演。
いかにもチープでB級どっぷり。どこが怖いねん!と言いたいね。面白くなし。〔2004・8・22(日)〕


ゴジラ☆☆☆オリジナルのゴジラである。
伊福部昭さん作曲のゴジラのテーマは、もう、頭に刷り込まれたように、すぐに思い出せる名曲だ。
私なんぞは、この映画の半分以上は、あのテーマ曲のおかげじゃないかとすら思っている。
山の向こうから、ぬっと顔を出すという初登場シーンは、けっこう印象的。
全体的には、当時の技術なら、このくらいの映像なんだろうなあという感想。着ぐるみだし…。
終戦から9年後の映画で、再び東京などが蹂躙される悲しみや、ゴジラが水爆実験で安住の地を追われたとする設定、恐怖の対象のゴジラが放射能を帯びていること、ある発明が武器として使用されないように命を賭す研究者が登場する、などの要素から、反戦、反核のにおいをまとった娯楽映画ということになるのだろう。
エンディングも沈痛。
志村喬のセリフ。「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。もし水爆実験が続けて行なわれるとしたら、あのゴジラの同類が、また世界のどこかに現われてくるかもしれない」
…続編は次々に現われましたね。〔2014・7・26(土)〕


ゴジラ(1984年版)☆☆★30周年で原点復帰でゴジラ単独出演。でもねえ…。
怖くないし、どうも、安っぽい。
これでいいんだ、というよりも、このくらいしかできないのかも。
デビュー間もない、19歳くらいの沢口靖子さんが見られたのが収穫!?
武田鉄矢が、ちらっと出るのは、沢口さんのデビュー作「刑事物語3 潮騒の詩」主演者ゆえの、つながりもあるのか? おまけキャラにすぎないが。
オリジナルから30年で本作、そこからまた30年で、ハリウッドの「GODZILLA ゴジラ」公開となった。〔2014・7・26(土)〕


GODZILLA ゴジラ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・7・26(土)〕

☆☆☆☆1回目は2Dで観て、気に入ったので、今度はIMAXで観たくなった。
ユナイテッド・シネマ としまえん、IMAXで、おまけに3Dだった。3Dは、どうでもいいんだけど。
でも、1回目の興奮度以上ではなかったな…。
おもしろいことには違いないが、画面が大きくなっても、3Dになっても、はじめて観たときの感動を超えるものではない、ということ。
2回目以降の映画を観る場合は、IMAXでは観ないようにしよう…。 〔2014・7・27(日)〕

☆☆☆☆TOHOシネマズ ららぽーと富士見にて。やっぱり、サイコーっす。かっこいい! ひたすら、カッケー!
出現シーンとか、咆哮シーンとか、熱線放射シーンとか、キメどころがバッチリ決まってるのがいい。
ほんとに、よくぞ、このレベルにまで作ってくれました。〔2015・4・11(土)〕


ゴジラVSデストロイア☆★ゴジラ死す、の話だから観てみたが、てきとーなストーリーであった。ガメラ・シリーズのほうが面白い。〔2001・7・20(金)〕


ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃☆☆☆☆強いゴジラ、怖いゴジラ。これが本当のゴジラだ!「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・1・6(日)〕


ゴスフォード・パーク☆☆★ロバート・アルトマン監督の群衆劇。イギリス上流社会を描いているが、たいして面白くない。
エミリー・ワトソンがメイドの役とは思わなかったが、さすがにというべきか、目だっていた。〔2004・4・11(日)〕


五線譜のラブレター DE-LOVELY☆☆☆☆有名な作曲家コール・ポーターと、妻のリンダの愛の物語。
ミュージカル好きならばコール・ポーターの名前は知っているはず。
マリリンも「恋をしましょう」で、彼の曲“My Heart Belongs to Daddy”を歌っているしね。
コール・ポーター役がケビン・クライン。ピアノも、ブロードウェイミュージカルも経験があるから、歌やピアノはお手のもの。たくさんの歌を聞かせてくれる。
老人時代と若い時代を演じていたのは別人なのではないかと、いまでも疑っているのだが、調べてみても別人が演じているとは書いていない。それほど見かけが違うように思った。
妻のリンダ役はアシュレイ・ジャッド。「ノーマ・ジーンとマリリン」に出演した頃から好きな女優さんだ。ゴージャスな雰囲気もあるし、この映画には、ぴたり。
コール・ポーターが自分の人生をショーとして見る、という構成が面白い。楽曲が次々に出てきて、懐かしかったり、初めて聴く曲があったり。
ミュージカル好きなせいもあるが、懐かしくて嬉しくて楽しくて悲しくて泣けた。(少しでも感動的だと必ず泣くという話もあるが…)
ゲストシンガーも豪華で、エルビス・コステロやシェリル・クロウほか大勢。詳しくは「映画感想/書くのは私だ」のページで確認してください。
ポーターの曲を使って、MGMでは「上流社会」「絹の靴下」「キス・ミー・ケイト」などのミュージカル映画を制作した。
この新作ミュージカルも20世紀フォックスとMGMの映画なのである。フォックスのファンファーレと、MGMのライオンの吠える声で映画が始まったのは、最高だった。
最後は悲しいのだが、映画の締め方は、こうなったらいいなと思ったようになって、とてもよかった。
“So in Love”という「キス・ミー・ケイト」からの曲が流れたとき、あ!これは!と思った。かつての日曜洋画劇場のエンディング曲だったのだと、初めて知った。
邦題のDE-LOVELYは、いらないと思う。意味なし。
「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・12・18(土)〕


ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・8・23(日)〕


コッポラの胡蝶の夢☆☆☆幻想文学の映画化。
ミルチャ・エリアーデの「若さなき若さ」が原作。
雷に打たれた老人が若返り、知能が上がり、超能力や分身まで登場?
戦争になり、ナチスに目をつけられ逃げる。
かつての彼女そっくりな女性と出会い、恋に落ちるが…。
原作でも、邦題にある「胡蝶の夢」について言及があるらしいが、この話について調べてみた。中国の有名な思想家、荘子のエピソード。
昔、荘子が夢の中で胡蝶(蝶)となった。ひらひら飛ぶ蝶だった。楽しく、気持ちが伸び伸びした。荘子だとは分からなかった。いきなり目が覚めると、なんと荘子だった。荘子の夢の中で胡蝶となったのか、胡蝶が夢を見て荘子になったのか。 だが、荘子と胡蝶とは、必ず区別があるもの。これが物の変化というものなのだ。
自分が、本当は人間なのか蝶なのか。でも、どっちでも本質は同じなんだから気にするなと?
ということだけから考えると、この映画、主人公の見かけが違っても、人間としては同じ、みたいなことはあるのか。…当たり前か。
違った人生を送っても、結局は同じ?
全部、夢だと思えば、簡単だけど。
幻想文学だから、もともと、よく分からないようにできてるんでしょ。
でも、見ていて飽きはしない。なんだろ、これ?と興味をもって見続けることができる。
描き方も、しっかりしてるし、よく分からないなりに、芸術的で、クラシカルな雰囲気あり。
エンドロールがないラストは、最近の映画では珍しい。〔2010・1・30(土)〕


孤独な場所で☆☆☆ニコラス・レイ監督といえば、「理由なき反抗」(1955年)や「北京の55日」(1963年)といった映画タイトルが思い浮かぶが、もちろん、それだけではない。
本作はハンフリー・ボガートとグロリア・グレアム主演の、フィルムノワールやサイコサスペンス的な暗い情念をもった異色作で、再評価もされているようだ。
映画脚本家のボガートと一緒にいた女が殺され、ボガートは警察から疑われる。
だが、近所に住むグロリア・グレアムが証言してボガートの嫌疑は晴れる。
恋人同士になったボガートとグレアムだが、何かの拍子に、我を忘れたように暴力的になるボガートに恐れを抱いたグレアムは、愛情と恐怖の間で葛藤する…。
ニコラス・レイ監督は、撮影と同時に、自分で脚本を変えていったと言われる。
主演女優のグレアムは、当時はレイ監督の奥さん(とはいえ、撮影中は別居していて、すぐ離婚したそうだが)、クールビューティーな印象。他に、「地上最大のショウ」(1952年)、「オクラホマ!」(1955年)などに出ていますね。
孤独だった2人が、やっと巡り合って幸せになろうとするところに、男の異常な暴力癖が大きな障害になる。
怒りに満ちて車を暴走させ、ぶつかりそうになった車の相手を殴り殺す寸前まで行くなんて、とてもじゃないけど、彼女は、ついていけないでしょう。
別れるべき! はい。
ハードボイルドなボギーに、怖い役柄が合っていて、グロリア・グレアムもいい女で、暗めの映画ではあるけれども、印象に残るところもあり。
お互いに求めながらも、それができない。悲しい話である。
余談だが、殺される女性の役、マーサ・スチュワートが、脇役時代のマリリン(・モンローさん。もちろん)に、どこかしら似ていた。(ちょっとでも似ていると、そう見えるファン心理かもしれないけど。)
ボガートの独立プロダクション「サンタナ・プロ」の作品。ボギーが製作プロダクションを持っていたとは知らなかった!〔2008・9・21(日)〕


connie&carla コニー&カーラ☆☆☆★仲良しのコニーとカーラ、子ども時代のオープニングから、いきなり、ミュージカル「オクラホマ!」の曲をデュエット! 嬉しいなあ!かと思えば、「ジーザス・クライスト・スーパースター」、「キャッツ」、「ロッキー・ホラー・ショー」、「エビータ」、「キャバレー」、「メイム」、「南太平洋」、「グリース」といったところから、おなじみの曲を、どんどん歌って聞かせてくれる。
みんな細切れだけど、ミュージカル映画好きな私としては、文句なく楽しく嬉しい。
しかも、ストーリーの初めは、マリリンの「お熱いのがお好き」のパターン!
人殺しを目撃したところを相手に見つかって逃げる。「お熱いのがお好き」は男2人が逃げて女装したが、こちらは女2人が逃げて男装…じゃなくて!ドラッグクイーンに化けるのだ。
ドラッグクイーンというのは、衣装も化粧もケバケバしくしてパフォーマンスをする女装者のことらしい。扮するのは男性でなくてもいいようですよ。ドラッグ(drag)というのは「引きずる」ということで、女性らしい服の裾を引きずることから来ているそうだ。
これ、「お熱いのがお好き」だよー、と喜んでいたら、さらにダメ押しが!
「紳士は金髪がお好き」で、♪わたしたち、リトルロック出身の女の子♪とマリリンとジェーン・ラッセルが歌っているのだが、その「リトルロック」の名前まで出てきたのだ。
脚本・主演のニア・ヴァルダロス、マリリン・ファンなのかな。
ニアもだけど、共演のトニ・コレットも歌が上手いなあと思ったら、彼女は13歳から歌を始めてブロードウェイでも歌っているとのこと。そうだったのか。
眉毛を消して、上のほうに新しく描くのがドラッグクイーン・メイクの大きなコツなのだそうだ。目の範囲が大きく見えるか。なるほどねー。
逃げてきたロサンゼルスで、ドラッグクイーンとして舞台で人気が出た2人。
歌声などからして、これは女性じゃないか?と疑われそうに思わないでもないけれど…。
ニアのほうは理想の男に出会うが、彼女は男を装っているもんだから、相思相愛には進展するはずもない。そんな他愛のないお話が進んでいって…。
なんと、デビー・レイノルズが、ゲストで登場! もう、お年だけど、お元気。歌も披露してくれる。
コニーとカーラは、デビーの出演に大喜び。
デビー・レイノルズといえば、なんといっても「雨に唄えば」(1952年)。名作となったミュージカルのヒロインだった。
DVD特典での彼女のコメントには、こんなものがあった。「『お熱いのがお好き』とは全然違うけど、同じくらいハチャメチャで気に入ってるわ」
エンディングは、ドラッグクイーンから女性に戻った2人を中心にして歌う、「南太平洋」からのナンバー、「ご婦人が一番」“There is Nothing Like a Dame”。
ああ、懐かしい。楽しい。「南太平洋」は最近観てないなあ。また観たくなったよ。〔2006・9・30(土)〕


この世界の片隅に☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・11・27(日)〕


(500)日のサマー☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・2・14(日)〕


古墳ギャルのコフィー〜桶狭間の戦い〜☆☆☆★映画館では「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜」と併映された。
DVDでも同時収録。
都立古墳高校の裏にある「開かずの部屋」に、前方後円墳ギャルのコフィーが、四隅突出型墳丘墓のダニエルと一緒に入る。担任の桶狭間先生に注意されるが、いつのまにか3人は戦国時代にタイムワープ!
織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いの真実が、いま明らかになる。(爆笑)〔2008・5・18(日)〕


古墳ギャルのコフィー 〜コフンデレラ〜☆☆★みなさん、こんにちは。古墳ギャル(コギャル)のコフィーです。 
あたしの今回の短編アニメ映画は「コフンデレラ」というタイトル。
「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 〜http://鷹の爪.jp は永遠に〜」の前に上映されるものなの。
タイトルで分かるとおり、シンデレラのパロディね。
継母と、義理の姉ドロシーとダニエルに、しいたげられているあたし。
でも、魔法使いみたいな落武者みたいな人
(魔法使いみたいな落武者みたいな人の発言:「桶狭間じゃ!」)
から、ドレスをレンタルして、チャールズ王子の舞踏会に行くことができたの。衣装レンタル時間は午前0時まで!
あたし、武道会だと思ってたら、舞踏会なんだって。
とかなんとかな話だから、ボーさんが「まるっきりシンデレラじゃんよお。テレビ放映のほうが、面白い話があったくらいだ」って言ってたけど、あたしのせいじゃないわ。作者のせい。
古墳ギャルのコフィー版シンデレラ、ということで、あんまり工夫はないわよ。
TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて。〔2010・1・17(日)〕


古墳ギャルのコフィー 〜12人と怒れる古墳たち〜☆☆☆★映画館では「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE U〜私を愛した黒烏龍茶〜」と併映された。
いよいよ来年5月から日本で始まることになる「裁判員制度」をネタにした、硬派でユルイ(?)短編。
自分が他人の盆栽を壊しておきながら、とぼけてダニエルに罪をきせるコフィーの、愛らしいチャッカリさ(それでいいのか!?)は健在。
あ、ここで「ザ・フロッグマンショー」のサイトにある人物紹介を載せておきますが(人物か?)…。
コフィーは、『夢見がちで毒吐きな前方後円墳女子高生。古墳 GAL( コギャル)』。毒、はいてますか。(笑)
ダニエルは、『コフィーの幼馴染の四隅突出型墳丘墓高校生。墳丘墓だけに、古墳たちからは蔑まれている』。墳丘墓って、さげすまれてるんですか。(笑)
裁判にかけられるダニエル。
裁判員たちの審議の場に、なぜかコフィーが。
結論が一致しないと帰れないから、早く決めちまおうぜ、なんて言うヤツがいるのは「12人の優しい日本人」(三谷幸喜が書いた戯曲。映画は1991年)を思い出す。もちろん、元ネタのアメリカ映画「十二人の怒れる男」(1957年)も。
アメリカの陪審制度と日本の裁判員制度の違いは、日本のほうが、有罪か無罪かだけでなくて、量刑(刑の程度)まで決める、なんてことを知った。
それは責任が大きいんじゃ…。やりたくないよ、裁判員。
というわけで、ためになるアニメかも?
で、次回(があれば)、ダニエルは…元気なのか!?(爆)〔2008・5・31(土)〕


今宵、フィッツジェラルド劇場で☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2007・3・11(日)〕


コラテラル☆☆★「ヒート」や「インサイダー」などで、男の硬派な世界をクールにかっこよく見せたマイケル・マンが監督。夜のロスの街の情景なんてのは、なかなか格好よく撮れてるかも。
トム・クルーズがワルな殺し屋を演じるので話題。
でも、ただ、殺しを仕事にして生きてるプロだよーん、というだけでござんした。
タクシーの運ちゃんを道づれにする道中で、何か悩みがある様子もないし、もし、それを表に見せないのだとしても、それだったら観客には分からない。深みがないのさ。つまり、物語が浅いのだな。
「マトリックス」のナイオビが記憶に新しいジェイダ・ピンケット=スミスが判事役で最初に出てきて、あとでストーリーとどう絡んでくるのだろうと思っていたら、おおっ!と驚いた。先読みする人だったら、早々と読めてるんだろうなあ。先読みしない私は幸せだ。
コヨーテが道を横切る場面。殺し屋トムは何を思ったのか。縁起でもねえ、みたいに見えたなあ。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・11・27(土)〕


コララインとボタンの魔女☆☆☆☆黒猫たんが活躍!
ニール・ゲイマンの書いたベストセラー児童文学を、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督がストップ・モーション・アニメで制作。
構想5年、撮影期間に4年。キャラクターやセットのデザインは日本人イラストレーター上杉忠弘。
なんだか、憎たらしげな顔が多くて、かわいこちゃん顔はないアニメ。
しかし、それが味になる。
トンネルを落ちて…って「アリス」のパターンで異次元世界に行くコラライン。
おもしろくて、奇妙で、すばらしい。
イマジネーションにあふれている。
ボタンの目は怖いぞー。
やたらに優しいだけの親は、目がボタンでないかどうか、注意したほうがいいよ!?〔2011・2・26(土)〕


コレリ大尉のマンドリン
☆☆☆★ギリシャのある小島での第2次大戦とはどんなものだったのか。イタリア軍に占領されるが、やがてイタリアは降伏、代わりにドイツ軍がやってくる。
イタリア人らしく歌好きな大尉にニコラス・ケイジ、島の娘にペネロペ・クルス。
最後に大尉を守ろうとした人たち。多くの人に助けられて人間って生きてるんだから、しっかり生きないとね。〔2003・4・20(日)〕


殺しのドレス☆☆☆★1981年の10月に観て以来だから、かれこれ…えーと○○年ぶりの再見。てことは、劇場公開されたときに観たのか。覚えてないけど。
デ・パルマ監督の、この頃の一連の作品には、映像の見せ方やサスペンスの面白さなどで映画的な興奮があって、いまだに興味を引かれる。
それは通俗的といってもいいのだけれど、いかにも映画の面白さなのだ。
映画は、のっけからアンジー・ディキンソンのシャワーシーン。シャワールームの外に見える男の体を見ながら、彼女は自分の体を撫で回し、洗う。エッチである。ここはボディ・ダブル(部分的に代役)なのかも。
「キャリー」(1976年)でも聞かせたリリカルなメロディは、ピノ・ドナジオのスコア。どちらの作品もオープニングがシャワーシーン! いいねえ。
欲求不満の人妻である彼女が、美術館で行きずりの男と出会う場面。男と女の駆け引きが面白い。
自分があからさまに誘っているとは取られたくない彼女。彼女の望みを感じながら、遊んでいるように、じらす男。
無言のゲームを映像の力で見せるテクニック。
嬉しいんだろうけど、タクシーに収まった2人、車の中で、いちゃつきすぎ、エロすぎです。(笑)
不倫帰りのアンジー・ディキンソンとエレベーターに乗り合わせる親子。小さな娘が何度も何度もアンジーさんを振り返って見るのが、じつに思わせぶりで不安感をかもしだす。
ショッキングな殺人を目撃するのがナンシー・アレン。彼女はデ・パルマ監督の「キャリー」に出演したあと、監督と1979年に結婚。そして、この作品と「ミッドナイト・クロス」(1981年)とで連続してデ・パルマ作品に登場する。
彼女が、犯人とチンピラたちとに二重で追われる地下鉄の場面もスリルがある。
目撃者として犯人に狙われる彼女は、科学オタクのアンジー・ディキンソンの息子と組んで、犯人を探す。ハリー・ポッターの映画が作られた今だから言える話だが、この息子、ハリー・ポッターに兄がいたら、こんなふう、みたいな風貌。
忘れちゃいけないのが、精神分析医のマイケル・ケイン。
殺人犯が彼の患者の中に…? でも守秘義務があるから、警察には何も言わず。いいのか、それで?
つい先日観た、本作から26年後の「トゥモロー・ワールド」でも元気なケインさん。息が長い名優だ。1956年デビューだから、もう俳優生活50年。
ヒッチコックの「サイコ」や「裏窓」などを思わせるシーンも見もの。当然、意識して作ったんでしょうね。
けれん味たっぷりのエンディングのサスペンスも上々。もしかして、あれか? ああいうことか? とも思ったりするが、楽しめる。それが、この頃のブライアン・デ・パルマなのである。
dressed to kill というタイトルは、インパクトのある響きに思える。殺しのために装う、ということか。そういえば、殺人者はサングラスなどもしてましたが…。
アンジー・ディキンソンさんが、SF・ファンタジー・ホラー・アカデミー賞の主演女優賞を受賞。〔2006・12・16(土)〕


婚期☆☆☆★ 若尾文子さんの若いときの映画は見てみたいのだ。
…好きだから。
見てみたら、喜劇で結構笑えた。
若尾さん、野添ひとみさんの姉妹は、いっしょに暮らす兄嫁の京マチ子さんに反発して嫌がらせまでしてます。
若尾さんは29歳の設定(実際より少し上)で、もう「行き遅れ」という感じなんですね。
1961年頃って、そうなんだろうか。いまどきなら29でも独身フツー。
しかもお見合い相手が、はげあがっていて、若尾さんガッカリ。
アタマの薄い我々(誰?)にとっては、生意気言うない、この娘っこが。と文句のひとつも言いたくなる。(笑)
金を持ってて見栄え良し。って、ぜいたくでしょ! 昔っから変わらないんだね。
ばあやの北林谷栄さんのキャラが最高で、「ぼやき」に笑っちゃう。
みんなから、いろいろ指図されて、「命令系統がいくつもあって困っちまうよ」。その他たくさん。
兄を船越英二が演じていて、女3人と膝を突き合わせての話し合いでは、女たちの勢いを受け止めながら、ソフトな可笑しみをかもしだすような、この人らしい面白さと巧さ。
夫婦の会話の場面でも面白くて、新婚旅行のときに処女じゃなくて、さっそく興がさめた、という夫。妻は、本で勉強したからだと反論。(笑)
結婚なんて女給になるみたいなもので、セックスだってタダでやらせる、みたいな豪快な(?)セリフも飛び出すし、全編、飽きません。
名脚本家の水木洋子さん、さすがです。
姉妹にやられっぱなしのような兄嫁も、心底ではタフじゃないかと分かってきます。女は強し。
見慣れた電車が出てきて、え、丸の内線!? と、びっくり。調べてみたら、1951年には、とっくに走ってたんだ。
それと…若尾さんと野添さんの、風呂場のガラス越しヌードシーンもあって、いやー、よかった! …ん、まさか代役じゃないよね。ガラス越しじゃないシーンもあって、肩や脚や腰!は映してたけど。〔2014・12・21(日)〕


コンチネンタル☆☆☆☆フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのダンスの素晴らしさは、感激で泣けてくるほど。
ふたりのコンビ作は、たくさん作られた。本作はふたりが主役としての1本目。
ジンジャー・ロジャースさんといえば、マリリン・モンロー・ファンとしての観点からも、かなり後のこととはいえ、同じ作品に出演している(「結婚協奏曲」、「モンキー・ビジネス」)から、他人とは思えない(笑)親しみをもてる女優さんでもある。
しかも、この作品、ベティ・グレイブルさんも出ている! このとき、17歳ぐらい。
彼女はマリリン、ローレン・バコールさんとともに、「百万長者と結婚する方法」での主演だった。
つまり、マリリン・ファンにとっては、ジンジャー&ベティという、おなじみの女優さんでも楽しいわけ。
アステア&ロジャースのダンスシーンになると、一気に気分がハイになる。
名コンビ、名パートナーとは、このふたりのことをいう。
ふたりが踊り出すと、そこは特別な空間になる。
呼吸の合った、お互いのやりとり。
優雅な曲は、とろけるほど優雅。
タップが入れば楽しく、なおかつ最高のテクニックを披露する。
できれば、いつまでも見ていたい。
「コンチネンタル」とは曲名のことだった。
終盤に、歌い手も交代しながら、16分にも及ぶ長いシーンがあり、楽しくて圧巻。〔2016・8・6(土)〕


コンテイジョン☆☆★世界規模の感染を豪華キャストで描く。
コンテイジョンは、伝染の意味らしい。
それから、思い出したけど、まっと・でいもんの娘役のスマホのメール書きの両手打ちが、すっごい速い!
…で、書くこと、終わっちゃった…!
それでは、あまりな仕打ちなので、もうちょっと。
病気の感染が広がって人々がどう対応していくか、というシミュレーションを映画にしてみた、という感じ。
…それで何?というのが、私の感想。
当たり前の話が進んだだけのような?
病気の人が、あれに触れて、これに触って、という感染経路をていねいに映しつつ、ああ、こうやって広がっていくんだなと観客は考える。
お得な役なのが、ケイト・ウィンスレット嬢。
やっぱり、ああいうのは(ネタばれだから具体的には言わないが)印象に残るから得だよ。
ローレンス・フィッシュバーンの最後の行動も、いかにも人間らしいといえるよね。〔2013・2・23(土)〕


コンドル☆☆☆★悪天候やトラブルによる危険のなかで、命懸けで、飛行機で郵便を運ぶ仕事をする男たちを描いた、ハワード・ホークス監督らしいドラマ。
ケーリー・グラントの男っぷりもいい。相手役はジーン・アーサーだが、途中からリタ・ヘイワースが登場してきて、かなり目を引く。この映画のとき20歳そこそこのリタは、この後、注目される女優になっていく。
注目はトーマス・ミッチェル。この映画と同じ1939年には「駅馬車」「風と共に去りぬ」などにも出演していて、彼にとっては、いわば、大活躍のビッグイヤーとなった年だ。今作でもグラントの親友役で印象深く、映画の最後でも、おいしいところを持っていった。
原題は、翼を持つのは天使だけ、みたいな感じ?〔2003・7・21(月)〕


コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト☆☆売り上げを伸ばすために結婚雑誌が企画した、ユニークな結婚式コンテストに3組が出場。その3組は、ミュージカル・ウエディング、テニス・ウエディング、ナチュリスト・ウエディング。
ヌードがあるよ、というので借りてみたら、あるにはあるけどナチュリスト(ヌーディスト)の話もあるということで、男のアソコを丸見せ。
裸でいると、普通、女性はヘアしか見えないが、男は正面にちゃんと見えるわけで。
ナチュリスト・カップルの男を演じたロバート・ウェッブという俳優、一瞬でもなく堂々と何回も、度胸あるなー。
ドキュメンタリーっぽくもあって、コンテストに至るまでの準備段階のゴタゴタから描かれる。
2人のゲイのウエディング・プランナーも加わって、笑いは、しらけ気味。
肝心なコンテスト場面で、おお、少しは見せてくれるじゃないかという気分には、多少なった。
ミュージカル・ウエディングでは、ダンサーの配置による美しい模様を上から見せるバズビー・バークレー風のシーンがあったし。
3組を評価したら、ミュージカルが、いちばん豪華でエンターテインメントだって、どうしても誰でも思うんじゃないかな〜。〔2010・10・17(日)〕