ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
楠木建著 東洋経済◎
本屋さんでタイトルに挽かれて買った。
内容としては、ポーターの競争戦略に、”ストーリー”の要素を付加した独自の差別化戦略論である。
読み始めると、序盤でフレームワークなどの戦略策定プロセスの定石を批判している。
それを見て「なんだコイツ」と思った。
特にSWOT分析なんかは、自分も経験があるのだが、知ったときは「へー、こんな方法もあるんだ」と感心し、ちょっと使ってみると「なんじゃこりゃ、使えん」と思った。
しかし、つきつめていくと「やっぱSWOTは使う側のウデがなきゃどうしょうもならんが、これは大事だ」と再認識させられるんで、「この著者、SWOTが使えないのは自分の力量がないのを露呈してるだけじゃん」と思った。
しかし、本を読みすすめるにつれ、良さがわかってきた。
新規事業開発では、「MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術」を超える良書だと思う。
スゴいんだが、この著者は自分で戦略を組んだ経験が希薄なのは明白だ。
以下、自分メモ。
1.戦略の本質は「違いをつくってつなげる」
2.違いをつくる
(1)種類の違い…ポジショニング
(2)程度の違い…組織能力 (ポーターは「オペレーション効率」と言っている)
3.ポジショニング…活動の選択(何をやり、何をやらないか)
4.ストーリーとしての戦略の要素…コンセプト → 違い → コア → 競争優位
5.ニッチ戦略は、成長を目指してはいけない
6.ストーリーの良さ
(1)強さ…要素の因果関係の蓋然性
(2)太さ…構成要素間のつながりの数の多さ
(3)長さ…ストーリーの拡張性、発展性(特に好循環、繰り返し)
上記(1)(2)はポーターは「フィット」と言っている
7.コンセプト…誰に、何を、(なぜ)売るのか。(誰が客でないのか)
(1)人間の変わらない本性をとらえたものでなければならない
(2)コンセプトは楽観的に考える
(3)構成要素のつながりは、悲観的に考える
8.コアの条件
(1)一石数鳥
(2)一見すると不合理 (部分の不合理を、全体の合理性に転換する)
9.とりくむときのポイント
(1)戦略ストーリーを組織全体で共有しておく (戦略ストーリーは社内の人々を動かす最強のエンジン
(2)失敗(撤退基準)を定義しておく
10.抽象化と具体化を繰り返すことで、戦略の本質が見えてくる
本屋さんでタイトルに挽かれて買った。
内容としては、ポーターの競争戦略に、”ストーリー”の要素を付加した独自の差別化戦略論である。
読み始めると、序盤でフレームワークなどの戦略策定プロセスの定石を批判している。
それを見て「なんだコイツ」と思った。
特にSWOT分析なんかは、自分も経験があるのだが、知ったときは「へー、こんな方法もあるんだ」と感心し、ちょっと使ってみると「なんじゃこりゃ、使えん」と思った。
しかし、つきつめていくと「やっぱSWOTは使う側のウデがなきゃどうしょうもならんが、これは大事だ」と再認識させられるんで、「この著者、SWOTが使えないのは自分の力量がないのを露呈してるだけじゃん」と思った。
しかし、本を読みすすめるにつれ、良さがわかってきた。
新規事業開発では、「MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術」を超える良書だと思う。
スゴいんだが、この著者は自分で戦略を組んだ経験が希薄なのは明白だ。
以下、自分メモ。
1.戦略の本質は「違いをつくってつなげる」
2.違いをつくる
(1)種類の違い…ポジショニング
(2)程度の違い…組織能力 (ポーターは「オペレーション効率」と言っている)
3.ポジショニング…活動の選択(何をやり、何をやらないか)
4.ストーリーとしての戦略の要素…コンセプト → 違い → コア → 競争優位
5.ニッチ戦略は、成長を目指してはいけない
6.ストーリーの良さ
(1)強さ…要素の因果関係の蓋然性
(2)太さ…構成要素間のつながりの数の多さ
(3)長さ…ストーリーの拡張性、発展性(特に好循環、繰り返し)
上記(1)(2)はポーターは「フィット」と言っている
7.コンセプト…誰に、何を、(なぜ)売るのか。(誰が客でないのか)
(1)人間の変わらない本性をとらえたものでなければならない
(2)コンセプトは楽観的に考える
(3)構成要素のつながりは、悲観的に考える
8.コアの条件
(1)一石数鳥
(2)一見すると不合理 (部分の不合理を、全体の合理性に転換する)
9.とりくむときのポイント
(1)戦略ストーリーを組織全体で共有しておく (戦略ストーリーは社内の人々を動かす最強のエンジン
(2)失敗(撤退基準)を定義しておく
10.抽象化と具体化を繰り返すことで、戦略の本質が見えてくる