経営コンサルタントの本棚

若輩者の経営コンサルタントが故に、書籍を読み漁って経営を勉強していくうち、自宅のリアル本棚はもちろん、押入れも本で溢れかえってきました。
ビジネス書、自己啓発に関する本が多めですが、時には経営には関係のない本も交え、いろいろな本を紹介していきたいと思いますが、基本的に自分用の備忘録です。
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また、評価は4段階になっています。◎:超おすすめ!、○:おすすめ、△:読んで損はない、×:おすすめできない

現在の蔵書数:287

散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道

梯久美子著    新潮文庫    (評価:△)

太平洋戦争で、5日で陥落できると言われた硫黄島を36日間守った日本守備隊の総指揮官である栗林忠道を描いた本。
戦史ではなく、栗林少将個人にスポットが当てられている。
彼は父親としても指揮官としても、当時としては異色であったようだ。
兵隊と同じものを食べ、特別待遇はなく、2万人いた兵士の多くが、栗林少将の顔を知っているというのがすごい。
アメリカ軍の上陸に際し、水際作戦はやめ、ゲリラ戦に徹したこと。バンザイアタックは禁じたこと。最後の総攻撃に際し、指揮官は切腹するのではなく最前線でともに戦ったこと。それらの当時の常識を破って戦った。−それらは守備隊としてのミッションを最大限に履行するための手段だったのだろう。
自身のミッションをしっかりと理解し、遂行するための最良の手段を選択する。このシンプルだが当たり前のことの重要さを再認識させられた。
ちなみに「散るぞ悲しき」は辞世の句の結びの部分である。

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主に中小企業をクライアントに経営戦略構築、経営再建、営業力強化、人事制度構築、幹部育成、ビジネスマナー、IT戦略立案&推進など幅広く企業のお手伝いをする経営コンサルタント。

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