経営コンサルタントの本棚

若輩者の経営コンサルタントが故に、書籍を読み漁って経営を勉強していくうち、自宅のリアル本棚はもちろん、押入れも本で溢れかえってきました。
ビジネス書、自己啓発に関する本が多めですが、時には経営には関係のない本も交え、いろいろな本を紹介していきたいと思いますが、基本的に自分用の備忘録です。
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また、評価は4段階になっています。◎:超おすすめ!、○:おすすめ、△:読んで損はない、×:おすすめできない

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企業参謀―戦略的思考とはなにか

大前研一著    プレジデント社◎

1975年出版の「企業参謀」は読んだことがあったが、実は「続企業参謀」なる本もあることを知った。
さらには、その2冊をくっつけた「新装版」があることを知って購入。
本の前半は「正」で戦略的思考の概論。後半は「続」で企業戦略策定の実際について書かれている。
この本は「戦略の教科書」とも言える本で、もっと早く読んでおきたかった。
競争戦略論T」は理論として非常に深いが、活用については「企業参謀」の方が充実しているし、「戦略策定概論」は難しい。その点この本はちょうどいい気がする。

以下、自分メモ
1.代替案選択で重要なことは考える「軸」を固定しておくこと
2.代替案模索の軸は、解決案を満たさなくてはならぬ必要最小限の事項の次に化せられる必要条件を選ぶべき
3.参謀五戒
(1)参謀たるもの「イフ」という言葉に対する本能的恐れを捨てよ
(2)参謀たるもの完全主義を捨てよ
 (相手よりもほんの一枚上をゆく市場戦略をタイミングよく実施することが勝利のカギ)(3)KFSについて徹底的に挑戦せよ
(4)制約条件に制約されるな
(5)記憶に頼らず分析を
4.シンクタンクでは主語がなく、内部の者の寄せ集めでは動詞がない
5.自社がいくら強くても市場が消失する場合には、シェアのことばかり考えないで収益のことも考えておかないとやけどすることっもある
6.自社の「強さ」はシェアではなく、その業界で稼げる能力の大きさで判断しなければならない
7.戦略家は単なる戦闘における勝利ではなく、真の意味で自分の属するグループに有利なるような判断をしなくてはならない
8.成熟し、硬直化した市場で、戦略的解決を見出す場合、まず対象になっている製品市場における常識に徹底的に挑戦する
9.「選択」と「程度」
 (ポーターの言葉だと「戦略ポジショニング」と「オペレーション効率」)
10.企業戦略は「競争相手との相対的力関係の変化を計画する作業」である
11.KFSは企業活動を分解してつかむ
12.SBUの究極の姿は、戦略的自由度に沿って存在している既存の組織の軸を、すべて束ねた形でくくってしまう

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主に中小企業をクライアントに経営戦略構築、経営再建、営業力強化、人事制度構築、幹部育成、ビジネスマナー、IT戦略立案&推進など幅広く企業のお手伝いをする経営コンサルタント。

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