小泉今日子さんの、1984年3月20日〜5月27日にかけて行なわれたサード・コンサートは、24都市25日公演となる。

私は3月25日、埼玉会館に行っている。ツアーのなかでは3か所め、まだ序盤だ。

今回も、後輩といっしょに行った。
近くに、親衛隊メンバー込みだったか、男女で応援、掛け声がすごい一団がいたせいもあり、私たちもガンガン掛け声をかけたり、歌ったりした!
コンサートタイトルは「今日子・NOW(いま)・春」。

1984年3月25日(日)埼玉会館でのコンサート(16:30〜)の曲目リスト
1.逆光線ボーイ
2.JAJAUMAコネクション
3.東京モガ
4.星にリボンをつけて
5.Let's Dance
6.クライマックス御一緒に
7.風のマジカル
8.渚のはいから人魚
9.メドレー 私の16才〜素敵なラブリーボーイ〜ひとり街角
10.メドレー(続き) 春風の誘惑
11.渚の誓い
12.まっ赤な女の子
13.半分少女
14.艶姿ナミダ娘
15.ときめきたいの
16.シー・ユー・アゲイン

アンコール
1.渚のはいから人魚
2.君の瞳に恋してる



コンサートのパンフレットの表紙から。

「逆光線ボーイ」
キョーコちゃーん!の掛け声のなか、前奏が始まり、はじめっから歓声も手拍子も全開。
やはり、直近の3月5日に発売されたカセット「KYON KYON倶楽部」から、1曲目を持ってきた。(いちばん直近の発売日だったのはシングルの「渚のはいから人魚」だけど、最新シングルは「とっておき」だから、1曲目からは、やらないよね。)

「JAJAUMAコネクション」
これも、カセット「KYON KYON倶楽部」から。

「東京モガ」
同じく! 同じカセットから3連発、きましたねー。

MC(おしゃべり。だいたい、こんなふう、ということで書いてあります。書いたとおりではありませんし、…の部分は省略があると考えてください。以下同じ。)
みなさん、こんにちは、小泉今日子です。
きょうは私のコンサートにきてくださいまして、どうもありがとうございます。
…(掛け声の多さに対して)明るいですねー。いいことですね。…明るいですよ、埼玉は!
…途中でつまんないとか、もう帰りたいとか思う方がいらっしゃると思いますが、もう入っちゃったものはあきらめて、最後まで席を立たないで見ていってほしいなあと思います。
…今回が3回目のコンサートで、少しは成長したと思ってくれたら、とってもうれしい…。
もう1曲、聞いてください。

「星にリボンをつけて」
カセット「SEPARATION KYOKO」から。
バラードを歌っているときは、さすがに手拍子のみの応援。終わったら、また「キョーコちゃーん!」です。

MC
(掛け声が)すごいですねー、この1列に負けないように、どんどん頑張っていただきたいと思います。
…今度のコンサートは目標を作りました。それは「楽をしない」ということで。歌、おしゃべり、それからダンス。笑ったやつがいるね。ダンスなんですが、はっきりいって苦手なんです。
…ツアーのためにダンスナンバーをつくっていただいちゃったんですね、頼みもしないのに。練習する時間もじゅうぶんすぎるほどだったけど、何をやってもカッコ悪いんですよ。先生に怒られても、今回は、ちゃんとやらなくちゃとか、けっこう真面目にやりました…。
そういう私の気持ちがつまったダンスナンバー、聞いてください。

「Let's Dance」
ロック風なナンバー。1回終わったかと思ったら、メロディ、テンポが変わって続きが。このあと演奏のみとなり、衣装チェンジだったか?
衣装などを覚えていないので、映像があればなあと、つくづく思う。

「クライマックス御一緒に」
ご存じ、あんみつ姫名義でリリースした曲
掛け声、ふたたび。

MC
「あんみつ姫」の主題歌ですが、もうパート3までやったんだっけ?
…着物ってのは寒いですよ。腕はスースーするし。
…ドラえもんの主題歌を歌ってるので、聞いてください。

「風のマジカル」
「渚のはいから人魚」と両A面の9枚目のシングル
手拍子。

MC
…小泉今日子のレコードの正しい買い方というのがあるんです。
店員さんの前でいきなり「すいません、小泉今日子の『渚のはいから人魚』ください!」と、大きな声で言っていただきたい。はずかしい気持ちは捨てて。これは他のお客さんへのPRですから、ほかにお客さんがいないときにやったら、ただのバカですから気をつけていただきたいですね。(笑)
その2。私のレコードが棚の奥のほうにあったら、ただちに前の目立つところに入れ替えていただきたい。
…その3。受け取るときは「えっ!こんなにいいレコードが700円なんて安すぎる!」、これを言っていただきたいですね。演技に自信のあるかたは、涙なんか浮かべてもらっちゃったりしたら、とっても効果的だと思います。
…それでは、聞いてください。

「渚のはいから人魚」
「風のマジカル」と両A面の9枚目のシングル。
手拍子、掛け声、大盛り上がり!

MC
最近、私は、ちまたでは大人っぽく、色っぽくなったと大評判で…ウソだって? 知らないな、みんなは。ある人気投票で松田聖子さん、中森明菜さん、この2人を堂々押さえて1位になったんですよ。
なんだと思います? 甲子園? もっとすごいのがあるんですよ。売れなくなったら脱ぎそうなタレントベスト1だったんです!(客席からは、おめでとうの拍手喝采)
雑誌で水着なんか着てますからね、それがいけないんですが、頭にきますが、ちょっと、うれしいですね。自分で何言ってるんだかわかりませんが。もう18歳ですからね。
売れなくなってから脱ぐのは悔やしいですからね、もし脱ぐんだったら売れてるうちに脱ぎたいと思います。(客席、大歓声) ウソだよ! ウソに決まってんでしょ。

私がどうして歌手になったかというと、うちの姉の浩子のせいなんです。仲悪くて毎日けんかしてたんですけど。
…「スター誕生!」に出たいなと思って、ハガキを出して…通知が来たの。でも、その頃はハガキを出して半年くらい経って、テレビに出たいという夢が、すっかり消え去っていたから行く気はなかったの。そしたら浩子が、日曜だから「TVジョッキー」生放送だし、歌手がいるかもしれないから行こうぜ行こうぜって言うんですよ。
私も歌手なんて尾崎紀世彦さんくらいしか会ったことなかったから、えー、歌手いるのかな、なんてウキウキして行ったの。
で、私はオーディションの第一次審査に受かっちゃって、浩子は外で待ってて、受かっちゃった受かっちゃったって言ったら、「バカじゃないの、いつまで待たせんのよ。歌手がいないんだから私は帰るね」って言って帰っちゃったんですよ。
…いまでは仲いいんですよ。浩子には感謝してますけども、ここまで来られたのは、やっぱり、みなさんに感謝したいと思います。どうもありがとうございます。
デビューのころのなつかしい曲を歌いますから、知ってたら一緒に歌ってください。

「メドレー 私の16才〜素敵なラブリーボーイ〜ひとり街角」
おなじみのシングルヒットを1枚目2枚目3枚目と順番に。
盛り上がれー!

MC
最近つくづく思うのは恋をしたいなということで、根津甚八さんとか好きでね、…好きなタイプが増えまして、所ジョージさん。ただ、おもしろいことやってるだけで、顔は(根津さんとかと)変わんないと思うんですよ。
若かったら私もお付き合いしたいなと思うんですけど。そういう方、きょうはいらっしゃいますかねえ。(客席、はーい!はーい!とアピール) 個性が欲しいですね、つるっぱげとか。まつげがつながってる人とかね。
…じゃあ今度は、もうすぐ春だから恋をしようという歌を歌いたいと思います。

「メドレー(続き) 春風の誘惑」
4枚目のシングル
もうすぐ春です…と歌いかけて止める。客席からは「ざんげ、ざんげ」とのコールが。(「ざんげ」というのは、たしか、テレビのバラエティ番組「オレたちひょうきん族」から流行ったものだと思う。)
キョンキョン「違うの!」と大声でさえぎり、春といえば思い出したことがあって、と卒業式で2時間遅刻した話を挟む。

MC
私が変わったとすれば、2年間の間にいろんな影響を受けた…私が誰かに影響を与えられることができるのかと考えると不安で、もっと私らしい無理のない自分を持ちたいなと思ってます。まだまだ、ひとりでは何もできない…いろんな人から吸収して大人の階段をのぼっていくと思うけど、ひとりでも、ふたりでもいいから、私を見て何か感じてくれて、ずっと心の中に残っていてくれたら、ほんとに幸せ…。
私も、せいいっぱいやって、こんな曲に挑戦できるようになりました。聞いてください。

「渚の誓い」
エア・サプライ、1983年の曲。原題は、“Making Love Out Of Nothing At All”。
これはいい曲ですよね。小泉さん、しっとりと英語で歌います。このあと衣装チェンジか?

MC
(演奏の「バースデー」、コーラスの「ミルキーショック」を紹介。)
なかなか難しい曲で、緊張してドキドキしちゃうんですけど、どんどん、こういった曲、挑戦したいと思います。
拍手のお礼も兼ねて、もう、ひとがんばり、明るくやってみたい…。
それじゃ、行きます…!

「まっ赤な女の子」
5枚目のシングル
これをやってくれなきゃ! 大好きだー!
掛け声はもちろん、一部分、いっしょに歌ったぞ。

「半分少女」

6枚目のシングル
「まっ赤な女の子」からメドレー気味につづけて歌う。これで盛り上がるなってほうが無理。

「艶姿ナミダ娘」
7枚目のシングル
ヒットシングル3連発!
声援をおくるファン、みんな仲間!って気分になるね。

「ときめきたいの」
アルバム「Breezing」からの曲。
まさにライブ向き。

MC
どうもありがとう! …みんなも私と同じように楽しい時間になってたら、とっても、うれしいです。
また、みんなに会えるのを楽しみに、最後はね、「シー・ユー・アゲイン」で…。

「シー・ユー・アゲイン」
アルバム「マイ・ファンタジー」からの曲。
近くにいる一団は、もう最初から最後まで、いっしょに歌ってる。すごい。もちろん私もです。こういうの、お互いに、みんな、うれしいよね!
大声援はアンコールの声に変わる。

アンコール
「渚のはいから人魚」
コンサート本編でのパフォーマンスよりも、もちろん熱気UP! 手拍子、掛け声、いっしょに歌う…。

MC
(キョンキョンが、しゃべってるときは、もうちょっと静かに聴いたほうがいいんじゃないかなと思えるほどの声援。あとから考えると、終了時間が押していて、静かになるのを待ってから、しゃべることはできなかったのかもしれない。)
…自分のやりたいように、自分らしく、…わがままかもしれないけど、そういう私をわかってくれる人が、ひとりでもふたりでもいれば、とってもうれしいし、そういう人たちがいてくれれば私は頑張ってやっていけると思います…。

「君の瞳に恋してる」
ファースト、セカンド、サードと、これまでの3回のコンサートツアーで、必ずアンコールで歌っている。
間奏で、コーラスメンバーをひとりずつ紹介。
つい先日(2014年9月)、映画「ジャージー・ボーイズ」で、オリジナルを歌ったフランキー・ヴァリの物語を見て、やっぱり、いい曲だなと再確認。


なんてこった! もう30年前のことだってか! お互い(キョンキョンと私のことだよ)、年もとるわ〜。


参考:小泉今日子 歌の全曲集(第11版)




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