アーサーとミニモイの不思議な国☆☆☆え! びっくり! マドンナが王女の声を演じていたんだ!
エンディング、ひとりずつ登場してきて、あいさつするアニメーションでマドンナの名前を見たときは驚いた。
ちょっとツンデレな王女さま、見ている途中は、イメージとしては、サンドラ・ブロックあたりをなんとなく想像していたのだけれど、マドンナとは。
実写の世界から、地中の小さな人々の国ミニモイに行くと、CGアニメの姿に一変。
主役のハイモア君、アニメだと、ぜんぜん顔かたちが違うじゃないの。
本で見て、あこがれていた王女の信頼を得て、惚れられるとは調子がよすぎるけど、まあいいでしょう。
人形っぽくもあって、このCGアニメの感じは面白く、素晴らしい。独特です。3Dとのことで、よくわからないけど、見た印象が違うのかなあ。
英語版の吹替えメンバーが豪華。デヴィッド・ボウイなんて、あとから思い出すと、ぴったり。
探偵ポアロ役で有名なデヴィッド・スーシェは、ナレーション担当だったよう。
実写パートでは、ミア・ファローさんが、ハイモア君のおばあちゃん。独特な存在感で、いつまでも活躍してくださいね。
飼い犬が、あまり見たことのない種類(顔だち?)で、なかなか、かわいかったぞ。
最近は原案とか製作を手がけるばっかりで、あんまり自分では監督しないリュック・ベッソンが珍しく監督を。
この話の原作は彼自身だから、もしかしたら愛着があるのかも。
ストーリー的には、どうということもないが、見ていて楽しめたので良しとする。
続編が上映中で、王女の声は、セレーナ・ゴメスに代わったらしく、デヴィッド・ボウイも、ルー・リードに、バトンタッチ?
相変わらずマドンナの声だったら字幕で観たかったけど、吹替えでいいね。しかも、字幕上映の映画館が見当たらないし。
というか、映画館で観なくてもいい…かもしれないけど、観たい気もする。ええい、どっちだ!?〔2010・5・9(日)〕


アーティスト☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・4・21(土)〕


アイアムアヒーロー☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・4・24(日)〕


I am Sam/アイ・アム・サム☆☆☆★ショーン・ペン上手すぎ。子役かわいすぎ。ミシェル・ファイファーきれいすぎ(?)「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・6・30(日)〕


アイアン・ジャイアント☆☆☆ジェ二ファー・アニストンが主人公のお母さんの声を当ててます。映画は、まあまあかな。〔2001・6・24(日)〕


アイアン・スカイ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・10・8(月)〕


アイアンマン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・10・5(日)〕


アイアンマン2☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・6・13(日)〕


アイアンマン3☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・4・27(土)〕


愛人ジュリエット☆☆☆★夢と現実が交錯する異色作。夢追い人のごときジェラール・フィリップはぴったりの役。さすがはマルセル・カルネ監督。〔2001・12・29(土)〕


愛人 ラマン[無修正版]☆☆☆成就しない愛よりつらいものはない。
マルグリット・デュラスの自伝的小説の映画化。フランス人の15歳半の少女が、インドシナで、中国人と恋におちる。
新人ジェーン・マーチと、レオン・カーフェイの組み合わせが成功している。
しかし、ジェーン・マーチちゃん、いまはどうしているのだろう。結婚引退の形なのかな?
後年のデュラスとしてナレーションを担当しているのは、ジャンヌ・モロー。彼女は後に「デュラス 愛の最終章」で、今度は姿も現わして出演し、デュラスを演じている。よっぽどのハマり役?
タイトルは英語版で、“The Lover”になっていた。〔2003・9・6(土)〕


アイズ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・11・1(土)〕


アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ☆☆★イマジネーションあふれる芸術的な残虐復讐。さすが、作家だ。(笑)
暴行された女性が復讐する、という話で、「発情アニマル」(1978年)という映画のリメイクらしい。
てめえの墓にツバ吐いてやる、というタイトルに惹かれて見たものだが。
まずは若い女性作家が、人里離れたロッジにひとりで泊まる、というのが圧倒的にいけない。
ガソリンスタンドで、男どもにそのことを知られる。いかにも襲われそうな、後の展開が丸分かり。
拳銃とかスタンガンくらい持っていかなきゃね。
本作、男が発情アニマルだということが、よく分かります。好都合な場合は、その気になるんです。
けっきょく彼女は悲惨な目に遭うが、もしや殺されるか!という寸前に、川に飛び込み姿を消す。
男どもは彼女を見つけることができないが、いったい彼女はどうやって逃げたのか。潜水したまま隠れていたのか。潜水が得意だったのか? じつは海女さんか!?(笑)
5人の男に復讐するのが、やられたことを倍にして返す、しかも殺すぜ、と。
ざまあ見さらせ、です。
2人いっしょにリンチするシーンは、現場が別々で、ひとりをどうにかしているときには、もうひとりから目を離している。これは、ちょっと危険。目を離している隙に逃げられるリスクは避けるほうがいい。
男5人を女ひとりで、よく片づけたねえ。
もしも裁判になったら、情状酌量?〔2012・9・9(日)〕


愛する人☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・1・23(日)〕


アイズ・ワイド・シャット☆☆☆初めて観たときには、ニコールの最後の言葉が、つまり監督が言いたいことではないか、と思った。
夫婦生活の肯定。
今回見直してみて、新たに感じたことも。
トム君が、いろんな誘惑に直面しながら、いくら浮気してみようと思っても、どうしても、うまく事は運ばない。
考えてみれば、彼が浮気に走ろうと思ったのも、妻ニコールの性的妄想に刺激を受けたからだ。
彼女によって彼は、性の冒険(?)に走り、彼女の電話によって危機を免れ(あとで娼婦がどうなったかを知れば分かること)、彼女に仮面が見つかったことで、秘密の冒険は終わり、夫婦で仲良く○○○○しよう、と終わる。
結果的にトム君は、ニコールの掌(てのひら)の上で遊ばされていたといってもいいような印象も。男なんて、こんなもん?
キューブリックは、案外、保守的な性生活を勧めたかったのかもしれない。
大事なのは「愛」である。それも最も身近にある、小さな単位での愛。ということに、たどりついた。ということなら、なかなか面白い。
トム君とニコールは、この映画の頃は夫婦だった。夫婦共演ということでも話題の映画になったが、やがて離婚してしまったのは、ご存知のとおり。
完璧主義者のキューブリックは、イギリスでの撮影に1年以上も主演者を拘束した。なんで、そんなに時間がかかるのか、よく分からないが…。ニコールのほうは、トム君より出演場面が、かなり少なかったように思うし。
キューブリックが友人に話したところでは、トム君とニコールが好きなようにやったせいで駄作になった、とも言ったとか。もちろん真偽のほどは分からない。
仮面舞踏会というのも、イメージ的に少し陳腐な気はする。かといって、では代わりにどんな場面にするのか、と言われれば、答えに窮するところ。
「アイズ・ワイド・シャット」とは「目を大きく閉じて」ということ。「アイズ・ワイド・オープン」(目を大きく見開いて)の逆だ。
目を閉じて考えること、夢、妄想の世界。
夫婦間の些細(ささい)な考え方の違いや、危ない世界などには目をつぶれ、という意味でもあったりして?
ニコールの後姿ヌードや乳首が透ける下着姿、ヤク中の女性のヌード、舞踏会でのヌードなど、エロティックなシーンが楽しめる、巨匠の遺作である。 〔2007・6・24(日)〕

☆☆☆3回目。ニコールのヌードやら、やたらと裸を観賞できる映画であった。
しかし、長い。159分?
米国公開版。〔2012・6・9(土)〕


“アイデンティティー”☆☆☆★アイデア賞ものの映画。
なんといっても脚本が見事。なるほど、そういう手があったか!とポンと手を叩きたくなる(実際には叩かないよね)ほど感心する。
しかも最後の最後まで工夫あり。
…と先を読もうとクリックした方には何ですが、話が横道にそれます。
仕事が忙しくて帰りが遅いと、映画の感想を書く時間もない。そんなときは、帰りの電車の中で、いつもの読書の代わりに感想文を走り書きすることが(よく)ある。唯一の読書タイムを犠牲にしてまで、見た映画すべてを感想にしようだなんて、ご苦労様、というより、これは記事に書くのが好きだからやっている、に違いない。
そういうアイデンティティーを確立しているかのような私なのである。(無理やり話をそこへ持っていくか!? しかも使い方が合っているのか!?)
話は戻って、「1408号室」に続いて、ジョン・キューザック主演映画だ。単なる偶然である。「“アイデンティティー”」という映画、以前ブログなどで面白いと少し話題になってたな、と思い出して、録画しておいたのだ。
タイトルには“ ”がつくようだ。強調か?飾りか?
連続殺人犯か何か(すでに、あいまい)について、資料をチェックしている先生。
場面が変わって、大雨の中、さまざまな人がモーテルに集まってくる。管理人を入れて11人か?
悪天候の、こういう雰囲気だと、殺人とか起きそうでしょ? そうです。
その先は、あんまり書きたくない。何も知らないほうが見たときに面白いに決まってるから。書くのが面倒くさいんじゃないか、と疑うのは、鋭い深読みなので、やめてください。
そんなふうじゃなくて、深読みなんかしないで、この映画を素直に見ていると、絶対に、あっと驚くこと請け合い。たぶん、見て損はしません。
あの謎は、そういうことなら、つじつまが合う。理解できる。そういう話になるのだ。
監督のジェームズ・マンゴールドで、私がすぐに思い出すのは「17歳のカルテ」(1999年)。若手だったアンジェリーナ・ジョリーがアカデミー賞助演女優賞をとった作品。映画自体も、ジョリー嬢も、鮮烈だったなー。
気になる人は、とにかく見てください。それ以外には、「何も言えねー」。(この北島選手の言葉、新語・流行語大賞、受賞できませんでしたねぇ。)〔2008・11・24(月)〕


愛と誠☆☆☆ミュージカル好きな私だから、基本的に、まず嫌いなわけがない。
「愛と誠」、そういえば漫画であったなあと久々に思い出した。
西城秀樹と早乙女愛(漫画のヒロインと同じ芸名をつけた)で映画になったっけ。(調べたら、1974年だった。)
ひとり1曲ずつの担当(?)で、なつかしの昭和歌謡の歌唱をはさみ込みながらの、だいたい、おばかに笑えるふうに仕上げてみました、というもの。
ただ、終わり近くなってから、お母さんのくだりとエンディングだけを、マジで押し通したのはどうか。すべてを、おばかに彩ったほうがいいような気もする。でなきゃ、その部分は要らなかったかも?
妻夫木聡、武井咲、斎藤工、大野いと、安藤サクラといった主な出演者のほかにも、愛の両親の市村正親と一青窈、誠の母親の余貴美子、高校生に見えない(笑)伊原剛志、誠の子ども時代の加藤清史郎と、印象に残るキャスト。
「あまちゃん」で、すっかりお馴染みのはずの、大野いとさんに気づかなかったのは不覚。「あまちゃん」に出る少し前なのかもしれないが、(役柄によっても)そんなにイメージが違うものなのか(ねえ)。
「悪魔」ってセリフがあったとき、あ、♪あの人は〜悪魔 って、キャンディーズの「やさしい悪魔」が歌われるんじゃないかって思ったが、はずれました…。〔2014・4・13(日)〕


愛についてのキンゼイ・レポート☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた感想と同じ。〔2005・9・3(土)〕


愛の泉☆☆☆3人のアメリカ娘が、それぞれにローマで恋を。
約37年ぶりに見た。(!)
WOWOWでのアカデミー賞特集放送。歌曲賞(作詞サミー・カーン、作曲ジュール・スタイン。歌っているのはフランク・シナトラ)、撮影賞(ミルトン・クラスナー)をとっていたんですね。
トレビの泉や、ベネチアの風景が出てきて、ちょっと旅行気分にもなる。
監督のジーン・ネグレスコは、前年にマリリン・モンローさんの「百万長者と結婚する方法」を監督している。その映画は3人の女性が玉の輿を狙う話。偶然なのか、3人娘のラブストーリー映画が得意なのか(笑)。
この頃、20世紀フォックスが売り出していたのはマリリンだけではない。ジーン・ピータースさんもそうだった。マリリンとは「ナイアガラ」(1953年)で共演。早くも1957年にはハワード・ヒューズと結婚・引退してしまった。…ヒューズめ。
ジーン・ピータースさんの映画では、毎度おすすめするが「拾った女」(1953年)が色っぽくてよろしい。
ドロシー・マクガイア、ジーン・ピータース、マギー・マクマナラという女性陣のお相手も、クリフトン・ウェッブ、ロッサノ・ブラッツィ、ルイ・ジュールダンと、いろんなタイプ(?)。
マギーとルイのカップルが、マギーの一目惚れなのか、多少テキトーにくっつけた感があるけど。(苦笑) そんなこともあるか。
軽めなラブ・アフェア&観光映画でした。〔2012・3・17(土)〕


愛のエチュード☆☆☆★「ロリータ」で有名な作家ウラジミール・ナボコフの原作。天才的なチェスプレイヤー、ルージンと、彼を支えようとするロシア娘ナターシャの愛。
精神的に不安定な天才という役どころを演じるジョン・タトゥーロと、一般には変人ともいえそうな男との愛を貫く女性を演じるエミリー・ワトソン、いずれも上手い。エミリーさんはチンクシャ顔というのか、あまり好きなほうではないけど、演技はいいよねー。物語の締めくくり方が見事。〔2003・5・10(土)〕


愛の奴隷☆☆☆ニキータ・ミハルコフ監督の第2作。ロシア革命に運命を狂わされる女優。〔2002・8・18(日)〕


逢びき☆☆☆☆★デビッド・リーン監督の傑作。脚本が最高に上手い。話の展開、場面の見せ方、ホームの向こう側とこちら側の使い方など、うならせる。
そして、最初のタイトルのシーンから早速聞こえてくるのは、ラフマニノフのピアノコンチェルト2番。
マリリンの「七年目の浮気」でもおなじみの曲だ。
ワイルダー監督は、妄想ラブシーンの場面に使ったが、きっとこの「逢びき」を頭に描いていたに違いない。〔2002・5・25(土)〕


相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン☆☆★なんとなく見てみて、なんとなく終わった?
BS朝日で放送していて、偶然見始めた。
テレビドラマ版のほうは、数回見たことがあるだけ。
面白めにできてはいるが、いろいろと、話がうまいこと行き過ぎるというのか、無理やり感もあるが…それに乗っかって見ていればいいのだろうけど…。
寺脇さん、こないだまで朝ドラで父親役だったよなあ、なんてことを考えたり。
飽きはしないけど、いい視聴者ではありませんでした。
副題、長いよ!〔2011・10・23(日)〕


愛慾☆☆ジャン・ギャバンとミレーユ・バランという「望郷」のコンビによる作品。
騎兵として活躍していたときは“色男”として、女性の誘いが引く手あまただったギャバンだが、ほとんどの誘いを無視してきた。
騎兵を辞め、印刷工として働くようになり、ある女に惚れこむ。だが、女にはパトロンがいた…。
脚本はシャルル・スパークという有名な人(「我等の仲間」「大いなる幻影」「女だけの都」「嘆きのテレーズ」など)なのだが、「望郷」コンビで、上手く行かない恋を描いた、というだけの印象。
ラストもかなり、あっけない。(実際、そんなものなのかもしれないが。)〔2003・9・14(日)〕


I LOVE MARILYN★マリリンがタイトルに付いているので、興味をもって観てみたが…大間違いだった。
先日、記事にもしていたのに。
これ、映画ではありません。バラエティです。
くだらなくても、どうしても観る、という予定の方は、以下、読まないほうが。
くだらないうえに、どんな話か少しでも前もって分かってしまっては、輪をかけて、つまらないでしょうから。
マリリンの愛を得るために、彼女が出す難題に次々にチャレンジしていく男。
舞台は、殺風景な白い部屋の中だけ。
難題といっても、水の中で1分息を止めるとか、当たりが出るまでガムを開けて食べるとか、ローションを塗った床の上で冷蔵庫を指定の位置まで動かすとか…。
マリリンは、ほとんど声のみで、英語を話す。声の主は、木夏リオさん。
海外で暮らしていたということで、英語が上手。ラジオのDJなどをやっているそうですね。
主演の庄司智春(お笑いコンビの「品川庄司」の片割れ)も、簡単な英語をしゃべる。
パンツ一丁の裸芸人が、何の脈絡もなく出てくる。しかも3人。しかも、なんにも、おもしろくない。どっちらけの上に気分も悪い。
そもそも、私はパンツ芸人は、大ッ嫌い。(ゆえに、最近はやりの小島なんとかいうヤツも、以下同文。)
庄司までパンツ姿になる。(正確には、ブリーフですか。)
百歩譲って、愛のためには何も怖くない男と、男が失敗しても許す女、というラブストーリーなら、裸芸人は、いっさい不要のはず。
下品な、おちゃらけにして、どうするよ。
ラストには、数秒、マリリン登場。田中美雨さんという方でした。
しずちゃんに似てる面影もあり、吉本興業の製作だけに、一瞬、しずちゃんかと思いました。
てことは、しずちゃんって、かわいいのか…?
エンドクレジットでは、庄司が、自分で作詞作曲した歌を披露。(といっても、マリリン、としか言わないし、メロディも簡単。)
脚本は、金井夏生。(といっても、バラエティ作家の書いたネタと一緒でしょ、これは。)
びっくりしたこと。「映画生活」さん、こんな短編にもトラックバックを用意しているとは、驚き! 偉いです。
けっきょく、愛の天使としてのイメージが、マリリンなわけか。
…カネを払って観るようなものではない。逆に、カネをもらいたいくらいだ。(爆)〔2007・9・29(土)〕


アイランド☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2005・7・30(土)〕


アイリス☆☆☆★
夫、ジョン・ベイリーが、作家であり妻であるアイリス・マードックとの日々を書いた本が原作。
アルツハイマー病にかかった妻と、彼女を支える夫の姿を通して、夫婦の愛を描く。
若い頃の2人の話と同時進行で物語が進む。
アイリスにジュディ・デンチ。
ジョンにジム・ブロードベント。「ムーラン・ルージュ」のジドラーとは思いもよらない、その見かけ(「ムーラン・ルージュ」がメイク凝りすぎというのはあるが)。
若き日のアイリスはケイト・ウィンスレット。デビュー作の「乙女の祈り」みたいな喋り方を、ちょっとしていた。でも、生き生きしていて、とてもよかった。
質のいい俳優の演技を堪能。感動の涙なくして見らりょうか。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・12・7(土)〕


愛を読むひと☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・7・4(土)〕


青い夢の女☆☆☆「ベティ・ブルー」などのジャン・ジャック・ベネックス監督の作品。精神分析の治療中、気づいたら患者が死んでいた、という出来事から起きるブラックユーモア・コメディ。
人間の行動って、ヘンだ。
しかし、ダッチワイフや絵にまでボカシが入っているのには苦笑。〔2003・6・14(土)〕


青空娘☆☆☆★「若尾文子映画祭 青春」が6月27日から角川シネマ新宿で始まった。
日本映画は、あんまり見てきていない私ではあるが、若尾文子さんは以前から好きなので、この機会に何本か観てみようかと思う。
初日は2作品が舞台あいさつ付きだと知って空席状況をネットで見てみると、まだ端っこの席に空きがあった。チケットをゲット!
「青空娘」は、増村保造の監督第2作。若尾さんによると、監督がイタリー留学帰りで作ったもの。泣かないシンデレラの話だという。
映画祭のポスターにも、この映画のカットが選ばれているけど、まさに青春の輝きにあふれて魅惑的。
「青空」の言葉に象徴されるような、さわやかな映画で、さっぱりした若尾さんの若々しい、はつらつとした魅力がある。23歳ぐらいのときの作品。
映画全体として、セリフそのものやセリフまわしに、ちょっと「芝居くささ」みたいなものを、はじめは少し感じてしまったが。
…たとえば、セリフでいえば「よせやい」とか「ちぇっ」みたいな。今だったら(あんまり)言わないよね?
若尾さん演じる小野有子は、理想的な女性。
ガキにボールをぶつけられても泣いたり怒ったりせず、対応が素晴らしすぎ。ついにはガキは手なずけられてしまう。
というか、好きにならずにはいられない、よくできた、ステキなお姉ちゃん、なわけですよ。
実の父親の家に来て、女中のように働かされても、明るく立ち振る舞うのです。(まあ、それがシンデレラの話ですからね。)
原作は、源氏鶏太。
若尾さん自身も、「青空娘」は面白かったですね、と言う。『ヒロインはいじめられても全然泣かないし、自分ではいじめられたと思っていない。そして、最後には、いじめていた本妻の子どもたちをやっつけるでしょ。やっぱり、やってて気持ちいいですよ。あそこが増村さんの増村さんらしいところですかねえ。こういうやり方もあるんだと思ったし、すごく新鮮でしたね。』(「若尾文子“宿命の女”なればこそ」ワイズ出版)
女中さんの先輩役で、ミヤコ蝶々さん。声を聞いて、すぐ分かった。
抜群に楽しく盛り上げてくれていました。
上映後、舞台あいさつ。
杖をついて登場されたので、ちょっと心配。いま現在81歳になられます。
明け方まで仕事をしてちょっと滑って転んだ、と話されたのだが、翌日のスポーツ新聞記事には、数日前にひねった足を治そうとトレーニングを繰り返して、症状を悪化させたというのが真相のようだ、とあった。
「青空娘」で卓球をやるシーンがあって、そのことを聞かれると、一度もやったことがなかったのに、それらしく見えますでしょう?と笑いをさそう。
インタビュアーに質問されて「わたしですか?」と何回か受け答えされていたけど、そうです、若尾さん、あなたですとも! あなたに聞かなきゃ!
いろいろ、お話はありましたが、映画祭のタイトルにある「青春」にちなんで、若尾さんの青春を聞かれると、映画とともにありました、私の青春なんてほかにはない、映画と撮影所がわたしの青春、と。
最後に観客に一言、と言われて、ひとりひとりお会いしてお礼を言いたいけれども…と話されました。こちらの気持ちもあったかくなりました!〔2015・6・27(土)〕


赤い河☆☆☆☆シネマヴェーラ渋谷にて。1991年に見て以来。今回はすごくいいと思った。   
西部開拓の時代の話で、広い大地に牛を増やしていって、次には牛の大群を移動させて。
「フロンティア・スピリット」という言葉があるが、広々とした荒野の描写からは、その雄大な心持ちを感じることができた。
何もないところから、自分たちが新しく、ここで生きていくんだ、という意思だよね。
住むことが可能な、広い未開の土地があった頃。
牛たちの暴走(スタンピード)、牛たちの渡河などは見ていてワクワクする雄大な魅力だし、インディアンの襲撃(彼らが単なる悪役に見えるのは昔の西部劇のパターンで、これはどうなんだと引っかかるところはあるけれど、単純にアクションと思えばいいか)、師弟の対立、ほのかな恋心、と楽しめるところは多い。
ジョン・ウェイン御大、いぶし銀の脇役ウォルター・ブレナン、モンゴメリー・クリフトの若き存在感、そして、ジョーン・ドルーさんの気丈かつ可愛い姉御ぶり。
やはり、西部劇を語るときには、名前が挙がってくる作品だと思う。〔2015・1・25(日)〕


赤い靴☆☆☆★映画的な視覚効果で見せるバレエ。「赤い靴」の同名バレエ・シーンは、映画中盤に十数分にわたってある。
単にバレエを踊るのを見せるのかと思ったら、人の形の新聞紙と踊ったり、観客席が海に変わったり…いろんな映像処理をやってみていて、楽しませてくれた。
舞台に関わるメンバーの人間関係を描く、バックステージもの。
モイラ・シアラーさん。もう、ずーーーーーっと昔から、名前は知っていた。もちろんバレエのプリマでもあったという、彼女の代表作。見るのは2回目だが、まったく記憶にないので、初めて見るのと同じだ。
バレエを取るか、愛(彼氏)を取るか、の普遍的っぽいテーマが最後に発生するけど、こういう問題は困ったもんです。どっちも取れるように、できないものか。
芸術至上主義と恋愛至上主義がぶつかるのはいいとして、その間で引き裂かれるのは、たまったものじゃない。
赤い靴を脱ぐエンディングが劇的すぎて、かわいそうすぎる。
撮影が、ジャック・カーディフ。パウエル&プレスバーガー監督のもとでは本作や「黒水仙」。
前日見た「ナイル殺人事件」もそうだが、マリリン・ファンには何といっても「王子と踊子」! 名撮影監督です。
エンドロールで、デジタルリマスター製作にマーティン・スコセッシ監督の名前が。おお!〔2016・3・6(日)〕


赤い天使☆☆☆★戦争の極限下の人間がすごい。
オープニングタイトルから戦争だし、これは少しハードかも…と思わせ。
若尾さんは看護婦として天津へ行くが、入院中の兵士に乱暴されたり!(描写は、なし)
前線に行けば、軍医のものすごい治療(?)。見殺しにするか、かたわにするか(「かたわ」なんて放送禁止かもしれないがセリフのまま)しかできない、と軍医は言う。
手が使えない入院兵士の○○を手伝ったり、はては一緒にベッドに…。
軍医と刹那的な愛におぼれ…。
敵襲後は、死体の服がはぎとられていたり…。
こんな映画を60年代に日本はつくっていたのか、と多少なりとも驚かざるをえないとともに、戦争の悲惨さを忘れてはならないと思う。〔2016・12・5(月)〕


赤い風車☆☆☆★ジョン・ヒューストン監督の描くロートレックの半生。ホセ・ファラーが渋いなあ。足の発育が止まって大人になっても短いままというコンプレックスの哀しさ。ムーラン・ルージュでは「天国と地獄」の曲に乗せた踊りもあったよ。ロートレックの絵をたくさん見られた。
ヒロインに、コレット・マルシャン、シュザンヌ・フロンといったフランス女優をちゃんと使っている。台詞は英語だけど。〔2002・7・20(土)〕


赤ずきん☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・6・11(土)〕


赤線地帯☆☆☆★溝口健二監督の遺作となった作品。原作・芝木好子、脚本・成沢昌茂、撮影・宮川一夫、音楽・黛敏郎。助監督に増村保造が参加している。
映画のラスト。初めて吉原の店に出る生娘の少女が、ようやくのことで男を誘う呼び声を出すが、すぐに柱の陰に隠れてしまう。
彼女は、これから男に体を売って生きていかなければならない。その未来の始まりが映画の終わりだ。何という終わり方!
また、それが溝口監督の映画の最後のシーンになったことが印象深い。
売春防止法が国会の論議に上がっている当時の吉原の店が舞台。
若尾文子さんは、口八丁で男を手玉に取り、金を巻き上げ、同僚に金貸しまでしている、クールな、しっかり者。
京マチ子さんは、関西から来た娘で、借金だらけでも気にせず、ズケズケものを言い、ズべ公などとも呼ばれている。
小暮実千代さんは、病気の夫と赤ん坊を持ち、生活のために「通い」で働いている。
三益愛子さんは、息子を育てるために働いている。
町田博子さんは、この仕事が嫌になり、故郷へ帰ってみるが…。
若尾さんは冷たいまでの現実主義者ぶり、京さんは若々しい(妖艶な「雨月物語」よりも後の作品とは思えない)、小暮さんは生々しい貧しさの生活感ありすぎ、三益さんは息子に捨てられる残酷さ、町田さんは仕事に疲れた悲哀…。
それぞれの女の人生が鮮やかに描き分けられる。
一方で、こういう商売があるから、おまえたちは生きていけるんだ、とばかりの演説を繰り返す店の主人をはじめ、男たちの情けないことよ。
溝口監督自身の思い(自分も郭通いをしていた反省?)が、女郎に関わる男たちをおとしめさせているのだろうか。
黛敏郎の音楽は電子楽器(クラヴィオリンというものらしい)を使い、怪談のようで、奇妙。面白いが、映画に合っているのかどうかは疑問。実験的に過ぎないか。
仕事をやめるようにと、父親が京マチ子に会いに来るが、その甲斐なく帰っていくところで、京さんが、こんなセリフを!
「けったくそ悪(わる)。大メロドラマやな。ひと風呂浴びて、マリリン・モンローでも観てきたろ」
最初に聞いたとき、ええっ!と思って、言葉が聞き取りにくいので、何度もテープを巻き戻して確認した。
1955〜56年あたりなら、確かにマリリンの映画も上映されていたのだ。
派手でアプレゲール(戦後の若者の無軌道さを表わした流行語)な京さんの役ならば、マリリンを観に行く、というのは、いかにも似合う。
こんなところにも、マリリンが出てくるんだねえ! 嬉しいよ!〔2006・11・5(日)〕


秋のソナタ☆☆☆★母に愛されなかったと思いつづけた娘が、母に心の内をぶちまける。
ピアニストの母親(イングリッド・バーグマン)が、誘われて娘(リヴ・ウルマン)の家にやってくる。
娘が、病気の妹を自宅に引き取っていると知った母親は、顔色を変えるが…。
娘は酔いながら、やがて母親を責めはじめる。
家庭をないがしろにしてピアニストとしての実績を積んでいた母。愛情をもらえなかった娘。
だんだん一方的に娘が責めて、母親は受け止めるだけになるのが可哀想にもなってくるが、受けの演技のバーグマンが、さすがの貫禄。
彼女にとって、最後の映画出演になったのだが、この作品で演技力を存分に発揮できたことは幸せだろう。
リヴ・ウルマンとの演技対決は見どころ。
ショパンの前奏曲集第2番イ短調を、娘と母親がそれぞれ弾くシーンがある。
難しげなメロディ、娘の弾き方を直そうとする母親。愛情で結ばれていない間柄では、娘には単なる厳しい指摘に聞こえる。
娘が母親の愛を欲する気持ちは大きい。
でも、ラストの母親を見ると、この母は変わらないのかも、とも思えてしまう。
子どもにとって、親の愛情は精神的に欠かせないものだ。しかし、子どもを、どう愛するのか分からない、という人もいるのだろう。悲しいことだが。〔2010・8・29(日)〕


悪の華☆☆★おばあちゃんが主役になったね、最後。
母親役のナタリー・バイが選挙活動をしていて、ちょうど翌日が日本でも選挙なので、偶然だなーと思ったことであった。
戦争時に、ナチスに協力した人物がいたりして、スキャンダラスな一族。
息子と娘は、いとこ同志で好き合っているが、本当は他人の関係なのかもしれなかったり? (ちなみに「いとこ同志」というのは、クロード・シャブロル監督の有名な作品だ。)
オヤジの、若い女性の口説き方がミエミエで、やらしくて、素晴らしい!
ドロドロ家族関係でした。
劇場未公開。〔2012・12・15(土)〕


悪の花園☆☆☆クーパー、ウィドマーク、ヘイワードと揃ったウエスタン。
西部劇といっても、舞台はメキシコ。
謝礼は出すから、炭鉱事故で怪我をした夫を助けてほしいというスーザン・ヘイワードの頼みに、ゲーリー・クーパーやリチャード・ウィドマークら4人が応える。
何日もかけて炭鉱に到着するものの、そこでインディアンの脅威にさらされる…。
前年にマリリン・モンローさんの「ナイアガラ」を作ったヘンリー・ハサウェイは、いろんな映画を請け負う職人のような監督だが、やはり西部劇のイメージは強い。
落ち着いて頼りになるクーパー、ひと癖あるウィドマークと、最後まで予想を裏切らないまま、すらすらと安心して見ていられるのが、いいのか悪いのか。
インディアンの扱いも当時の類型的なもので、単なる敵役だ。
下手をしたら落ちそうな崖っぷちの小道を馬で走っていくところは、ちょっとスリル。
酒場の歌手の役で、のちに「ウエスト・サイド物語」に出演するリタ・モレノさんが歌を披露する。〔2012・8・25(土)〕


悪魔が来りて笛を吹く☆☆西田敏行が金田一耕助を演じる。やや太め? 登場人物の互いの関係性が、どうなっているかを頭で整理するのが、めんどうくさい。そういう人間関係のどろどろに事件の原因があるのも食傷気味。
当時18歳くらいの斉藤とも子が可愛い。いまは、どうしているのやら…。〔2003・9・4(土)〕


悪魔の美しさ☆☆★監督がルネ・クレール、主演がミシェル・シモンとジェラール・フィリップとくれば、ちょっと見ておきたい。昔の映画も好きな私であった。
でも、途中から、なんとなく飽きた。別の日に見たら飽きないのかもしれないが、興味深く見られる感じは、私にはないかも。
お話は、有名なものを下敷きにしている。ファウスト教授(ミシェル・シモン)のもとに悪魔の使いメフィストフェレスがきて、彼を若者アンリ(ジェラール・フィリップ)に変える。そのかわり、教授の魂をもらう契約をしようというわけだ。
ファウスト教授がいなくなると世間的に困るので、メフィストフェレスが教授の姿を借りて、若者になったファウストにつきまとう。
砂から金貨を作り出す錬金術などもあったり、若者とジプシー娘、大公妃との恋があったりする。コミカル風味。
シモンとフィリップの演技は、見て損はないと思うけれど。
メフィストフェレスが人間たちに追われて、「人間は悪魔より怖い」というセリフは印象に残る。〔2008・11・8(土)〕


悪魔のシスター☆☆☆★いかにもブライアン・デ・パルマ監督っぽいサスペンスホラー(と言っておく)。
おもしろい!(と思わない人もいるだろうが。)
初期作品のせいか、チープさ(安っぽさ)があって、それがまた良い。
オープニングクレジットの曲、なんだか聞いたことがあるなあと思った。見たことはない映画なんだけど、なぜだろう…。
で、音楽がバーナード・ハーマンと名前が出た! うわーい! 多くのヒッチコック映画のスリルとサスペンスを盛り上げた名作曲家だよ! うれしい!
ネタばれしないように、詳しくは書かない。
序盤は男女の出会い。そのうち殺人が起きる。向かいの建物の部屋の窓から被害者の姿を見た女性がジャーナリストで、探偵とともに事件を探るという話。
映画を見ている私たちは、誰が犯人かは目撃しているはずなんだけど。
ひん死の被害者が窓のほうへ這(は)っていくところで、いきなり左右2分割画面に!
被害者の行動と、それを目撃するジャーナリストの、2つの場面が同時に1つのスクリーンに映るのだ。うーむ、おもしろい!
分割画面というのは、これ以前にもやった映画はあるだろうから、特別珍しいかどうかは知らない。
ジャーナリストが刑事といっしょに事件の起きた部屋へ行くまでと、部屋の中で証拠隠滅をはかる行動の2つも、2分割。
これはハラハラする。隠滅が間に合うのか、その前に刑事たちが着くのか。
目撃されたことを知らないはずなのに、なんで、あせって証拠隠滅してるのか、という疑問は脇に置いておく。(笑) それがデ・パルマ。(?)
ヒロインが悪夢を見る場面は、怪しげで、奇抜で、変な風味の怖さ。うさんくささ。これがデ・パルマ。
事件が終わって、やれやれ。あれ? 探偵はどうした? 
とぼけたような、あっけにとられるような、または失笑の、または爆笑のラストへ。この、お遊び感は、サイコーの締めくくり!
ちょっと病的顔(すいません)なキダー(ダリオ・アルジェント監督が使いたがりそうな)、怪演そのもののフィンレー(すっ転んで、おでこに傷を作るときの大げさな演技が、ばかばかしくも素晴らしい。デカデカとした傷について周囲の人が誰もツッコまないのも、すごい。序盤のテレビスタジオでの観客姿も笑える)。
「フューリー」では所長を演じていたダーニング、そして、「真夜中のカーボーイ」(1969年)、「ボギー!俺も男だ」(1972年)などに出演していたらしいが、今までちっとも知らなかったジェニファー・ソルトという女優さんは、端正な美人でした。
デ・パルマ再発掘ツアー、次回は、フィンレーがこの翌年に主演した「ファントム・オブ・パラダイス」(1974年)かな。〔2009・9・5(土)〕


悪魔の手毬唄☆☆★1961年作品。なんと、高倉健が金田一耕助だ。グラサンかけてスポーツカーを飛ばして登場! かっこいい…ぜんぜん原作と違うぞ!
捜査も解決も、ひとりだけスマートだ!?〔2004・9・11(土)〕


悪魔をやっつけろ☆☆★「アスファルト・ジャングル」「荒馬と女」でマリリンとも縁のあるジョン・ヒューストン監督の1953年の作品。
ヒューストン監督と名コンビの、ハンフリー・ボガート主演で、ジェニファー・ジョーンズ、ジーナ・ロロブリジダ、そして、あの「M」「カサブランカ」の独特な風貌のピーター・ローレも出演。
でも、たいしたことないんだよなー。〔2002・7・27(土)〕


悪夢探偵☆☆☆不思議、非科学的な怖さ。夢の中で殺されちゃうんだからっ。
若い女性、サラリーマンと、同じような死の状況が。エリート刑事の霧島慶子(hitomi)たちの捜査が始まった。
寝ているときに何かが起きていたと推測した霧島は、夢の中に入れるという男、影沼京一(松田龍平)に協力を依頼。
だが、彼は仕事を引き受けたがらない…。
最初、松田くんが主役かと思ったら、すぐにhitomiさんサイドの話(警察)になって、ミニスカ(気味な)女刑事だ、わーい、スーツのミニスカ(気味)も、やっぱりいいなあ、などと、しみじみ喜んだ。(おい。)
演技は、いまひとつだけど、存在としてはいいじゃないですか、ミニスカ(気味な)女刑事。
変な役が似合う大杉漣さんも出てくるし。
あの犯人が、監督自身で演じているのだそうで。出たかったのか、節約なのか。(笑)
襲われるときの、何かが迫ってくる大きな音。それだけでも怖い。(ってか、うるさいけど。)
襲ってくるものが謎なのが怖いのです。
夢の中で他人とリンクして殺されるなんて、まさに悪夢だし、怖い。
エンディングの音楽は、フジファブリック。(知らないけど。)
聞いてて、なぜかビートルズっぽいなと感じたのだった。〔2011・1・29(土)〕


悪夢探偵2☆☆☆★ホラー風味の映画で、これほど怖く思えたのは、いつ以来だろうか。
日本の怪談的なホラーは、怖さを身近に感じられるから、いっそう怖いのではないだろうか。それに、精神的に怖い。
本作は、怖いものが見えたり、聞こえたりして、おびえる人たちの話、といってもいいのかも。
悪夢探偵の母親もそうだった。演じる市川実和子さんの独特な風貌が、この役にぴったりすぎるほど合っていて…怖い。
息子は、その母の血を受け継いだ…。
同級生の菊川(韓英恵)を怖がらせていじめた女子高生のうちのひとり、雪絵(三浦由衣)が探偵に助けを求めてくる。
夢に、菊川が出てくるのだという。
心から謝ればいいんだ、と雪絵を相手にしない探偵だったが…。
夢のなかの、トイレ。なんというイメージをもってきたことか。
学校では時には、いじめの現場にもなりうる場所、そこに菊川が現れて。個室からは逃げにくい。3室あるのは、いじめた子が3人だから。順番に。
菊川の接近の仕方が、また怖いんです〜。
で、このトイレビジュアル、また、なんとなくエロくもある。
すぐそばに、怖い相手がいる。気づかれないようにしなくてはならない。これも怖いよ〜。
しかし、探偵が菊川のなかに見たものは?
終盤は、悲しい思いも物語を覆う。
いけないのは、小さい音と大きい音の差がありすぎること。
話し声が聞こえない場合がある。
何度、テレビのボリュームを上げ下げしたことか!
探偵が幼いときの話も並行して語られ、それは、まさに子どもにとっての「悪夢」といえよう。
菊川の両親の顔まで不気味だったりして、やってくれるなあ監督!
音の大小のマイナス点が消えるほどに、よくわからん怖さ(悪夢)が際立っていた。おもしろい。
オーディションで選ばれたらしい、三浦由衣さんも初々しくてよろしい。〔2011・1・29(土)〕


アクロス・ザ・ユニバース☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・8・10(日)〕

☆☆☆☆★2回目を観た。
1回目に観たときよりも、よかった!
1回目は、おなじみのビートルズの曲がアレンジされているから、違和感とまでは行かないまでも、しっくりこないところもあったが、それがあまり気にならなくなったこともある。
ストーリーに合った、曲の使い方。目を見張るような映像イマジネーション…。2回目は、1回目に気づかなかったことも分かり、流れるような展開が心地よかった。
いまのところ、今年のベストか2番目か。
まだ観たいなあ…。
限定盤2枚組CDに入っていない2曲は、“A Day in the Life”「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」と“She Loves You”「シー・ラブズ・ユー」だった。
映画での“A Day in the Life”は、一部分で演奏のみだし、“She Loves You”は、ワンフレーズだけなので、CDに入っていなくても、まあ許せるか、というところ。(入れてほしかったけどね。)
感想は1回目の記事を参照ください。(思い違いがあったので、1回目の感想を多少直しています。)
評価を上げます。
シネカノン有楽町1丁目にて。

☆☆☆☆★3回目、観てきた。
有楽町イトシアの中にできた映画館「シネカノン有楽町2丁目」に、はじめて行った。
話の流れ、よくできてる。ここで、こうなって、このあと、こうなって、というのが分かっているせいもあるが。
見せ方も、うまいなあ、と思うところ多数。
“Hold Me Tight”では、アメリカの場面とイギリスの場面を交互に見せる。どちらも、離れていく恋人たち、その対比。
“I Want to Hold Your Hand”では、アメフト選手たちがタックルの練習をするスローモーションの中を抜けて歩いていくプルーデンス。
“It won't be Long”では、ルーシーの妹2人がコーラスに入ってきて、ベッドでの3人の楽しくて可愛いいこと! そのあとのバスケットボールでの振り付けもいいし、授業シーンに入って、時計の秒針の音と曲をシンクロさせる見事さ。授業の終わりが待ち遠しいのと、彼の帰りが待ち遠しいのとも合わせているし、すばらしすぎ。
“I've just Seen a aFace”では、ボーリングのレーンを人間がすべっていくアイデアの素晴らしさ、楽しさ。
“All You Need is Love”では、“She Loves You”のフレーズを原曲通りに使って、これ以上ないほどピタリと決まっている。
電話ボックスが開かなくなるのも運命的でいい。ジュードの気持ちが守ってくれたのかも。
プルーデンスは“She Came in through the Bathroom Window”、バスルームの窓から入ってきた。曲名そのまま。ジュードが、そのままのセリフを言っている。
“Happiness is a Warm Gun”のラストの歌詞“gun”を、メロディをつけたオリジナルと違って、一気に突き放すように歌ったのがいい。
“Come Together”を歌うジョー・コッカーの3役がおもしろい。
“I am the Walrus”を歌うボノ、歌と演技の乗りっぷりが見もの。
“Hey Jude”では、ジュードとマックスがイギリスとアメリカで、それぞれバーで飲む姿が、並んで映る。旅立つジュードに、母親が歌いかけるのが印象的。ルーシーを私みたいに不幸せにしないで、という思いが、きっとあるはず。ストンプみたいに(?)、ごみ箱などを楽器にする浮浪者や、子どもたちがジュードを応援する。
などなど、さまざまに、いいところが浮かぶ。
素晴らしい映画。
マイナスなのは…
“Being for the Benefit of Mr.Kite”のシーンは多少、ぶっ飛びすぎの割に、おもしろくないかもしれない。
仮面の女性たちが水中に没するところの意味がよく分からない。
そんなところか。
「ぴあ」の満足度で、第3位「ダークナイト」を僅差で押さえて第2位になっていたのを見たときは、すごく嬉しかった。あの「ダークナイト」より上にあるとは!
誰にアンケートするかによって点数は変わるだろうが、とにかく、あの「ダークナイト」に勝っていたのは、すごい。〔2008・8・30(土)〕

☆☆☆☆★4回目。大好きなミュージカル映画を、また見たくなった。
2008年・映画館で観た映画・好きな順で、マイ・ベスト1に選んだ作品。
「ディア・プルーデンス」の歌で、周りが幻想的な世界になるところは、♪Look around,(周りを見てごらん)という歌詞に合わせて。
ジム・スタージェスが歌う「愛こそはすべて」は感動のラスト一歩手前のシーン。バンドをやっていたことがあるらしく、いい声なのだ。
エヴァン・レイチェル・ウッド、好き!
序盤の「ホールド・ミー・タイト」「イット・ウォント・ビー・ロング」といった、ビートルズ初期のストレートなロックが、とくに乗れて楽しい。
もちろんバラード調も大好きだが。
この映画の映像のユニークさは傑出している。
もはや、「私にとっての永遠の名作」に入れちゃってもいいだろう、ということで、そのカテゴリに今回、殿堂入りです!〔2011・1・8(土)〕


あこがれ☆☆☆トリュフォーの実質的な処女作短編。
ベルナデット・ラフォンにあこがれる、悪童(原題)たち。
自転車で、さあーっと行くのがいいよね。スカートを気にしながら。
ほんの19分の映画なので、ガキが大人の女に、ほのかな恋心を抱くという、普遍的な真理(?)をフィルムにしただけ。
彼女が好きだから、恋人たちの邪魔をするんですね、ガキは。〔2012・10・8(月)〕


アザーズ☆☆☆☆ニコール・キッドマンはもちろん、こどもたち、雇い人たちともに、いい味でてます。光と闇の彩りも素晴らしい。デボラ・カー主演の「回転」を彷彿させる、品格ある幽霊談。だがしかし、一筋縄では…。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・4・27(土)〕

☆☆☆☆中古DVDをゲット。クラシカルな雰囲気がよろしい。ニコール・キッドマンの繊細な演技も、幽霊話を盛り上げる。子役、とくに娘役がうまい。再見なので、なるほど、それは実は、こういうことなんだよね、と思いながら観たが、ネタを知ってても面白かったね。〔2004・3・7(日)〕


明日に向って撃て!☆☆☆☆DVDの特別編。もともと大好きな映画で、きちんと観たのが今回で7回目。中学生のときから名画座で観ていた。
先ごろ、監督のジョージ・ロイ・ヒル、撮影のコンラッド・ホールとあいついで亡くなったのも、DVDを買った動機になった。
DVDだと、映像の綺麗さが際立つ。
インタビュー集やメイキングの特典が1時間半近くあった。
劇中、音楽だけの3シーンは、キャサリン・ロスのシーンを増やしたかったせい、と監督が言う。
彼女が撮影のまねごとをしてカメラをいじったのに怒って、出番以外は立ち入り禁止になったとか、いろんなエピソードが分かる。
公開時の批評家の評は、さんざんなものだったらしい。新しい感覚の映画に対応できなかったのだろうなあ。
音楽のバート・バカラックは、ポール・ニューマンとキャサリンの自転車乗りシーンについて、監督からは演奏だけの音楽といわれたが、歌にしたらいいと思って作詞家と一緒に作ってしまった、と語る。
それが「雨に濡れても」という名曲になったわけだ。
ユーモアがあり、映像が美しく、明るい未来のないアウトローの哀しみが底に流れ、絶品の音楽が彩る傑作。
戸外の明かりのもとに出て、生き生きとしたニューウェーブを感じるのが、ヌーベル・バーグであれば、それはつまり、アメリカでは、アメリカン・ニュー・シネマというものになるのだろう。〔2003・1・18(土)〕

☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・1・4(水)〕


アスファルト・ジャングル☆☆☆☆1950年、ジョン・ヒューストン監督。マリリンが端役で出演。とびぬけて有名なスターなどは使わずに、リアルな犯罪風景を作り出した。計画が破綻し、犯罪チームひとりひとりが破滅していくさまを追った傑作。
マリリンは、弁護士(ルイス・カルハーン)の情婦の役。オープニングクレジットには名前が出てこないくらいの端役。
だが、やはり画面に登場してくるだけで、はっとさせる何かがある。美人なのは当然なのだが、そのはっとさせる輝くような何物かが、彼女が並外れたスターになるための財産だったのだろう。
(たぶん)浪費家で、甘え上手で、可愛くて、小悪魔的で、と、手のかかる愛人としてはパーフェクト?な存在感。
愛人の弁護士を「アンクル(おじさま)」と呼んでいたっけ。
出演場面は2シーンだけだが、印象に残る。
この映画のヒロインは、ジーン・ヘイゲン。用心棒として犯罪計画に参加したスターリング・ヘイドンに思いを寄せる女。悪い男だけど、惚れているから関係ない、という女心が切ない。つけまつげを取るところとか、ちょっと崩れたところが、いい感じ。
彼女は、2年後に「雨に唄えば」で、ジーン・ケリーの相手役の悪声の女優を演じた。本当は、美声の持ち主である。
ノミ屋と悪徳刑事のチンピラぶりも、よかった。
非情な結末は、犯罪は必ずボロが出るもので、人の一生を狂わせる、ということを明示している。〔2004・11・23(火)〕

☆☆☆☆☆愛するマリリン・モンローさんの(脇役)出演作ということは置いておいても、フィルムノワールの傑作と改めて感じた。
出所してきたドク(サム・ジャッフェ)が、コビー(マーク・ローレンス)の店にやってくる。コビーは賭博屋だが、犯罪の仲介役のようなこともしているようだ。
ドクに宝石強盗の計画を持ちかけられたコビーは、悪徳弁護士のエメリック(ルイス・カルハーン)を紹介する。エメリックは話に乗るが…。
マリリンは、エメリックの情婦アンジェラ役。エメリックに頼まれて、何も知らないまま、偽のアリバイ作りに協力する。
犯罪が発覚したあと、警察に質問されて困ってしまうが、エメリックに本当のことを言っていいよと言われて白状する…という役柄。
用心棒のディックス(スターリング・ヘイドン)、金庫破りのルイ(アンソニー・カルーソ)、運転手のガス(ジェームズ・ホイットモア)、ドクの実行犯4人。
周辺にエメリック、コビー、さらにはエメリックの仲間ブラノム(ブラッド・デクスター=「荒野の七人」でおなじみ)。
悪徳警官ハーディ(ジョン・マッキンタイア)も登場する。
ディックスに思いを寄せる女、ドール(ジーン・ヘイゲン=「雨に唄えば」でおなじみ)の存在も大きく効いている。
泣いて、黒くマスカラがはげ落ち、右の付けまつげも自分で取ってしまうというリアルさがいい。
エンディングのディックスとの逃避行も印象に残る。
それぞれの事情や思惑が交錯する。どんどん追い込まれていく犯罪者たち。それぞれの結末。
W・R・バーネットの原作を脚色したのは、ベン・マドウとジョン・ヒューストン。ハロルド・ロッソンの撮影、ミクロス・ローザの音楽。すべて素晴らしい。〔2013・4・29(月)〕


あずみ☆☆★上戸彩主演の、漫画が原作の時代劇。徳川方の刺客として豊臣側の大名を暗殺するための集団を描いた映画だが、刺客たちが若い俳優ばかりなので、子どもっぽい感じ。
それぞれに見せ場は作っていて、チャンバラの場面もけっこうあるので、ノンキに見ていれば腹は立たない。テレビドラマの「ちゅらさん」で知っていた小橋賢児も出ていた。
オダギリジョーと遠藤憲一の、イカレた役が面白かった。伊武雅人の大名役も、お馬鹿で、いい。
岡本綾は可愛かった。彼女は「学校の怪談」でも可愛かったよね。
上戸彩は、殺陣もがんばってるから、よしとしましょう。〔2003・12・29(月)〕


アダプテーション☆☆☆★脚本家チャーリー・カウフマンを、ニコラス・ケイジが演じる。しかも双子の弟の脚本家までいて、ケイジの2役。
チャーリーは実在、弟のほうは創作だから、早くも、虚実がごちゃまぜ状態。どの役、どの話が、本物なのか嘘なのかを調べると面白いと思う。(え、○○○の役って実在なんだ!と私は、びっくり。)
脚本家が書き出しに悩んだり、妄想に陥ったり不眠になったりで笑える。さらには脚本家講座に出席したり。ダーウィンまで出てくるし。(笑)
チャーリーが自信がなくて情けないのに対して、弟は楽天的でモテる。この2人(2役)が一緒の画面に映る場面が多くて、絵的にも面白いし、私などはどうやって撮るのか、あまり知らないから、すげー技術だなと驚いてしまう。
蘭の収集家を取材した本を脚色しようとする話で、原題は「脚色」と植物の「適応」、そして本の作者の「適応」までも意味しているか?
脚本家の情けない苦労話でおかしいだけかと思ったら、ラストは急展開で、ちょっと違う味に。
ニコラス・ケイジの2役、面白い!
カウフマンは、もうすぐ公開の「エターナル・サンシャイン」の脚本家でもある。新作も期待できるかな?〔2005・3・13(日)〕


熱い血☆☆☆ジェーン・ラッセル姉御の主演。劇場未公開。
マリリン・モンローさんのファンなら「紳士は金髪がお好き」での共演者だから、彼女を知っていますね。
監督は、ニコラス・レイ。
有名なところでは「大砂塵」(1954年)、「理由なき反抗」(1955年)、「北京の55日」(1963年)などの作品がある。
ジプシーの一族の長が、病を得たこともあり、弟のステファノ(コーネル・ワイルド)に嫁をとらせて、地位を譲ることを考える。
兄の病気を知らない弟は、押しつけられた結婚など、はじめから断るつもりで、その彼女・アニー(ジェーン・ラッセル)の家をたずねるが…。
ジプシーのファミリーを描く映画というのが、珍しいように思う。少なくとも私は初めて見た気がする。
ジェーンとコーネルふたりのダンスシーンは見もの。
彼女は歌も1曲うたう。
ジプシーと、結婚騒動をテーマにした、コメディ風な85分の小品でした。
ジェーンの弟役は、実の弟ジェイミー・ラッセル(ジェームズ・H・ラッセル)。〔2012・4・14(土)〕


熱いトタン屋根の猫☆☆☆★テネシー・ウィリアムズの戯曲が原作。家族の中での愛情と物欲のエゴが噴出。
財産家の父親の病気をきっかけに、人間の、遺産がらみの醜い面を見せつけられる。
父親役のバール・アイブスがいい。「大いなる西部」でも太っちょの存在感あるボスだったが、ここでも主役の演技派ポール・ニューマンより、いいくらいだ。
母親役が、なんと「レベッカ」で怖い家政婦を演じていたジュディス・アンダーソンとは、観たあとに初めて知った! ううむ。
エリザベス・テイラーは、いちばん真っ当な(?)人間の役なので、あまりお得ではなかったかも。まあまあ頑張ってたが。
ただ、私にとっては、リズ・テイラーは「クレオパトラ」撮影のとき、20世紀フォックスに財政難をもたらした女優であり、それがひいては、マリリンに対して、解雇その他の悪影響を及ぼした原因のひとつにもなった、という話により、あまり好きではない女優なのだった。
ごめんね。〔2004・11・13(土)〕


熱い夜の疼き☆☆☆マリリンが助演で出演した作品ながら、日本では劇場未公開でテレビ放映された映画。
故郷に戻ってきたバーバラ・スタンウィックが、家庭的でない自分とは合わないと思いながらも、漁船に乗る真面目な男と結婚する。
しかし、ちょっとアウトロー的なロバート・ライアンに惹かれて、2人の男の間を、ふらふらするはめになる…というお話。
マリリンは、スタンウィックの弟の彼女役。生き生きとした元気な女の子。飛びまわってるからロバート・ライアンに「みつばちクン」なんて呼ばれていたぞ。
カットの入ったテレビ放送の日本語吹替え版と、英語のオリジナル全長版を借りて、両方観たのだが、テレビ放送版は、失礼なことにマリリンのシーンをカットしているところがある。
カットされていたシーンは4、5箇所もあった。
仕事を終えての帰り道、彼氏と会話する場面。
洗濯物干し場で、ダンスが好きよ、などとスタンウィックと会話する場面。海岸で水着で彼氏と遊ぶ場面。
スタンウィックの結婚式で酔っ払ってる場面。…
許せん。だから民放の、カットされた映画は嫌いさ。
カットされたものは、もはや映画の作り手の意思と違ってくる。ダイジェストにしかならない。
フリッツ・ラングが監督、バーバラ・スタンウィックやロバート・ライアンが出ているというだけでも、映画ファンには見逃せない映画のはず。近日、アメリカのワーナーからDVDが出ているから、そのうち日本でも発売されるかも。
期待して待っていよう。いや、催促してやろうかな。
〔2005・5・22(日)〕

☆☆☆★なんだかエロい題名ですが、マリリン・モンローさん助演の力作です!
監督フリッツ・ラング、出演バーバラ・スタンウィック、ロバート・ライアン…とくると、フィルム・ノワール的な匂いがするけど、犯罪は絡んでこない。
ポスターには、ポール・ダグラスとスタンウィックさんが大きく出ています。
このダグラスの役が、優しい人で。いい人すぎです。
このたび、安価なDVDセットが出て、そのなかに、この作品が入っていたんですね〜。
ほかの作品のDVDは持っていても、本作だけのために買ってしまいますよ!
結婚パーティ場面。酔っ払って、かんぱーい!なんてテーブルの上に乗っちゃってます。
朝、起きるシーンで登場。
時計を見て。寝起きマリリン。
イワシか何かの加工場で働いてます。
ロバート・ライアンと共演シーンもあり。
バーバラ・スタンウィックと共演シーンもあり。すごいです。マリリンのほうが、でかい! いや、バーバラが、ちっちゃいんだよね。〔2013・2・2(土)〕


アップサイドダウン 重力の恋人☆☆☆★重力が反対の世界が、画面の上下に見られる図がおもしろい。   
つまり、普通に地に足をつけている人々の頭上に、上下さかさまの世界があるわけだ。記憶に残りそう。
この世界観を思いついたことが、本作の大きな魅力。そこから生まれる諸々のセンス・オブ・ワンダーですね。
下の世界と上の世界の男女の恋愛の困難を描くラブストーリー。
食事に行った店では、窓の外の街の金色の輝きが、ふたりのシーンにも映えて、とても美しい。
映像は、ロマンティックであったり不可思議さを感じさせるところも多い。
ストーリーとしては、説明しない(しようとしてもできない、のかもしれない)箇所は多々あるから、あんまり考えちゃいけないのだろう。
それでも、ラストの急展開は、あっけない気はした。
キスはしてたけど…いつの間にやったの? しかも、それで解決? というのが最も驚き(笑)。
アイデアや映像の、こういうユニークさは嫌いじゃない。〔2015・2・7(土)〕


アトミック・ブロンド☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・11・12(日)〕


ATOM☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・10・12(月)〕


アナザー Another☆☆★橋本愛ちゃんが出ていなければ見ていない。
そもそも邦画はあんまり見ないし。
で、まあ結局、たいしたことないです。
ヒトの死に方はエグくて、いやんなっちゃうけど。
まずね、男、主人公。みんなが詮索するな、誰か死ぬことになるって忠告しているのに、やめようとしない。
アホですか?
愛ちゃん、眼帯女で出てくるんで、なんなんだ! と思うが、そのうち理由はわかるし、彼女にまつわる謎っぽい怖さは途中でなくなっちゃいます。
あとから考えると、なんで彼女が病院にいたんだ? というのを例に挙げても、もう、解釈、考えようと思えば自由にできすぎるというか、ゆるすぎる脚本というか。
でも、それは、考えようによっては、いいところかもしれない。
この記事を書こうとしたときに、恐ろしいことが起きた。
タイトルが「アナザー Another」なのか「Another アナザー」なのか、わからない! こんな恐怖があるだろうか。
もしかして、文字が浮遊して前に行ったり後ろに行ったりしているのか?
最後の恐怖は、TB先を探してみると、思いのほか大勢のブロガーさんが見ていたという事実!
男子視聴者については、もしや、愛ちゃんの威力なのだろうか。だとしたら、愛ちゃん無敵である。〔2014・2・28(金)〕


あなただけ今晩はきのう、「あなただけ今晩は」のことをちょっと書きました。
この映画を思うとき、私には、自然に、淀川長治さんのラジオ番組が連想されるのです。
1973年から、TBSラジオで「淀川長治ラジオ名画劇場」が始まりました。淀川さん64歳です!
月曜の午後8時ころの放送だった気がしますが、日時ははっきり覚えていません。
淀川さんが、好きな映画のことを自由にしゃべりまくる番組で、映画を見はじめたころの私には、楽しく、また、刺激的な番組でした。
この番組のジングル(おしゃべりとCMが切り替わるときの合図みたいな、短いメロディ、とでもいうのか)に使われていたのが、「ボルサリーノ」と「あなただけ今晩は」の音楽だったのです。番組のスタート時からそうだったかどうかは、はっきりしませんが、短いジングルなので、1回の放送で何回も流れるわけです。そうするとメロディが脳裏に焼き付きます。
だから、「あなただけ今晩は」をテレビではじめて観て、音楽を聴いたときも、「あっ、あの曲だ!」と懐かしく思ったほどで、最初から、とても親密に感じる映画だったのです。
もちろん、映画がつまらなければ、そんな親密さも吹っ飛んでしまったのでしょうが、内容も、ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの「アパートの鍵貸します」のコンビによる、最高に素敵な映画、ユーモラスなのはもちろん、いじましいほどの男の純情が心に染みる作品でした。
“それはまた別の話”という名セリフも、この映画から生まれました。
私にとって、「ボルサリーノ」と「あなただけ今晩は」の音楽の一節は、永遠に、淀川さんのラジオ番組の記憶とともにあることでしょう。〔2001・8・29(水)〕

☆☆☆☆☆あー、面白かった。2時間半は長いか? それはまた別の話。〔2001・9・2(日)〕

DVDの「あなただけ今晩は」を入手。
入手というか、予約しておいたのを買ってきたのであるが。
銀座の山野楽器には、ちゃんと置いてあったから、そこで買えば簡単だった。
だが、ビックカメラだと1割引き、さらに1割のポイントをつけることができるので、最近はビックカメラを利用しているのだ。
それで、わざわざ予約して、1週間くらい待ったわけだ。「あなただけ今晩は」は、ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン主演。
残念なのは、DVDには日本語音声が入っていないこと
。当然テレビでは、ジャック・レモンの吹替えは愛川欽也さんで、映画のセリフすべてを吹き替えてはいない(テレビは95分くらいにカットされるので)にせよ、入れてほしかった。それとも、吹替え版が現存していない可能性もあるかな。
シャーリー・マクレーンの役、「可愛いイルマ」(原題)を、マリリンが生きていたら演じたかもしれない、という話も聞いた。
それだったら、なおさら愛しい映画である。
あとでゆっくり再見することにしましょう。〔2003・10・24(金)〕

☆☆☆☆DVDで鑑賞。7回目。最初に観たのが1976年4月。ということは…28年前! そのときは、荻昌弘さん解説の映画劇場だったはず。月曜ロードショーか。
ビリー・ワイルダー監督の、愛すべき作品。以前にも書いたが、この映画は、音楽にも思い入れがある。
シャーリー・マクレーンの可愛いこと。ジャック・レモンの涙ぐましくも笑える奮闘ぶり。
イギリス訛(なま)りを練習するのに、「スペインの雨はおもに広野(ひろの)に降る」なんて言っているのも可笑しい。(これは「マイ・フェア・レディ」で、イライザが訛りを直すための発音練習の言葉だ。)
ジャック・レモンの変装顔を最初に見せる、その見せ方も、うまい。
可愛いイルマ(それが原題でもある)の役を、マリリンが生きていれば演じる可能性もあったようだが、可愛い女性とはいえ、娼婦の役を、彼女は受けただろうか。頭の弱い女の役はやりたくない、と思っていたはずだから。〔2004・4・17(土)〕

☆☆☆☆★「それはまた別の話」。ルー・ジャコビ演じるバーのマスターの口癖だが、ビリー・ワイルダー監督のファンである三谷幸喜さんが、いろいろなところで使っているので有名になっているセリフかもしれない。
今回上映の字幕では、「余談」うんぬんと訳されていたのが、ちょっと残念。
はじめて見たのがテレビの洋画劇場で、今度で8回目の観賞となる。
なにがそんなにいいのかって考えてみると、やっぱり、まずは、シャーリー・マクレーンさんの可愛さ。もう、存在が絶妙というべきか!?
「娼婦」というのも好きですね。いや、説明すると、映画に出てくる、「気のいい娼婦」は「可愛いなー」と思っちゃうんですねえ。シャーリーさんの役のイルマは、「可愛いイルマ」(これが原題でもある)と呼ばれているくらいだし、これで可愛くなくてどうする!ってことですが。
グリーンの衣装、とくにストッキングが、すごく可愛くて印象的。リボンもグリーン。
犬を連れていて、客の気を引くのにも役立っているが、このワンちゃん、お酒好きなのが笑える。
ただし、たばこを吸ってばかりなのは、玉にキズのイルマ。ジャック・レモン扮する「彼氏」にも、タバコは健康によくないといわれている。
ワイルダー監督は、イルマの役を、マリリン・モンローさんで考えていたという話がある。
すでに「七年目の浮気」と「お熱いのがお好き」で主演女優に起用しているから、彼女の魅力をわかったうえでの考えなのは間違いない。
でも、本作の製作前年に亡くなってしまった…。
そんなこともあって、この映画を見ると、マリリンだったら、ここはこんな演技なのかなあ、と考えてしまったりするのだった。
イルマは犬を連れている役柄なので、犬好きで自分でも飼っていたマリリンには、演じるうえでも、ぴったりじゃないか!
ただ、娼婦という役は嫌がったかもしれない。マリリンは、肉体だけの、お馬鹿に見える役は、もうやりたくないはずだから。
イルマは決してそうじゃないと思うけれどね。
シャーリーとマリリンで、どのくらい映画のイメージが変わったか、見てみたかったものだ。
役者、監督、音楽、(美術なども、そうですが、)ぜんぶOKなんだから、好きに決まってる!
ちなみに邦題の意味、「あなただけに『今晩は』って言う」のか、「今晩はあなただけよ」なのか、わからないなあという気も以前はしていましたが、今はわかります。大人だから。(笑)
話の展開において、なぜ〇〇に気づかないのか、とか、なぜ、そんなことができるのか、とか気にしたらダメ。
元も子もなくなるから。そういうのは置いといて楽しむのである。そういう映画なんである。
TOHOシネマズ 日本橋にて、「第二回 新・午前十時の映画祭」での上映、日曜日なのもあって、席の3分の2ほどは埋まっていただろうか。
正直、これほど入るとは驚いた。若い人も多くて、感心かつ嬉しくなる。
面白いかどうか分からないけれど、この映画祭で上映する映画は、とにかく観に来る、と決めている方もいるのかもしれないが。
シャーリー・マクレーンさんが、ゴールデングローブ賞女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を、アンドレ・プレヴィンがアカデミー賞編曲賞を、それぞれ受賞している。〔2014・9・7(日)〕


あなたとのキスまでの距離☆☆☆既婚者を好きになる。配偶者以外を好きになる。それはないとは言えない。
人と人の関係だから…。
でも、結婚のルールは守られるべきもの。
それが守れない、守らないことになったら。道ならぬ恋。
イギリスからの留学生に扮した、フェリシティ・ジョーンズさん、この映画では独特の雰囲気がありますね。
ちょっと調べたら、本作のとき、29歳くらい。若く見える!
背も160センチで欧米人としては大きくない。
不倫のお相手は、ガイ・ピアース。昔から、かっこいいですよ。
でも、不倫愛は、やっぱり、すっきりした結果にはなりません。肝に銘じましょう。(誰がですか!)〔2014・12・27(土)〕


あなたになら言える秘密のこと☆☆☆工場で働く、若い女性ハンナ(サラ・ポーリー)。まじめに仕事をしているが、どこか心を閉ざしているようにも見える。
休暇をきちんと消化するために、彼女はしばらく仕事を休むように言われる。旅に出た彼女は…。
ハンナが工場で昼食に食べていたお弁当が、チキン(ナゲット?)と、白いご飯と、リンゴ半分。
はじめはダイエットでもしているのかと思ったが、彼女の少食の理由は後で分かる。
外国でも、白いご飯単独で食べるんだなあ、と何だか新鮮な発見。メニューとしては、野菜不足な気もするが。
彼女は旅の途中で、海の真ん中に立つ石油掘削所に、看護師として行くことになる。
やけどと、一時的な失明を負った男ジョゼフ(ティム・ロビンス)の看護。
ごく少数の人間しかいない、陸地と隔絶された孤島のような掘削所。
ジョゼフたちとの交流のなかで、ハンナの心は少しずつ動いていく。
そして彼女が抱える秘密とは…。
静かで、しっとりとした作品。
ハンナにとっては、哀しみで固まってしまった心を、いやす旅になった。
彼女の秘密はショッキングだが、私は、なんとなく、すんなりと映画を見ていってしまっていた。淡々としすぎていたのかも。
カウンセラーに、1960年代から活躍する名女優ジュリー・クリスティ。
サラ・ポーリー監督作「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」(2007年)の主演はジュリーだが、この映画が縁になったのだろうか。
店の中のシーンで、日本語の曲が流れていた。エンドロールで確認して、ネットで調べたら、神山みさという歌手の「ケンカは嫌い」と分かった。
知らない歌手でした。〔2008・6・22(日)〕


あなたのために☆☆☆ナタリー・ポートマン主演のドラマ。17歳で未婚の母になり、周囲の人々と支えあいながら暮らしていく。
アシュレイ・ジャッドが出ていたのに、後でキャストを見て気づいたとは、なんたる不覚。ストッカード・チャニングのことも、これはシャロン・ストーンか?(おばさん顔だけど)、と思ってしまった。
ナタリーの映画としては「地上(ここ)より何処(どこ)かで」に似た感じ。
ナタリー嬢、体が細いから、腹ぼて姿が目立つこと。〔2003・2・23(日)〕


アナと雪の女王☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・3・16(日)〕

☆☆☆☆★2回目。今度は日本語吹替版で。イオンシネマ 板橋にて。
字幕は文字数に制限があるから、吹替のほうが言葉の情報量は多いはずで、笑える(ことがわかった)場面が少しだけ多いような?
声優さんたちは、神田沙也加さん、松たか子さんほか、皆さん素晴らしいが、それにしても、ピエール瀧、雪だるまオラフの声が抜群に似合っていること!
ドラマ「あまちゃん」での寿司屋の大将の役しか知らないから、こんな声、想像つかなかったよ。〔2014・3・27(木)〕

☆☆☆☆★「アナ雪」3回目は、TOHOシネマズ日本橋で。20日にオープンしたばかりのこの劇場の売り、TCX、DOLBY ATMOS、そして3Dでの字幕版観賞だ。
3Dは私の場合は、どこで観ても、それほど感動するほどの効果はないようで、今後はあまり、こだわらないようにしようかと思う。
脳内で想像して立体化すりゃいいじゃんか? なーんて。〔2014・3・29(土)〕

☆☆☆☆★また観ちゃいましたね。イオンシネマ 大井にて。
今回は字幕で。
これで、字幕3回、吹替1回の観賞となった。3月中に3回観て、4月は観ず、5月に1回。
アナは18歳、エルサは21歳の設定だそうです。
アナ、自分から「結婚する!」と言うくらいだから、18歳以上であって納得です。〔2014・5・10(土)〕

☆☆☆☆★なりゆきで、5回目観賞! シネマサンシャイン池袋にて。(今回も字幕版)
めずらしく早く仕事から帰れるってときに、電車の人身事故があったのですよ。
じゃあ、途中で降りて映画を観よう、帰りにはスムーズに復旧してるだろうから、という考えで。
池袋で何を観ようかとチェックしてみて…「アナ雪」のほかには観たいものがなかった…ヒロインの扱いが最低な「アメスパ(アメイジング・スパイダーマン2とかいうやつですか)」など観る気がしなかったし。
YouTubeには“Let It Go”の各国語バージョンをつないだものがあって、実際に歌っているところを映した動画もある。
吹替で歌っているシーンを撮影していたわけだから、最初から、こういう動画をつくる計画だったんでしょうね。
もちろん、松たか子さんも出てきます。彼女が歌っているせいかもしれませんが、日本語の歌は、凛として聞こえますね。〔2014・・5・27(火)〕

☆☆☆☆★ちょっと、そこのあなた、6回目だからって、あきれてるんでしょ?
今回は、映画館の新宿ミラノ1が、そのうち閉館するから、一度でも行っておこうというのが、第一の理由。
「新宿ミラノ」(新宿ミラノ1=1064席、2=588席、3=209席)、「シネマスクエアとうきゅう」(224席)、「丸の内ルーブル」(470席)が閉館する。新宿ミラノとシネマスクエアとうきゅうは12月31日、丸の内ルーブルは8月3日が閉館予定。
TOHOシネマズ日劇1の944席が都内最大と思っていたが、新宿ミラノ1のほうが席数が多かったのだ。
実際、広々としていたのだけど、場内が広いせいか、スクリーンがそれほど大きく感じない。でも、8×16メートルの大きさだという。
日劇1が、7.2×17.3メートルらしいので、ほぼ似たようなところなのである。
ただ、ミラノ1は、音響もやはり最新ではないようで、高音が割れ気味になっていた。
都内最大の映画館に行った、という記録、経験をしっかりと留めることができた。
さて、「アナ雪」については、6回も映画館で観ていながら、引っかかる点がないわけではない。
以下、ネタばれ。
なんといっても、両親がエルサを隔離しちゃったこと。かわいそう。
雪や氷を作り出す能力を持った娘を、人目に触れないようにした両親。妹のアナにさえ会えないようにするのは、やりすぎだし、隔離してたら、どうしたって、うわさになってしまうだろう。だからエルサが女王として人前に出てきたときにも、本来は何らかの疑惑が持たれているはずなのだ。
エルサの世話役もいたなら、その人も当然、彼女の秘密を知っていそうだよね。
また、エルサが女王になる前の王座には誰がついていたのか。
映画では、まったく触れていないけれども、前国王か前女王の血縁者とか、前国王の第一の部下とか?
…と考えれば、いろいろあるけど、映画の素晴らしさには、たいして影響しないこと。
そんなもんです。〔2014・7・6(日)〕

☆☆☆☆★ちょっと、そこのあなた、7回目だからって、あきれてるんでしょ?
今回は、名画座の目黒シネマで上映していたので、最終回1本のみの割引900円で観賞。日本語吹替。
もうDVD、ブルーレイが出ているというのに映画館でお金払って観るんですねえ。
でも、私が観た回も、20人ほどは観にきていたよ。 〔2014・10・11(土)〕

☆☆☆☆★8回目。ついにWOWOWに「アナ雪」が来た!
劇場公開から1年以上たってからのテレビ放送、というのは遅いように思うが、半年間近くも映画館で上映していたことを考えれば、そうでもないのかもしれない。
映画館で何度も観ていながら、その後はブルーレイディスクなどを買わず、テレビ放送があって、録画して、やっと再び見るという、本作が好きなのか何なのか、よくわからないような私であった。
…いや、好きだよ!
まずは、字幕版の録画から再見!〔2015・5・2(土)〕

☆☆☆☆★9回目。テレビ放送では2回目。吹替版で。
登場人物のなかでは、私は、妹のアナが好き!
しっかり者イメージの姉キャラよりも、やっぱり、明るくて可愛い妹のほうが好きなんだな〜。
でも、明るいといっても、彼女はある時から、姉と一緒にいることができなくなって、ひとりで寂しい思いをしつづけてきた。
だから、応援してあげたい、というのもある。(寂しいのは姉のほうも同じだけど。)
はじめて会った、他国の若い王子に、コロッと惚れてしまうアナ。私が出逢いたかったよ。〔2015・5・7(木)〕

☆☆☆☆★もう、いいよ! と言いましたね?
見た映画は記録しておくので、10回目だろうが何だろうが、書くんです!
クリックして続きを読んでくれなくても、書くんです!
今回は字幕版で、10回のうち6回が字幕、4回が吹替となりました。
5回ずつにすればよかった…と、見たあとで考えました。後悔先にたたず。後悔ってほどのものでもないか。
見て、いつも思うのは、ストーリー展開が早いこと。だから飽きない、ということにもなるんだなと思います。
それが顕著なのが「雪だるまつくろう」の歌のシーン。
1曲のなかに、アナの成長が、ぽんぽんぽーん、と見えて、両親の遭難からその結果までが、あっという間に説明される。
その表現の手際よさ、上手さ。
もっと言うなら、その「雪だるまつくろう」のラストで泣かされたあと、すぐに3年後の戴冠式の日になり、閉ざされていた城門が開く、今度は打って変わってワクワクする喜びの歌「生まれてはじめて」になったり。
テンポがいいのです。
私にとっては、たぶん、いつまでも飽きることはないであろう名作です。
「私にとっての永遠の名作」のカテゴリーに入れてもいいくらいですが、多少、時期尚早か…。〔2015・5・10(日)〕

☆☆☆☆★つい、見てしまうな。
吹替版で。これで字幕版6回、吹替版5回の観賞になる。
じゃあ、今回は、雪だるまのオラフについて少々。(「今回は」って、あと何回書くつもりだ? と、恐れおののきましたね、そこのあなた? 笑)
オラフは、エルサとアナが幼いときに一緒に遊ぶシーンで、はじめて出てくる。
オラフをつくったエルサが「やあ、ぼくはオラフ。ぎゅーって抱きしめて」と言うと、アナは「大好きだよ、オラフ」と抱きつく。
そのあと、すぐにエルサのパワーでくずれてしまったオラフの出番はなくなり、アナとクリストフとスヴェンの前に登場してくるのは、なんと物語のちょうど真ん中へん、45分ほども経ってからなのだ。
つまり、オラフは後半45分ぐらいしか活躍していないのだが、印象が強いから、もっといっぱい出ていたような気にもなる。
ただし、オラフが再び生まれたのは、エルサが「レット・イット・ゴー」を歌ったとき。自分の力を解放することを決めた彼女は、勢いで(?)オラフもつくっている。
それは映画が始まって30分のところ。
そのあとオラフは、アナたちと出会うまで、ひとりでふらふらと、そのへんを歩いていたわけか!〔2015・5・23(土)〕

☆☆☆☆★え? また「アナ雪」? そう思いましたね、今?
そう、また「アナ雪」。これまで見たのが字幕版6回、吹替版5回だったので、どうせなら、ちょうど6回ずつにしようと思って。(そんなこと思わなくていいよ、とツッコんだのは読んだ人の99パーセントくらいですか?)
これで、とりあえず、止めときます。(なーんて言って、次の記事も「アナ雪」だったら、どうする!?)
豪快というか、髪をまとめないと、こうなるのかー、アナ。でも、かわいい。
クリストフに対して、山への案内を命令口調気味に頼んだあと、ちょっと心配そうなのが、かわいい。
クリストフに新しいソリをあげるときの、うれしそうなアナが、かわいい。結局なんでも、かわいいのか、オレ!?
ほらっ! 復活(?)後のアナには、白い髪の一すじさえなくなった。ハッピーエンド!〔2015・5・27(水)〕

☆☆☆☆★(13回目。)(みんなで歌おう♪バージョン)映画館でもやっていたらしい、歌詞つきで一緒に歌おうバージョンをWOWOW録画で観賞。   
映画館で歌おう!というイベントだと、私の場合は何度も参加した「マンマ・ミーア!」を思いだすのだが(たとえば、「マンマ・ミーア!(12回目)英語歌詞字幕つきでは9回目、そしてマイ・ファイナル?」など)、アナ雪のときは映画館には行かなかった。
歌うにしても曲数は少ないし。「マンマ」は曲自体がアバのヒットポップスだから、ノリが違うのです。
今回、アナ雪の吹替版の歌おうバージョンを見て思ったのは、「歌わないのなら、歌詞字幕が邪魔だ」ということ。当たり前だが。
だから、ふだん見る場合は、今後このバージョンは再生しないだろう。
ただ、今まで、聴いていただけではよくわからなかった歌詞が、はっきりとわかった、という有難い面もあった。〔2015・9・5(土)〕


アナと雪の女王/エルサのサプライズ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・4・29(水)〕

☆☆☆☆イオンシネマ 板橋にて、2回目。この短編を単独で観賞記事にしている人が、ほかにいるだろうか。
少なくとも私は、ほかに見ていない。
そういう私自身も、おまけの短編ものは記事にしないことのほうが多いが、「アナと雪の女王」は大好きなので、もう、これは1本の映画扱い。
1回目は吹替えで観たが、今度は字幕で。
エルサの声、つまり、イディナ・メンゼルさんの声を聞いて、すぐに思ったのが、「あれ、声がちょっと変わってる」。
どう違うか、はっきり言えないんだけど、「アナ雪」字幕版を5回も見ていると、エルサの声も脳裏に記憶されているんでしょうね。それと、ちょっと違う、と。
1作目(「アナ雪」の長編)のときから時間が経ったせいなのか、と思ったけれど、すぐに「あ、これ、風邪をひいている設定だから、ちゃんと風邪気味の声にしているのでは!?」と思い至った。
とすると、風邪気味の声を演じながら歌を歌うわけですよ! すっげー!
「パーフェクト・デイ 〜特別な一日〜」の曲、iTunesで買ったら、4分59秒です。
この短編は7〜8分だから、ほとんどが、この1曲が占めているわけですね。
エルサが、アナの誕生日をお祝いしたいのよ〜と歌いながら、くしゃみ連発。アナが心配して、歌の掛け合いになり…。
エルサが熱でフラフラになると、曲もフラフラになるという(笑)。
お誕生日おめでとう! なんていう歌で締めくくられたら、幸せ感いっぱいすぎて泣けてくる!
あー、ほんとに、ハッピー!
前回の記事で、アナ19歳の誕生日、と書いたけど、「アナ雪」のときに18歳という設定らしいので、(大きくなってから)はじめて2人でお祝いするアナの誕生日は19歳、ということなのです。〔2015・5・9(土)〕

☆☆☆☆「アナ雪」短編、3回目。
ついにWOWOWに登場したので、当然、録画!
毎晩のように寝る前にスマホで笑撃!「アナと雪の女王」短編はツッコミどころ満載!?の記事に載せたYouTubeから曲を聴いているので、そのYouTubeに上がっているミュージックビデオと、映画との違いがよ〜くわかった。
YouTubeの曲のほうは、歌の部分のみで、ちょっとしたセリフや効果音は入っていない。
歌のない部分の映像はカットしているのだ。ああ、そうだったか!と、目からウロコ(おおげさ)(目からウロコは実際、落ちないが)。
7〜8分の短編で1本の映画に数えるのは、いいのか、それで、とも多少は思うが、そこらのくだらない映画よりも断然すばらしいし、堂々と1本の映画として扱うのであった。
いちばん凝(こ)っているなあと思ったのは、エルサが後ろ手でドアノブの位置を探るところ。見ない状態で一発で握ることなんか、ほとんどないわけだから。表現が細かい!〔2015・11・23(月)〕

☆☆☆☆短いから、すぐ見られるね。〔2015・11・24(火)〕

☆☆☆☆あきないねー。〔2015・12・20(日)〕

☆☆☆☆これで、字幕で3回、吹替で3回になった。〔2015・12・26(土)〕

☆☆☆☆WOWOWで放送があり、またもや視聴!〔2016・5・1(日)〕

☆☆☆☆これで字幕版4回、吹替版4回。 〔2016・5・1(日)〕


アナベル 死霊館の人形☆☆★この人形じゃ、かわいくないでしょー。
買ってきて、家に置いておくのが信じられないほど。
本当はもっと普通の顔だちの人形だけど、怖い対象のモノだから、映画では誇張したんでしょう。
「死霊館」で出てきたときと同じ外見なのかな〜。
どんな人形なのかは、画像を載せるのもイヤなので、興味があれば検索してください。
実際の事件そのものから、だいぶ映画的に面白くなるようにアレンジしているよう。
とはいえ、それほどでもなかった。最後は命を狙う対象が変わってない? 誰でもいいの? なんて疑問符もつく。
怖い人形の名前がアナベルで、出演が同じくアナベルさん、ていうのは、狙ったんでしょうか?
嫌な人形名がアナベルだなんて、そうと知ったら、世の中すべてのアナベルさんは気分が悪いんじゃないかなあ。 〔2016・5・29(日)〕


ANNIE/アニー☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・2・1(日)〕


アニマトリックス☆☆☆アニメで「マトリックス」世界のサイドストーリー9編を描く。
きのう「マトリックス レボリューションズ」を観ていたので、第1話の、機械軍がドリルでザイオンに攻め入ろうとしているのをホバークラフトが発見し、ザイオンに報告するシークエンスは、まさに本編マトリックス3部作を補完するストーリーだった。
日本人スタッフが多くて、さすがは日本のアニメ。
ウォシャウスキー兄弟も日本のアニメが好きなんだよね。そういう視点で「マトリックス」3部作を観ると面白いかな。
機械との共生を拒んで、先に戦いを挑み、太陽をさえぎって青空を消したのは、人間のほうだった。〔2003・11・9(日)〕


あの子を探して☆☆☆★へんぴな村に採用された13歳の代用教師が、街へ出稼ぎに行った生徒を探しに行く。
彼女は、給料を得るために探しに行くのだが、その行動の結果、生徒たちとも心を通わせることができるし、ハッピーエンドふうに終わる。
だが、よく考えると、まず彼女は自分がお金をもらいたいということを考えていたわけ。皮肉な話なのだ。
劇中の名前も本名のようで、こどもたちは素人演技だけど、可愛いし、微笑ましい。〔2003・1.18(土)〕


あの日、欲望の大地で☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・9・27(日)〕


アパートの鍵貸します☆☆☆☆くるくる回して見る電話番号簿、面白いなあ。〔2001・9・4(火)〕


アバウト・ア・ボーイ☆☆☆★星4つにかなり近い3つ半。ヒュー・グラントの役の設定が、ぴったりハマりすぎ。親の印税収入で、仕事もせずに楽に暮らす。30過ぎて独身、グータラ、軽薄なナンパ男。
そんな男と、母親思いの、いじめられっ子の男の子が、偶然に接点を持って、お互いに年齢を超えた友情が生まれてくる。
下品じゃなく、皮肉を交えた上等なユーモアで、とても笑わせる場面が多い。
音楽の重なり方も心地よい。
同じ独身の私としては、ヒューが他人と関わっていって変わっていくところに共感したりする。ひとりの生活に満足していたはずが、ささやかなパーティに楽しさを感じたり。
子役もいいね。かわいすぎないのが、また、なんとも。
話の設定は、かなり特殊だと思うが、こういう、ちょっとした暖かさとか、人間的な成長のお話を、押しつけがましくなく見せてくれる。
カップルだけじゃなくて、他に支えになる人が必要だ、というのがテーマのひとつ。
トニ・コレットが、すっぴん顔で生活感ありすぎ、いい女優さんだ。「やさしく歌って」を歌うシーンも微妙におかしい。
レイチェル・ワイズは終盤から出てくるのに、かなり印象深い。美女は得ということかいな。
さて、ボン・ジョヴィが「人は誰も孤島ではない(No man is an island)」と言ったらしいのだけど、それは、歌にでもあるのかな?〔2004・12・4(土)〕


アバウト・シュミット
☆☆☆★ジャック・ニコルソンの演技が光る、ほろ苦いコメディ。定年になった男が直面する、さまざまな出来事。
楽しい老後を送ってほしいよ。〔2004・7・3(土)〕


アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・10・5(日)〕


アバター☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・12・23(水)〕

☆☆☆★今年の映画ラスト、120本目。
1回目よりも3D効果が感じられるかどうか、別方式、違った座席位置で再チャレンジ。ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋にて。
1回目はTOHOシネマズだったので、XpanD方式(液晶シャッター式の重ためなメガネ、要返却)。
今回はワーナー・マイカル・シネマズで、RealD方式(偏光グラス方式の軽いメガネ、大人用は持ち帰り可能)。
1回目の座席は、少し端っこ。今回は、左右真ん中。
1回目は字幕。今回は吹替え。
結果は、1回目の記事でのコメントでもいろいろ書いているが、今回、字幕を読まなくてすんだぶん、画面に集中できたせいなのか、理由はわからないが、3D効果は1回目よりも多く確認できた。
宇宙船の奥行きとか、手前の草の揺れ方とか。
それほど目が疲れなかったのは、観賞方式の違いによるのか、字幕を読まなかったせいなのか、体調なのか、座席位置のせいなのか。(けっきょく、よくわからない。)
少なくとも、メガネが軽め、しかもレンタルじゃないからメガネそのものがきれいなので、できればワーナー・マイカル・シネマズで今後は観ようかな、と思うのであった。
XpanDはレンタル(使い回し)だから、レンズが汚れているかもしれないし、メガネに電池が入っているとのことで、電池切れ寸前だったら、効果が薄れるんじゃないか、なんて気も。(いえ、ちゃんとメンテナンスしていると思いますけど。)
そんなわけで、映画は、1回目より楽しめた。感動もした。泣きもした。
前回が星3.5、今回は3.5の上、というところ。〔2009・12・27(日)〕


アビエイター☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・3・27(日)〕


アビス完全版☆☆☆☆DVD日本語音声で。全体の40%が水中撮影という労作。
水中で泳いでいかなければならないのに、人間は2人、スーツは1着。ここで取った解決方法は、とんでもないものなのだが、観るたびに感動してしまうのであった。
海中の深淵に、どんどん落ちていくところも印象的。
きのう観た「エイリアン2」で、いい人だったマイケル・ビーンは、こちらでは軍人役で、我を失ってしまう悪役だ。
アクション映画の展開から、終盤にいきなり違うテーマが出てくるが、まあ、それもいいでしょう。
人間は、信じあって助けあう。愛がなくちゃね。ってことです。
深淵(アビス)を覗くと、深淵はあなたを見返す。ニーチェ 〔2004・4・18(日)〕


アヒルと鴨のコインロッカー☆☆☆原作本を読んでから、あまり間を置かずに、映画化されたものを見た。映画のほうが原作本より好きかも。
泣けた。くやしくて悲しくて。本を読んだときは泣けなかったのに。
映像では、ごまかしようがない点を、どのようにクリアしているかと思ったら…椎名くんの主観的な映像にしたんですね。画面が白黒になる部分。
ちょっとしたトリック、ごまかしになってるけど、映画的には面白い。
脚本もキャスティングも、なかなか、うまくいっていたと思う。
ただ、原作にあったバスでの痴漢シーンが、インパクトの少ない違ったシーンに変わっていたが、あれでは椎名くんが麗子さんに声をかける動機としては弱いのではないかと感じる。
瑛太くんは、ひょうひょうと演じていて、微妙な役どころを、うまく、こなしている。たぶん、ああいうふうにするのが、いちばんいいんだろうなあ。
濱田くんも、自然でいい。
ラストで仙台駅前の風景が映って、あ、これは、あの場所だ!と分かって、うれしかったよ。〔2008・10・25(土)〕


アフター・アース☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・6・23(日)〕


アフタースクール☆☆☆キネマ旬報では、2008年日本映画第10位(読者選出7位)だった。
見てみて、まあ、そうだろうなとは思った。
見ている最中に感じたのは、めんどくさい話だなあ、と。
説明がついてみれば難しいことはないのだけれど、ちゃんと細かい点まで理解するまでに、私は何度か録画を早送り・巻き戻しした。(こういうとき、HDDは便利だね!)
前もっての知識は、まったくなく、だまされるタイプの映画ということも知らずに見ていたが、最終的に、トリッキーな面に注意を持っていかれる度合が大きくて、素直に気にいるほどではなかったので、してやられた感を賞賛することも、あまりない。
普通かな。
脚本は、ああ、そういうことだったのか、と思わせるパズル的なところが多数で、頭はいい。ただ、理詰めで、情感が少なめの感触なせいか、その理詰めの部分でお気に入りにならないと評価は上がりにくい。
最近、みんながほめる映画に同感できないと、自分がおかしいんじゃないか、さめてるんじゃないかと思うことがあるが、気にしないことにする。素直じゃないのではない。逆に、自分の感覚に素直でいるだけのことだ。
お目当ての女優が出ていない映画というのも、私の場合には確実にノリが違うはずだが。(爆)
アフタースクールって放課後のことだけど、この映画では何のことだろうと考えると、大泉洋が先生役だから、学校が終わったあとの彼の活動は、まさにアフタースクールだし、他の人間にとっても「学校を卒業したあとの生き方」はアフタースクールで、それが大事なもの。
大泉くんも言ってた。学校なんてどうでもいいんだよ、(学校がつまんないなんて言うけど)おまえがつまんないのは、おまえのせいだ、と。
(おっと、ただし、この映画に乗りきれないのは私自身のせいだ、みんなは好きなんだ、と、もしも言われたら、まったく、たまらないぞ。)
観賞後、トラックバック先を探していて驚いたのは、お友達ブロガーさんの、かなりの数の方が本作を見ていること。私などは、よほど観たいものでないと邦画は映画館では観ないけど、皆さん、私を上回る映画好き?
さて、私にとっての、アフタースクールとは何かといえば。
LINDBERGの名曲「胸騒ぎのAfter School」ですね。(笑)
ライヴ行ってきたばっかりだし。(そういうオチ?)(いや、べつに落とすつもりじゃ…)〔2009・5・10(日)〕


アベンジャーズ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・8・19(日)〕


☆☆☆☆IMAXで2回目。ユナイテッドシネマ としまえん。
今年100本目。〔2012・8・29(水)〕

☆☆☆☆なんだか、見てしまった。つまんないんで、ちょっとスカッとしたい気分もあった。そういうとき見たい映画だったのかー? と自分でも新発見。
チームで戦う、というのは好きなほうかもしれない。漫画では「ワイルド7」好きだったし。
ナターシャとかキャプテン・アメリカとかホークアイは、ハルクやアイアンマンやソーと違って、戦っていると疲れると思うんだ。生身だから。そんなに強いのか?とも見ていて思う。(キャプテンは超人に近いけど。)
ロキがメインの敵キャラだったことを、すっかり忘れていた。2回見ているのに。〔2017・7・27(木)〕


アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・7・9(木)〕

☆☆☆ウルトロンというのが、なんだかロボットの形を得て、敵になるんですな。
映画の始まりは、ロキの杖を奪い戻すアベンジャーズの作戦。「アベンジャーズ」では最後に捕まったロキだが、杖が、なぜ敵の手に落ちていたのか、途中の話を覚えていないせいなのか、わからない。けど、まあいいや。
1作めより落ちる。もちろん、新鮮味がないせいもある。
マーベルの映画、話がつながるように順番に見るとすると、どういう順になるのか。アメリカでの公開順に見ればいいわけだが、ネットで検索すれば、ちゃんと紹介してくれているサイトが見つかる。いつか、順番に見てみようか。〔2017・7・29(土)〕


アポカリプト☆☆☆★これも「善き人のためのソナタ」と同じく、ブロガーの皆さんの昨年度ベスト10で挙がっていることがあって、見落として惜しかったなあと思った映画。
メル・ギブソンといえば俳優がメインという認識だったけど、「ブレイブハート」(1995年)に始まり、間を置いて「パッション」(2004年)、「アポカリプト」(2006年)と監督作が続いた。次の映画は、監督ではなくて俳優らしいけど。
マヤ文明の後期がお話の舞台。私は何も知らずに観たので、話されている言葉が英語ではないのは分かっていたが、それがマヤ語だとは、知るよしもなかったのでございます。マヤ語を話す人って、今いるのだろうか。と思ってウィキペディアで調べたら、なんと300万人もいるそうだ!(情報が正しいならば。)
最初から、動物を狩って、内臓を取り出して分ける、という場面。
部族間の戦いは激しく、残酷なシーンもある。さらには生贄(いけにえ)として殺されるシーンも。
密林の中での、逃げ&追っかけは面白い。逃げながらも反撃を試みる男。助けを待つ妻や子のためにも死ぬわけにはいかない。
恐れるな。恐怖は病だ。父の声が耳に残る。
男は、知恵と勇気で生き延びることができるか。壮絶な攻防が始まった…。
残酷な描写が多いと聞いていたのだが、想像を絶するほどではなかったような…。想像がオーバーすぎたか。
首がシュパッ、ごろりん、なんて珍しくないけれど。
でも、あんな、殺(や)るか殺られるかみたいな生活が普通だったなら、たまりません。
共同で脚本も書いている俺様メル様の、執念深いまでにリアルで痛そうな描写の徹底ぶりがハードであり、アクションものとしても楽しめる。
主役のルディ・ヤングブラッドはじめ、無名の出演者たち、いいですよ。
アポカリプトとは、ギリシャ語で「新しい時代」の意味だそうだ。〔2008・2・3(日)〕


甘い罠☆☆赤ちゃん取替え事件かと思ったら、女の悪巧みの話になって、最後は、すいーっと終わっちゃった。
ルイ・デリュック賞をとった映画だが、劇場未公開。
甘い罠の「甘い」のは、ココアのことも意味している。
リストのピアノ曲「葬送」が効いている。ラストのイザベルの姿にかぶさる「葬送」は良かった。〔2012・12・15(土)〕


アメイジング・スパイダーマン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・7・1(日)〕


アメイジング・スパイダーマン2☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・4・26(土)〕


雨に唄えば☆☆☆☆またもや「午前十時の映画祭」での名画観賞。今回は、MGMミュージカルの傑作を。MOVIXさいたまにて。
降る雨もなんのその。恋の喜びを
体いっぱいで表現。超有名な場面。
靴も服もグショグショ。普通なら、やらない。
大きなスクリーンで観ると、色彩の綺麗さや人物の存在感が違うと、この映画では感じた。
「映画」とは、この「大きさ」なのだ!
DVDやテレビで見るものと、映画館で観る「映画」とでは、観賞する人間が受け取るものが違ってくると思う。
存在感の大きさでいうと、終盤にあるダンスシークエンスの「ブロードウェイ・バレエ」のみに登場するシド・チャリシーだ。
ジーン・ケリーを誘惑するような踊りを披露する彼女。テレビ画面で見ていたときには感じなかった「はっ!」「おおっ!」「どきっ!」のインパクトがあるのだ。
これだけでも、観に行って得をした。
ジーン・ケリーにとっては「踊る大紐育」(1949年)と同じスタッフと組んで作った作品で、お話は、映画がサイレントからトーキーに変わる時期の映画づくりの現場が舞台。
サイレント(無声)映画のときは、悪声でも問題なかった主演女優が、セリフをしゃべらなきゃいけなくなったり、声の録音に苦労したり。
「ショウほど素敵な商売はない」(1954年)でも私にはおなじみのドナルド・オコナーは、「メイク・エム・ラフ」で、お得意のアクロバティック・ギャグ・アクション(?)の至芸を見せる。こういうナンバーは笑って拍手して見たいけど、日本の観客は静かーーに真面目に、たぶん、にこりともせずに見ている人も多くて、私も我慢して、ニヤニヤとだけはしながら静かに見ている。もしかして、みなさん、おもしろくないんですか!?
デビー・レイノルズは、「スター・ウォーズ」(1977年)のレイア姫キャリー・フィッシャーのお母さん。 ジーン・ケリーはデビーにダンスの特訓をさせたという。
彼女のナンバーで私が好きなのは「オール・アイ・ドゥ・イズ・ドリーム・オブ・ユー」。女の子いっぱいで歌う曲だ。
ジーン・ケリーへの自己紹介で、「舞台女優の卵」と言っていたのに、いきなり歌って踊るシーンが出てくるから、観ているほうも、えっ?と新鮮に驚いちゃう。
さて、大スター、ジーン・ケリーの最大の見せ場は、やはり、12分ほどに及ぶ「ブロードウェイ・バレエ」。「巴里のアメリカ人」(1951年)でも18分間のバレエシーンが圧巻だったが、こうしたダイナミックでエネルギッシュかつドラマティックなバレエ的なダンスが彼の魅力のひとつだ。
以上のトリオ(この3人で歌うナンバーもある)のほかに、忘れてはいけないのが悪声の女優役のジーン・ヘイゲンだ。
恋がたきであり仕事のライバルである相手を蹴落とそうとして、性格が悪いように見えるが、女優なら、そのくらい普通のことと考えたっていいし、とにかく、彼女あっての、この映画である。
ジーン・ヘイゲンとマリリンの共通点、それは「アスファルト・ジャングル」(1950年)に出演していること。そして、「雨に唄えば」のヘイゲンの日本語吹き替えを、マリリンの声の吹き替えで有名な向井真理子さんが担当したこと!
実際のジーン・ヘイゲンは美声。悪声のヘイゲンをデビー・レイノルズが吹き替える、というシーンも、本当はヘイゲン自身の声を使っていたようで、つまりヘイゲンが悪声でしゃべった声を、自分自身で吹き替えているのだが、映画ではデビー・レイノルズが吹き替えていることにしている、という、ややこしいことになっている。
そして、シド・チャリシー(チャリース、ともいう)。バレエ的なダンスシーンを撮ることになって、プロダンサーの彼女が起用された。
出番は少ないものの、グリーンのドレスで妖艶、強烈な印象を残す。
いったい、いつの間に103分の上映時間が過ぎたのか、不思議でしょうがないほど、時間を忘れて楽しめる名作ミュージカルだ。〔2010・3・13(土)〕


映画の演奏部分を生のオーケストラで! 東京文化会館大ホールにて。演奏 東京フィルハーモニー交響楽団ほか、指揮 ニール・トムソン。
映画のボーカル部分はそのまま生かして、演奏を生オケに代える。
そういう試みの上映は去年、「ウエスト・サイド物語」があったのだが、私は日程が合わずに観に行くのを断念した。「ウエスト・サイド物語」が生オケで観られたら、すごい迫力だろうなあと…。じつは、今年も「ウエスト・サイド〜」があったら、よかったのに!と思ったのだけれど。
今年のラインナップのうちの1本は「雨に唄えば」。アメリカ映画協会が選ぶ、ミュージカル映画ベスト1の作品だ。
私自身、見るのは6回目になるが、何回見ても、飽きはしない。
映画がトーキーになる時期。サイレント映画のスターが、ミュージカル映画をつくろうとする話だ。
観た直後のツイッターでは、
『名作シネマとオーケストラ「雨に唄えば」を観た。映画を生オーケストラで楽しむ、ぜいたくさ。歌の場面で字幕がないこともあり、それは如何なものかと思う。料金も、もう少し安くしてほしい。4階の端で6800円。次の「サイコ」まで、アメ横の喫茶店で。』
と書いていた。
そうそう、歌のときに字幕が出ないことが何回かあったのです。なぜ?
歌だから、訳は要らない、なんてことはないでしょう。英語が分からない人は、意味を知りたいと思うに決まってる(と思う)。
歌が終わって、拍手が起きたのは良かった。
といっても、歌のあとに拍手を入れるタイミングが合うものに限ってだが。歌のあとに、すぐにセリフのやりとりが入ると、拍手を入れにくい。
拍手が入り始めたのは、ドナルド・オコーナーの名人芸が見られる「メイク・エム・ラフ」から。もちろん、これに拍手しなきゃ、あんた、どこで拍手すんの?ってくらいのものですよね。
「雨に唄えば」の場合は、1969年に映画製作会社のMGMが楽譜を整理して捨ててしまったとのことで、今回のオーケストラの楽譜を作るために、サウンドトラックを聴き取って新たに書き起こしたのだそう。
数秒間の音を書き出すのに、何日もかけたこともあるとか。すごい努力…。
演奏があまりに上手すぎて、映画のスクリーンのほうを観ていると、普通に映画を楽しんでいるような気になってくる。
でも、いざ、スクリーンの手前に目をやると、そこにはオーケストラがいるわけですよ。
…だから、「音楽が生々しい映画」を観ているような…で、6800円って、高いんじゃないかとも思ってしまうのでした。〔2013・7・21(日)〕


アメリ☆☆☆☆かわいい、しあわせ〜な映画でした。やさしいキスシーンだけでも最高でした。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・12・8(土)〕


アメリカン・サイコ☆☆★なーるほど。そういうことか。ならば、ずさんな殺しも納得だ。
原作が話題になって、ディカプリオが演りたがった、というのはマジなのだろうか。
「マルホランド・ドライブ」のジャスティン・セローが出ていたらしいが、気がつかなかった。クロエ・セヴィニー、リース・ウィザースプーン、ウィレム・デフォーは、そりゃばっちり分かったです。
誰の名刺がいちばんかっこいいか、という名刺比べは、最高のギャグ。
こいつ、狂気になるほど仕事のストレスもなさそうじゃないの? 虚栄心だけ。〔2002・9・1(日)〕


アメリカン・スナイパー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・3・15(日)〕


アメリカン・スプレンダー☆☆★映画賞レースで注目された作品。
自分の冴えない日常を、漫画の原作にした男。その物語を、本人自身の語りと出演を交えて描く。
主役のポール・ジアマッティは、以前観た「デュエット」の主役で印象に残っていた。歌がうまかったし。今回は、ごく普通のぱっとしない男を好演。
主人公の彼女を演じていたのが、「アバウト・シュミット」でジャック・ニコルソンの娘役だった女優(ホープ・デイビス)だとは気がつかなかった…。
コミックと合成したり、おかしなリアルおたく(?)が登場したり。主役2人がユニークだし、出てくる本人たちもインパクトがある。
普通な人が、ちょっと世間に知られながら、どう生きていったか、というお話。
ユニークなのだが、心に響くところはなく、あまり好みではなかった。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・7・24(土)〕


アメリカン・ハッスル☆☆☆★エイミーちゃんの衣装!
ノーブラで長いヒモ2本で胸を押さえるような(違う…ね)服がメインで、巧みに人をおとしいれる(これも違う…かもね)。
彼氏である私(この記事を参照)も、おとしいれるわけだ!
胸元に目が釘づけ!
ラッセル監督作としては、「ザ・ファイター」でのコンビ、エイミー・アダムスさん、クリスチャン・ベイル、そして「世界にひとつのプレイブック」でのコンビ、ジェニファー・ローレンスさん、ブラッドリー・クーパーを組み合わせて、化学反応させたような?
そこに、ジェレミー・レナーを足してみました。
それで、見ているときは気づかなかったけど、マフィアの大物役のゲストが、あの人。スパイス効かせました的な。これ、よく効きました。
ブラッドリー・クーパーは、見ている間じゅう、誰だっけ、えーと、マーク・ラファロか?と思ってた。(笑)
ジェニファー・ローレンスさんは大人っぽい役で新鮮。こんなのも、できるのよ!という。
せっかくエイミーちゃんが多い出番で、しかもセクスィーにがんばっているのに、ジェニファーたんは少ない出番で持っていこうとする印象強さ。なんだか、したたかです。
音楽が、私の知っているものが多くて、おおっと思えて楽しかった。70年代ということのようだが。
ドナ・サマーの“I Feel Love”、エルトン・ジョンの“Goodbye Yellow Brick Road”、メイッサ・カラという人が歌う“White Rabbit”(この曲は私の大好きな「エンジェル ウォーズ」で大々的に流れていて、そのときに知った)、ポール・マッカートニー&ウイングスの“Live And Let Die”。
ほかにも、エレクトリック・ライト・オーケストラあり、ジェフ・リンあり、ビージーズあり…。
…こういう映画に、FBIは文句言わないんだろうか? 言うだけ野暮だから、事実は少ないということにして、ほうっておく?〔2015・3・29(日)〕


アモーレス・ペロス☆☆☆オムニバス風に3つの話がつながってるとは知らなかった。どの話にも犬が重要な役目を果たしていて、その犬が飼い主を象徴しているような気がする。
原題は「犬のような愛」だが、虐げられ、傷つき、拾われる犬の姿に、人間の生き方も沿って見える。
第1話は荒々しく、第2話はほろ苦く、第3話は身近なものを失って目が覚めた、という、それぞれの愛の話か。
独特の、土くさい強さのあるメキシコ映画。〔2003・6・29(日)〕


あやしい彼女☆☆☆★思ったとおり、よかった。
なぜ思ったとおりかというと、韓国映画のリメイクなのは知っていて、オリジナルは見ていないが、たぶん面白いのだろうなとは考えていたから。
もとの脚本がいい、ということ。
おばあちゃんが若返るのは、あり得ない話だが、それはそれ、映画や小説だから。
若い娘が、年寄りくさい喋りかたをするのは笑える。
写真館で、オードリー・ヘップバーンの写真を見て…というのが、また何でもかんでもオードリーかよ、と思うのだけど。
ここで、マリリン・モンローさんだったらなあ…うん、合ってないか。(苦笑)
オードリーの前髪パッツンな髪型に、となると、多部ちゃん似合うんじゃないかと思うものね。
その多部未華子さんと倍賞美津子さんの組み合わせは、4月からテレビドラマで見ていた「ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜」でも、このふたりだったなあと思って見ていた。
共演としては、本作のほうが先だが。
私は、多部ちゃんは好きなほうなんである。最近こうして選んで見るからには。
で、歌ですよ、歌。決め手は。
なつかしの。
「見上げてごらん夜の星を」「真赤な太陽」「悲しくてやりきれない」とか。曲の良さは永遠。
聴いていると涙が出てくるわけで、それだけで心が浄化されるっていうかね。素晴らしい威力。
多部ちゃんの素直な歌唱は、いいんじゃない? そもそも、もとのおばあちゃんは歌手でもなんでもないのだから。下手じゃダメだけど。
(この先はネタばれになるかも?)
ラストは、もっとブッとんでもよかった。半分、常識的だもの。一夜の夢だからこそいい、というんだろうけどさ〜。おもしろくないじゃない。〔2017・7・30(日)〕


荒馬と女☆☆☆☆☆脚本を書いた夫のアーサー・ミラーのマリリン観がもろに出ている作品。各自の感情が剥き出して傷ついていく様子が痛い。マリリンの場合は私生活までダブるから、哀しい。〔2002・8・25(日)〕

☆☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・10・2(日)〕

☆☆☆☆☆東京・北千住の「東京芸術センター」というところで、マリリンの「荒馬と女」を上映するというニュースを聞いたのは、またもやマリリン・ファンのTさんからだった。
北千住に映画関係の施設ができることは、ちらりと耳にしたことがあるが、その後、まったく頭になかった。
今回行ってみて、過去も、これからも、芸術性の高い興味深い映画を取り上げているのを知ったので、今後は注目していこうと思う。
映画鑑賞は1000円。「シネマブルースタジオ」という名称で、撮影スタジオ形式の映画館。すっきり広々として、観やすい。
お昼前だったので、入口あたりでサンドイッチなどを食していると、声をかけられた。
なんとTさんである! 彼は日曜日は仕事だろうと思っていたので、驚いた。同じ日の同じ上映回に観に来たという偶然は嬉しい。
観客は10人もいただろうか。日曜なのに、ましてマリリンの映画なのに、これでは少し寂しい。
もうちょっと宣伝すれば、観客は増えるのではないか、とTさんとも話した。私でさえ把握していなかった映画館である。
上映に使ったのが昔のフィルムだったため、その状態は悪く、画面が揺れたり、音声が部分的に小さくなったり、ところどころで少しフィルムが飛んだりした。
ラストのセリフあたりでフィルムが飛んだのは、ちょっと痛い。
しかも、この映画はエンドマークが出ない終わり方をするので、その部分についても、観客の中には、もしかしてフィルムの不備と思われた方があったかも。
映画の感想については、以前書いたものを見ていただければいいでしょう。
ただ今回は、それほど「散漫」な感じは受けなかった。前回は、人間の「寂しさ」「わかりあえなさ」(と書くと少し変な日本語だけど)というテーマが「散漫さ」として心に響いていたのかもしれない。
主な俳優陣は、すべて名演といえる。撮影中にどんなトラブルがあっても(マリリンの不調による撮影の延期とか)、結果的には素晴らしいものを生み出した。
「わかりあえないこと」を見事に象徴する場面が、すでにオープニングクレジットで現れている。
パズルのピースのようなものが3つ、お互いに真ん中へ近寄ってくる。パズルのごとく、かちりと組み合わさるのかと思ったら、そうではなく、もともと組み合うことができない形のパーツたちは、すれ違い、離れていくのだ。〔2007・6・17(日)〕

☆☆☆☆☆世界一きれいな人だなあ、マリリンは。
久しぶりに彼女の映画を見て、そう思った。クラーク・ゲイブルが彼女の寝顔を見つめるのも、もっともだ。
先日NHK-BSで特集があった4本の映画を放送順に観賞。「荒馬と女」「ナイアガラ」「七年目の浮気」「恋をしましょう」という順に何か意味があるのかなと試してみたが、どの作品にもおなじみの私には、やはり意味はなかったようだ。
「荒馬と女」の脚本はマリリンの夫アーサー・ミラー。ふたりの関係が微妙になっていた時期だから、作品にも、そんなミラーの思い入れや思い込みが見える。撮影当日に書き直したこともあったとか?
多少、私小説じみているような?
「子どものように無邪気かと思えば、次の瞬間、男心をそそる」
「となりにいられて光栄だ」
「きみが微笑むと太陽が昇る」
かと思えば、「私って変?」という問いかけに対して、「正直わからん」というセリフも。
この映画で言われていることは、かなりの部分、ミラーが言っていると思ってもいいのでは。
ちょっと面白かったのは、ロッカーの扉の裏にロズリン(マリリンの役名)の写真が貼ってあるのだが、その中にマリリンのブロマイドそのものがあったのだ。
ロズリンじゃないよ、それはマリリンじゃん!(笑)
ロズリンは優しすぎる女。
人間が生きるために動物を殺すことさえ嫌う。
「馬狩りを悪と言われたら、やっていけん」。ゲイ(クラーク・ゲイブル)は言う。
彼女との間には、どうしようもない、すれ違いがある。
これもまた、ロズリンをマリリンに、ゲイをアーサー・ミラーに置き換えてOKなのだろう。
ラストは、マリリンとゲイブルのツーショット。
彼が父親だったらと夢見たゲイブルとのシーンが締めくくりで、それが彼女のラストムービーになる(ゲイブルにとっても遺作)。
それは幸せだったと思いたい。〔2009・11・8(日)〕


アラバマ物語☆☆☆☆こどもたちが素晴らしい。こどもの視点から見た世界を、見事に描きだしている。
女の子はメアリー・バダムといって、調べたら、兄は「サタデー・ナイト・フィーバー」などの監督ジョン・バダムだと分かり、びっくり。
AFIの選んだヒーロー、ナンバー1になった父親の弁護士(グレゴリー・ペック、アカデミー主演男優賞受賞)は、さすがに素晴らしい。ケンカを売られても、簡単には買わない強さがある。こどもに対しても、いいかげんに対しないで、いっしょうけんめいに話をするのが偉い。
原題は「ものまね鳥を殺すには」。ピューリッツァ賞をとった原作だ。
ロバート・デュバルが出てくるが、若い!〔2003・7・5(土)〕


アラビアのロレンス 完全版☆☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・12・28(日)〕


アリス☆☆☆☆このアリスはいい!
人間が演じるのは、少女アリス役のクリスティーナ・コホトヴァちゃんのみ。あとは人形アニメだ。
まずは、クリスティーナ・コホトヴァちゃんがいい。無理に演技していなくて少女そのものの存在を表現している。彼女は本作のみしか映画に出ていなくて、もしかしたら素人の子なのかも。
体が小さくなると、人形のアリスになるのだが、この人形の表情が可愛いとはいえず、意地悪さや酷薄さをうかがわせるようなところが、また、いいのだ。
白ウサギにしても、体が破れて、中のおがくずが出てくると自分で縫ったり、アリスに石を投げ続けたり…どのキャラにしてもそうだが、セリフがあまりないから、行動が際立つ。
帽子屋と三月ウサギのお茶会では、帽子屋が、きれいなカップでお茶を飲みたいとか言って席を移って、三月ウサギもそれにともなって席を移り…を延々繰り返すシュールさ。
アリスが引き出しを開けようとするたびに、必ず引き出しの持ち手がスッポリと取れてしまう繰り返し。
トランプの女王が登場すれば、スッパスッパと首が切られ…。
アリスの物語は、こうなんだ、(少女の本質の)シュールさ、残酷さ、不条理さは。といっていいのではないかと。
シュヴァンクマイエルの作風は、アリスと似合っている。
3年の歳月をかけて作り上げた初の長編作品とのこと、シュヴァンクマイエルの、こういうのは好きだよ。〔2013・11・16(土)〕


アリス・イン・ワンダーランド☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・4・17(土)〕


アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・7・2(土)〕


アリス・クリードの失踪☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・6・18(土)〕


アリスの恋☆☆☆☆夫を亡くした女性が、息子を連れて、自立するべく旅立つ。原題は「アリスは、もう、ここには住まない」。彼女は先に進むのだ。
先日観た「レクイエム・フォー・ドリーム」で、エレン・バースティンさんの演技に感心して、昔の作品を見直してみた。
彼女がアカデミー主演女優賞をとった映画で、私はガキの頃に観ていて、よく分からないなりに印象には残った作品だ。
ノスタルジックな少女時代のオープニングは、その色調もあって、「オズの魔法使」(1939年)を、なんとなく思わせる。
と思ったら、一転して時代は先に進み、ロックが流れる。軽快な場面転換。
DVD特典でエレン・バースティンが語るところによると、この映画が製作された1974年ごろは、ウーマン・リブが起こってきた時で、自立した女性を描くことに意味があったという。
夫の死によって、子どもとともに旅に出ることになるヒロインは、きっかけこそ「仕方なく」ではあるが、仕事を探して自立のために奮闘する。
この親子の描写が、なんとも自然で、いいのである。怒ったり笑ったり泣いたり、じゃれあったり…。
エレン・バースティンはもちろん、子役のアルフレッド・ルターもぴったりだった。
彼は2年後「がんばれ!ベアーズ」に出る。野球の知識は豊富だが、プレーはダメな少年の役だ。
ヒロインのアリスが歌手として働いているバーで知り合う男が、ハーヴェイ・カイテル。
優しい男かと思ったら…とんでもない豹変ぶりは見もの。エレン・バースティンは、怖さのあまり、撮影後へたり込んでしまったという。
息子の友人役で、ジョディ・フォスターが出演。ショートヘアで男の子みたい。この時11歳か。これがまたワルガキで、ギターの弦を盗んだりする(正確には、盗む手伝い)。出番が少ない割には、大人びた態度などで印象深い。
監督は、なんと、マーティン・スコセッシ。今の彼からすると、このような女性映画を撮っていたなんて信じられないが、この頃は、まだ新人監督だったせいもあるのだろう。
「ミーン・ストリート」(1973年)などでは、すでにハーヴェイ・カイテルと組んでいて、「アリスの恋」に続く「タクシードライバー」(1976年)には、再びカイテルを使い、ジョディ・フォスターは娼婦役で注目を浴びることになる。
エレン・バースティンの話によると、彼女に映画作りの主導権がかなりあったらしく、監督を決める際、フランシス・フォード・コッポラ監督に誰がいいか相談して、スコセッシの「ミーン・ストリート」を観てみなさいと勧められ、その結果、スコセッシに監督を頼むことになったのだそう。
バーの次にアリスが働くレストランでの、口の悪いダイアン・ラッドと、要領の悪いレリア・ゴルドーニ、そしてアリス、この3人のウェイトレスのコンビネーションも忘れがたい。みんな見事にキャラ立ちしている。個性的なのである。
リチャード・ロジャース&ロレンツ・ハートの名曲「何時か何処かで(Where or When)」(1937年)を、エレンが歌っている。
彼女の歌は決して上手くはないけれど、味があっていい。
こういう名曲をもってくるあたりも、いい感じ。
エレン・バースティンの自然な演技は素晴らしいとしか言えないものだが、DVD特典の話から、彼女がアクターズ・スタジオ出身と初めて知った。
そうなんだ! マリリンも学んだリー・ストラスバーグから、彼女も学んでいたのだ。
うーむ、エレンさん、ひいきにしてしまいそう。
で、スコセッシ監督、こんなに素晴らしく作れるなら、また、このような女性映画を
作ってみたら、いかがでしょうか。
今は、そういう題材がないのか、それとも、もう興味がないのかな?〔2007・6・2(土)〕


ある映画監督の生涯☆☆☆溝口健二監督の映画人生を、インタビューでつづるドキュメント。
溝口に師事したこともある新藤兼人監督が、多数の関係者に会い(Web上で見た解説では39人となっている)、丹念に溝口作品の軌跡を追った。
溝口健二は日活向島撮影所に俳優志望で入った。それが助監督になり、関東で起きた震災のために、京都の大将軍(たいしょうぐん)撮影所に移る。
噂に聞いていた「郭の女に背中を切られた」エピソードも出てきた。
「とても厳しい人」(山田五十鈴)、「心持ちがしっかりしていればセリフや所作はついてくる、と言われた」(森赫子)というように、溝口の対し方は俳優によって違っていたようだ。それとも、俳優のほうの感じ方の違いか。
進藤英太郎が、溝口は「ゴテ健」と言われていたと語る。文句や不平を言って「ゴテる」のだ。
「セリフはころころ変わって、鏡にも書いた」(山田五十鈴)ほど台本を最後まで練ったし、セットや、たったひとつのシーンにも、こだわった。そういうタイプの監督は少なくないだろうが、徹底した完全主義者だったのだろう。
撮影中は集中力を切らさないためかセットから出ず、小用は尿瓶(しびん)を使っていたという。すごいですね。
でも、溝口健二の映画には、それだけの密度がある。つまっているものが違うのが、映画を観ていると分かるのだ。
そんな溝口でも、好きな映画だけを撮っていたわけではなかった。「新・平家物語」など、なれていない分野の映画では、心ここにあらずといった様子で、見物人を叱っていたりした、などという話も聞ける。
溝口が惚れていたといわれる女優、田中絹代。彼女のインタビューもある。溝口にとって私はスクリーンの上の恋人であり、彼は「映画の役の女性」に惚れていたのだ、と彼女は言う。溝口はユーモアがなく仕事だけ、とも言っていた。
はたして、それが本心なのかは分からない。なにしろ彼女は女優ですからね。
溝口健二の映画と人生の全体像を知るのには、格好の作品だった。〔2007・1・20(土)〕


アルゴ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・11・10(土)〕


アルゴ探検隊の大冒険☆☆☆レイ・ハリーハウゼンの人形アニメーションによる特撮の有名作。音楽がバーナード・ハーマンというのがいい。「北北西に進路をとれ」「サイコ」などのヒッチコック映画でサスペンス満点の音楽を提供、他にも「タクシードライバー」といった名作がある作曲家。やはり音楽がいいと、映画にハクがつく。
久々に観て、思ったよりも特撮による怪物・怪人の類が少なかったのが意外だった。船に女神ヘラの像があって、主人公がその像を通してヘラに教えを乞うのが、昔も今も印象的な場面だった。
それと、骸骨たちとのチャンバラは、ずっと語られることになる名シーンだろう。〔2003・8・9(土)〕


ある日どこかで☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・3・14(日)〕


荒れ狂う河☆☆☆エリア・カザン監督の劇場未公開作。
エリア・カザンといえば、「紳士協定」(1947年)、「欲望という名の電車」(1951年)、「波止場」(1954年)、「エデンの東」(1954年)などの有名作品を監督したとか、赤狩りにおいて共産主義者として疑わしい映画関係者を告発したことなどで有名だ。
だが、マリリン・モンローさんのファンにとっては、彼女が通ったアクターズ・スタジオの創設にかかわった人で、マリリンとの関係もあったらしいということで、記憶される人物。
また、本作の主演モンティ(モンゴメリー・クリフト)は、この作品の次に「荒馬と女」(1961年)でマリリンと共演する。
TVA(テネシー川流域開発公社)に勤めるモンティは、ダム建設で水没する川の中州からの立ち退きを拒否する住人との交渉に出かける。
拒否運動の中心になっているのは、南部の大奥様風の貫禄たっぷりのジョー・ヴァン・フリート。(彼女は「エデンの東」では、ジェームズ・ディーンの母親役を演じていた。)
その孫娘である、子連れの未亡人リー・レミック(私にとっては1976年の「オーメン」が印象深い女優さん)とモンティは、やがて恋に落ちる。しかし、彼女には、すでに決められた婚約者がいて…。
カザンの作品によく見られる、人間の暴力性は、この映画でも現れている。レミックとモンティが一緒にいる家を襲う人々。恐ろしい。
最後の最後まで立ち退きに抵抗するジョー・ヴァン・フリートを見ていると、ダムができるから土地を引き払え、と簡単に決めつけていいものなのか、と考えてしまう。
同じような葛藤は、ダムで水没する地域すべての問題なのだ。しかたがない、で済むのかなあ。〔2010・8・7(土)〕


アレックス☆☆
モニカ・ベルッチのレイプ・シーンがあることで公開時に話題になっていたので、つい観てしまった。
まず序盤の殺人の場面のほうが衝撃だった。そこまで見せるか。残忍すぎるしヘドが出そうに悪趣味。
時間軸が逆転して話が進んでいくのは「メメント」を思わせるが、こちらのほうがインパクトという点では上なのは確か。
陰惨な事件の結果を最初に見せたあとに、恋人たちの幸せな情景があるのは気分的に救われるし、「運命」というものを強烈に感じさせもする。
DVDに収録されている監督のコメントによれば、テーマの「レイプと復讐」、カッセルとベルッチが主演、逆時間軸で撮る、ということは最初から決まっていたそうだ。
「人生は賭け」「時間は取り戻せない」(原題は「不可逆」という意味)とも言う。不幸なことがあっても、時は戻せない。
幸福が、いつ不幸になるか分からない。それは分かるが、ここまで容赦なく現実を見せることが素晴らしいと思うか、不快だと思うかは観た人によるのだろう。
私はといえば、最初は嫌だったが、本編のあと、監督のコメンタリーを観るうちに、そうでもなくなった。そうでもないが、好きでもない、というところか。
前半、手持ちカメラが揺れまくるのも好き嫌いがありそう。監督も気持ち悪くなったことがあったらしい。(笑)
最初に出てくるゲイのクラブが、パリのシャンゼリゼ近くにある3階建ての実在のものというのも驚いた。
ヴァンサン・カッセルの○○○を見たい人は、終盤だけ見たらいいかも?(爆)〔2005・2・19(土)〕


アンコール!!☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・7・6(土)〕


暗黒街☆☆★ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の1927年作品。当然サイレントだ。ベン・ヘクト原作。ヘクトといえば、「汚名」「白い恐怖」といったヒッチコック作品や、マリリンの「モンキー・ビジネス」の脚本家でもある。
ギャングが、自分が目をかけてやった男と自分の女との仲を嫉妬してしまうのがメインの話だが、ラストでちょっといい話になる。で、第1回アカデミー脚本賞なわけだ。〔2004・2・28(日)〕


暗黒女子☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・4・9(日)〕


暗殺者の家☆☆☆ヒッチコック1934年作品。1956年にジェームズ・スチュアート、ドリス・デイ主演で、自身でリメイクしている(「知りすぎた男」)。
最後の銃撃戦は、死傷者が多くて、予想してたよりもハードボイルド!?〔2003・4・27(日)〕


アンジェラの灰☆☆☆貧乏暮らしでも、こどもはたくましいね。〔2001・12・30(日)〕


アンストッパブル☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・1・30(日)〕


アンダーグラウンド☆☆☆☆エミール・クストリッツァ監督が、祖国ユーゴスラビアに対する思いを込めた傑作。
ジプシーのブラスバンドの音楽に彩られる戦争の寓話は、エネルギーに充ちている。皮肉やユーモアもたっぷり。
主演女優のシリャナ・ヤコヴィッチは、ミラ・ソルヴィーノに似ている美人。
たぶん、戦争を知らない私には、この思いは分からない。
国を思う気持ちは、いまの平和な日本には、真には生まれないだろう。〔2004・8・1(日)〕


アンダー・ザ・スキン 種の捕食☆☆☆☆はい、なんともしれん、不思議な映画でしたね。それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。   
ということで。
最後まで見終わって、ああ、かわいそうに、悲しいなあ、と思う。
うまく生きられない。
閉ざされる。
映画の題の意味も分かる。
お話が抽象的というのか、私が不得意な方向なので、これは、どうなんだ?と感じつつも、スカちゃん主演だし、見ておきたいなと。
別に、ヌードが見たかったわけじゃないよ。そういう内容だって知らなかったし。
あのバイクの奴はなんなんだ?とか思いつつ。(まあ、分からんですわな。いろいろ想像はできるけど。それでもいいんです。)
いろんなことに、説明をしていない。でも、それでもいいのです。たいしたことじゃないから。
観賞者が受け取る、印象、感情、記憶などは、(映画を)見ないことには始まらない、生まれない。
最初は多少の戸惑いもあったが、不思議な印象とともに、最後には心に残るものに。
分からない!という空気感が、エイリアン感(?)というか、孤独感にも通じていたような?
あ、男は女の餌食だ、ということは、よーく分かります。(笑)
監督のジョナサン・グレイザーは、「記憶の棘(とげ)」のときも、ちょっとヘンな印象だったなあと記憶していた。
亡くなった夫の生まれ変わりだという子どもを目の前にした女性の話で、当時の感想では『ちょっと分かりにくい話と、変わった映像を作る監督』と書いてあって、ああ、それは今回も同じか!と。
監督の個性なんでしょうね。〔2015・8・1(土)〕


アンダーワールド☆☆★「パール・ハーバー」では、たいした印象ではなかったが、「セレンディピティ」で見直した、ケイト・ベッキンセール主演。
ヴァンパイア対ライカン(狼男)の争いを描く、スタイリッシュなSFアクション。
ヴァンパイアが活動するのが夜のせいか、全編、暗い場面のみ。ダークな世界だ。
二挺拳銃をぶっぱなすケイトが、クールで、かっこいい。
でも、それだけ。敵がマシンガンなのに、ヒロインが簡単にやられないのも不思議だし(ヒロインだから当然か)、銃撃戦の展開が分かりにくかったりする。
ラストで、なぜあれで○○○○が最強の存在になれるのか分からないし、最強なのに、やられそうになるのも分からない。「キル・ビル」みたいに何でもOKの世界じゃないはずなのに、お話が粗い。期待したぶん、少々がっかりする。
とはいえ、続編も観るぞ。
ヴァンパイアとライカンの争いの運命を握る人間の役、スコット・スピードマンは、今回のおすすめTV映画「デュエット」に出演してグウィネス・パルトロウと共演している。女性のかたはチェックしておいたほうがいいかも?「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・11・30(日)〕


アンダーワールド:エボリューション☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・4・23(日)〕


アンダーワールド 覚醒☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・3・3(土)〕


アンダーワールド:ビギンズ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・3・29(日)〕


アンダーワールド ブラッド・ウォーズ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・1・22(日)〕


アンチクライスト☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・3・5(土)〕


アントマン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・9・27(日)〕


アンブレイカブル☆☆そういう力があるなら、とっくに気づいてるはずでは?
言われて開花したのか? 
子どもがいきなり親に拳銃を突きつけるのは、無茶な展開だと思うし。
ヒーロー・コミックの世界をあらわしてるつもりなのか?
クーンツの書くSFみたいな雰囲気も少しあるかな。〔2002・10・6(日)〕


イーオン・フラックス☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・3・1(水)〕

☆☆☆シャーリーズの記者会見を見た、ということで、私には特別な映画。
WOWOWで放送したので、ひさしぶりに見てみた。〔2016・9・11(日)〕


イージー・ライダー☆☆☆これまで興味がなくて見ていなかったが、退屈せずに観賞できた。
たくさんの曲が流れたが、見る前から知っていた「ワイルドで行こう」が、やはり一番かっこよくて、見たあとも脳裏に残る。
広大なアメリカの風景のなかを走るバイク、そこに乗っかるのはロックンロールが気分よし。
アメリカ人は自由についてはしゃべるが、自由なヤツを見るのは怖い。不安を感じて排除したくなる。…とジャック・ニコルソン演じる弁護士が言う。
保守的で、自分と生き方が違う人間には偏見の目を持つ、というのは、ほかの映画でも、しばしば取り上げられること。
モーテルでは宿泊を断られて、野宿するしかない。レストランでは女の子には興味を示されるが、男たちからは厳しい目と言葉が浴びせられる。
それにしても彼らの運命は衝撃的だ。社会として、それが許されるのか!?と思うほど。
旅の途中、農家で食事に呼ばれた際にピーター・フォンダが、大地に根を張って生きているのは立派です、なんて言っているし、彼らは何も考えずにただバイクをぶっ飛ばしているわけではないのだ。
主演のピーター・フォンダとデニス・ホッパー、脚本も兼ねている。(テリー・サザーンも脚本参加しているが。)
ホッパーが監督までしちゃってるのが、すごい。
終盤の映像トリップ感は、明らかに麻薬でラリってる風で、お遊びとしての部分にしか思えない。
紙幣を筒みたいなのに入れてガソリンタンクに隠していたけど、だいじょうぶなのか。筒の中に水分が漏れたらお金がパーだよ?〔2013・5・25(土)〕


イースタン・プロミス☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・6・21(土)〕


イヴの総て☆☆☆☆有名な舞台女優にうまく気にいられて、彼女のもとで働くようになったイヴ。やがてイヴは代役として舞台に立つ機会を得る…。
大女優役のベティ・デイビス、清楚と見えて、実は、したたかなイヴ役のアン・バクスターはじめ、セレステ・ホルム、ジョージ・サンダースなど、みな名演。
まだ人気がブレイクする前のマリリン・モンローが、そのままのような役柄の新進女優役で端役出演している。
大女優の付き人でセルマ・リッターが出ているが、彼女は11年後の「荒馬と女」では、今度はマリリンの世話のようなことをして出ていたなあ、と面白く思った。彼女、山岡久乃さんみたいだよ。〔2004・8・1(日)〕

☆☆☆☆★彼女がいかにしてスターにのし上がったか、イヴのすべてをお見せしましょう。
5日はマリリン・モンローさんの命日。彼女の映画を見るのに何にしようかと考えて、超有名作品だけどマリリンが端役なのであんまり見ていない本作に。
実際、見るのは3回目だが、2004年以来なので、ずいぶんひさしぶり。
マリリンが出てくるのは45分すぎからで、ジョージ・サンダースが連れてくる女優、ミス・カズウェル(Miss Casswell)役。
階段にすわっているシーンでは、主演のアン・バクスターさんの隣にいる!
映画のラストに登場する、大女優を夢見る女性の役がマリリンだという話も出たことがあるが、そのときの女優は、バーバラ・ベイツさん。
顔つきが全然違うから、マリリンのことを知っていたら間違うはずはないけれど、マリリンが、こちらの役を演じていたら、また違ったインパクトがあったかもしれない。
しかし彼女は、外見の魅力(だけ)で新しいスターを目指すかのようなミス・カズウェル役で起用された。
すでに、ここから、マリリンが歩む道が決められてしまうことの萌芽が見えているような気もする。
しかしながら、映画自体は、脚本、演出、出演者、すべてがハマった傑作で、マリリンが端役とはいえ、出演できたのは幸運だった。〔2016・8・5(金)〕


硫黄島からの手紙☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・12・9(土)〕


硫黄島の砂☆☆★映画好きの喫茶店のマスター(映画検定1級合格者ですよ!)に、いただいたDVD。
500円DVDとはいえ、気前が良いことである。
硫黄島(での戦争)が昨今、映画で話題になっているが、この映画も硫黄島の戦いを描いている。ここでのアメリカ軍部隊は、硫黄島に来る前にタラワ島(タラワ環礁)というところにも上陸して戦っていた。マスターによれば、それを知っただけで、この映画はもういい、とのことだった。
その程度の映画か、と思いつつ私も観てみた。
主演はジョン・ウェイン。いわずとしれた西部劇の大スターであり、戦争映画にもよく出演した。
アメリカ軍は、ガダルカナルでの勝利の後、ニュージーランドで新兵を補充する。
ジョン・ウェインが部隊の指揮官になり、兵を鍛える。
ウェインが家庭問題のために飲んだくれたり、新婚の兵隊と対立したりと、ドラマ作りも一応ちゃんとある。
戦いのあと、ウェインが自腹であることを隠して、部下に日本酒(sake)を振る舞うところなんて、ニクイね。ワインでもウイスキーでもない、sakeだし!
硫黄島に向かう船上で作戦を説明するところは、クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」での同じ場面を思い起こした。似たようなシーンになるからねえ。
最後、ジョン・ウェインはどうなるかといえば、わざわざそうしなくてもいいんじゃないの、というくらい、あっけなく、お決まりのパターンのひとつで終る。いかにもB級だなあ。
例のアメリカ国旗を立てる有名な場面がエンディング。
でも調べてみたら、アラン・ドワンという監督、すごいのだ。
まったく知らなかったが、映画の初期の時代から活躍している。1885年生まれ。
1911年から1913年まで西部劇を中心に数百本の短編を監督・監修する。歴史的な作品であるグリフィスの「イントレランス」にも関わった。ジョン・フォードはドワンの小道具係だったことがあり、エリッヒ・フォン・シュトロハイムはドワンの助監督だったことがある。サイレント映画の時代が中心だが、1909年から1961年までに400本以上の映画を監督したという。すげー。(参考:映画の誘惑様)覚えましたよ、ドワンさんの名前。〔2007・2・11(日)〕


イカとクジラ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・12・3(日)〕


怒り☆☆☆★人は人を信じ切ることができるのか。殺人犯ではないかとの疑いが生まれても、信じることを貫けるか。
広瀬すずぼん出演! だから見た!(今ごろだけど。) しかーし! あんなことになるなんて(しくしく)。
女優として、かわいいだけじゃダメかしら?と、オーディションで選ばれて頑張っているのだろうけど、少しはショッキングなのは否めないのだった。
でもでも、かわいい姿が見られるから、いいことはいい。(えーい、いいのか悪いのか!?)
殺人事件が起き、関係があるのかないのか不明のまま、別々に3つの話が展開。
ひとつは、身元の怪しいアルバイト男と元風俗嬢。
ひとつは、ゲイ関係のカップルで片方の身元が不明。
ひとつは、沖縄の孤島で出会った男女。
どれも怪しく見えてきて、誰が犯人? とサスペンスが続く。
犯人を知ってるぜ、と警察に話をしにきた男まで、その話しぶりが怪しく思えてくる。
妻夫木聡と綾野剛、キスしたり全裸だったり、役柄とはいえ、よくやる。ちなみに妻夫木が色黒感の筋肉質っぽく、綾野が色白感の柔らか肉っぽい。よい組み合わせかもしれぬ。(…知らんが。)
ほかにも、宮アあおい、松山ケンイチ、森山未來など、実力派の中堅どころが重要な役を、池脇千鶴、高畑充希、ピエール瀧などがチョイ役で、大物は渡辺謙。
でも、簡単に信じて痛い目にあうことだってあるからねえ…。〔2017・10・27(金)〕


怒りの河☆☆☆★俳優ジェームズ・スチュアートと、アンソニー・マン監督のコンビ作は多い。本作をはじめとする西部劇が数本あるかと思えば、音楽家の伝記映画「グレン・ミラー物語」も。
クリント・イーストウッドが、アンソニー・マンの映画が好きだ、と言ったという話も聞く。
本編は、開拓民の幌馬車隊が旅をする、トレイルものの形で始まる。
一行を先導するジェームズ・スチュアートが、しばり首にされる寸前のアーサー・ケネディを救う。
やがて目的地に着くが、冬を越すために必要な食料が、ポートランドの町から約束どおりに運ばれてこないのを不審に思ったスチュアートは、様子を見にやってくる。
町は、金鉱が発見されたために景気がよくなり、もっと高値で売るために、食料の輸送がストップされていたのだ…。
状況次第で、味方にも敵にもなるような男を演じているアーサー・ケネディ、いいねえ。有名な映画では「必死の逃亡者」(1955年)や、「アラビアのロレンス」(1962年)、「ミクロの決死圏」(1966年)などに出演。
ジミー・スチュアート、アーサー・ケネディともに、過去に何かあった者同士、お互いは分かっていながら、観客には初めは詳しくは知らされないので興味が湧く。この2人、この先、どんなことになっていくのかと。
原題は「川の曲がり角」とでもいうのか。2人の人生の分かれ目を象徴してもいるだろう。
見たあとで、ロック・ハドソンが出ていたのを知った。ああ、あの優男(やさおとこ)のギャンブラーか! 世紀の二枚目俳優、まだまだ駆け出しの頃?
西部の開拓、ゴールドラッシュを背景に、インディアンの襲撃や幌馬車の川渡りなどのスリルもあり、飽きずに見られる秀作西部劇。
DVDジャケットで、アーサー・ケネディの名前が抜けているのは不満。知名度でロック・ハドソンを載せてるんだろうけどね。〔2008・8・10(日)〕


錨を上げて☆☆☆「踊る大紐育」(1949年)という映画は以前に観て感想を書いたが、この作品はパターンがそれに似ている。
休暇をもらった水兵が上陸して、女の子とラブラブになる(表現が古い?)話。
似ているのも当たり前で、「踊る大紐育」の舞台からヒントを得て、映画「錨を上げて」が作られたのだという。
「踊る〜」はニューヨークで3人の水兵だが、こちらはハリウッドで2人。でも、主演は同じジーン・ケリーとフランク・シナトラ。このコンビは、どちらの映画でもケリーが元気な(?)先輩で、シナトラが素直な(?)後輩だ。
映画のためのオリジナル曲を書いたのはジュール・スタイン。マリリンが主演した「紳士は金髪がお好き」(もともとは舞台だが)で歌われた主な曲を書いた作曲家ですよ!
特にシナトラの歌うロマンティックなラブソングは、そばで聴いている女性をメロメロにしております。映画の中で。
相手役の女性はキャスリン・グレイソン。「ショウ・ボート」(1951年)、「キス・ミー・ケイト」(1953年)などでクラシカルなソプラノの美声を聞かせていた。オペラみたいな歌い方で私はあまり好きではないけれど。(オペラが嫌いなのではなく、映画なのにオペラチックなのが好きでない、ということなので誤解なきよう。)
ホセ・イトゥルビという、ピアノ演奏家、作曲家であり指揮者でもある人が出演していて、かなり演奏シーンがある。ちょっと検索してみたら、ホセ・イトゥルビ国際ピアノコンクールなんてのもあって、偉い人らしい。
この映画は、ずいぶん昔に観たことがあるが、そのときは民放テレビで1時間半枠の番組だった。ということは、映画自体は実質75分くらいの長さ。
ところが「錨を上げて」は140分あるのだ。つまり、私は65分もカットされていた映画を観ていたのだ。(怒!)
民放テレビって、映画を何だと思ってるのか。ふざけるのも、たいがいにしてほしいものだ。どこをどう切れば、話がおかしくならずに65分も切れるのか。…たぶんホセ・イトゥルビの演奏シーンは、ほとんど切られていたのかな?
でも、140分は、さすがに、ちょっと長いか。
本作で有名なシーンは、ジーン・ケリーがアニメの「トムとジェリー」のネズミ、ジェリーといっしょに踊るところ。猫のトムも召使だか何だかの役で、ちょっとだけ出ている。〔2006・8・26(土)〕


異国の出来事☆☆☆ビリー・ワイルダー監督1948年の作品。
戦後のドイツに駐留する占領軍の風紀調査に向かった委員会一行。女性議員のジーン・アーサーは、酒場の歌手マレーネ・ディートリッヒの後ろ盾になっているアメリカ軍人をつきとめようとするが、助力を頼んだのが、その後ろ盾の大尉だったから、さあ大変。大尉は何とか事実がばれないようにと必死になるが…。
爆撃で崩壊したベルリンの街の風景は貴重なフィルムだ。
しかし、その光景の反対側を見てみれば、兵士と娘がいちゃいちゃしているとは、ワイルダーらしい面白さだ。
マレーネ・ディートリッヒの、男を利用してでも生き抜いていくような、したたかさと、ジーン・アーサーの、あまり男に免疫がないような、お堅い議員さんは好対照。
その2人の間に挟まって四苦八苦する大尉の立場は笑えるものになりそう。しかし、大尉役はジョン・ランドという俳優だったのだが、もうひとつ面白くならなかった。
ディートリッヒの歌は3曲あったが、さすが、貫禄と雰囲気のある歌い方で、見どころ。
議員と大尉が、歌手の後ろ盾が大佐ではないか、と疑ったときのセリフに、こんなものがあった。
「(大佐を)日本に飛ばしちゃう?」
「今度は東京ローズに誘惑されちまうよ」〔2004・11・14(日)〕


医師☆☆☆南フランスの村に来た医者が、無痛分娩の知識を広めようとする。売名行為ではないかと疑う医師会に対して、女たちが結束して医者の味方をするところが痛快。〔2003・9・21(日)〕


偉大なるマルグリット☆☆☆音痴なのに自覚がないってことが理解できない。
わかるでしょー、自分?
寓話とか、たとえ話とか、もしも言われたとしてもねえ。
堂々たる、はずしっぷり。演技でやっているはずのカトリーヌ・フロさんには恐れ入る。
夫を振り向かせたいために歌っても、下手な歌は聞きたくないだろうし。
なんたる勘違いの悲喜劇。
彼女を支えていた執事が最後に、ああいう行動に出たのが謎。あんたは演出家か。悲喜劇を仕上げたのか。
邦題の「偉大」、何を考えて、つけたのか。〔2017・6・4(日)〕


1408号室☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・11・23(日)〕


五つの銅貨☆☆☆☆5回目。ダニー・ケイが演じるのは、レッド・ニコルズというコルネット奏者。彼のバンドには、自分の楽団を作る前のグレン・ミラーなどもいた。
ルイ・アームストロングの歌と演奏も堪能できて、楽しいこと、この上なし。
ダニーとサッチモの掛け合いの歌「聖者の行進」は言葉遊びの歌詞があるので、字幕で訳出するのは無理。もうちょっと英語が分かればいいのだが。〔2003・6・14(土)〕


IT/イット “それ”が見えたら、終わり。☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・11・26(日)〕


イット・フォローズ☆☆☆怖さとしては、新しい感覚。
冒頭の、わけもわからず逃げ出す女の子がたどる顛末(てんまつ)は、いったい何が? という恐ろしさがありましたよね!
ストーリー的には、ある病気の暗喩になっていると聞いたが、なるほど、の説。
それは、どうであれ、相手が特定しにくいうえ、ゆっくり、やってくるのが、かえって怖いように思えて、いやだ。
逃げ切れそうだけど、こわい。
しかも、断ち切るためには、ある行動をしなければならなくて、なお、他力本願の部分がある。
全体に、アイデア賞ものではある。
プール決戦は、いまいち感が。もうちょっと、なにか、お話をグイッと押し込んで感心させるほどなところがほしい。〔2016・12・20(火)〕


偽りの花園☆☆☆★留守録ができず、しゅーさんにDVDにしてもらった映画。1941年作品。ウィリアム・ワイラー監督、ベティ・デイビス、テレサ・ライト主演、リリアン・ヘルマン原作脚本、パン・フォーカス撮影のグレッグ・トーランドが撮影監督、と来れば、昔の映画ファンなら見逃せないでしょうが。
もとが舞台劇だけあって、セリフも多く、かなり序盤は、ついていくのが大変だったが、しだいに面白くなっていく。
金もうけをしたい人間たちの欲望がぎらぎら。心臓病の夫に対して、妻のベティ・デイビスが最後にとる態度の恐ろしさ。妻と夫の両方に、カメラが冷徹にピントを合わせる構図。
やはり、ベティ・デイビスの瞳というのは印象的なのだった。〔2003・11・15(土)〕


愛しのフリーダ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・12・20(金)〕


愛しのローズマリー☆☆☆☆おデブの彼女が、スマートな美女に見える。というアイデアが面白い。見かけにとらわれず、内面を見なさい、という深いテーマがある…なんてことは置いといても、素敵な映画。
グウィネス・パルトロウが綺麗だ。
シェリル・クロウ他の曲もベリーグッド。
エンドロールで、スターじゃなくてスタッフが映るのも、いい。
ファレリー兄弟の作品では、人気のある「メリーに首ったけ」より好きかも。〔2003・12・20(土)〕


イノセント・ガーデン☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・6・9(日)〕


イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・10・11(土)〕


イマジン ジョン・レノン☆☆☆★ビートルズの曲は大好き。アルバムは全部持っている。(しかし、昔のことゆえ、LP盤なので実家に置いたままである。)
ポール・マッカートニーの甘い声と美しいメロディのほうが、どちらかといえば初めは好きだったが、だんだんジョン・レノンの味と深みのある声と曲のほうも好きになっていった。
ジョン・レノンの歌は、ビートルズ時代のあとは、アルバム「ジョンの魂」「イマジン」くらいしか聴いていないが、彼が撃たれて亡くなったときの思い出は鮮烈だ。
1980年12月8日、映画館で映画が始まるのを待っていたとき、前のほうに座った男性が夕刊紙かなにかを広げて読んでいた。私の目に入ってきたのは、ジョンが射殺されたという見出しだった。
本当なのか自分で確かめることもできない状態で観た、そのときの映画が何だったのかは、いまは覚えていない。それほど、ジョンが亡くなったという衝撃が強かったのだろう。
この映画は、ジョンの足跡を追うドキュメンタリー。ビートルズ時代とソロになってからのジョンの生きざまを、多くのフィルムとインタビューを交えて構成している。
ジョンの家族の他に、マネージャーのブライアン・エプスタイン、プロデューサーのジョージ・マーティンなども見ることができる。
日本にコンサートで来たときに、若者に悪影響を与えるとして、デモがあった(といっても、ほんの数人の規模に見えたが)という映像があった。どこの国でもそうだが、ビートルズを不良の4人組と思っていた人は、いたわけだ。
ジョンがヨーコと出会ってからの映像では、端々から2人の絆が感じられる。
ジョンが愛した女性が日本人だった、というのは、どこか嬉しいものだ。
2人は平和運動を進めたが、これだけ有名な人間が何か目立つことをすると、たとえ、そうでなくとも、名声を利用しての売名行為だとか、金もうけだとか、必ず、ひねくれた見方をする者が出てくる。
愛と平和のベッドインの場面での、漫画家との会話(というより口論)を見ると、初めからジョンとヨーコが嫌いだという気持ちで意見を異にする人間とは、まず最初の時点では、対立は避けられないように思える。
あるリポーターの言葉でも「変わり者として有名な」というフレーズがあった。自分に正直に生きて、そう思われることもあるのだ。
しかし、とにかく、悩みながらも、少しは自分の思うように、やってきたジョンの生き方は、きっと、それでよかったのだと思いたい。
この映画は、彼の生きた軌跡をコンパクトに見せてくれた。
数多(あまた)の名曲が、次々と、さわりだけ流れる。さわりだけじゃなくて、すべてを聴きたい。少しストレス。
それにしても、名曲「イマジン」の歌詞の、ストレートな平和のメッセージは、すごい。 〔2006・5・6(金)〕


いまを生きる☆☆☆☆よかった。うん。ロビン・ウィリアムズは合ってるね、こういう型破りな教師役は。お得意の、スターのものまねまで聞けるし。
イーサン・ホークも出演している。
それに、生徒のひとりが好きになる彼女がララ・フリン・ボイルだったって、観てる間は気づかなかった。「メン・イン・ブラック2」と、まるで違うんだもん。もっとも10年以上の時が隔たってるからなあ。
やっぱしピーター・ウィアー監督の映画はしっかりしてる。もちろん、まず、脚本や撮影がちゃんとしてるからだが。
最後は狙ってるのが分かるのに、感動させられてしまう。素直に泣かされてもいい出来だと思うよ。〔2002・10・12(土)〕


イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密☆☆☆コンピューターの元祖(?)ですかー。   
ドイツ軍の暗号を解読するためのチーム。てことは、コンピューターは戦争があって、開発の途についたことになるのか?
解読したあとの苦悩に、あっと気づいて驚いた。
これはキツイ。
50年以上も極秘だった!?
こういう歴史があったのを知ることができたのは収穫。
長い副題は要らない。相変わらずですが主張しておきます。
そこまで、ごていねいに説明されると、こちらが頭を使わずバカになる。
エニグマという言葉の響きが嫌い。〔2015・12・23(水)〕


イリュージョニスト☆☆☆孤独なおじさんの、つかの間の夢。
「ぼくの伯父さん」シリーズのジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本をもとにしたアニメだという。
ジャック・タチは、私は好きではない。なぜかといって、好みが合わないのだから、しょうがない。
本作はタチじゃなくて、アニメの主人公だから、それほど嫌いでもないが。
少女は、なんでも買ってくれそうな優しげな手品師に、ついていった。
手品師は、少女と一緒にいたかった。
少女は手品師を魔法使いとは思っていない。そんなに子どもじゃない。
手品師も、少女が自分を魔法使いと信じているわけではないと気づいていた。それでも一緒にいたい。
切ないねえ。悲しいねえ。ひとりのおじさんは。
手品師が映画館で、ジャック・タチの映画に遭遇するところは洒落ている。
タチみたいな手品師と、タチのご対面。
セリフをほとんど使わずに見せ切るのはユニーク。〔2012・7・29(日)〕


イルマーレ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・10・7(土)〕


イン・アメリカ 三つの小さな願いごと☆☆☆☆アイルランドからアメリカに移住した一家が、異国の地で、子どもの死の思い出を乗り越えて生きていこうとする。
いい映画だった。
アメリカに入国したのは、夫婦と、小さな娘2人。
娘たちにとっては弟になる男の子を亡くしていることが、映画の早い段階で分かる。
マンハッタンのボロアパートに入居できた4人の新しい生活が始まる。父親は舞台俳優のオーディションを受け続けるが採用されず、母親はアイスクリームパーラーで働く。
暑いので、どこかから大きなクーラーを持ってきた父親が、その大荷物を抱えて階段を上がる。意地でも運び上げるぞ!みたいなところが、一家の長たる父親のプライドみたいな描写。
アパートには、他人を避けている芸術家ふうな、何やら気難しげな黒人がいたが、2人の娘はハロウィーンの日に、彼の部屋の扉をたたいてみることに…。
母親役はサマンサ・モートンで、「ミスター・ロンリー」でマリリンのインパーソネーターを演じてからというもの、私にとっては、より親しみをもつ女優さんだ。
今回は、超短髪。「マイノリティ・リポート」のときに刈り上げちゃってた感じだったから、次に出演した本作では、髪の毛が伸びてきたところだったのか。
エンドロールでは「フランキー・シェリダンに捧げる」と出て、その名字が監督と同じだったので、もしかして、本当に監督さんは子どもを亡くしたのか、と思って調べてみたら、亡くなったのは本当だが、子どもではなくて監督の兄弟らしい。
さらに脚本には、監督と並んで、カーステン・シェリダン、ナオミ・シェリダンの名前が!
2人は監督の娘さん。映画では弟を亡くした姉だが、実際は、弟ではなくて、おじさんになるわけだ。
でも、家族の思い出が交ざったような映画といえる。
ラストが(私にとっては)号泣もので、お父さんが娘に諭(さと)されるというか、教えられるというか、励まされちゃう。思い出しても泣ける。
その長女、どこかで見たような…と思っていたが、サラ・ボルジャーという名前で、おお、「スパイダーウィックの謎」の女の子だ!と分かった。6年後の「スパイダー〜」では、だいぶ大人になってたね。
しかも、妹役はエマ・ボルジャー。
映画の中の姉妹は、実際にも姉妹だったんだ。それは名コンビになるよね〜。
じつに、お姉ちゃんらしいお姉ちゃん、妹らしい妹で(当たり前か?)、素晴らしかった。
ほんとうに姉妹だと思って見ると、なおさら可愛く微笑ましい!
善意とか、命とか、前向きに生きること(言葉にすれば陳腐だが)などを感じることができる、素敵な内容でした。〔2009・2・7(土)〕


インクレディブル・ハルク☆☆☆★「アベンジャーズ」の予習のために観賞。思いのほか、おもしろかった。
ブログつくりたての頃に「ハルク」の記事を書いている。
似たようなものかと思っていたら、オープニングタイトルの部分で、研究でハルクになってしまって…というところまで、さっさと話が進んでいった! 
今回は、ハルクになってしまう体を正常に戻そうとしながらも、逃亡と戦いの渦中に、という話。
怒りのレベルが上がると変身してしまうから、心拍計をつけて注意しているんだね。
心拍数が上がるから、エッチができないのは、かわいそうだ! うん。
ハルクになって、彼女と一緒に逃げてのツーショット…なんだか、キングコングと美女のカップルのようではないですか。
伸びるパンツ問題は、「ハルク」のときから健在(?)。
本作では、ボリュームのある、おばちゃんにパンツ(ズボンのことですよ)をあてがって、大きさが大丈夫かどうか確認していたけど、おばちゃんより、よっぽど大きいじゃないですか、ハルク。
やっぱり破けると思うぞ。
音楽も、なかなか。「ムーラン・ルージュ」以来、気になっているクレイグ・アームストロングが担当だからかな?
ラストは、アベンジャーズ関係で、あの人が出てきたよ。サミュエル・Lじゃなかったのは意外!
それで…ハルクそのほか数人のキャラクターが集合する「アベンジャーズ」では、エドワード・ノートンじゃなくてマーク・ラファロが、ハルクを演じるんだって!? あれ?〔2012・5・12(土)〕


イングロリアス・バスターズ☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・11・23〕


インサイド・ヘッド☆☆☆悲しい感情の存在意義は。
頭のなかには、「ヨロコビ(Joy)」、「カナシミ(Sadness)」、「イカリ(Anger)」、「ムカムカ(Disgust)」、「ビビリ(Fear)」の5つの感情がいて、その生き物をコントロールしている。
まったく、子ども向けではない作品。
楽しいこと、うれしいことはもちろん大切だけど、それだけでいいのでしょうか、というお話。
終盤の、あるシーンには大泣き。
竹内結子さん、大竹しのぶさんは、じつに適役。〔2016・5・22(日)〕


イン・ザ・カット☆☆★ラブコメの女王、かわいさが売りで押してきたメグ(・ライアン)ちゃん。彼女が転機を狙って出演したと思える作品だ。
生々しい「女」を描くのが得意な女流監督ジェーン・カンピオンは、ニコール・キッドマンをイメージして原作を脚色したというが、メグちゃんの熱意に負けて彼女を主演に据える。ニコールは、なぜか製作者のひとりに名を連ねた。
抑圧してきた「性」が、ある出会いによって噴き出してくるのを描くのが主題なのだろうと思うが、特に賞賛できるような部分が見つからない。
話としても、猟奇殺人を扱った映画に、ありがちなストーリーだった。
違いは、ヒロインの性的願望が開放されていくことに焦点を当てていることだ。
だが、肝心な、そのあたりの心情に対して、観ていて、なにか共感が生まれてこないのだ。
男性だから分からない、という面もあるのかもしれないが、どうなのだろう。
メグちゃん、と、ちゃん付けするのは似合わないくらい、この映画では「ひとりの女」。ラブコメのメグちゃんに接してきたファンには新鮮だ。
新しい女優の道を開拓しようとする彼女のチャレンジ精神は買う。
が、映画的には、いまひとつの感が否めず、メグのセクシーなシーンや、おっぱい丸出しの熱演のみに関心が移りそうな気持ちにもなった。
メグちゃんの相手役の刑事は、あまり魅力的に見えなかった。これはかなりの減点要素。
また、ストーカーっぽい男で、ケビン・ベーコンみたいなヤツが出ていたのだが、あとで調べたら、本人だった! こんな役で出るとは思わなかったので本人とは思わなかった…。字幕に名前は出ていないはず。
お気に入り女優のひとり、ジェニファー・ジェーソン・リーがメグちゃんの異母妹役で出演、ひさしぶりで嬉しかった。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2004・4・4(日)〕

☆☆☆公開時に映画館で観て以来、2回目の鑑賞。
初見では失礼ながら、メグ・ライアンの相手役が彼女に合わない、物足りないなあと思えてならなかったが、今回は、そうでもなかった。
慣れ?
刑事のくせに、聞き込み相手の女性に惚れて、何かといえば接近してくるなんて。そんな安直な脚本でいいのかと疑いつつ、刑事である前に、男の本能に忠実な個体といえなくもないな、などとも考える。女に接近してくるところが、この男、要注意なのかと思わせる手段だからなあ…。
これは、女性の性的ファンタジー(幻想)の話なのではないか。セクシャルなムードに猟奇殺人の危険な匂い。
私はオトコなので想像するだけだが、ほんとにヤバいことにならないなら、ある程度、そういう危なさに引かれてしまうところが女性には少しはあると思うわけさ。
原作は女性のようだから、そういう気分で物語を書いたら、こんな話ができました、となりそうだよね。
メグちゃん好きの私には(なにやら好きな女優が多くて申し訳ない。本能に正直なので…)、彼女の、エロ場面もどんとこいの勇気あるチャレンジには、フレーフレー、メグちゃーん!な映画なのだった。〔2005・10・8(土)〕


イン・ザ・ベッドルーム☆☆☆★ひとり息子を失った夫婦がたどる道は? 海老の罠と同じように、ひとつの場所の「3人目」は、傷つくものなのか。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・8・18(日)〕


インシディアス☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・9・17(土)〕


インシディアス 序章☆☆☆霊能力者のおばちゃん、若い娘を救うか!
以前の作品から数年前、おばちゃんと、例の2人組がトリオになる、きっかけの事件。
クイン(ステファニー・スコット)は、亡くなった母親と話をしたいと、エリーズ(リン・シェイ)のもとを訪れる。
しかしエリーズは危険を感じて試みを中断。特定の死者に話しかけても、すべての死者が聞いているから気をつけるようにと、クインにアドバイスをおくる。
前2作は監督がジェームズ・ワンだったが、今回は今まで脚本・出演担当だったリー・ワネルが監督に進出!
その後、クインには恐ろしい状況が起こるわけだが、急に大きな音とともにショッキングなシーンが来るので、ドキンとしてしまう。(やめて!)
動けないのに襲われたり、相手の正体がわからないのは、こわい。(逆に、全貌が見えると、恐怖が減ったりする。)
最後は、やはり、母は強し。母の愛には、じーんときますね。
というか、最初から手伝ってくれればいいのに? という気もしないでもないが。
ホラーに必須な、きれいどころ、ステファニーちゃん、かわいいです。OK!〔2016・8・26(金)〕


インシディアス 第2章☆☆☆★あ、なるほど! いろいろ謎があったけど、うまくまとまってるね。
簡単に行きます。
前作の登場人物の名前を覚えていなかったので、オープニングシーンが主人公の少年時代だとは思わずに見ていた。
そんなトンマな視聴者でも、見ているうちに理解できるから、作り方が良い、と言えるでしょう!
お父さんとおじさんの対決、おもしろかった。邪悪そうなお父さん。考えてみれば、ずいぶん悪の力を見くびった、ずさんな計画だけど、実際、こんなもんかもしれない。
エンディングも、にんまりしちゃいます。
おばちゃんリーダーのチーム、おばちゃんの活躍と存在感がすばらしいのです。権威ですからね。
なんだかんだで、だいぶ、おもしろいです。(そんな、まとめで、いいのか? いいことにしよう。)〔2015・1・30(金)〕


インセプション星の数不明。う〜む。途中から、ようわからんかったすけ、また見てくっか。ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋にて。〔2010・7・25(日)〕

☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・8・7(土)〕


インソムニア☆☆☆★アイデア勝利の「メメント」の監督クリストファー・ノーランの新作。ジョージ・クルーニーとスティーブン・ソダ−バーグの製作総指揮というメジャー舞台に進出して、どんな映画を作ったか。
一刑事の心の葛藤を、アル・パチーノが演じて貫禄。
メリハリとか盛り上がり(一緒か)は無視、主人公が、まるで白夜そのものの白昼夢の中にいるような感じ。
地元アラスカの刑事役、ヒラリー・スワンクは主役ではなく脇に回るが、しっかりストーリーを締めていて、なかなか良い。
そしてロビン・ウィリアムズが悪役。いい人のイメージがあるが、いい人といえども、どこか一点で悪いところを持っている奴は、いるのだ。どうしても、いい人っぽく見えたって構わないだろう。
映画のHPでは、サイコ殺人や、眠れないほどの犯罪、といった印象を与える宣伝が、実際とは違うと非難されていたが、私は、先入観なしで観たので問題なし。
あーあ、映画感想のコーナーで書くべきことを、いっぱい書いてしまった。
地味だが、主に、不眠に陥ったアル・パチーノのおかげで、しっかりしている人間ドラマだ。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・9・29(日)〕


インターステラー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・11・29(土)〕


インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国☆☆☆ひさびさ復活、インディアナ。19年ぶり、60代半ば?
手抜きで書きますが。。。
けっこう元気に、お気楽アクション、ユーモラスで笑えるところもいっぱい。
敵はKGBですか。
ケイトブランシェットのカメレオン役者ぶり、化けるなあ、この人は、まさに女優魂の塊(かたまり)か!
カレン・アレンも懐かしい。シリーズのどれかで出ていて、今回インディと再会することに。
本作、○○の人がらみだと知っていたが、ロズウェルと書かれた箱に、なるほどそうかと。
バイクとクルマの追っかけっこは笑えるし、長い時間カーアクションの連続で、よくもたせて作っているのは、監督スピちゃんの、さすがの手馴れた手腕。
敵に捕まってる状態での痴話げんかあたりも、余裕しゃくしゃくのストーリー展開。
インディ・ジュニアたるラブーフが、猿といっしょにツタを飛び移って移動するなど、あんたはターザンか。など、ありえないアクション全体が笑えるし。
これまでのシリーズから、考え得るだけの、おなじみパターンを、てんこ盛り状態か。(以前の話をよく覚えてないけど。)
べつに好みじゃないけど、おもしろいことはおもしろく見られる。
レイ・ウィンストンが冒険仲間(敵?)だったけど、「べオウルフ/呪われし勇者」のCGとは、やっぱり違って、普通のおじさんだった。(笑)
ジョン・ハートは正気をなくしたかのような学者。こういう特異な役も得意?(←だじゃれ?)
ジム・ブロードベントも、ちょっと出てた。
次も作るんでしょーか?〔2009・7・20(月)〕


インデペンデンス・デイ:リサージェンス☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・7・9(土)〕


インテルビスタ☆☆☆フェデリコ・フェリーニ監督に、日本のテレビ局がインタビューするという構成。日本語が混じって聞こえるのが何とも不思議な感じ。どうしてフェリーニは日本のテレビ局、としたのだろう。
マルチェロ・マストロヤンニに、禁煙マッサージ(?)まで施す、日本人のサダオ君。
アニタ・エクバーグ邸を訪問して、マルチェロとアニタの若い頃の「甘い生活」のフィルムが流れる場面は、郷愁を呼ぶ。
フェリーニの若き時代のエピソード?を劇中劇として重層的にするのも、フェリーニらしい見せ方に思える。
終始ざわざわしてる現場が、いかにも映画を作っているエネルギーと、映画が好きなスピリットを思わせ、映画スタジオ・チネチッタと映画作りへの愛を感じる。〔2004・6・26(土)〕


イントゥ・ザ・ウッズ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・3・14(土)〕


イントゥ・ザ・ストーム☆☆☆これ、映画館で観るべきだったんだろうなあ。
竜巻だもん。その迫力を映画にしたわけだから。
日本でも、たまに、その発生の恐怖が起こるから、他人事とはいえない。
「オズの魔法使」でドロシーが家ごと巻き上げられた〜なんてふうに、のんきにしていられない。
4Dだったら大変だ。水しぶきが顔にかかりっぱなし。イスが揺れ放題。風が吹きつける。稲妻が光ったり? スクリーンをしっかり観ている余裕がないかも。(爆)
監督は、ジェームズ・キャメロン監督作品の第2班監督などをやっていたという。なるほど、ちゃんとしてるね。
主役が、「ホビット」のトーリンだなんて、見ても分からなかったヨ。
テレビで見たから、映像や音の迫力はなし。〔2015・7・26(日)〕


イントゥ・ザ・ブルー☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・11・6(日)〕


インドへの道☆☆☆デビッド・リーンが「ライアンの娘」から14年ぶりに監督した作品。
インドを支配したイギリス。異文化が出会ったとき、衝突が起きるのは必然なのかも。しかもそこに支配による上下関係があったなら。
錯乱の理由は、異国の地の神秘と性的幻惑への恐れのせいか?
アレック・ギネスがインド人の役。この人はいろんな役やるね。〔2004・3・7(日)〕


インビジブル☆☆☆★日本語吹替えで観る。透明になったり、透明状態から元に戻ってくるシーンの特撮は、すごい。
ケビン・ベーコンの役は、どうしようもないワルだが、それが、かえって潔い。ベーコン氏は透明のときは裸だから、赤外線かなにかを通して見た場面で、あそこがぶーらぶら。赤外線?映像なので、はっきりとはしていないが。(はっきりしてたら、ぼかされるわけだけど。)
それに、なんたって、エリザべス・シュー嬢、好きだもんね。最後は戦うヒロイン。アクションも楽しめる。〔2002・10・19(土)〕


インファナル・アフェア☆☆☆ワルの一味に潜入した警官。どうなることかと観ていたら、あらら、なんてこと。
これは設定が上手いね。とても、うまくできてる! 脚本賞もの。
ケータイ、パソコンが大活躍なのも印象的だった。香港も電脳生活真っ盛りなんだねえ、と、ろくにケータイを使わないワタシは感心する。
ラストの展開は意外かつ心外だが、パズルみたいに、うまくピッチリと話を作りすぎなんじゃなかろうか。〔2004・11・6(土)〕


インフェルノ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・10・30(日)〕


インベージョン☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・10・21(日)〕


インポッシブル☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・6・16(日)〕


インランド・エンパイア評価不能。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・7・21(土)〕


Virginia/ヴァージニア☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・8・18(土)〕


ヴァージン・スーサイズ☆☆☆★5人姉妹が自殺するまでの短い日々を描く。フランシス・フォード・コッポラ監督の娘ソフィアが監督。ところどころにポップな感覚も見られて、なかなか面白い。しかし、あの母親のもとでは、閉塞感で押しつぶされるでしょ。5人娘のなかで主役は、キルステン・ダンスト。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の美少女ですね。もうすぐ封切の「スパイダーマン」にも出てるし、いまも売れっ子だね。それにしても、キャスリーン・ターナー、いつから、あんなおデブになったんだろう?〔2002・4・29(月)〕


ヴァンパイア 最期の聖戦☆☆ジョン・カーペンター監督のB級風味ぷんぷんのヴァンパイア始末人話。この監督、音楽まで担当してるよ。〔2001・6・3(日)〕


ヴァン・ヘルシング☆いきなり、なつかしの白黒画面でフランケンシュタインの話だ!と思ったら、ドラキュラが参加?
一方、ヒュー・ジャックマン演じるヘルシングが、ジキル&ハイド氏と戦う。怪物オンパレードだね。
でも、ハイドとの戦いの場面、画面が暗すぎ。DVDの具合のせいなのか知らないが、いつまで経っても暗くて見にくいので、テレビ画面を調節して、明るさを上げてしまったよ。
ヒロインは、ケイト・ベッキンセール。「X-メン」(ジャックマン)と「アンダーワールド」(ベッキンセール)、別の映画でもSFキャラを熱演している俳優同士の合体か!?
ヘルシングが武器をもらうところは、007のパロディ。新しい武器を試したりするのも同じだ。
吸血鬼退治のヘルシング教授が、本作では怪物退治のプロになっている。
特撮部分が、いかにもCGなのが見え見えな動きなので、興が醒める。
話が幼稚、都合良すぎ。
いろんな映画のパロディかオマージュのようにも見えるが、上っ面だけ、そういうものをなぞっていても、中身のなさは隠せない。
ギャグかユーモアのつもりの場面でも、面白くない。脚本家(監督のスティーブン・ソマーズが書いている)、頭悪いんじゃないのか?
大きなスクリーンで観たら、どうなのか、と、ふと思う。大画面で観たら、迫力だけは、あるかもしれない。その場合、大画面の迫力に、だまされているわけだ。
ドラキュラ、どこかで見たような…と思っていたのだが、なんと私の大好きな映画「ムーラン・ルージュ」の公爵じゃないか! 顔がビミョーに違うけど。なんか、このドラキュラ、へんな雰囲気なんだよねえ。
しかもヘルシングのお供をやっているのが、デヴィッド・ウェンハム。彼も「ムーラン・ルージュ」出身(?)だ。
それは、ともかく。
ドラキュラの子が「エイリアン」のごとく、繭(まゆ)で、たくさんあったり。
さらわれたプリンセスが、さらった張本人のドラキュラと踊ってるなんて、ばかばかしくて笑えもしない。あんまり無理やり踊らされているようにも見えないし。
ギャグのやり方が無茶すぎる。めちゃくちゃ。
だいたい、ヒロイン弱すぎ。ヒーローも、たいして強くない。矢を射るだけという印象。
吸血鬼3人娘の飛翔には多少のインパクトがあるが、飛んできては人間を引っつかんでばかりで、吸血鬼というより「怪鳥」。
一応ストーリーのある話なのに、そのストーリーをいいかげんにしかできずに、CGだけで見せよう、なんて、甘すぎる。
そして、個人的に、大ひんしゅくのラスト。
あのキャラを殺す必要が、いったい、どこにある!?
どこにもない。
不愉快、極まりない。
脚本を書いたスティーヴン・ソマーズ、何を考えているのか。
許せない。
そういえば過去の彼の脚本・監督作品「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」でも、気にいらないところがあったのを思い出す。ネタばれページなので未見の方は注意してほしいが、HPで書いた文章は、こちら。
もしかしてソマーズというお方、女性が嫌いなのではないだろうか。
それにしても、まったく理由がない、あのシーンには唖然とするしかない。
スティーヴン・ソマーズの書いた映画は、基本的には、もう観たくない。
よかったのは、アラン・シルヴェストリの音楽だけだな。〔2006・5・27(土)〕


ヴィジット☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・10・25(日)〕


ウィッカーマン☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・9・9(日)〕


ヴィデオドローム☆☆☆デビッド・クローネンバーグ監督作品。ビデオが精神を侵していく。1983年の時点で、こういうことを考えたのは偉いかもしれません。
ヒロシマビデオというのが、テレビ会社にエロビデオを売りつけるが、主人公のジェームズ・ウッズらには、ソフトすぎる、と受けませんでした。
しかし、女の耳に針刺すなんて、あんた、もともと普通じゃないから、そういう幻想見るんだよ。
デボラ・ハリー。聞いたことあると思ったら、元ブロンディのボーカルでしょ。彼女、マリリンの娘というウワサもちらっとあったような?〔2003・10・19(日)〕


ヴィドック☆☆☆絵画のような映像はいいが、話はもうひとつか。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・1・12(土)〕


ヴィレッジ☆☆☆シャマラン監督の映画って、わりと楽しみなのだ。
「シックスセンス」はドンデン返しが評判になって一目置かれたが、「アンブレイカブル」「サイン」と、どこか「トンデモ」系な持ち味があり、変な意味で一目置かれた。
今度は、どんなの作ったんだ?と、大いに不安と期待が。
だいたい、M・ナイト・シャマランという名前が、なんか変。シャマランだかシャラマンだか、よく覚えられないところも困ったもの。(笑)
…それは置いといて、これは、思ったほどトンデモなくなかった。
ビミョーに怖いところがあるが、主題は「愛」と、人間にとっての「理想の共同体」についての、ひとつの考察か。
村人は、森に入ってはならない。そこに住む何か恐ろしいものと契約を結んでいる。
さっそく得体の知れないものの怖さを出してくる。森の不気味さというのは、もともとあるからね。
ホアキン・フェニックス演じるところの若者が、森の外へ行ってみたいと考え出すことから、村の平和に暗い影が差してくる。
そんななか、とんでもない事件が起きるのだが…。この事件は、けっこうショッキングで、ある意味、まだ映画の中盤なのにドンデン返しである。
ヒロインは、ブライス・ダラス・ハワード。もうすぐ公開の「マンダレイ」の主演女優という点で、私は注目して観た。彼女は、ロン・ハワード監督の娘。
「マンダレイ」は、ラース・フォン・トリアー監督の作品で、「ドッグヴィル」の、いわば続編だ。
「ドッグヴィル」に主演したニコール・キッドマンが出演を断ったと言われる「マンダレイ」。その作品に主演しているのは、どんな女優なのか、という興味があった。
その彼女、目が見えないながらも、愛のために一所懸命な、強く優しい女性を熱演していた。
エイドリアン・ブロディが、精神薄弱の役。
私は思うのだが、オツムが弱い演技というのは、ああする他に、やりようはないのだろうか。「ギルバート・グレイプ」のレオナルド・ディカプリオもそうだが、演じ方が、あまりに類型的に見えるのだ。
面白くない。
「エイリアン」のリプリー(古いですか?)こと、シガーニー・ウィーバー、ずいぶん脇役だったなあ…。
最後近くのドンデン返しに、私は気づいていなかった。あとで、いろんな評を読んで、あー、そうだったのか…?と思ったのだった。
というより、ドンデン返しなのかな、あれ? 気づかなかった人、多いんじゃないかなあ。
シャマラン監督は、偉大なアルフレッド・ヒッチコック監督のように、自分の映画に出たがるらしい。今回は最後のほうで、ほとんど背中しか映らない上司の役だったらしい。(これも私は知らなかった。というより、シャラマン、あ、シャマランだっけ、監督が出演していること自体、考えてなかったから。)
考えてみれば、自分で脚本を書いて、好きなようにハリウッドで映画を作れる、幸せな身分だよね、シャマランさん。〔2006・2・5(日)〕


ウィンターズ・ボーン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・11・27(日)〕


ウーマン・オン・トップ☆☆☆
ペネロペ・クルス嬢を前面にどどーんと出した一作。ボサノバが全編を彩り、心地よい。音楽は「続・荒野の用心棒」のルイス・エンリケス・バカロフ。
ペネロペはメキシコ人の役。乗り物酔いがひどい。それを克服するには、自分が運転すれば大丈夫だと分かる。エッチも自分が上になる。(これって乗り物か?)
フマンがたまったダンナは浮気、ペネロペ目撃、怒って彼女はアメリカへ。
たまには上になりたいんだよー。というダンナ、追っかける。
軽く観られるラブコメ。〔2003・4・19(土)〕


ウェス・クレイヴン's カースド☆☆☆「スクリーム」(1996年)シリーズや「エルム街の悪夢」(1984年)といったホラーで知られるウェス・クレイヴン監督。
でも、「ミュージック・オブ・ハート」(1999年)なんていう、大感動な音楽映画も、ポッと作ってみたりする、おちゃめな人です。(そうなのか?)
そんな彼が、クリスティーナ・リッチを主演に、狼男ムービーを。
いやー、ストレートにB級で、怖くもなく、青春してて、テレビ画面で「ゆるゆると」見るには、おあつらえ向きの作品でございました。
姉のエリー(リッチ嬢)と、弟のジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)が、何物かに襲われて傷をつくる。
それがワーウルフ(狼男)の仕業だと、異変を感じた弟はパソコン検索で当たりをつける。さすが現代です。
弟のほうは、いじめっ子に、お前ゲイじゃないのか、などと言われたりしているのだが、この悪ガキな、いじめっ子の名前がボーなのだ。ううむ…。私じゃないぞ…。
しかも、このボーときたら、のちほど、思わぬオチをつけて笑わせてくれるであった。演じるのは、テレビシリーズ「HEROS」にも出演しているマイロ・ヴィンティミリア。
ジミーとボーがレスリング対決しちゃったりして、青春してます。
エリーたちが交通事故を起こすのが、マルホランド・ドライブで、当然のごとく、大傑作映画「マルホランド・ドライブ」を思い出す。動物が飛び出したり、いかにも夜は事故が起きそうな場所ですねえ。
顔がゴスロリ(?)で、おデコなリッチ嬢が、狼女になったらどうなるのかと思ったら…肩透かしでした。
しかし、このタイトル…「カースド」だけでいいじゃない? 変に英語で「's」(「〜の」という意味)をつけてるしィ!〔2008・9・21(日)〕


ウエスト・サイド物語☆☆☆☆★
ル・テアトル銀座で「ウエスト・サイド物語」を観た。
ここは以前、テアトル東京という映画館だった。でかい、湾曲したスクリーンだった。
88年だったろうか、「スター・ウォーズ」を観たときの印象がいまだに鮮烈だ。
いまは、5階に銀座テアトルシネマ(「8人の女たち」をここで観た)、3階にル・テアトル銀座がある。ル・テアトル銀座は、演劇の上演が多い劇場のようだ。
きょうは、Tさんとご一緒に。Kさんも参加予定だったが、体調不良のためリタイアで残念だった。
ほんとに久しぶりに観たが、ダイナミックで先鋭的、やはり語り継がれる価値のある映画だと思った。
この映画、主演の2人がいいというよりも、脇役を含めた、全員のアンサンブルでひとつになっている映画、という気がする。
歌と踊りのダイナミックさ。多少粗くても、エネルギッシュなパワーにあふれている。そこが命の映画だと思う。
戦うことに何の価値がある?というメッセージは、どこかの国のトップに聞かせてやりたいテーマだ。
だが、あのラストのあと、願うように争いが終わったのかどうか。それは分からない。
群舞の迫力はテレビ画面では、たぶん、まったく伝わらないものだろう。
DVDは欲しいが、そのダイナミックさが得られないと、少し惜しい。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・1・26(日)〕

☆☆☆☆☆MOVIXさいたま、「新・午前十時の映画祭」にて。〔2014・1・13(月)〕


ウエディング・シンガー☆☆☆★単純なんだけど、楽しめてスッキリする映画。4年ぶり3回目の観賞。
アダム・サンドラーって、歌うまいんだよねえ。今回思ったのは、演技はどうなのか?ということ。のっぺりしてるというか、あんまり感情がこもってないような気もするが。
まあ、そんなことはどうでもよい(いいのか?)、ふんわかしたラブストーリー(これは、ふっくらふんわかした頃のドリュー・バリモアによるところが大きい)。
主役の周囲には、ヘンな登場人物が多くて、たくさん笑かしてくれる。最初から、ブシェミ、ジョージ(誰?)と続けて笑える。
あんまり真面目に物話を考えたらイカンのだ。
舞台は1985年。ルービックキューブやソニーのCDプレイヤーが出てくるが、この頃の流行だったかな?
なつかしのポップスも楽しい。イントロだけ聞こえて、すぐ消えていく曲が、好きな曲だったりすると、ちょっと寂しいけど。
この映画の感想は4年前に、あるメルマガに掲載させてもらったことがある。そのとき、こんなことを書いている。
「…金があっても不誠実な男ではなく、金がなくても愛のある男を選ぶ女は、まだこの世の中にいるのだ、ということを信じたい、いや、信じるぞ、という希望をもたせる、貧乏人に優しい、愛すべき小品である。」
そして私は、いまだに貧乏だが、わがドリュー・バリモアは現われていないのであった。(笑)〔2004・12・12(日)〕


ヴェラ・ドレイク☆☆☆これって、すごいのだろうか。
いままでヴェネチア映画祭金獅子賞・主演女優賞をはじめ、各映画賞(とくに主演女優賞)を受賞してきた評価を聞くと、きっと、すごいのだろうが、私には分からない。
あまりに普通に、あまりにリアルに、そこに実際に生きているように、人間を演じること。
とくにイメルダ・スタウントンの演技の自然さは、たしかに素晴らしいとは思う。だが、映画として、それほど心に響いてこなかったのだから、しょうがない。正直に書く以外ない。
マイク・リー監督の演出は、きちんとした脚本を作らず、リサーチ、話し合い、即興によるリハーサルを行なう。このとき、俳優には自分の役柄以外のことは知らせない。
そのような方法をとり、俳優を、演じるキャラクターと深く同調させるのだという。
そこまでやると、俳優は、いざ演じるときには、ただ自然にしていればよくなるだろう。すぐに役柄と同調できるのだから。
映画の物語のなかで、普通の主婦である彼女のしていたことは、違法である以前に、人助けであり、彼女にとっては、ただ、それだけのことだった。彼女にとっては、するべきことだった。
スタウントンのインタビューによれば、当時その罪で収監されていた多くが、母であり、祖母であった、ということは、重い事実として存在していたのだ。
事件が起こったあとの、周囲の家族の反応は興味深い。
夫であるなら、ああいうふうに支えてあげるのが理想だし、娘の婚約者がクリスマスに口にした言葉は、人として、こうありたいと思う感動的な一言だった。 〔2005.7.9(土)〕


ウェルカム!ヘヴン☆☆アイデアはいいが、観ていて、あまり面白くない。けっきょくアイデアだけで、心に響いてくるものがないのだと思う。
天国がフランス語でモノトーン、地獄が英語、地上がスペイン語、というところは遊びがあっていい。やっぱりフランス語の語感って、天国に似合うかも。
ペネロペ・クルス、ビクトリア・アブリル、ファニー・アルダンと豪華な女優陣なんだけどねー。
ビクトリアは、歌の場面がよかった。
それから、マニという名の男を呼ぶのに「マニマニマニ」と連呼したとき、「金、金、金(Money,money,money)」と言っているようにも聞こえた。もしかして、それを狙ってないか? (金、と言うことに意味はないんだけど)
気にいった台詞は、
「政治家なのに、なぜ天国に行けたの?」
最高である。
(答えは「時代がよかっただけよ」という、たいしたことないものだったが。)〔2004・3・31(水)〕


ヴェロニカ・マーズ [ザ・ムービー]☆☆★なぜ見たか? 「アナと雪の女王」のアナの声を演じたクリステン・ベルさん主演だからだ!
「ヴェロニカ・マーズ」というテレビシリーズは見たことがない。
テレビシリーズを見ていて、おなじみのメンバーだったなら、この映画版を、もう少し楽しめたのかもしれない。
ヴェロニカはテレビ版では高校生の探偵だったようだが、今回はニューヨークで弁護士になろうとしている。
でも、故郷で知り合い(?)が殺人事件の容疑者になり、彼女はその捜査に乗り出すのだ。クリステンさんの声を聞いて、アナだ!と思ったところは1回くらいしかなかった。
やはり、18歳のアナのアニメの声と、実際普通にしゃべるときの声は同じではないんだね。〔2014・11・1(土)〕


ウォーク・ザ・ライン 君につづく道☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・3・4(土)〕


ウォーターボーイズ☆☆☆★すっきりさわやか。最後のシンクロは爽快だった!「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・10・27(土)〕


WALL・E/ウォーリー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・12・7(日)〕


ウォールフラワー☆☆☆★主人公たちと同じ高校生に近かったら、もっと同感したかもですが、わりと好きではあります。   
こういう映画を見て、自分が高校生のときを比べて思ってみる。たいして何も考えず、思い悩むこともなく、ほんわかと過ごしていた気がする。
映画の主役の彼は1年生だけど、やがて付き合いだす友人が最上級生だというのは、日本ではあんまり考えられないパターンではないだろうか。
見たあとで、キャストを調べて発見したこと!
大好きなアニメ「ティンカー・ベル」シリーズで、ティンカー・ベルの声を担当している、メイ・ホイットマンさんが出演している!
主役の彼と付き合うようになるけど、束縛が強くて彼氏が閉口してしまうという、そんな女の子の役でした。
主役の男の子チャーリー役のローガン・ラーマン、彼が恋する女の子サム役のエマ・ワトソン、サムの義兄役のエズラ・ミラーをはじめ、キャストは、がんばってましたね。
彼らが「ロッキー・ホラー・ショー」を舞台で公演しているのも、おもしろかった。私自身が「ロッキー〜」を好きなもので。
青春のみずみずしさは、なつかしいような…きゅんとくるような。
原作者が、みずから監督をしているので、言いたいことは、かなり入れられたのではないか、とも思います。〔2015・2・8(日)〕


ウォッチメン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・4・12(日)〕


ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・11・4(日)〕


ウォルト・ディズニーの約束」☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・3・29(日)〕


ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!☆☆★このアニメーション映画を知ったのは、アカデミー賞をとったときだったか。
短編が発表されていた時点から、短編アニメ賞を受賞してきていた、いわば優秀アニメ。
粘土(クレイ)で作って、1コマ1コマ撮影していく、手間のかかる方法だという。
人形を1コマずつ撮った、レイ・ハリーハウゼンみたい。
映像は、きれい。しかし、これは今どき当然だ。
観てみて、正直いって、何が特別いいのか分からない。
犬のグルミットが何も話さない(吠えもしない)のは面白いし、飼い主(というよりも同等な感じもする)のウォレスよりも奮闘するのはいいけれど、それだけの話。しゃべらないと声優を使わなくていいから節約にもなるかも。
いっぱい出てくるウサギも可愛くないし。
グルミット以外は、ほとんど好みじゃない絵かもしれない。
1本のアニメを作るのに何年もかかるといっても、それと映画の評価は関係がない。
長い通路を体がすべっていって、車の座席に納まるところは「サンダーバード」みたいで、少しだけ面白かった。
狼男やキングコングなどのパロディもあるけど…ね。〔2008・3・2(日)〕


ウォンテッド☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・9・20(土)〕


雨月物語☆☆☆★
琵琶湖の北岸の村。いまにも柴田の軍勢がやってくるかと、おびえている村人。
彼らは、食べ物を奪われるばかりか、女は暴行され、男は人足として徴収されるというので、軍勢が来たら逃げるしかない。
TVドラマの「利家とまつ」などで見ると、柴田勝家は優れた武将に思えるが、やはり、いくさの時には、略奪・暴行は起こるものだったのかもしれない。
いくさで侵攻する際に、略奪・暴行が起きないように、厳しく統制した武将もいたというが、羽柴秀吉と戦っていた、このときの柴田勢はどうだったのだろうか。
映画の主題と直接関係ないことを、ふと思ってしまった。〔2002・11・9(土)〕


渦巻☆☆☆まとめてしまうと、会社社長と婚約した女性が、天候不順のために彼が待つ島へ渡れず、そうこうしているうちに、別の男を好きになっちゃう、という話である。
オープニングから、私、結婚するわ、パパ。と宣言して、汽車に乗って彼の元へ向かうヒロイン。
夢の中のイメージがおもしろかったりして、けっこう明るくて軽快なコメディなのかな?と思ったら。
スコットランド西岸のヘブリディーズ諸島のなかの島、キローランに渡ろうとするが、濃霧で船は出ない。
翌日は晴れたが、風が強くて今度も船は出ない。
同じく島へ渡ろうとしてる男と、いっしょに過ごす時間が増えていく…あ、私はこの人のほうが好きなんだわ…ってことになるんですよね! そう。
題名の「渦巻」というのは、船をも呑み込む渦があるわけです。
関係ないのに、そういう題をつけるわけはない、ということは、海洋冒険スペクタクルなのか!? それは見てのお楽しみ。(…て、めったに見られない、または見ないですよね〜。)
ここ最近、スパイもの、人間ドラマ、恋愛もの(それぞれ、そう決めつけられないが)と、パウエル=プレスバーガーのコンビ作を3本見てきて、感触は、わりと好き。〔2013・3・2(土)〕


うた魂♪☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・5・6(火)〕


歌麿をめぐる五人の女☆☆★原作は、邦枝完二、脚本は、依田義賢。
タイトルの通り、歌麿の周囲にいる女たちを描いた作品。
歌麿自体は思ったほど貫禄のない、ただの江戸っ子の町人のように見えた。こういうほうが本当なのかもしれないけど。
一部、台詞が聞き取れず、話がいまひとつ、よく分からない部分もあった。
感心したのは、花魁(おいらん)たちが外を歩く場面で、足を大きく外へ回して歩を進める、独特の歩き方を、しっかりと見せていたこと。「内八文字」というものかな?
こうやって歩くんだよ、と話には聞いていたが、はじめて見た。
それから、公方様を皮肉った絵を描いたとする罪を受けて、歌麿が「手鎖(てじょう)50日」の閏刑(じゅんけい。正刑に代えて科する刑罰で、比較的寛大なもの)を受けるところ。
手鎖とは、腕輪を両手にはめ、錠をおろして、手が働かないようにする刑。その格好を映像として見せてくれたのが面白かった。
あれで着替えなどは、どうするのだろう。そこまでは描かれていなかったが…。
さて、女たちだが、男の取り合いである。
映画の終盤には、水茶屋で働く、おきた(田中絹代)が刃傷沙汰(にんじょうざた)まで起こす。それまでの映画の印象を、ここで田中さんが、かなりの程度まで、さらっていってしまう大きな出来事といってよく、そうか、田中絹代さんには、この見せ場が用意されていたのかっ!と変に納得するようなことだった。
男のほうは、笑っちゃうほどの優男(やさおとこ)が登場。2人の女に惚れられて、なよなよと、だって、どちらも好きなんだよう、とか言っちゃうんですねえ。ま、いいけど。
歌麿が女性の前で右往左往しているような印象があって、やっぱり、この溝口作品も、女が中心である。女の情念の強さ、が印象的。〔2006・9・18(月)〕


宇宙人ポール☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2012・2・19(日)〕


宇宙戦争(2005年版)☆☆☆★怖かった。泣きそうだったよ、初めは。だんだん慣れたけど。
天候が急変して雷のようなものが落ち、やがて地割れへと続いていく。これは天変地異の怖さともイコールである。
それからは、いったい、何が出てくるのか、何が起こるのかという不安。
映像と音響のすさまじさが、怖さを増幅する。
スピルバーグは、サービス精神いっぱいに見せてくれる。
宇宙人の乗り物(トライポッド)の登場から始まって、宇宙人の容赦のない攻撃、逃げ惑う人々。さらには、人間が捕われているトライポッド内部のシーンがあったり、ヤツらがどんな姿の宇宙人かも、しっかりとカメラに映っている。
トライポッドの動く音が、どこか恐怖心をそそるような音で、とてもいい。
観ていて思った。こういう映画は、音響と映像が生命線だ。設備のいい映画館で観てこそ、面白い。
最近はアメリカでも映画館離れが起きて、家庭でDVD鑑賞で済ませる傾向があるようだが、もしこの映画をテレビで観たら、少なくとも本来の面白さの半分ほども失うことになるのではないか。
トム君たちが逃げてきて、地下室に隠れる場面では、トライポッドのカメラアイ?が探索に伸びてやってくるのだが、どこかで観たような「絵」だなあと思った…「アビス」か?
敵の「目」に見つかる、見つからない、という隠れんぼでハラハラさせようというのは、お約束っぽいネタかもしれないけど、私にとっては、ちと食傷気味。
ダコタ・ファニング嬢は、主演女優といっていい。それほど画面に出ずっぱり。ということは、ほとんどトム君と一緒にいる、ということでもあるね。(つまりトム君も出ずっぱり。)
宇宙人たちは、日本にも襲来したらしく、「大阪ではトライポッドを3台(だったか?)倒したんだ」とティム・ロビンスが言う。「日本人にできて、おれたちにできないことはない」…日本向けサービスしてますね、スピちゃん(監督)。そういえば、磁気嵐が来たとかなんとかで、日本からのテレビ中継もあったっけ。
エンドクレジットを観ていて驚いたのは、ナレーションがモーガン・フリーマンだったこと!
つい最近では「ミリオンダラー・ベイビー」でもナレーターをやっていたし。いまどきはナレーションといえばモーガン。なのだろうか!?
圧倒的な強さを見せる宇宙人。さて、どうやったら負かすことができるのだろうか。そこが、ちょっと「あらら?」なオチなのであった…。
…しかし、あの宇宙人たちは、地下室に何しに降りて来たんだ?〔2005.7.2(土)〕


美しい絵の崩壊☆☆☆親友の息子と深い仲になる。しかも、お互いがお互いの息子と。   
…という説明でいいのかな。
好きなナオミ・ワッツさんの映画だが、映画館では見逃がしていた。
そんなこともありうるのでしょうが、きっついなあ。
よっぽど魅力的なお母さんじゃなきゃ、そうはならないだろうけれど。
ふっと、ナオミさんの顔が、年とったなあ…と思わせるシーンがあって、実際もそうなんだよなあと気づいてしまったというか、複雑な、ちょっと残酷だなという思いも。
いや、それでも魅力的ですが。
この母と息子の4人、いっしょにいることが多くて、仲が良すぎるのかも。ふつう、そんなふうではないよねえ。
装っても普通の幸せは来ないだろうし、でも、もしそうなったら、という物語は、しっかり見せてもらった感じ。
周囲の人たちの反応の描写が少ないというか、その前にもっと早くバレるだろうとも思いますが。
ラストは美しいというより、4人の疎外感を皮肉に表わしている…のかも?〔2015・9・4(金)〕


美しき小さな浜辺☆☆☆★なにも知らずに観てよかった。観たあとで情報誌「TV Taro」の5行の紹介を読んだが、それはネタばれだと思うぞ。あー、先に読まないでよかった。
わけありげなジェラール・フィリップが、さみしげな海岸の宿にやってくる。
いつも雨が降ってて、主な登場人物たちは、傘もささずに歩いてる。
傘をささないのが普通なのかと思ったら、ちゃんとさしてる人もあとで出てきた。
そこにまた、あやしい男がやってきて。
だんだんと、もしかして?と分かってくるストーリーと人物設定が上手い。
やっぱりな、と、え、違うのか、が両方あったことも、観ていて楽しめた。
でも、けっこう、ノワールじゃないかい。
やはり、ジェラール・フィリップは、繊細な役が合う。
ラストの「引き」は、すんごい!
映画のなかであったように、素敵な女性に膝枕してもらいたいなー。うらやましいなー。〔2003・2・7(金)〕


姑獲鳥の夏☆☆☆京極堂シリーズの原作を読んでいる身としては、映画のキャストが発表されたときには、そりゃ違うでしょー、堤真一が京極堂? 永瀬正敏が関口? 阿部寛が榎木津? 宮迫博之が木場? まるっきりイメージと違って、目の前が、くらくらと、それこそ眩暈坂を歩いてでもいるように、卒倒寸前なのだった。
20ヵ月もの間、子どもを身ごもる女の謎。産院から赤ん坊が次々に消える謎。密室から行方不明になった男の謎。元看護婦の死の謎。憑物筋の家系の謎。こういった謎に、祓い屋でもある古書店主、作家、刑事、探偵などが立ち向かっていく。もっとも、古書店主と作家は、いつも「巻き込まれ型」であるが。
まあ、しかし、原作が強力で人気があればあるほど、それだけ多くの人々のイメージと合わないキャストになってしまうのは仕方がないだろう。
それで、こわごわ観てみたら、思ったほど違和感は、なかった。
いちばん合ってないと思った宮迫くんも、いかつい感じで演じていて無難だった。もうちょっとガタイが、でかければいいんだけどなー。
堤さんは冒頭で、京極堂お得意の長ゼリフを披露。脳に関する「うんちく」です。京極堂が、こういう奴だ、というのが予備知識のない観客にも多少分かって、いい展開じゃないでしょうか。個人的には、堤・京極堂には、もうちょっと鋭さが欲しいけれど、いい線いってるかも。
脚本的には、あの長い話を、うまくまとめていると思う。どうしても原作を割愛して、謎解きの論理的な説明に多くの時間を割かざるをえないのは、2時間の映画では、避けられないこと。
途中で分かりづらいところもあったが、これでも、できるだけ分かるように作っているんだろうなあ、と感じられた。
この話は、関口の恋心が切ないんですよ。関口自身が、夢かうつつか、というような、ぼうっとした世界の住人だから、この淡い恋も夢うつつの中に包まれているのだ。そのあたり、永瀬くんの頼りなさげな演技は、うまくいっていた感がある。
すごかったのは、いしだあゆみ。予告編でも披露していた、猫ふんじゃったような叫び。あれは、憑物系ゆえのヒステリックさを含んでいたのか。
ある場面で彼女が話しはじめたとき、えっ、これ、声が違うよ、と驚いた。…やはり憑物系ゆえの演技なのか?
だいたい、お顔自体が、メイクなのだろうけど、やつれていて怖いくらいなのだ。出番は少ないが、インパクト賞受賞の怪演!ですね。
紙芝居屋の三谷昇。彼が言うセリフは重要です。聞き逃さないように!
それから! 猫のザクロ。黒白の猫で可愛いぞ。京極堂の家だけじゃなくて、眩暈坂にも登場してくる、出たがり猫です。
原作者の京極氏も映画に、ちゃっかり登場。エンドクレジットでは、たしか「傷痍軍人(水木しげる)」という役になっていた。紙芝居で「墓場の鬼太郎」がちらっと出てくるのは、お遊びでした。でも、もうちょっと痩せたほうがいいです、京極さん。
京極堂の家や、久遠寺医院などがリアルなビジュアルで目の前にあるのは、映画ならではの感慨。
エンドクレジットが終わったあとに、堤・京極堂の決めゼリフあり。たいしたことないけど、観たいなら、最後まで座っていましょう。〔2005.7.16(土)〕


海の牙☆☆☆ルネ・クレマン監督が、ドイツ潜水艦内の人間ドラマをドライなタッチで描写する。
終戦後まもなくの1946年、フランスの製作で、ドイツUボートの物語を語ったもの。
原題の意味は「呪われた人々」。
ブラジルに向けて航海中のUボートのなかで、けが人が出る。医者が必要になって、フランス人医師が拉致同様に船に連れてこられる。
その医師はドイツ語もわかるのだが、いろいろと知ったら困ったことになるかもしれないと、言葉がわからないふりを。
船には、ほかにもフランス人や、女性まで乗っている。
医師は脱出の方法を探る。
そんななか、ベルリン陥落、ヒトラーが死去したという報がもたらされ、艦内に動揺が走るが…。
大戦終盤だから、ドイツ軍の先行きは暗いものだったろう。このUボートも数人の人物をブラジルに「逃がしに」向かっているのだ。
また、さまざまな立場の人間が乗っているから、不安感に加えて、それぞれの思惑も違う。
狂信的なゲシュタポ、その強圧感にマインドコントロールのように従ってしまう兵隊。そのあたりは特に恐ろしい場面だ。
潜水艦は、格好の密室ドラマの舞台になる。〔2012・3・10(土)〕


海街diary☆☆☆☆なんでもない、ひとときが、かけがえのない思い出。
四姉妹の日々を描くだけで、いい映画になる。やさしさの芯を物語に通しておくだけで。
食べるシーンがよく出てくる。食べることは、日々の生活。
4人一緒に映る場面は、フォトジェニックで印象的なものが多い。
鎌倉の古民家暮らし、いいなと思う。不便はあるだろうけど憧れる気持ちはあるよね。〔2016・9・11(日)〕


海を飛ぶ夢☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・4・17(日)〕


裏切りのサーカス☆うん、ワケわからんわ。〔2013・7・27(土)〕


裏窓☆☆☆☆★のちにモナコ王妃となって映画界を引退した、グレース・ケリーの美しさ。
アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作中の1本。
「午前十時の映画祭」、映画館「MOVIXさいたま」の大きなスクリーンで観賞。
ニューヨークのアパート。
写真家のジェフ(ジェームズ・スチュアート)は、足の骨折のために動けずにいる部屋から、向かいの建物に住む住人たちを観察して日々の退屈をまぎらわせていた。
あるとき彼は、その住人のなかのひとりが殺人を犯したのではないかという疑惑をもつ。
恋人のリザ(グレース・ケリー)と看護人のステラ(セルマ・リッター)も協力して、真相を探ろうとするが…。
自分の足で動けないことから、向かいのアパートのいろいろな人間模様をのぞき見る。そこで何かが起き、にわか探偵となり、スリルが生まれる。
アイデアが秀逸な作品だ。
カメラは、主人公自身の目線だけとは限らないが、彼が見ることができない範囲のものは、必要以上には写さない。
生き方が違う恋人同士の関係も絡めながら、限られた空間での最大のサスペンス。
笑える+苦笑?の2重のスパイスが、ぴりっと効いたエンディングも、小気味がいい。
ヒッチ先生作品では、よく見る印象のあるジェームズ・スチュアートの安定感はもちろんとして、なんといってもグレース・ケリーが美しくて、宝物のよう。身につけた宝石よりも輝く女優さんといえるだろう。
彼女の顔のアップが迫ってきて、男へのキス、という夢のような登場シーンから、すでに観客の心をとらえて離さない。
きれいなだけでなく、本作では探偵気取りで危ないこともしてしまう気の強さも見せるのが、また魅力的。
助演で看護人役のセルマ・リッターも忘れてはいけない。マリリン主演の「荒馬と女」などでも、おなじみだが、気さくなオバちゃん的な役柄で存在感が光る女優。今回あらためて見ても、すばらしい。
グレース・ケリーさんは、この世にいなくなってしまったけれど、そのエレガントな美しさは、永遠に映画の中に残り、私たちはそこで彼女に会えることに感謝したい。〔2010・10・17(日)〕


ウルヴァリン:X-MEN ZERO☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・9・19(土)〕


ウルヴァリン:SAMURAI☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・9・23(月)〕


うる星やつら いつだってマイ・ダーリン☆☆☆まあまあ、おもしろかったけど、絵柄が、表情が違う〜。
テレビシリーズ開始から10年。制作10周年記念作品。
主題歌を歌うユニットには、篠原涼子さんが参加していたそうだ!
その薬を飲んだあとに初めて見た相手を好きになる…究極の惚れ薬をめぐって大騒ぎ。
ラムはあたるに飲ませようとするが…。
「ハイスクール!奇面組」の宇留千絵さんの声で私にはおなじみの松井菜桜子さんが、美女宇宙人ルピカ姫。見ていて(声を聞いていて)気づかなかったけどさっ!
田の中勇(「鬼太郎」の目玉おやじで有名)はすぐわかった。
制作20周年、30周年はなかったのかあ。〔2016・2・13(土)〕


うる星やつら オンリー・ユー☆☆☆うち、なつかしかったっちゃ!
テレビアニメも漫画も大好きだった。
(ちなみに、アニメも漫画も大好きということでは「ハイスクール!奇面組」が自分としては双璧だろうと思う。)
テレビアニメは見ていたが、映画版は観たことがなくて、今回が初観賞。
監督・脚本・絵コンテは、テレビでも初期に監督をつとめていた押井守。
テレビ版(1981年10月〜1986年3月)で人物相関関係はわかっているという前提で、映画では、いっさい説明なし。
あたる(鬼娘ラムに惚れられている、うらやましい高校生。だが、浮気性!)が11年前、子どもの頃に結婚の約束をしたエル(宇宙人の王女さま)が迎えに来ることで始まる騒動。
エルに奪われる前に、あたると結婚式を挙げようとするラム。
宇宙艦隊決戦のような様相も…。
なつかしい! 絶好調! 楽しい!
竜之介はまだ出ていなかったかもしれないが、おなじみのキャラクターが大量に登場、声もなじんでいるから、ぴったり、なつかしいし。よく、これほど多くのキャラクターをつくったものだよ、高橋留美子先生。
サクラさんをはじめ、たくさんの女性キャラの魅力的なところが好きっ。
それにしても、あたるを一途に好きなラムのかわいさったらないな!〔2016・1・31(日)〕


うる星やつら 完結篇☆☆☆★これはよかった。
絵の感じが、ぱっちりお目々で、きりりと全体的にハンサム風に変わったなあとは思ったが、ストーリー的に面白い。
「不吉じゃ」とチェリーが登場して、サクラさんが「重くのしかかるような(気分)…」というと、あたるとチェリーが後ろにくっついてたりするあたりなどは、「うる星」らしくて笑える。
原作最終話をもとにしたというから、基本的に原作者の高橋留美子ワールド感が強いのだろう。
テレビ放送終了2年後で映画単独公開、しかも最終話の映画化だから、もう終わりだよとして、完結篇と銘打ったのか。…でも、3年後にもう1本作っていますね。
弁天、おユキのコンビも活躍。映画版にはよく出てくる。(竜之介は少なかったな…。)
元気な破壊(発砲)キャラ?の弁天は使い勝手がいいのではないか?
ラムとあたる、ふたり一緒に逆さまになって落下しながらも、そのまま口げんかしているシーンはおもしろく印象的。
ラストは、そう、地球の運命をかけた鬼ごっこ。〔2016・2・11(木)〕


うる星やつら3 リメンバー・マイラヴ☆☆☆カバになったあたるでも見捨てないラムちゃんに感動だっちゃ!
異空間な話って、劇場版第2作と同じじゃん! と思ったけど、そのあとは違ったかな。
…違わないと困るよね。〔2016・2・4(木)〕


うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー☆☆★夢の中!?
劇場版1作目と違って、押井守の作家性がぐっと出たのか、ストレートなギャグドラマからシュールなドラマに変わった。
私としては好みじゃない。「うる星やつら」のキャラクターを借りた、押井ドラマではないか。
もっと若い頃なら、おおっと思ったかもしれない。
「ひどいっちゃ。ボーさんはうちのこと好きじゃないっちゃねーっ!?」
そんなことありません。ラムちゃんは大好きです!〔2016・1・31(日)〕


うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー☆☆ふしぎ話をつくりすぎる。
夢のようなストーリー展開って、もはや劇場版2作目の二番煎じではなかろうか。
メガネたちが自主映画をつくっていて、面堂家の桜の木を切り倒す。ラムの力が衰えていき、ラム親衛隊のメンバーの彼女への想いも弱まり…。
町そのものの意思?
面堂家と水乃小路家で、町を二分して戦争を始める意味が不明。説明あったっけ?
途中で、やんなってきた。キャラクターは好きだが、話が締まらない。
タイトルにある「フォーエバー」は、テレビシリーズ終了直前の上映のせいかな?〔2016・2・6(土)〕


ウルトラヴァイオレット」☆☆★なんだか「バイオハザード」とおんなじようなもの、ミラが演らなくてもいいのに。彼女にぴったりだからオファーが来たのか?
「ウルトラヴァイオレット」らしき原作漫画の、いろんなタッチの絵を見せてくれるオープニングクレジット。発刊する国によって、絵が違うんだろうか。
…と思ったら、漫画が原作ではないとのこと。わざわざ、それっぽく作ったらしい。だまされたー。(笑)
この話も、ウイルス感染症により未来が…というもので、いまどきの未来SFものって、そんなのが多い。
ミラちゃんにしても、「バイオハザード」のアリスと似たようなキャラクターをやらなくてもなー、と思うが。
ミラにとっては、この作品のときには、すでに「バイオハザード」の2作目を作っている。アリスもヴァイオレットも、似たようなのでも、やっちゃうわよ的な? もう、節操ありません。ミラ好きだから、いいけど。
キーになる、無愛想な面構えの子ども、キャメロン・ブライトは「X-MEN:ファイナル ディシジョン」や「トワイライト」シリーズに出てたりする。
見てから2日半で、かなり内容を忘れてる。ミラのアクション以外は。〔2013・8・28(水)〕


噂のアゲメンに恋をした!☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・5・31(土)〕


噂の女☆☆☆★脚本は依田義賢と成沢昌茂。撮影は宮川一夫。
お茶屋(遊郭)を経営する母に田中絹代、その商売を恥じている娘に久我美子。
店に出入りする若い医者(大谷友右衛門)をめぐって、母娘で三角関係になる。商売については、やり手の母親が、娘に若い恋人を取られて複雑な心境になるあたり、名優・田中絹代さんは、さすがに見せてくれる。
おいらくの恋がテーマの狂言に、母親の心境がだぶってくる描き方は、上手い脚本。
一方の久我美子さんは、オードリー・ヘップバーンのよう。
黒っぽい衣装にスレンダーな肢体を包み、顔立ちもどことなくオードリーっぽい。清楚なイメージも似ているし。
黒い衣装のオードリー、何の映画か忘れたけど。
この作品を観る限りにおいては、勝手に私は久我さんを「日本のオードリー・ヘップバーン」と呼びたい。
何本か溝口作品を観てきたが、主役は女性であって、男は添え物のようである。
この作品の若い医者も、しかり。最後は母娘の絆を前にして、はじき出されてしまうかのような結末。いいですねえ。
私は男が偉そうにしている映画よりは、女性たちがたくましく生きている姿に視線を当てた映画のほうが数段好きだ。
印象に残った台詞を2つ。
久我さんが言う。「そんなイージーな考え方をしちゃいけないわ」。大学出のインテリの感じを出してみた脚本かもしれないが、イージーという言葉が、何か当時のハイカラな最先端(?)っぽい言葉みたいで面白い。
ラスト、芸妓の言葉。「あてらみたいなの、いつになったら、ないようになんのやろ。あとからあとから、なんぼでも、できてくるねんなあ」。生きるために身を売る女たちの思いが凝縮されているかのようだ。〔2006・9・17(日)〕


噂の二人☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・3・10(土)〕


運命の女☆☆☆★今年初の映画は映画館で。ニューヨーク映画批評家協会賞、全米批評家協会賞で、ダイアン・レインが主演女優賞を取っているので、興味を持った。アカデミー賞ノミネートの可能性も濃厚。
原題は「不忠実」といった意味。
ダイアン・レインが「リトル・ロマンス」で清純そうな可愛い少女だったのは、何年前のことだったろうか…。
この作品の彼女。いい女だ。「パーフェクト・ストーム」かなにかのときは、たいした印象はなかったと思う。(映画そのものがワーストものだったから印象も悪かったのかもしれない)
今回は、いい女。好きだ。惚れる。最後まで、いいぞ。
お話自体は、飽きるほど繰り返された不倫話だ。
ダイアンがいなかったら、まるっきり陳腐な映画になったのではないだろうか。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・1・11(土)〕


「運命のボタン」☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・5・8(土)〕


エアベンダー☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・7・25(日)〕


エアポート'75☆☆☆スチュワーデスがジャンボ機を操縦しなければならない、というのが一番のハラハラドキドキポイントでしょう。
「大空港」に続くシリーズ(的)作品。(引き続いて出演するのは、ジョージ・ケネディしかいないが。)
セスナ機が悪天候でも飛ぶかもしれない、というところから、嫌な予感が。
操縦士を失ったジャンボ。スチュワーデスのカレン・ブラックさんが、恋人のチャールトン・ヘストンの無線指示によって、なんとか飛行を続けるが…。
中学か高校の頃に見て以来の観賞。けっこう面白かった記憶はあった。
話は手際よく進んで、サクサクと楽しめる。
いざ着陸となったら、あっさりしちゃった感があり、もうちょっと工夫してもよかった。
乗客のなかでは、「エクソシスト」に出たあとのリンダ・ブレアさんが病気の女の子役、大物女優グロリア・スワンソンさんが本人役、歌手でもあるヘレン・レディさんがシスター役でギターを弾き語り。
ほかにも、スーザン・クラーク、マーナ・ロイ、リンダ・ハリソン、ナンシー・オルソン、マーサ・スコット、エフレム・ジンバリスト・Jr、ダナ・アンドリュース、ロイ・シネス、シド・シーザー、エリック・エストラーダ…(敬称略)と、顔ぶれは豊富だが、映画の作りは飛行機パニックものに集中して、俳優は特別には生かしていない。〔2013・6・22(土)〕


永遠のこどもたち☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2008・12・23(火)〕


永遠の僕たち☆☆☆“Two of Us”で始まったのは思いがけなくて、ビートルズ好きな私は感激したけど。
俳優たちは、いいと思う。
死に対して、どう向き合うか。淡々と描く形というものに、わりと慣れてきてしまったのか、受け取る感覚も淡々として、それほど感動できなかったのである。
特攻隊兵士の幽霊が、なぜ出てくるのか?という興味はあった。
死の間際まで行った体験をした少年に、死の向こうまで行ってしまった兵士が、何か自分と近いものを感じたのだろうか。
日本人が英語をぺラぺラしゃべるのは、ちょっと変だが、本当はお互いの脳内で分かり合う言語のようなもので会話しているのかもしれない。
思い出は、生きている者の心に残る。泣かないで、ほほえんで。〔2013・3・31(日)〕


永遠のマリア・カラス」☆☆☆マリア・カラスの歌を聴いたのは初めて。ラストクレジットの歌は、じんと染みた。
ファニー・アルダンとジェレミー・アイアンズの熱演。
そして「カルメン」のオペラ場面は見応えあり。曲自体からして情熱的で、盛り上がる。
マリア・カラスのことは、まるで知らなくて、日本公演は声の調子がひどかった、という話があったのも、そんなことがあったのか、と勉強になった。
彼女の晩年は、うまく歌えなくなって引きこもっていたらしいが、否定的な意味でなく、破格の栄光を得た歌手の、それも避け難い運命だったのかと思う。〔2004・10・23(土)〕


栄光のル・マン☆☆☆★ル・マン24時間耐久レースを舞台にしたセミ・ドキュメンタリー風作品。
映画が始まってからレースが始まるまで約25分。それまで外の喧騒に満ちていた映画が、レーサーが車内に乗り込むと同時に静寂になる。そこは別世界であることを示すとともに、いよいよレースが始まるという引き締まった気持ちを呼ぶ。
そこからは轟音の連続で迫力満点。雨の飛沫で視界が悪い中を疾走する視点もリアル。自らもカー・レーサーだったスティーブ・マックィーンが、自分のプロダクションで製作したので、レース・シーンが満載。合計1時間はあるだろう。おかげでセリフが極端に少ない。観るのに楽だ(笑)。
レースは、ポルシェとフェラーリの対決になる。じつに、かっこよすぎるマックィーンである。
今回初めて知ったが、音楽はミシェル・ルグランだった。〔2003・10・4(土)〕

☆☆☆★レースそのもの、マシンの疾走シーンを楽しむ映画。
スティーヴ・マックィーンは、バイクや車の運転が趣味の範疇(はんちゅう)を越えてプロ級だった。
そんなマックィーンが自分のプロダクションで作り上げた、ル・マン24時間耐久レースを舞台にした作品だ。
レース前の準備の様子、レース場に集う観客の様子から、レースが終わるまでを、少ないセリフで、レースシーンを中心にして、まとめたドキュメンタリータッチ。
レースカーの爆音が響き渡る。ポルシェとフェラーリの対決。
本物のレースシーンと、撮影したシーンを組み合わせた。
ドラマを見たい人には、それほどおもしろくないだろうが、レースを見たい人には楽しめると思う。
監督のリー・H・カッツィンはテレビ映画中心の人で、私には「スパイ大作戦」の初期作品でおなじみだった。〔2013・9・16(月)〕


英国王のスピーチ☆☆☆ううむ…ソツがない。
すごく良く、きれいに、まとまっていて、かえって、すごいな〜と感じない私は、やはり不干渉、いや不感症、いや、あまのじゃくじゃないかと我を疑うのであった。だから、こちらから最初には、お友達にコメントしに行かない。正直にコメントしにいって、嫌われて交際謝絶、なんて経験があるし。
とはいえ、「好き度」は☆☆☆(普通)ですけど。
そもそも映画館で観る気はしなかったのだから「興味がない」という前提なので、基本的に本作にノレないのかもしれないな…。
人前で演説をするような人が、どもりぐせがあったら本当に困る。
結局、うまく喋れるようになった理由は何か。練習と先生への信頼か。リラックス&自信を与えてくれるような先生?
王族とフツーの人という、階級を超えたお付き合いを築いているのは感心する。
映画館じゃなくて、家でDVDで見たので、なんだか良く出来たテレビドラマを見ているようなのも、のめりこまなかった理由かな?
演説は、落ち着いて、間を置いてやると、ゆっくりと、聞く人の心に染み込む。そういう方法もあるんだなと分かったよ。〔2012・1・14(土)〕


エイプリルの七面鳥☆☆☆☆これ、いい! いとしくて、抱きしめたくなる映画。
何よりも、人を思いやる気持ち。きっと、この世の中に、これ以上大切で美しい心の働きは、ない。
家族と離れて、ひとり暮らしをしているエイプリル。彼女は感謝祭の日に家族を呼んで、七面鳥料理をふるまおうと計画する。
なぜなら、彼女の母親が病気で、あといくらも生きられないから。
この娘と母の仲は、しっくりいっていない。いろいろと問題児の娘だったのだ。
でも、娘は、母にとっての最後の感謝祭になるだろう、その日を、ともに過ごしたいと願う。
なんだ、お涙頂戴映画かと思ったら大間違い。特別に、泣かせよう、泣かせようとはしてこない。そこもいいところ。
料理に苦闘するエイプリルと、車でエイプリルのもとに向かう一家5人の道中を、ユーモアを交えながら見せていく。
母親は、エイプリルのことで、いい思い出がない、と言う。今度もまた嫌な気分にさせられるのではないかと恐れて、行きたくない気分も強い。
病気のためもあるのか、体調は良くなさそうだし、精神的にも不安定。
一方のエイプリル、料理なんかしたことなくて、じゃがいもを切るのも一苦労。
なんとか母のために歓迎の料理を作ろうと頑張るエイプリルの気持ち。母は素直にそれを受け入れられるのか。
エイプリルを演じるのは、ケイティ・ホームズ。演技がどうとかいうよりも、料理下手、母とうまくやれない、というダメダメ小娘だけど一生懸命なところが、ぴったりと合っている。はまり役。
母親は、パトリシア・クラークソン。自分の病気の問題、家族への対し方。複雑な心の動きを軽やかに演じた。映画賞でも多くの助演女優賞をとっている。
エイプリルの彼氏は、いいヤツだし、いろんな人種がいるアパートの住人たちの様子も面白い。
ユーモアとシリアスの匙(さじ)加減を、どう取るのかと思って観ていたが、とても上手。
脚本・監督のピーター・ヘッジズ、調べてみたら、「ギルバート・グレイプ」の原作・脚本や「アバウト・ア・ボーイ」の脚色を手がけているではないか! いい話を作る人だったんだ。納得。
映画は80分。短くても、こんなに素敵な作品ができる、というお手本だ。
DVDなどで手元に持ちたいなあと思わせる映画。〔2006・4・9(日)〕


AMY エイミー☆☆☆★繊細さの問題なのか。麻薬や酒から逃れられずに破滅するミュージシャンが現れるのは。
エイミー・ワインハウスという歌手を、私は名前しか知らなかった。この映画を見るまでは、歌を聞いたことさえなかった。
ジャズといえる歌だと思った。うまい。私の好みとすれば、好きなほうだと感じた。
幼いころに両親が別れたことで、彼女には影響が現れたらしい。「抗うつ剤」という言葉も出た。
ただ歌えれば幸せ、音楽ができれば幸せ。
しかし、ヒットを飛ばし、受賞し、有名になってくると、好きなようにはできなくなる。業界内でのプレッシャーもあったのか。
アルコール依存、摂食障害に加えて、彼氏がせっせと麻薬にいそしむ人間で、彼女も一緒に耽溺する。
「ドラッグなしじゃ退屈なだけよ」のセリフに溜息が出てしまう。それじゃダメだよ、と。
マスコミが群がる。フラッシュの嵐は、興味本位の、悪意ある、まるで、突き刺さる「いじめ」の攻撃のようだ。
こうした特別な才能を持ったがために、尋常ではない人生を送ることになると、それに耐えきれなくなる人がいる、ということか。
麻薬などのさまざまな「依存」から離れていると不安や恐怖に包まれる。逃れるために「依存」に頼り、離れれば再び不安や恐怖。繰り返し。そういうことになるのだろう。
最後のほうは、見ていて、かわいそうになってしまうが、エイミー・ワインハウスというミュージシャンのことは、私の中に刻み込まれた。
映画の力は、そうした面にもある。
憧れだったトニー・ベネットと一緒にレコーディングできたり、幸せな時も少なからずあったと思えるのが、せめてもの慰めになる。〔2017・11・8(水)〕


エイリアン☆☆☆☆★さすがに最初に観たときの、椅子から飛びあがるほどの驚きは望めないが、それでも面白さは変わらない。
ラストクレジットで俳優の名前が流れるのを見ていたら、ずいぶん少ない。そうか、この映画、宇宙船のクルー7人だけしか出てなかったんだ、と改めて認識した。あとはラストでエイリアンの着ぐるみの中に入った人、それに猫1。俳優の人件費の割には、たくさん儲かったんじゃないかな。〔2001・6・6(水)〕

☆☆☆☆午前十時の映画祭にて。MOVIXさいたま。
SFサスペンスホラーの名作。
この映画については、どこかで語っていたかもしれないが、「出会い」が強烈だった。
池袋の文芸坐で、たしか「ブレードランナー」と同時上映で観た。リドリー・スコット監督の傑作2本、いま思えば豪華な組み合わせだ。
最初の「エイリアン」の犠牲者が出るシーンで、私は文字通り、座席から跳び上がった。
イスから跳び上がるくらい、びっくりするというのは、実際なかなかあるものではない。怖がりさんなら、あるかもしれないが、それにしたって、せいぜいビクンとするくらいで、お尻が空中に浮くようなことは滅多にないだろう。
その「瞬間空中浮遊」を、私は、この映画で経験したのだった。(笑)
まさかのショックである。そんなことが起きようとは、まさに、夢にも思わなかった、ということだ。
未知の異星人の得体の知れない怖さ、不気味さ、気持ち悪さ。なんだよ、あの歯は!ってなもんです。
密室状態の宇宙船内で、生き残りをかけるスリル。
全体に重苦しいとはいえ、おもしろくて目が離せない。
いま観ても、おもしろいのだから、公開当時(1979年)には、もっと新鮮な驚きで観たはず。
終盤に、光の点滅が続く場面があって、それが激しいものだから、私は少し目をそらしていた。
本作についてではないが、以前、こういう画面を見て気分が悪くなった人が出たニュースの記憶をたどったが、この映画、遠慮なくチカチカやってるなあと思ったものだ。
舞台になる宇宙貨物船の名前は、ノストロモ号。
なんともしれず、音の響きがいい。
のったりしているというか(どういうこと?)
ノストラダムスみたいというか(?)
おどろおどろしいというか。
猫のジョーンズも名演を見せる、猫好きにも欠かせない傑作宇宙ホラー。(視点がずれているような?)
映画好きなら必見です。〔2011・9・4(日)〕


エイリアン:コヴェナント☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2017・9・23(土)〕


エイリアン2 完全版☆☆☆★考えてみると、完全版ははじめて観た。まさか最終版なんて、ないよな。小さい女の子の存在が利いてる。〔2001・7・15(日)〕

☆☆☆☆ようやく帰還したリプリーが、海兵隊とともに再びエイリアンの星に乗り込む。
エイリアンと最新兵器をもつ軍隊の戦いだが、多勢に無勢。人間のほうが、どんどんやられる。
どこからエイリアンが襲って来るか分からないヒヤヒヤ感は、未知の恐怖に向かうようなスリル。敵が近づくと鳴るピッチが早くなるアラームは効果満点で、観ているこっちのほうがドキドキする。
生存者の小さな女の子は、リプリーの娘と重なる。ラスト近くの女の子の一言は感動ものだ。
利益を得るために危険なエイリアンを生かしておこうと企む会社の人間。いつものパターンながら、あくどいヤツがいてこそ、話が盛り上がる。
パワー・ローダーという人間が乗るメカが、「マトリックス レボリューションズ」のメカと似ているのに気がついた。〔2004・4・17(土)〕


エイリアンVS.プレデター☆☆エイリアンとプレデターが戦うというので、公開時に少し興味はあったのだが、映画館では観ないでいた作品。
うーむ。つまらん…。
まず、画面が暗いんだってば。地下での出来事だから仕方がないのかもしれないけど、戦いの様子がよく分からない。
たとえば「バットマン ビギンズ」とか「アンダーワールド」などでも同様の感想を持ったのだが、暗い中で、よく分からない戦いを見せられても、状況を把握できないから観ていてストレスになるのだ。観客に対して不親切。もう少し観やすくならないものか。
地中にピラミッドのようなものがあって、熱源があるのを発見したのが、どこかの会社の社長。で、彼は専門家を雇ってチームを作り、探検に行く。
「危険を冒す価値は、充分にある」なんちゃって、そういうのがトラブルのもとになるのは、分かりきってる話ですね。
ピラミッドは、プレデターとエイリアンが、うじゃうじゃしている巣窟。プレデターが作ったらしい建造物なのに、なんでエイリアンがいるんだ?と不思議だったが、一応、説明はつく。
プレデター、偉かったんだね、好き勝手に、やっていたんだね…。
エイリアンのことを「宇宙トカゲ」と言っていたが、言い得て妙。感心したのは、そんなところだけか?
プレデターと人間が一緒に走って逃げてるところなんて、ちょっと間抜けな光景に見えてしまうのは、私がシラケて観ているせいだろう。
「エイリアン」「プレデター」ともに第1作目は、とても面白かった。それが、ついには、こんなふうに、なってしまうとは…。
脚本・監督は「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン。「バイオハザード2」の監督を断って、この映画を手がけたわけだが、プレデターとエイリアンを戦わせるためのストーリーを考え出すのに、この程度が限界だったのか。〔2005・12・28(水)〕


エヴァの匂い☆☆★ジャンヌ・モローが徹底的に悪女です。スタンリー・ベイカー扮する作家を冷たくあしらいつづける。奔放、傲慢な女。ここまで馬鹿にされたら、普通は縁を切るだろうな。それでも惚れてしまった男は破滅するのみか。
ジャンヌ・モロー、タバコ吸いすぎ。女性によっては、タバコを吸う姿が格好いいし、悪女を彩る小道具になるとは思うけど、吸いすぎ。
ヴィルナ・リージの可憐な姿を拝見できたのも嬉しい。
ミシェル・ルグランがジャジーな音楽を書いていて、ビリー・ホリデイの歌が印象的に使われる。
スタンリー・ベイカーって、フランス語が上手かったけど、フランス人じゃないよね…。〔2004・5・15(土)〕


A.I.☆☆死を逃れられない人間を愛する役目を持った、死ぬことのないロボットは幸福なのか?「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・6・23(土)〕


エージェント・ウルトラ☆☆★敵ボスの動機がわからない。
ゆえに、単なるアホでゲスで最低のクズ野郎でしかなかった。
敵キャラは憎まれて喜ぶべきかもしれないが、不快きわまりなく、早くやられてしまえと思った。
だいたい、CIAが警察を襲撃して皆殺し、って、あんた、あり得ないよ!
…と思ってたら、映画の中でも、これ、あり得ないように言ってたから、ああ、そういう常識はもって作っているのね、と分かったが。
ん? CIAって、おおっぴらに国内で活動しちゃダメなんじゃないけ?
ファイトは血まみれだが、わりと地味め。特殊な能力をもつスーパーヒーローではなく、普通の人間っぽかったから、それが妥当か。
荒削りな新鮮さは、ちょっと感じる。最後のアニメも味はある。
脚本のマックス・ランディスは、ジョン・ランディス(監督)の息子らしい。〔2017・6・22(木)〕


エール!☆☆☆★最後の歌に、盛り上がりを集めて持ってきたよね〜!
大感動。舞台と人の配置をしっかり整えて、ふさわしい曲を彼女が歌い、○○を交えはじめた時点で、涙腺崩壊。作りが上手い。
審査員が、いい選曲だね、とダメ押しで言う。
「忘却エンドロール」さまの第2回 秋の音楽映画祭に参加します。
オープ二ングだって、上手い。家族の様子が映し出されて、しばらく経ってから、はじめて、ああ、そういう家族なのかあ! と見ている観客に分かるのだ。
お互いの仕草がパントマイムにも似るせいもあるのか、明るい雰囲気。とくにお母さん。元気だし、いいね! 
主役の子も自然でいい。歌で見出されたようだけど、演技は初めてなの? いいと思うなあ。
初潮を迎えた、というシーンがあったが、え、こんなに成長している子が? 遅くない? なんて、余計なことを思った。
しばらくして、高校入りたて、と分かって、じゃ16歳? と、なおも考えてしまった。
ひとりの女の子が、音楽学校を目指すか、家業の牧場をやるか、芯はシンプルに、その選択。
父親の村長立候補などで話を膨らませて、ユーモアや、あったかさのある、気持ちのよい、巣立ち&成長物語になっている。〔2016・11・3(木)〕


エクスカリバー☆☆☆アーサー王伝説をジョン・ブアマン監督が描く。王にふさわしい者しか岩から抜くことができないという聖なる剣エクスカリバー。円卓の騎士のシーン。ランスロットと王妃の許されない恋。ヘレン・ミレン、色っぽくていいなあ。まだ「スター・トレック」で船長になってない時代のパトリック・スチュワートが出てるらしい。観たあとに知った。
それに、リーアム・ニーソン、ガブリエル・バーンの映画デビュー作品でもあるとは、たいしたもんだ。〔2002・3・24(日)〕


XX(エクスクロス) 魔境伝説☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・12・2(日)〕


エクステ☆☆☆★遺体から髪が伸びてきた。それをエクステ(つけ毛)にしたら恐ろしいことが…。
大杉漣、怪演。狂ってるよ。変な歌まで歌っちゃって。
また、つぐみという女優さんは初めて知ったが、幼い自分の娘を虐待する暴力母であり、血のつながらない妹をいじめるという演技、素晴らしいですね。
憎たらしさを高めていけば、当然、彼女が犠牲者になったときに胸がすっとするのが映画の技法なわけで、もちろん、そうなるのだが。
ここでの「やられ方」の見せ方が非凡。押し入れに入っている娘の視点から描くので、襲われている場面を見せないのだ。どのように○○○が人を襲うのかは、すでに他の場面で、だいたい見せているから、欲求不満にはならない。
しかも、やられている最中のつぐみが姿を見せるのは、押し入れの中の娘に悪態をつく一瞬なのだ。殺されそうになっているのに、相変わらず娘をいじめている。なんたる映像と脚本の(ナン)センス!
パトカーのおもちゃが進んでいって、暗がりに消えていき、そのあたりを見上げると…という見せ方も、いい雰囲気。
大杉漣のラストシーンも笑えて呆(あき)れる。
栗山さん、髪が長くて美しい人ですよね〜。役柄が美容師。この話のヒロインにぴったり。
監督の園子温さん、彼の映画ははじめて見たけど、私は今まで、名字が園子、名前が温だとばかり思ってました。
違います。園(その)子温(しおん)というのですね。
たんなる髪の毛ホラーというだけでなく、虐待のことも、つぐみの迫力の演技によって上滑りになっていないし、大杉さん関連のトンでる、トンでもない風味は、ギャグと狂気の狭間(はざま)。
蛭子能収のタクシー運転手は、いらなかったんじゃないかな?と思うけど、じつに怪作、かつ快作。〔2008・6・22(日)〕


エクスペンダブルズ☆☆☆あー、男くさ。
よくもまあ、男性アクション・スターをそろえたものだ。
でも、豪快な爆発、格闘、銃撃で、単純に面白かった。
お友達にいただいたディスクで観賞。
エクスペンダブルというのは、消耗品のことらしい。エクスペンダボー! ああ?俺のことか? 俺に言ってるのか? You talkin' to me?
いちばん、かっこよく記憶に残っているのは、飛行機で地上の敵を「空襲」するところ。
派手だし。(ぜんぶ派手なんだけどね。)
ラストあたりは、カットの切り替えが早すぎるのもあって、誰が誰と戦っているのか分からなかったりするけど。
中心になるのは、シルベスター・スタローンとジェイソン・ステイサム。
ジェット・リーもカーチェイスと、それに続く場面で特に活躍。
ミッキー・ロークは「実戦」には出ず、裏方相談役みたいな。
ブルース・ウィリスは仕事依頼人で特別出演、さらにアーノルド・シュワルツネッガーは単なる顔見世! でも、おもしろいから、いいのだ。
やつは大統領の座を狙ってる、みたいなセリフは、知事のシュワちゃんへのジョークで笑える。
ということで、ドンドンパチパチと派手なアクションを、頭をカラにして楽しむ映画!
映画館だったら、もっと迫力で楽しめたかも。
トラックバック先を探したら、あまりにも大勢のブロガーさんが見ているので驚いた。探すのを途中で止めた。(笑)〔2011・10・10(月)〕


エクスペンダブルズ2☆☆☆豪華メンバーで安定感ある、悪党大殺戮。
なにしろ、シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスなどに加えて、今回はジャン=クロード・ヴァン・ダムやチャック・ノリスが参戦。
スタローン、シュワちゃん、ウィリスが並んで銃器をぶっぱなす図なんて、豪華というか、暑苦しいというか。
紅一点は中華なユー・ナンさん。ジェット・リーは最初のアクションだけで戦線離脱。ほかの映画の撮影でもあったのか?
血潮飛びまくる! 敵の弾が味方に当たらないのはお約束。
危機一髪を切り抜けるのが、ありえないようなラッキーな救援によったりするのも、この映画では、いいでしょう。
スタローンとステイサムの会話は笑わせてくれるし、快調、快調。
スタローンとしても、こういう活躍の場ができたのは幸せ。〔2013・11・9(土)〕


エクスペンダブルズ3 ワールドミッション☆☆☆★大物男優たちがドンパチドンパチ派手にやる。単純に圧倒的にそれで正しい。   
見ていて、おー、すげー。と楽しめばいいのである。
今回は、いつもどおりじゃ飽きられると思ったのか、若手メンバーも加えて、総勢がグンと増えた。(めんどくさいから人数は数えてない。)
集合写真画像には少なくとも、ハリソン・フォードはいない(んじゃない?)
わりと活躍したのに、エクスペンダブルズのメンバーじゃないから、入れてもらえないんでしょうね。
私のことですから、当然、紅一点のロンダ・ラウジーさんを調べましたとも。柔道もやる総合格闘家ですと! 道理で、自分でアクションこなしてましたよね!
吹替えで見たので、セリフの出来はどうだったのか分からないけど、私は女優さんかと思ってましたよ。
敵役のメル・ギブソンがスタローンと1対1の対決に至る過程が、アクション映画にありがちな、頭の悪い「自殺行為」なパターンなのが惜しい。
そうでなかったら、好き度は星4つでもよかった。〔2015・10・6(火)〕


エクス・マキナ☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・6・26(日)〕


エクソシスト ビギニング☆☆☆「エクソシスト」(1973年)で、リーガン(リンダ・ブレア)に取り憑いた悪魔と対決したときから、さかのぼること25年前、メリン神父は古代遺跡の中から悪魔パズズの像を見つけている。この映画は、そのときの話。エクソシスト・シリーズとしては4作目になる。
映画は、当初に予定されたジョン・フランケンハイマー監督が亡くなってポール・シュレイダー監督で製作されたが、出来あがった作品がちっとも怖くないとかいう話で、レニー・ハーリンで撮り直しとなった。しかも、ハーリン監督、撮影中に、あわやの大事故に遭いそうになったとかならないとか。
そんな、呪いめいた(?)ゴタゴタもあったことだし、映画としては、どうなのかなと、期待しないで観た。
そんなに悪くはなかった。こういうゲテもの、わりと好きだし。(ゲテものよばわりかい!)
こっちが、どこにいようが、襲ってくるのが怖いんだよう、悪魔。逃げようがないじゃないの。
そういう怖さは楽しめた。
メリンの過去には、あるトラウマ(心の傷を表わすときに便利な言葉だ)があり、その影響で彼は神父の職を捨てていたのだが、映画の最後には、神をたのんで悪魔と対決することになる。
悪魔との対決は、それなりに面白いけれど、最後が少しあっけなく、めでたしめでたし。と思ったら…。
撮影がビットリオ・ストラーロだった。「地獄の黙示録」「レッズ」「ラスト・エンペラー」で3度アカデミー撮影賞をとっている名カメラマンだ。
そして、ヒロインのイザベラ・スコルプコは、「007/ゴールデンアイ」(1995年)のボンドガール。
メリン神父役のステラン・スカルスゲールドは、最近では「ドッグヴィル」の印象が大きい、ハリウッドで多く活躍するスウェーデンの俳優。
ちなみに、ボツとなったはずのポール・シュレイダー版は、レニー・ハーリン版が不評だったせいで復活(?)、アメリカでは公開され、DVDになっている。面白い経緯ですねえ。シュレイダー版のタイトルは“Dominion:Prequel to the Exorcist”。
dominionとは「支配権」とか「領土」の意味だが、どういうことなのかな。prequel to the exorcistは、エクソシスト序章、という感じ。 〔2006・3・25(土)〕


エターナル・サンシャイン☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・3・19(土)〕


X-メン☆☆☆★「X-MEN」3部作の最終章である「X-MEN ファイナル ディシジョン」が公開されるということで、前の2作を観直すことにした。
まず第1作の「X-メン」。このときのタイトルは“MEN”が「メン」の表記だ。
「X-メン」という文字を見たときに、何だか分かりづらい字面(じづら)(=文字配列の見た目の感じ)だなあと思った。
「バツバツン」(なんじゃ、そら?)、「バツイチメン」(ふつう、そうは読まんだろ)、「メーメン」(ソーメンか?)などと間違えて、わけ分からん。(そういうわけで、2作目は「MEN」にしたのだろう。)
さて、内容だが、初見のときはアクションが少なめだし地味だなあと感じていた。今回、観直してみて、まあまあ、いいじゃん、と思った。
ローグ(アンナ・パキン)が主人公といっていいかもしれない。ミュータントの彼女は、他人のパワーを吸い取ってしまう能力を持つ。その力をコントロールできないから、彼氏とキスもできない!
自分の居場所を求めて家を出たローグは、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)と出会う。彼もミュータントで、特殊金属の爪を体の中に隠し持ち、治癒能力も備えている。
特殊な能力や見かけを持つがゆえに、普通の人間から怪物扱いされ、疎外される。
ミュータントの悲しさが、ローグを中心にして感じられる。
人間側が国連の場においてミュータントに対する過激な政策を討議しようとする中、ミュータント側も、人間との共存を目指す一派と、人間を倒そうとする一派に分かれる。
もしも実際に、人間離れしたミュータントが存在して、私の目の前に現れたなら、どう思うだろう。仲良くしようよ、なんて簡単に言えるだろうか…。
(映画だから)大勢のミュータントのキャラクターを、いろいろと楽しめるのが面白い。
演じるのも、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセン、レベッカ・ローミン=ステイモスといった美女が揃っていて嬉しいぞ!(レベッカが演じるミスティークの場合、素顔は分からないけど。)〔2006・9・3(日)〕


X-MEN:アポカリプス☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・8・11(木)〕


X-MEN2☆☆☆☆みんな、それぞれに能力を発揮して魅力的だが、今回目立つのは、変身能力を持つミスティークと、テレポート能力を持つナイトクロウラー。
ナイトクロウラー役は「タイタス」で印象的だったアラン・カミングだが、顔は塗りたくりなので素顔はよく分からない。
それはミスティーク役のレベッカ・ローミン=ステイモスも同様だが、彼女の素顔が見られるシーンがある。97年、99年と「ピープル」誌の世界最高の美女50人に選ばれたスーパーモデルだけあって、すっごい美人だ!
ただのアクションものではなく、わりと物語が複雑にできているので、好みは分かれるかもしれない。
そしてラストに待つものは…!(言えないよおー!) 「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・5・3(土)〕

☆☆☆☆観ちゃいました。2回目。なんたって、いろんなミュータントたちの特殊能力(特撮)が楽しめる。パート3はあるのだろうか?〔2003・5・24(土)〕

☆☆☆★この映画を民放でテレビ放送していた時間帯に、私はDVDで観た。それは、ほぼ偶然なのだが、そうでなくても、民放が適当にカットした不完全な映画など観たくはない。
公開時に2回観ているから、そのときも、かなり気にいった作品に違いない。(違いないって、忘れてるんかい!)
以前の感想文でもミスティークをほめているが、今度、観直したときも、彼女の能力に感心した。目的の人物そっくりに変身(「スパイ大作戦」のメンバーに欲しいところだ!)して、顔パスでも入りたい場所に潜入できるし、格闘技もできて強い。コンピューターも使える頭の良さ。もちろん、色仕掛けもOK! マグニートーとミスティークが組んだコンビは無敵なんじゃないかと思うほど。
今回のミスティークには、ある男を誘惑するシーンがあり、それが未遂(?)に終わって、ちょっと物悲しい場面も。
それに、やっぱりナイトクロウラー。瞬間移動能力というのも使えるよねえ。
(ひょっとして、地球の反対側にも行けるなら、旅行するのにお金がかからないぞ。)
敵役の人間ストライカーが、いまいちパッとしない普通のオジサンっぽいのが引っ掛かるが、そういうのも現実味があっていいのかも。(ストライカー役のブライアン・コックスさん、すいません。)
ウルヴァリンの身体改造の秘密の一端が解明され、ストライカーの陰謀は阻止されるが、ラストの悲劇には分かっていても泣いてしまった。
1作目が「紹介編」ともいうべき形で、地味な印象だったのに比べれば、2作目はミュータントたちのアクションが増えて、格段に面白い。
アクションが増えた一方で、悩めるミュータント、というところも、ちゃんと出しているのがいい。ジーン・グレイも、ナイトクロウラーも、ローグも悩んでます。
プロフェッサーX、今回は、かなりやばかった。人間を滅ぼす寸前じゃないですか。
ストライカーの息子って、プロフェッサーに勝つほどの強力なパワーを持ってるんだね。顔つきの悪い兄ちゃんにしか見えないけど。(笑)〔2006・9・10(日)〕


X-MEN:ファースト・ジェネレーション☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・6・12(日)〕


X-MEN:ファイナル ディシジョン☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・9・16(土)〕

☆☆★2回目といっても、気にいったからではない。
あるところからチケットをいただいたので。前回観てから4日しか経っていなかった。
字幕版は観たので、今度は日本語吹替版にしようかと思ったが、上映している劇場が少ないのか、希望の上映時間と合わないので、今回も字幕版で。
たいして面白くなかったのは、はたして、日を置かずに観たという理由だけによるものなのだろうか?
とくにラストの大決戦などは、ああ、次はこう来るんだよね、そうそう、と思いながら自分の中で盛り上がることもなく、画面を観ていただけだ。
連続鑑賞に耐えないのは、特殊撮影の凄さだけで見せていて、画面の上で、ただ、どたばたやっているだけ、と私が感じてしまうからだろう。
なんというか、ハートがないのである。
観終わったあとの充足感がないのだ。
もちろん、単なる個人的な感じ方にすぎないのであるが。
ミスティーク(レベッカ・ローミン)の活躍が少ないのもミステイク(間違い)である。
お気に入りなのにー。1、2作目での活躍が多かったのに比べたら、がっかりすること請け合いなのだ。
全体的に分かりやすく作っているのは結構なのだが、私には少々「大味」に過ぎるように思える。〔2006・9・20(水)〕


X-MEN:フューチャー&パスト☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・5・31(土)〕

☆☆☆☆イオンシネマ 大井にて。最近は、おもしろいと思った映画は1回じゃ終わらないことも。 〔2014・6・8(日)〕

☆☆☆☆本当は、3回目を観るつもりはなかった。
帰宅のための電車路線が架線事故で不通になったため、時間をつぶすために映画館に入ったのだ。2週間ほど前にも同じパターンがあった。電車トラブルも、たいがいにしてもらいたい。
まだ観たことがない映画を選べばいいものを、観たいものがなかったから、再びX-MENだ。
TOHOシネマズ スカラ座にて。TOHOシネマズの、6回観賞すれば1回無料で観られるポイントがたまっていたので、無料観賞! と思ったら、3D上映なので、400円は必要だった。
3Dメガネを持っていれば400円は不要だが、出かけるときには、映画を観るつもりはなかったんだから、持っているわけがない…。
夜の回は空いていた。
映画に出てくる、白い拳銃のこと。ああ、これはマグニートー対策で、鉄でできていない拳銃なのか!と気づいたぞ。(あ、気づくの、遅い?)
ミスティークを知らない方は、アマゾンの半魚人かなにかかと思うかもしれませんが、違いますよ!〔2014・6・11(水)〕


エッセンシャル・キリング☆☆☆ただ、雪の中を逃げる。生き延びる。
虫を食う。木の皮を食う。
人に追われる。犬に追われる。犬に囲まれる。
殺しもする。生きるために。原題は、根本的なところでの、殺すこと、とでもいうことだろうか。よく分からないけれど。
イエジー・スコリモフスキーの「早春」(1970年)は、見ていた少年(私)には衝撃的な青春映画だった。
そのことで、私が、ずーっと名前を覚えている監督。まだまだ、がんばっている。
でも、生と死を描いているわけだが、いまひとつ、何を訴えたいのかが見えてこなくて。
ただ、この逃亡劇が始まる原因となった「戦争」をしていなければ、彼はこういうことにはならなかったことは確かだろう。〔2013・2・7(木)〕


エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜☆☆☆ピアフを演じたマリオン・コティヤールが、アカデミー賞主演女優賞などを受賞した。
著名なシャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を追った伝記映画。
私はピアフのことは、ほとんど知らなかったので、彼女の幼少の時代からの劇的な人生には驚いてしまった。ドラマみたい。まさにドラマティック。
きちんと育てていない母親のもとから、父親が彼女を奪い、父親の母が経営する娼館に預けられる。彼女は角膜炎で目が見えなくなったりするが、娼婦たちには可愛がられた。
だが、大道芸人の父親は、やがて彼女を連れて旅に出て、サーカスに。
のちには道端で歌うようになり、スカウトされて歌手への第一歩を踏み出す。
こんな苦労をしたこともあって、のちのワガママに見える性格が生まれたり、歌への感情移入ができたのであろうことが分かる。
歌手となってからも、恩人の死が、彼女が関係していたギャングがらみではないかというスキャンダルが起きたり。
酒やモルヒネに手を出さざるをえなかった彼女の人生。波乱万丈というべきか。
映画の始めから、時系列は、子ども時代と晩年を交互に見せるなど、あちこちに飛び、死の床、コンサート、インタビュー、3つの時が一緒に描かれていくラストで一気に物語は収束する。
ピアフがアメリカに滞在していたとき、彼女のコンサートを見たマレーネ・ディートリッヒが言葉をかけにやってきたところは印象的。そうか、ディートリッヒはアメリカにいたんだよね。
演じたマリオン・コティヤールは、大熱演。本当の彼女の顔や姿とは、だいぶ違うのではないかとも思うけれど、彼女の他の作品を見ていないので、良く分からず。
全編を通して、ピアフの歌がたくさん流れるので、好きな人には、たまらないだろうなと思う。
ピアフの歌って、声のイメージもあるが、日本だったら、美空ひばり?と想像してしまった。
撮影監督は、日本人の永田鉄男さん〔2008・12・21(日)〕


エデンより彼方に☆☆☆どうも、この映画、エデンより彼方「へ」、だったか彼方「に」だったか、覚えにくい。
ダグラス・サーク風の、はっきりしたテクニカラーの色使いによるドラマ。
夫はホモセクシャル、妻は黒人との愛に陥る、という50年代のタブーをダブルで扱う悲劇。
映像の色の綺麗さは見事。美しい庭や紅葉の景色は、まさにこの世の天国。
そんななかにある上流家庭が崩壊していく。天国から遠く(原題)。
様式美といえるのだろうか、映画とは、すべてが作り物の世界なのだということを完璧に表現した。
私などはテレビで1950年代のドラマ、とくにダグラス・サークのものも観ているので、違和感はない。だが、いまの観客には面白いだろうか、あそこでのエンディングで満足するだろうか、という疑念を抱く。
ジュリアン・ムーアは「めぐりあう時間たち」での内面表現の演技とは違い、セリフや、はっきりした所作による演技表現を見せて、達者だ。
が、多くの賞を取ったのは疑問。批評家たちは、なつかしのタッチを現代に再現したのに過剰反応しているのではなかろうか。
「SAFE」や「ベルベット・ゴールドマイン」の監督トッド・ヘインズのチャレンジに肩入れしすぎなんじゃなかろうか。
少なくとも、主演女優、撮影での受賞は納得できるけれども。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2003・7・12(土)〕


江戸川乱歩の陰獣☆☆☆★香山美子さんがエロっぽくて、よろしおまんな。とくにラストは、目が釘付けになってしまいました。ええもん、拝ませていただきました。ペコリー。
…って、それだけじゃないんだった。
構図なんかも凝ってるのだ。テーブルに鏡のように姿を映したり、向かい合う2人を映すカメラ位置も、いろいろ凝る。
女が話をする場面で、カメラが長廻し(カットなし)になりながら、周囲がだんだん暗くなってきたりするのも面白かった。
碁を打つ音が、違う音に聞こえてくるあたりも、イメージ豊か。〔2004・11・13(土)〕


エド・ゲイン☆☆実在の猟奇殺人者を描いたもの。厳格な母親に幼いときから植えつけられた、神や罪の意識が遠因だったとしているようだが、そんなものなのだろうか。心神喪失の判定になった、というのも素直に納得できないな。〔2002・11・16(土)〕


エニイ・ギブン・サンデー☆☆☆☆オリバー・ストーン監督のアメフト映画。アル・パチーノが吠える! 力技で押しまくる。〔2001・10・8(月)〕


エボリューション☆☆ジュリアン・ムーアが出ているから見てみたが。話がゆるゆるのエイリアン・コメディ。両生類、鳥類、哺乳類と進化してくるところだけは、ちゃんとしてる。監督がアイバン・ライトマンだけに、「変形ゴースト・バスターズ」といった観もあるか。でも、こっちは、つまらない。〔2002・10・24(木)〕


エミリー・ローズ」☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・3・18(土)〕

☆☆☆☆再見の今回も、しっかりまじめに作ってあるのに感心してしまう傑作。怖いし。
悪魔祓いの結果、神父が裁判にかかることに。〔2016・8・29(月)〕


M:i:V☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・8・27(日)〕

☆☆☆☆再見でも、やっぱり面白かった。 〔2015・10・3(土)〕


M:I-2☆☆☆うー。ジョン・ウー。 
ハトが飛び(笑)、アクションシーン炸裂の「ウー節」が。
再見。
イーサン・ハント(トムちん)とラブラブ関係のヒロインは敵中潜入。
ハントの上司はアンソニー・ホプキンス!
敵の仲間に、リチャード・ロクスバーグ。彼は翌年、私の大好きな「ムーラン・ルージュ」に出演する!
殺人ウィルスの話だったか。
公開当時は「ミッション:インポッシブル2」と書いていたが、いまは「M:I-2」で通るんだねー。〔2015・10・2(金)〕


エメランスの扉☆☆☆★ヘレン・ミレンさんの素晴らしい演技が(またもや)見られる。
1960年代のブダペスト。
作家のマグタ(マルティナ・ゲデック)は、隣人のエメランス(ヘレン・ミレン)に家政婦を頼む。
エメランスは20年以上も自宅に人を入れていないという噂。中がどうなっているのか、誰も知らない。
愛想のない彼女だが、捨て犬を可愛がって手なずけるような面も見せ、ときには感情を高ぶらせたりも。
やがてマグタに自分のことを語るようになる。
少女時代の、双子と母親とのエピソードは強烈。彼女の人生に大きな影響を残さなかったわけがないほど。
そして、ある善行…。
命あるものは大切にし、なによりも尊厳をもって生きた女性、であろうか。
ヘレン・ミレンの見事さはもちろんだが、作家役のマルティナ・ゲデックも負けていなかった。
犬も好演、かわいい。〔2013・4・21(日)〕


獲物の分け前☆☆ロジェ・バディム監督が奥さんのジェーン・フォンダを主役にした作品。
けっこう退屈した。映画のタイトルは、かっこよさげなんだけど。
夫の息子と、いい仲になってしまう女の運命を描く話だが、ただジェーン・フォンダを撮っているようなもの。
彼女は父親のヘンリー・フォンダと顔立ちが似てるので、どうも父親を思い浮かべてしまうのだよ。だから美人ではあるけど、いまいち好きでもないのだった。
でも、フランス人ではないのに、フランス語を話しているのは偉いよ。〔2004・10・3(日)〕


エラゴン 遺志を継ぐ者☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2006・12・23(土)〕


エリジウム☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・9・23(月)〕


L.A. ギャングストーリー☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・5・18(土)〕


エル・ドラド☆☆☆☆面白い! ハワード・ホークス監督、助っ人ガンマンのジョン・ウェインに、若いジェームズ・カーン、保安官ロバート・ミッチャム、年寄り助手のアーサー・ハニカットのコンビネーションが楽しい。
飲んだくれのうえに撃たれてケガ人のミッチャム、同じく撃たれて右手が麻痺するウェインの、けが人コンビ(?)などのユーモアもあるし、ミシェル・ケリー、シャーリーン・ホルトの女性陣が美しくも凛々しいところは、いかにもホークスだ。
音楽はネルソン・リドルで、1966年という西部劇としては新しい年代の制作のせいもあるのか、敵に注意しながら歩く場面に流れる音楽などは、スパイ映画のもののような感じだったりする。
「リオ・ブラボー」に似たテイストの、徹底した娯楽西部劇の傑作だ。〔2003・7・6(日)〕


エルム街の悪夢(2010年)☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・6・27(日)〕


エレジー☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・6・6(土)〕


エレファント☆☆☆☆アメリカの高校での銃乱射事件をヒントに作られた映画。カンヌ映画祭ではパルムドール(最優秀作品賞に当たる賞)と監督賞を受賞した。
前半は、学校の日常生活を、複数の生徒の行動を追って、ただただ描いていく。カメラは歩いていく生徒を追い続ける。それぞれのストーリーを追ううちに、彼らの数人の人生は交錯する。
観ていて、正直いって、つまらないと思っていた。日常を淡々と描いて何になる? ピアノを弾く生徒を延々と見せて何になる?
だが…2名の生徒が銃を持って学校に入ったところから、この映画の意図は明らかになる。
普段通りの日常を送っていた生徒たちに、いきなり訪れる死の理不尽さは、ここまで長々と日常を描いていなければ、そのショックはもっと薄いものになっていただろう。
そして、犯人は、殺される側の生徒と一緒に、同じように食堂で食事をしていた生徒なのだ。
簡単に銃を入手できるアメリカ社会。
武器を持ちながら、なんの障害もなく簡単に学校に入ってくることができる怖さ。(もっとも銃は袋に入れてあるのだが。)
銃の前での無力。
いろいろなところで交錯していた、それぞれの人生が、ひとつずつ、暴力によって断ち切られ、未来を失う。
恐ろしい映画だ。
なぜ、こんなことをしたのかという理由は、それほどはっきりとは語られない。問題の提起があるだけだ。
好きな映画ではないが、この映画のスタイルとパワーは、決して捨て置くことはできない。〔2005・5・26(木)〕


エンジェル☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・12・16(日)〕


エンジェル ウォーズ☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・4・17(日)〕

☆☆☆☆★TOHOシネマズ六本木ヒルズにて2回目。また字幕版。
ベイビードールを演じるのは、エミリー・ブラウニングさん。
踊らなきゃ、ここにいる価値はないんだよ、とカーラ・グギーノさんに言われーの。
妄想の世界に入りーの。
雪の寺院で、ハイパーなサムライ3人と戦う少女。〔2011・4・23(土)〕

☆☆☆☆★ワーナー・マイカル・シネマズ 大井にて。3回目は吹替版。聴いていて、すぐわかるせいか、気持ちに響いてきやすい。
スイートピーはロケット(ジェナ・マローン)の姉で、妹が心配でそばについている。仲間たちのリーダー的(長女的)存在。演じるのは、アビー・コーニッシュさん。
ベイビードールが明確な主役なのだが、じつはスイートピーも、もう一方の主役といっていい。
それは映画の初めから、明らかにされている。
施設では、常識的で、みんなを支えている彼女だ。
戦闘場面でも、周囲に気を配り警戒を怠らない。
無謀なファイトをしがちな妹を助けつつ、的確な銃撃スタイルと、いざとなればパワフルな格闘も辞さない。
本当に、頼りになるね。
そして、ラスト…。見ていればわかるが、彼女の物語は映画の大きな部分を占める。
素敵な演技だったよ、アビー! 前より、もっと好きになった。〔2011・5・5(木)〕

☆☆☆☆★ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋にて。吹替。新入りのベイビードール(エミリー・ブラウニング)と、はじめに仲良しになるのがロケット(ジェナ・マローン)。
姉と一緒にいて対比で目立つせいもあるのか、いかにも次女らしいという感じがする。
姉が自分を心配しているのは分かるんだけど、素直になれずに反発しがちなんだよねえ。下の子なら、分かるでしょ?
戦闘シーンで危機一髪のところを姉に助けられたとき、お礼も言わなかったあたりに、そういう関係性が、よく出ている。
画像で、鏡があるので思い出したけど、化粧室のシーンは不思議。カメラが回っていくうちに、彼女たちが、どういう配置で座っているのか説明がつかなくなる。つまり「現実」ではない、ということなのだ。
銃を反対に持っている場面。どうやって使うのでしょう? それを知るには映画を見ましょう。
彼女が顔面に敵のパンチを受けるストップモーションがあるのだが、あまりに顔がひんまがるので、笑ってしまう。なんで彼女だけパンチを受けるシーンがあるの? あの画は記憶に残っちゃう。
姉が「もう、やめよう」と言ったとき、真っ先に反対したのは妹のロケット。
本当なら、計画首謀者のベイビードールも、やめるというべきだったのだろうが…。
しかし、あんな展開になるとは。はじめて観たときは「ええっ!? そんな!」と思ってしまったよ。〔2011・5・8(日)〕

☆☆☆☆★丸の内ピカデリー3にて。
また、この人は5回目なんて、凝りだすと何回も観るねえ、と呆れた方、ご安心を。
もう、うちの近所の映画館で上映してないから!
これまでベイビードール、スイートピー、ロケットについて記事にしたので、ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)とアンバー(ジェイミー・チャン)のことも。
ブロンディは、5人のなかでは一番、割に合わないというか微妙な立場にいたキャラクターだった。
地上戦に出たのは1回だけ、ラストの戦闘には参加していないし、何よりも、泣いて××を告白したうえに、退場の仕方が悲しい。
一匹狼的に思えるのだが、突っ張った見かけに似合わず、弱いところがあるということか。
ヴァネッサのファンで、この映画を観にきた人には、ちょっと不満を感じさせるのではないかと危惧いたします。
人間らしい、といえば、そのとおりなのだが。もう少し、いいシーンを作ってあげてもいいように思う。
アンバーは「うさぎさんメカ」や、爆撃機やらヘリコプターの操縦を担当。
位置づけとしては「サポート」として、しっかり支える役。
ちなみに「うさぎさんメカ」が活躍するときに流れる音楽は「White Rabbit」(白いウサギ)。もしかして、曲名に合わせたメカかもしれない。または、メカに合わせた選曲?
葉巻は髪の毛がくさくなるから嫌なのよ、などとボヤキつつ、しっかりと任務を果たすアンバー。
アジアン・ビューティーって、欧米の人には独特の魅力があるんだろうなあ…(たんなる想像だけど。)
ヴァネッサ・ハジェンズさんは、いろんな国の血を引いているから、ジェイミー・チャンさんとのツーショットは、なんだか国際色が豊かなビジュアル。
体が同じ傾き加減なのも、微笑ましい。(?)
1回目に観たときには、終わり方が悲しくて、そこに気持ちが引っかかったけれど、今では、こうした展開だからこそ、深い余韻が生まれるし、何回観ても、じーんとするのだと思う。
ハッピーエンドの映画が好きだ、と言いながら、思えば私が大好きな「ムーラン・ルージュ」も「マルホランド・ドライブ」も、悲しい終わり方をしている。
5回目は字幕版だった。(1、2回目が字幕、3、4回目が吹替、5回目が字幕。)
また機会があったら、何度も見るよ!
上映後、「わけわかんない」という声を、すごくよく聞く。聞かないときがないくらい聞く。
何がわかんないのか、私には、わからない。観ていて、すべて明白ではないか。
エンディングに、あの男の歌があるのがわからない、というなら、私も多少は、こりゃ何だ?と始めは思ったけれども、まあ、「おまけ」「おふざけ」、単に「エンディングっぽかったから」、または「ここまで、最初から、ずっとショーだったんだyo! じつはね。ふふん」と解釈してもいいのではないか。そう思いたかったら。
(実際は、本編ではカットされたショーの一部をエンドクレジットとして使ったのではないかと思うが。)
素敵な女性(たち)が主役で、友情があって、思いやりがあって、命を懸け、かっこよくて、クズ男どもに負けない力強い生き様がある、刺激的な映画。映像も音楽も抜群にかっこいい。大好きだ。〔2011・5・15(日)〕

☆☆☆☆★6回目。名画座で観賞。浅草中映劇場。
ネットで名画座の上映ラインナップを調べていたら、浅草中映という映画館で「エンジェル ウォーズ」を上映していた!
これは行かずばなるまいて。
行ったことがない映画館。交通手段として、つくばエクスプレスの初乗車体験のオマケつき。
1時間20分くらいで行けた。
大人1300円のはずが、なぜか1000円で入れた。ラッキー!
しかも途中で外に出て、また入ってもいいという。(私は利用しなかったけど。)
2階席もあったよ。
この名画座は、当日なら、いつまでも観ていてOK。ならば、やっぱり2回観たいよね。
さて、そうすると5時間半ほど、この映画館にいることになるが…。映画の内容については、過去の記事で。〔2011・8・21(日)〕

☆☆☆☆★つまらなかった映画「リセット」を乗り越えて、頭もリセット、「エンジェル ウォーズ」を観る。
舞台は浅草中映劇場。
地図、火、ナイフ、鍵。この4つのアイテムで自由になれる。ベイビードール先生の授業。(うそ)
先生、自らエロかわいい衣装に身を包んで、誘惑ダンスの模範を示す。ただし、ダンスの映像はなし。(本当)
ショーの一幕。劇場公開版では、エンディングにしか使われなかった。3枚組で販売されているブルーレイのエクステンデッド版では、しっかりと本編に入っている。(本当)
何回見ても、かっこいいし、しかも、泣ける。〔2011・8・21(日)〕


エンジェル ウォーズ エクステンデッド版☆☆☆☆★販売用ブルーレイにしかない「エクステンデッド版」を観賞。
劇場公開版と、どこが違うのか、楽しみに見た。
劇場版のエンドタイトルに唐突に出てきた、ショーみたいなシーン。これが本編の17分あたりで、早くも登場してくる。観客がいて、まさしくショータイム!なのでした。
ベイビードールは舞台袖に立って、タオルを受け取ったり。
厨房で働くシーンも挿入されている。
また、文書を奪う戦闘シーンでも、細かいところで追加があるし、
とくに、ドラゴンと戦うシーンでは、ベイビードールたちが城に入るまでのファイトシーンの追加が多い。
ベイビー、スイートピー、ロケットの3人が、敵をバッタバッタと倒しまくる。
なかでもすごいのが、スイートピーのシーン。相手を串刺しにして、片手で持ち上げて、地面に叩きつける! なんてパワフルな。感動。
スイートピーの衣装が変わった詳細は、劇場版では省略されていたが、そのシーンもあり。太陽の光が入って、美しい映像。
ベイビードールが大富豪といっしょにいるシーンも追加。見ると、ああ、そういうことだったのか、と思うが、劇場版ではカットされているから、観客の想像の余地は広がっているわけだ。
ほかにも細かく違いはあるかもしれない。
ただし、ベイビーの、くねくね踊りは、劇場公開版のとおりで追加なしのはず。〔2011・8・15(月)〕

☆☆☆☆★エクステンデッド版は2回目。
今回は、監督が語る解説も見た。
いまだに、本年度マイ・ムービー第1位。〔2011・11・23(水)〕


炎上☆☆★三島由紀夫の「金閣寺」が原作。主人公の屈折した心情が分かりにくい。〔2004・5・8(土)〕


お熱いのがお好き☆☆☆☆☆また観ちゃった。〔2001・9・3(月)〕

☆☆☆☆☆衛星放送でやっていたのを観はじめたら、けっきょく最後まで観てしまった。やっぱりテンポがいい。
最後の“Nobody's perfect”のセリフは、映画のオチとしても最高だが、言葉自体としても、とても深いものだと感じた。
人間、欠点はあるものさ。(完璧な人間なんていないさ。)
人間を肯定する、元気づけてくれる、優しい、あったかい言葉じゃないか。
この映画と共にマリリンも、ずっと残る。よかったなあ。〔2002・11・19(火)〕

☆☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2005・10・2(日)〕

☆☆☆☆☆TOHOシネマズ 府中にて。
「午前十時の映画祭」で、約1年をかけて全国25か所の映画館で順番に上映中。
行ってきました、TOHOシネマズ府中。
1時間ちょっとかけて府中へ。映画チケットが1000円でも、電車代を入れたら普通の映画料金1800円を超える。
しかーし! そんなことは、二の次、三の次、十の次くらいなのである。
てっきり10時の上映だけかと思ったら、劇場の案内では16時の上映もあると出ている!
なんでやねん! 午後四時だったら、「午前十時の映画祭」じゃないでしょ。まあ、私は朝型だから、10時でもいいんだけど。16時ではなく14時上映だったら、お昼を食べて少し待って、絶対もう1回観てきたと思う。
観客は少なくとも100人はいたのではないか。
若い人も、けっこういて、うれしいことです。
見るのが10回目ともなれば、筋はわかっていて、なかなかマリリン出てこないなーと、あいかわらず、ちょっと感じてしまう。
が、いったんマリリンが登場すれば、一気に彼女がスクリーンを支配する。その女優オーラの素晴らしさに感動!
やっぱり、しゃべりかたが独特だなあ、と今度も思う。人の心を、とろけさせる。
シュガー(マリリン)とダフネ(ジャック・レモン)が汽車の寝台で酒盛りを始めると、ほかの女の子も参加しようと大勢、同じ寝台に入ってきたときのダフネのセリフのひとつが面白くて、今回覚えたよ。字幕では、だいたい、こんなふう。
「13人は不吉だから12人降りて!」
1人降りるんじゃなくて、12人降りる。つまり、マリリンだけ残るということだね。本当に13人いたかどうかは分からない。というか、どうでもいい。
あー、スクリーンでマリリンに会えると、幸せだ〜。
お次は、20日(土)〜26日(金)、TOHOシネマズ ららぽーと横浜で上映!〔2010・2・7(日)〕

☆☆☆☆☆11回目。TOHOシネマズ ららぽーと横浜にて。「午前十時の映画祭」でのマリリン映画。横浜へ出張!?して観賞。何度観ても楽しい! 埼玉や千葉で上映するときも、観に行こうかな。
2週経過した時点での映画祭の興行収入で、「お熱いのがお好き」は、ベストテン第7位だそうです。(1位「ショーシャンクの空に」 2位「ニュー・シネマ・パラダイス」 3位「大脱走」 4位「スティング」 5位「クレイマー、クレイマー」 6位「ローマの休日」 8位「映画に愛をこめて アメリカの夜」 9位「カサブランカ」 10位「明日に向かって撃て!」 )
観客動員は、2週間で、2万8489名。私も、そのなかの2名分。〔2010・2・21(日)〕

☆☆☆☆☆何回観ても楽しく、マリリン・ファンにとっては幸せ。12回目。
2月の府中、横浜についで、「午前十時の映画祭」で埼玉の「お熱いのがお好き」。映画館はMOVIXさいたま。
埼玉では金曜日まで上映。私が観にいける範囲では、次回は市川、次に六本木での上映がある。〔2010・12・11(土)〕

☆☆☆☆☆今年最初の映画は、マリリンを映画館で!
最高のスタートじゃないですか。
「午前十時の映画祭」、TOHOシネマズ六本木ヒルズでトリをとるのは、マリリン映画2本だ。なんて素晴らしい!
それにしても「午前十時の映画祭」には感謝。観に行ける範囲にある映画館が多かったのもラッキー。
「お熱いのがお好き」は、TOHOシネマズ府中、TOHOシネマズららぽーと横浜、MOVIXさいたま、TOHOシネマズ六本木ヒルズと、4回も観ることができた。
この映画祭で同じ映画を、それぞれ違う映画館で4回も観る、なんて人…ほかにもいるんじゃないかな? もっと多くの回数を観た人もいるでしょう、ファンならば。
私はマリリンの映画だと「バス停留所」、「紳士は金髪がお好き」などのほうが「彼女の主役度の強さ」が大きいので好みなのだけど、「お熱いのがお好き」を1年のうちに何度も観てくると、これは本当によくできた楽しい映画だと感心してしまう。
そんなに、うまく物事が運ぶわけないだろう、という部分は、どうしてもある。
でもねえ、これは映画だから。ましてや、コメディだから。いいのです。
「第1回・午前十時の映画祭」で観るのもラストなので、受賞歴をあげて、どんなに素晴らしい映画なのか、誇っておきましょう。
ゴールデングローブ賞 ミュージカル・コメディ部門 作品賞
ゴールデングローブ賞 ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞 マリリン・モンロー
ゴールデングローブ賞 ミュージカル・コメディ部門 主演男優賞 ジャック・レモン
英国アカデミー賞 男優賞 国外部門 ジャック・レモン
アカデミー衣装デザイン賞 白黒部門 オリー・ケリー
アメリカ映画協会(AFI)選出「ベスト・ハリウッド・コメディ100」第1位
この受賞結果は、私がアカデミー賞よりもゴールデングローブ賞を信用する理由のひとつでもあります。
で、朗報も。
東京・日比谷のTOHOシネマズみゆき座で、「第1回・午前十時の映画祭」をリバイバル、しかも1日中、上映されることが決まっている。9月3日(土)〜9月9日(金)に「お熱いのがお好き」、9月10日(土)〜9月16日(金)に「ショウほど素敵な商売はない」が上映されるのだ。
また行くんだろうなあ、自分。観客入れ替え制でなければ、ほんとに1日中、観ているんだけど。 〔2011・1・8(土)〕


黄金のアデーレ 名画の帰還☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2015・12・5(土)〕


黄金の腕☆☆☆☆中古DVDで980円! オットー・プレミンジャー監督が、マリリンの「帰らざる河」の次の次に作った傑作。
フランク・シナトラが麻薬中毒者を演じた。エリノア・パーカーがすごくいい。彼女は「サウンド・オブ・ミュージック」の男爵夫人で有名だろうが、こっちはそれより9年前。感情の起伏が激しい演技を見せて絶品だ。
もうひとりの女優は、キム・ノヴァク。「ピクニック」と同年、「めまい」の3年前だ。
白黒映画だが、2人とも、じつに美しいし、演技もいいのだ。
そして、いちばんすごいのは、音楽。現在も活躍するエルマー・バーンスタインが担当しているが、ショーティー・ロジャース(トランペット)のバンドと、シェリー・マン(ドラムス)を起用した。
このジャズ音楽が、メチャクチャかっこよくて迫力満点なのだ。昔、サントラレコードを買ったほど。
ソウル・バスのタイトルデザインに、ウエストコーストジャズが乗ったオープニングは最高にゾクゾクする。〔2004・2・29(日)〕


黄金の馬車☆☆☆★こちらもジャン・ルノワール監督。アンナ・マニャーニの存在感が抜群。黄金の馬車を贈られた旅芸人の女優が、最後に選ぶものは…。〔2002・2・3(日)〕


王子と踊子☆☆☆☆☆マリリン出ずっぱりさ!〔2001・8・5(日)〕

☆☆☆☆☆マリリン主演の映画、初の日本版DVD本日発売! 残念ながら日本語音声はなく、英語とフランス語。このフランス語版のマリリンの声が、なかなかマリリンに似ている。もしかして本人が内緒でフランス語を喋ってた?なんてこたないか。この映画は、マリリンがほとんど出ずっぱり。しかもセリフが多い。よくこなしたと感心する。これぞ女優さ!
自分のプロダクションを興して、イギリスに乗りこみ、大物オリビエを相手にして、気合が入っていたのだろうなあ。
撮影は「赤い靴」などの名カメラマン、ジャック・カーディフだから、マリリンも格別にきれい、かつ、かわいいったらない!〔2002・6・8(土)〕

☆☆☆☆☆6月1日は、マリリンの誕生日。彼女の映画を見る。
あまり回数を見ていない映画にしよう。
というわけで、本作。
この映画は、ビリー・ワイルダー監督の2作「七年目の浮気」(1955年)、「お熱いのがお好き」(1959年)や、「帰らざる河」(1954年)などの有名作に比べると、知名度は低いかもしれない。
「バス停留所」(1956年)で成功したマリリンが、自身のプロダクションの製作作品として、イギリスに乗り込み、ローレンス・オリビエを監督兼相手役として作った映画だ。
1911年。ジョージ5世の戴冠式に出席するために、カルパチア国の大公(ローレンス・オリビエ)はロンドンにやってきた。
劇場に出演していたアメリカ娘、エルシー・マリーナ(Elsie Marina)(マリリン・モンロー)を見初めた大公は、彼女を晩餐に招待する…。
マリリンとオリビエ2人の場面が、かなり長く、セリフも多い。
マリリンの他の映画と比べても、彼女が画面に出ている時間が長い。ほとんどのシーンに登場しているのではないかという印象。
何でも思うままになると考えているような大公を、オリビエが偉そうに、鼻持ちならない感じで演じていて、うまい(のだろう)。
マリリンは、抜群に、かわいくて、きれい。
ちょっと、お腹が出ているように見えるのは、タイトなドレスのせいか。もっと目立たない衣装にすればよかったのに。
歌は1曲、というか、数小節だけ口ずさむが、高音でさえずるようなメロディで、あまり彼女らしくないものに聞こえる。
私にとっては、キュートなマリリンを見るための映画。内容はそれほどでもない気がするけど、いいのだ。〔2008・6・1(日)〕

☆☆☆☆☆6回目。土曜日(3月24日)に公開される「マリリン 7日間の恋」は、この映画を撮影中に起きた出来事らしい。
「王子と踊子」(5回目)で感想を書いているので、だいたいは、そちらを読んでいただくとして。〔2012・3・18(日)〕


大いなる陰謀☆☆☆戦争を出世のために使う政治家。彼のある計画についてインタビューを取ったジャーナリストの立場。世の中に無関心な学生に、戦争に行った2人の教え子の話をする教授。
インタビュー、教授と学生の会話、そこに、戦地で敵に囲まれた教え子2人のシーンを加えた、3つの場面が並列して流される面白さ。
実直そうな見かけの裏に野心を隠している若手議員をトム・クルーズが演じる。こういう好戦派の政治家はどこかにいそうで、けっこうトムちんに似合っている。戦地での秘密作戦が成功すれば、大統領候補だ。
ジャーナリストにはメリル・ストリープ。議員の話の内容や彼の様子に、何か良からぬものを感じながら、政治とマスコミの「しがらみ」の間で苦悩する。
教授にはロバート・レッドフォード。世の中を変えるために、と考えた教え子が戦争に行ってしまったことを、無気力な学生に話す。無駄に過ごさずに、彼らのように社会や政治に問題意識を持てというわけだろうが、その結果、諭したはずの彼も戦争に行く!なんて言い出したら、どうするのだろう。(苦笑)
実際、学生も、戦争に賛成なのか、行かせたいのかと、いぶかるし。
世間の無関心。
政治の圧力、嘘、マスコミ利用。
真実は、もしかしたら、多くの場合、隠されたまま…。
すでに分かっている人は多いと思うが、たとえ少数の人に対してであっても、新たに問題提起ができたら、意味がある映画ではないだろうか。
原題は直訳で、子羊のためのライオン。
勇敢な兵隊であるライオンは、裏で甘い汁を吸っている、一見、弱々しげな子羊のような政治家や武器商人のためにも、戦わされるのか。〔2009・4・12(日)〕


大いなる西部☆☆☆☆ウィリアム・ワイラー監督の傑作西部劇。グレゴリー・ペックとチャールトン・ヘストンの長い長い殴り合いの俯瞰ショット、チャック・コナーズのダメ息子、キャロル・ベイカーのわがままお嬢様、清楚なジーン・シモンズ、そして憎みあう家長同士の、深い谷での決闘。ワイラー監督は、この次の作品「ベン・ハー」にも、ヘストンを起用することになる。〔2002・3・21(木)〕

☆☆☆☆開巻早々、広い荒野を走る馬車の映像にかぶさって主題曲が流れ出すと、わくわくしてくる。
大西部の景色に実にぴったり合っている雄大なメロディは、ジェローム・モロスの作曲。西部劇音楽を特集したアルバムならもちろん、映画音楽名曲集のアルバムに入っていてもおかしくない曲だ。
最近では、松嶋菜々子さんの「キリン生茶」CMに使われていたのが記憶に新しい。
どうも、私が気にいる映画は、音楽が印象に残るものが多いようだ。この映画も入れたが、ブログのカテゴリー「私にとっての永遠の名作」では、「007/カジノ・ロワイヤル」、「南太平洋」、「ムーラン・ルージュ」、「ブーべの恋人」…などとある。
見たい見たいと思いながら、上映時間が2時間45分と長いこともあって、なかなか実行できなかったが、チャールトン・へストンが先日亡くなったので、追悼の意味でも再見した。これが4回目。初めて見たのは14歳のとき、映画を見始めた頃だ。
ワイラー監督は、1940年代から1950年代を中心に活躍した、アメリカ映画の巨匠だった。彼のキャリアの後期だけでも、「ローマの休日」(1953年)、「必死の逃亡者」(1955年)、「ベン・ハー」(1959年)、「コレクター」(1965年)など、名作が目白押しだ。
正攻法の直球勝負、実直で端正で品位があり、見応えがある映画を作る、という印象。風格があるのだ。
本作は西部劇といっても、ドンパチと派手なアクションものではなく、人間ドラマだ。大いなる西部の土地の広大さ(原題“The Big Country”)、頑固で古臭いものが新しいものに変わっていく時代の流れも感じられる。
ジム・マッケイ(グレゴリー・ペック)は東部出身の紳士。婚約者パトリシア・テリル(キャロル・ベイカー)の家がある西部へやってきた彼は、荒くれカウボーイたちが挑発しても、それには乗らない。パトリシアは、彼が弱虫で逃げているのかと誤解してしまう。
テリル家は、谷に住むヘネシー家と敵対し、水源をめぐっても争っていた。ジムは、公平に水を分けるために、水源の持ち主ジュリー(ジーン・シモンズ)から土地を買う。
しかし、ついに両家の積もり積もった摩擦は、最後の対決を生む…。
いちばん味があるのが、バール・アイヴスが演じる、ヘネシー家の家長ルーファス。
卑屈な長男バック(チャック・コナーズ)に怒り、呆れながらも、彼を愛する父親。
知性もあり、真っ直ぐな人間だが、テリル家の家長ヘンリー(チャールズ・ビックフォード)とは決着をつけなければならないというのが悲しい。
アイヴスは、アカデミー賞とゴールデングローブ賞で助演男優賞を得ている。
ちなみに、本作は、キネマ旬報で1959年度の最優秀外国語映画賞を取った。
また、アカデミー賞では音楽でジェローム・モロスも候補になったが、受賞したのは「老人と海」のディミトリー・ティオムキンだった。
チャールトン・へストンは、テリル家の牧童頭スティーヴ・リーチを演じている。
テリル家の娘パトリシアをジムに取られたような思いで、最初からジムには意地悪く当たる。
ペックとの殴り合いは名場面になった。
雇い主のヘンリーに付き従う、西部の男らしい一徹さを見せて好演した。
本当の勇気、男らしさ、というものも考えさせられ、雄大に、ゆったりと流れていく一作。
音楽だけをとっても、私には永遠の名作だ。〔2008・4・13(日)〕

☆☆☆☆☆TOHOシネマズ みゆき座、「午前十時の映画祭」にて。
いちど、大きなスクリーンで観たいなと、みゆき座へ。ここは、それほど大きくないけど、もちろんテレビよりは、でっかい!
感想を書こうかと思ったが、前回の感想文「大いなる西部」(4回目)を読み返してみたら、これでいいんじゃないかと。
誰ですか、手抜きと言ったのは。…ええ、そうです。
私にとっての永遠の名作のカテゴリーに入っている映画ですからね、もう、スゴイんです。(何が?)
西部劇ファンのなかには、東部の野郎が西部に来て、なにやってんねん? と批判的な人々もいるようですが、べつにいいじゃないですか。
東西冷戦を象徴しているという意見もありますが、それも、まあそんなことはどうでもいいかと。
とにかく雄大な人間ドラマ。
それから、何度でも言いたい、ジェローム・モロスの音楽は素晴らしい! マイ・ベスト映画音楽のトップ10には必ず入るであろう!
それに、やっぱり、キャロル・ベイカーさんが好きです。
「西部開拓史」のときも良かったしね〜。
ブロンド美人だと、なんだか、みんな、マリリンに通じるような…?〔2012・11・3(土)〕


大いなる夜☆☆☆主演のジョン・バリモア・ジュニアは、ドリュー・バリモアのお父さん。
別名をジョン・ドリュー・バリモア(John Drew Barrymore)ともいうので、娘は父のミドルネームを、そっくりもらっている?
バリモア一家は俳優の名門。ジョン・バリモア・ジュニアの父は、名優ジョン・バリモア。そのジョン・バリモアの兄姉も著名な俳優だ。
本作は、バリモア・ジュニアが18歳か19歳のときのもの。
監督が、赤狩りによってアメリカを追われる前のジョセフ・ロージー(「唇からナイフ」など)で、脚本も共同で書いている。
WOWOWの「フィルム・ノワール 光と影の名匠たち」という特集の1本で、劇場未公開、初放送。
父が経営するバーの中。あるジャーナリストが来て、父親は息子や客たちの前で何かの罪のように叩かれる。
やられるがままだった父親に、尊敬する気持ちを裏切られたようにも感じた息子。彼は店にあった拳銃を見つけ、さらにジャーナリストをボクシングの試合場で見かける…。
クラブで歌手がうたう歌の歌詞が、♪大人に近づいたけど、大人じゃない、背伸びする年頃…というふうなもので、映画のテーマを説明してるなあと思った。
バリモア・ジュニアは、年齢相応の青くささ(?)で好演。
たぶん、はじめて見る俳優が、ほとんどだったけど、それなりに楽しめた。
娘のドリュー、お父さんの、こういう映画を見ているんだろうかねえ。〔2009・10・25(日)〕


おおかみこどもの雨と雪☆☆☆★元気でしっかり生きて。元気でいて。
母の願うことは、それだけだろう。
おおかみだろうが人間だろうが、そこにある愛情は変わらない。
狼男、そして狼男と人間のハーフ(!?)というファンタジーを借りて描くのは、子育て、母子の日々の暮らし、成長。生き方の選択。
「わたし、まだ、あなたになんにもしてあげてない」
とんでもない。じゅうぶんすぎるほどの愛をあげていたじゃないですか。ずっと、花のような笑顔でいてくださいね。〔2015・9・4(金)〕


狼の血族☆☆☆ニール・ジョーダン監督のデビュー作。幻想怪奇狼男赤頭巾ファンタジー。1985年アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞。〔2001・9・9(日)〕


OK牧場の決斗☆☆☆★♪OKコラル〜♪という歌がオープニングから聞こえてくると、ワクワクする。
ディミトリ・ティオムキンが作曲し、フランキー・レインが歌う名曲だ。
この歌、映画の途中でも何度か流れる。場面が転換するところ、たとえばワイアット・アープ(バート・ランカスター)が兄を助けるためにトゥームストンへ行くときに、旅路についた馬を映しながら、♪ワイアットはトゥームストンへ行く〜♪みたいに、話の説明をしながら歌われるのだ。いいねえ。
ワイアットは、恋人を置き去りにして、兄の加勢に行く。恋人より肉親を選んだ、苦渋の決断! …うーむ。西部の男は、やはり、そうなるのか…。
飲んだくれで、肺の病が重い、賭博師ドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)とワイアットの友情は、ドクが正当防衛で相手を殺したのにリンチにかけられそうになったのを、ワイアットが助け、ドクが恩を感じたことから始まった、という話になっている。
そして、トゥームストンでのアープ兄弟とクラントン一家の決闘でも、結局、ドクはワイアットたち兄弟の助っ人になる。
カーク・ダグラスのインテリっぽい見かけが、もとは医者だったドク・ホリデイに合っているような気はする。
ダグラスの個性が強いので、ランカスターは、どうしても印象的に負けている。
ドクの彼女役は、ジョー・ヴァン・フリート。「エデンの東」(1955年)で、キャル(ジェームズ・ディーン)の母親を演じて、アカデミー賞助演女優賞をとった人。ここでも、いい味出してます。
OK牧場というけれど、英語では「OKコラル」。コラルは「家畜の囲い」の意味で、当時は、馬を貸したり預かったりする商売をする場所のことだったようだ。
ワイアットの兄バージルのお嫁さんが、死ぬかもしれない決闘なんて止めてよ、みたいなことを言うが、もっともな意見で、決闘をしなければ収まらないような西部開拓時代のアメリカって、いったい何? と思ってしまう。
西部劇は見ていて面白いけど、その暮らしを実際に考えてみると、ワイルドだよなあ、と。
デニス・ホッパー(誰、それ?なんていう方もいるんでしょうねえ…)がクラントン一家の末っ子を演じている。まだ子どもといえる年齢で決闘になど参加せず、親を安心させるように、ワイアットが彼と個人的に関わるシーンがあるのだが、最後には、ワイアットは彼と決闘せざるをえなくなる、という展開になる。
スタージェス監督には「荒野の七人」(1960年)、「大脱走」(1963年)など、痛快アクションの傑作がある。
また、本作の後日談のような形で、「墓石と決闘」(1967年)という作品も作った。
OK牧場の決闘を扱った映画では、ジョン・フォード監督の「荒野の決闘」(1946年)が有名だが、あちらが叙情的(音楽だって♪オーマイダーリン、クレメンタイン♪…「雪山賛歌」のメロディ)なのに比べて、本作はストレート!でした。〔2008・12・21(日)〕


オーケストラ!☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2011・1・30(日)〕


王様と私☆☆☆有名なミュージカル映画。30年ぶりくらいに見た。…つまり、ほとんど記憶にないので、はじめて見たのと同じである。
シャム(現在のタイ)の王様(ユル・ブリンナー)の子どもたちの家庭教師として、イギリスからやってきたアンナ(デボラ・カー)。
近代化のために、昔風のやり方、考え方から脱皮しようと努力する王様。アンナと王様は、さまざまな面で対立しながらも、親密さを徐々に増していく。実話ベースのお話。
監督は、マリリンも出演していた「ショウほど素敵な商売はない」(1954年)のウォルター・ラング。
作曲はリチャード・ロジャース、作詞はオスカー・ハマースタイン2世という黄金コンビ。「王様と私」のほかには「オクラホマ!」(1955年)、「回転木馬」(1955年)、「南太平洋」(1958年)、「サウンド・オブ・ミュージック」(1964年)などがある。
だけど、この映画は「シャル・ウィ・ダンス」のほかは「ゲティング・トゥ・ノウ・ユー」くらいしか私は曲を知らなくて、あまり馴染みがない…。そのせいもあってか、ミュージカルとしては、それほどでもないと感じてしまった。
「シャル・ウィ・ダンス」は物語の最後のナンバー。アンナと王様が部屋じゅうを踊り回るところは、音楽が盛り上がり、心も踊る、やはり名場面だった。…が、急な知らせが届いて、いきなりダンスが中断してしまうのだ。そういう終わり方とは思わなかった。
ユル・ブリンナーは舞台でも同じ役だったので実際に歌っていると思うが、デボラ・カーさんはマーニ・ニクソンの吹替え。ニクソンさんは「ウエスト・サイド物語」(1961年)のナタリー・ウッドや、「マイ・フェア・レディ」(1964年)のオードリー・ヘップバーンなども吹き替えている陰の有名人。
ビルマからシャムに贈られた姫タプティムを演じたリタ・モレノさん。「ウエスト・サイド物語」で、私は彼女を知っていたけれど、その前に「王様と私」でも重要な役を演じていたんですね。それを、やっと確認できた。
この映画でのシャムの風俗、衣装、踊りって、本当に正確にタイ風のものなのか、ちょっと知りたい。
それにしても、最後の展開は急すぎる? 王様が、ああなっちゃうなんてねえ。ちょっと都合がいい話。
王様より頭を高くするな、というので、王様が体勢を低くするたびにアンナも、もっと低くなるという「やりとり」は面白かった。〔2008・10・25(土)〕


オースティン・パワーズ ゴールドメンバー☆☆☆あー、豪華に、くだらなかった。なんたって、おまけ出演のスター級人物が、分かってるだけで12名いる。
おかしかったのは、ネイサン・レイン。ヒロインのビヨンセが、直接マイク・マイヤーズと顔を合わせず、ネイサンが代わりにマイクと対面して、口パクで話すところ。
ロブ・ロウも出ていたと後で知って調べたら、とんでもないところで出ていた。ま、顔をしっかり記憶してないから、気づかないのも無理はないか。
グウィネス・パルトロウは、ああいう顔だったっけ?と思ってしまった。
その他、映画感想を書くときは、映画に登場した「ゴールデン・メンバー」の名前だけを書いても、数行稼げそうだ。
メンバー(=男たち+棒)系の下ネタいっぱい。
ビヨンセ・ノウルズ(デスティニーズ・チャイルドのボーカル)は綺麗だったな。
くっだらないけど、その場限りで好き。きのうの「ワイルド・ワイルド・ウエスト」に続いて、おばか映画を観たなー。
とってもシャグシャグシャガデリック! 「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2002・9・28(土)〕


オーストラリア☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・2・8(日)〕


オー・ブラザー!☆☆☆★コーエン兄弟の作品。おかしみのある独特なムードは健在。カントリー調の歌とセピア調の映像に包まれて、ゆったり面白い。〔2003・6・7(土)〕


オープン・ユア・アイズ☆☆☆「バニラ・スカイ」の元ネタ。ほとんど同じだった。ぺネロぺのおっぱいが観賞できるのは、こっちだよ。〔2002・2・2(土)〕


オーメン(2006年)☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2006・6・17(土)〕


オール・ザ・キングスメン☆☆☆理想を追って選挙に出馬した男。だが、票を散らすための当て馬として立候補させられたと知った彼は…。
政治の世界の汚さを描いた作品。政治家として意志を通すために、クリーンなだけではやりとおせないのか、という疑問を改めて考えさせる。〔2004・2・15(日)〕


オール・チアリーダーズ・ダイ☆☆☆チアリーダーたちのピチピチに、ゆるホラ(ゆるいホラー)プラス、みたいな〜? 
おばかで、いいんじゃないのー。YES !
チアリーダーみんな逝っちゃうっ!というタイトルからして、興味しんしん。
いつも思うが、アメリカの高校生って、こんなに発育がいいのか…映画だから、もう少し年齢が高い人たちなんだろうね?
驚愕のオープニング(笑)から、驚きの中盤(30分あたりか)、なに!?のエンディングへ、怒涛のチア(じゃない)。
死んじゃっても生き返るのはゾンビっぽく、ヴァンパイアの要素を足して、魔術風味も加えております。
ストーリー展開的には、ここから、どう来るか? と、なかなか新鮮なところはあった。
悪役?の男が、どんどん憎たらしく思えてきて、うん、映画としてはそれは成功しているんじゃないか、なんて思ったが。
B級なりに、ヘンな味を楽しめます。チアの様子は序盤に少しあるだけ。 〔2016・3・13(日)〕


オールド・ボーイ☆☆☆カンヌ映画祭で、クエンティン・タランティーノ監督が絶賛して、審査員特別賞をとった作品。なるほどねえ。好きそうだわ。
ベルリン映画祭などでも観客賞をとっていたりする。
ヒジョーに、濃いい〜です、この映画。
どうも、韓国映画って、言葉の印象もあるのか、重たいというか、隅々まで、しっかりしすぎているというか。よく説明できないが。
原作が日本の漫画(土屋ガロン作)。言われてみれば、漫画チックな、ものすごい展開かも。画面の上に、点々の線で矢印が入ったりするのも漫画的な表現だったね。
15年も監禁されていた男が、その理由を探る。犯人は、わりとすぐに判明するが、そこからまたドラマがある。
しかしまあ、そこまでしなくても…というくらい凝った計画を立てた犯人。粘着質です。そんなに怨むか。
私の場合、子ども時代の出来事の場面を観ていて、あれ、これは誰の子ども時代なの?と分からなくなったりしたせいで、最後に、いまいち細かい点が理解できなくなって、映画が終わったあとで、あ、そういうことか、ゲゲッ!と考えていた、出来の悪い観客なのであった。
すごい話(素晴らしい、というのではない。ものすごくブッ飛んだ、ということ)だとは思うが、それがどうしたの?ということしか残らない。
あまりに話がパズルのようにできていたり、表現もオーバーなところがあったりで、漫画的。(あ、もともと漫画か。原作とは、かなり違うらしいとはいえ。)
他人の気持ちを考えずに軽薄に物事を喋るな、という教訓は覚えておきましょう。
「殺人の追憶」を観たときも、そうだったが、暴力的で濃い系の韓国映画は、たいして好みじゃないようだ。悪いとは言わないし、観ているぶんには飽きないから、星は3つだけど。〔2006・4・9(日)〕


オールマイライフ/マリリン・モンロー☆☆☆マリリンの人生を順番に追っていったドキュメンタリー。映像は、映画やニュース映画に残ったものを使い、ナレーションを当てている。“Ladies of the Chorus”だったか?での歌は、初めて見た。〔2002・9・16(月)〕


ALWAYS 三丁目の夕日☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・11・26(土)〕


ALWAYS 続・三丁目の夕日☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2007・11・24(土)〕


オール・ユー・ニード・イズ・キル☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・7・12(土)〕


オーロラの彼方へ☆☆☆★過去を変えることによって歴史が変わる。無線機を交信方法にして、過去と現在が同時進行するのが、おもしろく、ハラハラさせる。〔2002・3・21(木)〕


奥様ご用心☆☆★ジェラール・フィリップ主演、ジュリアン・デュビビエ監督。原作エミール・ゾラ。女性陣はダニエル・ダリュー、ダニー・カレル、アヌーク・エーメなど。ドンファンを軽快に演じるフィリップが上手い。〔2001・7・8(日)〕


奥さまは魔女☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。日記「或る日の出来事」に書いた文章と同じ。〔2005・8・9(火)〕

☆☆☆★魔女ニコールと2回目のデート。わーい。(あんたは子どもか?)
観に行ったのは水曜日。夏休みだったのである。
有楽町だし、朝いちの上映とはいえ、レディーズ・デイなので込んでいるかと思ったら、ガーラガラ。
映画本編が始まる前に、松田聖子さんのイメージソングのビデオが、まるまる1曲流れた。
「奥さまは魔女」のチラシが貼ってある街角で歌っていたりして、いちおう、映画とのリンクはしてあった。
私は聖子さんは好きなので、得した気分だが、中には、余計なものやるなよ、と思っていた観客もいたかもね。
それにしても、聖子さんは、いまだに可愛くて、歌も上手いね。
映画は、やっぱり、ニコールの可愛さが、ほとんどを占めているように思う。
でも可愛いだけではないよ。たとえば、感心した場面を、ひとつ。
ニコールが男に対して怒って喋りまくるなかで、男に向かって「そこに座りなさい」と言う。男が素直にポンと座るのを見て、彼女は、なおも喋りまくっていながらも、魔法を使わないのに相手が自分の言うとおりになった驚きの言葉と感情で“WOW !”(みたいな発音)と一瞬、口に挟むのだ。
このあたり、上手い!と思ったよ。
寄り目をするニコール、手をぷらぷら振って、はしゃぐニコール(セリフが「はねるの楽しい!」だよ! 可愛い!)、そんな、ぶりっ子ニコールのことが、いとおしいファンしか、2回は観ないかもね?〔2005・9・21(水)〕


オクラホマ!☆☆☆主役のシャーリー・ジョーンズさん、マリリン・モンローさんに似ている場合あり!? 
正面から見ると違うってわかるけど、ななめ顔や、眼を閉じ気味のときに。マリリンのごく初期の頃に似ている感じ。
しゃべり声も似ているときがあると思う。顔の骨格が似ていると声も似るだろうから、つまり、似た顔であることは、声からも証明されているのである! ふふふ。
1955年作品で、マリリンの活躍時期の真っ最中。まさか、マリリンを意識してはいないとは思うが…。シャーリーさんはお色気路線とは反対の清純派だし。
あ、でもマリリンが所属した20世紀フォックスの映画のうえ、そうだ、シャーリーさん、川で裸で水浴びするシーンがあったよ! 意味なく! うーん。
本作、有名なミュージカルなので、きっと以前に見たことがあるよな、それで、私のことだから、まったく覚えていないんだよな、と考えていたけど、記録ノートをチェックしたら、なんと見るのは初めてだった。(爆)
いや、驚いた。
そういえば、先日読み終えた「ティファニーで朝食を」で、ホリー・ゴライトリー嬢がギターで弾き語りをする場面、そのとき世間では舞台の「オクラホマ!」が大ヒットしていて、そのなかの歌曲をホリーも歌っていたらしい。1943年のこと。
映画化は、それから、ずいぶん後になったわけだが、予想外に重い内容。
なにしろ、三角関係の争いがあり、男ふたりのうち片方がロッド・スタイガーですよ! 見ているうちは誰なのか気づかなかったが、まさかミュージカル映画にロッド・スタイガーとは想像しなかったから。
シリアス一辺倒の演技で済んでいたので、彼でいいのだろうが、いやー、重い重い。爽快さ無し。
復讐してやる、覚えてろ! なんて話で、どうなることかと不安になってしまうよ。
それに、監督がフレッド・ジンネマンって、どうなんでしょうか。ミュージカルを監督する適任なんでしょうか。映画会社は、真面目一直線なドラマづくりを託したのだろうか。まあ、そんなふうになっていましたが、なんだか、どことなく、楽しくはないよ。
そこで思いついたのが、同じく、ロジャース&ハマースタインのミュージカルで、同じ主役カップルが演じた「回転木馬」。
ああ、あれも天国から…というものだった。どちらも根本的に明るい話ではないところがあるな。
抜擢されたシャーリー・ジョーンズさんに加えて、準ヒロインは、グロリア・グレアムさん。
セシル・B・デミル監督の「地上最大のショウ」などで彼女の名前は知っていたが、フィルム・ノワールのイメージがあるので、ミュージカルとは、ちょっと新鮮。
歌はご愛嬌なのか、天然が入った役に合わせて、こんな感じかしら?と考えて、役をつくって歌っているのかは分からない。でも、がんばったんだろうな〜というムードはある。
トッドAOという70ミリフィルムのスクリーン形式での1作目。
本作中の歌曲「オクラホマ!」は、オクラホマ州の州歌になっている! オクラホマ、と州の名を声に出して、みんなで歌いあげるし、オクラホマ讃歌だし、納得ですね。〔2016・3・27(日)〕


おくりびと☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2009・3・7(土)〕


お嬢さん☆☆☆「若尾文子映画祭 青春」にて。角川シネマ新宿。
お嬢さんの結婚コメディでした。
空想(妄想)シーンなど、楽しい出来になっていました。
新婚のダンナが浮気しているんじゃないかと疑ったりします。でもコメディです。
ダンナの同僚で田宮二郎が出ていて、彼の方が身持ちがよく見えるけど、実際は…という意外性などもありますね。
若尾文子さんの友人役、野添ひとみさんとの会話は、なかなかススんでいて面白いです。
原作が三島由紀夫というのが、ちょっと驚き。
小品ながら笑って楽しめる、というもの。〔2015・6・28(日)〕


オズ はじまりの戦い☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・3・17(日)〕


オセロ☆☆☆★「ハムレット」「恋の骨折り損」のケネス・ブラナーが演じるイアーゴ、「地獄の黙示録」「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンが演じるオセロ、「ふたりのベロニカ」「トリコロール/赤の愛」のイレーヌ・ジャコブが演じるデズデモーナ。みんな、たいへんよろしい。
悪計をたくらむケネス・ブラナー、楽しそうだ。〔2002・7・28(日)〕


落ちた偶像☆☆☆☆落ちた偶像。この映画での偶像(アイドル、idol)とは、直接的に人気アイドルのことを指すのではない。「広辞苑」によれば、「崇拝される人や物」「憧憬の対象者」のことで、主人公フィリップにとっての偶像は、執事のベインズだ。
イギリス国内にある大使館。執事のベインズは妻と不仲が続いている。彼には、ひそかに愛し合っている女性がいた。
密会の現場を大使の子どもフィリップに見られたベインズは、彼女は姪だと言って、ごまかす。
ベインズ夫人は、夫の浮気に気づき、その現場を押さえようと画策する…。
こう書くと、単なる浮気、三角関係の話と思われるかもしれない。
しかし、終始、子どもの視線で事件を描き、子どもの世界と大人の世界との差や、お互いの関わりかたの難しさを見せ切る構成と演出は素晴らしい。
自分の偶像である、ひとりの大人に対して、「無垢」なる子どもが取る行動は?
かくれんぼ、闇に潜む女、子どもの目にさらされながらの逢引き…。ヘビ、紙ヒコーキなどの使い方…。スリルとサスペンスの出し方が巧い。
原作と脚本は、グレアム・グリーン。「二十一の短篇」に収録されている名編。
監督のキャロル・リードといえば、「第三の男」で有名だが、その「第三の男」もグレアム・グリーンの原作・脚本であり、この「落ちた偶像」に続いて製作されたもの。
つまり「落ちた偶像」は「第三の男」に至る前の助走のようなもので、本作での映画的な見せ方の上手さは「第三の男」で、より発展していったと言っていいのではないか。
「第三の男」が好きな方には要チェックの映画だ。なんと500円のDVDで発売中。
原作と大幅に変わった映画の終盤。自らの原作を映画で変えたグリーン。原作通りでは短すぎることもあるのだろうが、ガラリと様子の違った話の流れは面白い。原作を知っている観客が、あっけにとられているのに対して、してやったり、とニヤリとしている、この著名な作家の顔が見えるようだ。
執事ベインズに、ラルフ・リチャードソン、恋人ジュリーに、ミシェル・モルガンという配役は、昔の映画ファンには、その名前に、ときめく。魅力的なものだ。
ベネチア映画祭…原作・脚本賞、ニューヨーク映画批評家協会賞…監督賞、イギリスアカデミー賞…作品賞(国内作品)〔2005・11・27(日)〕


お茶と同情☆☆☆★「没後1年 永遠のデボラ・カー」という特集が、きょうからWOWOWで始まった。
「お茶と同情」「王様と私」「悲愁」「白い砂」というラインナップ。
「お茶と同情」というタイトルから、私は洒落たコメディタッチのドラマかと勝手に想像していたが、まったく違った。
男子校の寮のある生徒(ジョン・カー)が、優しい性質のために仲間から「シスター・ボーイ」と、からかわれる。それを心配するのが、学校の先生の奥様であるデボラ・カー。一般的なことなのか知らないが、先生の夫人が、寮母のような役割なのだ。
学校での仲間はずれ、いじめ、というのは今でもあることで、デリケートで難しい問題になりがち。
人の目や噂を気にして、個性が許されないのは、きゅうくつなこと。
悩むジョン・カーが主役っぽくもあるが、デボラ・カーのほうも、関係の冷めた夫と、生徒のジョン・カーとの間で、思わず揺れ動く気持ちがある。
予想外に重い主題をもった映画だった。
お茶と同情というタイトルの意味は、寮母(字幕では違ったけど)というのは、「お茶と同情」の範囲を越えて生徒と関わるな、という夫(先生)の言葉。
主役の2人は、ブロードウェイで91週間のロングランを記録した舞台のキャストをそのまま起用した。
デボラ・カーは、「王様と私」(1956年)、「めぐり逢い」(1957年)、「回転」(1961年)などの作品がある。
ジョン・カーは、なんといっても「南太平洋」(1958年)。デボラ・カーとは血縁はありません。
監督のヴィンセント・ミネリは、「巴里のアメリカ人」(1951年)、「バンド・ワゴン」(1953年)、「ブリガドーン」(1954年)、「恋の手ほどき」(1958年)といったミュージカルのほかにも、「炎の人ゴッホ」(1956年)や本作などドラマ作品がある。ジュディ・ガーランドとの間にできた娘がライザ・ミネリ…といっても、最近ライザ・ミネリ見ないけど。
あとで調べて、びっくりしたのは、ウェイトレスを演じていたノーマ・クレインという女優さん、名前を聞いたことがあるなあと思っていたのだが、「屋根の上のバイオリン弾き」(1971年)で、主役夫婦の奥さんのほうを演じていた人だった!〔2008・10・19(日)〕


夫以外の選択肢☆☆★ナオミ・ワッツさんが主演なのに、劇場未公開。
共演にマーク・ラファロ、ローラ・ダーンといった有名どころもいるのにね。
さて、この映画、各々の不倫を軸にして、2組の夫婦の人間関係を描いている。
よくあるといえば、よくある話か。
地味めで重たい話なので、未公開も仕方がないか、というところ。
原題は「私たちは、もう、ここには住まない」。なんとなく映画の内容が分かりそうでしょ。
「アリスの恋」(1974年、マーティン・スコセッシ監督、エレン・バースティン主演)の原題が「アリスは、もう、ここには住まない」だったのを思い出した。話はぜんぜん似てないが。
マーク・ラファロとローラ・ダーン、ピーター・クラウスとナオミ・ワッツが、それぞれ夫婦。
で、ナオミちんとラファロが不倫。ラファロとクラウスは友人同士で、夫婦4人でも友人関係。ダーンとクラウスも不倫になりそうな危なさ。
そういう関係だ。
ナオミちんとラファロの、青空の下でのエッチシーンがある。大胆だな〜。あまり人が来ない森の中なんだろうか。
夫婦の間がうまくいかなくなると、不倫に走ってしまうのかねえ。でなければ別れるか。
このような映画を観ると、結婚って難しそう、と思っちゃいますよ?
サンダンス映画祭でラリー・グロスが脚色賞、ボストン映画批評家協会賞でローラ・ダーンが助演女優賞を受賞している。
たしかに、4人の中では、ローラ・ダーンがいちばん良かったと思う。
夫を愛しているのに、結婚生活が自分の思い通りにいかないと、大ゲンカしたり。食器など散らかし放題で、昼から酒を飲んでいたり。複雑な感情を上手に演じている。
それぞれの家庭の幼い娘たちが、可愛かったなー。
ナオミちんとラファロ(この表記の差は男女差別か!?)は、プロデューサーもやってます。演じるだけでなく、いろんな形で映画作りに協力している、ということなんでしょうね。〔2006・6・30(金)〕


オテサーネク 妄想の子供☆☆☆赤ちゃんコワイ。
「エーンエーン。
もぐもぐ。」
「おいちいわねー。
あ…ママの髪の毛たべちゃ、メッでちゅよー!」
木の切り株が赤ちゃん。動物も人間も食べちゃうという、お話をもとにした映画。
赤ん坊の泣き声が耳に残る。
わがまま、あまやかされて、すくすく育つ赤ちゃんは天使であり、モンスターであるな。
「パンチラこっそり見てんじゃねーよ、ジジイ!」〔2013・11・17(日)〕


オデッセイ☆☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2016・2・6(土)〕


男と女☆☆「午前十時の映画祭」で観賞。映画館は、MOVIXさいたま。
退屈したなあ…。はじまって、すぐに眠気と戦いはじめた。
体調のせいともいえないと思うし。
この映画が楽しめないのは、あんたが大人じゃないからだ、かわいそうだねえ、なんて言われるのかもしれないが、実際、そうでもないだろう。
自分にとって、つまらないものは、つまらないと感じるので、どうしようもない。
有名なのは、あの、♪ダバダバダ〜というスキャット(?)の曲のせいであろうか。あろうな。
その歌にしても、終盤になって、やっと流れたのだった。これは、すっっっごく意外だった。映画の最初から、♪ダバダバダ〜で押してくるものと思っていたから。
(声抜きの、演奏だけのメロディは、はじめのほうから登場してくるのだけど。)
ちなみに「男と女」の音楽は、キネマ旬報社の本「オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇」で第1位である。
お話としては、夫のいる女と、妻のいる男の出会いの映画で、紆余(うよ)曲折があって、最後はどうなるのか、というもの。
ラストだけは、よかった。カメラだって、2人のまわりをグルングルンまわって、ストップモーション!
それと、浜辺を、お互いの子どもを含めて4人で歩いていくところも、いい感じだった。
でも全体的に、つまらない。男の職業であるカーレースのシーンなんて、つまらないの極致だし。
あれ、彼は大ケガしたはずなのに、ちょっと経ったら元気だ。どうして?なんて思ったり。(時間を適当に前後させている部分があるのか。観ていたのに、よく理解していなかった。理解できない私が阿呆なのか、わからせない映画が悪いのか。まあ、私のせいなんでしょう。)
セピアになったり、きれいな色がついたりもする映像や、音楽(フランシス・レイの超名作)をメインにストーリーを進ませていく「映像派」ともいうべき映画。
当時は斬新に受け取られたのかな。
音楽が重要な映画なのに、始めのほうの音声が良くなかった。あまり、いい状態のフィルムが残っていないのだろうか。
しかし、あんなに有名になった♪ダバダバダ〜、もうちょっと使ってると思ったのに。そのあたりも、おもしろくない。〔2010・4・11(日)〕


男の世界☆☆ジェラール・フィリップ主演の、ダム建設工事現場を舞台にした作品。テーマとしても興味が湧かず、社会派作品というほどのこともない。
ただし、喜びのすぐ隣りに潜む、思いがけない悲劇というものを突きつけるあたりの視線は甘くなく、考えさせる。〔2003・2・16(日)〕


おとなのけんか☆☆☆★ほぼ全編4人だけでの会話の応酬劇が面白い!
こどものけんかのことで話し合いの場を持った両家の両親。
言葉尻をつかまえて言い返したりするうちに、やがて、お互いの心のうちに抱えた不満なども、さまざまに噴出してきて、どんどん泥沼化していき…。
原題の意味は「修羅場」?
約80分を、ほとんど室内(と、ドアの外の廊下)に限定して、4人の俳優で演じる、舞台劇の映画化。
きっちりとできている会話劇の面白みを、上手い俳優が形にすれば、つまらなくはならないわけで、よくもまあ80分(弱)も、すったもんだと、もめたもんだ、と感心する。(笑)
笑えるし、演技合戦を楽しめる。
なんといっても、滝のようなゲロ吐き(もちろん本物じゃない…はず)をこなしたケイト・ウィンスレットさんが一番!
ケータイに仕事の電話かかりまくりのクリストフ・ヴァルツ。ケータイがない時代だったら、生まれなかったストーリーですね。
ジョディ・フォスターさんのインテリっぽさも似合っているし、ジョン・C・ライリーは「いい夫」かと思わせて…。
お酒が入ると、やはり本音が大きく出てくる展開に。
訪問してきたほうの夫婦が、何度か帰ろうとして廊下までは出るのだけれど、そのつど何かがあって部屋のなかに戻ってしまう。
廊下で話していると、となりで飼っているのだろうか、犬がほえ出す。そうすると近所迷惑になるから、もういちど部屋に逆戻りとなる、というような心理的設定もしているのだろう。
イメージとして、ロマン・ポランスキー監督が手がけるような映画には思えなかったが、さすが、しっかりできている。
こどもの情景のファーストシーンとラストシーンに、おとなのシーンが挟まれている状態を、うがって見れば、こどものけんかに振り回されて、出口がなくて、じたばたしている、おとなたち、というようにも見える。
ラストシーンでは、ああ、そうなったのか、と分かって、皮肉が利いてくる。〔2013・3・31(日)〕


大人は判ってくれない☆☆☆フランソワ・トリュフォー監督の有名な一作。ジャン・ピエール・レオ扮するアントワーヌ・ドワネルの成長を描く一連のシリーズの始まりである。
学校の授業での子どもたちのいたずら、生意気ぶり。学校をさぼったり、あげくに停学になったり。一緒に停学になるのも辞さない友達がいるのがいい。
子どもが主役だし、外のシーンが多くて、画面が生き生きしている。その主役のジャン・ピエール・レオが、また、かっこいい。自由と反抗というテーマが感じられた。
邦題も抜群に上手い。(原題と全然違う。)
ただ、公開当時観るのと、今観るのでは、インパクトが違うように思う。〔2004・6・6(日)〕

☆☆☆大人なので判らなかった…。
見るのは2回目だが、悪ガキの話というだけで、特別なことはないなあと。
1959年当時に見たら、どう思ったか分からないが…(まだ、生まれてないし!)
お母さんが美人なのは、よかった!(そういう感想でいいのか?)〔2012・9・23(日)〕


乙女の祈り☆☆☆ピーター・ジャクソンが「ロード・オブ・ザ・リング」を作る以前に監督した映画。友達との仲を裂く親は邪魔だとばかり、その「排除」を計画する少女。夢見る少女心理を描いて、ユニークな映像も見られる。
ケイト・ウィンスレットとメラニー・リンスキーのデビュー作。ケイトは「タイタニック」で有名に。このころから、ぽっちゃりしてる。メラニーは以後「コヨーテ・アグリー」などで活躍中。〔2002・11・23(土)〕


踊らん哉☆☆☆アステア&ロジャース映画、「コンチネンタル」の1本を見て、もう飽きたわけではないと思うが、それほど楽しくなかった。なんてこったい。
同じような映画だから、間をあけて見たほうが新鮮でいいのだろうか?
題名は「おどらんかな」と読みますよ。「哉」は感嘆を表わす言葉?
原題の SHALL WE DANCE は、踊りましょうか、という感じ。
ミュージカルの「王様と私」で SHALL WE DANCE? という有名な曲があるが、まったく関係ない。
ダブル主演の第6作。
フレッド・アステアは、ペトロフというロシア系の名前のバレエダンサー役。ジンジャー・ロジャースはレビューのスター役。
フレッドは実際に出会う前からジンジャーのことが気に入っていて、同じ船に乗り込んで仲良くなるが…。
曲は、ガーシュウィン兄弟なんだけど、特に好きでもなかったなー。〔2016・8・7(日)〕


踊る結婚式☆☆★1941年の、フレッド・アステア、リタ・ヘイワース主演によるミュージカル。それにコール・ポーターが音楽というので、レンタルしてみた。踊る結婚式、なんてタイトルの映画があるなんて知らなかった…。
この頃のミュージカルで、コロムビア映画の作品というのが珍しい。
監督のシドニー・ランフィールドという人は、はじめて聞いた名前。調べてみたら、ボブ・ホープ主演の「腰抜け」シリーズを何本か監督している。
曲が、あまり多くなかったのが、いまいち不満。
フレッド・アステアとリタ・ヘイワース2人のタップダンス、それにアステアのソロのタップダンスが、やはり見どころになる。
タップが始まると、楽しくて嬉しくなる。アステアのタップは、もしできることなら、目の前で見てみたかったなあと思う。(時代が違うから無理だけど。)
それ以外は、まあ、他愛のないお話で、けっこう笑えたりもする。
ミュージカルとしては、ものたりない。
アステアとヘイワース、この2人を見る映画でしょう。〔2005・2・20(日)〕


踊る大捜査線 THE MOVIE☆☆☆いい意味で軽いテレビの乗り? 小泉さん、まるで、小さなレクター博士。〔2002・1・12(土)〕


踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2010・7・24(土)〕


踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!☆☆☆3作目を映画館で観ようかと思って、DVDで観賞。明日テレビで放送するらしいけど、中身をカットして、その映画本来の姿でなくしてしまう民放の映画放送は見ない。
飽きないし、まあまあ、おもしろかった。
とはいえ、女性官僚が失敗して、男性が引き継いで成功するのは、構図として気に入らない。
この映画が、女性が、男性が、ということで作っているわけではないのは承知しているが、あくまでも「形」としてね。
監視カメラで街じゅうどこでも見ることができる怖さ。
これは問題提起ですか? もっと軽いノリだよね。
今回は青島の同僚が撃たれるのだが、あまり感心しない。
感情を盛り上げるためだけのアイデアではないか。撃たれる必要なんかない。撃たれ方も、とってつけたような理由だし。
撃たれがいがない。
おなじみになっているメンバーを見る楽しさはある。
いかりや長介さん、最後のほうは自身が亡くなることとリンクするかのような、さみしげなシーンが多かったなあ…。
でも、前日に見た、テレビシリーズの第1話のほうが、おもしろかったような感じなのは、やはり「初めての設定」に触れる新鮮さによるのかも。〔2010・7・11(日)〕


踊る大紐育☆☆☆★「紐育」という文字は、「ニューヨーク」と読みます。
3人の水兵(ジーン・ケリー、フランク・シナトラ、ジュールス・マンシン)が、それぞれに彼女を見つけて、24時間限りのニューヨークの休日を過ごす。
それだけの話だが、とても楽しいミュージカルに仕上がっている。
映画製作会社のMGMが作るミュージカルは、1940年代から50年代前半にかけて全盛期だったといえるが、その中でも、この作品は、ニューヨーク・ロケを行って、リアルさを出した。
男3人の相手役の女性陣も華やか。ヴェラ=エレンとジーン・ケリーのバレエ・ナンバーは、後年の「巴里のアメリカ人」のバレエの原点のように思えるし、アン・ミラーの見事なタップは、さすが!である。ベティ・ギャレットの姉御風なタクシー運転手も、いい感じで、フランク・シナトラとの掛け合いの歌は楽しい。
もちろん、みんなが歌って踊れるから、揃ってのミュージカル・シーンは楽しいこと、この上なし。
レナード・バーンスタインの曲を得て、ジェローム・ロビンス(「ウエスト・サイド物語」の共同監督で有名)が発表したバレエが原案。そこに、ロジャー・イーデンスがオリジナル曲をプラスしている。
ジーン・ケリーの振付助手だったスタンリー・ドーネンが、ケリーとともに監督デビューした作品でもある。
ジーン・ケリーはフレッド・アステアと並ぶ、当時のミュージカル映画界のキングだと思うが、彼自身が監督をしたせいだろう、ケリーの特徴であるダイナミックさやバレエの持ち味が存分に出た一作だ。〔2006・3・11(土)〕


鬼教師ミセス・ティングル☆☆☆ヘレン・ミレンという舞台育ちのしっかりした女優さんが、こんな役やってくれたから、観れる映画になったんですね。〔2001・7・20(金)〕


オブリビオン☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2013・6・9(日)〕


オペラ座の怪人☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・2・13(日)〕


オペレッタ狸御殿☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2005・6・5(日)〕


汚名☆☆☆★アルフレッド・ヒッチコック監督による、ラブストーリー&スリラーの名作。
邦題の「汚名」と原題の“Notorious”。これ、どちらも好きなタイトルで、私の頭に印象的に刻み込まれている。
Notoriousは、辞書を引くと「悪名の高い」という意味。
(余談ですが、notoriousをハンドルネームで使っている方もおられますね。デュランデュランの曲名にもありましたが、どっちから取ったんでしょう?)
主演はイングリッド・バーグマンとケイリー・グラント。超大物スターの組み合わせである。
本作は、長いキスシーンでも有名。当時はキスシーンは3秒以内という決まりがあったらしく、じゃあ、これでどうだ!とばかりに、3秒以内のキスシーンを何度も繰り返しているわけか。
繰り返すことで、かえってムード満点、情感が増している。
物語のほうは…
アリシア(イングリッド・バーグマン)の父親は、スパイとして捕まる。アメリカを敵国に売った売国奴の娘となった彼女だが、今度は自分がアメリカのために働くスパイとなって、かつて父が関係していた人物セバスチャン(クロード・レインズ)と接触することになる。
セバスチャンは兵器産業を企てていて、その内容を探ることが任務だった…。
情報局のデブリン(ケイリー・グラント)と恋仲になりながら、任務のために、潜入先のセバスチャンとの結婚まで迫られるアリシア。
愛と義務の間で葛藤する、アリシアとデブリンそれぞれの心。
ワインセラーを調査するために、アリシアはセバスチャンから鍵を盗むのだが、合鍵をつけておくわけでもなく、考えてみれば、セバスチャンが鍵がなくなったことに気づいて当然というような方法だ。その点では話にアラがある。
悪者の役のクロード・レインズではあるが、アリシアを愛する気持ちはデブリンに負けず劣らずで、彼の愛が報われないのが可哀想にも思える。
話のなかに「ウラニウム」が出てくる。脚本ができたのは、広島への原爆投下よりも前のことで、ウラニウムのことは、まだ一般には認識されていなかった。アメリカ政府は、この脚本に敏感に反応し難色を示したという。ヒッチコックは3ヶ月、FBIに尾行されたとか。
この映画は、やはり、イングリッド・バーグマン! 彼女を見る映画だ。
ヒッチコック作品には、前年の「白い恐怖」に続いての主演。ヒッチお気に入りですね。
彼女自身としても、「カサブランカ」(1942年)、「誰が為に鐘は鳴る」(1943年)、「ガス燈」(1944年、アカデミー主演女優賞)などの絶頂期。
スクリーン上で彼女の姿を見るだけで、もう言うことなしです。
これぞ女優!というもの。
風邪を引くよ、といって、デブリンがアリシアのお腹にスカーフを巻いてやるところが、洒落ている!(お腹のところが少し露出している服装なのだね。)
バーグマン、ちょっと沢口靖子さんに似ているんじゃないか、とも思える一瞬もあるのだが、どうでしょう?〔2006・5・30(火)〕


思い出のマーニー☆☆☆☆「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・8・26(火)〕

☆☆☆☆★2回目、観た。1回目の4点から、0.5点上げました。TOHOシネマズ スカラ座にて。
1回目は最後にマーニーのことが分かって大泣きしたが、今回はマーニーが登場したときから泣いてた…。
ただ、1回目には思いもしなかったことに気づいた。
普通なら心の中で思うだけで口に出さないだろうことを、主人公の杏奈が実際に喋(しゃべ)る場面が、序盤に多いのだ。
時々は、口に出してしまう言葉はあっていいと思うが、説明のためのセリフくさいから、唇を動かさずに心の声として話すように演出したほうがいいのではないかと感じた。
もうひとつ、あとで、エンディングに流れる歌の歌詞の意味を調べてみると…。
友だちは多くなくて、ひとりでいるのにも慣れた。「外側」にいても大丈夫…
これは少し疑問。
杏奈の心情に合わせるなら、エンディングではなく、オープニングか、少なくとも途中に流れるほうが、しっくりする。
歌詞の和訳が出ないから、英語が聞き取れない私にとっては、いいムードミュージックになっているのだけれど、歌詞の意味がわかると、ん、これは過去の杏奈じゃないのかな?と。いまは少し変わっているんじゃないのかな、と。
…と気になる点は挙げてみたけど、やっぱり、大好き。
1回目に観たとき、地元の女の子が杏奈の顔をのぞき込んで指摘したことによって初めて私も知ったことを、今回は注意して見ていた。
はじめっから、そうでした! というか、はじめのほうが、よく分かるようにしてあるのだと思う。注意深い観客は気づくのだろうなあ。
それに、杏奈が明るく屈託のない子じゃないのがいいのだ。そういう子のほうが感情移入もできる。いっしょに泣ける。
この深い愛の物語は、感動とともに忘れない。〔2014・9・5(金)〕


オリバー・ツイスト(2005年)☆☆☆★チャールズ・ディケンズの有名な小説を、ロマン・ポランスキー監督が映画化。
公開当時は、まともすぎる文学作品ゆえに敬遠していたのだが、現在は休筆中のお友達ブロガー紅玉さんのレビューに登場して、ちょっと興味を持ち直し、WOWOWの放映のときに観た。
鬼才ともいえるポランスキー監督にしては、すごく真っ当な文芸映画に仕上がっていた。オーソドックスに品良くまとめていて、うまい。ちょっと意外でもあり、驚いた。さすがといえば、さすが、の力量なんですね、やっぱり。
そういえば、監督の前作「戦場のピアニスト」の主人公は戦場をさまよい、オリバー・ツイストは親もなく人生をさまよう。似ているのかもしれない。
孤児のオリバーは、救貧院で問題児と誤解されて奉公に出されるが、ここでも耐えられないことが起こり、ひとり、ロンドンへと向かう。
行くあてのない彼を、フェイギン(ベン・キングズレー)が頭(かしら)になっている、子どもたちの泥棒一味が拾う。
仲間のスリの失敗で代わりに捕まったオリバーは、ブラウンロー(セドリック・ハードウィック)という紳士に助けられ、彼のもとで暮らしはじめる。
だが、泥棒仲間ビル・サイクス(ジェイミー・フォアマン)とフェイギンは、オリバーが自分たちのことをバラすのではないかと心配して…。
オリバーは絵に描いたような薄幸の少年だが、母のことを侮辱する相手を許さなかったり、泥棒の仲間にも簡単には堕ちない(というか、完全に仲間になる前に捕まっちゃったのだが)。貧乏でも素直で、心は清いのである。(偉い。)
人間、そういうふうに生きなきゃならんのだよ、というわけか。
ビルの女、ナンシー(リアン・ロウ)は、ビルがオリバーを殺す気なのを知って、ブラウンローに教えようとする。
人間としての優しさ、思いやり。罪のない命を救おうとする勇気を持った彼女だが…。
ビル・サイクス、許せんぞ!
と思っていたら、結局は、ビル君、ものの見事に報いを受けることになる。
子どもたちのスリ集団の頭であるフェイギンは、オリバーに対して親切だった。悪いことをしているには違いないが、それほど罪がないと思えてしまうキャラクター。1947年のデヴィッド・リーン監督作「オリヴァ・ツイスト」では、名優アレック・ギネスが演じたフェイギンだが、今回はベン・キングズレーで、これも良かった。
とくに、オリバーと最後に会う場面は泣かせる。フェイギンは悪い人間ではなく、ただ、生き方が間違っていただけなのだろう。…それじゃダメなんだけど、憎めないんだよねえ。上手だよ、キングズレーさん。
印象的だったのは、コックニー訛(なま)り。ロンドンの下町訛りですね。フェイギンや仲間の子どもたちが、訛ること訛ること。
映画「マイ・フェア・レディ」(1964年)で、イライザ(オードリー・ヘップバーン)が初めのうち直せなかった訛りです。「エイ」を「アイ」と発音するのが特徴的。
また、ブラウンロー役のセドリック・ハードウィックは、NHKで放送されたジェレミー・ブレット主演のシャーロック・ホームズのTVシリーズで、ワトソンを演じた俳優。
彼が出てきたときには、ああ、ワトソンだ! と嬉しくなってしまった。お元気なんですね。〔2006・12・16(土)〕


俺たちフィギュアスケーター☆☆☆男子ペアのフィギュアって、正式にOKなのか〜。
気持ち悪いけど、おばかで、いいよね。
劇場公開したときに、やけに人気があったことは記憶に新しい。
コメディーは日本では受けないという考えがあって、映画館での上映は少ないから、え、上映してくれるんだ!という話題性が生まれたのだろう。
お話は、同時優勝して表彰台の上でケンカになった2人の男性スケーター(ウィル・フェレルとジョン・ヘダー)が永久追放になるが、男子シングル以外なら出場できるというのでペアを組んじゃう。
強敵で本命の男女ペアは、新参ペアをスパイするために、彼らの妹を使う…。
不本意ながら、色仕掛けで「男男」ペアの結束をこわそうとする妹。
記者が日本語で質問して、通訳もなしで日本語で答えるジョン・ヘダーの場面には、びっくり。いきなり平気で日本語を話しているのが、ばかばかしくて面白い(のか)。
敵の男女ペアが、マリリンとケネディに扮して演技を。
女性は「七年目の浮気」風の白いドレス。
スケーティングのシーンは少ししかないが、スカートをひらりとさせたり、女性(マリリン)がクスリを飲むのを、男性(ケネディ)が吐き出させたり。
マリリン・ファンとしては、クスリというのは、あまり歓迎できないけどさ!
サーシャ・コーエン、ナンシー・ケリガンといった本物スケーターも出てました。
また、SFっぽい演技の音楽に、クイーンの「フラッシュ・ゴードンのテーマ」を使ったのは、ぴったりだったよ!〔2009・5・10(日)〕


愚か者の船☆☆★深夜に放送だったので、録画してあるのを忘れて、寝ようとしたときに一瞬テレビを消した。すぐに気づいたが、数秒画面が消えた。でも、セリフのない、たいしたことないシーンだったのでよかった。
1933年、ドイツに向かう客船の乗客たちや船医の人間群像。1933年というと、ヒトラーが首相になったとき。これは先日読んだビリー・ワイルダー監督の自伝本で知っていた。
そういう時代背景というのは、知らないと理解が足らないことになりそう。
ヴィヴィアン・リー最後の出演作だが、主演というほどではない。彼女の役は、老いの悲しみを演じるという、容赦ない脚本。よく出演したものだ。まあ「欲望という名の電車」も似たところがあったから、勇気があるのかもしれない。
主役っぽいのはオスカー・ウェルナーとシモーヌ・シニョレ。〔2004・2・22(日)〕


女が階段を上る時☆☆成瀬巳喜男監督の映画を初めて観た。
木下恵介監督と同様、成瀬監督も、高峰秀子さんとのコンビ作品が多い。
しかしながら…この作品、あまり面白くなかった。何度も眠気に襲われました…。観たタイミングが悪かったか?(知らず知らず疲れていたとか。)(いや、でも面白かったら眠くならないはずだ。)
高峰さんは、銀座のバーの雇われマダム。自分の店を持って頑張っていくのだが、さまざまな人間関係に揺れる。
いろいろなエピソードがある…のだけど、眠気と戦っていたゆえ、ろくに覚えてませんが、加東大介の、いい人そうな感じ、仲代達矢の、ニヒルっぽいイメージは、かろうじて印象にある。
衣装を高峰秀子さんが担当しているのは特筆すべきだろう。
ちゃんと「衣装 高峰秀子」と、クレジットに出ているのだ。
店が2階にあって、階段を上ると、バーの仕事が始まる、というのがタイトルの意味するところ。〔2006・8・20(日)〕


女ガンマン 皆殺しのメロディ☆☆☆ラクエル・ウェルチさま、西部劇に!
というだけで、うれしいです。
ラクエルといえば、映画雑誌「ロードショー」では1970年代はじめから中盤は、人気投票に名を連ねていたような記憶があるような、ないような(どっちだ)。
とにかく、グラマラスなのが、よいのだ。
いま調べてはじめて知ったのだけど、彼女ったらイタリア人だとばかり思っていたが、アメリカ人なんですね! 名前のイメージや、ソフィア・ローレンさんと似た感じなのでイタリアンだと思い込んでいたのか。
父はボリビア出身、母はアイルランド系だとか?
タランティーノが「キル・ビル」の原点のひとつにしたという作品。
監督のバート・ケネディは「続・荒野の七人」とか「戦う幌馬車」とか、大物じゃないけど気の利いたウエスタンをつくったりした人。テレビドラマ「コンバット」も手がけている。
アーネスト・ボーグナイン、ジャック・イーラム、ストローザー・マーティンの三人組に復讐を誓って、賞金稼ぎのロバート・カルプに弟子入りし、拳銃作りのクリストファー・リーと関わり、ついに復讐を!
クリストファー・リー、この頃、まだまだドラキュラを演じていたはずだから、こういう役もやってたんだー、と。
敵役の3人が、あんまり憎たらしくなく、それどころか、笑わせ係のようなところもあって、全体が軽めな印象に。だからダメではなくて、それで楽しめればいいわけですね。
復讐シーンは、ハニー(ラクエルの役名)、銃の扱い上達したんじゃん!と、びっくりしちゃう。
ボーグナインとの対決は、ちょっと反則というか、なんで、あんたが? と思ってしまう。あ、このあと、ああなって、こうなって?と邪推もできる。
ラスト、主題歌に、関係ないBGMがかぶさってて、変なんですけど?〔2017・4・5(水)〕


女は二度生まれる☆☆☆「若尾文子映画祭 青春」にて。 角川シネマ新宿。
終わり方が突然だったなー。
でも、観ていて、ここで終わったら面白いとは思っていた。
いろいろに解釈をつけられる終わり方ではないのかな。監督の意思がどうであれ。
靖国神社が近くにあるというので、主人公が東京の芸者であることが、開巻すぐに分かる。
こんなふうに、仕事でしょっちゅう男と寝ていた芸者がいたのかなあ、とも思う。…生きるため?
職を変え、旦那がついて二号さんになり、別の若い男と付き合ったり。
そうした日々の暮らしの描写が重なるので、展開が遅めというのか、多少飽きそうになった。
でも、ひとりの女の生きざまは、しっかりと見られる。
監督は、こう言っている。『…人間の内部体験として何かが起った。それが何かはわからぬが、確実に何かが起った、というのがこの映画のテーマなんです。それがわからずにすまされたと思います。…』(「若尾文子 “宿命の女なればこそ”」 ワイズ出版)〔2015・6・28(日)〕


陰陽師☆☆☆★期待しないで観たけど、面白かった。「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2001・10・13(土)〕


オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」☆☆★「映画感想/書くのは私だ」に感想あり。〔2014・1・19(日)〕


怨霊の森☆☆これ、なんで録画しておいたのか…ホラー見たかった気分のせいと、パトリシア・クラークソンという聞いたことのある名前があったせい。
ところが、見たあとに気づいたのは、最近観た「P2」に主演していたレイチェル・ニコルズも出ていること! 見ている間、ちっとも気づかなかったよ。
主演のアグネス・ブルックナーが、ちょっとヒラリー・スワンク的な顔立ち(あと、誰に似てるかな…)で、わりと好き。
父親役で、ブルース・キャンベル(サム・ライミ監督の親友で「死霊のはらわた」〔1981年〕以来、ホラー中心に活躍)が出ているのも、ホラー・ファンには注目。
森の中にある、寮制の学校に入れられたヘザー(アグネス・ブルックナー)。ここでは、行方不明になった生徒がいて、それは3姉妹の呪いのせい(このへん、記憶あやふや)だという噂が流れていた。先生たちも、どこか不気味で…。
そういう話みたいだが、細かい点は、なんだか分からず。
ヘザーをいじめてる少女を演じていたのが、レイチェル・ニコルズだった。
クルマを木が襲うシーンと、父親の意外な活躍(なんたってブルース・キャンベルだから?)が印象に残る。
ってか、あとはチック障害らしき「首振りおばさん先生」くらいしか覚えてないっす。〔2008・9・21(日)〕